JP2005153046A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 切削ブレードを容易に交換することが可能な切削装置を提供すること。
【解決手段】 被加工物を保持するチャックテーブル30と;スピンドル24の一端に装着された切削ブレード22によって被加工物を切削する切削手段20と;切削手段20を吊持する吊持部40と;吊持部40をスピンドル24の軸方向に移動可能に支持する吊持部支持手段50,54と,吊持部40をスピンドル24の軸方向に移動させる駆動手段56,58と;を備えた切削装置10が提供される。この切削装置は,吊持部支持手段50,54が片持ち梁型に構成されていることを特徴とする。かかる構成により,吊持部支持手段50,54の支柱を,切削装置10奥側の1本だけにすることができるので,切削ブレード22の交換ための間口を大きくして,ブレード交換時の障害物を除去することができる。
【選択図】 図1



Description

本発明は,切削装置に関し,特に,被加工物を切削する切削手段を吊り下げた状態で移動させる構造を有する切削装置に関する。
半導体ウェハ等の被加工物を切削する切削装置としては,ダイシング装置が知られている。従来のダイシング装置では,高速回転可能なスピンドルの先端部に切削ブレードを取り付け,スピンドルの他端部をスピンドル支持部材によって支持する構造(いわゆるスピンドルの片持ち構造)が主流であった。
しかし,かかるスピンドルの片持ち構造を有する切削装置では,例えば12インチ,16インチ等の大口径の半導体ウェハを,1つの切削手段で切削加工するためには,スピンドルを例えば12インチ,16インチ以上に長くして,スピンドルの突き出し量を確保する必要がある。しかし,このようにスピンドルを長くすると,スピンドルの撓み及び熱歪みの影響が増大するとともに,回転時の振動も増加するため,精密切削に支障が生じるという問題があった。
かかる問題を解決するため,本願出願人は,図4に示すように,切削ブレード122およびスピンドル124等からなる切削手段120を吊持部140によって吊持し,この吊持部140を,支持部材150に設けられたガイドレール154に沿ってY軸方向に移動させることによって,切削手段120がチャックテーブル130上をY軸方向に移動可能とする構成の切削装置110を提案している(特許文献1参照)。このように切削手段120を支持部材150から吊り下げる構造を採用することによって,大口径の半導体ウェハを切削加工する場合であっても,スピンドル124を長くする必要がない。このため,スピンドル124の撓みや熱歪み,および振動を抑制して,安定した精密切削が可能となる。
特開平11−77461号公報
しかしながら,上記特許文献1に記載の従来の切削装置110では,図4に示したように,ガイドレール154が取り付けられる支持部材150が門型に構成されているため,オペレータが切削ブレード122を交換するときに,支持部材150が邪魔になって,交換作業を円滑に行うことができないという問題があった。
より詳細には,切削ブレード122の交換作業は,装置の操作性を考慮すると,切削手段120の正面側から行われることが望ましい。上記図4の切削装置110の例では,Y軸方向前方側が切削手段20の正面に相当する。従って,切削ブレード122の交換持には,図5に示すように,切削手段120をY軸方向に前進させて,先端の切削ブレード122を,チャックテーブル130を超える位置まで手前側に移動させた後に,オペレータが,切削手段120の正面側から切削ブレード122を交換することになる。しかし,このとき,門型の支持部材150が存在するため,切削ブレード122を交換するための間口が如何にしても狭くなってしまう。さらに,この支持部材150の手前側の支柱部分152が,切削手段120がY軸方向前方に最大限に移動した位置よりもさらに手前側に突き出た構造となっていた。このため,オペレータの肩がこの支柱部分152若しくは支柱部分152を覆うカバー160に当たってしまい,切削ブレード122の交換が非常に困難であった。
本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,オペレータが切削ブレードを容易に交換することが可能な,新規かつ改良された切削装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,被加工物を保持するチャックテーブルと;スピンドルの一端に装着された切削ブレードによって被加工物を切削する切削手段と;切削手段を吊持する吊持部と;吊持部をスピンドルの軸方向に移動可能に支持する吊持部支持手段と,吊持部をスピンドルの軸方向に移動させる駆動手段と;を備えた切削装置が提供される。この切削装置は,吊持部支持手段が片持ち梁型に構成されていることを特徴とする。
