JP2005142306A - 露光用ガスレーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
露光装置等の光学素子へ与えるダメージが小さく、しかも、音響波の影響によるレーザビーム品質の劣化が小さい高繰り返しの露光用ガスレーザ装置を提供すること。
【解決手段】
レーザ光L1を放出するレーザ100と、レーザ光L2を放出するレーザ300とを含む露光用ガスレーザ装置において、ビーム合成器6によりレーザ光L1、L2の進行方向を略一致させ、レーザ100とレーザ300の動作を交互に行うとともに、各レーザ光L1、L2のパルスエネルギーを露光装置の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギー以下となるように制御するように構成する。
【選択図】
図1

Description

本発明は、露光用ガスレーザ装置に関するものであり、更に詳細には低パルスエネルギーで繰り返し発振可能な露光用ガスレーザ装置に関するものである。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、その製造用の露光装置においては解像力の向上が要請されている。このため、露光用光源から放出される露光光の短波長化が進められている。従来、半導体露光用光源として、波長248nmの紫外線を放出するKrFエキシマレーザ装置が用いられている。また、現在、より短波長の露光用光源として、波長193nmの紫外線を放出するArFエキシマレーザ装置が実用段階に到達しつつある。さらには、次世代を担う半導体露光用光源として、波長157nmの紫外線を放出するフッ素分子(F2)レーザ装置の採用が有力視されている。
近年、露光装置のスループットの向上と超微細加工の均一化が要請されている。そのために、露光用レーザ装置において、更なる高出力化・狭帯域化が求められている。
露光用ガスレーザ装置の高出力化を実現する方法は以下の通りである。
高出力化では2通りの方法がある。1つは、1パルスあたりのパルスエネルギー(以下、パルスエネルギーという)を増加させる方法である。この場合、レーザパルスでのピークパワーが増加し、露光装置等の光学系のダメージが懸念される。そのため、レーザの発振時間を時間的に伸ばすようにパルスストレッチを行う必要がある。ただし、発振時間とパルスエネルギーとの間にはトレードオフの関係があり、またパルスストレッチは電気的もしくは光学的に行うため装置が複雑になる。
もう一つは、発振周波数を増加させる方法(レーザ発振の高繰り返し化)である。この方法では1パルスあたりのパルスエネルギーを上げる必要がないので露光装置等の光学系のダメージはそれほど大きくならない。よって、高繰り返し発振可能な露光用ガスレーザ装置の要請が多くなってきている。
また、超微細加工の実現のためには、投影光学系の色収差の影響を少なくする必要があり、露光用ガスレーザ装置から放出されるレーザ光のスペクトルの超狭帯域化が必要となる。スペクトルの超狭帯域化のためには、例えば、プリズムとグレーティングで構成される狭帯域化モジュール(Line Narrow Module、以下「LNM」という)により高分解能化が行われる。
ところで、エキシマレーザ装置、F2レーザ装置等のパルス発振する放電励起型ガスレーザ装置においては、放電の際、放電領域にて衝撃波や音響波が発生することが知られている。なお、衝撃波は数μsで音響波となる。
放電で生成した音響波は、チャンバー内壁や電極その他の構造物によって反射・吸収を繰返し減衰しながら定在波を形成する。発振周波数(パルス発振繰返し数)が低い場合、放電間隔(放電から次の放電までの時間間隔)が長いので、放電で生成した音響波は次の放電が発生するまでに減衰する。よって、電極間の放電領域にあるレーザガスに影響を及ぼさない。
一方、発振周波数が高いと、放電間隔が短くなるので、放電により生成した音響波は次の放電が発生するまでに十分減衰しない。そのため、上記放電領域にあるレーザガスは、音響波が形成した定在波の影響を受けることになる。すなわち、音響波によりレーザガス密度分布が均一にならず、レーザガスの疎密が発生する。これにより、光軸方向にレーザガスの屈折率分布の不均一が生じ、また、ゲインが均一にならない。
上記した音響波の影響により、放電励起型ガスレーザ装置から放出されるレーザ光のビームプロファイルが不安定になるという問題が発生する。さらに音響波の影響は、ビームプロファイルに留まらず、レーザ光のパルスエネルギー安定性、発振中心波長、スペクトル線幅、スペクトル純度、ビームダイバージェンス、及びビームポインティング等の各項目が、許容範囲外になったり安定性が損なわれたりする。以下、レーザ光のビームプロファイル、パルスエネルギー安定性、発振中心波長、スペクトル線幅、スペクトル純度、ビームダイバージェンス、及びビームポインティング等の各項目を総称して、レーザビーム品質と呼称する。
なお、上記したスペクトル純度は一義的に定められるものではないが、半導体露光の分野では発振レーザ光全エネルギーの95%のエネルギーを含むスペクトルの幅をいう場合が多い。
このような音響波の影響を低減するために、従来は例えば下記特許文献1、2、3に示すような方法が採用されていた。電極間の放電領域にて発生する音響波は、チャンバに衝突後、反射して、再度放電領域へと戻る。特許文献1に記載のレーザ装置においては、チャンバの内壁面に衝突する音響波を減衰させる減衰材が設けられている。これにより、音響波の減衰時間を短くして、チャンバ壁面で反射され放電領域に到達する音響波が減少する。
また、特許文献2に記載のレーザ装置においては、一対の電極近傍に音響波の減衰部材が設けられている。これにより、放電領域に再度到達する音響波が減少する。
さらに、特許文献3記載のレーザ装置においては、音響波がレーザ光のビームプロファイルに影響を与えそうな発振周波数でレーザ発振を行なう場合に、レーザガスのガス温度を変更することにより、音響波の影響を低減している。
即ち、音響波の伝搬速度はガス温度の平方根に比例するため、ガス温度を変えると、音響波の伝搬速度を変えることができる。すなわち、音響波の伝搬速度を変えることにより、放電領域に再度戻ってきた音響波と次の放電発生とのタイミングをずらして、音響波がレーザガスのガス密度に影響を与えないようにしている。
特許3253930号公報 特開2003−60270号公報 特開2003−86874号公報 日本国特許2718379号公報 特開昭62−11285号公報
レーザ光が及ぼす光学系へのダメージの研究が進むにつれ、以下のことが明らかになってきた。
パルスエネルギーが小さく、レーザパルス幅も小さいレーザパルスと、パルスストレッチによりレーザパルス幅を大きくしてピークパワーを低下させてはいるが、ある程度のパルスエネルギーを有するレーザパルスを比較する。
前者はレーザパルス幅は小さいが、パルスエネルギーが小さいので、ピークパワーは後者を上回ることはないものとする。
ここで、前者のパルスエネルギーをE1、発振周波数をf1、後者のパルスエネルギーをE2、発振周波数をf2とすると、E1<E2となる。
レーザ装置の平均出力P(すなわち、露光対象への露光量)は、パルスエネルギーE×レーザの発振周波数fと表される。よって、前者の平均出力P1は、P1=E1×f1となる。また、後者の平均出力P2は、P2=E2×f2となる。
従来、平均出力Pが等しいときには、露光装置等の光学系のダメージは同等と考えられてきた。上記した例でいえば、P1=P2(すなわち、f1>f2)の場合に相当する。
しかしながら、実際には、前者の場合の方が後者の場合より、露光装置等の光学系のダメージが小さいことが判明した。すなわち、パルスエネルギーE1、E2の関係がE1<E2であって、発振周波数f1、f2の関係がf1>f2のとき、平均出力P1(=E1×f1)と平均出力P2(=E2×f2)の関係がP1=P2であったとしても、平均出力P1の場合の方が露光装置等の光学系のダメージが小さくなる。
よって、できるだけ小さなパルスエネルギーで、高繰り返し発振可能な露光用ガスレーザ装置への要請が更に大きくなってくる。現状では、発振周波数が4kHzまで高繰り返し化されたArFエキシマレーザ装置が開発されている。しかしながら、発振周波数の増加、例えば、4kHzを超える発振周波数を実現するのは、技術的なハードルが高い。
また、従来の露光用ガスレーザ装置においては、音響波によるレーザビーム品質への悪影響を、先に説明した特許文献のような方法で低減してきた。しかしながら、高繰り返し化が更に進むにつれ、音響波の影響をより受け易くなるため上記したような方法で音響波の影響を低減したとしても、低減の効果が不十分であり、音響波の影響を受けるレーザビーム品質への要求仕様を満足することが困難になってきた。
例えば、特許文献4に記載されているように、1つのレーザチャンバに2つの放電部を設け、各放電部における放電を交互に発生させることにより、実質、現状の発振周波数を2倍にすることが可能となる。の現状の技術においても、更なる高繰り返し化が実現可能となる。しかしながら、音響波の影響は、発振周波数が増大した分だけ大きくなってしまう。
