JP2005147368A - パイプライン敷設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率的に敷設作業を行うことができ、短い工期でパイプラインを敷設できるパイプライン敷設方法を提供する。
【解決手段】 トンネルTの一端側から他端に向けて単管1を進めつつ順次接合し、単管同士の芯を相互に一致させる工程、内層側の溶接層を形成する第1溶接工程、外層側の溶接層を形成する第2溶接工程、各接合部に欠陥が有るか否かを検査する非破壊検査工程、各接合部の外周面に塗覆を施す塗覆装工程と経てパイプラインを敷設する。これらの工程の内、芯出し工程をトンネルTの一端側にて前記トンネルの外部で実施する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネルの内部にパイプラインを敷設するためのパイプライン敷設方法に関する。
従来、トンネル内にパイプラインを敷設する場合、トンネルの一端から単管を順次トンネル内に搬入し、これらを順に軸方向に接合して敷設していた。このような敷設方法では、トンネル内で既に接合された単管列の最後尾の位置まで単管を搬送し、次いで、芯出しを行って単管列の最後尾に単管を溶接し、その後、接合部の溶接検査を行い、そして塗覆装を行っていた。
他方、特許文献1に示すように、トンネルの内部に単管を搬入する前に、トンネルの入口で単管同士の芯出し、接合、検査、防腐を行い、その後に軸方向に接合された単管列をトンネル内に搬入することでトンネル内にパイプラインを敷設する敷設方法も既に知られている。
特開2002−188756号公報
しかし、単管をトンネル内に順次搬入し、搬入した単管を接合する位置でその都度芯出し〜塗覆までの作業を行ったり、特許文献1に示された先行技術のようにトンネルの入口で芯出し〜防腐までの作業を行っていたのでは、効率が悪い。すなわち、前工程の溶接作業が終了するまで次の単管の芯出し作業を行うことができず、全体の作業時間が長時間に及んでしまう。
本発明は、係る問題点に鑑みなされたものであり、効率的に敷設作業を行うことができ、短い工期でパイプラインを敷設できるパイプライン敷設方法を提供することを目的とする。
本発明は、この問題点を解決するために、トンネルの一端側で複数の単管をその軸方向に順次繋げ単管列を形成する一方で、単管を繋げる毎に、前記単管列を前記トンネルの他端側から引き寄せて前記トンネル内にパイプラインを敷設するパイプライン敷設方法であって、前記トンネルの一端側で接合せしめる単管同士の芯を相互に一致させ、これらの軸方向の端部同士を突き合わせる芯出し工程と、突き合わされた前記単管の軸方向の端部同士を溶接して接合する接合工程と、前記単管同士が接合された各接合部に欠陥が有るか否かを検査する非破壊検査工程と、前記非破壊検査工程の終了後に、各接合部の外周面に塗覆を施す塗覆装工程と、を備え、前記接合工程では、複数の溶接層が形成されるように前記単管の端部同士を溶接しており、この接合工程は、前記溶接層のうち内層側の溶接層を形成する第1溶接工程と前記溶接工程のうち外層側の溶接層を形成する第2溶接工程とから構成され、これら芯出し工程、第1溶接工程、第2溶接工程、非破壊検査工程及び塗覆装工程は、前記トンネルの一端側から他端側に向かう方向に順番に配された作業ステーションにてそれぞれ実施され、しかも前記芯出し工程は前記トンネルの一端側にて前記トンネルの外部に設けられた前記作業ステーションとしての芯出しステーションにて行われるパイプライン敷設方法を採用した。
また、本発明では上記パイプライン敷設方法において、さらに前記第1溶接工程の実施される第1溶接ステーションが、前記トンネルの一端側にて前記トンネルの外部に設けられ、前記第1溶接工程がトンネルの外部にて行われるようにした。
本発明では、単管同士の芯出し、内層側の溶接、外層側の溶接、接合部の非破壊検査及び塗覆装の各工程を、トンネルの軸方向の複数の位置に分散して設けられた作業ステーションに分けて順次実施する。このため、トンネル内の一ヶ所あるいはトンネル一端側ですべての作業工程を実施する場合と異なり、複数の作業工程を同時に実施することができ、極めて効率的にパイプラインを形成できる。この際、芯出し工程をトンネルの外で行うため、例えば、積載された単管からクレーン車などを利用して単管を取出し、その場で直接単管の端部同士を突き合わせることができる。
