JP2005147363A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ニードル弁のヒステリシスを防止して流量の制御を容易にすることが可能な流量制御弁を提供する。
【解決手段】 流量制御弁10は、図示しない上流側配管と下流側配管との間に接続されて流体の通過量を調整するものであり、ケーシング20に対して弁部材30と弁座部材40とを組付けてなるものである。この流量制御弁10では、開弁動作と閉弁動作とのいずれの場合も、弁部材30は押し上げばね60から上方への付勢力が作用してクリアランスによって生ずる微小変位の発生が規制されているので、螺合部31Bにおいて雄ねじの上側面と雌ねじの下側面とが常に当接した状態で弁部材30の上下動が行われていて、回動部31の回転位置と弁部材30の高さ位置との間に差異が生じない。これにより、弁部材30の上昇時と下降時との間に生ずるヒステリシスの抑制が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流量制御弁に関する。
例えば特許文献1に示すように、弁体を上下動させて弁体の先端に設けられたニードル弁をケーシングの弁座に接離させることで、流量を調整する流量制御弁がある。このような流量制御弁では、ケーシング側にねじ孔(雌ねじ)が設けられると共に、弁体側には、ねじ孔に螺合可能な雄ねじが設けられた動略伝達機構が用いられている。そして、ケーシングに螺合させた弁体を回動させると、ねじ孔と雄ねじとのねじ送り作用により、弁体の上下動が行われるようになっている。
特開平8−21556号公報(第1図)
このようなねじ送りを利用した流量制御弁は、ねじのピッチ間の隙間のため、ニードル弁をねじ送りする場合、行き(ねじ込み)と帰り(ねじ抜き)とで弁体の回動位置が同じであったとしても、ニードル弁の高さ位置がずれてしまう、いわゆるヒステリシスが生じてしまう。このため、流量の制御が困難になるという問題があった。
また、上記のようなねじ送り作用を利用しないものであっても、弁体を上下動させる動力伝達機構を備えたものでは寸法誤差等に起因して上下動の軸方向に沿ったクリアランス(いわゆる「遊び」)が保有されることで、上記のようなヒステリシスに起因する流量の制御が困難になる問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ニードル弁のヒステリシスを防止して流量の制御を容易にすることが可能な流量制御弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部に流体の流路が形成されたケーシングと、前記流路の途中に形成された弁座と、この弁座に対し接近あるいは離間することにより前記流体の通過面積を調整可能なニードル弁を備えた弁部材と、この弁部材を軸方向に沿って往復動可能な駆動源とを備え、この駆動源から前記弁部材に対する動力伝達機構中に前記軸方向に沿ったクリアランスが保有されることで前記弁部材に前記クリアランス分に起因した微小変位が発生するものにおいて、前記弁部材に対し前記軸方向の一方向に作用して前記クリアランスを解消させる付勢手段が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記動力伝達機構は、前記ケーシングに前記軸方向に沿って形成されたねじ孔と前記ねじ孔に対し前記クリアランスを保有しつつねじ込まれ前記駆動源によってねじ孔内を螺進あるいは螺退可能な移動体とからなるとともに、前記弁部材はこの移動体とは前記軸方向に沿って連動可能であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ケーシングの内部には前記流路に連通し前記軸方向に沿った装着孔が形成される一方、前記弁部材には同弁部材の軸方向の移動を許容しつつ前記装着孔内を前記ニードル弁を収容する弁収容室と前記移動体側を収容する機構室とに区画するシール手段が備えられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記弁座は前記ケーシングと別体に設けられると共に、前記ケーシングに対して前記弁部材の軸方向に移動可能に組みつけられるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4にきさいのものにおいて、前記弁座は前記ケーシングに設けられたねじ孔との螺合動作によって前記弁部材の軸方向に移動可能となるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
