JP2005152977A - 溶接用裏当金及び溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 裏当金を取り付ける際の作業効率を向上させることができる溶接用裏当金を提供する。
【解決手段】 角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金たる裏当金1に、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて複数の溝11を形成した。裏当金1の溝11の箇所を溶接ビード面2cに合わせて角コラム2と前記裏当金1とを溶接し、溝11の箇所において角コラム2とダイアフラム鋼板とを仮溶接した後、角コラム2とダイアフラム鋼板とを溶接する。
【選択図】 図1
【解決手段】 角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金たる裏当金1に、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて複数の溝11を形成した。裏当金1の溝11の箇所を溶接ビード面2cに合わせて角コラム2と前記裏当金1とを溶接し、溝11の箇所において角コラム2とダイアフラム鋼板とを仮溶接した後、角コラム2とダイアフラム鋼板とを溶接する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、鋼管を用いた鉄骨構造物において鋼管を被溶着部に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金及びその溶接用裏当金を用いた溶接方法に関する。
従来、角コラムや丸コラムなどの鋼管を柱材等として用いた鉄骨構造物において、例えば、図12に示すように、角コラム2の端部の溶接開先をダイアフラム鋼板3に突き合わせて溶接接合し、ダイアフラム鋼板3に梁材4を溶接する方法が一般に用いられている。そして、角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接する際には、角コラム2の端部の溶接開先とダイアフラム鋼板との間の寸法管理及び溶接不良の防止のため、図13に示すように、角コラム2の端部の内面に裏当金1を密着させて取り付けてから溶接することが知られている(例えば特許文献1)。
そして、一般的に前記裏当金1は、予めコラムの内面形状に合わせて屈曲形成されたものが使用されるが、真直な状態で提供され角コラムの内寸に合わせて曲げて用いる裏当て用鋼鈑があり、角コラムそれぞれの角部内側の曲面部に当たる部分に一群のV字溝を形成している。
また、角コラム2は一般に、図14に示すように2枚のコ字形状の鋼板2a,2bを溶接接合、または図15に示すように1枚の鋼板を曲げ加工して端部を溶接接合して製造されるために、内面から突出した溶接ビード面2cを有している。したがって、裏当金1を取り付ける際には、裏当金1を角コラム2の内面に密着させるために、予めこの溶接ビード面2cをグラインダーなどで研削または切削しておく必要があった。
特開平8−155679号公報
ところで、この溶接ビード面の研削または切削は、鋼管の内面で行う面倒な作業であり、さらに、削り過ぎると鋼管の母材に損傷を与える虞があり、慎重に作業しなければならないことから、裏当金を取り付ける際の作業効率が極めて悪いといった問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、裏当金を取り付ける際の作業効率を向上させることができる溶接用裏当金及び溶接方法を提供することをその目的とする。
本発明の請求項1記載の溶接用裏当金は、鋼管を被溶着部に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金であって、前記鋼管の内面に形成された溶接ビード面に合わせて複数の溝を形成したものである。
本発明の請求項2記載の溶接用裏当金は、隣り合う前記溝の間隔が前記溶接ビード面の幅より狭いものである。
本発明の請求項3記載の溶接方法は、請求項1記載の溶接用裏当金の前記溝の箇所を前記溶接ビード面に合わせて該溝の箇所を屈曲するものである。
本発明の請求項4記載の溶接方法は、前記鋼管と前記溶接用裏当金とを溶接し、少なくとも前記溝の箇所において前記鋼管と前記被溶着部とを仮溶接した後、前記鋼管と前記被溶着部とを溶接するものである。
本発明の請求項5記載の溶接方法は、前記溝の箇所における前記鋼管と前記被溶着部との仮溶接は、前記鋼管の厚さの範囲外で行なうものである。
