JP2005152839A - ダクト清掃装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダクト内部の隅々の塵埃まで清掃可能なダクト清掃装置の提供。
【解決手段】ダクト清掃ロボットは、圧縮空気を送り込むエアホース11と、このエアホース11の先端部に接続されたエアノズル12と、エアホース11を上下動作可能かつ伸縮動作可能に保持するホース保持部13と、このホース保持部13を支持して走行する走行装置14とを備え、走行装置14によりダクト内部を自在に走行して、エアホース11の先端部のエアノズル12をダクト内部の隅まで到達させ、圧縮気体を噴出させて、ダクト内部の隅の塵埃を吹き飛ばすことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空調用や換気用などのダクトを清掃するためのダクト清掃装置に関する。
病院や駅などの公共施設やオフィスビル等には、空調用や換気用のダクトが天井裏や壁内などに設置されている。このダクト内部には空気が出入りするため、空気中に含まれている塵や埃が残存する。したがって、長期にダクトを使用するとその内部に徐々に塵埃が堆積し、この堆積した塵埃がダクトの吹き出し口から室内に拡散することになる。
ダクト清掃の一般的な方法として、ダクト内部にエアホースを挿入し、このエアホースに圧縮した高圧エアを送って塵埃を吹き飛ばし、この吹き飛んだ塵埃を吸引する方法が知られている。この方法では、作業者は、ダクトの一部を開口して首を突っ込み、ダクト内部を目で確認しながら、エアホースを手で操作して作業を行う。
また、近年においては、特許文献1に記載のようなダクト清掃用ロボット清掃機が開発されている。特許文献1に記載のロボット清掃機は、遠隔操作することが可能であり、駆動輪によってダクト内部を走行しながら、上下動する回転ブラシによってダクト内部の天井や床の塵埃を叩き、叩いた塵埃を吸引して清掃するものである。
特開平11−42467号公報
ところが、手作業で行う場合、ダクト内部の所々に存在する空気流量調整用のダンパが障害となる。ダンパは、エアホースを手で操作する際に邪魔となる。そこで、通常はダンパとダンパとの間でダクトを必ず開口して清掃を行う。そのため、ダクトを開口する作業と、清掃後にその開口を塞ぐ作業が必要となり、非効率的である。また、ダクトには開口の跡が多数残るため、作業後は見た目も悪くなる。
また、特許文献1に記載のように回転ブラシによってダクト内部の天井や床の塵埃を叩くロボット清掃機の場合には、回転するブラシの毛先がダクト内部の隅に届かないため、この隅の塵埃を除去できない。一方、ダクト内部の塵埃は、空気がよどむダクト内部の隅に留まる傾向にある。そのため、ダクト内部の隅の塵埃を除去できなければ、このロボット清掃機を用いて清掃した後、ダクト内部の隅については、手作業で行う必要がある。
そこで、本発明においては、ダクト内部の隅々の塵埃まで清掃可能なダクト清掃装置を提供することを目的とする。
本発明のダクト清掃装置は、圧縮気体を送り込んで先端部から噴出させるための可撓性を有するホースと、ホースを上下動作可能かつ伸縮動作可能に保持するホース保持部と、ホース保持部を支持して走行する走行装置とを備えたものである。
本発明のダクト清掃装置によれば、走行装置によりダクト内部を自在に走行して、ホース保持部によりホースを上下動作かつ伸縮動作させることで、ホースの先端部をダクト内部の隅まで到達させることができる。そして、ホースの先端部から圧縮気体を噴出させることで、ダクト内部の隅の塵埃を吹き飛ばすことができる。
本発明のダクト清掃装置は、ホースの先端部に、圧縮気体を後方に向かって噴出するエアノズルを備えた構成とするのが望ましい。ホースの先端部をダクト内部の隅へ向け、圧縮気体を前方へ向かって噴出(以下、「前方噴射」と称す。)した場合は、塵埃をこのダクト内部の隅へ向けて吹き飛ばすことになるが、圧縮気体を後方へ向かって噴出(以下、「後方噴射」と称す。)することで、塵埃はダクト内部の隅から離れる方向へ吹き飛ばされるようになる。
また、後方へ向かって圧縮気体が噴出されることにより、ホースの先端部は負圧状態となり、このホース先端部の先の塵埃は後方へ向かって噴出される圧縮気体に引っ張られてダクト内部の隅から離れる方向へ吹き飛ばされる。
また、前方噴射の場合には、ホースを伸ばしたときに前方噴射の反作用によりホースが座屈しやすくなるが、後方噴射の場合には、この後方噴射の反作用により、ホースが前方に引っ張られ、ホースに常に引張り力が作用することになるため、ホースを伸ばして送り出しやすくなるとともに、ホースの収納時にも縮めて収納しやすくなる。