さらに、第1溶接工程もトンネルの外で行うことで、全工程の中において特に繁雑な作業が必要な芯出し工程から第1溶接工程までの作業を良好な環境の下に行える。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパイプライン敷設方法によって、地山Gに形成されたトンネルT内部にパイプラインを敷設する様子を示している。
この敷設方法では、トンネルTの一端側(図1の左側であり、以下、入口Aとして説明する。)で、所定長さを有する複数の単管1を、これらの軸方向に順次繋ぐ一方で、単管1が繋がれる毎に、単管1が軸方向に接合された単管列1aをトンネルTの他端側(図1の右側であり、以下、出口Bとして説明する。)から、この他端側である出口B側に引き寄せることでトンネルT内にパイプラインを敷設する。トンネルTの入口Aには、パイプラインとして構成される複数の単管1が用意され、この単管1を所定の状態に配置する種々の装置が設けられている。一方、トンネルTの出口Bには、軸方向に接続された単管列1aを出口B側に引き寄せるための引き込み装置が設置されている。また、トンネルTの内部には、その全長に渡ってレール2が敷かれている。
まず、このパイプライン敷設方法を実施するための各設備についてその詳細を説明する。
トンネルTの入口Aには、図2に示すように、単管1の軸方向をトンネルTの軸方向に向けて配置すると共に、単管1同士の芯を一致させて仮止めしておく芯出しステーションST1と、単管1同士の芯を相互に一致させた状態で単管1同士を軸方向に接合する第1溶接ステーションST2とが設けられている。
芯出しステーションST1には、単管1の一端が搭載される支持台5と、レール2上に載置され、単管1の他端が搭載される支持台車4と、単管1を支持台車4及び支持台5の上に載置するためのクレーン車3が設けられている。また、芯出しステーションST1には、レール2上に配置されて、単管1がその周方向に回転することを防止すると共に、単管1をその軸方向に搬送せしめる回転防止ジグ6が複数準備されている。さらに、芯出しステーションST1には、単管1の端部同士を突き合わせて単管1同士をこれらの内部から仮止めしておくインナークランプ7が設けられている。
この芯出しステーションST1にはパイプラインとして構成される複数の単管1が載置されており、各単管1は、クレーン車3により1本づつ取り出され、支持台車4、支持台5及び回転防止ジグ6の上に載置される。この際、単管1は支持台5でその前部が支持される一方で、その後端が支持台車4に支持される。また、単管1の軸方向の中央部が回転防止ジグ6に支持される。
単管1の軸方向の中央部を支持する回転防止ジグ6は、単管1がその周方向に回転することを防止するために、すべての単管1に対して準備されている。この回転防止ジグ6は、単管1が載置される本体部6aと、本体部6aに搭載された単管1の外周面を保持する保持バンド6bと、本体部6aをレール2上に設置させ、当該回転防止ジグ6をレール2に沿って移動させる車輪6cとを備えている。単管1は、その外周面が保持バンド6bにより保持されることにより本体部6aに固定され、その周方向に回転されることが防止される。
インナークランプ7は、単管1同士の芯が一致された後に、単管1の端部同士が溶接されるまでの間、両者の芯がずれてしまうことのないように単管1同士を仮止めしておくためのものである。このインナークランプ7は、互いに繋がれる単管1の内部に挿入され、単管1の内周面を保持することで両者の芯が一致された状態を維持する。このインナークランプ7にはロープ8が取り付けられており、第1溶接ステーションST2まで搬送されたインナークランプ7を芯出しステーションST1に引き戻すことができるようになっている。
第1溶接ステーションST2は、芯出しステーションST1よりトンネルTの入口A側に位置している。この第1溶接ステーションST2には、インナークランプ7により芯の一致された単管1の端部同士を溶接する溶接機9が設けられている。単管1の端部同士は、複数の溶接層が形成されるようにして接合されるが、この第1溶接ステーションST2では、このうち内層側の溶接層を形成する。
