JP2005151758A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 取扱上支障になるケーブル等をできるだけ少なくし、且つ、モータ側とアクチュエータ本体側を容易に着脱できるように工夫したアクチュエータを提供すること。
【解決手段】 モータ及びそれを駆動する機器をユニット化したモータモジュールユニットと、ボールネジと、上記ボールネジに回転を規制された状態で螺合しボールネジの回転によって移動するボールナットと、上記ボールナットに取付・固定されたロッドとを備え、上記モータモジュールユニットに対してカップリング機構を介して着脱可能に構成されたアクチュエータ本体と、を具備したものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータによってボールネジを回転させ、それによって、ボールネジに螺合するボールナット及びそこに固定されたロッドやスライダ等の移動体を移動させるように構成されたアクチュエータに係り、特に、モータ側とボールネジ・ボールナットを備えたアクチュエータ本体側とを夫々ユニット化して容易に着脱できるように工夫したものに関する。
例えば、ロッドを一軸方向に直進運動させるアクチュエータは、概略、次のような構成になっている。まず、モータがあり、このモータの回転軸にはボールネジが連結されている。上記ボールネジにはボールナットが螺合していて、このボールナットにはロッドが取付・固定されている。このロッドの先端に先端金具が取り付けられ、そこに任意の機器が取り付けられるものである。
そして、上記モータを適宜の方向に回転させることにより、ボールネジを同方向に回転させ、それによって、そこに螺合しているボールナット及びロッドが一軸方向に往復動することになる。
従来この種のアクチュエータにおいては、ボールネジ・ボールナットを備えたアクチュエータ本体部分に対してブラケット等を介してモータ等が螺子締めされていて、さらに、カバーによって覆われた構成になっている。
尚、この種のアクチュエータを開示するものとして、例えば、特許文献1がある。
特開2001―124175号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、モータを駆動制御するためのドライバ及びコントローラは、モータカバの外部に別途設置されており、アクチュエータ本体から出ているケーブルを外部に設置された上記ドライバやコントローラ及び電源部に接続する必要があり、その為、配線接続等の煩わしい作業を余儀なくされると共に、配線接続距離が長い場合等はノイズが入り込み、適正な制御が損なわれてしまうこともあった。
又、工場内では同種のアクチュエータを多数設置して使用する場合があり、その際、各アクチュエータにはドライバやコントローラからケーブルが接続されることになり、上記したように、煩雑な配線処理を余儀なくされると共に、乱雑な設置状況になってしまうという問題もあった。
又、夫々のアクチュエータには制御のために必要な固有のパラメータ値や位置情報等が入力されることになるが、上記したように、アクチュエータの外側に夫々対応するドライバやコントローラが設置される場合は、夫々の組合せを間違えることなく入力しなければならず、非常に面倒であった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、取扱上支障になる外部露出ケーブル等をできるだけ少なくし、且つ、モータ側とアクチュエータ本体側を夫々ユニット化して容易に着脱できるように工夫したアクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるアクチュエータは、モータ及びそれを駆動する制御機器をユニット化したモータモジュールユニットと、 ボールネジと、上記ボールネジに回転を規制された状態で螺合しボールネジの回転によって移動するボールナットと、上記ボールナットに取付・固定された移動体とを備え、上記モータモジュールユニットに対してカップリング機構を介して連結されると共に凹凸嵌合構造を介して着脱可能に取付・固定されたアクチュエータ本体と、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記モータモジュールユニットは、モータカバと、上記モータカバ内に収容・配置されたモータと、上記モータカバ内に収容・配置され少なくとも上記モータを駆動するためのドライバやコントローラを備えた基板と、から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるアクチュエータは、請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記モータモジュールユニットにはティーチングボックスが着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである。
