JP2005149641A - ディスク回転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクの回転に伴う騒音を安定して低減する。
【解決手段】回転の対象となるディスク10がトレイ80に保持されて、開口部を介して筐体内の所定の回転位置に搬入されると、開口部はドア89により閉塞される。このとき、ディスクとドアとの間に遮音壁(35a、80c)が位置するようにする。これにより、風切り音などのディスクの回転に伴う音は遮音壁で反射され、その結果筐体外部に音が漏れるのを抑制することが可能となる。
【選択図】図3
【解決手段】回転の対象となるディスク10がトレイ80に保持されて、開口部を介して筐体内の所定の回転位置に搬入されると、開口部はドア89により閉塞される。このとき、ディスクとドアとの間に遮音壁(35a、80c)が位置するようにする。これにより、風切り音などのディスクの回転に伴う音は遮音壁で反射され、その結果筐体外部に音が漏れるのを抑制することが可能となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ディスク回転装置に係り、更に詳しくは、ディスクを所定の回転位置にて回転駆動するディスク回転装置に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、動画、写真、イラスト及びコンピュータソフトなどのデータを記録するための媒体として、CD(compact disc)や、CDの約7倍相当のデータをCDと同じ直径のディスクに記録可能としたDVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクをデータの記録及び再生の対象媒体とする光ディスクドライブ装置が普及するようになった。
光ディスクドライブ装置は、光ディスクを回転可能に支持するディスク回転機構及び光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップなどを含むドライブ装置本体と、光ディスクをドライブ装置本体における回転位置にローディング(搬入)及び回転位置から排出(搬出)する際に用いられるトレイなどを備えている。そして、データを記録する場合には、ディスク回転機構により光ディスクを回転させながら、光ピックアップからレーザ光を照射し、光ディスクの記録面にマーク領域及びスペース領域を形成している。また、データを再生する場合には、ディスク回転機構により光ディスクを回転させながら、光ピックアップからレーザ光を照射し、光ディスクの記録面からの反射光を検出している。すなわち、記録及び再生のいずれの場合においても、光ディスクはディスク回転機構により回転される。
光ディスクの利用が一般化するにつれて、光ディスクドライブ装置の開発が活発化し、データの読み出し速度は高速化の一途を辿っている。一般にデータの読み出し速度を大きくする方法として、光ディスクの回転速度を大きくする方法が採られている。初期の光ディスクドライブ装置の回転速度(例えばCDでは1.2〜1.4m/s)を1とすると、現行では、その40倍の回転速度(いわゆる40倍速)以上のものが一般的となっており、50倍速を超えるものも市販されている。
ところで、一般に光ディスクが回転すると、いわゆる風切り音が発生する。この風切り音は、回転速度が10倍速未満ではそれほどユーザにとって気になるものではないが、それ以上、特に40倍速以上ではユーザが不快を感じるような騒音となる。最近、音に対して敏感なユーザが増加し、光ディスクドライブ装置が発生する音の大きさが光ディスクドライブ装置の性能の一つとなり、売れ行きを左右するようになっている。
そこで、この騒音を低減するために、ドライブ装置本体の前面に設けられた光ディスクの搬入及び搬出用の開口部を開閉するドアの密閉性を高め、ドライブ装置本体内部で生じた音が外部に漏れるのを抑制した光ディスク装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されている光ディスク装置では、ドアと一体成形された弾性部の弾性復元力を利用しているため、製品のばらつきにより最適な弾性復元力を安定して得るのが困難であるとともに、弾性部の経年変化などにより耐久性に不安があった。また、光ディスクの回転速度が更に高速化し、風切り音が大きくなると、遮音効果が不十分となるおそれがあった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その目的は、ディスクの回転に伴う騒音を安定して低減することが可能なディスク回転装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ディスクを所定の回転位置にて回転駆動するディスク回転装置であって、前記ディスクの搬入及び搬出用の開口部が形成された筐体を含んで構成されるディスク回転装置本体と;前記筐体内の前記回転位置に前記開口部を介して前記ディスクを搬入する第1位置と前記回転位置から前記開口部を介して外部の出し入れ位置に前記ディスクを搬出する第2位置との間で移動可能に前記ディスク回転装置本体に装着されたトレイと;前記トレイが前記第1位置にあるときに、前記開口部を閉塞するドアと;前記回転位置に搬入された前記ディスクと前記ドアとの間に位置する遮音壁と;を備えるディスク回転装置である。
