JP2005153122A - ボールエンドミル - Google Patents

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JP2005153122A
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Tadao Sasa
忠夫 佐々
Kazuya Matsushita
和也 松下
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SANKO SEIKI KK
Sango Co Ltd
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Sango Co Ltd
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Abstract

【課題】右刃左捩れのボールエンドミルにおいて、ボール刃先部の剛性確保と切り屑の積極的排出を両立させ、耐久性と良好な切削性を両立させる。
【解決手段】軸芯に対し略対称に2枚の右刃左捩れの切れ刃2を有するボールエンドミルにおいて、2枚のボール部切れ刃2をノーズOにて衝接するとともに、2枚のボール部切れ刃2に跨る略凹面4をシャンク方向へ延在させる。
【選択図】 図3

Description

本発明はボールエンドミルに関する。
ボールエンドミル、特にHRC60以上の硬質材の炭素鋼の肉盛り溶接部を切削加工するような超硬ボールエンドミルにおいては、ボール刃先部の剛性確保と切り屑の排出性確保との両立が重要であり、長年の課題である。
従来、右刃右捩れボールエンドミルにおいては、切り屑は刃稜によってシャンク方向(先端と反対方向)へ移動させられるが、この右刃右捩れボールエンドミルにおいても、ボール先端付近での切り屑の積極的排除が課題となっている。
そのため、右刃右捩れボールエンドミルにおいて、ボール先端部の刃によって構成されるチゼルエッジとギャッシュの関係を規定して、チゼルエッジで生成された切り屑が刃の逃げ面を通ってチップポケット方向へ排出されることを促して、先端付近での積極的な切り屑の排除を企図したものが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、右刃左捩れボールエンドミルにおいては、切り屑は刃稜によってボール先端方向に押しやられ先端付近に集中する傾向があるため、先端付近での積極的な切り屑の排除が必須要件となる。
例えば、右刃左捩れボールエンドミルとして従来、図6に示すような技術(特許文献3参照)が提案されているが、この技術においては、ボール先端付近での刃先形状において、2対の切れ刃稜101の間に形成された2対の補強稜102の存在が壁となって、放射方向への切り屑の積極的な排除(放出)が困難になり、切り屑はボール先端付近に溜まる。
したがって、この技術においても、硬質材を切削加工しうるボール刃先部の剛性は確保されるものの、切り屑の排出性の課題は解決されない。
そのため、前記右刃右捩れボールエンドミルの技術を、右刃左捩れボールエンドミルへ適用して切り屑の排除をすることも考えられるが、しかし、右刃右捩れと右刃左捩れでは、刃の形状、強いてはボール部の形状自体が異なるため、右刃右捩れボールエンドミルの技術を右刃左捩れボールエンドミルへ適用することはできない。
特開2000−233311号公報 特開2003−53617号公報 特開平5−96416号公報
前記のことから、右刃左捩れのボールエンドミルにおいて、ボール刃先部の剛性確保と切り屑の積極的な排出を両立させ、耐久性と良好な切削性を両立できる技術が待たれていた。
そこで本発明は、この両立を図ることができるボールエンドミルを提供することを目的とするものである。
本発明は前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、軸芯に対し略対称に2枚の右刃左捩れの切れ刃を有するボールエンドミルにおいて、2枚のボール部切れ刃をノーズにて衝接するとともに、2枚のボール部切れ刃に跨る略凹面をシャンク方向へ延在させたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記略凹面は2枚の切れ刃のすくい面をそれぞれ包含し、その後端が補強稜へそれぞれ接続されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、右刃左捩れのボールエンドミルにおいて、補強稜が切削に邪魔にならないように形成されるため、ボール刃先部の剛性確保と切り屑の積極的排出を両立させ、耐久性と良好な切削性を両立させることができるボールエンドミルを提供できる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図5に示す実施例に基づいて説明する。
図1及び図2に示す本発明のボールエンドミル(工具)において、本体1の右側がシャンク部8、左側が刃部であり、左端にボール部7が一体形成されている。
刃部には、工具の軸芯を軸として軸対称に2対の螺旋状の切れ刃(稜)2と、その間に同じく軸対称に2対の螺旋状の補強稜3が形成されている。これは所謂“右刃左捩れ”の刃形状であり、刃のシャンクから先端を見て右回りに回転させてワークを切削するように切れ刃(稜)2が設定されている。
補強稜3は切れ刃ではなく、切削の邪魔にならぬよう、切れ刃2よりも小さい半径設定となっている。
2対の螺旋状の切れ刃(稜)2は、ボール部7の先端であるノーズOにおいて図3及び図4に示すように直線状にぶつかって(衝接して)おり、ノーズOにおいて、ごく短いチゼルエッジ5を形成している。