なお、このパイプライン敷設方法では、芯出しステーションST1と第1溶接ステーションST2がトンネルTの外部に設けられ、以下に説明する第2溶接ステーションST3、非破壊検査ステーションST4及び塗覆装ステーションST5がトンネルTの内部に設けられている。これらトンネルTの内部に設けられた各作業ステーションは、入口Aから図2の右方に位置しているトンネルTの出口Bに向けて、第2溶接ステーションST3、非破壊検査ステーションST4及び塗覆装ステーションST5の順に配置されている。
第2溶接ステーションST3は、トンネルTの内部における最初の作業ステーションであり、第1溶接ステーションST2に対して、トンネルTの出口B側におよそ単管1の1本分の距離を隔てた位置に設けられている。この第2溶接ステーションST3では、別途設けられた溶接機10を用いて、単管1の端部同士を接合する複数の溶接層のうち、仕上げ溶接層を含めた外層側の溶接層を形成する。
非破壊検査ステーションST4は、第2溶接ステーションST3よりさらに出口B側に位置しており、溶接された単管1の接合部に溶接不良などの欠陥が有るか否かを検査する。この非破壊検査ステーションST4で行われる非破壊検査工程では、接合部の外部から超音波探傷を行うと共に、単管列1aの内部にX線照射装置11を搬入させてX線探傷を行うことで、接合部の品質の万全を期している。
接合部の外側から接合部を探傷する際に使用する超音波探傷の手法としては、パルス式超音波探傷、TOFD探傷法など、接合部の状態に応じて適宜選択すればよい。また、探傷の方法は、作業者が接合部の全周をまんべんなく探傷してもよく、自動探傷装置を使用してもよい。自動探傷装置としては、たとえば、接合部の外周面に配置されるガイドレールと、このガイドレールに沿って接合部の外周面を周方向に移動する移動体とを設け、探触子を移動体にセットして自動的に接合部の全周を探傷できる装置を使用する。
X線照射装置11は、X線を照射する筒状の本体11aと、本体11aから半径方向外側に向けて延び、本体11aを単管1の中心に支持する複数の支持棒11bと、各支持棒11bの先端に取り付けられ、単管1の内周面に当接される車輪11cとを備えている。X線照射装置11は、車輪11cにより単管1の内周面に支持されるため、単管1の軸方向について、単管1に対して相対的に移動させることが可能となっている。
軸方向に接続された単管列1aは、トンネルTの入口Aで単管1が接続される毎にトンネルT出口B側に移動される。単管列1aが移動されても、この単管列1aの内部に搬入されたX線照射装置11を非破壊検査ステーションST4に止めておくことが必要である。この為、X線照射装置11は、単管1の軸方向について、単管1に対して相対的に移動可能に構成されている。
このX線照射装置11を作動させる電源13は、トンネルTの入口Aに設置される。この電源13とX線照射装置11とは、配線12により接続されている。単管列1aの内部には、受架台14が搬入されており、配線12はこの受架台14の上に支持される。受架台14は、非破壊検査ステーションST4とトンネルTの入口Aとの間のいずれかの位置に置かれる。電源13とX線照射装置11とを結ぶ配線12は、受架台14上に支持されることにより、単管列1aが移動された際に配線12が引きずられることを防止している。
この非破壊検査ステーションST4で欠陥が発見されると、即時に手直しがなされ、欠陥のない良好な接合部が形成される。
そして、非破壊検査ステーションST4よりさらに出口B側には、塗覆装ステーションST5が設けられている。この塗覆装ステーションST5では、非破壊検査終了後に、単管1同士の接合部の外周面に塗覆装20を形成し接合部の腐食を防止の作業を行う作業ステーションである。
次に、図3及び図4を参照して、単管列1aを出口B側に引き寄せるための引き込み装置について説明する。この引き込み装置は、トンネルTの出口Bに接地される駆動装置40と、駆動装置40と単管列1aの先頭とを接続するパイプ群30とを備えている。
先ず、駆動装置40と単管列1aの先頭を接続するパイプ群30について説明する。このパイプ群30は、所定の長さを有する複数のパイプ31がその軸方向に連結されたものである。このパイプ群30は、トンネルTの出口B側の所定の範囲にケーシングパイプ30Kが使用されている一方で、このケーシングパイプ30Kと単管列1aの先頭との間の範囲にはドリルパイプ30Dが使用されている。
