JP2005147831A - 電流検出回路及び電流検出方法 - Google Patents

電流検出回路及び電流検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電流検出抵抗を必要とせず、圧電振動子の振動に影響を与えないで、機械腕電流を検出できる技術を提供すること。
【解決手段】電気を機械エネルギーに変換して振動する振動体1に交流電圧を印加して、振動体1の振動に寄与する電流成分である機械腕電流を検出する検出回路であって、振動体1にコンデンサ4を直列に接続した直列回路と、この直列回路と並列に接続され、直列回路の両端に印加される電圧を分圧して取り出す分圧回路5,6と、分圧された電圧のうち、直列回路の両端以外の端子の電圧と、直列回路における振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出する検出回路7とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電振動子や超音波モータ等の振動型アクチュエータの機械腕電流検出技術に関する。
例えば、特許文献1では、振動子に印加される電圧と同じ電圧を振動子の制動アドミタンスと同じ静電容量の参照コンデンサに印加し、コンデンサに流れる電流と振動子に流れる電流を検出して差を求めることで機械腕電流を検出している。
また、特許文献2では、センタータップ付きのトランスを利用して逆相の電圧を振動子と上記参照コンデンサに印加し、それぞれに流れる電流をセンタータップに抵抗を介して帰還させることで、直接機械腕電流を検出していた。
ここで、機械腕電流の説明を若干加えておく。圧電素子単体又は圧電素子を接着した弾性体は、圧電素子の端子から見た場合の等価回路が図2のように表される。そこで、C0を制動アドミタンス、L,C,Rを動アドミタンスと呼び、動アドミタンスに流れる電流を機械腕電流、C0を流れる電流を電気腕電流とする。
特開昭62−2869号公報 特開平1−136575号公報
上記従来技術では,振動子に流れる電流とコンデンサに流れる電流を電圧に変換する回路が必要である。また、抵抗で電圧に変換する場合、消費電力が増加する問題があるため、電流に変換するための抵抗は小さな値が求められ、検出電圧が小さくなり、増幅回路が必要であった。
また、温度変化や個体差による制動アドミタンスの変化に対して補償するには複雑な回路が必要で、例えば、コンデンサの容量を可変にしたり、振動子とコンデンサに流れる電流を別々に検出して一方に対してゲイン調整した後に差を求める等の方法が必要であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、電流検出抵抗を必要とせず、圧電振動子の振動に影響を与えないで、機械腕電流を検出できる技術を提供することである。
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電流検出回路は、電気を機械エネルギーに変換して振動する振動体に交流電圧を印加して、当該振動体の振動に寄与する電流成分である機械腕電流を検出する検出回路であって、前記振動体にコンデンサを直列に接続した直列回路と、前記直列回路と並列に接続され、当該直列回路の両端に印加される電圧を分圧して取り出す分圧手段と、前記分圧された電圧のうち、前記直列回路の両端以外の端子の電圧と、前記直列回路における振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出する検出手段とを具備する。
また、上記回路において、前記分圧手段は、2つ以上の分圧比を有する分圧回路と、前記分圧された電圧のいずれかを選択する選択手段とを備え、前記検出手段は、前記選択された電圧と、前記振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出する。
また、上記回路において、前記検出手段は、前記接続部の電圧と前記分圧された電圧をそれぞれ独立して検出すると共に、両電圧間の位相差を検出し、これらの値を用いて両出力電圧の差を検出する。
また、上記回路において、前記分圧回路は複数の抵抗素子が直列に接続されて構成される。
また、上記回路において、前記検出手段による出力電圧の検出値を微分する微分手段を更に備える。
また、上記回路において、前記微分手段は、前記接続部の電圧と前記分圧された電圧の各々を微分する第1及び第2の微分手段を備え、前記検出手段は、前記第1及び第2の微分手段の各微分値の差を検出する。
