JP2005144017A - 収納かご付き収納家具および収納かご - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 収納かご付き収納家具1は、洗面脱衣室Sの壁面2に取付けられる本体部3と、本体部に二つ形成され、窪んだ所定形状を有して前方に開口するかご収納部4と、かご収納部に設けられて収納かご5を支持する支持部6と、支持部に係合離脱可能に係合する被支持部7を有し、かご収納部に収納,取外し可能で且つ被収納物8を収納可能な二つの収納かご5とを備えている。
【選択図】 図1
Description
洗濯かごを使わずに洗濯物を直接洗濯機に投入する場合もあるが、これでは、洗濯前に再度取り出して色柄物の仕分けの作業が必要になる。
収納可能な量を確保する手段として、簡易なキャビネットに洗濯かごを二段,三段と積層するものも存在するが、結局は床面積を多く占拠してしまい、洗面脱衣室の空間の広さという点では解決にならない。
また、洗面室の壁面に埋込んで洗面用小物やタオルを収納する収納庫は知られているが、あくまで壁厚に収まる程度の小さな被収納物の収納庫であり、洗面脱衣室を狭くしている根本的な要因は排除できていない。
また、本発明の他の目的は、被収納物を収納可能な収納かごを収納かご付き収納家具のかご収納部から取外した状態で、二つの収納かごを安定した状態で一緒に持ち運ぶことができる収納かごを提供しようとするものである。
前記本体部は前記室の前記壁面に埋込まれ、前記かご収納部は前記本体部に複数並んで形成され、前記収納かごは前記かご収納部に収納された状態で上方が開口して前記被収納物を出し入れ可能であるのが好ましい。
好ましい実施形態として、前記かご収納部の前記支持部は、このかご収納部の底部に取付けられた突起部材と、前記かご収納部の背面部の上部に取付けられ把手受け部を有する受け部材とにより構成され、前記収納かごの前記被支持部は、この収納かごの下部の底板に形成された貫通孔と、前記収納かごの背板の上端部に形成された把手部とにより構成され、前記収納かごが前記かご収納部に収納された状態で、前記貫通孔が前記突起部材に着脱可能に係合し、前記把手部が前記把手受け部に着脱可能に係合することにより、前記突起部材と前記把手受け部で前記収納かごの下部と上部をそれぞれ支持している。
本発明にかかる収納かごは、室の壁面に取付けられる収納かご付き収納家具の少なくとも二つのかご収納部に収納,取外し可能で且つ被収納物を収納可能な二つの収納かごであって、この各収納かごの上部に把手部を形成し、背面部に係合部と被係合部を形成し、前記収納かごを持ち運ぶときは、この二つの収納かごを背中合せにするとともに、一方の前記収納かごの前記係合部を他方の前記収納かごの前記被係合部に係合させ、前記二つの収納かごの前記把手部をユーザーが手で一緒に持つようにしている。
また、本発明の収納かごは、上述のように構成したので、被収納物を収納した収納かごをかご収納部から取外した状態で、二つの収納かごを安定した状態で一緒に持ち運ぶことができる。
また、下記の実施例では、収納かごの上部に把手部を形成し、背面部に係合部と被係合部を形成して、収納かごを持ち運ぶときは二つの収納かごを背中合せにして、係合部と被係合部を係合させ、二つの収納かごの把手部をユーザーが手で一緒に持つことにより、二つの収納かごを安定した状態で一緒に持ち運ぶという目的を実現している。
図1ないし図9は本発明の一実施例を示す図で、図1(A),(B)は、それぞれ収納かご付き収納家具の正面図,側面断面図、図2は、収納かごを取外した状態の収納かご付き収納家具の側面断面図である。
図3(A),(B)は、それぞれ図2のA部,B部拡大断面図、図3(C)は図3(B)の平面図である。図4,図5,図6,図7は、それぞれ収納かごの正面図,側面図,平面図,背面図である。
図8(A)は図7のVIII−VIII線拡大断面図、図8(B),(C)はそれぞれ図7のB部,C部拡大図である。図9(A)は二つの収納かごを背中合せにした状態の説明図、図9(B)はこれを持ち運ぶ状態を示す断面図である。
収納家具1は、主として脱衣した洗濯物を洗面脱衣室Sで収納するのに使用される。なお、収納家具1を、家族の形態や暮らし方に合わせて、洗濯機のそばや子供部屋(室)の壁面2に設置してもよい。