また、特許文献5には、複数の金属蒸気レーザであるパルスレーザを複数台設けて、交互に動作させて高繰り返し化を図る例が記載されている。しかしながら、特許文献5のものは高繰り返し発振させるとパルスエネルギーが減少してしまうので、できるだけ大きいパルスエネルギーが得られる発振周波数で動作させるパルスレーザを複数台設けるものである。本発明の課題となる露光用ガスレーザ装置は、露光装置等の光学部品へ与えるダメージを小さくするために、なるべく小さいパルスエネルギーで、高繰り返し発振させるものである。よって、できるだけ大きいパルスエネルギーでパルスレーザを高繰り返し発振させる特許文献5の技術をそのまま露光用ガスレーザ装置に適用しても、露光装置等の光学部品へ与えるダメージを低減させることはできない。
本発明は、以上のような事情に鑑み成されたものであり、その課題は、露光装置等の光学素子へ与えるダメージが小さく、しかも、音響波の影響によるレーザビーム品質の劣化が小さい高繰り返しの露光用ガスレーザ装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明の露光用ガスレーザ装置は、高電圧に充電される第1のコンデンサと、第1のスイッチと、この第1のスイッチがオンとなったとき上記第1のコンデンサに蓄えられた電荷をパルス圧縮して出力する第1の磁気パルス圧縮回路とを含む第1の発振用高電圧パルス発生器と、レーザガスが封入された第1のレーザチャンバと、この第1のレーザチャンバ内に配置され、上記第1の高電圧パルス発生器に含まれる第1の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される第1の一対の放電電極と、レーザ光を狭帯域化する第1の狭帯域化モジュールを有するレーザ共振器とを含む第1の放電励起ガスレーザと、高電圧に充電される第2のコンデンサと、第2のスイッチと、この第2のスイッチがオンとなったとき上記第2のコンデンサに蓄えられた電荷をパルス圧縮して出力する第2の磁気パルス圧縮回路とを含む第2の発振用高電圧パルス発生器と、レーザガスが封入された第2のレーザチャンバと、この第2のレーザチャンバ内に配置され、上記第2の高電圧パルス発生器に含まれる第2の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される第2の一対の放電電極と、レーザ光を狭帯域化する第2の狭帯域化モジュールを有するレーザ共振器とを含む第2の放電励起ガスレーザと、上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを充電する少なくとも1つの充電器と、上記第1のレーザチャンバにレーザガスを充填し、また、排気する第1のレーザガス充填・排気手段と、上記第2のレーザチャンバにレーザガスを充填し、また、排気する第2のレーザガス充填・排気手段と、第1の放電励起ガスレーザから放出される第1のレーザ光の少なくともビーム品質をモニタする第1のモニタと、 第2の放電励起ガスレーザから放出される第2のレーザ光の少なくともビーム品質をモニタする第2のモニタと、上記第1のレーザ光の進行方向と第2のレーザ光の進行方向とを略一致させるビーム合成器と、制御手段とからなり、上記制御手段は、露光装置からの発光指令に基づき、上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを交互に動作させるとともに、上記第1のモニタで検出したビーム品質に相当する信号に基づき、上記第1のレーザ光のパルスエネルギーが所定のエネルギーとなるように、第1のコンデンサの充電電圧、上記第1のレーザガス充填・排気手段の動作による第1のレーザチャンバ内のレーザガス条件の少なくとも1つを制御し、上記第2のモニタで検出したビーム品質に相当する信号に基づき、上記第2のレーザ光のパルスエネルギーが所定のエネルギーとなるように、第2のコンデンサの充電電圧、上記第2のレーザガス充填・排気手段の動作による第2のレーザチャンバ内のレーザガス条件の少なくとも1つを制御することを特徴とするものである。
ここで、上記所定のエネルギーとは、例えば、各ガスレーザの発振周波数をパラメータとして、露光装置の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギー以下である。
また、上記制御手段は、露光装置から指令されるパルスエネルギーの設定値が上記最大パルスエネルギー以下であるかどうか検定し、パルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーより大きい場合は異常信号を出力して上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのレーザ動作を停止させ、パルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギー以下である場合は上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのレーザ動作を行わせるようにしてもよい。
また、上記制御手段は、上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのうちのいずれか一方が故障した場合、他方のレーザ動作を続行させるようにしてもよい。
ここで、上記ビーム合成器を、互いに角度をなす第1の反射面および第2の反射面を有するルーフ形状のミラーで構成し、第1のレーザ光が第1の反射面によって反射され、第2のレーザ光が第2の反射面によって反射され、各反射レーザ光が略同一の方向に進行するように、上記第1の反射面および第2の反射面がなす角度、第1のレーザ光の第1の反射面への入射角度、第2のレーザ光の第2の反射面への入射角度が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、1/2波長板と偏光ビームスプリッタとから構成し、上記偏光ビームスプリッタは、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向の光を透過し、上記偏光方向と直交する偏光方向の光を反射するものであって、上記1/2波長板は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が入射するように配置され、上記偏光ビームスプリッタは、上記1/2波長板を透過したレーザ光と上記1/2波長板を透過しないレーザ光とが入射し、上記1/2波長板を透過したレーザ光の反射方向と上記1/2波長板を透過しないレーザ光の透過方向とが略同一の方向となるように、第1のレーザ光、第2のレーザ光の偏光ビームスプリッタへの入射光軸、角度が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、透過型グレーティングで構成し、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方の入射角がθ1であって、他方の入射角がθ2であるとき、上記透過型グレーティングは、入射するレーザ光の入射角がθ1のときの−1次回折光の進行方向と、入射するレーザ光の入射角がθ2のときの1次回折光の進行方向とが略一致するように構成されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、1/2波長板とローションプリズムとから構成し、上記ローションプリズムは、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向の光の入射方向が、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向と直交する偏光方向の光の入射方向に対して角度θ3をなすように両偏光方向の光が入射すると、両偏光方向の光を略同一方向に出射するものであって、上記1/2波長板は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が入射するように配置され、上記偏光ビームスプリッタには、上記1/2波長板を透過したレーザ光と上記1/2波長板を透過しないレーザ光とが入射し、上記1/2波長板を透過したレーザ光の入射方向と上記1/2波長板を透過しないレーザ光の入射方向とが角度θ3をなすように、第1のレーザ光、第2のレーザ光の偏光ビームスプリッタへの入射光軸が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、レーザ光を反射する反射ミラー部とレーザ光を透過する光透過部とが交互に設けられた円板状の光学基板と、この光学基板を回転させる回転機構とから構成し、上記光学基板には、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光が入射し、上記回転機構は、上記制御手段により、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が上記光学基板に入射したときは上記光透過部を通過し、他方が上記光学基板に入射したときは上記反射ミラー部により反射されるように回転制御されていて、上記光透過部を透過した一方のレーザ光の透過方向および透過位置と、上記光反射部を反射した他方のレーザ光の反射方向および反射位置とが略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の上記光学基板への入射光軸が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