JP2005143709A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 炊飯器に炊飯機能のほかにパンを発酵させる機能を付加して炊飯とパンの発酵の両方ができるようにした。
【解決手段】 本体1内に収納される内釜3と、内釜3を加熱する加熱手段4と、加熱手段4を制御する加熱制御手段12と、内釜3の上部開口を覆う蓋体7とを有する炊飯器において、前記蓋体7に内釜3内部の下方に向けて赤外線温度センサ10bを備えた赤外線温度センサユニット10を設け、炊飯時、この赤外線温度センサ10bにより内釜3内部の水面、米面の表面温度を検出し、この表面温度の検出結果に応じて加熱制御手段12で加熱手段4を制御するとともに、パン生地の発酵時、前記赤外線温度センサ10bにより内釜3内部のパン生地の温度を検出し、この温度の検出結果に応じてパンを発酵させる温度に加熱制御手段12で加熱手段4を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体1内に収納される内釜3と、内釜3を加熱する加熱手段4と、加熱手段4を制御する加熱制御手段12と、内釜3の上部開口を覆う蓋体7とを有する炊飯器において、前記蓋体7に内釜3内部の下方に向けて赤外線温度センサ10bを備えた赤外線温度センサユニット10を設け、炊飯時、この赤外線温度センサ10bにより内釜3内部の水面、米面の表面温度を検出し、この表面温度の検出結果に応じて加熱制御手段12で加熱手段4を制御するとともに、パン生地の発酵時、前記赤外線温度センサ10bにより内釜3内部のパン生地の温度を検出し、この温度の検出結果に応じてパンを発酵させる温度に加熱制御手段12で加熱手段4を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一般家庭用あるいは業務用に使用される炊飯器に関するものであり、炊飯機能のほかにパンを発酵させる機能を付加して炊飯とパンの発酵の両方ができるようにしたものである。
従来のこの種の炊飯器は、例えば特許文献1に示すように、内釜の底部に温度センサを設けたり、蓋体の蒸気当接面または蒸気通路のいずれかに蓋温度センサを設け、これらの温度情報を基に加熱を制御するものが一般的であった。
また、赤外線センサを使用した例として、特許文献2がある。これは蓋体に赤外線センサを搭載したものであるが、その目的は赤外線センサで内釜の炊飯合数を検知してその炊飯合数に応じた加熱パターンを炊飯開始前に選択するものである。
一方、特許文献3に示すように、炊飯器の本体内に収納される内釜の釜縁に温度センサを設けて、炊飯器に通常の炊飯機能のほかに温度センサの検出温度に基づきパン生地を発酵させる加熱機能を付加したものもある。
前記特許文献1に示すものは、温度センサが炊飯・保温のために加熱している内釜の底面温度を測定しているため、内釜内部の米飯温度よりも加熱量に大きく左右され、正確に米飯温度を検出することができない場合があった。
また、加熱を停止すれば、いずれ内部の米飯温度に近づくが、適切に炊飯・保温するために長時間加熱を停止するわけには行かず、正確な米飯温度の検出が困難であった。
さらに、従来の内釜の底面温度の検出では、炊飯量が多くても少なくても加熱により内釜底部の温度が上がるため、初期に精度よく炊飯量の判断をすることは困難であった。
また、蓋体に蓋温度センサを設けたものは、蒸気の発生により急激に蓋体の温度が上昇することをとらえて沸騰点を判断する場合には適するが、沸騰したか否かのみの検出であり、沸騰時以外の米飯温度を検出することはできないものであった。
次に、特許文献2に示すものは、赤外線センサを蓋体に設けているが、その機能は水位線検知による炊飯合数の判断にとどまるものである。