弁部材のクリアランスを解消させる付勢手段が設けられているので、弁部材の行きと帰りとニードル弁の位置がずれてしまう、いわゆるヒステリシスが生ずることを防止して、流量の制御を容易にすることが可能となる。
<請求項2の発明>
ケーシングに設けられたねじ孔内を螺進あるいは螺退可能な移動体と連動可能である弁部材をそなえたものにおいて、ねじ孔と移動体との間のクリアランスを解消しながら弁部材の移動ができるので、ヒステリシスを解消して流量の制御が容易に可能となる。
<請求項3の発明>
移動体を収容する機構室とニードル弁を収容する弁収容室との間のシールが可能となる。
<請求項4の発明>
ケーシングに対して別体の弁座が弁部材の軸方向に移動可能に組付けられるので、弁部材と弁座との位置の調整が容易にできる。
<請求項5の発明>
弁座と弁部材との位置の調整が、弁座をケーシングのねじ孔へのねじ込み動作で可能となるので、調整が容易となる。
本発明の一実施形態を図1ないし図7によって説明する。
本実施形態の流量制御弁10は、図示しない上流側配管と下流側配管との間に接続されて流体の通過量を調整するものであり、ケーシング20に対して弁部材30と弁座部材40とを組付けてなるものである。
ケーシング20は弁部材装着孔21と弁座部材装着孔22とが上下方向に貫通形成されると共に、ケーシング20の側面から穿孔されて弁部材装着孔21に通じる上流側配管接続孔23とケーシング20の側面において前記上流側配管接続孔23とは反対側から穿孔されて弁座部材装着孔22に通じる下流側配管接続孔24とが形成されている。
また、弁部材装着孔21は、後述のナット部材25が嵌入される機構室21Aとニードル部35が嵌入される弁収容室21Bとからなっている。
弁部材30は駆動装置Mによって回動及び軸方向(図1の上下方向)に沿って移動可能となる回動部31と、回動部31からは軸方向に沿った押圧力のみを受ける受部32と、受部32からの押圧を受けてケーシング20に組み付けられた弁座部材40の開閉量の調整を行うニードル部35とから構成される。
回動部31は、全体略円柱状で、上半部がその外周面にセレーションが設けられた嵌合部31Aをなす一方、駆動装置Mの駆動軸Sも、内周面に嵌合部31Aのセレーション形状に合わせた溝が上下方向に亘って形成された略円筒形状をなしていて、これらがかみ合わされることにより回動部31は、駆動軸Sと一体回転可能でかつ上下方向に移動可能となっている。
また、回動部31の下半部がその外周面に雄ねじが螺設された螺合部31Bをなす構成であり、螺合部31Bはケーシング20に固定されるナット部材25に螺合されるようになっている。ナット部材25は、内周に螺合部31Bの雄ねじと螺合可能なねじ孔(雌ねじ)が形成された略筒状をなしていると共に、水平断目がD字形状に形成されてケーシング20の機構室21A内に回転不能に固定されている。従って、回動部31が回転すると螺合部31Bはナット部材25のねじ溝に沿って上下方向に螺旋移動されることで、回動部31全体が上下動されるようになっている。
ところで、螺合部31B及びナット部材25にもうけた雄ねじ及び雌ねじはリード角を大きくした多条ねじとすることで、螺合部31Bの軸方向の荷重を受けるとその荷重方向に沿って容易に螺進或いは螺退可能となっている。本実施形態では、リード角が15度に設定されていると共に、後述の押し上げばね60からの付勢力によって螺合部31Bは上方への螺退動作が可能となっている。
その一方、駆動装置Mはブレーキ機構を備えたモータ(例えばギヤードモータ)が用いられており、駆動装置Mを停止させると駆動軸Sは回転不能に保持される。そして、回動部31は嵌合部31Aがこの駆動軸Sと嵌合されて、駆動軸Sが回転しない限り嵌合部31Aの回転が規制されるようになっており、すなわち回動部31は駆動装置Mによって回り止めされるようになっている。
尚、回動部31を螺合したナット部材25は、ケーシング20の弁部材装着孔21に挿入されてからビス止めされた蓋板26によって抜止がされるようになっている(図1参照)。