かかる構成により,吊持部に吊持された切削手段をスピンドルの軸方向に移動させる吊り下げ型の構造を採用しているので,大口径の被加工物を切削する場合でも,スピンドルを長くする必要がない。また,吊持部を支持する吊持部支持手段の支柱を,切削装置奥側(切削ブレードとは反対側)の1本だけにすることができる。このため,切削ブレードを交換するための間口を広くすることができ,従来の門型の吊持部支持手段のように切削装置正面側の支柱が交換作業の障害となることがない。よって,オペレータは,切削手段の正面側から切削ブレードを容易に交換できる。
また,上記吊持部支持手段は,スピンドルの軸方向に延長した梁部と,切削ブレードとは反対側の梁部の端部を支持する支柱部とからなる片持ち梁型の支持部材と;梁部に設けられ,吊持部と係合し,スピンドルの軸方向への吊持部の移動をガイドするガイドレールと;を備えるようにしてもよい。これにより,支持部材の梁部にスピンドルの軸方向に延長するように設けられたガイドレールに沿って,吊持部を円滑に移動させることができる。
さらに,上記チャックテーブルは,支持部材の梁部の下部を,スピンドルの軸方向に対して略直交する方向に移動可能であるようにしてもよい。これにより,チャックテーブルを当該方向に移動させて,切削ブレードと被加工物とを相対移動させるもとにより,当該方向の切削ラインに沿って被加工物を切削することができる。
以上説明したように本発明にかかる切削装置は,切削ブレードの交換ための間口を広くすることができ,かつ吊持部支持手段がオペレータの障害になることがない。このため,オペレータは,切削手段の正面側から切削ブレードを容易に交換することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下に,本発明の第1の実施形態にかかる切削装置として構成されたダイシング装置について説明する。本実施形態にかかるダイシング装置は,スピンドルの長さが過度に長くならないようにするべく,吊持部および吊持部支持手段等によって切削手段を吊持して移動させる構造を採用するとともに,この吊持部支持手段を片持ち梁型に構成することを特徴としている。
まず,図1および図2に基づいて,本実施形態にかかるダイシング装置10の構成について説明する。なお,図1および図2は,本実施形態にかかるダイシング装置10の内部構成を示す斜視図および右側面図である。
図1および図2に示すように,ダイシング装置10は,例えば,半導体ウェハ等の被加工物12を保持するチャックテーブル30と,チャックテーブル30に保持された被加工物12を切削する切削手段20と,切削手段20を例えばY軸およびZ軸方向に移動させる切削手段移動手段と,チャックテーブル30を例えばX軸方向に移動させるチャックテーブル移動手段とを備える。
チャックテーブル30は,例えば,その上面に真空チャック機構を具備しており,ウェハテープ13を介してフレーム14に支持された状態の被加工物12を真空吸着して保持することができる。また,チャックテーブル30は,例えば,被加工物12を保持した状態で,電動モータ(図示せず。)によって水平方向に回転することもできる。
このチャックテーブル30の下方には,チャックテーブル移動手段が設けられている。このチャックテーブル移動手段は,例えば,チャックテーブル30を略水平に支持するチャック支持部材32と,基台39上にX軸方向に延長するように配設され,チャックテーブル支持部材32のX軸方向の移動をガイドする一対の第1のガイドレール34と,X軸方向に延長するように配設され,チャックテーブル支持部材32の下部と係合し,第1の電動モータ38によって回転駆動される第1のボールスクリュー36とからなる。かかるチャックテーブル移動手段は,第1のボールスクリュー36を回転させてチャックテーブル支持部材32を第1のガイドレール34に沿ってX軸方向に移動させることにより,チャックテーブル30および被加工物12をX軸方向に移動させることができる。
一方,切削手段20は,例えば,上記チャックテーブル30より上方に位置するように配設されている。この切削手段20は,例えば,略リング形状を有する極薄の切削ブレード22と,Y軸方向に延長するよう配設された回転軸であって,先端部に切削ブレード22が装着され,他端部に連結された駆動手段である電動モータ23によって高速回転するスピンドル24と,このスピンドル24を回転自在に支持するスピンドルハウジング26とを備える。かかる切削手段20は,スピンドル24の回転駆動力により切削ブレード22を高速回転させながら被加工物12に切り込ませることにより,被加工物12をX軸方向に切削して極薄のカーフを形成することができる。なお,本実施形態にかかる「スピンドルの軸方向」は,Y軸方向であり,切削方向であるチャックテーブル30の移動方向(X軸方向)および鉛直方向(Z軸方向)の両方向に対して垂直な方向である。