従来のボールエンドミルは、図7に示すように、両方から弧を描いて近接した切れ刃201,201はノーズ(回転中心)においてオフセットして接続しているため、比較的長いチゼルエッジ202となっているが、本発明では切れ刃2,2がオフセットさせることなく一直線上で衝接させているので、逃げ刃同士で構成されるチゼルエッジ5が最短となっている。なお、前記の一直線上とは、衝接の直線部分は殆ど存在しないが、衝接部は微視的に相対角度を有さないという意味である。
図3において、ノーズOを挟んだ両切れ刃2の両側には、略凹面4が接続している。そして略凹面4は、シャンク方向(図2においてボール部7の右方まで)へ延び、β点において補強稜3と接続している。該略凹面4の先端側は、図2に示すように、ボール部7の切れ刃のO〜α間を共有している。換言すると、O〜α間の刃先曲線をβ方向へ移動させることによって、O〜α〜β〜α〜Oで画定された略凹面4が形成されている。この略凹面4は、図3に示すように、ボール部7の両面に形成されている。
このとき、両切り刃2のすくい面をそれぞれ包含するようにしておくと好適である。
前記略凹面4はなるべく平面に近い曲率が好ましいが、曲率は任意であるし、複合曲面でも良い。更に該凹面4は、図4のノーズ部においてその垂線で断面をとると、図5のように現れる。すなわち、ノーズOを頂点として、刃部から斜めに(直線あるいは曲線で)下方(シャンク方向)へ展開している。この両略凹面4,4は、図5に示すように、中心からの傾斜角X,Yが25°〜30°に設定するのが好ましいが、これに限定されない。また、傾斜角XとYは同等が望ましい。
通常の右刃左捩れボールエンドミルは、図2において補強稜3がもっと左方へ延出しボール部7の切れ刃にまで至るのが普通である(図6(c)の102)が、略凹面4の存在により、補強稜3の先端はかなりシャンク側のβ点まで後退していることになる。これは、本発明の実施例が、一端、通常の右刃左捩れボールエンドミルのように補強稜3を形成したあと、その先端周辺を意図的に切除して略凹面4を設けているために顕著となっているのであるが、製造方法はこれに限定しない。例えば、先に略凹面4を設けても構わない。
以上のような略凹面4により、本発明品では、前記従来の図6(c)における補強稜102が存在せず、ボール部7の切り刃により生成された切り屑が補強稜3に邪魔されることなく、略凹面4上を滑って、(放射方向へ)直ちに排除されることになる。
また、略凹面4に両切り刃2,2のすくい面がそれぞれ包含されていると、一層、切り屑の排除が促進される。
更に、加工中にエアー(高圧空気)をボール部7へ吹き付けて強制的に切り屑を排除する(吹き飛ばす)場合においても、エアーが補強稜3に邪魔されることなく切削箇所にとどくとともに、前記のとおり切り屑排除も円滑になされるので、その効果が高められる。
更に、略凹面4は、オフセットせず一直線上に衝接しチゼルエッジ5が最短とされた両切れ刃2,2に亘って一体的に形成できるため、その切り屑排除効果が高められるとともに、切れ刃にとっても略凹面4の存在により、チゼルエッジ5を最短化し有効切削刃を最長に確保することが可能となっている。
すなわち、本発明におけるボール部の両切れ刃2の形状と略凹面4とは、相互補完の関係、あるいは相乗効果を生み出しているといえる。
なお、図4において、6はアール部ギャッシュを示す。
以上の通り本発明により、右刃左捩れのボールエンドミルにおいて、ボール刃先部の剛性確保と切り屑の積極的排出を両立させ、耐久性と良好な切削性を両立させられることが可能となった。
次に、一般的に市販されている右刃右捩れのボールエンドミル(従来品)と本発明のボールエンドミル(本発明品)の、超硬被削材における切削性能比較を図8に記す。
なお、被削材をSKDからなる金型に施した溶接肉盛部(HRC60)としてこれを切削した。また、エンドミル径をφ20とした。更に、切削条件として、回転数S=1600r.p.m、1分間の刃物の送り速度F=480mm・minとした。
この図8から、本発明のボールエンドミルは、従来のボールエンドミルと比較して、耐久性と良好な切削性の両立を図ることができることが明らかである。
なお、本発明のボールエンドミルの使用材質としては、超硬母材である超微粒子合金を使用するのが望ましい。
また、本発明のボールエンドミルの刃先に、TiAlNのコーティングを施すと一層良い。
本発明の実施例を示す側面図。 図1において上方から見た図。 図2において左側から見た図。 本発明におけるチゼルエッジ部を示す図。 図4におけるA−A線断面図。 従来のボールエンドミルを示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)の左側Bから見た図、(c)はボール45°方向Cの断面図。 従来のチゼルエッジを示す図。 本発明品と従来品の性能比較図。
符号の説明
1 本体
2 切れ刃
3 補強稜
4 略凹面
5 チゼルエッジ

Claims (2)

  1. 軸芯に対し略対称に2枚の右刃左捩れの切れ刃を有するボールエンドミルにおいて、2枚のボール部切れ刃をノーズにて衝接するとともに、2枚のボール部切れ刃に跨る略凹面をシャンク方向へ延在させたことを特徴とするボールエンドミル。
  2. 前記略凹面は2枚の切れ刃のすくい面をそれぞれ包含し、その後端が補強稜へそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1記載のボールエンドミル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162677A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Hitachi Tool Engineering Ltd 小径cbnボールエンドミル
JPWO2021172065A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02

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