JP2005195068A - 流量制御弁 - Google Patents

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Abstract


【課題】 潤滑剤を用いることなくシール性を確保することが可能な流量制御弁を提供する。
【解決手段】 流量制御弁10は、動力機構とニードル部35との間にベロフラム50を備え、このベロフラム50は接触受部32と保持部36とに挟持される。そして、接触受部32は、その上端面にボール33が設けられて動力機構の回動部31の下端面ところがり接触するようになっている。このように、動力機構と保持部36側とを直結関係にするのでなく、ころがり接触する関係にして動力伝達を行うようにしたから、これにより、従来のように摺動させるシールリングに代えて摺動させる必要のないベロフラム50を用いることができるので、潤滑剤を用いることなくシール性を確保することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流量制御弁に関する。
従来の流量制御弁は、例えば特許文献1に記載されたもののように、螺合動作によって上下動する駆動部の先端に弁体を備えるもので、駆動部の螺合動作に伴ない弁体を回転させながら上下動させて弁座の開閉量を調整するものであった。このものでは、流路から駆動部側への漏水を規制するため、弁体にシールリングを配設することで、弁体とケーシングとの間のシールを行っていた。
特開2003−208229(第3図)
上述のように弁体を回転させながら上下動させるものであると、シールリングでのシールを保ちつつ上下動を可能としなければならない。これに対して、上述の従来のものでは、シールリングの外周摺接面にグリース等の潤滑剤を塗布して、シール性を保持しつつ摺動可能とする構成としていた。
しかしながら、潤滑剤を用いるものでは、流体に潤滑剤が混入する恐れがあるという欠点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、潤滑剤を用いることなくシール性を確保することが可能な流量制御弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部に流体の流路が形成されたケーシングと、前記流路の途中に形成された弁座と、この弁座に対し接近あるいは離間することにより前記流体の通過面積を調整可能な弁体と、前記弁体を軸方向に沿って往復動可能とする動力機構とを備えると共に、前記動力機構は、前記ケーシングに前記軸方向に沿って形成されたねじ孔と、前記ねじ孔に対しねじ込まれる移動体と、前記ねじ孔内において前記移動体を螺進あるいは螺退可能とする駆動源とからなる流量制御弁であって、前記動力機構と前記弁体との間にはこれらの間を水密状態でシールするシール隔膜を供えるとともに、このシール隔膜は、その一部において弁体と係合する保持部材によって挟み込まれた状態で保持され、かつ、この保持部材は前記動力機構との間に、前記動力機構ところがり接触する接触部材が介在されて、前記移動体の螺進螺退動作と連動して前記軸方向に変位可能に構成されていることを特徴とするところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記接触部材は保持部材の端部に形成された受部内に遊動可能に嵌合された球体で構成されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記シール隔膜は、中心部には前記保持部材によって挟持される装着部が配され、この装着部の外周側には断面U字状の折り返しをもって前記シール隔膜の軸方向への撓み動作を許容する弛み部が配され、さらにこの弛み部の外周側には前記ケーシングによってシール隔膜全体の固定がなされる固定部が配されてなるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
動力機構の移動体がねじ孔内を螺進或いは螺退する場合、動力機構はころがり接触する接触部材を介して保持部材側と連係され、この保持部材が軸方向に沿って移動することでシール隔膜に撓み動作を行わせつつ弁体を軸方向へ移動させ、もって流量調整を可能にしている。このように、動力機構と保持部材側(弁体側)とを直結関係にするのでなく、ころがり接触する関係にして動力伝達を行うようにしたから、これにより、従来のように摺動させるシールリングに代えて摺動させる必要のないシール隔膜を用いることができるので、潤滑剤を用いることなくシール性を確保することが可能となる。
また、接触部材と動力機構とはころがり接触するようにしたから、接触部材の偏摩耗も回避することができる。
<請求項2の発明>