また、上記回路において、前記微分手段は、前記検出手段の検出値の平均値近傍の傾きを検出する。
また、本発明の電流検出方法は、電気を機械エネルギーに変換して振動する振動体にコンデンサを直列に接続した直列回路と、前記直列回路と並列に接続され、当該直列回路の両端に印加される電圧を分圧する分圧手段とを備える回路において、当該振動体に交流電圧を印加して当該振動体の振動に寄与する電流成分である機械腕電流を検出する方法であって、前記分圧された電圧のうち、前記直列回路の両端以外の端子の電圧を取り出し、前記取り出された電圧と前記直列回路における振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出し、前記検出結果を用いて機械腕電流を検出することを特徴とする方法。
また、上記方法において、前記分圧手段は、2つ以上の分圧比を有する分圧回路を備え、前記分圧された電圧のいずれかを選択し、前記選択された電圧と、前記振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出する。
また、上記方法において、前記選択は、所定周波数の交流電圧を印加したときに、前記分圧された電圧のうち、最も小さな振幅となる電圧を選択する。
以上説明したように、本発明によれば、電流検出抵抗を必要とせず、圧電振動子の振動に影響を与えることなしに機械腕電流を検出できる。また、最適な分圧比を選択できるのでより正確な機械腕電流を検出できる。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
[第1実施形態]
図1は第1の実施形態の機械腕電流検出回路図で、1は圧電振動子、2は圧電振動子1に後述するCPU11からの周波数指令に対応する周波数のパルスを出力するパルス発生手段、3は突入電流を抑えるためのインダクタ素子、4は圧電振動子1に流れる機械腕電流検出用コンデンサ、5,6は機械腕電流検出用分圧抵抗、7は圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧と分圧抵抗5,6の接続部の電圧との差を検出するための差動アンプ、8は圧電振動子1の両端に印加される電圧を検出する差動アンプ、9は差動アンプ7の出力電圧の振幅を検出する振幅検出手段、10は圧電振動子1への印加電圧と差動アンプ7の出力電圧の位相差を検出する位相差検出手段、11は振幅検出手段8と位相差検出手段10からの振幅及び位相差情報を入力し、パルス発生手段2に周波数指令信号を出力するCPUである。
図2に圧電振動子1を等価回路で表した場合の圧電振動子1周辺の回路図を示す。以下図2を用いて機械腕電流の検出原理について説明する。
ここで、コンデンサ4の静電容量をCS、圧電振動子1の制動アドミタンスの静電容量をC0とし、分圧抵抗5の抵抗値をR1、分圧抵抗6の抵抗値をR2とし、圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧をV1、分圧抵抗5,6の分圧出力電圧をV2とし、機械腕電流をIm,CS=aC0,K=R2/(R1+R2),駆動角周波数をωとすれば、
Figure 2005147831
となる。ここで、K=1/(1+a)とすれば、
Figure 2005147831
となる。この式2を変形して出力電圧V1−V2を求めると、
Figure 2005147831
となり、機械腕電流ImにC0のインピーダンスの半分の値を掛けた値が出力電圧の振幅となり、位相が機械腕電流Imより90°進んだ信号となる。例えば、制動アドミタンスC0とコンデンサCSの静電容量を等しく選んだ場合、a=1となり、K=1/2となるので、R1=R2となる。また、CS=aC0とした場合はR1=aR2となり、C0とCSを等しくできなくても、R1とR2の比を変更することで機械腕電流を検出できる。
この方法によれば、従来の抵抗による電流検出方法と比較して、圧電振動子1に流れる電流経路に抵抗がない分、電力ロスが少なくて済み、また、制動アドミタンスのインピーダンスを利用して検出することになるので、比較的大きな電圧を検出できる。例えば、C0を10[nF]とした場合、aを1として周波数を30KHzとすれば、機械腕電流の振幅を275倍して検出できる。ここで、R1、R2は単なる分圧手段として用いているので、抵抗素子だけでなく、コンデンサやインダクタ等で分圧回路を構成しても良い。
