JPS63158386A - 管内施工方法 - Google Patents

管内施工方法

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Publication number
JPS63158386A
JPS63158386A JP61304976A JP30497686A JPS63158386A JP S63158386 A JPS63158386 A JP S63158386A JP 61304976 A JP61304976 A JP 61304976A JP 30497686 A JP30497686 A JP 30497686A JP S63158386 A JPS63158386 A JP S63158386A
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JP
Japan
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pipe
work
trolley
guide
rope
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Application number
JP61304976A
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English (en)
Inventor
幸雄 田中
北川 光三
白石 博己
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Nippon Steel Corp
Osaka Gas Co Ltd
Sumikin Kokan Koji KK
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Sumikin Kokan Koji KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd, Sumikin Kokan Koji KK filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP61304976A priority Critical patent/JPS63158386A/ja
Publication of JPS63158386A publication Critical patent/JPS63158386A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、気体、液体輸送用の地下あるいは地上管路
(パイプライン)の補修または新設時において、管路内
側から施工作業(清掃研磨、溶接、検査、塗装等)を行
う方法に関する。
〔従来の技術〕
地下に埋設された気体、液体の輸送管路にあっては、老
朽化や腐食あるいは地震等の外力による亀裂の発生に対
し、これを敷設状態のまま検出・修復することが要求さ
れる。また、敷設年代の古いものでは、現行の品質基準
に適合しないものも多くあり、このような管路について
は、現在その延命のために、必要な部位を補強すること
が求められている。
このような管路の補修は、対象管路内に必要な作業機器
を送り込んで管内面側から診断・補修を加える管内作業
により行われる。補修作業手順の一例を、以下に示す。
■補修対象区間両端位置でのビット堀り−■管路内の流
体排除→■補修対象区間の切離しく管路切断)−〇管内
面状況の観察調査(要補修部位の検出)−〇補修対象部
位および周辺部位の清掃研磨−〇補修対象し部位の溶接
−〇溶接施工部の塗装−〇補修部の検査−〇挿し管(管
路切断部の接続)=[相]ビット埋め戻し一〇管路内流
体による空気排除(エアパージ)。
以上の工程のうち、■〜■までが管内作業となる。
また、最近では、管路新設に当っても、とくに敷設対象
としての道路が狭あいで配管を接合するための会所を掘
ることが不可能なような場合、あるいは敷設のための道
路占存時間が限られていて、埋戻し復旧を早くすること
が要求されるといった場合には、一般に「急速埋設工法
」といって、管内作業主体で施工を行う新しい工法が広
く採用されるようになってきた。その工法による作業プ
ロセスを示せば、以下のとおりである。
■敷設溝の掘削−〇パイプ吊り込み(芯出し)−■外面
仮付溶接−■埋戻し復旧−〇管接合部のブラッシング(
清掃)−〇接合部の本溶接−■溶接部の塗装−■溶接塗
装部の検査 このうち、■〜■までが管内作業である。
このように現在、管内作業の必要性は、管路の補修時ば
かりでなく、新規敷設時にまで拡がっており、その重要
度はますます増大してきているのが現実である。
ところで、この管内作業を実施するに当っては、管路内
において作業機器を自由に移動、停止させることが必要
であるが、この機器移動については、次のような配慮が
望まれる。
・ 既設管路は、他の構造物を迂回して配管されたり、
山谷の地形に添って配管されているため、伏越部、迂回
部、分岐部(以下、これらを異形部という)を含んでい
る。これら異形部の発生頻度(箇所/m)は比較的太き
(、作業の経済性を考慮して工区を長くとると、結果と
して1工区内に異形部を多く含むことになる。そのため
、管内作業機器は、管路異形部においても問題なくスム
ーズに移動1i1aさせられることが求められる。とく
に90″エルボよりなる立上りまたは立下り部の通過を
保証しなければならない。一方、補修または検査のため
の各作業機器は、対象管路径が大きい場合や自動化率が
高い場合は、機械としての重量が必然的に大きくなるが
、このような場合にあっても、管路異形部における安定
かつ確実な通過が保証されることが望まれる。
・ 管路補修の作業は、補修個所一つ毎に、事前調査・
清掃研磨・溶接・塗装・検査等、数種類の作業を行わな
ければならず、一つの補修個所に異なる作業機器を何回
も送って停止させる必要があり、このような作業を能率
よく遂行するためには作業機器をできるだけ迅速に移動
させ、しかも目標とする位置に正確に停止させることが
できなければならない。
・ また、人手による管内作業の危険性を回避するため
に最近多用の傾向にある外部遠隔操作式の自動作業機器
は、制御ケーブルを管内に伴うので、この制御ケーブル