これらケーシングパイプ30K及びドリルパイプ30Dは、これらを構成している各パイプ31同士がその軸方向に直列に並ぶようにジョイント部32により連結されている。また、各パイプ31はジョイント部32とジョイント部32の中間部分が搬送台車33によりレール2上に支持されている。なお、図4に示すように、搬送台車33には、当該搬送台車33が不意に走行することを阻止するために、ブレーキ33bが設けられている。このブレーキ33bは、すべての搬送台車33に設けてもよいが、図4に示すように、任意の搬送台車33にのみ設けてもよい。
そして、ドリルパイプ30Dの先端にはスイベルジョイント34が設けられており、ドリルパイプ30Dの先端と単管列1aの先頭とは、このスイベルジョイント34を介して連結されている。ドリルパイプ30D及びケーシングパイプ30Kには、その途中部分にねじりが形成されていることもある。スイベルジョイント34は、このねじりを単管列1aに伝達することを阻止している。
トンネルTの出口Bに設置された駆動装置40は、トンネルTの出口Bに当該駆動装置40を支持するベース41と、ベース41に対し支柱42を介して支持され、水平に配されたガイド43と、ケーシングパイプ30K又はドリルパイプ30Dの端部をチャッキングし、ガイド43に沿って移動する牽引装置44とから構成されている。
トンネルTの出口Bには、その先方に、地盤がトンネルT内の地盤よりやや下側に位置するように掘削された掘削坑Cが設けられており、その底部にはコンクリート基礎50が設けられている。コンクリート基礎50は、トンネルTの出口B付近が高く形成され、トンネルTの出口Bから遠ざかるにつれ斜め下方に向けて傾斜するように形成されている。駆動装置40は、この掘削坑Cの内部にて、斜めに傾けられたコンクリート基礎50の上に設置される。
ベース41は、コンクリート基礎50の上面に沿って配され、その先端が高く位置するように斜めに傾けて設けられている。ガイド43は、トンネルTの出口Bの高さの位置で水平になるように配されている。ガイド43はその後部が支柱42によりベース41に支持されている一方で、先端がトンネルTの出口Bの地盤に支持されている。
そして、牽引装置44は、ガイド43に沿って移動させる台車部45と、台車部45に設けられ、ケーシングパイプ30K又はドリルパイプ30Dの端部を把持するチャッキング部46とから構成されている。この牽引装置44は、ケーシングパイプ30K又はドリルパイプ30Dの端部を把持した状態で、ガイド43に沿って先端から後端に移動する。牽引装置44が、ガイド43の先端から後端に移動した後、ケーシングパイプ30K又はドリルパイプ30Dはジョイント部32にて連結が解除され、この駆動装置40から取り除かれる。すると牽引装置44を再びガイド43の先端に移動させて次のケーシングパイプ30K又はドリルパイプ30Dの端部をチャッキング部46で把持する。この作用を繰り返すことにより、ケーシングパイプ30K及びドリルパイプ30Dにより連結された単管列1aは、トンネルTの入口A側からトンネルTの出口B側に向けて引き寄せられる。
また、トンネルTの出口Bには、クレーン車55が用意されている。このクレーン車55は、最初にケーシングパイプ30K及びドリルパイプ30Dを連結するときと、単管列1aをトンネルTの出口B側に引き寄せた後に、連結が解除されたパイプ31をこの駆動装置40から取り除くときに使用される。
以上の設備により、パイプラインは、以下に説明する手順で敷設される。
まず、トンネルTの出口B側から引き込み装置を構成するドリルパイプ30D及びケーシングパイプ30Kをンネルの入口Aまで延ばす。この作業は次の手順を経て行われる。
最初にトンネルTの出口Bにてレール2上にスイベルジョイント34を搭載する。次いで、トンネルTの出口B側から、スイベルジョイント34にドリルパイプ30D用のパイプ31を軸方向に順次連結する。各パイプ31は、クレーン車55で一旦駆動装置40にセットされ、この駆動装置40によりトンネルTの出口BからトンネルTの入口Aに向けて挿入される。この際、各パイプ31は、レール2上の搬送台車33に搭載されてトンネルTの入口Aに向けて搬送される。この作業を繰り返し、所定長さのドリルパイプ30Dを形成する。
