JP2005144741A - 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ又はリードの位置ずれが発生した場合に、樹脂封止用の金型を型締めすることにより金型等の損傷が発生するおそれがある点である。
【解決手段】リード2を有するフープ10に装着されたチップ3を樹脂封止する樹脂封止装置に、フープ10が樹脂封止用の金型7に搬送される前に載置される下型部材11と、下型部材11に対向する上型部材12と、下型部材11と上型部材12とからなる検査用型13が型締めした状態で封止用キャビティ8とほぼ同一の寸法形状を有するようにして検査用型13に形成される検査用キャビティ17と、検査用型13の型締め圧を検出する圧力センサ15とを備える。圧力センサ15により検出された型締め圧が所定の値とは異なる場合には、制御部CTRLが、フープ10において異常が発生していると判断して、検査用型13の型締めと金型7に対するフープ10の供給とを停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リードフレームに装着された電子部品用のチップ状素子(以下、適宜「チップ」という。)を金型のキャビティに収容し、そのチップを樹脂封止して電子部品を製造する、樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関するものである。
従来の、タンタルチップコンデンサ等の電子部品を製造する際におけるチップを樹脂封止する場合について、図3と図4とを参照して説明する。図3(1)は樹脂封止される前にリードフレームが型締めされている状態を示す断面図、図3(2)は本発明において使用されるチップ状素子が樹脂封止された状態を示す正面図、図3(3)は図3(2)の状態における底面図である。図4(1)は従来の樹脂封止において金型が型締めする際に異常が発生した状態をその金型を透過して示す平面図であり、図4(2)は図4(1)の状態をA−A線に沿って示す断面図である。これらの図は、わかりやすくするために誇張して、かつ、模式的に描かれている。
まず、図3(1)に示すように、薄い金属板(板厚0.1mm程度)から構成されたリードフレーム1が有するリード2の上に、導電性接着剤を使用してチップ3をボンディングする。次に、導線(図示なし)を使用してチップ3とリード4とを電気的に接続する。次に、上型5と下型6とからなる樹脂封止用の金型7が型締めした状態で形成される封止用キャビティ8に、相対向するリード2,4が収容されるようにして、金型7を型締めする。次に、図3(1)に示された状態から、封止用キャビティ8に、樹脂流路を経由して溶融樹脂(いずれも図示なし)を注入し硬化させて、保護樹脂9を形成する。次に、金型7を型開きして、図3(2),図3(3)に示されている、保護樹脂9によってチップ3が樹脂封止されたリードフレーム1を取り出して、これを次工程に搬送する。次に、リード2,4がリードフレーム1から切り離されるとともに適当に曲げ加工される。以上の工程により、製品であるタンタルチップコンデンサが完成する。
上述した従来の樹脂封止によれば、図4(1)、図4(2)に示すように、リード2に対するチップ3の位置ずれや、金型7に対するリード2,4の位置ずれが発生した場合には、金型7を型締めする際に、チップ3,リード2,4が金型7によってクランプされることがある。この場合には、チップ3の脱落、チップ3,リード2,4の変形、損傷が発生するおそれがある。更に、工具鋼等の金属材料が精密加工された高価な金型7においては、チップ3,リード2,4が極めて小さい面積においてクランプされた場合には、損傷が発生するおそれがある。そこで、ボンディング後において、チップ3のボンディング状態、すなわちチップ3が正しい位置に正しい状態でボンディングされているか否かを、ボンディング装置が画像認識によって検査する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。同様の画像認識を使用することにより、リード2に対するチップ3の位置ずれだけでなく、金型7に対するリード2,4の位置ずれを検出することが可能になる。
しかしながら、上述した従来の構成によれば、次のような問題がある。まず、ボンディング装置から樹脂封止装置までの搬送工程において、リード2,4の変形が発生する場合がある。この場合には、金型7によってリード2,4がクランプされることがあるので、金型7の損傷等を防止することができない。また、樹脂封止装置において樹脂封止する直前に画像認識による検査を行うこともできるが、撮像装置、画像データ処理装置が必要になるので装置コストが増大する。また、画像認識を使用したとしても、チップ3のチップサイズが小さく、リード2,4のリード幅が小さい場合には、画像認識する際に誤認識が発生する場合がある。この場合には、リード2に対するチップ3の位置ずれや、金型7に対するリード2,4の位置ずれを、検出できないおそれがある。これらの問題は、短冊状のリードフレーム1に限らず、ロールから供給される連続状の細長いリードフレーム(通常、「フープ」と呼ばれる。)の場合においても、同様に発生するおそれがある。したがって、チップ3,リード2,4が金型7によってクランプされることに起因して生ずる、チップ3の脱落、チップ3,リード2,4の変形、損傷や、金型7の損傷等を、完全には防止することができない。