にti傷を与えるようなことがあってはならない。
・ 更にまた、逆に管路内面に損傷、摩耗をもたらすこ
とのないようにしなければならない。
・ しかも、施工のための作業機器は多くの種類、数が
必要となるため、設備費をできるだけ抑える意味から、
機器の移動方式は、イニシャルコストができるだけ安上
りなものが望まれる。
〔発明が解決しようとする問題〕
従来、管内作業の機器移動方式としては、次のようなも
のが公知である。
■ ロープ牽引方式二対象管路(l工区)の両側の地盤
を掘って設けたピット内に各々ウィンチを設置し、両ウ
ィンチ間に管路を通してロープを張設するとともに、こ
のロープの途中に作業機器を介在連結し、両ウィンチの
操作(巻取り、巻戻し)により作業機器を管内に送り込
み、または引き戻すようにしたもの。
■ モータ駆動牽引台車方式:管路内を自走する牽引台
車に作業機器を引っばらせるもの、牽引台車は管内面に
当接する複数のガイドロールまたはキャタピラ沓を備え
、これをサーボモータで駆動して自走させる構造である
■ ピストン駆動牽引台車方式:管路内を2台1対で自
走する牽引台車に作業機器を引っばらせるもの、牽引台
車は管内面に当接する複数のガイドロールにより支持さ
れ、管内固定用シリンダーを備えるピストン搭載台車と
ピストン連結棒搭載台車とからなり、一方台車を管内に
固定して後ピストンを作動させ、百合車間を伸縮させて
自走させる構造である。
■ 流体圧方式:流体圧(気体圧)により作業機器を圧
送するもの。これは、とくに超音波や電磁波による診断
センサを内蔵した、ビグとよばれる検査車両の管内移動
に利用される。
ところが、上記■〜■の方式はそれぞれ下記のような欠
点、難点があり、何れも実用上満足すべきものではない
〔発明が解決しようする問題点〕
i)ロープ牽引方式 (イ)作業機器として自動溶接機、自動研摩機など重量
の大きなものを使用すると、異形部においてロープと管
内面とが擦れ合いロープあるいは管路内面に摩耗が生じ
る。と(に異形部が第9図に示すマイターベンドのよう
に管の切合せ周溶接部がある場合に、この傾向が著しい
(D)ロープを操作する両側のウィンチは、電気的な同
期機構を必要とするため、両者をつなぐ制御ケーブルを
管内もしくは地表上に設ける必要があり、電気制御系統
が人身りとなる。
(八)管路内面には周溶接ビードなどの凸部あるいはゴ
ミ等が存在しており、管内各部における作業機器の移動
抵抗が一様でないため、牽引荷重がロープに蓄積されこ
れが一気に放出されるといったことがおこり、作業機器
の動きが脈動的なものとなる。この現象に対しては、ロ
ープにバンクテンシランをかけることが行われるが、対
象管路を大きくとったり、管路に異形部が多く存在する
ような場合には、効果は薄く、確実な対策とはなり得な
い、したがって、位置制御を精度よく行うことが困難で
ある。
ii)モータ駆動牽引台車方式 (イ)牽引台車は異形部、とりわけ立上りまたは立下り
の垂直部を通過するには、自重および牽引する作業機器
の重量による相当大きな下向荷重を支えなければならな
いが、ガイドロール、キャタピラ沓と管路内壁間の摩擦
力だけによってそのような荷重を支えることはほとんど
不可能であり、管路垂直部の走行は事実上望み得ない。
(1))溶接機や研摩機等を牽引する場合、牽引台車自
重や制御ケーブルの重量までを考慮すると、実際上IT
ON前後もの牽引駆動力が必要となり、このような大き
な駆動力を発生させるためには相当大型の駆動装置が必
要となる。駆動装置の大型化は牽引台車そのものの大型
化を意味し、このため比較的小径の管路ではとくに異形
部における移動が困難となり、適用範囲が制限されるこ
とになる。また、このようなものでは、当然設備コスト
も高くなる。
(ハ)WJ、動装置そのものはテコを利用すれば小型化
できるが、この場合もその分域速機構が大型化し、結局
牽引台車の大型化は避けられず、結局前記(u) と同
様の結果となる。
111)ピストン駆動牽引台車方式 (イ)管内固定用シリンダーによって台車自体を管内に
強固に固定するので、作業機器としての自動溶接、自動
研磨機など重量の大きなものを使用する場合にも、これ
らを確実に移動させることができるが、走行速度が通常
0.5〜1.0m/minと極めて遅く、作業能率が悪
い。
iv)流体圧方式 (イ)自動溶接機や自動検査TVCのように制御系統が
複雑で重い機械になると、流体(圧気)圧として1kg
f/cd以上が必要となるが、そのような大きな流体圧
を確保することは実際上容易なことではない、とくにマ
イターベンド部では、一段と大きな圧力が必要となり、
また気密保持が実質的に困難で流体圧確保が難しく、回
部での移動は困難を極める。
(0)管路の所定位置に停止させるため、ピグの尻にロ
ープをつなぎ、バックテンションを与える方法がとられ
るが、ピグがオーバーランした場合には、圧気の減圧、
ロープの巻戻し等面倒な操作が必要である上、精度のよ
い位置制御は不可能である。
本発明は、異形部以外の一般部はもちろん、異形部につ
いても作業機器を安定かつスムーズに移動させることが
でき、また管内面や作業機器付帯の制御ケーブルに損傷
を与える懸念がない上、作業機器の迅速な移送および正
確な位置決め停止が可能であり、しかも設備コスト的に
も有利な新規な機器移動方式を導入した管内施工方法の
提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、下記■、■の方法を要旨とするもの
である。
■ 第8図(イ)に示す如く、対象管路Rの中を通しそ
の全長に亘ってガイドロープXを張設し、該ガイドロー
プXと摩擦係合状態を保持しながら同ロープを伝って自
走する牽引台車Aと所定の管内作業ユニットを組込んだ
作業台車Bとを相互に連結し、これを1単位(以下、作
業華位という)としてそのlまたは復数華位を前記張設
ガイドロープXに沿って管路R内を移動させ、施工作業
を行うことを特徴とする管内施工方法。
■ 上記■の方法において、牽引台車Aと作業台車Bと
を、それらの間およびその前後に、第7図(ロ)に示す
如(ガイドロープXを管路Rの略々中心付近に保持する
ガイド車Cを配して連結し、これを作業単位として使用
することを特徴とする管内施工方法。
ここに、上記牽引台車Aとしては、具体的には例えばキ
ャプスタンウィンチ等の摩擦回転体を内蔵し、これにガ