次いで、ドリルパイプ30Dを構成するパイプ31のうち、トンネルTの出口B側に位置するパイプの端部に、ケーシングパイプ30Kを連結させる。ケーシングパイプ30Kの連結方法は、ドリルパイプ30Dと同様に行えばよい。
以上の作業によって、ドリルパイプ30Dの先端に位置するスイベルジョイント34をトンネルTの入口Aまで到達させる。
次のステップとして、トンネルTの入口Aにてパイプラインを構成する単管1をその軸方向に順次繋げる。
まず、芯出しステーションST1にて、積載された複数の単管1の中からクレーン車3で単管1を1本取り出し、その軸方向をトンネルTの軸方向に向けて、支持台車4、支持台5及び回転防止ジグ6の上に載置する。この際、支持台5で単管1の前部を支持する一方で、その後端を支持台車4で支持する。また、単管1の軸方向の中央部を回転防止ジグ6で支持する。その後、単管1の前端をスイベルジョイント34に連結する。さらに、単管1の内部にX線照射装置11と受架台14とを搬入させる。これらの段取り作業を終えた後、トンネルTの出口B側からドリルパイプ30D、ケーシングパイプ30K及びスイベルジョイント34を介して単管1をその長さに対応する距離だけ出口B側へ引き寄る。
次のステップとして、この単管1に別の単管1を繋げる作業を行う。他の単管1も同様にその軸方向をトンネルTの軸方向に向けて支持台車4、支持台5及び回転防止ジグ6の上に載置する。その後、この単管1をクレーン車3でトンネルTの入口A側に向けて移動させ、単管1の端部同士を突き合わせる。この際、後ろ側に位置する単管1の後部側からインナークランプ7を単管1の内部に搬入させておく。そして、単管1の端部同士が突き合わされた後、両単管1の芯を一致させ、このインナークランプ7を用いて単管1同士を仮止めする。その後、トンネルTの出口B側から仮止めされた単管1を出口B側に引き寄せて、突き合わされた部分を第1溶接ステーションST2まで移動させる。なお、回転防止ジグ6は、これ以降のすべての単管1について取付が行われる。
次に、第1溶接ステーションST2にて単管1の端部同士の接合作業を行う。突き合わされた単管1の端部同士について、溶接機9を単管1の外周面に装着させて溶接する。この第1溶接ステーションST2では、溶接層のうち、単管1の内周側を占める内層の溶接層を形成する。内層側の溶接の終了後、溶接機9及びインナークランプ7を取り外す。取り外されたインナークランプ7は、これに取り付けられたロープ8を利用して、芯出しステーションST1まで引き戻す。
芯出しステーションST1と第1溶接ステーションST2との間では、この作業を繰り返すことで、単管1を順次その軸方向に繋げる。
第1溶接ステーションST2で結合された単管1をトンネルTの出口B側に引き寄せ、結合部をトンネルTの内部に搬入させて第2溶接ステーションST3に到達させる。この第2溶接ステーションST3でも単管1の外周面に溶接機10を装着させ、全周にわたって単管1の端部同士を溶接する。この第2溶接ステーションST3では、仕上げ層を含め、単管1の外周側を占める外層の溶接層を形成する。
このように、第1溶接ステーションST2及び第2溶接ステーションST3を経て複数の単管1がその軸方向に接続されて、単管列1aが形成される。
溶接層の最外層をなす仕上げ層を形成した後、単管1から溶接機10を取り外し、単管列1aをトンネルTの出口B側に向けて再び引き寄せる。そして、接合部を次の非破壊検査ステーションST4まで移動させる。
この非破壊検査ステーションST4では、超音波探傷を行うと共にX線探傷を行うことで結合部の品質の万全を期している。超音波探傷は、上述のように接合部の外周側から接合部の全周について行う。一方、X線探傷は、単管列1aの内部に搬入したX線照射装置11から単管1接合部に向けてX線を照射し、接合部の外周面にセットしたフィルムに焼き付けるようにして接合部を撮影することで行う。なお、この非破壊検査ステーションST4では、検査を行うだけでなく、手直しも行われる。このパイプライン敷設方法では、超音波探傷及びX線探傷により結合部に欠陥が発見されると、即、手直しがなされ欠陥を排除している。
非破壊検査が終了すると、単管列1aはさらにトンネルTの出口B側に引き寄せられ、非破壊検査のなされた結合部は塗覆装ステーションST5に移動される。この塗覆装ステーションST5では、結合部の外周面に塗覆装20を施して、結合部が腐食することを阻止する。この際、結合部が完全に塗覆されるように、結合部を境に前後に位置する単管1はその端部から十分な幅を持たせて塗覆装20が施される。