、入射するレーザ光の反射方向を調整可能な角度振動ミラーと、この角度振動ミラーの設置角度を制御する回転制御手段とから構成し、上記角度振動ミラーには、進行方向が互いに平行ではない上記第1のレーザ光および第2のレーザ光が入射し、上記回転制御手段は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が上記角度振動ミラーに入射したときの反射方向と、他方が上記角度振動ミラーに入射したときの反射方向とが、略一致するように上記角度振動ミラーの設置角度を制御し、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の上記角度振動ミラーへの入射位置が略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の入射光軸が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、直線方向に位置を設定可能な直線振動ミラーと、この直線振動ミラーの設置位置を制御する位置制御手段とから構成し、上記直線振動ミラーの移動範囲と上記第1のレーザ光および第2のレーザ光の光軸とは重なっており、上記位置制御手段は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が放出されたときにはこのレーザ光の光軸から上記直線振動ミラーを退避させ、他方が放出されたときにはこのレーザ光の光軸上に上記直線振動ミラーが位置するように、上記直線振動ミラーの位置を制御し、上記直線振動ミラーが光軸上から退避した位置にあるときのレーザ光の進行方向と、上記直線振動ミラーが光軸上にあるときのレーザ光の反射方向とが略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の光軸、および上記直線振動ミラーの設置角度、移動範囲が設定されているようにしてもよい。
あるいは、上記ビーム合成器を、互いに角度をなす第1の反射面および第2の反射面を有するルーフ形状のミラー構造部が複数設けられたルーフミラーアレイで構成し、各ミラー構造部の第1の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いていて、各ミラー構造部の第2の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いていて、第1のレーザ光が各ミラー構造部の第1の反射面によって反射され、第2のレーザ光が各ミラー構造部の第2の反射面によって反射され、各反射レーザ光が略同一の方向に進行するように、上記各ミラー構造部の第1の反射面および第2の反射面がなす角度、第1のレーザ光の第1の反射面への入射角度、第2のレーザ光の第2の反射面への入射角度が設定されているようにしてもよい。
また、上記制御手段は、露光装置からの発光指令に基づき、上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを交互に動作させるにあたって、上記上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを動作させるための各トリガ信号の送出タイミングを、上記第1の放電電極および第2の放電電極における放電開始タイミングと、上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路の動作を考慮して補正するようにしてもよい。
また、上記露光用ガスレーザ装置は、さらに、第1の放電励起ガスレーザの発光あるいは放電タイミングを計測する第1の発光あるいは放電モニタと、第2のガスレーザ装置の発光あるいは放電タイミングを計測する第2の発光あるいは放電モニタとを有し、上記制御手段は、上記第1の発光あるいは放電モニタおよび第2の発光あるいは放電モニタに基づき、上記各トリガ信号の送出タイミングをフィードバック補正するようにしてもよい。
また、上記第1の放電電極および第2の放電電極における放電開始タイミングを考慮した補正は、上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの充電電圧値と上記第1のレーザチャンバおよび第2のレーザチャンバ内のレーザガス圧力値に基づき行われるようにしてもよい。
また、上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路の動作を考慮した補正は、上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの充電電圧値と上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路を構成する回路素子の温度値に基づき行われるようにしてもよい。
また、上記露光用ガスレーザ装置から放出されるレーザ光の繰り返し周波数が8kHz以上であることが望ましい。
また、上記露光用ガスレーザ装置は、KrFエキシマレーザ装置、ArFエキシマレーザ装置、フッ素分子レーザ装置のいずれかであることが望ましい。
本発明によれば、露光用ガスレーザ装置として、2台のレーザを設けて交互に放電させレーザ発振動作を行っている。そのため、実質的に発振周波数を2倍とすることが可能となる。従来、例えば、4kHzを超える発振周波数を実現するのは技術的なハードルが高く困難であったが、本実施例によれば、容易に高発振周波数(例えば、8kHz)の露光用ガスレーザ装置を実現することが可能となる。
また、2台のレーザの各レーザチャンバ内での放電の繰り返し周波数は現状のままであるので、音響波の影響を受けるレーザビーム品質も所定の要求仕様を満足させることができる。
例えば、1台のレーザで8kHzの発振周波数でのレーザ動作を実現できたとしても、上記した音響波の影響により、レーザ光のパルスエネルギー安定性を露光装置から要求される仕様範囲を満足するようにすることが困難となる。しかしながら、各々4kHzの発振周波数で動作するレーザ2台を交互に動作させた場合、各レーザ自体は4kHzの発振周波数で動作するので、各レーザから放出されるレーザ光のパルスエネルギー安定性を露光装置から要求される仕様範囲を満足するようにすることは比較的容易である。すなわち、各々4kHzの発振周波数で動作するレーザ2台を交互に動作させた場合、実質8kHzの発振周波数でのレーザ動作でありながら、レーザ光のパルスエネルギー安定性は上記したように露光装置から要求される仕様範囲を満足するので、露光量制御を高精度に行うことができる。
一方、本実施例の露光用ガスレーザ装置は、各発振周波数をパラメータとして、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギーの値を記憶している。そそして、露光装置から送出されるレーザ光の発光指令信号間隔(すなわち、発振周波数)を検出し、検出データと上記テーブルから、パルスエネルギーの設定値の最大パルスエネルギーの値を求め、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値と上記した最大パルスエネルギーの値とを比較している。そして、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーの値を越えないことを検定後、2台のレーザから放出される各レーザ光のパルスエネルギーを上記設定値となるように制御している。そのため、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えないレーザ光を放出することが可能となる。
また、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーより大きい場合は、2台のレーザの動作を停止するので、露光装置等の光学部品にダメージを与えるのを回避することができる。このとき、外部(例えば露光装置)に異常信号を送出してもよい。
以上まとめると、本発明の露光用ガスレーザ装置によれば、露光装置等の光学部品へ与えるダメージが小さくするために、なるべく小さいパルスエネルギーで、しかも従来より発振周波数の高いレーザ動作を実現することができる。また、従来より発振周波数が高いにも拘らず、音響波の影響によるレーザビーム品質の劣化を小さくすることが可能となる。
なお、2台のレーザのうち、いずれか1台が故障した際、他方のレーザのレーザ動作を続行させると、スループットは低下するが露光処理をそのまま続行することが可能となる。
なお、本発明の露光用ガスレーザ装置は、2台のレーザで構成される場合に限るものではなく、3台以上のレーザで構成してもよい。
図1は本実施形態に係るレーザシステムの構成図である。本実施例では、レーザ100、レーザ300を交互に動作させ、各レーザ100、レーザ300から放出されるレーザ光を合成して実質的に高繰り返し化を図っている。その際、各レーザ100、レーザ300から放出されるレーザ光のパルスエネルギーを所定値以下となるように制御している。
レーザ100は、レーザチャンバ10と、充電器11と、高電圧パルス発生器12と、狭帯域化モジュール(以下、LNMという)13と、フロントミラー14と、ガス供給・排気ユニット15と、冷却水供給ユニット16と、ビームスプリッタBS1と、モニタモジュールMM1と、放電検出部20と、圧力センサP1と、温度センサT1と、で構成される。
