JP2005144989A - シャープペンシルのチャック及びその加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 芯繰出式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックにおいて、先端部の芯挿通穴の内面に、一方向回転の簡易な構成の装置を用いて容易に溝加工を施すことができるようにする。
【解決手段】 チャック本体1の先端部2の筆記芯が挿通する芯挿通穴4の内面に、綾模様の切欠線5を形成する。その際、切欠刃を一方向に相対的に回転させながら往復移動させて綾模様の切欠線5を形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 チャック本体1の先端部2の筆記芯が挿通する芯挿通穴4の内面に、綾模様の切欠線5を形成する。その際、切欠刃を一方向に相対的に回転させながら往復移動させて綾模様の切欠線5を形成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シャープペンシル(繰出鉛筆)の内部において筆記芯を保持するチャック及びその加工方法に関するものである。
ノック式のシャープペンシルは、内部で筆記芯を保持するためのパイプ状のチャックを備えている。このチャックは、軸方向に先端部が分割された構造を有しており、所定部位がノックされる毎にその先端部が開いて筆記芯が押し出され、少しずつ筆記芯が飛び出していくようになっている。
図4はこのような従来のシャープペンシルのチャックの要部を示す断面図である。図中、11はチャック本体、12はその先端部、13は本体内部の空洞部、14は先端部12内の筆記芯の挿通する芯挿通穴である。
上記先端部12の芯挿通穴14は、図示していないが筆記芯の外形に近い内径となっており、筆記芯との摩擦力により芯圧を保ち、所定範囲内の筆圧に耐えて筆記芯が移動しない(戻らない)ようになっている。
図5は他の従来のシャープペンシルのチャックの要部を示す断面図である。この例は、筆記圧を高めるために先端部12内の芯挿通穴の内面にネジ切り加工を施してネジ切り溝15を設けたもので、図4の例と比較して芯挿通穴における筆記芯との摩擦力が増したものとなり、筆記芯の移動(戻り)がより抑えられる構造となっている。
また、この他にも筆記芯の保持を確実にして筆記芯の没入を抑えた構造のシャープペンシルも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−10285号公報
ところで、上記のような芯繰出式のシャープペンシルにあっては、筆記芯の挿通穴にネジ溝加工を施すことによって筆記芯の没入をより防ぐことができるが、従来ではネジ切り加工によって溝を形成しており、ネジ切り刃を一方向に回転させて螺旋状に溝を切り、その後ネジ切り刃を反対方向に回転させて引き抜く必要があるため、正逆両方向に回転する回転機構が必要となり、加工装置が高価で、複雑なものとなり、またネジ線も連続してつながっているので、加工時間も長くなるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、一方向回転の簡易な構成の装置を用いて容易に溝加工を施すことができ、また加工時間も短縮でき、信頼性の高いシャープペンシルのチャック及びその加工方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明のシャープペンシルのチャックは、芯繰出式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックであって、チャック本体の先端部の筆記芯が挿通する芯挿通穴に綾模様の溝を形成したことを特徴とする。
また、本発明のシャープペンシルのチャックの加工方法は、芯繰出式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックの加工方法であって、チャック本体の先端部の筆記芯が挿通する芯挿通穴に、切欠刃を一方向に相対的に回転させながら往復移動させて綾模様の溝を形成するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、一方向回転の簡易な構成の装置を用いて容易に溝加工を施すことができ、また加工時間も短縮でき、信頼性の高いシャープペンシルのチャック及びその加工方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面について説明する。
図1は本発明の実施例の外観を示す図、図2はその内部構造を示す断面図である。ここでは、ノック式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックの全体を示しており、それぞれ(a)は正面図、(b)は側面図である。
同図において、1はパイプ状のチャック本体、2はその先端部で、この例では三つのチャック片2a、2b、2cに分割されている。3はチャック本体1の内部の空洞部、4は先端部2内の筆記芯が挿通する芯挿通穴で、筆記芯の外径に近い内径を有している。5は芯挿通穴4の内面に形成された綾模様(斜めに交わった線状の模様)の切欠線である。
図3は図2のA部(芯挿通穴4の内部)を拡大して模式的に示す図である。上述のように、芯挿通穴4の内面には綾模様(斜めに交わった線状の模様)の溝として切欠線5が加工装置を用いて形成されている。この切欠線5は、切欠刃を取り付けた回転体を一方向に回転させながら芯挿通穴4の内部に往復移動させるだけで形成でき、一方向回転の簡易な加工装置により形成できる。
すなわち、上記切欠刃の押し込み時と引き抜き時にそれぞれ溝が形成され、それらの溝が図3に示すように互いに交わり、綾模様の切欠線5が形成されていく。その際、切欠刃を複数取り付けることで、複数の線を同時に形成でき、加工時間をより短縮することができる。また、切欠刃と芯挿通穴4(チャック本体1)は相対的に回転させれば良く、何れを回転させても構わない。
また、往復移動の速度を緩急異ならせることにより、綾模様のピッチを大小自在に可変できる.