従って、差動アンプ7の出力電圧の振幅は機械腕電流の振幅に比例したものとなる。差動アンプ7の出力は、振幅検出手段9において、例えばダイオード等の整流手段や実効値を求める回路を用いて交流電圧の振幅を直流電圧に変換してから不図示のA/D変換手段等を用いてCPU11へ入力される。また、位相差検出手段10によって圧電振動子1への印加電圧と差動アンプ7の出力電圧の位相差が検出され、CPU11へ入力される。CPU11では、例えば機械腕電流を所定の振幅に制御する動作や機械腕電流と印加電圧間の位相差を所定の値に制御する動作が行われる。機械腕電流が所定の値より小さい場合や機械腕電流と印加電圧間の位相差が大きい場合には、駆動周波数を共振周波数に近づけ、その逆なら遠ざけるように動作する。また、機械腕電流の振幅を制御する場合、操作パラメータとしては印加電圧の周波数の他に電圧振幅を制御する方法もある。機械腕電流が所定の値より小さい場合は印加電圧間の振幅を大きくし、その逆なら印加電圧の振幅を小さくするように制御すればよい。
ここで、印加電圧と機械腕電流の位相差情報によって圧電振動子1の共振状態をモニターする場合には、位相が実際より90°ずれていることに注意する必要がある。駆動電圧と機械腕電流間の位相差を求める場合、検出した位相に対して90°ずらして位相差を求める必要がある。
また、上記式3より求められる機械腕電流に対応した値は実際の機械腕電流に対して位相が進んでいる上、角周波数に反比例する。駆動周波数が固定であればそれほど問題は無いが、駆動周波数を操作して制御する場合、機械腕電流と検出値の比例関係が多少ずれてしまう。これに対処するには、検出信号を微分する微分回路を付加すればよい。式で示すと以下のようになる。実際の機械腕電流の波形を
Figure 2005147831
とすると、式3より
Figure 2005147831
となる。これを微分すると
Figure 2005147831
となる。式6より、微分することで機械腕電流に対して符号が反転するが、角周波数ωが変化しても振幅値が変化しないことがわかる。微分回路の例を図3に示す。12はオペアンプであり、コンデンサの静電容量をC1、帰還抵抗の抵抗値をR3とすれば、この微分回路のゲインGは、
Figure 2005147831
となる。従って、上記式5に式7を掛けると、
Figure 2005147831
となり、式6と同様に、角周波数ωが変化しても振幅値が変化しないことがわかる。また、ゲインが負なので、位相が機械腕電流と一致している。
このように、微分回路を付加することによって正確な機械腕電流を検出でき、簡単な回路構成で微分演算を行うことができる。
ここで、もし機械腕電流の位相がアプリケーションにとって重要でないなら、機械腕電流の振幅のみ求める方法として、式3又は5の波形の中心(波形の平均値又は0近傍)における波形の傾きを検出する方法がある。図4に一例を示す。13はコンパレータで、14は比較電圧発生手段である。比較電圧発生手段は上記波形の中心より若干ずれた電圧D0を発生し、コンパレータ13で差動アンプ7の出力信号VSと比較電圧D0を比較して差動アンプ7の出力が大きい場合にハイレベルを出力する。コンパレータ13の出力信号はデューティ50%からわずかにずれており、ハイとローの時間が異なる。15はハイレベルの時間とローレベルの時間の差を検出するパルス計測手段である。図5は図4の回路の各部の波形を示している。図よりハイレベルとローレベルの時間差は2T1となり、信号VSの波形中心の比較信号D0の電圧をVDとすると、傾きG1は、
Figure 2005147831
となる。
G1は式6の振幅に相当し、角周波数ωに依存しない機械腕電流の振幅に対応した値となる。また、予め周波数がわかっているので、機械腕電流を検出した後に検出値に周波数を乗算すれば周波数に依存しない機械腕電流の振幅に対応した値を求めることができる。また、振動型アクチュエータの機械腕電流を検出する場合、通常振動型アクチュエータは複数相の駆動電圧を持つため、複数相個々の機械腕電流が検出できる。しかし、複数相の電流がほぼ同じなら代表として1つの相の機械腕電流を検出し、他の相の値はほぼ検出した相の値と同じとしても大きな問題はない。
[第2実施形態]