また、ホースを伸ばしてダクト壁面付近にノズルが近付いたとき、後方噴射によって、ノズルとダクト壁面との間の圧縮空気の流速が速く、ノズルとダクト中央部よりの流速が遅くなるため、ノズルとダクト壁面との間の圧力が周囲より低下し、ノズルがダクト壁面に自分から近付くという流体力学的効果が生まれる。この結果、ダクト壁面付近にノズルをおおよそ位置付ければ、ノズルが自らダクト壁面に近付くようになり、ダクト壁面の清掃をより容易く確実に行うことが可能となる。
エアノズルは、先細り形状を有するものとするのが望ましい。エアノズルが先細り形状であることにより、エアノズルの先端をダクト内部の隅の奥まで到達させることができ、さらにダクト内部の隅の奥から塵埃を隅から離れる方向へ吹き飛ばすことが可能となる。
走行装置は、左右一対の無限軌道により走行するものであることが望ましい。ダクトには途中で枝分かれする分岐ダクトが接続される場合があり、この分岐ダクトと主ダクトとの境界部分に段差が存在することがあるが、走行装置を左右一対の無限軌道とすることで、このような段差を超えてダクト内部を移動することが可能となる。
また、本発明のダクト清掃装置が、ホースの上下動作を遠隔操作する第1の操縦桿と、左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作を遠隔操作する第2の操縦桿とを備え、ホースの上下動作は、第1の操縦桿の傾動角度に応じた上下位置に制御するものとし、左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作は、第2の操縦桿の正規化された前後方向の傾動角度をx(−1.0≦x≦1.0)、第2の操縦桿の正規化された左右方向の傾動角度をy(−1.0≦x≦1.0)、無限軌道の駆動輪の回転半径をr、左右一対の無限軌道間距離をTとしたとき、無限軌道の左右それぞれの駆動軸の回転速度ωL,ωRを式
Figure 2005152839
により制御するものとするのが望ましい。
これにより、ホースの上下動作は、第1の操縦桿の中立状態から一方向への例えば0〜90°の傾動に対し、上下に例えば0〜90°の範囲で動作させるとともに、ホースの左右旋回動作は、第2の操縦桿の中立状態から前後方向の傾動角度に関係なく左右方向への例えば±0〜90°の傾動に対し、左右に例えば±0〜90°の範囲で旋回動作させることができる。
(1)圧縮気体を送り込んで先端部から噴出させるための可撓性を有するホースと、ホースを上下動作可能かつ伸縮動作可能に保持するホース保持部と、ホース保持部を支持して走行する走行装置とを備えたことにより、走行装置によりダクト内部を自在に走行して、ホースの先端部をダクト内部の隅まで到達させ、ホースの先端部から圧縮気体を噴出させて、ダクト内部の隅の塵埃を吹き飛ばすことができる。これにより、ダクトをダンパごとに開口することなく、ダクト内部の隅々の塵埃まで清掃することが可能となり、ダクト内部の隅に塵埃が残るのを防止することができる。
(2)ホースの先端部に、圧縮気体を後方に向かって噴出するエアノズルを備えたことにより、ダクト内部の隅に残存する塵埃をダクト内部の隅から離れる方向へ吹き飛ばし、より一層ダクト内部の隅に塵埃が残るのを防止することができる。また、後方噴射の反作用により、ホースが前方に引っ張られ、ホースに常に引張り力が作用することになるため、ホースを伸ばして送り出しやすくなるとともに、ホースの収納時にも縮めて収納しやすくなり、作業性が良くなる。さらに、後方噴射による流体力学的効果により、ダクト壁面付近にノズルをおおよそ位置付ければ、ノズルが自らダクト壁面に近付くようになるため、ダクト壁面の清掃をより容易く確実に行うことが可能となる。
(3)エアノズルが、先細り形状を有するものとすることで、エアノズルの先端をダクト内部の隅の奥まで到達させ、さらにダクト内部の隅の奥から塵埃を隅から離れる方向へ吹き飛ばすことが可能となり、さらにダクト内部を余すところなく清掃することが可能となる。
(4)走行装置が、左右一対の無限軌道により走行するものであることにより、ダクトに途中で枝分かれする分岐ダクトが接続され、この分岐ダクトと主ダクトとの境界部分に段差が存在する場合であっても、このような段差を超えてダクト内部を自在に移動して清掃することが可能となる。