また,このような切削手段20の一側には,例えば,切削手段移動機構が設けられている。この切削手段移動機構は,概略的には,例えば,切削手段20を吊持する吊持部40と,支持部材50および第2のガイドレール54とからなる吊持部支持手段と,第1のボールスクリュー56及び第2の電動モータ58とからなる駆動機構と,から構成されている。
より詳細には,支持部材50は,例えば,略垂直に起立するように配設された金属製の板状部材である。この支持部材50は,本実施形態にかかる特徴的な構成要素であり,側面形状が略逆L字形となるような片持ち梁型に構成されている。即ち,この片持ち梁型の支持部材50は,例えば,略Y軸方向に延長するよう配設された梁部51と,Z軸方向に延長するように配設され,梁部51の一端部を支持する1つの支柱部52と,ダイシング装置10の基台(図示せず。)に固定され,支柱部52を支持する基底部53とからなる。梁部51は,上記チャックテーブル移動手段の第1のガイドレール34の上部を横切るようにしてY軸方向前方(装置正面側)に延長している。この梁部51は,装置正面側の端部のY軸位置が,チャックテーブル30の装置正面側(Y軸方向前方側)の端部のY軸位置と例えば略同一であり,チャックデーブル30と比べて装置正面側に極端に突出してはいない。また,支柱部52は,チャックテーブル30の移動経路よりも装置奥側(Y軸方向後方側)に1本だけ配設されており,梁部51の装置奥側の端部を安定して支持している。なお,上記梁部51,支柱部52および基底部53は一体に構成されてもよいし,別体に構成された各部材を連結してもよい。
このように,支持部材50は,チャックテーブル30の移動経路よりも装置奥側に配設された1つの支柱部52のみで梁部51を支持する片持ち梁型の構造を有しており,上記図4に示したような,両側の支柱で梁部を支持する門型の支持部材150と比べて,形状および配置が大きく相違する。
また,この支持部材50には,例えば,切削手段20および吊持部40のY軸方向の移動をガイドする一対の第2のガイドレール54と,切削手段20および吊持部40をY軸方向に移動させる駆動機構である第2の電動モータ58及び第2のボールスクリュー56と,が配設されている。この第2のボールスクリュー56は,吊持部40の被支持部材42と係合しており,第2の電動モータ58によって回転駆動される。また,支持部材50および第2のガイドレール54は,本実施形態にかかる吊持部支持手段として構成されており,吊持部40をY軸方向に移動可能に支持することができる。かかる構成の支持部材50,第2のガイドレール54および駆動機構は,図4の実線及び破線で示すように,第2のボールスクリュー56を回転させて吊持部40を第2のガイドレール54に沿ってY軸方向に移動させることにより,吊持部40によって吊持された切削手段20をY軸方向に移動させ,切削ブレード22の刃先位置と被加工物12の切削ラインとを位置合わせすることができる。
また,吊持部40は,例えば,切削手段20を上方から吊持する機能と,切削手段20をZ軸方向に移動させる機能とを有する。より詳細には,この吊持部40は,例えば,切削手段20のスピンドルハウジング26と連結され,切削手段20を吊持する吊持部材41と,上記第2のガイドレール54によって支持される被支持部材42と,被支持部材42に配設され,吊持部材41および切削手段20のZ軸方向の移動をガイドする一対の第3のガイドレール44と,被支持部材42に配設され,吊持部材41および切削手段20をZ軸方向に移動させる駆動機構である第3の電動モータ48及び第3のボールスクリュー46と,から構成される。
吊持部材41は,例えば,切削手段20の重心を含む領域を吊持して,切削手段20のバランスを保つようにしてもよいし,或いは,切削手段20の切削ブレード22に近い部分を吊持して,吊持部分よりも切削ブレード22側のスピンドル24の撓みや振動を効果的に抑制するようにしてもよい。また,第3のボールスクリュー46は,吊持部材41と係合しており,吊持部材41を支持するとともに,第3の電動モータ48によって回転駆動されて吊持部材41をZ軸方向に移動させることができる。
かかる構成の吊持部40は,第3のボールスクリュー46を回転させて吊持部材41を第3のガイドレール44に沿ってZ軸方向に移動させることにより,切削手段20をZ軸方向に移動させ,被加工物12に対する切削ブレード22の切り込み深さを調整することができる。
次に,以上のような構成のダイシング装置10を用いて,被加工物12を切削加工する動作について説明する。