図6は第2実施形態の機械腕電流検出回路図で、16は圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧振幅を検出する振幅検出手段、17は分圧抵抗5,6の接続部の電圧振幅を検出する振幅検出手段、18は圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧と分圧抵抗5,6の接続部の電圧の位相差を検出する位相差検出手段、19は圧電振動子1に印加される電圧と圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧との位相差を検出する位相差検出手段、20は振幅検出手段16,17の出力と、位相差検出手段18,19の出力を入力し、圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧と分圧抵抗5,6の接続部の電圧との差の電圧の振幅と位相を求める演算手段である。演算手段20は、この差の電圧と圧電振動子1の両端に印加される電圧との位相差PSと、差の電圧の振幅VSを演算により求めている。振幅検出手段16の出力をVC、振幅検出手段17の出力をVR、位相差検出手段18の出力をφ、位相差検出手段19の出力をφ0とすれば、
Figure 2005147831
Figure 2005147831
となる。
このように、圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧と分圧抵抗5,6の接続部の電圧のそれぞれの振幅と相対的な位相差を個々に求めることによっても波形の差の振幅と位相を求めることが可能である。また、PSの値は実際の機械腕電流に対して90°ずれた値となるので、第1実施形態と同様にして90°位相をずらして共振状態を検出する必要がある。尚、一般に共振状態での印加電圧と機械腕電流の位相差は90°である。また、90°位相をずらす方法としては、単純に減算を行なう他に、第1実施形態と同様に微分手段を用いる方法がある。第1実施形態では微分手段を差動アンプ7の出力に挿入したが、本実施例では、振幅検出手段16,17の後にそれぞれ挿入する。また、微分回路の構成としては、図3及び図4の方法がある。
[第3実施形態]
図7は第3実施形態の機械腕電流検出回路図である。上記実施形態では圧電振動子1とコンデンサ4の直列回路にインダクタを介して圧電振動子1に印加すると共に、コンデンサ4はグランドに接地する構成であったが、本実施形態ではトランスを介して圧電振動子1とコンデンサ4の直列回路の両端に電圧を印加すると共に、圧電振動子1とコンデンサ4の接続部をグランドに接地する構成とした。
図7において、21はトランスである。本例では、圧電振動子1とコンデンサ4の接続部の電圧が0Vとなるので、上記実施形態では差動アンプ7を用いて機械腕電流を検出していたが、分圧抵抗5,6の接続部の電圧が、そのまま機械腕電流に相当する信号となる。従って、分圧抵抗5,6の接続部の電圧V4は式3より、
Figure 2005147831
となる。
位相差検出手段10は印加電圧V3と機械腕電流に相当する電圧V4の位相差を検出しており、これによって圧電振動子1の共振状態を検出することができる。尚、分圧抵抗5,6の接続部の電圧は機械腕電流の位相に対して90°進んでいるので、共振状態の検出にはこの90°のずれを考慮する必要がある。また上記実施形態と同様に分圧抵抗5,6の接続部の出力電圧を微分することで90°の位相ずれを補正してもよい。
また、ここでは分圧手段として分圧抵抗5,6を用いているが、トランスの2次側に中間タップを設け、駆動電圧の供給と分圧出力を兼ねても良い。図8はその一例である。22は2次側にセンタータップが付いたトランスである。式12のaを1としてC0=CSとした場合には中間タップを2次側の中点であるセンタータップとすれば良い。
[第4実施形態]
図9は第4実施形態の機械腕電流検出回路図である。本実施例は分圧抵抗が3つ以上の例を示している。もちろん分圧用の素子には抵抗の他にコンデンサやインダクタを用いても良い。23は分圧手段で複数の分圧率に対応する出力端子を持っている。24は分圧手段の複数の出力端子の出力電圧から1つを選択する選択手段、25は温度センサである。圧電振動体1の制動アドミタンスC0の値が温度によって変化するので、コンデンサ4のCSの値との比が変化してしまう。そのため分圧手段の分圧比をこの変化に合わせて変更する必要がある。そこで、予め温度センサ25で検出される温度と最適分圧比の関係を求めてデータを記憶しておき、機械腕電流を検出する際には温度センサ25で検出した温度に応じて記憶されたデータから分圧比を決定し、その分圧比に対応した分圧手段23の出力端子を選択手段24で選択して出力する構成になっている。