収納かご5は、支持部6と係合離脱可能に係合する被支持部7を有している。収納かご5は、かご収納部4に収納,取外し可能で且つ被収納物(ここでは、脱衣した洗濯物)8を収納可能であり、洗濯かごの機能を有している。二つの収納かご5の構成は全く同じである。
したがって、洗面脱衣室S内で被収納物8が乱雑にならずに、被収納物8を収納かご5に容易に収納して、洗面脱衣室S内の床面積を広く確保することできる。また、収納かご5を、かご収納部4から取外してそのまま持ち運ぶことができる。
これにより、収納家具1が洗面脱衣室Sのスペースをほとんど使うことがないので、室内の床面積をさらに広く確保することができる。すなわち、収納かご5を壁面2に埋込んでいるので、従来の洗濯かごが占拠していた部分の床面積を確保でき、洗面脱衣室Sを広く使うことができる。
収納かご5は、かご収納部4に収納された状態で上方が開口しているので、蓋や前板などの開閉操作を行わないでも、被収納物8を収納かご5に容易に出し入れすることができる。
本体部3の下半分には、専用の収納かご5を二つ収納するかご収納部4が設けられている。二つのかご収納部4は上下に配置されているので、収納家具1を幅の狭い縦長の構成にすることができ、壁面2への設置が容易である。また、複数の収納かご5を設置できるので、全体的に多くの被収納物8を収納可能である。
本体部3は、たとえば全高が約1,850mm,幅が約450mmで、家族人数に合わせて間口900mmの壁面には2本配置できることになり、こうすれば量的にもスペース的にもより効果的に使用することができる。
突起部材23は、底部22にねじ30で固定された円形の取付け座24と、取付け座24の凹部25を塞いで取付けられるキャップ26とにより構成されている。ねじ30は、突起部材23を底部22に固定する機能のほかに、本体部3を壁面2に固定する機能も有している。
かご収納部4の背面部27の上部には、部分筒状(ここでは、部分円筒状)の把手受け部28を有する受け部材29が取付けられている。受け部材29は、背面部27の上部で且つ左右方向中央部に配置され、ねじ31で本体部3に固定されている。
かご収納部4の下部と上部にそれぞれ設けられた突起部材23と受け部材29により、かご収納部4の支持部6が構成されている。
収納かご5は、底板50,前板51,背板52および両方の側板53により構成されており、上方の開口部Bを形成する縁部は水平部54と傾斜部55とを有している。傾斜部55を設けたので、収納かご5をかご収納部4に収納したとき、開口部Bが上方のほか前方にも広く開口することになる。したがって、収納かご5に被収納物8を容易に出し入れすることができ、また、被収納物8が比較的大きくても出し入れ可能である。
収納かご5を持ち運ぶときは、二つの収納かご5を背中合せにするとともに、一方の収納かご5の係合部(第1の係合部42と第2の係合部43)を他方の収納かご5の被係合部(第1の被係合部44と第2の被係合部45)に係合させ、二つの収納かご5の把手部40をユーザーが手Hで一緒に持つことになる。
このようにすれば、収納かご5を収納家具1のかご収納部4から取外した状態で、二つの収納かご5を安定した状態で一緒に持ち運ぶことができる。
把手部40は、外周面が部分円筒形で、側面視で90度開いた扇形のような形状を有している。把手部40のすぐ下部には開口部58が形成されており、開口部58に手を入れて把手部40を握ることができるようになっている。
収納かご5の下部と上部にそれぞれ設けられた貫通孔57と把手部40により、かご収納部4の支持部6に係合離脱可能に係合する被支持部7を構成している。なお、突起部材23に係合離脱可能であれば、貫通孔57の代わりに凹部を形成してもよい。
収納かご5がかご収納部4に収納された状態で、貫通孔57が突起部材23に着脱可能に係合し、把手部40が受け部材29の把手受け部28に着脱可能に係合する。こうして、突起部材23と把手受け部28により、収納かご5の下部と上部をそれぞれ支持するので、収納かご5は、かご収納部4に安定した状態で収納される。