本発明の請求項1記載の溶接用裏当金によれば、鋼管の内面に形成された溶接ビード面に合わせて複数の溝を形成し、この溝の箇所で裏当て金を溶接ビード面に合わせて屈曲することで、面倒な溶接ビード面の研削または切削を行なわなくとも裏当金を鋼管の内面に密着させることができ、鋼管の母材に損傷を与える虞もなく、裏当金を取り付ける際の作業効率を大幅に向上させることができる。また、裏当金を鋼管の内面に密着させることができるので、所定の寸法と精度を確保でき、溶接の品質向上を図ることができる。
本発明の請求項2記載の溶接用裏当金によれば、溶接ビード面で裏当金をスムーズに屈曲することができる。
本発明の請求項3記載の溶接方法によれば、該溝の箇所を屈曲して裏当金を溶接ビード面に合わせる。
本発明の請求項4記載の溶接方法によれば、溶接用裏当金の溝の箇所において鋼管と被溶着部とを仮溶接した後、鋼管と被溶着部とを溶接することで、仮溶接時に溶接ビード面と溝の箇所との間の隙間を埋めて、溶接ビード面においても裏当金を鋼管の内面に密着させることができ、その後、鋼管と被溶着部とを溶接することで、溶接を容易に行なうことができる。また、溝を溶接位置の基準とすれば、溶接の位置決めの罫書きが溝の箇所において省略でき、仮溶接を行なう際の作業効率を向上させることができる。
本発明の請求項5記載の溶接方法によれば、溝の箇所における鋼管と被溶着部との仮溶接を鋼管の厚さの範囲外で行なうことによって、鋼管と被溶着部とを容易に溶接することができる。
以下、本発明における好ましい実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図8に基づいて、第1実施例について説明する。1は鋼管たる角コラム2を被溶着部たるダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金たる裏当金であって、鉄骨構造物の柱材等として用いられる角コラム2の端部の内面に密着させて取り付けられる。この裏当金1は、断面コ字形状の分割された2本の裏当金1a,1bから構成されており、使用前は真直は棒状をなし、使用時に曲げて断面コ字形状され、角コラム2の内面の全周にわたって、角コラム2の端部の溶接開先5からある一定の幅Wだけ突出して設けられる。そして、この幅Wだけ突出した裏当金1によって、角コラム2とダイアフラム鋼板3を突き合わせて溶接接合する際に、角コラム2とダイアフラム鋼板3の位置関係が適切に保たれ、溶接時の寸法管理を確実に行なって溶接不良を防止することができるようなっている。
角コラム2は、断面がコ字形状の2枚の鋼板2a,2bを溶接接合して製造されたものであって、角コラム2の内面には2枚の鋼板2a,2bの溶接接合に起因した溶接ビード面2cを有している。この溶接ビード面2cは、角コラム2の内面から突出しており、通常は断面がある曲率Rを有し、幅Aを有する曲面状に形成されている。なお、従来は、この溶接ビード面2cは裏当金1を角コラム2の内面に密着させるために、グラインダーなどで研削または切削していたが、本実施例では研削または切削する必要はない。そして、角コラム2は、四つの側板部2s,2s,2s,2sとこれらの間に位置して彎曲角部2d,2d,2d,2dを有する。
前記裏当金1a,1bには、角コラム2の前記溶接ビード面2cに対応して、複数の溝11が形成されている。また、裏当金1a,1bは、角コラム2の内面形状に合わせてコ字状に曲げて使用され、角コラム2の彎曲角部2dに対応する角部対応箇所1dに、複数の溝12が形成されている。それら溝11,12の深さは、裏当金の厚さTから約1〜4ミリを引いた値とすることが好ましい。また、前記溶接ビード面2cに対応する溝11の間隔Kは、該溶接ビード面2cの幅Aより狭く、好ましくは溝11の間隔Kが幅Aの2分の1以下(K=<A/2)とする。また、溶接ビード面2cに対応した溝11と、角部対応箇所1dの溝12とは、裏当金1a,1bの同一面に形成されている。また、角部対応箇所1dの溝12はそれぞれ7〜15個設けることが好ましい。また、溝11,12は裏当金1a,1bを曲げる前の真直ぐな状態で、その厚さ方向にほぼ一定幅に形成されている。
また、裏当金1a,1bは同一形状であり、裏当金1aと裏当金1bとの間は、若干の隙間が設けられている。
7は裏当金1と角コラム2との溶接部、8は角コラム2とダイアフラム鋼板3の仮溶接部、9は角コラム2とダイアフラム鋼板3の溶接部である。仮溶接部8は、溶接ビード面2cの幅Aと同じ幅で、相互に等しい間隔Bをおいて形成されている。なお、仮溶接部8の位置は、溶接ビード面2cを基準に決められており、角コラム2とダイアフラム鋼板3は、少なくとも溶接ビード面2cに対応する位置において仮溶接されている。