図10に分圧比の変更方法のフローチャートを示す。
先ず、最初に温度センサ25で圧電振動子1の温度を検出する(ステップS1)。
次に、温度に対応する制動アドミタンスの静電容量をデータから参照する(ステップS2)。
次に、参照された静電容量とコンデンサ4の静電容量との比(a)を求める(ステップS3)。
次に、分圧手段23の分圧比がaに最も近い出力端子を決定する(ステップS4)。
最後に、選択手段24で決定した出力端子を選択して出力する。
このようにして最も機械腕電流を検出するのに適した分圧比が選択される。また、選択手段24の出力を微分する等すれば、機械腕電流に相当する電圧信号を検出できることは上記従来例と同様である。
[第5実施形態]
第4実施形態では、事前に温度と分圧比の関係を求めていたが、本実施形態では圧電振動子1がほとんど振動しない所定の周波数の交流電圧を印加し、分圧手段23から出力される電圧が所定の振幅より小さくなるように分圧比を設定する方法を採用している。つまり、ほとんど振動しない場合には機械腕電流も小さな値となるので、分圧手段23の出力端子の内最も小さな振幅となる端子を選択手段24で選択するようにすれば良い。
図11は第5実施形態の機械腕電流検出回路図である。26,27はローパスフィルタで、ローパスフィルタ26は選択手段24の出力信号から圧電振動子1の主要な振動周波数範囲の信号を検出するためのもので、ローパスフィルタ27は圧電振動子1に印加される電圧から圧電振動子1の主要な振動周波数範囲の信号を検出するためのものである。28はバンドパスフィルタで選択手段24の出力信号から駆動電圧に含まれる高調波成分の信号を検出するためのものである。29はバンドパスフィルタ28の出力信号の振幅を検出する振幅検出手段である。
図12は各部の波形を示すタイミングチャートである。圧電振動子1への駆動電圧は台形的に歪んだ上下対称な電圧波形VSなので奇数次の高調波成分が含まれる。従って、バンドパスフィルタ28の帯域は例えば圧電振動子1に印加する交流電圧の周波数の3倍近傍の周波数を通過する特性とし、ローパスフィルタ26の帯域は圧電振動子1の共振周波数の1.5倍程度通過する特性とすれば高調波と基本波が検出できる。その結果ローパスフィルタ26の出力VLは駆動周波数と同じ周波数の正弦波となり、バンドパスフィルタ28の出力VBは駆動周波数の3倍の周波数の正弦波となる。そこで振幅検出手段29の出力が最も小さくなるように分圧手段23の出力端子を選択手段24で切り替えれば圧電振動子1を振動させながら最適な分圧比を求めて設定することができる。
図13に最適な分圧比を設定する動作のフローチャートを示す。
先ず、選択番号Nに1を代入し(ステップS11)、分圧手段のN番目の出力端子を選択手段24で選択する(ステップS12)。そして、振幅検出手段29の出力を変数S0へ代入する(ステップS13)。
次に、選択番号Nが最終選択番号なら終了し、そうでないなら選択番号Nに1を加算してから選択番号Nを選択手段24に設定する(ステップS14,15,16)。
次に、振幅検出手段29の出力を入力し変数S1に代入する(ステップS17)。
次に、変数S0と変数S1の大きさを比較して変数S0が小さいなら選択番号Nから1を減算し、選択番号Nを選択手段24に設定して終了する(ステップS18,19,20)。
また、変数S0が変数S1以上なら変数S0に変数S1を代入し選択番号が決定するまで繰り返す(ステップS21)。
こうすることで、振幅検出手段29の出力電圧が最も小さくなるように分圧手段23の出力端子が選択される。
また、上記所定の周波数が高周波であるほど分圧比がずれている場合の出力電圧が大きくなるので圧電振動子1の共振周波数より十分高い周波数を用いるほうが最適な分圧比を設定しやすい。また本実施形態では高調波成分を利用したが、起動前等に実際に高周波の駆動電圧を印加して最適な分圧比を求めてから実駆動を行なうようにしても良い。
第1実施形態の機械腕電流検出回路図である。 圧電振動子の等価回路図である。 微分回路の例を示す回路図である。 デジタル的な微分回路の例を示す回路図である。 デジタル的な微分回路の各部の波形を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の機械腕電流検出回路図である。 第3実施形態の機械腕電流検出回路図である。 分圧回路の例を示す回路図である。 第4実施形態の機械腕電流検出回路図である。 第4実施形態の動作を示すフローチャートである。 第5実施形態の機械腕電流検出回路図である。 第5実施形態の各部の波形を示すタイミングチャートである。 第5実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 圧電振動子