第1の係合部42は、所定形状(ここでは、L字状)に形成されるとともに、背面部41に直交する外方向に若干突出している。第2の係合部43も、所定形状(ここでは、湾曲状)に形成されるとともに、背面部41に直交する外方向に若干突出している。係合部42,43は、被係合部44,45にそれぞれ対応する所定形状になっている。
すると、一方の収納かご5の第1の係合部42が、他方の収納かご5の第1の被係合部44と係合し、また、一方の収納かご5の第2の係合部43が、他方の収納かご5の第2の被係合部45と係合する。これにより、二つの収納かご5が互いに結合して一体化するので、ユーザーは、二つの収納かご5を一緒に持って安定した状態で持ち運ぶことができる。
各把手部40の外周面は部分円筒状をなし、把手部40は側面視で90度開いた扇形のような形状を有しているので、二つの把手部40を並べれば、下半分が半円筒状の一つの把手になって手Hで握りやすくなる。
したがって、ユーザーは、二つの収納かご5を背中合せにし、二つの収納かご5の各開口部58に手Hを通し、二つの把手部40からなる半円筒状の把手を握って快適に持ち運ぶことができる。
洗濯作業時や洗濯物を干しに行くときは、被収納物8が収納された収納かご5をかご収納部4から取外してそのまま持ち運ぶ。そのために、収納かご5をかご収納部4内で若干上方に持ち上げれば、収納かご5の貫通孔57と把手部40が、かご収納部4の突起部材23と把手受け部28からそれぞれ離脱するので、収納かご5をかご収納部4から取外すことができる。こうして取外した二つの収納かご5を、背中合せにして一緒に持ち運ぶことになる。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
2 壁面
3 本体部
4 かご収納部
5 収納かご
6 支持部
7 被支持部
8 被収納物
22 底部
23 突起部材
27 背面部
28 把手受け部
29 受け部材
40 把手部
41 背面部
42 第1の係合部(係合部)
43 第2の係合部(係合部)
44 第1の被係合部(被係合部)
45 第2の被係合部(被係合部)
50 底板
52 背板
57 貫通孔
H 手
S 洗面脱衣室(室)
Claims (4)
- 室の壁面に取付けられる本体部と、
この本体部に少なくとも一つ形成され、窪んだ所定形状を有して前方に開口するかご収納部と、
このかご収納部に設けられて収納かごを支持する支持部と、
この支持部に係合離脱可能に係合する被支持部を有し、前記かご収納部に収納,取外し可能で且つ被収納物を収納可能な少なくとも一つの前記収納かごとを備えたことを特徴とする収納かご付き収納家具。 - 請求項1に記載の収納かご付き収納家具であって、
前記本体部は前記室の前記壁面に埋込まれ、前記かご収納部は前記本体部に複数並んで形成され、前記収納かごは前記かご収納部に収納された状態で上方が開口して前記被収納物を出し入れ可能であることを特徴とする収納かご付き収納家具。 - 請求項1または2に記載の収納かご付き収納家具であって、
前記かご収納部の前記支持部は、このかご収納部の底部に取付けられた突起部材と、前記かご収納部の背面部の上部に取付けられ把手受け部を有する受け部材とにより構成され、
前記収納かごの前記被支持部は、この収納かごの下部の底板に形成された貫通孔と、前記収納かごの背板の上端部に形成された把手部とにより構成され、
前記収納かごが前記かご収納部に収納された状態で、前記貫通孔が前記突起部材に着脱可能に係合し、前記把手部が前記把手受け部に着脱可能に係合することにより、前記突起部材と前記把手受け部で前記収納かごの下部と上部をそれぞれ支持することを特徴とする収納かご付き収納家具。 - 室の壁面に取付けられる収納かご付き収納家具の少なくとも二つのかご収納部に収納,取外し可能で且つ被収納物を収納可能な二つの収納かごであって、
この各収納かごの上部に把手部を形成し、背面部に係合部と被係合部を形成し、
前記収納かごを持ち運ぶときは、この二つの収納かごを背中合せにするとともに、一方の前記収納かごの前記係合部を他方の前記収納かごの前記被係合部に係合させ、前記二つの収納かごの前記把手部をユーザーが手で一緒に持つようにしたことを特徴とする収納かご。
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