特開2003−7732号公報(第2頁−第3頁、図1)
本発明が解決しようとする課題は、チップ状素子又はリードの位置ずれが発生した場合に、樹脂封止用の型を型締めすることによってチップ状素子の脱落、チップ状素子、リードの変形、損傷や、型の損傷等が発生するおそれがある点である。
上述の課題を解決するために、本発明に係る樹脂封止装置は、リードフレーム(1,10)に装着されたチップ状素子(3)を相対向する封止用型(7)に設けられた封止用キャビティ(8)に収容し、封止用型(7)が型締めした状態でチップ状素子(3)を樹脂封止して保護樹脂(9)を有する電子部品を製造する樹脂封止装置であって、リードフレーム(1,10)に沿って設けられた第1の型(11)と、リードフレーム(1,10)を挟んで第1の型(11)に対向して設けられた第2の型(12)と、第1の型(11)と第2の型(12)とからなる検査用型(13)が型締めするとともに封止用型(7)に搬送される前におけるリードフレーム(1,10)をクランプした状態において、封止用キャビティ(8)とほぼ同一の寸法形状を有するようにして検査用型(13)に形成される検査用キャビティ(17)と、検査用型(13)に関する物理量を検出するセンサ(15,20,21)とを備えるとともに、検査用型(13)の型締めが完了する前にセンサ(15,20,21)により検出された物理量が所定の値に対して異なる場合には、異常が発生していると判断することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂封止装置は、上述の樹脂封止装置において、検査用型(13)に関する物理量は型締め圧又は型面(18,19)の位置であることを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂封止方法は、リードフレーム(1,10)に装着されたチップ状素子(3)を相対向する封止用型(7)に設けられた封止用キャビティ(8)に収容し、封止用型(7)が型締めした状態でチップ状素子(3)を樹脂封止して保護樹脂(9)を有する電子部品を製造する樹脂封止方法であって、相対向する第1の型(11)と第2の型(12)とからなるとともに、第1の型(11)と第2の型(12)とが型締めした状態において封止用キャビティ(8)とほぼ同一の寸法形状を有する検査用キャビティ(17)が形成されるようにして設けられた検査用型(13)を準備する工程と、リードフレーム(1,10)を封止用型(7)に搬送する前に検査用型(13)において載置する工程と、検査用型(13)を型締めする工程と、型締めする工程において検査用型(13)に関する物理量を検出する工程と、検出された物理量と所定の値とを比較する工程とを備えるとともに、比較する工程では、検出された物理量が所定の値に対して異なる場合には異常が発生していると判断することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂封止方法は、上述の樹脂封止方法において、検査用型(13)に関する物理量は型締め圧又は型面(18,19)の位置であることを特徴とする。
本発明によれば、リードフレーム(1,10)においてリード(2)に対するチップ状素子(3)の位置ずれ、又は、検査用型(13)に対するリード(2,4)の位置ずれが発生した場合には、検査用型(13)を型締めする過程において、検査用型(13)に関する物理量であって所定の値とは異なる値を有する物理量が、センサ(15,20,21)によって検出される。これにより、画像認識を使用することなく、上述の位置ずれが発生したリードフレーム(1,10)が、封止用型(7)に到達する前に発見される。したがって、封止用型(7)によってチップ状素子(3)又はリード(2,4)がクランプされることがないので、チップ状素子(3)の脱落、チップ状素子(3),リード(2,4)の変形、損傷や、封止用型(7)の損傷が防止される。また、封止用型(7)において樹脂封止が行われている間を利用して、リード(2,4)に対するチップ状素子(3)の位置ずれや、検査用型(13)に対するリード(2,4)の位置ずれを検出する。したがって、樹脂封止工程のタクトタイムを増やすことなく、封止用型(7)の損傷等が防止される。