つぎに、本実施例の裏当金1を用いた角コラム2とダイアフラム鋼板3との溶接方法について説明する。まず、裏当金1の同一面で内面となる側に溝11,12を形成する。なお、これら溝11,12の形成方法としては、切削,熱間プレス加工,冷間プレス加工などがあるが、これらに限定されない。そして、図5に示すように、角部対応箇所1dの溝12において裏当金1a,1bを屈曲し、角部対応箇所1dを彎曲角部2dに沿わせ、同時に溶接ビード面2cの両側で、裏当金1a,1bと角コラム2とを万力などで挟み付けるようにして密着させることにより、裏当金1a,1bの溝11の箇所が溶接ビード面2cに沿って屈曲する。この状態で、角コラム2の端部の溶接開先5からある一定の幅Wだけ突出した状態で数箇所の溶接部7で局所的に溶接することで裏当金1を角コラム2に取り付け、固定する。なお、この溶接部7は角コラム2に裏当金1が固定されればよく、任意の位置に設ければよいが、溶接ビード面2cの両側に設けることが好ましい。
その後、図7,図8に示すように、角コラム2の溶接開先5をダイアフラム鋼板3と突き合せ、仮溶接部8において角コラム2とダイアフラム鋼板3を仮溶接する。このとき、凹部6の仮溶接部8を基準として、幅Aを有する複数の仮溶接部8の位置を等しい間隔Bで罫書いてから仮溶接する。なお、溝11の箇所の仮溶接部8は、複数の溝11が基準となっているので罫書きを省略できる。
そして、溝11の箇所で仮溶接を行なうと、溶接ビード面2cと溝11の箇所との間の隙間が溶融した金属で埋まり、溶接ビード面2cにおいて裏当金1と角コラム2の内面が密着する。なお、図7に示すように、溝11の箇所で仮溶接を行なうことによって、仮溶接部8を角コラム2の厚さの範囲Xの外に設ける。そして、最後に、溶接開先5の全周にわたり、溶接部9において角コラム2とダイアフラム鋼板3とを溶接する。このとき、角コラム2の厚さの範囲Xが溶接部9で完全に埋まるように溶接する。角コラム2は2枚の鋼板2a,2bを接合して形成されるため、特に溶接ビード面2cの近傍における溶接強度を得ることが重要であるが、このように、仮溶接部8を角コラム2の厚さの範囲Xの外に設けることによって、溶接ビード面2cの近傍において角コラム2とダイアフラム鋼板3とを容易に溶接することができる。
以上のように本実施例の溶接用裏当金では、鋼管たる角コラム2を被溶着部たるダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金たる裏当金1であって、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて複数の溝11を形成している。
この場合、角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて複数の溝11を形成することで、面倒な溶接ビード面2cの研削または切削を行なわなくとも裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができ、角コラム2の母材に損傷を与える虞もなく、裏当金1を取り付ける際の作業効率を大幅に向上させることができる。また、裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができるので、所定の寸法と精度を確保でき、溶接の品質向上を図ることができる。
また、本実施例の溶接用裏当金では、隣り合う溝11の間隔Kが溶接ビード面2cの幅Aより狭いから、溶接ビード面2cで裏当金1a,1bをスムーズに屈曲することができる。
本実施例の溶接方法では、溶接用裏当金1の溝11の箇所を溶接ビード面2cに合わせて該溝11の箇所を屈曲するから、該溝11の箇所を屈曲して裏当金1を溶接ビード面2cに合わせることができる。尚、この場合、溶接ビード面2cの両側で角コラム2と裏当金1とを挟み付けるようにすることにより溝11の箇所をスムーズに曲げることができる。
また、本実施例の溶接方法では、裏当金1の前記溝11の箇所を前記溶接ビード面2cに合わせて前記角コラム2と前記裏当金1とを溶接し、少なくとも前記溝11の箇所において前記角コラム2と前記ダイアフラム鋼板3とを仮溶接した後、前記角コラム2と前記ダイアフラム鋼板3とを溶接している。
このようにすると、裏当金1の凹部6において角コラム2とダイアフラム鋼板3とを仮溶接した後、角コラム2とダイアフラム鋼板3とを溶接することで、溶接ビード面2cと溝11の箇所との間に隙間があったとしても、仮溶接時にその隙間を埋めて、溶接ビード面2cにおいても裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができ、その後、角コラム2とダイアフラム鋼板3とを溶接することで、溶接欠陥を容易に防止することができる。また、凹部6を溶接位置の基準とすれば、溶接の位置決めの罫書きが溝11の箇所において省略でき、仮溶接を行なう際の作業効率を向上させることができる。