2 パルス発生手段
3 インダクタ素子
4 コンデンサ
5,6 分圧抵抗
7,8 差動アンプ
9,16,17,29 振幅検出手段
10,18,19 位相差検出手段
11 CPU
12 オペアンプ
13 コンパレータ
14 比較電圧発生手段
15 パルス計測手段
20 演算手段
21,22 トランス
23 分圧手段
24 選択手段
25 温度センサ
26,27 ローパスフィルタ
28 バンドパスフィルタ

Claims (10)

  1. 電気を機械エネルギーに変換して振動する振動体に交流電圧を印加して、当該振動体の振動に寄与する電流成分である機械腕電流を検出する検出回路であって、
    前記振動体にコンデンサを直列に接続した直列回路と、
    前記直列回路と並列に接続され、当該直列回路の両端に印加される電圧を分圧して取り出す分圧手段と、
    前記分圧された電圧のうち、前記直列回路の両端以外の端子の電圧と、前記直列回路における振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出する検出手段とを具備することを特徴とする電流検出回路。
  2. 前記分圧手段は、2つ以上の分圧比を有する分圧回路と、前記分圧された電圧のいずれかを選択する選択手段とを備え、
    前記検出手段は、前記選択された電圧と、前記振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出することを特徴とする請求項2に記載の電流検出回路。
  3. 前記検出手段は、前記接続部の電圧と前記分圧された電圧をそれぞれ独立して検出すると共に、両電圧間の位相差を検出し、これらの値を用いて両出力電圧の差を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電流検出回路。
  4. 前記分圧回路は複数の抵抗素子が直列に接続されて構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の電流検出回路。
  5. 前記検出手段による出力電圧の検出値を微分する微分手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電流検出回路。
  6. 前記微分手段は、前記接続部の電圧と前記分圧された電圧の各々を微分する第1及び第2の微分手段を備え、
    前記検出手段は、前記第1及び第2の微分手段の各微分値の差を検出することを特徴とする請求項5に記載の電流検出回路。
  7. 前記微分手段は、前記検出手段の検出値の平均値近傍の傾きを検出することを特徴とする請求項5又は6に記載の電流検出回路。
  8. 電気を機械エネルギーに変換して振動する振動体にコンデンサを直列に接続した直列回路と、前記直列回路と並列に接続され、当該直列回路の両端に印加される電圧を分圧する分圧手段とを備える回路において、当該振動体に交流電圧を印加して当該振動体の振動に寄与する電流成分である機械腕電流を検出する方法であって、
    前記分圧された電圧のうち、前記直列回路の両端以外の端子の電圧を取り出し、
    前記取り出された電圧と前記直列回路における振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出し、
    前記検出結果を用いて機械腕電流を検出することを特徴とする方法。
  9. 前記分圧手段は、2つ以上の分圧比を有する分圧回路を備え、
    前記分圧された電圧のいずれかを選択し、
    前記選択された電圧と、前記振動体とコンデンサとの接続部の電圧との差を検出することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記選択は、所定周波数の交流電圧を印加したときに、前記分圧された電圧のうち、最も小さな振幅となる電圧を選択することを特徴とする請求項9に記載の方法。
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