また、本発明によれば、リードフレーム(1,10)においてリード(2)に対するチップ状素子(3)の位置ずれ、又は、検査用型(13)に対するリード(2,4)の位置ずれが発生した場合には、正常な場合よりも早いタイミングで、検査用型(13)の型面(18,19)とチップ状素子(3)又はリード(2,4)とが接触する。したがって、検査用型(13)を型締めした際に正常なタイミングよりも早く型締め圧が上昇して、この型締め圧の上昇がセンサ(15)によって検出される。また、検査用型(13)を型締めした際に、正常な状態であれば検査用型(13)の型面(18,19)が移動しているタイミングにおいて、その型面(18,19)の移動が停止し又は減速される。そして、型面(18,19)の位置がセンサ(20,21)によって検出されることによって、リード(2)に対するチップ状素子(3)の位置ずれが発生したこと、又は、検査用型(13)に対するリード(2,4)の位置ずれが発生したことが、画像認識を使用することなく検出される。
リードフレーム(1,10)に装着されたチップ状素子(3)を相対向する封止用型(7)に設けられた封止用キャビティ(8)に収容し、封止用型(7)が型締めした状態でチップ状素子(3)を樹脂封止して保護樹脂(9)を有する電子部品を製造する樹脂封止装置であって、リードフレーム(1,10)が封止用型(7)に搬送される前に載置される第1の型(11)と、第1の型(11)に対向して設けられた第2の型(12)と、第1の型(11)と第2の型(12)とからなる検査用型(13)が正常に型締めした状態において封止用キャビティ(8)とほぼ同一の寸法形状を有するようにして検査用型(13)に形成される検査用キャビティ(17)と、検査用型(13)の型締め圧又は型面(18,19)の位置からなる検査用型(13)に関する物理量を検出するセンサ(15,20,21)とを備えるとともに、検査用型(13)の型締めが完了する前にセンサ(15,20,21)により検出された物理量が所定の値に対して異なる場合には、異常が発生していると判断する。
本発明に係る樹脂封止装置の実施例1を、図1を参照しながら説明する。図1(1)は本発明に係る樹脂封止装置を概略的に示す正面図であり、図1(2)は図1(1)において検査用型が型締めした状態を概略的に示す正面図であり、図1(3)はこの樹脂封止装置において検査用型が型締めする際に異常が発生した状態を概略的に示す正面図である。なお、以降の説明において使用するいずれの図についても、わかりやすくするために誇張して、かつ模式的に描かれており、図3及び図4の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図1に示されているように、連続状の細長いリードフレームであるフープ10が樹脂封止用の金型7に供給される場合における金型7の手前側(図の左側)に、それぞれ金属材料からなり相対向する板状の下側部材11と上側部材12とが設けられている。上側部材12は下側部材11の上方において昇降自在に配置されており、下側部材11と上側部材12とは併せて検査用型13を構成する。下側部材11はベース14に固定されており、下側部材11の両端付近において、下側部材11とベース14との間には圧力センサ15が配置されている。下側部材11と上側部材12とには、それぞれ凹部16Lと凹部16Uが設けられている。そして、下側部材11と上側部材12とが正常に型締めした場合には、図1(2)に示されているように、凹部16L,16Uは併せて検査用キャビティ17を構成する。この検査用キャビティ17は、封止用キャビティ8とほぼ同一の寸法形状を有するようにして設けられている。下側部材11と上側部材12との間には、下側部材11の型面18と上側部材12の型面19との間に位置決めして配置されるようにして、フープ10が供給されている。図1(1)には、下側部材11の型面18にフープ10を載置した場合が示されている。このことにより、下側部材11と上側部材12とからなる検査用型13が型締めすることによって、フープ10は型面18,19によりクランプされる。ここで、検査用型13の型締めが完了した状態における型締め圧は、封止用型7の型締めが完了した状態における型締め圧よりも小さくなるようにして、設定されている。また、制御部CTRLは、各圧力センサ15が検出した検査用型13の型締め圧のデータを受け取り、そのデータを所定の値に比較して、フープ10における異常の発生の有無を判断するとともに検査用型13の動作を制御する制御手段である。
本実施例に係る樹脂封止装置について、図1を参照しながらその動作を説明する。本実施例によれば、樹脂封止用の金型7において樹脂封止が行われている間を利用して、リード2に対するチップ3の位置ずれや、検査用型13に対するリード2,4の位置ずれを検出することを目的とする、以下の各工程を行う。まず、図1(1)に示すように、下側部材11の型面18と上側部材12の型面19との間に、樹脂封止前のフープ10を供給する。