本明細書において、単に「ディスク」と記述するときは、「ディスク」は、光ディスク等の情報記録媒体のみを意味するものではなく、通常と同様、「円盤」又は「円板状の物体」を意味する。
これによれば、回転の対象となるディスクはトレイに保持されて、開口部を介して筐体内の回転位置に搬入される。ディスクが回転位置に搬入されると開口部はドアにより閉塞される。このとき、ディスクとドアとの間には遮音壁が位置することとなるため、この状態でディスクが回転すると、例えば風切り音などのディスクの回転に伴う音の大部分は、遮音壁によって反射されドアに到達する音量が従来よりも低下する。従って、ディスクの回転に伴う音が筐体外部に漏れるのを抑制することができ、その結果ディスクの回転に伴う騒音を安定して低減することが可能となる。いわゆる静音設計のディスク回転装置を提供することができる。
この場合において、請求項2に記載のディスク回転装置の如く、前記遮音壁の少なくとも一部は、前記ドアとほぼ対向していることとすることができる。
上記請求項1に記載のディスク回転装置において、請求項3に記載のディスク回転装置の如く、前記遮音壁の少なくとも一部は、前記回転位置に搬入された前記ディスクとほぼ同心円の関係にある円の一部を構成する弧状であることとすることができる。
上記請求項1〜3に記載の各ディスク回転装置において、請求項4に記載のディスク回転装置の如く、前記ディスク回転装置本体は、前記回転位置に設けられた回転テーブルと、前記ディスクを前記回転テーブルとの間で狭持するクランパ及び該クランパを保持するクランパプレートとを有し、前記遮音壁は、前記クランパプレート、前記筐体、及び前記トレイの少なくともいずれかに付設されていることとすることができる。
上記請求項1〜4に記載の各ディスク回転装置において、請求項5に記載のディスク回転装置の如く、前記ディスクは情報記録媒体であり、前記ディスク回転装置本体は、前記情報記録媒体に対する情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも再生を行うヘッド部を更に有することとすることができる。
この場合において、請求項6に記載のディスク回転装置の如く、前記情報記録媒体は光ディスクであり、前記ヘッド部は光ピックアップであることとすることができる。すなわち、本発明のディスク回転装置が、光ディスクドライブ装置であることとすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4を用いて説明する。図1には、本発明のディスク回転装置の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置(以下「ドライブ装置」と略述する)100の概略斜視図が示されている。
この図1に示されるドライブ装置100は、矩形(長方形)の開口部25aが形成された筐体91を含み、ディスク(及び情報記録媒体)としての光ディスク10に対する情報の記録及び再生などを行なうディスク回転装置本体としてのドライブ装置本体90と、前記開口部25aを介して図1中の矢印A、A’方向(±X方向)に往復移動可能に前記筐体91に装着されたトレイ80と、該トレイ80が筐体91内に収納されたときに前記開口部25aを閉塞するドア89とを備えている。ここでは、一例として、CD−R(CD−recordable)、CD−RW(CD−rewritable)などのCD系の規格に準拠した情報記録媒体が光ディスク10として用いられるものとする。
前記筐体91は、ドライブ装置100の要部の分解斜視図である図2に示されるように、底壁及該底壁から立ち上がった3方(+Y側、−Y側及び−X側)の側壁を有するベース21と、該ベース21の3方の側壁及び上面を覆う状態で取り付けられるトップカバー20と、前記ベース21とトップカバー20とから成る箱の前面(+X側の面)に取り付けられるフロントベゼル25とから構成されている。前記ベース21及びトップカバー20は、外部からの衝撃に耐えられるように、それぞれ例えば板金加工などにより成形された金属部品である。また、前記フロントベゼル25は、例えば射出成形などにより成形されたプラスチック部品であり、その+Z側寄りの部分に前記開口部25aが形成されている。