受部32は全体略円柱状をなすと共に、上端面中央部には、円形断面の凹部34Aが設けられ、ここには金属製のボール33が収容されている。尚、凹部34Aの開口端には、ボールを収容する前には円筒状に押え壁34Bが形成されていて、ボール33が収容された後に、この押え壁34Bがかしめられることにより、ボール33は遊転が可能な状態で抜止がなされている。従って、受部32は回転しながら下降する回動部31から押圧されると、ボール33が回転することにより回動部31からは押圧力のみを受けるため、受部32は回転せずにケーシング20の下方へ移動するようになっている。
受部32は、ニードル部35(詳細後述)のニードル保持部36との間にシール手段(ベロフラム50)を挟み込んでいる。
ベロフラム50は、外周縁部が肉厚となってナット部材25の下端とケーシング20との間で圧縮状態で挟み付けられている。また、この肉厚部分より内周側は薄膜状となっており、機構室21Aと弁収容室21Bとを水密状態で区画することができる。さらに、この薄膜部分は受部32の外周部に十分な弛みが保有されていて、受部32の上下動に追従した変位が許容されるようになっている。
一方、ニードル保持部36の上端面には上面凹部36Aが凹設されていて、ベロフラム50と共に受部32の下端部が嵌め込まれている。
そして、ニードル保持部36は、その下端側に配された後述する押し上げばね(付勢手段)60の付勢力によって、ベロフラム50及び受部32と分離しないよう、一体的な関係(連動可能な関係)が保たれるようになっている。
ニードル部35は、ニードル保持部36内にニードル弁37を組付けて構成される。
ニードル保持部36は上部側を閉じた円筒形状をなし、内部が下方へ向けて開口する収容部36Bとなっていて、収容部36Bはその内部にニードル弁37を収容可能となっている。
ニードル弁37は、先端部に針状の弁部37Aが形成され、弁部37Aの上方には中央やや上方にフランジ37Cを備えた円柱状部37Bが連なる形状となっている。ニードル保持部36内には衝撃吸収用即ちニードル弁37が弁座41Aに突き当てられたときの衝撃を吸収するためのニードルバネ38が収容されている。ニードルバネ38はフランジ37Cとニードル保持部36の奥壁との間に介在されていて、ニードル弁37を下方へ付勢している。
尚、ニードル保持部36はニードル弁37を収容後、中央にニードル弁37の挿通孔39Aが穿設された抑板39でもって閉じられ、ニードル弁37の抜止がなされるようになっている。具体的には、抑板39はニードル保持部の下端面から下方に延出形成された円筒状の先端縁をかしめ付けることによって固着されるようになっている。
また、ニードル保持部36の断面形状は、図5に示すように四隅が面取りされた形状となっていると共に、ケーシング20の弁収容室21Bのうちニードル部35が収容される箇所の断面形状は図5の左右両面をニードル保持部36の面取り形状に合わせて内周側に突出させた平面部分が設けられているので、ニードル保持部36はケーシング20内で回転不能でかつ上下動のみ許容された状態で収容される。
弁座部材40はケーシング20への取付のための支持部42とその上部側に連設された円筒部41とからなっている。
支持部42は弁座部材装着孔22に対しシール用のOリング46を介して挿入されると共に、下端部に形成されたねじ部にロックナット45を締め込むことによって弁座部材40全体の固定がなされている。
また、円筒部41の上端から軸心に沿って支持部42に至るまでの所定深さ範囲に亘り、軸孔41Mが穿孔されている。さらに、円筒部41は支持部42より小径に形成されていて、支持部42との境界部周りには下流側配管接続孔24に連通する下部連通空間24Aが環状に形成されている。これによって円筒部41において等間隔毎に貫通して形成された4つの挿通孔部44を介して、下部連通空間24Aと軸孔41Mとがそれぞれ連通される。
また、円筒部41において挿通孔部44より上部側には案内管部43が形成されている。ケーシング20における案内管部43の外周には上流側配管接続孔23に連通する上部連通空間23Aが環状に設けられており、これによって、案内管部43において等間隔毎に貫通して形成された4つの貫孔43Aを介して上部連結孔空間23Aとが連通している。
ところで、軸孔41Mの上端からはニードル弁37が同心で挿入されている。そして、案内管部43はニードル弁37の円柱状部37Bがほぼ隙間なく挿入可能に形成され、このことによって、ニードル弁37の昇降動作がガイドされるようになっている。