回転手段が受部に遊嵌された球体であるので、回転手段はあらゆる方向に回転でき、偏摩耗が確実に回避される。
<請求項3の発明>
弛み部に断面U字状の折り返しを設けたので軸方向への移動量を大きく確保することができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図7によって説明する。
本実施形態の流量制御弁10は、図示しない上流側配管と下流側配管との間に接続されて流体の通過量を調整するものであり、ケーシング20に対して弁部材30と弁座部材40とを組付けてなるものである。
ケーシング20は弁部材装着孔21と弁座部材装着孔22とが上下方向に貫通形成されると共に、ケーシング20の側面から穿孔されて弁部材装着孔21に通じる上流側配管接続孔23とケーシング20の側面において前記上流側配管接続孔23とは反対側から穿孔されて弁座部材装着孔22に通じる下流側配管接続孔24とが形成されている。
また、弁部材装着孔21は、後述のナット部材25が嵌入される機構室21Aとニードル部35が嵌入される弁収容室21Bとからなっている。
弁部材30は駆動装置Mによって回動及び軸方向(図1の上下方向)に沿って移動可能となる回動部31と、回動部31からは軸方向に沿った押圧力のみを受ける接触受部32と、接触受部32からの押圧を受けてケーシング20に組み付けられた弁座部材40の開閉量の調整を行うニードル部35とから構成される。
回動部31は、全体略円柱状で、上半部がその外周面にセレーションが設けられた嵌合部31Aをなす一方、駆動装置Mの駆動軸Sも、内周面に嵌合部31Aのセレーション形状に合わせた溝が上下方向に亘って形成された略円筒形状をなしていて、これらがかみ合わされることにより回動部31は、駆動軸Sと一体回転可能でかつ上下方向に移動可能となっている。
また、回動部31の下半部がその外周面に雄ねじが螺設された螺合部31Bをなす構成であり、螺合部31Bはケーシング20に固定されるナット部材25に螺合されるようになっている。ナット部材25は、内周に螺合部31Bの雄ねじと螺合可能なねじ孔(雌ねじ)が形成された略筒状をなしていると共に、水平断目がD字形状に形成されてケーシング20の機構室21A内に回転不能に固定されている。従って、回動部31が回転すると螺合部31Bはナット部材25のねじ溝に沿って上下方向に螺旋移動されることで、回動部31全体が上下動されるようになっている。
ところで、螺合部31B及びナット部材25にもうけた雄ねじ及び雌ねじはリード角を大きくした多条ねじとすることで、螺合部31Bの軸方向の荷重を受けるとその荷重方向に沿って容易に螺進或いは螺退可能となっている。本実施形態では、リード角が15度に設定されていると共に、後述の押し上げばね60からの付勢力によって螺合部31Bは上方への螺退動作が可能となっている。
その一方、駆動装置Mはブレーキ機構を備えたモータ(例えばギヤードモータ)が用いられており、駆動装置Mを停止させると駆動軸Sは回転不能に保持される。そして、回動部31は嵌合部31Aがこの駆動軸Sと嵌合されて、駆動軸Sが回転しない限り嵌合部31Aの回転が規制されるようになっており、すなわち回動部31は駆動装置Mによって回り止めされるようになっている。
尚、回動部31を螺合したナット部材25は、ケーシング20の弁部材装着孔21に挿入されてからビス止めされた蓋板26によって抜止がされるようになっている(図1参照)。また、本実施形態において、駆動装置M、ナット部材25及び回動部31から本発明にかかる動力機構が構成される。
さて、回動部31の下方には、回動部31に当接する接触受部32が配されている。
接触受部32は全体略円柱状をなすと共に、上端面中央部には、円形断面の凹部34Aが設けられ、ここには金属製のボール33が収容されている。凹部34Aの開口端には、ボール33を収容する前には円筒状に押え壁34Bが形成されていて、ボール33が収容された後に、この押え壁34Bがかしめられることにより、ボール33は遊転が可能な状態で抜止がなされている。これにより、接触受部32は回動部31の下端面ところがり接触可能となり、接触受部32は回転しながら下降する回動部31から押圧されると、ボール33が回転することにより軸回りの回転力を吸収するので、接触受部32本体は回転することなくケーシング20の下方へ移動するようになっている。
そして、接触受部32は、ニードル部35(詳細後述)の保持部36との間にベロフラム(本発明に係る「シール隔膜」に相当)50を挟み込んでいる。
ベロフラム50は、ゴム製の膜状部材で、中心部には接触受部32と保持部36との間で挟持される装着部51が形成され、この装着部の外周側には断面U字状の折り返しをもってベロフラム50自身の軸方向への撓み動作を許容する薄膜状の弛み部52が形成され、さらにこの弛み部52の外周側には肉厚となってナット部材25の下端とケーシング20との間で圧縮状態で挟み付けられることでベロフラム50を固定する固定部53が形成されてなる。