次に、図1(2)に示されているように、上側部材12が下降して下側部材11と上側部材12とを型締めすることにより、型面18と型面19とによってフープ10をクランプしようとする。上述のように、検査用型13の型締めが完了した状態における型締め圧は、封止用型7の型締めが完了した状態における型締め圧よりも小さくなるようにして、設定されている。
次に、リード2に対するチップ3の位置ずれや、検査用型13に対するリード2,4の位置ずれが発生している場合においては、本来は検査用型13において型締め圧が発生しないタイミングで上側部材12の型面19がチップ3,リード2,4に接触する。これにより、正常なタイミングよりも早く型締め圧が発生し上昇することになるので、フープ10と下側部材11とを介して、圧力センサ15がその型締め圧を検出する。制御部CTRLは、圧力センサ15が検出した検査用型13の型締め圧を受け取って、検出された型締め圧と所定の正常値とを比較して、その型締め圧が正常値よりも大きいと判断する。そして、制御部CTRLは、フープ10において検査用型13によってクランプされるべき部分に異常が発生したと判断して、異常検出信号を送出するとともに検査用型13の型締めを停止させる。これにより、図1(3)に示されている状態で、検査用型13の型締めが停止される。また、本実施例に係る樹脂封止装置は、異常検出信号に基づいて、エラー表示を行うとともに、樹脂封止用の金型7に対するフープ10の供給を停止する。そして、作業者は、フープ10における異常が発生した部分が樹脂封止用の金型7に供給されないように処置して、樹脂封止を続けることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、フープ10において検査用型13によってクランプされるべき部分に異常が発生している場合には、圧力センサ15が検出した検査用型13の型締め圧に基づいて、制御部CTRLが検査用型13の型締めを停止させる。また、樹脂封止用の金型7に対するフープ10の供給が停止される。したがって、フープ10において異常が発生している部分が金型7によりクランプされることに起因する、チップ3の脱落、チップ3,リード2,4の変形、損傷や、金型7の損傷等が防止される。また、封止用型7において樹脂封止が行われている間を利用して、リード2,4に対するチップ状素子3の位置ずれや、検査用型13に対するリード2,4の位置ずれを検出する。したがって、樹脂封止工程のタクトタイムを増やすことなく、封止用型7の損傷等が防止される。
本発明に係る樹脂封止装置の実施例2について、図1と図2とを参照して説明する。図2(1)及び図(2)は、図1の樹脂封止装置において検査用型が型締めする際に発生した異常が検出された状態を、それぞれ概略的に示す正面図である。本実施例は、図1の樹脂封止装置において検査用型13が型締めする際に異常が発生したか否かについて、検査用型13のうち上側部材12が有する型面19の位置、言い換えれば、型面18と型面19との間における型面間の距離Lを検出することにより判断することを特徴とする。
図2(1)と図2(2)とにそれぞれ示されているように、本実施例に係る樹脂封止装置においては、型面19の位置を検出することを目的として、検査用型13のうち上側部材12に位置センサ20,21が設けられている。位置センサ20は、接触子22を型面18に接触させることにより型面19の位置を検出する、接触式センサである。位置センサ21は、レーザ素子やLED等によって発生させた光23を型面18に反射させることにより型面19の位置を検出する、光学式の非接触式センサである。位置センサ20,21は、型面19の位置について検出したデータを、図1に示された制御部CTRLに供給する。
本実施例に係る樹脂封止装置について、図1と図2とを参照してその動作を説明する。まず、実施例1と同様に、下側部材11の型面18と上側部材12の型面19との間に樹脂封止前のフープ10を供給した後に、上側部材12が下降して型面18と型面19とによってフープ10をクランプしようとする。
次に、図2(1)において、リード2に対するチップ3の位置ずれや、検査用型13に対するリード2,4の位置ずれが発生している場合においては、本来は型面19が引き続いて下降するタイミングで、型面19はその下降速度が鈍化し、又は停止する。そこで、図1の制御部CTRLは、位置センサ20により検出された型面19の位置(又は型面間の距離L)を受け取って、検出された位置と所定の正常な位置とを比較して、検出された位置が正常な位置ではないものと判断する。そして、図1の制御部CTRLは、フープ10において検査用型13によってクランプされるべき部分に異常が発生したと判断して、異常検出信号を送出するとともに検査用型13の型締めを停止させる。これにより、実施例1の場合と同様に、図2(1)に示されている状態で、検査用型13の型締めが停止される。また、本実施例に係る樹脂封止装置は、異常検出信号に基づいて、エラー表示を行うとともに、樹脂封止用の金型7に対するフープ10の供給を停止する。
