JP3206764U - 溶接裏当て用鋼板 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)
角形鋼管である溶接母材の突き合わせ溶接のための、溶接母材の内寸に合わせて曲げて用いられる帯状の溶接裏当て用鋼板において、曲げられて裏当て金として使用されるとき、前記溶接母材の内面に形成される溶接ビードの幅方向の少なくとも一部を収容するため、前記溶接裏当て用鋼板の下辺から上辺に向けて所定長延びる収容凹部を形成し、一方、前記溶接裏当て用鋼板の前記収容凹部が形成されていない上部部分をルートギャップ決定部としたことを特徴とする溶接裏当て用鋼板。
(2)
前記収容凹部が、溶接裏当て用鋼板の端部または端部近傍、あるいは中央部または中央部近傍に設けられている前記(1)の溶接裏当て用鋼板。
(3)
前記収容凹部が、溶接裏当て用鋼板の端部に設けられているとき、該収容凹部の断面形状が1/4円状または陸上トラックの1/4形状であり、溶接裏当て用鋼板の端部近傍、中央部または中央部近傍に設けられているとき、半円状または陸上のトラックの1/2形状である前記(2)の溶接裏当て用鋼板。
(4)
前記収容凹部の断面形状が前記1/4円状または半円状であるとき、
その半径が5〜12mmである前記(3)の溶接裏当て用鋼板。
(5)
前記収容凹部の断面形状が陸上トラックの1/4形状であるとき、
その幅は5〜20mmで、
1/2形状であるとき、その幅は10〜40mmであり、
それぞれが、深さは3〜6mmである
前記(3)の溶接裏当て用鋼板。
(6)
前記ルートギャップ決定部の高さが、4〜10mmである前記(1)〜(5)のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
(7)
前記溶接母材の各湾曲部の内曲面に当てるべき部分に、鋼板の上下方向に延びる一群の溝が、長手方向に並列に配置されて形成されている前記(1)〜(6)のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
(8)
前記一群の溝の数が4以上である前記(7)の溶接裏当て用鋼板。
(9)
曲げられたときの形状が「L」字形、「ロ」字形、または「コ」字形、である前記(1)〜(8)のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
(10)
前記(1)〜(9)のいずれかの溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した溶接用裏当て金。
図1は、本発明の実施の態様による鋼管の溶接裏当て用鋼板を示す斜視図、図2は、図1の溶接裏当て用鋼板の右側面図、図3は、図1および図2に示した溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した裏当て金を鋼管に取り付ける状態を示した斜視図、図4は、図1および図2に示した溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した裏当て金を鋼管に取り付けた状態を示した平面図、そして、図5は、溶接裏当て用鋼板の変形例を示す図であり、(a)は収容凹部の断面形状が陸上トラックの1/4形状であるときの平面図、(b)は1/2形状であるときの平面図である。
溝の底面が平らなものの場合、残存板厚が1.5〜2.5mmとする。
この実施の形態による溶接裏当て用鋼板においては、図6に示されているように、鋼板の中央部または中央部近傍に前記ビードを収容する収容凹部が設けられている。この場合において、収容凹部の断面形状は、図に示した陸上トラックの1/2形状または半円状であることが好ましい。半円状の半径は、5〜12mmであることが好ましい。また、前記収容凹部の断面形状が陸上トラックの1/2形状であるとき、その幅は10〜40mmであり、深さは3〜6mmであることが好ましい。
この溶接裏当て用鋼板は、図7に示されているように、コの字状に曲げられて、溶接用裏当て金として用いられる。
12:収容凹部
14:ルートギャップ決定部
16:溝
102:溶接母材(角形鋼管)
103:溶接母材(ダイヤフラム)
104:梁
図1は、本発明の実施の態様による鋼管の溶接裏当て用鋼板を示す斜視図、図2は、図1の溶接裏当て用鋼板の右側面図、図3は、図1および図2に示した溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した裏当て金を鋼管に取り付ける状態を示した斜視図、図4は、図1および図2に示した溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した裏当て金を鋼管に取り付けた状態を示した平面図、そして、図5は、溶接裏当て用鋼板の変形例を示す図であり、(a)は収容凹部の断面形状が陸上トラックの1/4形状であるときの平面図、(b)は1/2形状であるときの平面図である。
ここで、本明細書において、陸上トラックの1/2形状とは、図5(b)に示されているように、所定の長さの第1の直線、この第1の直線と同一の長さで有り、該第1の直線に対し所定の間隔を隔てて平行に配置された第2の直線(第1の直線と第2の直線は、両端の位置が揃えられている)、第1の直線と第2の直線の対向する一方端部を結ぶ外にふくれる第1の半円弧、および第1の直線と第2の直線の対向する他方端部を結ぶ外にふくれる第2の半円弧からなる陸上トラック形状を、その長軸方向に延びる対称軸で2つに切った一方の形状をいう。
また、本明細書において、陸上トラックの1/4形状とは、図5(a)に示されているように、前記陸上トラック形状を、その長軸方向および短軸方向に延びる2つの対称軸で4つに切った一つの形状をいう。
Claims (10)
- 角形鋼管である溶接母材の突き合わせ溶接のための、溶接母材の内寸に合わせて曲げて用いられる帯状の溶接裏当て用鋼板において、曲げられて裏当て金として使用されるとき、前記溶接母材の内面に形成される溶接ビードの幅方向の少なくとも一部を収容するため、前記溶接裏当て用鋼板の下辺から上辺に向けて所定長延びる収容凹部を形成し、一方、前記溶接裏当て用鋼板の前記収容凹部が形成されていない上部部分をルートギャップ決定部としたことを特徴とする溶接裏当て用鋼板。
- 前記収容凹部が、溶接裏当て用鋼板の端部または端部近傍、あるいは中央部または中央部近傍に設けられている請求項1の溶接裏当て用鋼板。
- 前記収容凹部が、溶接裏当て用鋼板の端部に設けられているとき、該収容凹部の断面形状が1/4円状または陸上トラックの1/4形状であり、溶接裏当て用鋼板の端部近傍、中央部または中央部近傍に設けられているとき、半円状または陸上のトラックの1/2形状である請求項2の溶接裏当て用鋼板。
- 前記収容凹部の断面形状が前記1/4円状または半円状であるとき、
その半径が5〜12mmである請求項3の溶接裏当て用鋼板。 - 前記収容凹部の断面形状が陸上トラックの1/4形状であるとき、
その幅は5〜20mmで、
1/2形状であるとき、その幅は10〜40mmであり、
それぞれが、深さは3〜6mmである
請求項3の溶接裏当て用鋼板。 - 前記ルートギャップ決定部の高さが、4〜10mmである請求項1〜5のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
- 前記溶接母材の各湾曲部の内曲面に当てるべき部分に、鋼板の上下方向に延びる一群の溝が、長手方向に並列に配置されて形成されている請求項1〜6のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
- 前記一群の溝の数が4以上である請求項7の溶接裏当て用鋼板。
- 曲げられたときの形状が「L」字形、「ロ」字形、または「コ」字形、である請求項1〜8のいずれかの溶接裏当て用鋼板。
- 請求項1〜9のいずれかの溶接裏当て用鋼板を曲げて形成した溶接用裏当て金。
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