さらに、特許文献3に示すものは、内釜内のパン生地を発酵させるに際して直接パン生地の温度を検出するものではなく、内釜の温度を検出するものであるため、正確にパンが発酵する温度に保つことが難しいという欠点があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に示すように、本体と、本体内に着脱自在に収納される内釜と、内釜を加熱する加熱手段と、加熱手段の加熱を制御する加熱制御手段と、内釜の上部開口を覆う蓋体とを有する炊飯器において、前記蓋体に内釜内部の下方に向けて赤外線温度センサを備えた赤外線温度センサユニットを設け、炊飯時、この赤外線温度センサにより内釜内部の水面、米面の表面温度を検出し、この表面温度の検出結果に応じて加熱制御手段で加熱手段を制御するとともに、パン生地の発酵時、前記赤外線温度センサにより内釜内部のパン生地の温度を検出し、この温度の検出結果に応じてパンを発酵させる温度に加熱制御手段で加熱手段を制御するものである。
上記本発明によれば、蓋体に内釜下方に向けて赤外線温度センサを配置したので、従来の釜底や蓋体の温度の検出と異なり、内釜内の水面の表面温度、または、ご飯の表面温度を直接検出することができ、この直接の温度情報により加熱制御手段を通じて加熱手段で炊飯の制御を行うので、炊飯中の米、保温中のご飯に対し適切な温度に制御することができるものである。
また、炊飯開始初期の水面の水温変化は、炊飯量が少ない時はすぐに上昇し、炊飯量が多い時は上昇しないので、まだ炊飯のための加熱をあまり加えていない状態で炊飯量の多少を精度よく検出できるものであり、この結果に基づいて炊飯量に適した加熱制御を加熱制御手段が選択することができるものである。
さらに、内釜内にパン生地を入れて発酵させるに際して赤外線温度センサにより直接パン生地の温度を検出するため、正確にパンを発酵する温度に保つことができるものである。
以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図である。図2は本発明の他の実施例を示す炊飯器の断面図である。図3は図1および図2の要部拡大断面図である。図4は本発明の操作パネル部の説明図である。
図において、1は本体、2は保護枠、3は内釜、4は加熱手段、5は釜底温度センサ、6はヒンジ軸、7は蓋体、7aは蓋枠、7bは蓋カバー、7cは放熱板、7dは蓋加熱手段、7eは蓋温度センサ、7fは蒸気排出口、8はシールパッキン、9は内蓋、10は赤外線温度センサユニット、10aはセンサケース、10bは赤外線温度センサ、10cはカバー、11は制御部、12は加熱制御手段である。
その具体的構成は、本体1の内側面にその内壁をなす保護枠2が取り付けられ、内釜3が着脱自在に収納されている。保護枠2の底部および側面部には内釜3を加熱する加熱手段4が設けられている。加熱手段4は抵抗ヒーターでも良いが、本実施例では電磁誘導加熱により、内釜3に高周波磁界を加えて発熱させる誘導加熱コイルを加熱手段4としている。保護枠2の底部には釜底温度センサ5が設けられ、内釜3の底面に密着して熱的に結合し、内釜3底面の温度を検出するように構成されている。
本体1にはヒンジ軸6にて回転自在に支持され、内釜3の上部開口を塞ぐ蓋体7が設けられている。蓋体7の構成は蓋枠7aの上方に外郭を成す蓋カバー7bが設けられ、蓋枠7aの下方には金属製の放熱板7cと放熱板7cに設けられた蓋加熱手段7d、放熱板7cの温度を検出する蓋温度センサ7eおよび蓋体7を貫通するように蒸気排出口7fが設けられている。
また、前記蓋枠7aには内釜3の上端に当接し、蒸気をシールするシールパッキン8を有する内蓋9が着脱自在に取り付けられ、放熱板7cと対向して該放熱板7cからの輻射熱で内蓋9が加熱されるようになっている。
さらに、蓋枠7aには赤外線温度センサユニット10が固定され、放熱板7cの穴部を通じて下方に突出して設けられ、内蓋9の穴部から内釜3内に露出して設けられている。
本実施例では赤外線温度センサユニット10は筒状のセンサケース10aと、この中に収められた赤外線温度センサ10bと、筒状のセンサケース10aの下方開口を塞ぎ、赤外線を通す部材からなるカバー10cとで構成されている。センサケース10aは蓋加熱手段7dからの熱に対して赤外線温度センサ10bを守り、検出精度を高めるために断熱性の高い部材で構成されている。
本体1の内部には制御部11が設けられ、制御部11には釜底温度センサ5、蓋温度センサ7e、赤外線温度センサ10bが接続され、温度情報を制御部11に入力する。制御部11には加熱制御手段12が設けられ、加熱手段4、蓋加熱手段7dが接続され、加熱を制御するようになっている。