一方、レーザ300は、レーザチャンバ30と、充電器31と、高電圧パルス発生器32と、LNM33と、フロントミラー34と、ガス供給・排気ユニット35と、冷却水供給ユニット36と、ビームスプリッタBS2と、第2のモニタモジュールMM2と、放電検出部40と、圧力センサP2と、温度センサT2と、で構成される。
以下、レーザ100とレーザ300について説明するが、その構成は同一であるため、レーザ100を代表して説明する。
図2(a)に示す通り、チャンバ10の内部には、所定距離だけ離隔し、互いの長手方向が平行であって且つ放電面が対向する一対の電極(カソード電極及びアノード電極)10a、10bが設けられる。これらの電極10a、10bには、充電器11と高電圧パルス発生器12と、で構成された電源によって高電圧パルスが印加される。すると、電極10a、10b間で放電が生じ、この放電によってレーザチャンバ10内に封入されたレーザガスが励起される。前記電源の一例を図3に示す。
図3は充電器と高電圧パルス発生器とから構成される電源、及びチャンバ内部の回路構成の一例を示す図である。
図3(a)に示す高電圧パルス発生器12は、可飽和リアクトルからなる3個の磁気スイッチSR1、SR2、SR3を有し、2段の磁気パルス圧縮回路を備える。ここで、磁気スイッチSR1は固体スイッチSWでのスイッチングロスの低減用のものであり、磁気アシストとも呼ばれる。なお、固体スイッチSWは、例えば、IGBT等の半導体スイッチング素子である。また、第1の磁気スイッチSR2と第2の磁気スイッチSR3により2段の磁気パルス圧縮回路を構成している。
ここで、図3(a)に示す回路構成の代わりに図3(b)に示す回路構成のものを採用してもよい。図3(a)は磁気圧縮回路に加え昇圧トランスTr1を含む回路、図3(b)は昇圧トランスを含まず、昇圧トランスの代わりに主コンデンサC0の充電用のリアクトルL1を含む例である。
以下に図3(a)にしたがって、回路の構成と動作を説明する。なお、図3(b)の回路は昇圧トランスにより昇圧される動作が無いだけで、他の動作は図3(a)と同様なので、説明を省略する。
なお、レーザ300の電源は、充電器31と高電圧パルス発生器32とから構成され、電極30a、30b間に高電圧パルスを印加するものである。レーザ100の電源とレーザ300の電源の構成及び動作は同じであるため、レーザ300の電源の説明を省略する。
充電器11の電圧が所定の値HVに調整され、主コンデンサC0が充電される。このとき、固体スイッチSWはオフになっている。主コンデンサC0の充電が完了し、固体スイッチSWがオンとなったとき、固体スイッチSW両端にかかる電圧は主に磁気スイッチSR1の両端にかかる。磁気スイッチSR1の両端にかかる主コンデンサC0の充電電圧V0の時間積分値が磁気スイッチSR1の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイッチSR1が飽和して磁気スイッチが導通状態になり、主コンデンサC0、磁気スイッチSR1、昇圧トランスTr1の1次側、固体スイッチSWのループに電流が流れる。同時に、昇圧トランスTr1の2次側、コンデンサC1のループに電流が流れ、主コンデンサC0に蓄えられた電荷がコンデンサC1に移行して、コンデンサC1が充電される。
この後、コンデンサC1における電圧V1の時間積分値が磁気スイッチSR2の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイッチSR2が飽和して磁気スイッチが導通状態となり、コンデンサC1、コンデンサC2、磁気スイッチSR3のループに電流が流れ、コンデンサC1に蓄えられた電荷がコンデンサC2に移行して、コンデンサC2が充電される。
さらにこの後、コンデンサC2における電圧V2の時間積分値が磁気スイッチSR3の特性で決まる限界値に達すると、磁気スイッチSR3が飽和して磁気スイッチが導通状態となり、コンデンサC2、ピーキングコンデンサCp、磁気スイッチSR3のループに電流が流れ、コンデンサC2に蓄えられた電荷がピーキングコンデンサCpに移行して、ピーキングコンデンサCpが充電される。
図3(a)に示すように、レーザチャンバ10内には、第1電極91と、この第1電極91が挿入されている誘電体チューブ92と、第2電極93とからなる予備電離手段が設けられている。予備電離のためのコロナ放電は、第1電極91が挿入されている誘電体チューブ92と第2電極93とが接触している個所を基点として誘電体チューブ92の外周面に発生する。ピーキングコンデンサCpの充電が進むにつれてその電圧Vpが上昇し、Vpが所定の電圧になるとコロナ予備電離部の誘電体チューブ92表面にコロナ放電が発生する。このコロナ放電によって誘電体チューブ92の外周表面に紫外線が発生し、一対の電極10a、10b間のレーザガスが予備電離される。
ピーキングコンデンサCpの充電がさらに進むにつれて、ピーキングコンデンサCpの電圧Vpが上昇する。この電圧Vpがある値(ブレークダウン電圧)Vbに達すると、一対の電極10a、10b間のレーザガスが絶縁破壊されて主放電が開始する。この主放電によりレーザ媒質が励起され、レーザ光が発生する。主放電によりピーキングコンデンサCpの電圧が急速に低下し、やがて充電開始前の状態に戻る。
固体スイッチSWのスイッチング動作によってこのような放電動作が繰り返し行なわれることにより、パルスレーザ発振が行われる。固体スイッチSWのスイッチング動作は、外部からのトリガ信号に基づき行われる。このトリガ信号を送出するのは、コントローラ部50である。
ここで、磁気スイッチSR2、SR3及びコンデンサC1、C2で構成される各段の容量移行型回路のインダクタンスを後段に行くにつれて小さくなるように設定することにより、各段を流れる電流パルスのパルス幅が順次狭くなるようなパルス圧縮動作が行われ、一対の電極10a、10b間に短パルスの強い放電が実現される。
ここで、図1、図2に戻り、他の構成の説明をする。
レーザチャンバ10の内部には、ガス供給・排気ユニット15から供給されるレーザガスが封入される。ガス供給・排気ユニット15は、レーザチャンバ10内にレーザガスを供給するガス供給系と、レーザチャンバ10内のレーザガスを排気するガス排気系とが設けられる。ガスの供給及び排気は、図示を省略したガス供給・排気ユニット15内の配管系に設けられた各バルブの開閉で制御される。
また、レーザチャンバ10の内部には、クロスフローファン10cが設けられる。クロスフローファン10cによってレーザガスがチャンバ内で循環され、電極10a、10b間に送り込まれる。
更に、レーザチャンバ10の内部には、熱交換器10dが設けられる。熱交換器10dは冷却水によってレーザチャンバ10内の排熱を行う。冷却水は冷却水供給ユニット16から供給される。冷却水の供給は、図示を省略した冷却水供給ユニット16内の配管系に設けられたバルブの開閉で制御される。
レーザチャンバ10において、レーザ光の光軸上であってレーザ光出力部分には、ウィンドウ10e、10fが設けられる。ウィンドウ10e、10fは深紫外帯域又は真空紫外帯域のレーザ光に対して透過性がある材料、例えばCaF2等、で形成される。両ウィンドウ10e、10fは、外側の面が互いに平行に配置され、また、レーザ光に対して反射損失を低減すべくブリュースタ角で設置され、更にレーザ光の直線偏光方向がウィンドウ面に対して、例えば、垂直になるように設置される。なお、必要に応じて、両ウィンドウ10e、10fはレーザ光の直線偏光方向がウィンドウ面に対して垂直ではない方向に設置しても構わない。
圧力センサPlは、レーザチャンバ10内のガス圧力をモニタしており、ガス圧力を示す信号をコントローラ部50に出力する。温度センサTlは、レーザチャンバ10内の温度をモニタしており、温度を示す信号をコントローラ部50に出力する。
レーザチャンバ10の外部であり、ウィンドウ10e側のレーザ光の光軸上にはLNM13が設けられ、ウィンドウ10f側のレーザ光の光軸上にはフロントミラー14が設けられる。LNM16は例えば3個もしくは4個の拡大プリズムと波長選択素子であるグレーティング(回折格子)等の光学素子で構成される。また、LNM16は波長選択素子であるエタロンと全反射ミラー等の光学素子で構成される場合もある。このLNM16内の光学素子とフロントミラー14とでレーザ共振器が構成される。
第1のモニタモジュールMM1はフロントミラー14を透過したレーザ光のレーザパルス幅、パルスエネルギー、スペクトル線幅、中心波長等のレーザビーム特性をモニタする。モニタモジュールMM1はレーザ光のレーザパルス幅、パルスエネルギー、スペクトル線幅、中心波長等のレーザビーム特性を示す信号を生成し、この信号をコントローラ部50に出力する。
なお、レーザチャンバ30の電極30a、30b、クロスフローファン30c、熱交換器30d、ウィンドウ30e、30fの構成及び機能は、上述したレーザチャンバ10の各部の構成及び機能と同じである。また、レーザ300に設けられた充電器31、高電圧パルス発生器32、LMM33、フロントミラー34、ガス供給・排気ユニット35、冷却水供給ユニット36、第2のモニタモジュールMM2、放電検出器40、圧力センサP2、温度センサT2の構成及び機能は、上述したレーザ100側に設けられた同一要素の構成及び機能と同じである。
図4にコントローラ部50の構成例を示す。