さらに、本実施例の溶接方法では、前記溝11の箇所における前記角コラム2と前記ダイアフラム鋼板3との仮溶接は、前記角コラム2の厚さの範囲X外で行なっている。
この場合、溝11の箇所における角コラム2とダイアフラム鋼板3との仮溶接を角コラム2の厚さの範囲X外で行なうことによって、溶接ビード面2cの近傍において角コラム2とダイアフラム鋼板3とを容易に溶接することができる。
図9に第2実施例を示す。なお、上記第1実施例と共通の箇所には共通の符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。本実施例の裏当金1は、予め断面コ字形状に形成した2本の分割された裏当金1a,1bから構成されており、また、溝12を形成することなく、前記彎曲角部2dに対応して、複数の溝11を形成している。また、この例では、裏当金1a,1bの両端部の間隔Cを、対向する前記側坂部2s,2sより僅かに広く設定している。
そして、対向する前記側坂部2s,2sに裏当金1a,1bの両端部を挿入すると共に、溶接ビード面2cの両側で、裏当金1a,1bと角コラム2とを万力などで挟み付けるようにして密着させることにより、裏当金1a,1bの溝11の箇所が溶接ビード面2cに沿って屈曲する。この場合、裏当金1a,1bの両端部の間隔Cを、対向する前記側坂部2s,2sより僅かに広く設定し、言い返れば、溝11の箇所が溶接ビード面2cに沿って屈曲する分だけ、裏当金1a,1bの両端部の間隔Cを広くすることにより、コ字形の裏当金1a,1bが角コラム2の内面に良好に密着する。
また、本実施例の裏当金1を用いた場合においても、第1実施例と同様の溶接方法によって、角コラム2とダイアフラム鋼板3とを溶接することができ、第1実施例と同様の効果が得られる。
以上のように本実施例では、角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる裏当金1であって、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて溝11を形成している。
この場合、角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて溝11の箇所を形成することで、面倒な溶接ビード面2cの研削または切削を行なわなくとも裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができ、角コラム2の母材に損傷を与える虞もなく、裏当金1を取り付ける際の作業効率を大幅に向上させることができる。また、裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができるので、所定の寸法と精度を確保でき、溶接の品質向上を図ることができる。
図10に第3実施例を示す。なお、上記各実施例と共通の箇所には共通の符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。本実施例では、溝11,12の変形例を示し、この例では溝11,12がV字状のV字溝であり、この例においても、角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる裏当金1であって、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて溝11の箇所を形成してので、裏当金1a,1bの溝11の箇所を溶接ビード面1に合わせて屈曲することができる。
また、本実施例の裏当金1を用いた場合においても、第1実施例と同様の溶接方法によって、角コラム2とダイアフラム鋼板3とを溶接することができ、第1実施例と同様の効果が得られる。
以上のように本実施例では、角コラム2をダイアフラム鋼板3に突き合わせ溶接するために用いられる裏当金1であって、前記角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて溝11を形成している。
この場合、角コラム2の内面に形成された溶接ビード面2cに合わせて凹部6dを形成
することで、面倒な溶接ビード面2cの研削または切削を行なわなくとも裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができ、角コラム2の母材に損傷を与える虞もなく、裏当金1を取り付ける際の作業効率を大幅に向上させることができる。また、裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができるので、所定の寸法と精度を確保できる。