(5)ホースの上下動作を遠隔操作する第1の操縦桿と、左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作を遠隔操作する第2の操縦桿とを備え、ホースの上下動作および左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作を第1の操縦桿および第2の操縦桿の操作に対する所定の制御を行うものとすることで、ホースの上下動作および左右旋回動作を、第1の操縦桿および第2の操縦桿の直感的な操作により動作させることが可能となる。
図1は本発明の実施の形態におけるダクト清掃装置の全体構成図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態におけるダクト清掃装置は、主に水平方向に配設されている横型のダクトD内を走行するダクト清掃装置本体としてのダクト清掃ロボット1と、ダクト清掃ロボット1に圧縮気体として例えば約0.7MPaの圧縮空気を供給するコンプレッサ2と、ダクト清掃ロボット1に搭載された撮像装置としてのCCD(Charge-coupled device;電荷結合素子)カメラ3により撮像された画像を表示する表示装置としてのモニタ4と、ダクト清掃ロボット1を遠隔操作するための操縦桿としてのジョイスティック5,6と、ダクトD内の塵埃を吸引して排出する吸引装置7とを有する。
図2(a)は図1のダクト清掃ロボット1の斜視図、(b)は(a)のダクト清掃ロボット1のエアホースを収納した状態を示す斜視図である。
図2に示すように、ダクト清掃ロボット1は、圧縮空気を送り込むエアホース11と、このエアホース11の先端部に接続されたエアノズル12と、エアホース11を図の矢印Aに示すように上下動作可能かつ図の矢印Bに示すように伸縮動作可能に保持するホース保持部13と、このホース保持部13を支持して走行する走行装置14とを備える。
エアホース11は、コンプレッサ2により供給される圧縮空気に耐える強度を有し、かつ可撓性を有するホースである。エアホース11とコンプレッサ2とは、エアホース11と同様のホース8により連通されている。
図3はエアノズル12の拡大断面図である。
図3に示すように、エアノズル12は、頂点を切断した2個の錐体12a,12bを底面同士で連結した形状を有する。エアノズル11の前部の錐体12aは中空部12cを有する。エアノズル12の後部の錐体12bは、エアホース11と中空部12cとを連通する連通路12dと、中空部12cに連通されエアノズル12の後方に向かって錐体12bの曲面部分に設けられた複数の噴出孔15とを有する。エアホース11により送り込まれた圧縮空気は、連通路12dおよび中空部12cを介してエアノズル12の後方に向かって噴出される。エアノズル12の前部の錐体12aの先端部は、ダクトD内の内壁面を傷付けない程度の先細り形状としている。
図4はホース保持部13周りの概略構成図である。
ホース保持部13は、ホース保持部13とともにエアホース11を上下動作させるためのホース上下可動機構16と、エアホース11をホース保持部13から送り出すとともに引き戻すためのホース送り戻し機構17とを備える。ホース上下可動機構16は、ホース保持部13を起伏させるための起伏軸16aおよびこの起伏軸16aを駆動するモータ16bからなる。ホース送り戻し機構17は、エアホース11を狭持する一対のホース送り戻しローラ17a,17bおよびホース送り戻しローラ17aを駆動するモータ17cからなる。
走行装置14は、左右一対の無限軌道としてのクローラ20,30を備える。クローラ20は、駆動輪21,22と複数の従動輪23とを備え、これらの駆動輪21,22および従動輪23の周囲に無端環状ベルト24を掛けた構成である。無端環状ベルト24の表面にはダクトD内を走行の際、滑りにくいように凸凹が設けてある。なお、本実施形態においては、最前部の従動輪23と駆動輪21との接線と複数の従動輪23の接線とが形成する角を約45°としている。最後部も同様である。
図5はジョイスティック5,6の操作説明のための平面図である。
図5に示すように、一方のジョイスティック5は、エアホース11の上下動作を遠隔操作するためのものである。エアホース11は、ジョイスティック5の傾動角度に応じた角度となるように制御部(図示せず。)による位置制御を行う。具体的には、例えば、起伏軸16aの回転角度がジョイスティック5の傾動角度に応じた角度となるように制御部によりモータ16bを制御する。これにより、ジョイスティック5の中立状態から一方向へ0〜90°傾動させた場合、その傾動角度に対してエアホース11は起伏軸16aを軸として上下に0〜90°の範囲で傾動動作する。