まず,被加工物12をチャックテーブル30上に載置して,被加工物12をチャックテーブル30に保持させる。次いで,アライメント手段(図示せず。)によって,被加工物12の加工面をパターンマッチング処理等して,切削ラインを検出する。さらに,上記チャックテーブル移動手段によって,被加工物12をX軸方向に移動させて,切削可能な位置に配置する。
その後,上記切削手段移動手段によって,切削手段20をY軸方向に移動させて,被加工物12の切削ラインに対応したY軸位置に切削ブレード22を位置付けるとともに,電動モータ23を駆動させてスピンドル24及び切削ブレード22を高速回転させる。切削ライン上に切削ブレード22を位置付ける際は,第2の電動モータ58を駆動させて第2のボールスクリュー56を回転させることによって,吊持部40を第2のガイドレール54に沿ってY軸方向に移動させる。この結果,吊持部40によって吊り下げられた切削手段20の切削ブレード22もY軸方向に移動する。
次いで,第3の電動モータ48を駆動させ第3のボールスクリュー46を回転させることによって,吊持部材41を第3のガイドレール44に沿ってZ軸方向に移動させる。これにより,切削ブレード22が被加工物12に所定の切り込み深さだけ切り込むような位置まで,切削手段20をZ軸方向に下降させる。さらに,被加工物12に対して切削ブレード22を切り込ませながら,チャックテーブル30を第1のガイドレール34に沿ってX軸方向に移動させることにより,被加工物12を切削ラインに沿ってX軸方向に切削することができる。
このようにして,Y軸方向に切削手段20を切削ライン間隔ずつ順次送り出して,チャックテーブル30をX軸方向に移動させることにより,被加工物12の同一方向の複数の切削ラインを順次切削することができる。また,ある方向の全ての切削ラインの切削が完了した場合には,チャックテーブル30を90°回転させ,上記切削ラインと直交する複数の切削ラインを同様にして切削する。以上のようにして,ダイシング装置10は,例えば,被加工物12を格子状にダイシングして,複数のチップに分割することができる。
かかるダイシング装置10では,切削手段20は吊持部40によって吊持されており,チャックテーブル30上方の任意のY軸方向の位置に切削ブレード22を位置付けることができる。このため,大口径の被加工物12(例えば12,16インチの半導体ウェハ等)を切削加工する場合であっても,スピンドル24を長くせずとも,当該大口径の被加工物12の全面を1つの切削手段20で切削できる。このため,スピンドル24の長さを短くして,撓み,振動および熱歪みの発生を抑制できるので,精密切削を安定して行うことが可能となる。
次に,図3に基づいて,上記のような内部構成を有するダイシング装置10における切削ブレード22の交換作業について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかるダイシング装置10の外観を示す斜視図である。
上述したように,本実施形態にかかるダイシング装置10では,支持部材50が,従来のような門型ではなく,片持ち梁型に構成されており,装置正面側の支柱が除去され,装置奥側の支柱部52のみで梁部51を支持する構造である。このため,図3に示すように,ダイシング装置10は,装置正面側からの切削ブレード22に対するアクセスを行うための間口60を広くとることができる。さらに,図3に示す本実施形態にかかるダイシング装置10においては,図5に示した従来のダイシング装置110において装置正面側から見たときに左側に突き出た形で存在していた門型の支持部材150の支柱152を覆うカバー160が不要となっている。
従って,切削ブレード22を交換する際には,オペレータは,切削手段20をY軸方向最前方に移動させた後,切削手段20の正面側に装着されている切削ブレード22に対して,何らの障害物に邪魔されることなく,装置正面側から広い間口60内に手を挿入して容易にアクセスすることができる。よって,オペレータは,切削手段20の正面側から,切削ブレード22の交換を容易かつ迅速に行うことが可能となる。
このように,本実施形態にかかるダイシング装置10は,オペレータが切削ブレードにアクセスするときに感じていた扱い難さを解消し,ユーザインタフェースが大幅に向上されている。
また,ダイシング装置10の奥行き(Y軸方向)のサイズを抑制することもできる。さらに,切削手段20を吊持する吊り下げ構造を採用しているため,スピンドルの後端を支持する片持ち構造と比較して,切削ブレード22側のスピンドル24の剛性を高めて,撓み及び振動を低減するとともに,Y軸方向の熱歪みも抑えることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態では,被加工物12として半導体ウェハの例を挙げて説明したが,本発明は,かかる例に限定されない。被加工物12は,複数の切削ラインを有する基板であれば,例えば,CSP基板,GPS基板,BGA基板,ガラス基板,石英板,サファイア基板,セラミックス材,金属材などであってもよい。