前記ベース21内には、前記ドライブ装置本体90を構成するヘッド部としての光ピックアップPU(図4参照)、前記トレイ80を図1の矢印A、A’方向に駆動するトレイ駆動機構30(図4参照)、光ディスク10を回転可能に支持する回転機構、各種電気信号を処理及び生成する電気回路を内蔵したLSI(図示省略)、及びドライブ装置全体を制御する制御部(図示省略)などが収容されている。また、ベース21内には、図2に示されるように、メカシャーシ22が配置され、該メカシャーシ22の四隅近傍には防振部23がそれぞれ設けられている。奥側(−X側)の2つの防振部23は、螺子により不図示の固定部材に固定されている。残りの防振部23は、メカシャーシ22を−X側端部近傍の支軸を中心に起伏回動させてメカシャーシ22の+X側部分をZ軸方向に上下させる不図示のアップダウン機構の一部に螺子止めされている。
前記回転機構は、スピンドルモータ(図示省略)、ターンテーブル32、及びボス32aなどから構成されている。前記ターンテーブル32は、前記メカシャーシ22の+X側部分に設けられ、スピンドルモータで回転駆動される。このターンテーブル32の回転中心部に前記ボス32aが設けられている。また、このボス32aに対向してクランパ36が設けられている。このクランパ36は、前記ベース21の±Y側の側壁上部にその±Y側の両端が固定されたクランパプレート35に保持されている。
このクランパプレート35は、一例として図3に示されるように、クランパプレート35の+X側の端部がターンテーブル32上の光ディスク10よりも若干+X側となるように設定されている。また、クランパプレート35は、その+X側端部から−Z方向に立ち下がる側壁35aを有している。ここでは、側壁35aは前記ドア89にほぼ対向している。この側壁35aの高さ(−Z方向に関する長さ)は、前記トレイ80の移動を妨げなければ、可能な限り高いほうが好ましい。なお、図3では、便宜上ドライブ装置本体90を構成する各種部品の一部のみが表示されている。
前記ドア89は、トレイ80の+X側の端部に取り付けられ、トレイ80と一体化している。そして、トレイ80が筐体91内に収納されると、ドア89がフロントベゼル25の開口部25aに嵌合し、ドライブ装置100の前面部が見かけ上一枚板となるように設定されている。
前記トレイ80は、例えば射出成形などにより成形されたプラスチック部品であり、トレイ80の上面(+Z側面)には段つきのほぼ円形の凹部80bが形成されている。このうち、1段目の凹部には、例えば12センチCDなどの光ディスクがセットされ、2段目の凹部には、例えば8センチCDなどの光ディスクがセットされる。なお、以下においては、これらの凹部をまとめて「トレイ受け皿部80b」と呼ぶものとする。また、トレイ80には、筐体91内に収納されるときに、ターンテーブル32や光ピックアップPU(図4参照)などに対して機械的に干渉しないように、Z軸方向に貫通する開口部80aが形成されている。
また、前記トレイ80の+X側端部近傍には、前記ドア89にほぼ対向して突条部80cが形成されている。この突条部80cの高さは、トレイ80の移動の際に前記フロントベゼル25の開口部25aを通過可能であれば、できるだけ高いほうが好ましい。
さらに、前記トレイ80の裏面(−Z側の面)の±Y側端部近傍には、不図示の溝部がX軸方向に沿って形成されており、更に、トレイ80の−Y側の側壁の内面には、不図示のラックがX軸方向に延設されている。
前記トレイ駆動機構30は、一例として図4に示されるように、回転軸41aを時計回り又は反時計回りに回転駆動するモータ41と、該モータ41の回転軸41aに固定されたプーリー43と、モータ41近傍に設けられた複数のギアから成るギア列47と、プーリー43の回転をギア列47を構成する1つのギア47bに伝達する駆動ベルト45とを備えている。ギア列47を構成するギアのうちの最も−Y側に位置するギア47aは、トレイ80に設けられた前記ラックと噛み合い、一種のピニオンとして機能する。
このトレイ駆動機構30では、モータ41の回転軸41aの回転により、プーリー43、駆動ベルト45を介してギア列47を構成する個々のギアが駆動される。そして、−Y方向端部に位置するギア47aが反時計回り又は時計回りに回転駆動され、ラックを介してトレイ80を矢印A方向又は矢印A’方向に駆動するようになっている。この場合、プーリー43、駆動ベルト45、及びギア列47によって、モータ41(より正確には回転軸41a)の回転を減速してギア47a、さらにはラックに伝達する減速機構が構成されている。