イドロープXを巻付けて摩擦による保合状態を保持させ
、この状態で同ウィンチを回転させることにより固定張
設されたガイドロープXを伝って自走させる構造のもの
が使用される。
〔作 用〕
本発明の方法では、作業ユニット搭載の作業台車Bを、
管内張設のガイドロープXを伝って走行する牽引台車A
により作動させるので、原則としてガイドロープXは従
来のロープ牽引方式のように管路方向に移動することが
なく、したがって管路の異形部、とくにマイターベンド
部等においても、ガイドロープXおよび管路内面が摺擦
によって摩耗を来すといった懸念がない。
また、ガイドロープを移動させる方式ではないから、ガ
イドロープXと管内面との接触摩擦抵抗による動力ロス
のようなものはなく、駆動装置が発生する動力を無駄な
く牽引力として活用できるため、比較的小さな動力で作
動させ得、駆動装置は割合小型のものですみ、牽引台車
そのものをコンパクトに設計できる。したがって本発明
の方法は、比較的小径の管路にも十分に対応可能である
のみならず、設備コスト的にも有利である。
更にまた、牽引台車Aとして、先述のように摩擦回転体
によりガイドロープXとの間に摩擦係合状態を保持しつ
つ自走するものが使用され、これはとくに立上りや立下
りの垂直部において、自重およびそれにつながれた作業
台車Bの重量により大きな下向荷重が作用したときにも
、それを確実に支えて安定走行を維持し得る。
また更に、この牽引台車AはガイドロープXを巻付けて
回転する摩擦回転体の回転に応じその回転骨だけ正確に
させることができ、ロープ牽引方式のように管路内面状
態の影響を受けて脈動する不都合を生じることがなく、
高精度の位置制御が実現できる。
その上、本発明の方法は、管内に張設された1本のガイ
ドロープXを使って、複数の作業華位(牽引台車Aと作
業台車B、または更にガイド車Cの組合せ)を同時にし
かも相互独立的に移動操作することができ、管路Rの複
数部位で所要の作業を同時並行的に行うことにより、一
連の施工作業を効率的に進めることが可能である。
また、とくにガイド車Cを組合せ使用する前記■の方法
によれば、90″工ルボ部や切合せ曲管部等の異形部R
′においても、各台車A、B前後のガイド車Cがガイド
ロープXを管路中心位置付近に浮かせて保つことによっ
て、当該作業単位を確実かつスムーズに移動通過させる
ことができるのである。なお、この点については後で詳
しく述べる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の方法を更に具体的に説明
する。
まずここで、本発明の方法に使用する装置について述べ
る。
・牽引台車 第1図は本発明の方法に使用する牽引台車の一例を示し
、(イ)は横断平面図、(ロ)は(イ)図のA−A矢視
図、(/I)は正面図である。
図によると、牽引台車Aはまず、台車本体10と、該本
体周囲に配設された支持ローラ11と、前記本体に内蔵
され管内張設ガイドロープXと係合して本体10を駆動
する摩擦回転体12およびその駆動手段M+ と、本体
lO前後面に設けられ後述作業台車Bまたはガイド車A
と連結する、ロープ室内機構15付の連結手段14を備
えている。
本体lOは、対象とする管路R内に収容可能な函体構造
を基本とする。原則として形状は問わないが、後で詳述
する摩擦回転体12とその駆動手段MIを内蔵するだけ
の内部スペースは最低限確保することが必要である0図
示例では、対象管路内径より小径の円筒体10Gの両端
開口部にリング状のフランジ板101.102を設けた
形のものが採用され、これは円筒体の軸を管路の軸方向
に向けて使用する。なお、両端のフランジ板101.1
02には、上記連結手段14が付設されているが、これ
については後で述べる。
支持ローラ11は、正面図に明らかなように複数個(図
では6個)が1&llとして設けられ、これが前記本体
lOの前後(管路軸方向前後)に1&INずつ配設され
ている0組をなす複数個は、本体外周に、周方向一定ピ
ツチで放射状に並ぶ形(管路内面に対しては各ローラが
直角に当たる)に配置されている。各々の支持ローラ1
1は管路軸方向に回転する向きに設けである。
また、この支持ローラ11はそれぞれ管路内面R0に弾
発的に当接するように設けられている。
すなわち、本体lOの胴部(円筒部)100外面側端部
に基端110′を揺動(胴部半径方向)自在に軸支した
スウィングアーム110を設け、該アーム110をその
中間位置においてスプリング(押しバネ)機構111に
より支承し、そのアームの先端に支持ローラ11を取付
けて、弾発機能を持たせである。なお、符号112.1
13で示す突起はスウィングアーム110の揺動範囲を
限定するストッパである。
このような支持ローラ11・・・は、本体lOをその前
後において管路内面R0から浮かせた状態で支持し、管
路に沿っての円滑な走行を可能にする。
次に、摩擦回転体12は、その駆動手段M+ とともに
前記本体10内に収容、搭載されている。
摩擦回転体12は、その回転軸126を本体前後方向に
対し直角に向けて設けられ、前記管路内に張られたガイ
ドロープXを外周に巻付は摩擦係合状態で回転して本体
lOを走行駆動する。この摩擦回転体の具体例としては
、キャプスクンウィッチがまず挙げられる。これは図に
示すようにロープXをドラム120の胴部外周に数回巻
付けるようにすれば、僅かなバンクテンシランで摩擦係
合状態が得られ、その状態で回転させることにより牽引
駆動力を発生する1図のものは、いわゆるハーモニック
ギアによる減速allt121をドラム120内に内蔵
したタイプのものであるが、ウィンチの形式としてはこ
の他に、減速機をドラム外に備えるタイプもあり、その
ようなタイプの使用も熱論可能である。
摩擦回転体12としてはキャプスクンウインチ以外にも
、第2図(イ)(ロ)に示すようなものが使用できる。
すなわちこれは、同図(ロ)に示すように構成されたブ
ーl7122,122 (摩擦回転体)を互いに隣接し
て配置し、これを15の駆動手段M1で互いに逆向きに
同期回転すべくなし、この2個のプーリ122,122
にガイドロープXをS字状に巻付け、その両プーリ外周
へ喰い込ませることにより摩擦係合状態を保持して駆動
力を発生させるようにした構造である。なお、符号12
3は駆動手段M1に付帯の減速機、124,124は2