他方のジョイスティック6は、クローラ20,30による前進後退動作および左右旋回動作を遠隔操作するためのものである。クローラ20,30を同一方向へ動作させればダクト清掃ロボット1は前進動作または後退動作し、相対する方向へ動作させればダクト清掃ロボット1は左旋回動作または右旋回動作する。すなわち、ジョイスティック6によって、エアホース11をダクト清掃ロボット1とともに左右旋回動作させることができ、前述のジョイスティック5と併せて操作することによりエアホース11の向きを自在に変えることができる。
ところが、ジョイスティック5の傾動角度によって制御されるエアホース11の上下動作と、ジョイスティック6の傾動角度によって制御されるエアホース11の左右旋回動作との操作範囲が異なる場合、ジョイスティック5,6を同じ角度だけ傾動させた場合のエアホース11の動作角度が異なることになるため、操作性が悪く、直感的に操作することができなくなる。
ダクト清掃ロボット1の前方移動速度vおよび回転旋回速度wは運動学的関係から次式により決定される。なお、rはクローラ20,30の駆動輪の回転半径、Tは左右のクローラ20,30間の距離、ωL,ωRは左右のクローラ20,30それぞれの駆動輪の回転速度である。
Figure 2005152839
ここで、ジョイスティック6からの指令値(前後方向の傾動角度X,左右方向の傾斜角度Y)をそれぞれx(−1.0≦x≦1.0),y(−1.0≦x≦1.0)として正規化した場合、次式のように前方移動速度vと回転旋回速度wの目標値を設定する。
Figure 2005152839
式(1)および(2)により左右のクローラ20,30それぞれの駆動輪の回転速度ωL,ωRは次式により求められる。
Figure 2005152839
制御部は、ジョイスティック6の傾動角度に応じて上式(3)により駆動輪の回転速度ωL,ωRを算出し、これに応じて駆動輪の制御を行う。すなわち、ジョイスティック6を前後方向(x=x0,y=0)に傾けると、ダクト清掃ロボット1は前進動作もしくは後退動作のみ行い、左右方向(x=0,y=y0)に傾けると、ωR=−ωLとなり、その場で左右旋回動作のみ行うようになる。また、斜め方向(x=x0,y=y0)に傾けると、例えば斜め左前方45度に傾けると、前進動作しながら左旋回動作して約45度方向に進むことになる。このような制御により、単純にωL,ωRに速度指令を与える場合に比べて1本のジョイスティック6の方向と車両進行方向が直感的に対応することになり、ひいては、エアホース11の上下動作および左右旋回動作を、ジョイスティック5,6の直感的な操作により動作させることが可能となり、非常に操作性良くダクト内清掃を行うことが可能となる。
なお、ジョイスティック6とダクト走行ロボット1のクローラ20,30の駆動輪間と、ジョイスティック5とダクト走行ロボット1のホース上下可動機構16およびホース送り戻し機構17間と、モニタ4とCCDカメラ3間とは信号動力線9により接続されている。また、ダクト走行ロボット1には、CCDカメラ3による撮像の際の補助光源とする照明装置10を備えており、この照明装置10の動力についても信号動力線9により供給される。
上記構成のダクト清掃装置によれば、ジョイスティック5,6による遠隔操作により、CCDカメラ3により撮像した画像をモニタ4で確認しながらダクト清掃ロボット1をダクトD内部で自在に走行させるとともに、エアホース11を上下動作および伸縮動作させることにより、エアホース11の先端部の先細り形状を有するエアノズル12の先端を図6に示すようにダクトDの隅Cの奥まで到達させることができる。そして、ホース8およびエアホース11を介してコンプレッサ2から供給される圧縮空気をエアノズル12の噴出孔15から図6の矢印に示すように後方に向かって噴出させることにより、ダクトDの隅Cに残存する塵埃をこの隅Cから離れる方向へ吹き飛ばすことができる。このように吹き飛ばした塵埃を、吸引装置7により吸引して排出することにより、ダクトD内部を余すところなく清掃することができる。
また、このように圧縮空気をエアノズル12の噴出孔15から後方に向かって噴出させることから、前方噴射の場合にホースを伸ばしたときに生じやすくなるエアホース11の座屈がなく、この後方噴射の反作用により、エアホース11が前方に引っ張られ、エアホース11に常に引張り力が作用することになる。そのため、本実施形態におけるダクト清掃装置では、エアホース11を伸ばして送り出しやすく、またエアホース11の収納時にも縮めて収納しやすい。