また、図2(2)に示されている樹脂封止装置は、位置センサ21が非接触式センサであること以外は、図2(1)の樹脂封止装置と同様に動作する。したがって、図2(2)の樹脂封止装置も、上述した効果と同様の効果を奏することができる。なお、位置センサ21としては、光学式以外にも、磁気式、静電容量式等の非接触式センサを使用することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、フープ10において検査用型13によってクランプされるべき部分に異常が発生している場合には、位置センサ20,21が検出した型面19の位置に基づいて制御部CTRLが検査用型13の型締めを停止させる。また、樹脂封止用の金型7に対するフープ10の供給が停止される。したがって、実施例1の場合と同様に、フープ10において異常が発生している部分が金型7によりクランプされることに起因する、チップ3の脱落、チップ3,リード2,4の変形、損傷や、金型7の損傷等が防止される。また、封止用型7において樹脂封止が行われている間を利用して、リード2,4に対するチップ状素子3の位置ずれや、検査用型13に対するリード2,4の位置ずれを検出する。したがって、樹脂封止工程のタクトタイムを増やすことなく、封止用型7の損傷等が防止される。
なお、本実施例においては、検査用型13のうち上側部材12に設けられた位置センサ20,21が、上側部材12が有する型面19の位置を検出することとした。これに限らず、検査用型13のうち下側部材11に、位置センサ20,21を設けてもよい。また、下側部材11を昇降させることとして、検査用型13のうち下側部材11が有する型面18の位置を、検出することもできる。
なお、上述の各実施例の説明においては、チップ3として、タンタルチップコンデンサを製造する際に使用される、コンデンサからなるチップ3を例に挙げて説明した。これに限らず、リードフレーム1又はフープ10の上に装着されたチップ3を金型7のキャビティに収容し、そのチップ3を樹脂封止して電子部品を製造する場合には、コンデンサ以外のチップを使用する場合であっても本発明を適用することができる。
また、検査用型13の型締め圧を極めて微小な値に設定して、これにより、仮に検査用型13が図1(3)、図2、又は図4に示されたチップ3又はリード2,4に接触した場合に、直ちに型締めの速度が極端に低下し、又は型締め自体が停止する程度の型締め圧にしてもよい。この場合には、検査用型13自体の変形、損傷が効果的に防止されるとともに、異常の発生が速やかに検出される。
また、下側部材11と上側部材12とからなる検査用型13を使用することとした。これに代えて、下側部材11及び上側部材12として、いずれもローラ状の部材を使用してもよい。この場合には、ローラ状の下側部材11及び上側部材12に、それぞれ凹部16L,16Uが形成され、ローラ状の下側部材11と上側部材12とが検査用型13を構成することになる。また、異常を検出するには、リードフレーム1又はフープ10をクランプした状態で、ローラ状の部材を回転させるモータに供給される電流を検出することが考えられる。また、リードフレーム1又はフープ10をクランプした状態で、ローラ状の下側部材11及び上側部材12が受ける圧力を検出してもよい。
また、連続して供給されるフープ10を使用することとした。これに限らず、短冊状のリードフレームを使用することもできる。
また、下側部材11と上側部材12とからなる検査用型13は、金属材料から構成されていることとした。これに限らず、プラスチック材料やセラミックス材料等を使用してもよい。これらの材料を使用することにより、チップ3,リード2,4の変形、損傷等が防止される。また、樹脂封止用の金型7に代えて、セラミックス材料等の非金属材料からなる樹脂封止用の型を使用することもできる。
また、上側部材12が下降して型締めすることとしたが、下側部材11が上昇して型締めしてもよく、上側部材12と下側部材11との双方が移動して型締めと型開きとを行うこともできる。
また、下側部材11の型面18と上側部材12の型面19との間に位置決めして配置されるようにして、フープ10が供給されていることとした。この場合には、図1(1)に示すように下側部材11の型面18にフープ10を載置してもよいし、上側部材12の型面19の側にフープ10を載置してもよい。言い換えれば、下側部材11と上側部材12とが型締めした際に、フープ10が位置決めしてクランプされていればよい。