つのプーリ122.122を同期回転させるビニオン、
125.125はガイドブロックである。
第1図の例において駆動手段M1は、ACサーボモータ
が使用され、この動力をギア伝達儂構13を介して前記
回転体12に伝え、これを回転させるようになっている
摩擦回転体12およびその駆動手段Ml等の設置は、本
体内部に納まりさえすればどのようにしてもよく、とく
に制限はない。図示の例では本体後面側のフランジ板1
02内側に横向きに架台16を設け、これに摩擦回転体
(キャプスタンウィンチ)12と駆動手段M1とを前後
に並べて設置し、その間を、中間ギア130を1つ挟む
ギア伝達機構13で連絡しである。ギア伝達機構13は
架台16裏面側にケーシング17を取付けてカバーしで
ある。なお、摩擦回転体は、架台16とそれと同様に後
面フランジ板102に取付けたブラケット160とによ
り両持ちの形で支持されてい次に連結手段14について
いうと、これは本体10前後のフランジ板101,10
2の外面側に付設されていて、いわゆるユニバーサルジ
ヨイント構造になっている。すなわち、六角形状の内枠
体141と、該内枠体141の外側に取付けられた半円
状の外枠体142からなり、内枠体141は上下2点で
軸支されて水平軸周りに回転可能に設けられ、外枠体1
42はこの内枠体141の左右2個所に両端を軸支され
て上下揺動可能とされ、これによりユニバーサルジヨイ
ント構造を構成している。これは、本体中心0軸上にそ
の中心(内・外枠体141.142の回転(揺動)軸1
1’+i!の交叉点i)をおく、上記外枠体141の中
央部には外向きにボルト軸143が植設されていて、連
結はこのボルト軸143に連結バー60を螺着接続し、
そのバー他端を連結対象としての作業台車Bまたはガイ
ド車C側の同様連結手段のボルト軸に接続して達成する
なお、上記ボルト軸143および連結バー60には、軸
方向に貫通する中心孔143’ 、60’が設けられ、
ガイドロープXはこの両孔143’。
60′を通して本体内に導入される形となる。
この連結手段14の内枠体141内部には、ガイドロー
プXを案内保持するためのロープ案内機構15が組込ま
れている0図示の案内機構15は、ガイドロープXを上
下両側から挟んで保持する一対のプーリ150,150
からなっているが、この他、竪ロール対と横ロール対と
を組合せて上下、左右の位置を規制するようにした組ロ
ール等を用いることも可能である。ロープ案内機構15
は前後部の両側において、ガイドロープXを本体10中
心位置Oに位置決め保持する。
すなわち、当該台車AにおいてガイドロープXは、一方
の連結手段14の連結バー60とボルト軸143の中心
孔60’、143’を通り上記案内機構15により本体
の中心位置に導入され、次いで本体内部の摩擦回転体1
2外周に所要回数巻付けられ、ここから反対側に向かい
同側の連結手段14内の上記同様の経路を経て外部に至
ることになる。
・作業台車 作業台車としては、清掃研摩、溶接、塗装、検査等の数
種の作業に対し、作業別に異なる台車が用意される。各
作業台車について具体例を示せば、次のとおりである。
■ fi!掃研摩作業台車 第3図はこの台車の一例を示し、(イ)は縦断側面図、
(ロ)は正面図である。
図によると、作業台車B、は、台車本体20と、該本体
20周囲に配設された支持ローラ21・・・と、本体2
0に組込まれた作業ユニットUと、前記牽引台車A、ガ
イド車Cとの連結のため前・後の連結手段24.24を
備えている。
まず本体20は、前出牽引台車Aと同様、対象管路R内
径より小径の円筒体200を基本に、その両端開口を面
板201,202で閉塞した形のものが使用されている
。この本体には、その中心を貫通して固定軸22が設け
られ、これは本体前方へ突き出た形になっている。この
固定軸22は、基本的には前後面板201.202で支
持されるものであるが、同定軸22前方側の部分は後述
する筒形回転軸26が外挿された形になっており、前面
板201とはこの筒状回転軸26を介しての支持関係と
なっている。この固定軸22の中心には、ガイドロープ
X挿通用の貫通孔22′が設けられている。
支持ローラ21・・・については、先の牽引台車へ同様
、本体20の前後に周方向等間隔で6個ずつ設けられて
いる。構造、機能とも、基本的には牽引台車へのそれと
全く同様であり、本体20を管路内面R0から浮かせて
走行可能に支持するものである。
本体外周には、この他に、管路内面R0に突張って本体
20を固定するクランプ機構23・・・が設けられてい
る。クランプ機構23は、本体の前部、後部のそれぞれ
において、周方向に並ぶ上記支持ローラ21・・・の間
のスペースを利用して、周方向等分位置に計3基が設け
られており、その各々は、本体内壁面に取付けたサーボ
モータM2と該モータM2により本体半径方向に出入り
する脚230とで構成されている。すなわち、周囲3基
のクランプ機構の脚230・・・を平均的に進出させそ
れぞれ管路内面R0に突張らせて、本体20を管路に対
し固定する。
次に、連結手段24については、これは言うまでもなく
台車の前後に必要であり、図示例では後方側は、本体2
0の後面板202外側に設けられ、前方側は、本体から
突き出した前記固定軸22の先端に設けた取付板25の
外面側に設けられている。連結手段24そのものの構造
は、前記牽引台車Aの場合と同じで、環状(六角形状)
の内枠体241と半円形の外枠体242とからなるユニ
バーサルジヨイント構造が採用され、またその内枠体2
41内には上下対のロール250,250からなるロー
プ案内機構25が組込まれている。連結手段24の中心
が、本体中心軸上にあることも、牽引台車Aと同じであ
る。これは先に述べたとおり外枠体242に設けたボル
ト軸243に連結バー60を接続して連結する。なお、
前方側の連結手段24aについて、本体20に直付けせ
ずに本体前方に離して設ける形をとったのは、欠配する
作業ユニットUの研摩ヘッド29との関係による。
ここで、ガイドロープXの通過経路としては、次のよう
になる。すなわち、前方側からいうと、ガイドロープX
は、前側連結手段24aの連結バー60およびボルト軸
243の中心孔243’ 。
60’からロープ案内機構25を経て導入され、固定軸
22先端の取付板25の孔25′から固定軸22の貫通