又、請求項4によるアクチュエータは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記カップリング機構はオルダム式カップリング機構であることを特徴とするものである。
以上述べたように本発明によるアクチュエータによると、モータ及びそれを駆動する制御機器をユニット化したモータモジュールユニットと、ボールネジと、上記ボールネジに回転を規制された状態で螺合しボールネジの回転によって移動するボールナットと、上記ボールナットに取付・固定された移動体とを備え、上記モータモジュールユニットに対してカップリング機構を介して連結されると共に凹凸嵌合構造を介して着脱可能に取付・固定されたアクチュエータ本体と、を具備した構成になっているので、モータ側の構成とアクチュエータ本体側の構成が夫々ユニット化されて、且つ、着脱可能に一体化されているので、外部に露出される配線等が極力少なくなり取扱が容易になった。具体的には、煩雑な配線作業が付与となり、ノイズの入力も低減され、且つ、乱雑な設置状況をなくすことができる、等の効果を奏することができる。
又、モータを駆動制御するための機器もモータと共にユニット化されているので、従来のように、アクチュエータとドライバやコントローラの組合せを気にすることなく必要な入力作業を行うことができる。
又、モータ側とアクチュエータ本体側が容易に着脱可能となっているので、何等かの障害が発生した時は何れかを切り離して交換することができ、短期間での復旧が可能である。
又、ユニット化の一例としては、例えば、モータモジュールユニットを、モータカバと、上記モータカバ内に収容・配置されたモータと、上記モータカバ内に収容・配置され上記モータを駆動するドライバとコントローラを備えた基板と、から構成することが考えられ、それによって、既に述べたような効果を得ることができるものである。
又、モータモジュールにティーチングボックスを着脱可能に取り付けるようにした場合には、構成の簡略化を図ることができると共に、例えば、複数のアクチュエータが設置されている場合でも現在どのアクチュエータに対して作業を行っているのかが明確となり、接続ミスによる問題がなくなるという利点がある。
又、上記カップリング機構としては、例えば、オルダム式カップリング機構が考えられる。
以下、図1乃至図8を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1はアクチュエータの外観を示す斜視図であり、図2は同上の分解斜視図であり、図3は同上の断面図である。
まず、モータモジュールユニット1があり、このモータモジュールユニット1は、モータカバ3と、該モータカバ3内に収容・配置されたモータ5(図3、図7に示す)と、同じくモータカバ3内に収容・配置された基板7(図3、図7に示す)等から構成されている。
図3、図7に示すように、上記モータ5の背面側(図3、図7中右側)にはエンコーダ9が取り付けられている。このエンコーダ9は、エンコーダ基板11、エンコーダホイール13等から構成されている。又、モータ5の回転軸15にはオルダム式カップリング機構17が連結されている。
尚、このオルダム式カップリング機構17については後述する。
上記基板7には、図示しないドライバ、コントローラが実装されていると共に、モータ電源用コネクタ19、エンコーダ信号用コネクタ21、外部ケーブル接続用コネクタ23、動作表示LED25、その他の電子部品が実装されている。又、モータカバ3の後面側(図3、図7中右側)には、ティーチングボックス接続用コネクタ27が取り付けられていて、このティーチングボックス接続用コネクタ27には、図8に示すように、ティーチングボックス29が取り付けられるものである。又、上記モータカバ3の後面側(図3、図7中右側)には、電源ケーブル31が電源ケーブル接続具32を介して取り付けられている。
上記モータ5の回転軸15にはオルダム式カップリング機構17を介してアクチュエータ本体33が連結されている。このアクチュエータ本体33は次のような構成になっている。すなわち、図2、図3に示すように、まず、ボールネジ35があり、このボールネジ35の外周側にはリアブラケット37が設置されている。上記ボールネジ35にはボールナット39が螺合されていて、このボールナット39の外周側には短尺の中空状ロッド40が被冠・固定されている。又、上記中空状ロッド40には別の中空状ロッド41が差し込まれていて、リベット42によって連結・固定されている。上記中空状ロッド41の先端には先端金具43が取付・固定されている。
又、フロントブラケット45があり、図1に示すように、上記先端金具43はこのフロントブラケット45を貫通・配置されて前方に突出・配置されるものである。又、リアブラケット37とフロントブラケット45との間には4本のガイド軸部材47、47、47、47が設置されている。これら4本のガイド軸部材47は図2中上下2本ずつで一組をなしている。