また、上側部材12の型面19がチップ3,リード2,4に接触する場合を説明した。これに限らず、検査用型13及びフープ10の構成や位置等によっては、下側部材11の型面18がチップ3,リード2,4に接触する場合があり得るが、その場合においても本発明を適用することができる。
また、本発明は、上述の各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
本発明は、リードフレームに装着されたチップを樹脂封止して電子部品を製造する、樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関するものである。したがって、本発明は、電子部品の製造及び電子部品の製造装置に関連する産業において利用可能である。
図1(1)は本発明に係る樹脂封止装置を概略的に示す正面図であり、図1(2)は図1(1)において検査用型が型締めした状態を概略的示す正面図であり、図1(3)はこの樹脂封止装置において検査用型が型締めする際に異常が発生した状態を概略的に示す正面図である。 図2(1)及び図(2)は、図1の樹脂封止装置において検査用型が型締めする際に発生した異常が検出された状態を、それぞれ概略的に示す正面図である。 図3(1)は樹脂封止される前にリードフレームが型締めされた状態を示す断面図、図3(2)は本発明において使用されるチップ状素子が樹脂封止された状態を示す正面図、図3(3)は図3(2)の状態における底面図である。 図4(1)は従来の樹脂封止において金型が型締めする際に異常が発生した状態をその金型を透過して示す平面図であり、図4(2)は図4(1)の状態をA−A線に沿って示す断面図である。
符号の説明
1 リードフレーム
2,4 リード
3 チップ(チップ状素子)
5 上型
6 下型
7 金型(封止用型)
8 封止用キャビティ
9 保護樹脂
10 フープ(リードフレーム)
11 下側部材(第1の型)
12 上側部材(第2の型)
13 検査用型
14 ベース
15 圧力センサ(センサ)
16L,16U 凹部
17 検査用キャビティ
18,19 型面
20,21 位置センサ(センサ)
22 接触子
23 光
CTRL 制御部
L 距離

Claims (4)

  1. リードフレームに装着されたチップ状素子を相対向する封止用型に設けられた封止用キャビティに収容し、前記封止用型が型締めした状態で前記チップ状素子を樹脂封止して保護樹脂を有する電子部品を製造する樹脂封止装置であって、
    前記リードフレームに沿って設けられた第1の型と、
    前記リードフレームを挟んで前記第1の型に対向して設けられた第2の型と、
    前記第1の型と前記第2の型とからなる検査用型が型締めするとともに前記封止用型に搬送される前における前記リードフレームをクランプした状態において、前記封止用キャビティとほぼ同一の寸法形状を有するようにして前記検査用型に形成される検査用キャビティと、
    前記検査用型に関する物理量を検出するセンサとを備えるとともに、
    前記検査用型の型締めが完了する前に前記センサにより検出された前記物理量が所定の値に対して異なる場合には、異常が発生していると判断することを特徴とする樹脂封止装置。
  2. 請求項1記載の樹脂封止装置において、
    前記検査用型に関する物理量は型締め圧又は型面の位置であることを特徴とする樹脂封止装置。
  3. リードフレームに装着されたチップ状素子を相対向する封止用型に設けられた封止用キャビティに収容し、前記封止用型が型締めした状態で前記チップ状素子を樹脂封止して保護樹脂を有する電子部品を製造する樹脂封止方法であって、
    相対向する第1の型と第2の型とからなるとともに、前記第1の型と前記第2の型とが型締めした状態において前記封止用キャビティとほぼ同一の寸法形状を有する検査用キャビティが形成されるようにして設けられた検査用型を準備する工程と、
    前記リードフレームを前記封止用型に搬送する前に前記検査用型において載置する工程と、
    前記検査用型を型締めする工程と、
    前記型締めする工程において前記検査用型に関する物理量を検出する工程と、
    検出された前記物理量と所定の値とを比較する工程とを備えるとともに、
    前記比較する工程では、検出された前記物理量が所定の値に対して異なる場合には異常が発生していると判断することを特徴とする樹脂封止方法。
  4. 請求項3記載の樹脂封止方法において、
    前記検査用型に関する物理量は型締め圧又は型面の位置であることを特徴とする樹脂封止方法。
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