孔22′を通って後方側に至り、後側連結手段24b内
の上記同様の経路を経て外部へ導き出される形となる。
ガイドロープXは、このようにして台車中心位置を貫通
する。
次に作業ユニットUについていうと、前記本体中央を貫
通する固定軸22に可回転および可摺動に外挿された筒
状回転軸26、その回転駆動機構28および軸方向進退
駆動機構27と、筒状回転軸26の先端部に装着された
研摩ヘッド29とからなっている。
上記筒状回転軸26は、本体の前面板201を貫通し、
本体内外にまたがる形で設けられている。
前面板201との間は、可回転、可摺動であることは言
うまでもない。
この回転軸の軸方向進退駆動機構27は、本体20内に
設置され、サーボモータM、を動力源としてボールネジ
270を回転させこれに螺合するす7)271付の作動
片272を軸方向移動させて、これと係合する筒形回転
軸26を進退駆動する構造になっている。
また、回転駆動機構28は、本体20内において、上記
作動片272とともに移動する架台(図示していない)
上に設置されたサーボモータM。
の回転を伝達機構280を介して筒状回転軸26に伝え
これを回転させるよう構成されている。
すなわち、筒状回転軸26は、その軸方向に所定のスト
ロークでスライドするとともに、周方向に回転する。 
 。
研摩ヘッド29は、上記のような筒状回転軸26の本体
外に突き出た先端部に、ヘッド先端を管路内面Rゆ側に
向けて装着されている。ヘッド29そのものの構造は、
サーボモータM、を動力源とする駆動機構291が内蔵
された本体部290と、その駆動機構290に連結され
た先端の研摩体292とで構成され、研摩体292は駆
動機構291により半径方向にその位置を調整できると
ともに、自身の中心軸0周りに回転作動(自転)する、
研摩体292は、いわゆるサンダー(ワイヤブラシ研I
!りが使用され、とくに図示するような目違い溶接部R
aの隅などもよく研摩できるよう、その中心軸Qを稍々
後方側に傾けてエツジが立つように取付けられている。
なお、図示していないが、この研摩体292は、前記位
置調節機能とは別に、半径方向へある巾をもって自由に
移動できる可動性が与えられ、前記筒形回転輪26作動
時に、遠心力の作用により、あるいは更にスプリングの
弾発力を借りて、管路内面R0に圧接傾向をもって当接
するように設けられる。
以上のように構成された作業台車BIにより清掃研摩作
業を行うときは、まず作業台車B、を、先端の研摩ヘッ
ド29が管路Rの被処理部位に臨むように位置決めし、
ここでクランプ機構23・・・を作動させて台車本体2
0を固定する。固定は、台車の中心軸が管路Rの中心軸
に一致するようにする0本体固定後、次いで研摩ヘッド
29の研摩体292を半径方向に移動させて、管路内面
の被処理部位に研摩体292が対応するように位置設定
する。このとき、研摩体292の半径方向外方への可動
性を残すように調整する。
以上のセツティングを終えれば、そこでサーボモータM
、の動作を開始して筒形回転軸26を回転駆動すると同
時に、研摩ヘッド29のサーボモータM、により研摩体
292を回転作動させる。
これにより研摩体292は、自身の中心軸0周りに自転
しながら、筒状回転軸26中心、つまり管路中心軸周り
に公転する複合運動を行い、この際遠心力、または更に
スプリング力により管路内面R0に対し圧接される形と
なり、これにより管路内面には強力な摺擦作用が及ぼさ
れ、効果的な研摩が遂行されることになる。ただし、こ
のままでは処理中が狭いので、この際必要な処理中が確
保されるよう、研摩へラド29を管路軸方向前後に徐々
に移動させながら研摩を行い、処理領域を拡げてやる。
研摩ヘッド29の前後方向への移動は、サーボモータM
、を作動させて筒形回転軸26を軸方向にスライドさせ
てやればよい。
2)溶接作業台車 この作業台車(図示しないが、説明の便宜上B2とする
)は、上記清掃研摩作業台車B、と基本的に同様のもの
が可能である。すなわち、先述の作業台車構造をベース
に研摩へラド29を溶接トーチに変更して、溶接作業台
車として使用できる。
この場合、溶接トーチは、研摩ヘッドのように自転運動
する必要はないが、半径方向への位置調節機能は保有さ
せる必要がある。この種管路の溶接は、MAG等の被覆
アーク溶接法によるのが一般であり、したがって溶接ト
ーチとしては、その種のものを使用する。なお、溶接ト
ーチへのワイヤ供給装置その他の付帯機器類は全て、台
車本体20内に装(Aするようにすればよい。
管路内面R0の必要部位に溶接を行うに際しては、上記
溶接トーチを対象部位に所定の位置関係で臨ましめ、こ
れを筒形回転軸26の回転で所要のスピードで回転させ
て、溶接作業が行われる。
広巾の溶接施工が必要な場合には、研摩作業のときと同
様、筒形回転軸26を前後方向にスライドさせる操作を
追加してやればよい。
3)塗装作業台車 第4図にその一例を示す。
この作業台車B3も基本的な部分は第3図の作業台車B
1と同様である。同一部分については、第3図と同じ符
号を付して詳しい説明は省略する。
この作業台車Bコも、原理的には第3図の研摩ヘッド2
9を塗装ノズル30に置換えた形のものである。
塗装ノズル30は筒形回転軸31の先端の外周対向位置
にL字形のノズルパイプ300,300が取付けられて
なっており、各ノズルパイプ300は平行部300aの
外側に複数のノズル孔300b・・・を備え、管路内面
R0に向けて塗料を吹出すようになっている。この塗装
ノズル30は、回転(筒形回転軸31の回転)により生
じる遠心力の作用で塗装を噴出する遠心力式でもよいし
、また塗料を加圧により強制的に吹出させる加圧噴射式
でもよい。
塗装ノズル30への塗料の供給系については、上記ノズ
ルパイプ300を取付けた筒形回転軸31をジャケット
構造とし、その本体内側の端部に回転継手32を介して
塗料供給管33がつながれたものとなっている。そして
その塗料供給管33は、本体20内に設置された塗料供
給源としての塗料タンク34に接続された形である。こ
の塗料タンク34は、シリンダ構成になっており、図示
していないが管路外から配管を経て送り込まれるエアを
導きその圧力により塗料を送り出す構造になっている。
すなわち、塗料タンク34から送り出された塗料は、供
給管33から回転継手32を経て筒形回転軸31のジャ