また、本体1の前面上部には、図示していないが操作パネル部が設けられており、その操作パネル部には図4に示すように、白米コース14、玄米コース15、炊き込みコース16等のほかにパン発酵コース17のメニューコースが追加されており、それらのメニューコースは前記制御部11に連なっている。
次に、図1において炊飯動作を説明する。
使用者が炊飯のために内釜3に所望量の米と適量の水を入れ、内釜3を本体1に挿入する。蓋体7を閉め、操作パネル部の白米コース14等、所望の炊飯メニーコースを選択すると、制御部11の指令で炊飯動作が開始する。
本実施例では、加熱を開始する前に、赤外線温度センサ10bにより水面の初期水温を検出する。図1に三角形状に示した範囲から入射する赤外線を赤外線温度センサ10bで検出することにより非接触で温度を検出するものであり、図1の状態では米の面でなく、赤外線温度センサ10bに近い水面の温度を検出している。
次に、加熱制御手段12により加熱手段4に通電し、内釜3を加熱する。加熱により米が急速に水を吸う糊化温度60℃に至らぬよう、短時間(本実施例では1分間)の加熱が終了した時点で、再び赤外線温度センサ10bで水面の温度を検出する。制御部11は初期水温との差を演算し、温度差が大きいほど炊飯量が少ないと判断し、温度差によって炊飯量を数段階に判断する。これは炊飯量が少ない時ほど、短時間の加熱でも水面温度が上昇し、多量の場合は底部のみ温度が上がって、水面部は温度が変わらない特性を利用したものである。
従来の釜底温度センサ5による炊飯量の判断では、加熱手段4で加熱している内釜3の底部の温度を検出するため、内釜3内部が糊化温度60℃を超えるほど加熱を継続しないと判断が出来ない。本発明によれば炊飯の初期に少量の加熱で判断できるので、早期から炊飯量に適した加熱制御を行うことが出来るものである。
以降の炊飯量に適した加熱制御の進行過程においても、赤外線温度センサ10bは水温の正確な検出の手段として用いられるが、釜底温度センサ5および蓋温度センサ7eからの温度情報も用いられ、加熱制御手段12による火加減制御で美味しく炊飯が仕上げられるものである。
炊飯が完了すると、保温に移行する。内釜3内部には既に水はなく、赤外線温度センサ10bの検出対象は保温ご飯の表面温度になる。保温は温度を高く保持するほど、ご飯の乾燥が早く、黄色く変色する。逆に低いと菌の繁殖を許すこととなり、ご飯が腐ってしまうことになる。従って菌が繁殖しない範囲でなるべく低い温度にご飯を保つことが重要である。
従来の釜底温度センサ5による温度検出では、直接ご飯の温度を検出していないので、ご飯の温度と釜底温度センサ5の温度の温度差相関を考慮する必要があるが、外気温の変化や加熱手段4での加熱により、この相関が変化する問題があった。このため菌の繁殖しないギリギリの温度に保つことは困難で、高めの温度に維持する制御を行っていた。
本発明によれば、赤外線温度センサ10bで保温ご飯の表面温度を直接検出するので、外気温や加熱の影響を受けずにご飯の温度を検出し、加熱量を制御して一定の低い温度に保つことができる。しかも、ご飯をよそうため蓋体7を開いた時、一番影響を受けて温度が下がるご飯の表面の温度を検出しているため、素早く加熱量を調整して元の温度に戻す事ができるものである。
次に、図2によって内釜3内にパン生地を入れて、発酵させる場合の動作について説明する。
使用者があらかじめ練り上げたパン生地13を内釜3内に入れ、内釜3を本体1に挿入する。蓋体7を閉め、操作パネル部のメニューボタン(図示せず)のうち、パン発酵コース17を選択すると、制御部11の指令で発酵動作が開始する。
本実施例では、赤外線温度センサ10bによりパン生地13の温度を検出する。図2に三角形状に示した範囲から入射する赤外線を赤外線温度センサ10bで検出することにより非接触で温度を検出するものであり、図2の状態ではパン生地13の表面温度を直接検出する。
次に、加熱制御手段12により加熱手段4に通電し、内釜3を加熱する。加熱によりパン生地13の温度が約32℃に達すると、その温度を維持するように加熱制御手段12により加熱手段4をON−OFF制御し、一定の時間、すなわち50分程度維持する。これによってパンは良好な状態に発酵する。