コントローラ部は、例えば、メインコントローラ51、ユーティリティコントローラ52、波長コントローラ53、トリガコントローラ54、エネルギーコントローラ55からなる。メインコントローラ52は、他のコントローラの上位コントローラであり、露光装置7からの指令に基づき、ユーティリティコントローラ52、波長コントローラ53、トリガコントローラ54、エネルギーコントローラ55各々に指令信号を送出する。
次に、各コントローラについて説明する。
(1)メインコントローラ51
メインコントローラ51は、露光装置7から送出されるレーザ光の発光指令、レーザパルスエネルギーの設定値、レーザ光のレーザビーム品質等の指令信号を受信する。この受信した指令信号に基づき、ユーティリティコントローラ52、波長コントローラ53、トリガコントローラ54、エネルギーコントローラ55を制御する。
上記したように、本発明の課題となる露光用ガスレーザ装置は、露光装置等の光学部品へ与えるダメージを小さくするために、なるべく小さいパルスエネルギーで、高繰り返し発振させるものである。
メインコントローラ51は、各発振周波数をパラメータとして、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギーの値を、周波数−パルスエネルギーのテーブルとして記憶している。
そして、露光装置7から送出されるレーザ光の発光指令信号間隔(すなわち、発振周波数)を検出し、検出データと上記テーブルから、パルスエネルギーの設定値の最大パルスエネルギーの値を求めている。仮に、露光装置7から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が上記した最大パルスエネルギーの値を越えている場合、露光装置7にエラー信号を送出して、レーザ装置の動作を停止する。
なお、上記した発光指令信号間隔の測定は、メインコントローラ51に内包される図示を省略したトリガ間隔測定手段により行われる。この発光指令信号間隔の測定は、所定パルス数に対する移動平均で算出しても良いし、定期的に所定の時間間隔毎に所定パルス数の平均パルス間隔を算出してもよい。なお、レーザ光の発振周波数が予め定まっている場合、メインコントローラ51は、発振周波数の値を予め記憶している。
(2)ユーティリティコントローラ52
ユーティリティコントローラ52は、メインコントローラ51から送出されるレーザチャンバ10、30内のガス圧力値の設定目標値を指令信号として受信する。ユーティリティコントローラ52は、レーザチャンバ10の圧力センサP1、レーザチャンバ30の圧力センサP2により、レーザチャンバ10、30内のガス圧力の値をモニタし、上記した設定目標値と比較する。
その比較結果に基づき、ユーティリティコントローラ52は、ガス供給・排気ユニット15、35に設けられた配管系の各バルブの開閉及びその開度(又はガス流量)を指示する信号を生成し出力する。この信号に基づきガス供給・排気ユニット15、35が各バルブの開閉を制御し、レーザチャンバ10、30内のガス圧力が上記した設定目標値となるように制御される。
また、レーザガス充填時のレーザガス組成の制御、レーザガス交換時のレーザガスの排気、パルスエネルギー低下時に行われるレーザガスの部分注入等の制御も、メインコントローラ51からの指令に基づき、ユーティリティコントローラ52が、ガス供給・排気ユニット15、35を制御することにより行われる。
レーザ光のパルスエネルギーは、放電電極間に印加する電圧、レーザガス温度、レーザガス条件等に依存する。メインコントローラ51は、各パラメータとパルスエネルギーとの関係をテーブルとして記憶している。
露光装置7からパルスエネルギーの目標値に相当する信号を受信した後、上記したテー部により、レーザチャンバ10、30内のレーザガス温度の設定目標値に相当する指令信号をユーティリティコントローラ52に送出する。
ユーティリティコントローラ52は、温度センサT1、T2により、レーザチャンバ10、30内のレーザガス温度をモニタし、メインコントローラ51から受信したレーザチャンバ10、30内のレーザガス温度の設定目標値と比較する。
その比較結果に基づき、そこで、ユーティリティコントローラ52はレーザチャンバ10、30内のガス温度を所望温度にすべく、冷却水供給ユニット16内の配管系に設けられたバルブの開閉及びその開度(又は冷却水流量)を指示する信号を生成し出力する。この信号に基づき冷却水供給ユニット16がバルブの開閉を制御し、レーザチャンバ10内の熱交換器10dに供給される冷却水の流量すなわち排熱量が制御される。
(3)波長コントローラ53
波長コントローラ53は、メインコントローラ51から送出されるレーザ100、300から放出されるレーザ光のビーム品質(中心波長等)の設定目標値を指令信号として受信する。波長コントローラ53には、モニタモジュールMM1、MM2によってモニタされた、更にレーザ100、300から放出される各レーザ光の中心波長に相当する信号が入力される。
波長コントローラ53は、メインコントローラ51からの設定目標値と、モニタモジュールMM1、MM2からの信号を比較する。そして、各レーザ光の中心波長を所望の波長にすべく各LNM13、33内の波長選択素子(グレーティング、エタロン等)の選択波長を変化させる信号を生成し、この信号をドライバ21、41に出力する。波長選択素子の選択波長は、例えば、波長選択素子へ入射するレーザ光の入射角を変化させることにより変化する。
ドライバ21、41は、受信した前記信号に基づき、波長選択素子へ入射するレーザ光の入射角が変化するように、各LNM13、33内の光学素子(例えば、拡大プリズム、全反射ミラー、グレーティング等)の姿勢角等を制御する。なお、波長選択素子の波長選択制御はこれに限るものではない。例えば、波長選択素子がエアギャップエタロンの場合、各LNM13、33内のエアギャップ内の気圧(窒素等)を制御してもよいし、ギャップ間隔を制御してもよい。
(4)トリガコントローラ54、エネルギーコントローラ55
上記したように、メインコントローラ51は、露光装置7から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が、上記した露光装置7の光学系にダメージを殆ど与えないときの最大パルスエネルギーの値を越えているかどうかを検定する。検定結果、露光装置7から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が上記最大パルスエネルギーの値を越えていない場合、メインコントローラ51はこのパルスエネルギーの設定値を、レーザ100、300から放出されるレーザ光のパルスエネルギーの設定目標値として設定する。
エネルギーコントローラ55は、メインコントローラ51から送出されるレーザ100、300から放出されるレーザ光のパルスエネルギーの設定目標値を指令信号として受信する。
エネルギーコントローラ55には、モニタモジュールMM1、MM2によってモニタされた、更にレーザ100、300から放出される各レーザ光のパルスエネルギーに相当する信号が入力される。
エネルギーコントローラ55は、メインコントローラ51からの設定目標値と、モニタモジュールMM1、MM2からの信号を比較する。そして、レーザ100、および、レーザ300から放出されるレーザ光のパルスエネルギーを所望の値にするために、高電圧パルス発生装置12、32の主コンデンサC0の充電電圧HV1、HV2を示す信号を生成し、この信号をトリガコントローラ54に出力する。
トリガコントローラ54にはエネルギーコントローラ55からの信号と、放電検出器20、40から出力される各チャンバ10、30における放電開始を知らせる信号とが入力される。
トリガコントローラ54はエネルギーコントローラ55からの信号に基づいて、充電器11、31の充電電圧を制御する。
各チャンバ10、30内での放電は、高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチSWにトリガ信号を送出して、固体スイッチSWをON状態にすることにより発生する。すなわち、まず露光装置7からの発光指令信号をメインコントローラ51が受信する。次にメインコントローラ51はトリガ指令信号をトリガコントローラ54に送出する。トリガ指令信号を受信したトリガコントローラ54は、トリガ信号を高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチSWにトリガ信号を送出し、各チャンバ10、30内で放電を発生させる。
レーザ100から放出され、ビームスプリッタBS1を通過したレーザ光L1は、ビーム合成器6に入射する。また、レーザ300から放出され、ビームスプリッタBS2を通過したレーザ光L2は、ビーム合成器6へ入射する。なお、レーザ光L1、L2をビーム合成器6へ導光するために、導光光学素子が使用されることもある。例えば、図1に示した例においては、レーザ光L2をビーム合成器6へ導光するためにミラーM2が用いられている。
ビーム合成器6は、レーザ光L1、L2を略同方向に出力させるための光学素子である。以下、ビーム合成器6の構成例を示す。
〔ビーム合成器の第1の構成例〕