ベロフラム50は、弛み部52でもって機構室21Aと弁収容室21Bとを水密状態で区画することができるとともに、この弛み部52には接触受部32の外周部に十分な弛みを保有していて、接触受部32の上下動に追従した変位が許容されるようになっている。
一方、保持部36の上端面には上面凹部36Aが凹設されていて、ベロフラム50の装着部53と共に接触受部32の下端部が嵌め込まれている。
また、保持部36は、その下端側に配された後述する押し上げばね(付勢手段)60の付勢力によって、ベロフラム50及び接触受部32と分離しないよう、一体的な関係(連動可能な関係)が保たれるようになっている。
ニードル部35は、保持部36内にニードル弁37を組付けて構成される。
保持部36は上部側を閉じた円筒形状をなし、内部が下方へ向けて開口する収容部36Bとなっていて、収容部36Bはその内部にニードル弁37を収容可能となっている。
ニードル弁37は、先端部に針状の弁部37Aが形成され、弁部37Aの上方には中央やや上方にフランジ37Cを備えた円柱状部37Bが連なる形状となっている。保持部36内には衝撃吸収用即ちニードル弁37が弁座41Aに突き当てられたときの衝撃を吸収するためのニードルバネ38が収容されている。ニードルバネ38はフランジ37Cと保持部36の奥壁との間に介在されていて、ニードル弁37を下方へ付勢している。
尚、保持部36はニードル弁37を収容後、中央にニードル弁37の挿通孔39Aが穿設された抑板39でもって閉じられ、ニードル弁37の抜止がなされるようになっている。具体的には、抑板39はニードル保持部の下端面から下方に延出形成された円筒状の先端縁をかしめ付けることによって固着されるようになっている。
また、保持部36の断面形状は、図5に示すように四隅が面取りされた形状となっていると共に、ケーシング20の弁収容室21Bのうちニードル部35が収容される箇所の断面形状は図5の左右両面を保持部36の面取り形状に合わせて内周側に突出させた平面部分が設けられているので、保持部36はケーシング20内で回転不能でかつ上下動のみ許容された状態で収容される。
弁座部材40はケーシング20への取付のための支持部42とその上部側に連設された円筒部41とからなっている。
支持部42は弁座部材装着孔22に対しシール用のOリング46を介して挿入されると共に、下端部に形成されたねじ部にロックナット45を締め込むことによって弁座部材40全体の固定がなされている。
また、円筒部41の上端から軸心に沿って支持部42に至るまでの所定深さ範囲に亘り、軸孔41Mが穿孔されている。さらに、円筒部41は支持部42より小径に形成されていて、支持部42との境界部周りには下流側配管接続孔24に連通する下部連通空間24Aが環状に形成されている。これによって円筒部41において等間隔毎に貫通して形成された4つの挿通孔部44を介して、下部連通空間24Aと軸孔41Mとがそれぞれ連通される。
また、円筒部41において挿通孔部44より上部側には案内管部43が形成されている。ケーシング20における案内管部43の外周には上流側配管接続孔23に連通する上部連通空間23Aが環状に設けられており、これによって、案内管部43において等間隔毎に貫通して形成された4つの貫孔43Aを介して上部連結孔空間23Aとが連通している。
ところで、軸孔41Mの上端からはニードル弁37が同心で挿入されている。そして、案内管部43はニードル弁37の円柱状部37Bがほぼ隙間なく挿入可能に形成され、このことによって、ニードル弁37の昇降動作がガイドされるようになっている。
また、軸孔41Mは貫孔43Aの下端部側に設けられた環状の段差面41Aによって径が大小変化している。ここには、ニードル弁37の弁部37Aが挿入されるようになっており、ニードル弁37の昇降動作がなされると、弁部37Aと段差面46との間の環状の隙間の面積が変化する。即ち、上記した段差面41Aがニードル弁37の弁座41Aを構成することになり、ニードル弁37の昇降により、弁部37Aは弁座41Aの円周面と密着する状態と径方向内側へ所定間隔だけ離れた状態との間を変位して流体流量を制御する。
ここで、前述したように、螺合部31Bとナット部材25とは、ねじによる嵌め合いがなされている。
具体的には螺合部31Bの外周面に雄ねじが形成され、ナット部材25の内周面に雌ねじが形成されているが、厳密には雄ねじと雌ねじとの間には軸方向(上下方向)にクリアランスが保有されている。一方螺合部31Bには、保持部36、ベロフラム50、接触受部32及びボール33を介して押し上げばね60の付勢力が作用している。