ここで、トレイ80が矢印A方向に所定距離だけ駆動され、図4に点線にて示される位置に達すると、ギア列47の近傍に設けられたストッパ52が、トレイ80の側面に形成された不図示の切り欠きに係合し、トレイ80の更なる矢印A方向への移動が阻止されるようになっている。この状態では、トレイ受け皿部80bが筐体91の外部に完全に露出するため、ユーザはトレイ受け皿部80bへ光ディスク10をセットし、あるいはトレイ受け皿部80bから光ディスク10を取り出したりすることができる。従って、以下では、トレイ80の図4に点線で示される位置を「ディスク着脱位置」(第2位置)と呼ぶものとする。
また、トレイ受け皿部80bに光ディスク10がセットされたトレイ80が矢印A’方向に移動し、筐体91内に完全に収納された状態では、光ディスク10の中心孔の−Z側に前記ボス32aが位置するようになっている。以下においては、トレイ80のこの状態での位置を「収納位置」(第1位置)と呼ぶものとする。
本実施形態では、トレイ80が収納位置に到達すると、前記アップダウン機構により前記メカシャーシ22がアップするようになっている。これにより、前記ターンテーブル32が上昇し、前記ボス32aが光ディスク10の中心孔に嵌合する。そして、光ディスク10は前記クランパ36によってターンテーブル32に押し付けられる。すなわち、ターンテーブル32とクランパ36とによって光ディスク10が狭持される。そして、この位置が光ディスク10の回転位置となる。また、図3に示されるように、前記クランパプレート35の側壁35aとトレイ80の突条部80cとによって、光ディスク10とドア89との間にX軸方向に関して隙間のない壁(遮音壁)が形成されることとなる。従って、光ディスク10の回転に伴う音(例えば風切り音)は、前記クランパプレート35の側壁35a及びトレイ80の突条部80cによって反射され、前記フロントベゼル25と前記ドア89との隙間から音が外部に漏れるのを抑制することができる。
前記ターンテーブル32の−X側には前記光ピックアップPUが配置されている。この光ピックアップPUは、光ディスク10の記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を電気信号に変換する。また光ピックアップPUは、光ピックアップPUを構成する対物レンズLSを光ディスク10に対してX軸方向及びZ軸方向に駆動するための駆動機構を備えている。
前記フロントベゼル25の開口部25aの近傍にはイジェクトボタン27が設けられている。このイジェクトボタン27が押されると、その情報が前記制御部に送られ、該制御部が所定の基準に従ってトレイ駆動機構30のモータ41を駆動するようになっている。
次に、上記のようにして構成されたドライブ装置100の動作について簡単に説明する。
ユーザにより、フロントベゼル25に設けられたイジェクトボタン27が押されると、前述の如くして不図示の制御部によりモータ41(より正確には回転軸41a)が所定方向、例えば反時計回りに回転駆動される。このモータ41(より正確には回転軸41a)の回転はプーリー43、駆動ベルト45、ギア列47(−Y端に位置するギア47aを除くギア)を介してトレイ80のラックに噛み合った状態のギア47aを反時計回りに回転駆動する。これにより、トレイ80は、図4の矢印A方向に駆動される。そして、所定距離駆動されるとトレイ80の側面に形成された切り欠きにストッパ52が係合し、トレイ80が前記ディスク着脱位置に位置決めされる。このディスク着脱位置にトレイが位置決めされると、不図示のセンサ(又はリミットスイッチ)がこれを検知し、その検知信号が不図示の制御部に伝達され、制御部によってモータ41が停止される。
トレイ80がディスク着脱位置にある状態で、ユーザにより光ディスク10がトレイ受け皿部80bにセットされ(あるいは、既にトレイ受け皿部80bに光ディスクがセットされている場合には、新たな光ディスク10との交換がなされ)、その後、ユーザによりイジェクトボタン27が押されるか、あるいはドア89が矢印A’方向に僅かに押されると、これらの動作が不図示の制御部に伝達され、制御部によってモータ41は、前記所定方向とは反対方向、例えば時計回りに回転駆動される。これにより、ギア47aが時計回りに回転駆動され、トレイ80が矢印A’方向へと駆動される。
そして、トレイ80が前記収納位置まで移動すると、不図示のセンサ(又はリミットスイッチ)がこれを検知し、その検知信号が不図示の制御部に伝達され、制御部によってモータ41が停止される。そして、前述の如くターンテーブル32とクランパ36とにより光ディスク10が挟持される。次いで、制御部によりスピンドルモータが回転されると同時に光ピックアップPUからレーザ光が照射され、光ディスク10で反射された光の電気信号への変換などの処理を経て、光ディスク10の所定領域に記録されているディスク情報及びファイル管理情報などが前記LSIを介して読み出された後、制御部によりスピンドルモータが停止される。