このパイプライン敷設方法では、以上の作業を、単管列1aの先頭がトンネルTの出口Bに到達するまで繰り返し行うことでトンネルTの内部にパイプラインを敷設する。
なお、トンネルTの出口Bに向けて単管列1aを引き寄せれば、引き寄せた寸法分だけドリルパイプ30D又はケーシングパイプ30Kは不要になる。このため、単管列1aをトンネルTの出口B側に引き寄せる毎に、ドリルパイプ30D又はケーシングパイプ30Kをこれらのジョイント部32にて切り離している。切り離されたパイプ31は、出口Bに用意されているクレーン車55で駆動装置40から除去している。
以上、芯出しステーションST1及び第1溶接ステーションST2をトンネルTの外部に設けた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、少なくとも芯出しステーションST1をトンネルTの外部に設けておけばよい。積載された単管を取り出す際にはクレーン車3などの重機を使用する必要があるが、芯出しステーションをトンネルTの外部に設けておくことで、クレーン車3などの重機を使用して取り出したその場で単管を支持台車4や支持台5にセットできる。
本発明の1実施形態にかかるパイプライン敷設方法により、パイプラインをトンネルに敷設する様子を示す図。 本発明のパイプライン敷設方法を構成する芯出し工程、第1溶接工程、第2溶接工程、非破壊検査工程及び塗覆装工程を実施する各ステーションを示す図。 単管列をトンネルの一端側から他端側へ引き寄せる引き込み装置を示す図。 トンネルの他端側である出口に設置された引き込み装置を構成する駆動装置の側面図。
符号の説明
1 単管
1a 単管列
4 支持台車
5 支持台
6 回転防止ジグ
7 インナークランプ
9,10 溶接機
11 X線照射装置
14 受架台
20 塗覆装
30K ケーシングパイプ
30D ドリルパイプ
30 パイプ群
31 パイプ
32 ジョイント部
33 搬送台車
34 イベルジョイント
40 駆動装置
A 入口
B 出口
ST1 芯出しステーション
ST2 第1溶接ステーション
ST3 第2溶接ステーション
ST4 非破壊検査ステーション
ST5 塗覆装ステーション

Claims (2)

  1. トンネルの一端側で複数の単管をその軸方向に順次繋げ単管列を形成する一方で、単管を繋げる毎に、前記単管列を前記トンネルの他端側から引き寄せて前記トンネル内にパイプラインを敷設するパイプライン敷設方法であって、
    前記トンネルの一端側で接合せしめる単管同士の芯を相互に一致させ、これらの軸方向の端部同士を突き合わせる芯出し工程と、
    突き合わされた前記単管の軸方向の端部同士を溶接して接合する接合工程と、
    前記単管同士が接合された各接合部に欠陥が有るか否かを検査する非破壊検査工程と、
    前記非破壊検査工程の終了後に、各接合部の外周面に塗覆を施す塗覆装工程と、を備え、
    前記接合工程では、複数の溶接層が形成されるように前記単管の端部同士を溶接しており、この接合工程は、前記溶接層のうち内層側の溶接層を形成する第1溶接工程と前記溶接工程のうち外層側の溶接層を形成する第2溶接工程とから構成され、
    これら芯出し工程、第1溶接工程、第2溶接工程、非破壊検査工程及び塗覆装工程は、前記トンネルの一端側から他端側に向かう方向に順番に配された作業ステーションにてそれぞれ実施され、しかも前記芯出し工程は前記トンネルの一端側にて前記トンネルの外部に設けられた前記作業ステーションとしての芯出しステーションにて行われることを特徴とするパイプライン敷設方法。
  2. さらに前記第1溶接工程の実施される第1溶接ステーションは、前記トンネルの一端側にて前記トンネルの外部に設けられ、前記第1溶接工程がトンネルの外部にて行われることを特徴とする請求項1に記載のパイプライン敷設方法。
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CN102635732A (zh) * 2012-04-13 2012-08-15 中国海洋石油总公司 较长管线的安装工艺
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