このため、螺合部31Bは常に上方へ押し上げられた状態に付勢されていることから、上記した雌雄のねじ間では下側にクリアランス(図7中符号Cにて示す箇所)を保有し、上側が密着した状態に常に保持される(図7参照)。また、螺合部31Bのねじ込み方向(図7中矢印Pにて示す方向)に関してみれば、雄ねじのねじ込み方向の前面側が当接した状態となり、ねじ込み方向後面側にクリアランスを保有することとなる。さらに、螺合部31Bに上方への付勢力が作用すると螺合部31Bは上方への螺退動作を行うようになっているが、回動部31の嵌合部31Aは駆動装置Mの駆動軸Sによって回り止めされていて、嵌合部31Aのセレーションは、図8に示すように駆動軸Sの図示Qの方向(螺合部31Bを螺進動作させるための回転方向)側の面が当接した状態に常に保持される。従って、駆動装置Mの正逆転による螺合部31Bの螺進・螺退のいずれの動作時においても、雌雄ねじ同士上下の位置関係は常に一定となる。
このことが、ひいては、駆動装置Mの正逆転に伴なってニードル弁37の昇降動作にヒステリシスを生じさせない結果を生む。
続いて、本実施形態の流量制御弁10の動作について説明する。
図1に示す状態から駆動装置Mの駆動軸Sを正転させると、回動部30が駆動軸Sと共に正転し螺合部31Bの螺進動作によって回動部30が下方へ移動する。すると、回動部30の下方への押圧力が接触受部32、ベロフラム50及びニードル部35へ伝達することで弁部材30全体が下降する。
ここで、回動部30はナット部材25内を螺進するので、回転しながら接触受部32のボール33へ当接して、ボール33を下方へ押圧する。ところが、ボール33は接触受部32に遊転可能に取り付けられているので、回動部30の回転に合わせてボール33は回転するが、接触受部32そのものは回転することなくボール33から下方への押圧力を受けることになる。従って、ボール33によって回動部30の回転を吸収し接触受部32は、下方への押圧力のみをベロフラム50及びニードル部35へ伝達することができる。
そして、ニードル弁37の弁部37Aが弁座へ当接するまで、弁部材を下降させる(図4参照)。このとき、弁部材30が最下端の位置にあって、ニードル弁37の弁部37Aが円筒部41の弁座41Aに当接した状態では、上流側から下流側への流体の通過は不能となっており、この状態が「閉弁状態」である。尚、本実施形態の流量制御弁10では、ニードル弁37が円筒部41に当接した状態でも、ニードルバネ38の弾性により上方への移動が可能であるので、ニードル弁37の弁部37Aが円筒部41の弁座41Aに当接して機械的にロックしてしまう、いわゆるメカニカルロックの回避が可能となっている。
一方、閉弁状態から駆動装置Mの駆動軸Sを逆転させると、回動部31が駆動軸Sと共に逆転し螺合部31Bの螺退動作によって回動部30が上方へ移動する。すると、押し上げばね60が上方への付勢力をニードル部35に作用させ、ニードル部35と受部31との間でベロフラム50を挟み込んだ状態を保持したまま弁部材30は一体となって上昇する。弁部材30が上昇すると、ニードル弁37の弁部37Aと弁座41Aとの間に隙間が生じて流体が上流側から下流側へ通過可能となる(このときの状態を「開弁状態」という)。
このように、本実施形態に係る流量制御弁10では、動力機構の回動部31がナット部材25のねじ孔内を螺進或いは螺退する場合、回動部31はころがり接触する接触受部32を介して保持部36(ニードル部35)側と連係され、この保持部36が軸方向に沿って移動することでベロフラム50に撓み動作を行わせつつ弁部材30を軸方向へ移動させ、もって流量調整を可能にしている。このように、動力機構と保持部36側とを直結関係にするのでなく、ころがり接触する関係にして動力伝達を行うようにしたから、これにより、従来のように摺動させるシールリングに代えて摺動させる必要のないベロフラム50を用いることができるので、潤滑剤を用いることなくシール性を確保することが可能となる。
また、接触受部32と回動部31(動力機構)とはころがり接触するようにしたから、接触受部32或いは回動部31の偏摩耗も回避することができる。
さらに、本実施形態では弁収容室21B側の流体が通過する領域と、機構室21A側の動力機構の領域とがベロフラム50によって完全に分離されているので、動力機構からの磨耗粉やグリス等が流体に混入することも確実に規制できる。
また、本実施形態の流量制御弁10では、弁部材30が上昇又は下降のいずれの場合にも、弁部材30には押し上げばね60から上方への付勢力が作用しているので、図7に示すように、螺合部31Bとナット部材25との螺合において、雄ねじの上側面(ねじ込み方向に関する前面)と雌ねじの下側面とが常に当接した状態で螺進又は螺退動作が行われ、雄ねじと雌ねじとの間では軸方向下側(ねじ込み方向に関する後面側)にのみクリアランスを保有した状態となり、軸方向上側(及びねじ込み方向に関する前面側)にはクリアランスがほぼない状態となっている。さらに、押し上げばね60から上方への付勢力が作用した螺合部31Bは上方への螺退動作を行うようになっているが、駆動装置Mが回り止めとなっているので、駆動装置Mの駆動軸Sと回動部31の嵌合部31Aとのセレーションの回動方向に関する嵌合面にも図8に示すようにクリアランスがほぼない状態となる。