また、軸孔41Mは貫孔43Aの下端部側に設けられた環状の段差面41Aによって径が大小変化している。ここには、ニードル弁37の弁部37Aが挿入されるようになっており、ニードル弁37の昇降動作がなされると、弁部37Aと段差面46との間の環状の隙間の面積が変化する。即ち、上記した段差面41Aがニードル弁37の弁座41Aを構成することになり、ニードル弁37の昇降により、弁部37Aは弁座41Aの円周面と密着する状態と径方向内側へ所定間隔だけ離れた状態との間を変位して流体流量を制御する。
ここで、前述したように、螺合部31Bとナット部材25とはねじによる嵌め合いがなされている。
具体的には螺合部31Bの外周面に雄ねじが形成され、ナット部材25の内周面に雌ねじが形成されているが、厳密には雄ねじと雌ねじとの間には軸方向(上下方向)にクリアランスが保有されている。一方螺合部31Bには、ニードル保持部36、ベロフラム50、受部32及びボール33を介して押し上げばね60の付勢力が作用している。
このため、螺合部31Bは常に上方へ押し上げられた状態に付勢されていることから、上記した雌雄のねじ間では下側にクリアランス(図7中符号Cにて示す箇所)を保有し、上側が密着した状態に常に保持される(図7参照)。また、螺合部31Bのねじ込み方向(図7中矢印Pにて示す方向)に関してみれば、雄ねじのねじ込み方向の前面側が当接した状態となり、ねじ込み方向後面側にクリアランスを保有することとなる。さらに、螺合部31Bに上方への付勢力が作用すると螺合部31Bは上方への螺退動作を行うようになっているが、回動部31の嵌合部31Aは駆動装置Mの駆動軸Sによって回り止めされていて、嵌合部31Aのセレーションは、図8に示すように駆動軸Sの図示Qの方向(螺合部31Bを螺進動作させるための回転方向)側の面が当接した状態に常に保持される。従って、駆動装置Mの正逆転による螺合部31Bの螺進・螺退のいずれの動作時においても、雌雄ねじ同士上下の位置関係は常に一定となる。
このことが、ひいては、駆動装置Mの正逆転に伴なってニードル弁37の昇降動作にヒステリシスを生じさせない結果を生む。
続いて、本実施形態の流量制御弁10の動作について説明する。
図1に示す状態から駆動装置Mの駆動軸Sを正転させると、回動部30が駆動軸Sと共に正転し螺合部31Bの螺進動作によって回動部30が下方へ移動する。すると、回動部30の下方への押圧力がボール33、受部32、ベロフラム50及びニードル部35へ伝達することで弁部材30全体が下降する。そして、ニードル弁37の弁部37Aが弁座へ当接するまで、弁部材を下降させる(図4参照)。このとき、弁部材30が最下端の位置にあって、ニードル弁37の弁部37Aが円筒部41の弁座41Aに当接した状態では、上流側から下流側への流体の通過は不能となっており、この状態が「閉弁状態」である。尚、本実施形態の流量制御弁10では、ニードル弁37が円筒部41に当接した状態でも、ニードルバネ38の弾性により上方への移動が可能であるので、ニードル弁37の弁部37Aが円筒部41の弁座41Aに当接して機械的にロックしてしまう、いわゆるメカニカルロックの回避が可能となっている。
一方、閉弁状態から駆動装置Mの駆動軸Sを逆転させると、回動部31が駆動軸Sと共に逆転し螺合部31Bの螺退動作によって回動部30が上方へ移動する。すると、押し上げばね60が上方への付勢力をニードル部35に作用させ、ニードル部35と受部31との間でベロフラム50を挟み込んだ状態を保持したまま弁部材30は一体となって上昇する。弁部材30が上昇すると、ニードル弁37の弁部37Aと弁座41Aとの間に隙間が生じて流体が上流側から下流側へ通過可能となる(このときの状態を「開弁状態」という)。
ここで、本実施形態の流量制御弁10では、弁部材30が上昇又は下降のいずれの場合にも、弁部材30には押し上げばね60から上方への付勢力が作用しているので、図7に示すように、螺合部31Bとナット部材25との螺合において、雄ねじの上側面(ねじ込み方向に関する前面)と雌ねじの下側面とが常に当接した状態で螺進又は螺退動作が行われ、雄ねじと雌ねじとの間では軸方向下側(ねじ込み方向に関する後面側)にのみクリアランスを保有した状態となり、軸方向上側(及びねじ込み方向に関する前面側)にはクリアランスがほぼない状態となっている。さらに、押し上げばね60から上方への付勢力が作用した螺合部31Bは上方への螺退動作を行うようになっているが、駆動装置Mが回り止めとなっているので、駆動装置Mの駆動軸Sと回動部31の嵌合部31Aとのセレーションの回動方向に関する嵌合面にも図8に示すようにクリアランスがほぼない状態となる。