図5にビーム合成器の第1の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6をルーフ形状のミラー61で構成する。ルーフ形状のミラー61は反射面を2面(反射面(1)および反射面(2))有し、この2面の反射面のなす角度は、例えば、90°である。レーザ100から放出されビームスプリッタBS1を透過してきたレーザ光L1は、導光光学素子であるミラーM1によりミラー61の反射面(1)に入射するように導光される。反射面(1)に入射したレーザ光L1は、反射面(1)により反射され所定の方向に進行する。図5ではレーザ光L1の反射光が右方向に進行するように、レーザ光L1と反射面(1)との位置関係が設定されている。
一方、レーザ300から放出されビームスプリッタBS2を透過してきたレーザ光L2は、導光光学素子であるミラーM2によりミラー61の反射面(2)に入射するように導光される。反射面(2)に入射したレーザ光L2は、反射面(2)により反射され所定の方向に進行する。ここで、反射面(1)によって反射されるレーザ光L1の進行方向と反射面(2)によって反射されるレーザ光L2の進行方向とは、略同一であるようにレーザ光L2と反射面(2)との位置関係が設定されている。
図5では、レーザ光L1と同様、レーザ光L2の反射光が右方向に進行するようにレーザ光L2と反射面(2)との位置関係が設定されている。
以上説明したように、ビーム合成器としてルーフ形状のミラー61を用いることにより、レーザ光L1とL2を略同方向に進行させることができる。ここで、反射面(1)反射面(2)とのなす角度は、必ずしも90°である必要はない。レーザ光L1、L2の入射角を適切に設定することにより、上記角度が90°でなくともレーザ光L1、L2を略同方向に進行させることが可能となる。
なお、図5において、レーザ光L1、L2の導光光学素子としてミラーM1、M2を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には導光光学素子は、複数のミラー等で構成される。また、図5から明らかなように、レーザ光L1とL2の進行方向に垂直な面上の位置は一致しないので、必要に応じて両者の位置を一致させる光学システムが必要となる。
〔ビーム合成器の第2の構成例〕
図6にビーム合成器の第2の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6を1/2波長板62aと偏光ビームスプリッタ62bとで構成する。上記したように、レーザ100のレーザチャンバ10に取り付けられているウィンドウ10e、10fは、外側の面が互いに平行に配置され、また、レーザ光に対して反射損失を低減すべくブリュースタ角で設置され、更にレーザ光の直線偏光方向がウィンドウ面に対して垂直になるように設置されている。一方、レーザ300のレーザチャンバ30に取り付けられているウィンドウ30e、30fについても同様に設置されている。そのため、レーザ100から放出されるレーザ光L1、レーザ300から放出されるレーザ光L2は、例えば、偏光ビームスプリッタ62bに対してP偏光のレーザ光である。
P偏光であるレーザ光L1は、1/2波長板62aに入射し、S偏光となる。S偏光となったレーザ光L1は、S偏光の光を全反射し、P偏光の光を透過する偏光ビームスプリッタ62bにより反射される。一方、P偏光のレーザ光L2は偏光ビームスプリッタ6bに入射後、そのまま透過する。ここで、S偏光のレーザ光L1の反射方向とP偏光のレーザ光L2の透過方向とを一致させることにより、レーザ光L1、L2を略同方向に進行させることが可能となる。図6では、レーザ光L2の進行方向を導光光学素子であるミラーM2で設定している。なお、図6において、レーザ光L2の導光光学素子としてミラーM2を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には導光光学素子は、複数のミラー等で構成される。
本構成例では、2つのレーザ100、300から放出されるレーザ光L1、L2の偏光方向が互いに異なるので、露光装置7の光学系等を透過する際、損失が発生する。
〔ビーム合成器の第3の構成例〕
図7にビーム合成器の第2の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6をイオンエッチドグレーティング等の透過型グレーティング63で構成する。
透過型グレーティング63は、入射するレーザ光の入射角がθ1のときの−1次回折光の進行方向と、入射するレーザ光の入射角がθ2のときの1次回折光の進行方向とが略一致するように構成されている。
レーザ100から放出されるレーザ光L1は、導光光学素子であるミラーM1によって、透過型グレーティング63に入射角θ1で入射する。一方、レーザ100から放出されるレーザ光L1は、導光光学素子であるミラーM1によって、透過型グレーティング63に入射角θ1で入射する。なお、図7において、レーザ光L1、L2の導光光学素子としてミラーM1、M2を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には各導光光学素子は、それぞれ複数のミラー等で構成される。
〔ビーム合成器の第4の構成例〕
図8にビーム合成器の第4の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6を1/2波長板64aとローション(Rochon)プリズム64bとで構成する。ローションプリズム64bは、入射した無偏光の光を、P偏光、S偏光の直線偏光の光として出射する。その際、S偏光の光は、入射した無偏光の光の進行方向と同方向に出射する。また、P偏光の光の出射方向は、S偏光の光の出射方向に対して所定の角度(θ3)を成している。よって、逆にローションプリズム64bにS偏光のレーザ光と、S偏光のレーザ光の入射方向とθ3だけ傾けてP偏光を入射させると、各レーザ光は同方向に出射することになる。
図8において、レーザ300から放出されるP偏光のレーザ光L2は、1/2波長板64aに入射してS偏光に変換され、ローションプリズム64bに入射する。一方、レーザ100から放出されるP偏光のレーザ光L1は、導光光学素子であるミラーM1により、レーザ光L2の入射方向に対して角度θ3だけ傾いてローションプリズム64bに入射する。以上のように設定することにより、レーザ光L1、L2を略同方向に進行させることが可能となる。
なお、図8において、レーザ光L1の導光光学素子としてミラーM1を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には導光光学素子は、複数のミラー等で構成される。
本構成例では、2つのレーザ100、300から放出されるレーザ光L1、L2の偏光方向が互いに異なるので、露光装置7の光学系等を透過する際、損失が発生する。
〔ビーム合成器の第5の構成例〕
図9にビーム合成器の第5の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6を光チョッパ機構とするものである。具体的には、光チョッパ機構は、図9(a)に示すように、光を反射する反射ミラー部と光透過部が交互に設けられた円板状の光学基板65aと、この光学基板65aを回転させるモータ65bとからなる。
光学基板65aには、レーザ100から放出されるレーザ光L1、レーザ300から放出されるレーザ光L2が入射する。ここで、円板状の光学基板65aは、レーザ光L1が入射したときはレーザ光L1がそのまま光透過部を通過するように、また、レーザ光L2が入射したときはレーザ光L2が反射ミラー部により反射されるように、モータ65bによって回転制御される。なお、円板状の光学基板65aは、レーザ光L2の反射方向、反射位置が、レーザ光L1の透過方向、透過位置と略一致するように配置されている。モータ65bの制御は、例えば、メインコントローラ51によってなされる。
図9においては、レーザ光L2の導光光学素子としてミラーM2が図示されているが、これは理解を容易にするためであり、実際には導光光学素子は、複数のミラー等で構成される。
〔ビーム合成器の第6の構成例〕
図10にビーム合成器の第6の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6を角度振動ミラー66で構成するものである。なお、角度振動ミラー66の設置角度を制御する回転制御手段、および回転軸は図から省略されている。上記した回転軸の方向は、図10の紙面に垂直な方向である。また、回転制御手段は、例えば、メインコントローラ51により制御される。
角度振動ミラー66には、レーザ100から放出されるレーザ光L1が導光光学素子であるミラーM1によって導光され入射する。一方、レーザ300から放出されるレーザ光L2が導光光学素子であるミラーM2によって導光され入射する。ここで、ミラーM1によって導光されるレーザ光L1の進行方向とミラーM2によって導光されるレーザ光L2の進行方向とは互いに平行ではない。また、角度振動ミラー66上のレーザ光L1、L2の入射位置は略一致している。
角度振動ミラー66は、レーザ光L1を反射する方向とレーザ光L2を反射する方向とが同方向となるように設置角度が設定される。すなわち、図10において、レーザ光L1が入射するときは、角度振動ミラー66は(1)の位置に設定される。また、レーザ光L2が入射するときは、角度振動ミラー66は(2)の位置に設定される。以上のように設定することにより、レーザ光L1、L2を略同方向に進行させることが可能となる。