さらに、この後方噴射によって、エアホース11を伸ばしてダクトDの壁面付近にエアノズル12が近付いたとき、図7に示すように、エアノズル12とダクトDの壁面Wとの間の圧縮空気の流速が速く、エアノズル12とダクトDの中央部よりの流速が遅くなるため、エアノズル12とダクトDの壁面Wとの間の圧力が周囲より低下し、エアノズル12がダクトDの壁面Wに自分から近付くようになる。したがって、ダクトDの壁面W付近にエアノズル12をおおよそ位置付けさえすれば、エアノズル12が自らダクトDの壁面Wに近付くようになるため、ダクトDの壁面Wの清掃をより容易く確実に行うことが可能である。
さらに、エアホース11は可撓性を有するため、ジョイスティック5,6の操作によりエアノズル12の先端を正確にダクトDの隅Cまで到達させることができなくても、エアホース11が撓み、壁面の角に沿って自動的にダクトDの隅Cまで到達する。このように、本実施形態におけるダクト清掃装置によれば、エアホース11の可撓性によりジョイスティック5,6の操作と実際のダクト清掃ロボット1の動作とのずれを吸収することができるため、容易にダクトDの隅々まで清掃することが可能である。
また、図8に示すようにダクトDに途中で枝分かれする分岐ダクトEが接続される場合に、この分岐ダクトEとダクトDとの境界部分に段差Gが存在することがあるが、クローラ20,30によってダクト清掃ロボット1はこの段差Gを超えて分岐ダクトE内部を移動し、その内部を清掃することが可能である。
本発明のダクト清掃装置は、空調用や換気用などのダクト、特に水平方向に配設されている横型ダクト内の塵埃を吹き飛ばして清掃する装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるダクト清掃装置の全体構成図である。 (a)は図1のダクト清掃ロボットの斜視図、(b)は(a)のダクト清掃ロボットのエアホースを収納した状態を示す斜視図である。 エアノズルの拡大断面図である。 ホース保持部周りの概略構成図である。 ジョイスティックの操作説明のための平面図である。 ダクト内部の隅の清掃の様子を示す説明図である。 ダクト内部の壁面付近の清掃の様子を示す説明図である。 分岐ダクトとの境界部分の清掃の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 ダクト清掃ロボット
2 コンプレッサ
3 CCDカメラ
4 モニタ
5,6 ジョイスティック
7 吸引装置
8 ホース
9 信号電力線
10 照明装置
11 エアホース
12 エアノズル
12a,12b 錐体
12c 中空部
12d 連通路
13 ホース保持部
14 走行装置
15 噴出孔
16 ホース上下可動機構
16a 起伏軸
16b モータ
17 ホース送り戻し機構
17a,17b ホース送り戻しローラ
17c モータ
20,30 クローラ
21,22 駆動輪
23 従動輪
24 無端環状ベルト

Claims (5)

  1. 圧縮気体を送り込んで先端部から噴出させるための可撓性を有するホースと、
    同ホースを上下動作可能かつ伸縮動作可能に保持するホース保持部と、
    同ホース保持部を支持して走行する走行装置とを備えたダクト清掃装置。
  2. 前記ホースの先端部に、前記圧縮気体を後方に向かって噴出するエアノズルを備えた請求項1記載のダクト清掃装置。
  3. 前記エアノズルは、先細り形状を有する請求項2記載のダクト清掃装置。
  4. 前記走行装置は、左右一対の無限軌道により走行するものである請求項1から3のいずれかに記載のダクト清掃装置。
  5. 前記ホースの上下動作を遠隔操作する第1の操縦桿と、
    前記左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作を遠隔操作する第2の操縦桿とを備え、
    前記ホースの上下動作は、前記第1の操縦桿の傾動角度に応じた上下位置に制御するものとし、
    前記左右一対の無限軌道による前進後退動作および左右旋回動作は、前記第2の操縦桿の正規化された前後方向の傾動角度をx(−1.0≦x≦1.0)、前記第2の操縦桿の正規化された左右方向の傾動角度をy(−1.0≦x≦1.0)、前記無限軌道の駆動輪の回転半径をr、前記左右一対の無限軌道間距離をTとしたとき、前記無限軌道の左右それぞれの駆動軸の回転速度ω,ωを式
    Figure 2005152839
    により制御するものとした請求項1から4のいずれかに記載のダクト清掃装置。
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