その後、ユーザによる動作開始指示に応じて、光ディスク10が回転駆動されるとともに、光ピックアップPUからレーザ光が照射され、光ディスク10に対するユーザデータの記録及び再生などが実行される。
以上説明したように、本実施形態のドライブ装置100によると、トレイ80が筐体91内に収納され、光ディスク10が回転位置に搬入されると、クランパプレート35の側壁35aとトレイ80の突条部80cとによって、光ディスク10とドア89との間にX軸方向に関して隙間のない壁(遮音壁)が形成されるため、光ディスク10の回転に伴って発生する風切り音などは遮音壁で反射される。これにより、フロントベゼル25の開口部25aとドア89との隙間からドライブ装置100の外部に漏れる音の音量を低下させることができる。また、遮音壁は機械的な作動部分を有していないため、その遮音効果が劣化することはない。すなわち、本実施形態のドライブ装置によると、ディスクの回転に伴う騒音を安定して低減することが可能となる。また、遮音壁は筐体91内に形成されるので、ドライブ装置100の外観に影響を与えることもない。
さらに、光ピックアップPUから出射されたレーザ光が、フロントベゼル25の開口部25aとドア89との隙間からドライブ装置100の外部に漏れるのを防止することができる。
なお、上記実施形態では、トレイ80を駆動する手段としてモータ41を駆動源とするトレイ駆動機構30を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限られるものではなく、例えばモータ以外のアクチュエータを用いた駆動機構によってトレイを駆動しても良いし、あるいは手動にてトレイを移動させることとしても良い。また、いわゆるノート型パソコンなどの携帯用情報機器に内蔵されているドライブ装置のように、イジェクトボタン27をユーザが押すことにより、収納位置にあるトレイ80のロックが解除され、トレイ80が僅かに筐体91から飛び出すようにし、該飛び出した状態のトレイ80をユーザが、外部に引き出すような構成を採用しても良い。
また、上記実施形態では、ユーザによりイジェクトボタン27が押されたときに、トレイ駆動機構30が作動する場合について説明したが、これに限らず、例えばドライブ装置100の上位装置(例えばパソコン)からの指示(例えばディスクロード要求やディスク排出要求)によりトレイ駆動機構30を作動させても良い。
また、上記実施形態では、前記クランパプレート35の側壁35aがドア89に対向している場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば図5及び図6に示されるように、前記回転位置に搬入された光ディスク10とほぼ同心円の関係にある円の一部を構成する弧状の側壁35bであっても良い。そして、これに対応して、図5及び図6に示されるように、前記突条部80cに代えて、トレイ受け皿部80bの+X側の周壁の高さが前記突条部80cの高さとほぼ等しくなるように、トレイ80の+X側端部近傍80dの板厚を厚くしても良い。これにより、トレイ80が収納位置に到達すると、クランパプレート35の側壁35bとトレイ80の+X側端部近傍80dとによって、光ディスク10とドア89との間にX軸方向に関して隙間のない壁(遮音壁)が形成される。また、この場合に前記突条部80cをクランパプレート35の側壁35bに対向する弧状にしても良い。なお、図6では、便宜上ドライブ装置本体90を構成する各種部品の一部のみが表示されている。
また、上記実施形態では、クランパプレート35に遮音壁を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば図7及び図8に示されるように、トップカバー20に前記ドア89に対向する凹部20aを遮音壁として設けても良い。具体的には、トップカバー20の+X側端部近傍(X軸方向に関して前記側壁35aとほぼ同じ位置)に、−Z方向の凹部20aをプレス加工などで形成する。この凹部20aの深さは前記クランパプレート35の側壁35aと同様に、光ディスク10よりも−Z側となるように設定する。これにより、トレイ80が収納位置に到達すると、トップカバー20の凹部20aとトレイ80の突条部80cとによって、光ディスク10とドア89との間にX軸方向に関して隙間のない壁(遮音壁)が形成される。この場合には、クランパプレート35の大きさは従来のドライブ装置と同じであっても良い。なお、図8では、便宜上ドライブ装置本体90を構成する各種部品の一部のみが表示されている。