上記のように構成されたチャックにおいて、シャープペンシルの所定部位が押されると、先端部2の三分割された各チャック片2a、2b、2cが外側に開き、芯挿通穴4から筆記芯が軸方向に移動して僅かに突出する。そして、上記シャープペンシルの押圧部を元に戻すと、各チャック片2a、2b、2cが閉じ、筆記芯が保持される。このとき、芯挿通穴4の内面には綾模様の切欠線5が形成されているので、筆記芯はチャックの先端部2で確実に保持され、高い筆記圧に耐えて没入が防止される。
上記のように構成されたチャックにおいて、シャープペンシルの所定部位が押されると、先端部2の三分割された各チャック片2a、2b、2cが外側に開き、芯挿通穴4から筆記芯が軸方向に移動して僅かに突出する。そして、上記シャープペンシルの押圧部を元に戻すと、各チャック片2a、2b、2cが閉じ、筆記芯が保持される。このとき、芯挿通穴4の内面には綾模様の切欠線5が形成されているので、筆記芯はチャックの先端部2で確実に保持され、高い筆記圧に耐えて没入が防止される。
ここで、上記の綾模様の切欠線5は、上記のように一方向回転の簡易な構成の装置を用いて容易に溝加工により形成することができ、また複数の線を同時に形成でき、綾目の形状も粗い形状でよいので、加工時間の短縮化を図ることができ、同時に、安価なものとすることができる。また、信頼性も高いものとなる。
本発明は、芯繰出式の種々の筆記具に応用することができる。
1 チャック本体
2 先端部
3 空洞部
4 芯挿通穴
5 切欠線
2 先端部
3 空洞部
4 芯挿通穴
5 切欠線
Claims (2)
- 芯繰出式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックであって、チャック本体の先端部の筆記芯が挿通する芯挿通穴に綾模様の溝を形成したことを特徴とするシャープペンシルのチャック。
- 芯繰出式のシャープペンシルの内部で筆記芯を保持するチャックの加工方法であって、チャック本体の先端部の筆記芯が挿通する芯挿通穴に、切欠刃を一方向に相対的に回転させながら往復移動させて綾模様の溝を形成するようにしたことを特徴とするシャープペンシルのチャックの加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389188A JP2005144989A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | シャープペンシルのチャック及びその加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003389188A JP2005144989A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | シャープペンシルのチャック及びその加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005144989A true JP2005144989A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34696011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003389188A Pending JP2005144989A (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | シャープペンシルのチャック及びその加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005144989A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022031508A (ja) * | 2017-05-17 | 2022-02-18 | 三菱鉛筆株式会社 | シャープペンシルのチャック構造 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003389188A patent/JP2005144989A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022031508A (ja) * | 2017-05-17 | 2022-02-18 | 三菱鉛筆株式会社 | シャープペンシルのチャック構造 |
JP7257493B2 (ja) | 2017-05-17 | 2023-04-13 | 三菱鉛筆株式会社 | シャープペンシルのチャック構造 |
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