これにより、駆動装置Mの正転時、逆転時のいずれの場合においても、回動部31の高さ位置に差異が生じないことになり、即ち、このことが駆動装置Mの正逆転とニードル弁37の高さ位置が変化しないことを意味する。従って、弁部材30の上昇時と下降時との間に生ずるヒステリシスの抑制が可能となる。
さらに、本実施形態では、弁座部材40がケーシング20の弁座部材装着孔22に対して螺合された構成となっており、弁座部材40が弁座部材装着孔22内において、螺進或いは螺退させることで、弁座部材40が軸方向に沿って上下動可能となっている。これにより、弁座部材40の高さ位置の調整ができ、弁部37Aと弁座41Aとの当接具合の微調整が可能となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、ボール33を接触受部32に遊転可能に組付けたものであったが、これに限らず、少なくとも弁体の軸方向に沿って回転可能な構造のものであればよい。
(2)上記実施形態ではシール部50にベロフラム50を用いた構成であったが、ダイヤフラム等他の膜状のシール部材を用いたものであってもよい。
(3)上記実施形態では、ケーシング20とは別体のナット部材25を用いたが、ナット部材25をケーシング20と一体に形成したものであってもよい。
(4)上記実施形態では、弁座部材40をケーシング20と別体に設けたものであったが、弁座部材40をケーシング20に一体に形成したものであってもよい。
(5)上記実施形態では、螺合部31Bの雄ねじとナット部材25の雌ねじとのリード角が15度に設定されていたが、これに限らず、螺合部31Bに軸方向の荷重が作用た場合に荷重方向に沿って螺進或いは螺退可能なリード角であればよく、例えば、リード角が15度以上のものであってもよい。
流量制御弁の断面図 流量制御弁の構成部品の断面図 流量制御弁の構成部品の断面図 流量制御弁の閉弁状態の断面図 図1のX−X’の断面図 弁座部材の部破断側面図 雄ねじと雌ねじの螺合状態を示す斜視図 駆動装置の駆動軸と回動部の嵌合部との嵌合状態を示す断面図
符号の説明
10…流量制御弁
20…ケーシング
25…ナット部材(ねじ孔)
31…回動部(移動体)
32…接触受部(接触部材)
33…ボール(球体)
35…ニードル部(弁体)
36…保持部(保持部材)
40…弁座部材(弁座)
50…ベロフラム(シール隔膜)
51…装着部
52…弛み部
53…固定部
M…駆動装置(駆動源)

Claims (3)

  1. 内部に流体の流路が形成されたケーシングと、前記流路の途中に形成された弁座と、この弁座に対し接近あるいは離間することにより前記流体の通過面積を調整可能な弁体と、前記弁体を軸方向に沿って往復動可能とする動力機構とを備えると共に、
    前記動力機構は、前記ケーシングに前記軸方向に沿って形成されたねじ孔と、前記ねじ孔に対しねじ込まれる移動体と、前記ねじ孔内において前記移動体を螺進あるいは螺退可能とする駆動源とからなる流量制御弁であって、
    前記動力機構と前記弁体との間にはこれらの間を水密状態でシールするシール隔膜を供えるとともに、このシール隔膜は、その一部において弁体と係合する保持部材によって挟み込まれた状態で保持され、かつ、この保持部材は前記動力機構との間に、前記動力機構ところがり接触する接触部材が介在されて、前記移動体の螺進螺退動作と連動して前記軸方向に変位可能に構成されていることを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記接触部材は接触部材の端部に形成された凹部内に遊転可能に嵌合された球体で構成されることを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
  3. 前記シール隔膜は、中心部には前記保持部材によって挟持される装着部が配され、この装着部の外周側には断面U字状の折り返しをもって前記シール隔膜の軸方向への撓み動作を許容する弛み部が配され、さらにこの弛み部の外周側には前記ケーシングによってシール隔膜全体の固定がなされる固定部が配されてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の流量制御弁。
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