一方、ボールナット39側には図2中上下位置にピン49、49が着脱可能に取り付けられている。そして、図2中上側に配置されているピン49が上側の二本のガイド軸部材47、47の間に挟まれるようにして配置され、同様に、図2中下側に配置されているピン49が下側の二本のガイド軸部材47、47の間に挟まれるようにして配置される。そのような構成によって、ボールナット39及びロッド41の回転を規制しているものである。
上記4本のガイド軸部材47の外側であってリアブラケット37とフロントブラケット45との間にはフレーム51が被冠・配置されている。又、フロントブラケット45には軸受部材53が配置されている。
次に、上記オルダム式カップリング機構17の構成を説明する。上記オルダム式カップリング機構17は、図3乃至図7に示すように、モータ5の回転軸15に固着されたカップリングハブ61と、アクチュエータ本体33側のリアブラケット37側にあってボールネジ35の端部に固着されたカップリングハブ63と、これら両カップリングハブ61とカップリングハブ63との間に配置されるカップリングスペーサ65とから構成されている。
上記カップリングハブ61は、直径方向に延長・突設された係合凸部67を備えていて、同様に、カップリングハブ63も、直径方向に延長・突設された係合凸部69を備えている。一方、カップリングスペーサ65は、係合凹部71、73を両面に夫々備えていて、これら係合凹部71、73は、相互に直交する直径方向に延長・形成されている。そして、上記係合凹部71にカップリングハブ61の係合凸部67が係合し、上記カップリングハブ63の係合凸部69が係合凹部73内に係合することになる。
又、モータカバ3側の端面であって、上記カップリングハブ61の外周側には、嵌合凸部81が突出・成形されている。一方、アクチュエータ本体33側であって、上記カップリングハブ63の外周側には嵌合凹部83が形成されている。上記嵌合凸部81を嵌合凹部83内に差し込んで、固定ねじ85をねじ込むことにより、モータモジュールユニット1側とアクチュエータ本体33側とを連結・固定するものである。
尚、図中符号91はリベットである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
モータ5及びそれを駆動する機器、具体的には、ドライバやコントローラ等をユニット化したモータモジュールユニット1と、ボールネジ35と、上記ボールネジ35に回転を規制された状態で螺合しボールネジ35の回転によって移動するボールナット39と、上記ボールナット39に取付・固定されたロッド41等から構成されたアクチュエータ本体33とを着脱可能に連結するよう構成とした。すなわち、モータ5側の構成とアクチュエータ本体33側の構成が夫々ユニット化されて、且つ、着脱可能に一体化されているので、外部に露出される配線等が極力少なくなり取扱が容易になった。
例えば、煩雑な配線作業が付与となり、ノイズの入力も低減され、且つ、乱雑な設置状況をなくすことができるものである。
又、モータ5を駆動制御するための機器もモータ5と共にユニット化されているので、従来のように、アクチュエータとドライバやコントローラの組合せを気にすることなく必要な入力作業を行うことができる。
又、モータ5側とアクチュエータ本体33側が容易に着脱可能となっているので、何等かの障害が発生した時は何れかを切り離して交換することができ、短期間での復旧が可能である。
又、何らかの障害が発生した時には、モータモジュールユニット1或いはアクチュエータ本体33を交換することにより短期間での復旧が可能である。
又、モータカバ3にティーチングボックス29を着脱可能に取り付けるようにしたので、構成の簡略化を図ることができると共に、その間のケーブルが不要となる。
又、例えば、複数のアクチュエータが設置されている場合でも現在どのアクチュエータに対して作業を行っているのかが明確となり、接続ミスによる問題がなくなるという利点もある。
次に、図9を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、ボールネジ・ボールナット機構によってロッドを一軸方向に移動させるように構成したアクチュェータに本願発明を適用した例を示したが、この第2の実施の形態の場合には、図8に示すように、スライダを一軸方向に移動させるように構成したアクチュエータに本願発明を適用した例を示すものである。
以下、その概略を説明すると、まず、モータモジュールユニット101があり、このモータモジュールユニット101は、モータカバ103を備えていて、該モータカバ103内には、図示しないモータと、コントローラ基板等が内装されており、前記第1の実施の形態におけるモータモジュールユニット1と同じ構成になっている。図中符号131は電源ケーブルである。
上記モータモジュールユニット101側には、オルダムカップリング機構117を介して、アクチュエータ本体133が着脱可能に連結されている。上オルダムカップリング機構117は、カップリングハブ161と、図示しない対向する側のカップリングハブと、カップリングスペーサ165とから構成されていて、前記第1の実施の形態の場合のオルダム式カップリング機構17と同じ構成になっている。