ケット部310後端に送り込まれ、同ジャケット部31
0を前方へ流送され先端において各ノズルパイプ300
へ流れ込み、ノズル孔300b・・・から吹出される。
実際の塗装作業に当たっては、塗装ノズル30のノズル
孔300b・・・を管路内面の処理対象部位に狙いをつ
けて位置決めし、筒状回転軸31の回転駆動で高速にて
回転させることにより、管路内面Roに向けて塗料を噴
出させて、塗装を行う。
目標とする塗装中が広いときは、筒形回転軸31の軸方
向スライドにより塗装ノズル31前後作動を行うことは
言うまでもない。
4)検査作業台車 第5図にこの作業台車の一例を示す。
図によると、台車B4はまず、フレーム40、該フレー
ム40に取付けられた走行車輪41、同フレーム40中
央を貫通する固定軸42、該固定軸42に外挿された筒
状回転軸43、該回転軸43後端部に設けた撮像部44
、固定軸42の前端部に装備された電装部45、そして
前後の連結手段46.46を備えている。
上記フレーム40は、その周囲に複数本の取付アーム4
00・・・を放射状に備え、走行車輪41はこのアーム
の各々に対し設けられ、周方向に複数が配置された形に
なっている。
走行車輪41は、前輪41a、後輪41bの2つが1セ
ツトに構成され、その1セツトは平行リンク機構410
を介して前記取付アーム400に取付けられ、前輪41
aと後輪41bが、その支軸をつなぐ線eがフレーム4
0の中心軸(固定軸42)と平行をなす状態を保ちつつ
半径方向に出入り可能に支持されている。この1セツト
は、エアシリンダ411により半径方向の所望位置に位
置決め固定できる構造になっている。
固定軸42は、上記フレーム40の中心をさし貫ぬくよ
うにして設けられ、その中心にはガイドロープXを通す
貫通孔42′が設けられている。
この固定軸42は、これに外挿された筒形回転軸43を
介してフレーム40に固定された形になっている。この
固定軸42の前方部分は、筒形回転軸43から突き出さ
れており、前記電装部45はこの部分に装着されている
のである。
筒状回転軸43は、上記回転軸42に回転可能に外装さ
れ、フレーム40に設置されたサーボモータM、により
伝達機fl 4 Tを介して回転駆動されるようになっ
ている。フレーム40との間は、むろん可回転の状態で
ある。
撮像部44は、この筒形回転軸43の後端部に取付けら
れている。撮像部44はTVカメラ440、照明ランプ
441を具備しており、管路内面を映し出すようになっ
ている。なお、前記電装部45はこの撮像部44のため
の撮像信号増幅器等を収容する。
次に、連結手段46については、前方側は上記電装部4
5の前面に設けられ、後方側は上記撮像部44の外側に
くるように固定軸42端に付設した取付は板48に設け
られている。連結手段(ロープ案内機構49を含む)そ
のものは、先に示した台車と全(同じ機構であり、詳し
い説明は割愛する。
この台車B、においても、ガイドロープXは、先の作業
台車の場合と同様の形で中心軸上を貫通することになる
この検査台車による作業の仕方としては、管路の検査対
象部位にTVカメラが臨むように台車B4の位置を決め
る。この場合、予め走行車輪41・・・の半径方向位置
をエアシリンダ411・・・により調整してフレーム4
0中心(固定軸42中心)を管路Rの中心に一致させて
おく、この状態で撮像部44を筒状回転軸43の駆動に
よりゆっくりと回動させてゆき、管内面全周を順次映し
出して検査を行う。
上記は、清掃研摩−溶接−塗装等の工程を経て補修され
た部位の仕上がり状況を検査する場合の方法であるが、
この検査台車は、この他に、対象管路全体について、要
補修個所を検出する事前調査を行うのにも使用できる。
この事前調査の場合には、管路R中を、撮像部44を回
転させながら牽引台車Aの牽引により所定のスピードで
走行させ、管路内面全域を走査するようにすればよい。
・ガイド車 これについては、少し詳しく説明する。
牽引台車Aあるいは作業台車Bは、管路異形部、とくに
90”向きを変えるような異形部を通過しようとする場
合、その異形部に差しかかったところにおいて、それ以
上の移動が困難な状況となることがある。第7図(イ)
はその状況を示すものである。
図において、台車Aの中心(台車本体の中心0)ム異形
部R′側に伸びるガイドロープX′とのなす角をθ、ガ
イドロープXの異形部側張力をF、台車が管路内面R0
から受ける垂直反力をF2、台車−管路内面間の摩擦係
数をμ、当該台車に後続する台車の牽引抵抗をFl、台
車の前進分力をF、とすると、図の状態からの台車A移
動の可否は、F、とμFi+Fsのカバランスによって
決定され、F、>μF、+F、の条件が満たされる場合
にのみ移動が保証されることになる。ここで、F、の値
はFc、、0で表され、そのF1値はθが大きくなるに
つれて小さいものとなってゆく。
θΦ値は管路Rの状況、すなわちとくに当該異形部R′
の曲がり状況によって決定され、その曲がり方の大きい
方がより大きな値をとるものであり、このようなことか
ら曲がりの大きな異形部R′においては、移動のための
必要条件〔Fl 〉μF2+F、〕を満足させることが
難しく、その通過が困難となることがある。とくに、■
牽引台車Aでは、牽引力を大きくするためには台車本体
lOの長さを長くとる必要がある、■作業台車Bの場合
には、6゛〜11%”位の現地切合せ部や51程度の管
芯ずれ(目違い)/8接部といった部位の補修等を考慮
すると清掃、溶接、検査、塗装等の各作業台車の体長を
長くせざるを得ない、等の事情により、台車の体長が対
象管路の内径サイズをこえる程度に大きく設定されたよ
うな場合には、異形部R′の通過はいよいよ困難なこと
になってくる。
なお、上記は、牽引台車Aを例にとって説明したが、作
業台車Bの場合にも事情は同しである。
ガイド車は、このような事態に対処するもので牽引台車
Aおよび作業台車Bの異形部通過を保証するものであり
、その−例を以下に述べる。
第6図において、(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(
ハ)は正面図である。
図のガイド車Cは、左右の1対のフレーム部材so、s
oと、該一対のフレーム部材にそれぞれ軸着された左右
1&tlの車輪51.51と、一対のフレーム部材so
、soの前後端部間に装着された台車連結手段52.5