なお、図10において、レーザ光L1、L2の導光光学素子としてミラーM1、M2を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には各導光光学素子は複数のミラー等で構成される。
〔ビーム合成器の第7の構成例〕
図11にビーム合成器の第7の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6を直線振動ミラー67で構成するものである。なお、直線振動ミラー67の位置を制御する位置制御手段は図から省略されている。また、位置制御手段は、例えば、メインコントローラ51により制御される。
図11に示す例では、直線振動ミラー67には、レーザ100から放出されるレーザ光L1が導光光学素子であるミラーM1によって導光され入射する。レーザ光L1入射時、直線振動ミラー67は、(1)の位置にあって、レーザ光L1を反射する。一方、直線振動ミラー67が(2)の位置にあるとき、レーザ300からレーザ光L2が放出され、そのまま直線振動ミラー67の上部を通過する。
直線振動ミラー67は、レーザ光L1を反射する方向とレーザ光L2が通過する方向とが同方向となるように設置角度が設定される。すなわち、図10において、レーザ光L1が入射するときは、直線振動ミラー67は(1)の位置に設定される。また、レーザ光L2が入射するときは、直線振動ミラー67は(2)の位置に設定される。なお、レーザ光L1の直線振動ミラー67への入射位置は、レーザ光L2の光軸上にある。以上のように設定することにより、レーザ光L1、L2を略同方向に進行させることが可能となる。
なお、図10において、レーザ光L1の導光光学素子としてミラーM1を図示したが、これは理解を容易にするためであり、実際には各導光光学素子は複数のミラー等で構成される。
〔ビーム合成器の第8の構成例〕
図12にビーム合成器の第8の構成例を示す。本構成例では、図1に模式的に示したビーム合成器6をルーフミラーアレイ68で構成する。ルーフミラーアレイ68は、互いに角度をなす2つの反射面からなるルーフ形状のミラー構造部が複数設けられたものである。各ミラー構造部の一方の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いている。同様に、各ミラー構造部の一方の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いている。
レーザ100から放出されたレーザ光L1は、各ミラー構造部の一方の反射面に入射するように導光され、所定の方向に反射される。図12ではレーザ光L1の反射光が右方向に進行するように、各ミラー構造部の一方の反射面とレーザ光L1との位置関係が設定されている。
一方、レーザ300から放出されたレーザ光L2は、各ミラー構造部の他方の反射面に入射するように導光され、所定の方向に反射される。レーザ光L1の反射方向と、レーザ光L2の反射方向とは、略同一であるように各ミラー構造部の他方の反射面とレーザ光L2との位置関係が設定されている。
以上説明したように、ビーム合成器としてルーフミラーアレイ68を用いることにより、レーザ光L1とL2を略同方向に進行させることができる。ここで、各ミラー構造部の大きさを小さく、かつ、できるだけ多数設けることにより、レーザ光L1、L2のルーフミラーアレイ68への各入射位置をほぼ等しくすることができる。よって、ルーフミラーアレイ68で反射されたレーザ光L1、L2の光軸に垂直な面上の位置をほぼ同じにすることができる。
次に、レーザ100、レーザ300の放電タイミングについて、図13、14を用いて説明する。上記したように、本発明においてはレーザ100、レーザ300を交互に動作させ、各レーザ100、レーザ300から放出されるレーザ光を合成して実質的に高繰り返し化を図るものである。よって、高電圧パルス発生器12、32の各固体スイッチSWへトリガ信号が交互に送出される。
まず露光装置7から発光指令信号がメインコントローラ51に送出される。(図13(a))。メインコントローラ51は、受信した露光装置7からの発光指令信号に基づき、トリガ指令信号をトリガコントローラ54に送出する(図13(b))。なお、メインコントローラ51は、例えば、受信した発光指令信号の立ち下がりを検出してトリガ指令信号を発生させる。
トリガコントローラ54は、受信したメインコントローラ51からのトリガ指令信号に基づき、トリガ信号を高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチSWに交互に送出する(図13(c)、(d))。なお、トリガコントローラ54は、例えば、受信したトリガ指令信号の立ち下がりを検出してトリガ信号を発生させる。
以上により、各チャンバ10、30内で放電が交互に発生し、レーザ100、300からレーザ光L1、L2が交互に発生する。交互に発生したレーザ光L1、L2は、ビーム合成器6によって、進行方向が略同一になるように光路が調節される。すなわち、ビーム合成器6から放出されるレーザ光の出力は、図13(e)に示す通りとなる。
なお、レーザ光の発振周波数が予め定まっている場合、露光装置7からの発光指令信号は、発光開始信号、発光終了信号となる。(図14(a))。メインコントローラ51は、受信した露光装置7からの発光開始信号に基づき、トリガ指令信号をトリガコントローラ54に送出する(図14(b))。なお、メインコントローラ51は、例えば、パルス発生器等を用いてトリガ指令信号を発生させる。
また、メインコントローラ51は、露光装置7からの発光終了信号を受信すると、トリガ指令信号の発生を停止し、トリガ指令信号をトリガコントローラ54へするのを止める。
トリガコントローラ54は、受信したメインコントローラ51からのトリガ指令信号に基づき、トリガ信号を高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチSWに交互に送出する(図14(c)、(d))。なお、トリガコントローラ54は、例えば、受信したトリガ指令信号の立ち下がりを検出してトリガ信号を発生させる。
以上により、各チャンバ10、30内で放電が交互に発生し、レーザ100、300からレーザ光L1、L2が交互に発生する。交互に発生したレーザ光L1、L2は、ビーム合成器6によって、進行方向が略同一になるように光路が調節される。すなわち、ビーム合成器6から放出されるレーザ光の出力は、図14(e)に示す通りとなる。
次に、各レーザ100、レーザ300から放出されるレーザ光L1、L2のパルスエネルギー制御について説明する。上記したように、露光装置等の光学系へ与えるダメージを小さくするには、できるだけ小さなパルスエネルギーで高繰り返し発振させる必要がある。
すなわち、ある発振周波数に対して、各レーザ光L1、L2のパルスエネルギーは、所定のエネルギー値に維持する必要がある。
以下、各レーザ100、300のパルスエネルギーの制御例について、図15を用いて説明する。
モニタモジュールMM1、MM2により、レーザ100、レーザ300から放出されるレーザ光L1、L2のパルスエネルギーを検出する。モニタモジュールMM1、MM2は検出値信号をエネルギコントローラ55に送出する(ステップS101)。
エネルギーコントローラ55は、モニタモジュールMM1、MM2から受信した検出値信号から、レーザ光L1のパルスエネルギーE1、レーザ光L1のパルスエネルギーE2を求める。そしてメインコントローラ51から受信している目標エネルギー(すなわち、露光装置7から指令されるパルスエネルギーの設定値)EtとE1との偏差ΔE1、ならびに、目標エネルギーEtとE2との偏差ΔE2を、ΔE1=E1−Et、ならびに、ΔE2=E2−Etの式から計算する(ステップS102)。
次に、求めた偏差ΔE1、ΔE2に基き、偏差ΔE1、ΔE2に得るのに相当する高電圧パルス発生器12、32の主コンデンサC0を充電するときの充電電圧の偏差分ΔV1、ΔV2を求める。 ΔV1は、係数をKとするとき、 ΔV1=K・ ΔE1の式から求める。また、ΔV2は、係数をKとするとき、 ΔV2=K・ ΔE2の式から求める(ステップS103)。
レーザ100において、目標エネルギーEtを得るための充電電圧HV1を求める。すなわち、以下の式により、前回(今回の放電パルスの前の放電パルスを発生させたとき)の充電電圧HV1にステップS103で求めたΔV1を加えることで補正する。
HV1(今回)=HV1(前回)+ΔV1
また、レーザ300において、目標エネルギーEtを得るための充電電圧HV2を求める。すなわち、以下の式により、前回(今回の放電パルスの前の放電パルスを発生させたとき)の充電電圧HV2にステップS203で求めたΔV2を加えることで補正する。
HV2(今回)=HV2(前回)+ΔV2
(ステップS104)
充電電圧値HV1,HV2がレーザガス注入電圧Vmax 1,Vmax 2より大きいかを判定し、大きければ、レーザガスを注入する(ステップS105)。また、小さければ、ステップS106に行く。
ステップS104で求めた充電電圧値(高電圧値)HV1(今回)のデータ、ならびに、充電電圧値(高電圧値)HV2(今回)のデータを、トリガコントローラ54に送出する(ステップS106)。
トリガコントローラ54はエネルギーコントローラ55からの信号に基づいて、充電器11、31の充電電圧を制御する(ステップS107)。
以上の制御を毎パルス行う。