その後はガス抜き等、所定の工程を経てパン焼き工程に移行すればよい。
上記したように、本発明によれば蓋体7に内釜3の下方に向けて赤外線温度センサ10bを配置したので、従来の釜底や蓋体の温度の検出と異なり、内釜3内の水面の表面温度、または、ご飯の表面温度を直接検出することができるものであり、この直接の温度情報により加熱制御手段12を通じて加熱手段4で炊飯の制御を行うので、炊飯中の米や保温中のご飯に対し適切な温度に制御することができるものである。
また、炊飯開始初期の水面の水温変化は、炊飯量が少ない時はすぐに上昇し、炊飯量が多い時は上昇しないので、まだ炊飯のための加熱をあまり加えていない状態で炊飯量の多少を精度よく検出できるものであり、この結果に基づいて炊飯量に適した加熱制御を加熱制御手段12が選択することができるものである。
さらに、内釜3内にパン生地を入れて発酵させるに際して赤外線温度センサ10bにより直接パン生地の温度を検出するため、正確にパンを発酵する温度に保つことができるものである。
1 本体
3 内釜
4 加熱手段
5 釜底温度センサ
7 蓋体
10 赤外線温度センサユニット
10a センサケース
10b 赤外線温度センサ
12 加熱制御手段
3 内釜
4 加熱手段
5 釜底温度センサ
7 蓋体
10 赤外線温度センサユニット
10a センサケース
10b 赤外線温度センサ
12 加熱制御手段
Claims (1)
- 本体(1)と、本体(1)内に着脱自在に収納される内釜(3)と、内釜(3)を加熱する加熱手段(4)と、加熱手段(4)の加熱を制御する加熱制御手段(12)と、内釜(3)の上部開口を覆う蓋体(7)とを有する炊飯器において、前記蓋体(7)に内釜(3)内部の下方に向けて赤外線温度センサ(10b)を備えた赤外線温度センサユニット(10)を設け、炊飯時、この赤外線温度センサ(10b)により内釜(3)内部の水面、米面の表面温度を検出し、この表面温度の検出結果に応じて加熱制御手段(12)で加熱手段(4)を制御するとともに、パン生地の発酵時、前記赤外線温度センサ(10b)により内釜(3)内部のパン生地の温度を検出し、この温度の検出結果に応じてパンを発酵させる温度に加熱制御手段(12)で加熱手段(4)を制御することを特徴とする炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003383741A JP2005143709A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003383741A JP2005143709A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005143709A true JP2005143709A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34692373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003383741A Pending JP2005143709A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005143709A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102144647A (zh) * | 2011-02-25 | 2011-08-10 | 姚建明 | 一种发面装置 |
-
2003
- 2003-11-13 JP JP2003383741A patent/JP2005143709A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102144647A (zh) * | 2011-02-25 | 2011-08-10 | 姚建明 | 一种发面装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050525 |