2と、左右両側に外向きに設けたキャスター53.53
とからなっている。
各フレーム部材50は、バー形状で、中央位置に車輪5
1支持用の水平軸(車輪軸)54を、外方へ突出する形
で設けてあり、この水平軸の外端部分にはねし部540
が設けられている。
一対の車輪51.51は、左右に適当間隔をおいて同軸
的に配置された形であり、各車輪は、上記各フレーム5
0の中央部に取付けた車輪軸54にラジアルベアリング
542を介して装着され、可回転になっている。そして
、車輪軸54のねじ部540には、キャップ55が蝶着
、被冠され、上記車輪51を抜は止めしている。車輪の
外径サイズは、対象管路の内径より多少率さい程度とさ
れている。
キャスター53はこのキャップ55の背面に取付けられ
ており、言うまでもなくこれは、方向性がな(その向き
を自由に変える。このキャスター53は、ガイド車の横
倒れを防止する役目を果たす。
連結手段52は、先に説明した牽引台車A、作業台車B
のそれと全く同じユニバーサルジヨイント構造で、内枠
体521と枠体522とで構成され、枠体521がその
左右2点で前記両フレーム部材so、soの端部間に保
持された形となっている。そしてまた、内枠体521内
には、これも先の台車の場合と同様の上下対ロール型の
ロープ案内機構56が組み込まれている。
すなわち、上記ガイド車Cは、ガイドロープXを、前後
の連結手段52.52 (連結バー60およびボルト軸
523の中心孔6G’ 、523’ )を通して、前後
の案内機構56.56により、両フレームso、so間
の中央(車輪軸4の高さ位置)を貫通する状態に保持す
るものである。
このようなガイド車Cは、管路異形部R′における台車
A、Bの通過を容易にする。すなわち、第7閲(ロ)を
参照にしてその原理を説明すると、例えば牽引台車Aが
異形部R′に差しかかったとき、その前に上記ガイド台
車Cがつながれていると、本来前出(イ)図のようにθ
(台車中心0方向と異形部R′側部分X′との間の角)
が大きな角になるものが、同図(ロ)のようにガイドロ
ープの異形部側部分X′がガイド車Cの前・後の案内機
構56゜56によって略々管路中心高さ位置までもち上
げられた形となり、これによってθは小さく、具体的に
は(イ)図の場合の約2程度に減じられる。その結果、
前進分力F+が倍増し、同時に垂直力F2は大巾に減じ
られることになる。これにより、F、 (前進力)とμ
Fz +Fs(前進阻止力)のカバランスとして、つね
にF、>μF、+F、を確保することが可能となり、台
車の異形部R′通過が確実に保証されることとなる。
なお、台車A、Bとガイド車Cの連結点間距離すなわち
両速結手段の中心点i、i間距離lについては、管路異
形部R′の曲がり状況を考慮し、異形部R′通過時に台
車Aとガイド車Cとが互いに干渉し合わないように設定
することが必要であるが、余り大きくとると、上記した
θ低域の度合が小さくなって、異形部R′の移動を容易
にする効果が薄れることになるから、必要最小限に止め
るのがよい、具体的には、管路内径の半分程度が適当で
ある。
本発明の方法に使用する各装置は、以上のようなもので
あるが、次にこのような装置を用い、本発明法に基づい
て管内作業を行う場合の作業手順を、第8図を参照して
具体的に説明する。
まず、対象管路中に90°エルボ等による異形部が存在
しない場合((イ)図)について述べる。
・ まず台車送り込みの4備をする。
対象管路Rが決まれば、その両端対応位置の地盤を掘り
下げてピットP+ 、Ptを設け、ここに手動または電
動のウィンチTo、TOを設置する。
そして対象管路Rの一端の開口R3から適宜手段によっ
てガイドロープXを送り込み、管路Rを通して反対側の
端部開口R2へ引き出しておく。
一方台車送入側のビットP、内に、管路の端部開口R1
に対応接続するように半割構造のダミーパイプSを置き
、ここにおいて、牽引台車Aおよび目的に合った作業台
車Bをセントする。ダミーパイプSを開放し、この内部
に牽引台車式と作業台車(研摩、溶接、検査、塗装等)
Bとをつないでのせ置き、この牽引台車式および作業台
車Bに対し前記ガイドロープXを所定の条件で保合また
は貫通させる。
このセントを終えれば、ガイドロープXの両端を前記ウ
ィンチTo、’70に巻付けて係合させる。
・ 上記のような準備作業を終えれば、ダミーパイプS
を閉じ、この状態で牽引台車Aの駆動手段M、  (サ
ーボモータ)に外部から指令を与えてやれば、牽引台車
Aと作業台車B(作業単位)はダミーパイプSに案内さ
れ、自然に管路R内へ移行してゆく。
このようにして管路内へ送り込めば、その後管路R内の
所定の位置で牽引台車Aを停止させ、作業台車Bを既述
のように操作して、目的とする施工作業を行わせること
ができる。
・ この場合さらに、牽引台車へと作業台車Bの組合せ
になる作業単位を複数同時に使用するようにしてもよい
すなわち、上記のような段取りで第1の作業単位を送り
込んだあと、同様の要領で第2の作業単位を、同じガイ
ドロープXを使用して送り込む。
このようにして、一本のガイドロープXを共用する形で
、作業単位を必要なだけ送り込み、各単位の作業台車を
同時に使用することができる。この場合、一本の管路内
にある複数の作業段位は、ガイドロープXを共用しなが
ら各々独立して、すなわち台車相互間の距離を規制され
ることなく自由に移動することができ、したがって異な
るまたは同種の複数作業を同時並行的に行うことにより
、管路補修施工等の一連の作業を効率よく遂行し得るも
のである。
なお、以上の例では、1つの牽引台車Aに1つの作業台
車Bの組合せを1単位としたが、牽引台車Aに充分な牽
引力がある場合には、牽引台車1つに複数の作業台車を
縦連することも可能であり、作業手順(研摩清掃−溶接
一検査一塗装等)を考慮し、それに合せた順序で作業台
車B+、Bz・・・をつなぐようにすればよい。すなわ
ち、このような方式を採用すれば、補修施工等に必要な
複数の作業を、各対象部位毎に連続的に進めることが可
能であり、−回一回作業を終える度に次の作業単位をそ
の施工部位まで移動させるという手間が省かれ、操作が
簡略化するとともに、能率のよい作業が可能となる。
次に、対象管路中に異形部R′、と(に90’工ルボ部
や切合せ曲管部が含まれる場合((ロ)図)について説
明する。