することで、面倒な溶接ビード面2cの研削または切削を行なわなくとも裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができ、角コラム2の母材に損傷を与える虞もなく、裏当金1を取り付ける際の作業効率を大幅に向上させることができる。また、裏当金1を角コラム2の内面に密着させることができるので、所定の寸法と精度を確保できる。
図11に第4実施例を示す。なお、上記各実施例と共通の箇所には共通の符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。本実施例では、溝11,12の変形例を示し、この例では溝11を、裏当金1a,1bの外面となる側に形成しており、この例においても、溝11の箇所が曲がって裏当金1a,1bが溶接ビード面2cに密着する。尚、この場合、溝12を裏当金1a,1bの外面となる側に形成したり、裏当金1a,1bの外面となる側に形成したりすることができる。また、溝11を裏当金1a,1bの内面となる側に形成し、溝12を裏当金1a,1bの外面となる側に形成してもよい。
このように溝11,12の裏当金1a,1bの内外面に設ける組み合わせは適宜選定することができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、本実施例では鋼管に角コラムを用いた場合を例にとって説明したが、丸コラムなどほかの形状の鋼管を用いてもよい。また、被溶着部にダイアフラム鋼板を用いた場合を例にとって説明したが、被溶着部はこれに限定されず、被溶着部を鋼管として鋼管同士を溶接するようにしてもよい。
また、上記各実施例は、裏当金を断面がコ字形状の2本の裏当金から構成した場合を例にとって説明したが、1本の裏当金から構成してもよい。さらに、角コラムは断面がコ字形状の2枚の鋼板を溶接接合して製造された場合を例にとって説明したが、1枚の鋼板を曲げ加工して端部を溶接接合して製造されてもよい。
そのほか、裏当金に形成した凹部は、鋼管の内面に形成された溶接ビード面に合わせて形成されておればよく、凹部の形状や位置は上記各実施例に示したものに限らず、例えば、実施例では、裏当金1a,1bの長さ方向ほぼ中央に溝11を設けたが、裏当金の中央以外に溝11を形成してもよい。
1 裏当金(溶接用裏当金)
2 角コラム(鋼管)
2c 溶接ビード面
3 ダイアフラム鋼板(被溶着部)
11 溝
A 幅(溶接ビード面の幅)
X 角コラム2の厚さの範囲
2 角コラム(鋼管)
2c 溶接ビード面
3 ダイアフラム鋼板(被溶着部)
11 溝
A 幅(溶接ビード面の幅)
X 角コラム2の厚さの範囲
Claims (5)
- 鋼管を被溶着部に突き合わせ溶接するために用いられる溶接用裏当金であって、前記鋼管の内面に形成された溶接ビード面に合わせて複数の溝を形成したことを特徴とする溶接用裏当金。
- 隣り合う前記溝の間隔が前記溶接ビード面の幅より狭いことを特徴とする請求項1記載の溶接用裏当金。
- 請求項1記載の溶接用裏当金の前記溝の箇所を前記溶接ビード面に合わせて該溝の箇所を屈曲することを特徴とする溶接方法。
- 前記鋼管と前記溶接用裏当金とを溶接し、少なくとも前記溝の箇所において前記鋼管と前記被溶着部とを仮溶接した後、前記鋼管と前記被溶着部とを溶接することを特徴とする請求項3記載の溶接方法。
- 前記溝の箇所における前記鋼管と前記被溶着部との仮溶接は、前記鋼管の厚さの範囲外で行なうことを特徴とする請求項4記載の溶接方法。
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JP2008043951A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Tohoku Tetsukotsu Kyoryo Kk | ボックス柱のダイアフラム溶接用裏当金、開先構造および四面回転自動溶接工法 |
JP2011167758A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Hagiwara:Kk | コラム用裏当金 |
JP2014161853A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Asahi Kasei Homes Co | 角管構造 |
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