上記アクチュエータ本体133は、図示しないボールネジと、該ボールネジに螺合する図示しないボールナットと、このボールナットに固定されたスライダ141等から構成されていて、外側にはハウジング151が設置されている。そして、モータの回転によってボールネジが回転することにより、スライダ141が適宜の方向に移動するものである。このような構成のアクチュエータにおいても本願発明を適用することは可能であり、同様の効果を奏することができるものである。
尚、図中符号167はカップリングハブ161に形成された凸部、符号181は嵌合凸部、185は固定ねじである。
尚、本発明は前記第1及び第2の実施の形態に限定されるものではない。
まず、カップリング機構の構成としては、オルダム式カップリング機構に限らず、公知の様々な構成のものが考えられる。
その他図示したものはあくまで一例である。
本発明は、モータによってボールネジを回転させ、それによって、ボールネジに螺合するボールナット及びそこに固定されたロッドを移動させるように構成されたアクチュエータに係り、特に、モータを備えたモータユニットモジュールとボールネジ・ボールナットを備えた駆動部とを夫々ユニット化して容易に着脱できるように工夫したものに関し、例えば、ロッドやスライダを一軸方向に移動させるタイプのアクチュエータに好適である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータの全体構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータの全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータの全体の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータの連結構造を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、モータモジュールユニット側の連結部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータ本体側の連結部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、モータモジュールユニットの断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、モータモジュールユニットにティーチングボックスを取り付ける構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図9(a)はアクチュエータの全体の構成を示す斜視図、図9(b)はアクチュエータの連結構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 モータモジュールユニット
3 モータカバ
7 コントローラ基板
17 オルダム式カップリング機構
27 ティーチングボックス接続用コネクタ
29 ティーチングボックス
33 アクチュエータ本体
35 ボールネジ
39 ボールナット
40 中空状ロッド
41 中空状ロッド
61 カップリングハブ
63 カップリングハブ
65 カップリングスペーサ























Claims (4)

  1. モータ及びそれを駆動する制御機器をユニット化したモータモジュールユニットと、
    ボールネジと、上記ボールネジに回転を規制された状態で螺合しボールネジの回転によって移動するボールナットと、上記ボールナットに取付・固定された移動体とを備え、上記モータモジュールユニットに対してカップリング機構を介して連結されると共に凹凸嵌合構造を介して着脱可能に取付・固定されたアクチュエータ本体と、
    を具備したことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    上記モータモジュールユニットは、モータカバと、上記モータカバ内に収容・配置されたモータと、上記モータカバ内に収容・配置され少なくとも上記モータを駆動するためのドライバやコントローラを備えた基板と、から構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、
    上記モータモジュールユニットにはティーチングボックスが着脱可能に取り付けられることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
    上記カップリング機構はオルダム式カップリング機構であることを特徴とするアクチュエータ。
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