1) 既に述べたようにこのようなケースでは、第6図
に示したようなガイド車Cが使用される。
この場合のセツティングは以下のとおりである。
・ ガイドロープXを先の場合と同様、管路R内に通し
ておき、台車搬入側のピットPI内に設置した前記ダミ
ーパイプSの上において、先頭からガイド車C−牽引台
車A−ガイド車C一作業台車B−ガイド車Cの順に連結
する。すなわち、牽引台車Aと作業台車Bの間およびそ
の各々の前と後に、ガイド車Cがくるように配置連結す
るのである。
なお、この連結の際、ガイドロープXを先頭の側から順
番に、それぞれ所定の関係の下に保合または貫通させ、
最後尾のガイド車Cから引き出してセットする。このガ
イドロープXの両端を、ピットP、、P、内に設置され
たウィンチ70.70に巻付係合させることは、先の場
合と同じである。
Ii)  セツティングは以上のとおりであり、以降は
先の場合と同様、ダミーパイプSを閉じ、牽引台車Aに
駆動指令を与えてやれば、上記作業単位は順次先頭から
管路R内へ移行する。
111)  上記のようなガイド車Cを組込んだ作業単
位の場合には、管路異形部R′の通過に際し、その各ガ
イド車Cによって、前出筒7因C口)に示したように、
異形部R′に差しかかった牽引台車Aまたは作業台車B
の進行方向前方側のガイドロープX1部分が略々管路中
心位置に保持される形となり、既述した理由により、異
形部R′の通過が非常に容易なものとなるのである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように本発明の方法は、以下に
列記する利点、特徴を有している。
1) 従来のロープ牽引方式のように管内張設ロープそ
のものを管路外から牽引操作するものでなく、ガイドロ
ープXは管路内に固定張設されたまま管路方向に移動し
ないから、管路のマイターヘンド部のような異形部にお
いても、ガイドロープXあるいは管路内面R0が摺擦に
より摩耗tMlaするようなことがない。
2) 使用する牽引台車Aは、ガイドロープXを摩擦回
転体12に巻付けて同回転体の回転駆動により生しる牽
引反力を利用して走行する構造で、摩擦回転体12の回
転骨だけ確実に移動するから、ロープ牽引方式のように
管路内面状態の変化により脈動するといった不都合がな
く、高精度の位置制御が可能である。
3) また摩擦回転体12がガイドロープとの間で強力
な摩擦係合を保って移動するものであるから、とくに垂
直状の立上り部または立下り部においても、自重および
連結された作業台車Bなどの重量も確実に支えて安定に
上昇または降下走行することができる。
4) のみならず、ガイドロープXと管路内面R0との
接触摩擦抵抗による動力ロスの発生がなく、駆動vt置
が発生する動力を無駄なく牽引力として活用できるため
、使用する牽引台車Aの駆動手段M1は割合小型のもの
ですみ、牽引台車そのものをコンパクトに設計でき、比
較的小径の管路にも十分に対応可能である。
5) 更に、一つの管路R内において、一本のガイドロ
ープXを共用する形で、牽引台車Aと作業台車Bまたは
更にガイド車Cの組合せからなる作業単位の複数を各独
立的に使用して、補修施工等のための一連の作業を、管
路Rの異なる部位で同時並行的に進めることができ、き
わめて効率のよい施工作業が実現できる。
6) また、場合によっては、1つの牽引台車に種類の
異なる複数の作業台車Bt、sx・・・を牽引させ、一
つの施工個所に対し、作業毎にいちいち作業単位を送り
込むという手間を省くことも可能である。
7) また更に、とくにガイド車Cを使用した場合には
、90°工ルボ部や切合せ曲管部等の異形部についても
、作業単位を問題なくスムーズに通過させることができ
、あらゆる管路に対して適用可能なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の方法に使用する各装置の具体
例を示し、第1図は牽引台車で、(イ)は横断平面図、
(ロ)は縦断側面図、(ハ)は縦断正面図、第2図は牽
引台車に使用する摩擦回転体の他の例を示し、(イ)は
平面図、(ロ)は部分断面図、第3図は研摩清掃作業台
車で、(イ)は縦断側面図、(ロ)は正面図。 第4図は塗装作業台車を示す縦断側面図、第5図は検査
作業台車を示す縦断側面図、第6図はガイド車を示し、
(イ)は側面図、(ロ)は平面図、四は正面図。 第7図(イ)、(ロ)は本発明に基づくガイド車を使用
した場合と、使用しない場合の2つのケースについて、
管路異形部における台車の通過状況を示したもので、(
イ)はガイド車使用なしの場合、(ロ)は同じくありの
場合、を各々に示す。 第8図(イ)、(ロ)は本発明の方法に基づく作業段取
りを説明するための模式図で、(イ)は対象管路に異形
部がない場合、(ロ)は同じくある場合、をそれぞれ示
す。 第9図は管路の切合せ曲管部を示す側面図である。 図中 Xニガイドロープ、A:牽引台車、B:作業台車
、Cニガイド車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)対象管路(R)の中を通しその全長に亘ってガイ
    ドロープ(X)を張設し、該ガイドロープ(X)と摩擦
    係合状態を保持しながら同ロープを伝って自走する牽引
    台車(A)と所定の管内作業ユニットを組込んだ作業台
    車(B)とを相互に連結し、これを1単位としてその1
    または複数単位を前記張設ガイドロープ(X)に沿って
    管路(R)内を移動させ、施工作業を行うことを特徴と
    する管内施工方法。
  2. (2)対象管路(R)の中を通してその全長に亘ってガ
    イドロープ(X)を張設し、該ガイドロープ(X)と摩
    擦係合状態を保持しながら同ロープを伝って自走する牽
    引台車(A)と所定の管内作業ユニットを組込んだ作業
    台車(B)とを、それらの間およびその前後にガイドロ
    ープ(X)を管路(R)の略々中心付近に保持するガイ
    ド車(C)を配して相互に連結し、これを1単位として
    その1または複数単位を前記張設ガイドロープ(X)に
    沿って管路(R)内を移動させ、施工作業を行うことを
    特徴とする管内施工方法。
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