また、この場合においても、トップカバー20の凹部はドア89に対向していなくても良い。例えば図9に示されるように、前記回転位置に搬入された光ディスク10とほぼ同心円の関係にある円の一部を構成する弧状の凹部20bであっても良い。なお、この凹部20bは、一例として図10に示されるようにくさび状の断面形状であっても良い。なお、図10では、便宜上ドライブ装置本体90を構成する各種部品の一部のみが表示されている。
また、遮音壁がクランパプレート35及びトップカバー20の両方に設けられていても良い。さらに、遮音壁の一部がドア89に対向し、残りの部分が前記弧状であっても良い。要するに、光ディスク10とドア89との間にX軸方向に関して隙間のない壁(遮音壁)が形成されれば良い。
また、上記実施形態では、ドライブ装置100がCD系の規格に準拠した光ディスクに対応する場合について説明したが、これに限らず、例えばDVD系の規格に準拠した光ディスクや、波長が約405nmのレーザ光を用いるいわゆる次世代DVDの規格に準拠した光ディスク、及びレーザディスクLDの規格に準拠した光ディスクに対応するものであっても良い。さらに、規格の異なる複数種類の光ディスクに対応するドライブ装置であっても良い。また、情報記録媒体は、光ディスク以外の媒体であっても良い。要するに、情報の記録、再生及び消去のうちの少なくとも再生に際して、情報記録媒体の回転を伴うものであれば、その他の如何なる種類の情報記録媒体であっても良い。
また、上記実施形態では、光ディスクの搭載面が水平面と一致するようないわゆる横置きタイプのドライブ装置の場合について説明したが、光ディスクの搭載面が水平面に垂直となる、いわゆる縦置きタイプのドライブ装置であっても良い。
また、上記実施形態では、ディスク回転装置としてドライブ装置の場合について説明したが、これに限らず、平板状のディスク(円板)を回転する装置であれば良い。この場合に、平板状のディスクとしては、情報記録媒体に限らず、回転して使用される平板状の物体であれば、種々の物体を採用することができる。
10…光ディスク(ディスク、情報記録媒体)、20…トップカバー(筐体の一部)、20a,20b…凹部(遮音壁の一部)、25a…開口部、32…ターンテーブル(回転テーブル)、35…クランパプレート、35a,35b…側壁(遮音壁の一部)、36…クランパ、80…トレイ、80c…突条部(遮音壁の一部)、89…ドア、90…ドライブ装置本体(ディスク回転装置本体)、91…筐体、100…ドライブ装置(ディスク回転装置)、PU…光ピックアップ(ヘッド部)。
Claims (6)
- ディスクを所定の回転位置にて回転駆動するディスク回転装置であって、
前記ディスクの搬入及び搬出用の開口部が形成された筐体を含んで構成されるディスク回転装置本体と;
前記筐体内の前記回転位置に前記開口部を介して前記ディスクを搬入する第1位置と前記回転位置から前記開口部を介して外部の出し入れ位置に前記ディスクを搬出する第2位置との間で移動可能に前記ディスク回転装置本体に装着されたトレイと;
前記トレイが前記第1位置にあるときに、前記開口部を閉塞するドアと;
前記回転位置に搬入された前記ディスクと前記ドアとの間に位置する遮音壁と;を備えるディスク回転装置。 - 前記遮音壁の少なくとも一部は、前記ドアとほぼ対向していることを特徴とする請求項1に記載のディスク回転装置。
- 前記遮音壁の少なくとも一部は、前記回転位置に搬入された前記ディスクとほぼ同心円の関係にある円の一部を構成する弧状であることを特徴とする請求項1に記載のディスク回転装置。
- 前記ディスク回転装置本体は、前記回転位置に設けられた回転テーブルと、前記ディスクを前記回転テーブルとの間で狭持するクランパ及び該クランパを保持するクランパプレートとを有し、
前記遮音壁は、前記クランパプレート、前記筐体、及び前記トレイの少なくともいずれかに付設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のディスク回転装置。 - 前記ディスクは情報記録媒体であり、
前記ディスク回転装置本体は、前記情報記録媒体に対する情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも再生を行うヘッド部を更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスク回転装置。 - 前記情報記録媒体は光ディスクであり、
前記ヘッド部は光ピックアップであることを特徴とする請求項5に記載のディスク回転装置。
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