これにより、駆動装置Mの正転時、逆転時のいずれの場合においても、回動部31の高さ位置に差異が生じないことになり、即ち、このことが駆動装置Mの正逆転とニードル弁37の高さ位置が変化しないことを意味する。従って、弁部材30の上昇時と下降時との間に生ずるヒステリシスの抑制が可能となる。
さらに、本実施形態では、弁座部材40がケーシング20の弁座部材装着孔22に対して螺合された構成となっており、弁座部材40が弁座部材装着孔22内において、螺進或いは螺退させることで、弁座部材40が軸方向に沿って上下動可能となっている。これにより、弁座部材40の高さ位置の調整ができ、弁部37Aと弁座41Aとの当接具合の微調整が可能となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、押し上げばね60にコイルバネを用いたが、これに限らず、板バネやゴム等のような弾性を備えたものであればよい。
(2)上記実施形態ではシール部50にベロフラム50を用いた構成であったが、ゴムリングを用いたシール部50であってもよい。
(3)上記実施形態では、ケーシング20とは別体のナット部材25を用いたが、ナット部材25をケーシング20と一体に形成したものであってもよい。
(4)上記実施形態では、弁座部材40をケーシング20と別体に設けたものであったが、弁座部材40をケーシング20に一体に形成したものであってもよい。
(5)上記実施形態では、螺合部31Bの雄ねじとナット部材25の雌ねじとのリード角が15度に設定されていたが、これに限らず、螺合部31Bに軸方向の荷重が作用た場合に荷重方向に沿って螺進或いは螺退可能なリード角であればよく、例えば、リード角が15度以上のものであってもよい。
流量制御弁の断面図 流量制御弁の構成部品の断面図 流量制御弁の構成部品の断面図 流量制御弁の閉弁状態の断面図 図1のX−X’の断面図 弁座部材の部破断側面図 雄ねじと雌ねじの螺合状態を示す斜視図 駆動装置の駆動軸と回動部の嵌合部との嵌合状態を示す断面図
符号の説明
10…流量制御弁
20…ケーシング
21…弁部材装着孔(装着孔)
21A…機構室
21B…弁収容室
22…弁座部材装着孔(弁座装着孔)
25…ナット部材(動力伝達機構)
30…弁部材
31…回動部(移動体)
37…ニードル弁
40…弁座部材
41A…弁座
50…ベロフラム(シール手段)
60…押し上げばね(付勢手段)
M…駆動装置(駆動源)

Claims (5)

  1. 内部に流体の流路が形成されたケーシングと、前記流路の途中に形成された弁座と、この弁座に対し接近あるいは離間することにより前記流体の通過面積を調整可能なニードル弁を備えた弁部材と、この弁部材を軸方向に沿って往復動可能な駆動源とを備え、この駆動源から前記弁部材に対する動力伝達機構中に前記軸方向に沿ったクリアランスが保有されることで前記弁部材に前記クリアランス分に起因した微小変位が発生するものにおいて、
    前記弁部材に対し前記軸方向の一方向に作用して前記クリアランスを解消させる付勢手段が設けられていることを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記動力伝達機構は、前記ケーシングに前記軸方向に沿って形成されたねじ孔と前記ねじ孔に対し前記クリアランスを保有しつつねじ込まれ前記駆動源によってねじ孔内を螺進あるいは螺退可能な移動体とからなるとともに、前記弁部材はこの移動体とは前記軸方向に沿って連動可能であることを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
  3. 前記ケーシングの内部には前記流路に連通し前記軸方向に沿った装着孔が形成される一方、前記弁部材には同弁部材の軸方向の移動を許容しつつ前記装着孔内を前記ニードル弁を収容する弁収容室と前記移動体側を収容する機構室とに区画するシール手段が備えられていることを特徴とする請求項2記載の流量制御弁。
  4. 前記弁座は前記ケーシングと別体に設けられると共に、前記ケーシングに対して前記弁部材の軸方向に移動可能に組みつけられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の流量制御弁。
  5. 前記弁座は前記ケーシングに設けられて軸方向に沿ってねじ孔が螺設された弁座装着孔との螺合動作によって前記弁部材の軸方向に移動可能となることを特徴とする請求項4に記載の流量制御弁。
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