また,上記実施形態では,切削装置としてダイシング装置10の例を挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。切削装置は,上記のような各種の被加工物を切削加工可能な装置であれば如何なる装置であってもよい。
また,上記実施形態では,吊持部40をY軸方向に移動させる駆動手段,吊持部材41をZ軸方向に移動させる駆動手段,およびチャックテーブル支持部材32をX軸方向に移動させる駆動手段は,ボールスクリュー56,46,36および電動モータ58,48,38で構成されていたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,駆動機構は,吊持部40,吊持部材41若しくはチャックテーブル支持部材32などを,ガイドレール54,44,34に沿って移動させ得るものであれば,ギヤ若しくはチェーンと電動モータ,油圧シリンダ等の各種シリンダなど,多様に設計変更できる。
また,上記実施形態では,吊持部40は切削手段20をZ軸方向に移動させるための機構を有していたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,吊持部40は,支持部材50等によって支持されて,切削手段40を吊持する機能のみを有し,切削手段20をZ軸方向へ移動させる機能を有さないように構成してもよい。この場合,チャックテーブル移動手段によって,チャックテーブル30をZ軸方向に移動させることができるように構成して,チャックテーブル30側で,被加工物12に対する切削ブレード22の切り込み深さを調整できるようにしてもよい。
また,上記実施形態では,吊持部支持手段は,支持部材50と1対のガイドレール54とから構成されたが,本発明はかかる例に限定されない。吊持部支持手段は,吊持部40をY軸方向に移動可能に支持するものであれば,如何なる構成を採用してもよい。
また,上記実施形態では,切削手段20を1つだけ具備するダイシング装置10について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。切削手段20,吊持部40および吊持部支持手段等を2組以上並設して,かかる2つ以上の切削手段20で同時に被加工物12を切削加工できるようにしてもよい。
本発明は,ダイシング装置等の切削装置に適用可能であり,特に,大口径の半導体ウェハなどを切削加工する切削装置に適用可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるダイシング装置の内部構成を示す斜視図である。 同実施形態にかかるダイシング装置の内部構成を示す右側面図である。 同実施形態にかかるダイシング装置の外観構成を示す斜視図である。 従来のダイシング装置の内部構成を示す斜視図である。 従来のダイシング装置の外観構成を示す斜視図である。
符号の説明
10:ダイシング装置
12:被加工物
20:切削手段
22:切削ブレード
24:スピンドル
30:チャックテーブル
40:吊持部
50:支持部材
51:梁部
52:支柱部
54:第2のガイドレール
56:第2のボールスクリュー
58:第2の電動モータ

Claims (3)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと;
    スピンドルの一端に装着された切削ブレードによって前記被加工物を切削する切削手段と;
    前記切削手段を吊持する吊持部と;
    前記吊持部を前記スピンドルの軸方向に移動可能に支持する吊持部支持手段と,
    前記吊持部を前記スピンドルの軸方向に移動させる駆動手段と;
    を備え,
    前記吊持部支持手段は片持ち梁型に構成されることを特徴とする,切削装置。
  2. 前記吊持部支持手段は,
    前記スピンドルの軸方向に延長した梁部と,前記切削ブレードとは反対側の前記梁部の端部を支持する支柱部とからなる片持ち梁型の支持部材と;
    前記梁部に設けられ,前記吊持部と係合し,前記スピンドルの軸方向への前記吊持部の移動をガイドするガイドレールと;
    を備えることを特徴とする,請求項1に記載の切削装置。
  3. 前記チャックテーブルは,前記梁部の下部を,前記スピンドルの軸方向に対して略直交する方向に移動可能であることを特徴とする,請求項2に記載の切削装置。

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