なお、メインコントローラ51は、上記したエネルギー制御を行う前に、露光装置7から指令されるパルスエネルギーの設定値が露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えない値であるかどうか検定するようにしてもよい。
この場合、メインコントローラ51は、各発振周波数をパラメータとして、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギーの値を記憶している。そして、露光装置から送出されるレーザ光の発光指令信号間隔(すなわち、発振周波数)を検出し、検出データと上記テーブルから、パルスエネルギーの設定値の最大パルスエネルギーの値を求め、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値と上記した最大パルスエネルギーの値とを比較する。
この検定の結果、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーの値以下であった場合は、上記したエネルギー制御を行う。
一方、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーより大きい場合は、レーザ100、レーザ300の動作を停止する。このとき、外部(例えば露光装置)に異常信号を送出してもよい。
本実施例によれば、露光用ガスレーザ装置として、2台のレーザ100、300を設けて交互に放電させレーザ発振動作を行っている。そのため、実質的に発振周波数を2倍とすることが可能となる。従来、例えば、4kHzを超える発振周波数を実現するのは技術的なハードルが高く困難であったが、本実施例によれば、容易に高発振周波数(例えば、8kHz)の露光用ガスレーザ装置を実現することが可能となる。
また、各レーザ100、300のレーザチャンバ10、30内での放電の繰り返し周波数は現状のままであるので、音響波の影響を受けるレーザビーム品質も所定の要求仕様を満足させることができる。
一方、本実施例の露光用ガスレーザ装置は、各発振周波数をパラメータとして、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギーの値を記憶している。そそして、露光装置7から送出されるレーザ光の発光指令信号間隔(すなわち、発振周波数)を検出し、検出データと上記テーブルから、パルスエネルギーの設定値の最大パルスエネルギーの値を求め、露光装置7から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値と上記した最大パルスエネルギーの値とを比較している。そして、露光装置7から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーの値を越えないことを検定後、各レーザ100、300から放出されるレーザ光L1、L2のパルスエネルギーを上記設定値となるように制御している。そのため、露光装置等の光学部品にダメージを殆ど与えないレーザ光を放出することが可能となる。
また、露光装置から送出されるレーザパルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーより大きい場合は、2台のレーザの動作を停止するので、露光装置等の光学部品にダメージを与えるのを回避することができる。このとき、外部(例えば露光装置)に異常信号を送出してもよい。
以上まとめると、本実施例の露光用ガスレーザ装置によれば、露光装置等の光学部品へ与えるダメージが小さくするために、なるべく小さいパルスエネルギーで、しかも従来より発振周波数の高いレーザ動作を実現することができる。また、従来より発振周波数が高いにも拘らず、音響波の影響によるレーザビーム品質の劣化を小さくすることが可能となる。
ところで、レーザ100、300の各電源にトリガ信号が入力されてから実際に放電するまでの時間は、必ずしも一定ではない。これは以下の理由による。
先に述べたように、レーザチャンバ10内の電極10a、10b間、及びレーザチャンバ30内の電極30a、30b間に立上り時間の速い高電圧パルスを印加するために、それぞれ磁気パルス圧縮回路を有する高電圧パルス発生器12、高電圧パルス発生器32が用いられる。ここで、高電圧パルス発生器12、高電圧パルス発生器32の磁気パルス圧縮回路において用いられる磁気スイッチはSR2、SR3は、一般に、可飽和リアクトルとからなる。
主コンデンサC0からエネルギー(電圧パルス)が転送されてきたとき、この磁気スイッチSR2、SR3にかかる電圧(V:すなわち主コンデンサC0の充電電圧)と磁気スイッチSR2、SR3によってパルス圧縮されて転送される電圧パルスの移行時間(tm)との積であるV・tm積の値は一定という関係がある。例えば、主コンデンサC0の充電電圧が高くなると、電圧パルスの移行時間tm(すなわち、磁気スイッチがオン状態である時間)が短くなる。
よって、充電器11、31による充電電圧の値HVが変動すると上記転送時間が変化し、同じタイミングで各高電圧パルス発生器12、32の固体スイッチswにトリガ信号を送出したとしても、発光あるいは放電タイミングが変動する。
また、磁気パルス圧縮回路を構成する可飽和リアクトル、コンデンサはそれぞれ温度特性を持っているため、磁気パルス圧縮回路内部温度の変化により移行時間tmは変化する。内部温度は、発振周波数、発振時間、バースト動作のデューティー、充電電圧などにより変化する。
一方、レーザチャンバ10内の電極10a、10b間に電圧が印加されてから放電が開始するまでの時間(放電開始時間)tb1、および、レーザチャンバ30内の電極30a、30b各電極に電圧が印加されてから放電が開始するまでの時間(放電開始時間)tb2は、充電器11、31による充電電圧が高いと電極間電圧の立上りが大きくなるため短くなり、充電電圧が低いと電圧立上りが小さくなるため長くなる。
また、レーザチャンバ10、レーザチャンバ30のレーザガス圧が高いと、放電開始電圧が高くなるため、放電開始時間tb1、tb2は長くなる。反対にレーザガス圧が低いと放電開始電圧が低くなるため、放電開始時間は短くなる(tb1)。したがって、放電開始時間tbは、充電電圧とガス圧力の関数となる。
以上まとめると、以下の(I)(II)のパラメータにより、レーザ100、300の各電源にトリガ信号を同タイミングで入力したとしても、トリガ信号が入力されてから実際に放電するまでの時間は必ずしも一定にはならない。
(I)各電源中の磁気パルス圧縮回路における電圧パルスの移行時間tm
(II)電極間に電圧が印加されてから放電が開始するまでの時間tb
露光装置7側からの要請により、露光装置7からの発光指令信号が発せられてから放電が発生し、レーザ光L1、L2が発生するまでの時間の変動を小さくする必要がある場合は、例えば、以下のように制御する。
先に述べたように、エネルギーコントローラ55にはモニタモジュールMM1、MM2からの信号が入力される。エネルギーコントローラ55は、レーザ100、および、レーザ300から放出されるレーザ光のパルスエネルギーを所望の値にするために、高電圧パルス発生装置12、32の主コンデンサC0の充電電圧HV1、HV2を示す信号を生成し、この信号をトリガコントローラ54に出力する。
トリガコントローラ54は、エネルギーコントローラ55から受信した充電電圧HV1、HV2のデータ、及び、図示を省略したが、各高電圧パルス発生器12、32に備えられた磁気パルス圧縮回路の温度センサから送出されてくる磁気パルス圧縮回路の温度Tp1、Tp2のデータを基にして、例えば近似式を用いて、あるいは、予め作成した、印加電圧、温度に対する移行時間tmを記録したテーブルを参照して、各高電圧パルス発生器12、32内の磁気パルス圧縮回路における電圧パルスの移行時間tm1、tm2を求める。
次に、トリガコントローラ54、上記充電電圧HV1、HV2と、圧力センサP1,P2によりモニタされるガス圧力Pp1、Pp2のデータに基づき、放電開始時間tb1、tb2を求める。上記放電開始時間の算出は、充電電圧、ガス圧力を使用範囲で変化させて、各条件における放電開始時間tbを測定して、これらの値を記録したテーブルを作成し、このテーブルを同期コントローラ21にあらかじめ入力しておく方法(テーブル方式)でもよいし、近似式を用いて計算することも可能である。
トリガコントローラ54は、上記した各高電圧パルス発生器12、32内の磁気パルス圧縮回路における電圧パルスの移行時間tm1、tm2、および放電開始時間tb1、tb2を考慮して、高電圧パルス発生器12、32の固体スイッチSWへ送出するトリガ信号の送出タイミングを補正する補正時間を算出する。
初回の放電では、放電検出器20、40からのレーザチャンバ10およびレーザチャンバ30内で発生する放電開始の情報に基づくフィードバック制御は使用できないので、上記した補正時間に基づき、トリガ信号を高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチにそれぞれ所定のタイミングで送出する。
2回目以降の放電では、トリガコントローラ54は、上記補正時間をさらに上記フィードバック制御により補正して、トリガ信号を高電圧パルス発生装置12、32の固体スイッチにそれぞれ所定のタイミングで送出する。
以上のように動作させることにより、トリガ信号送出から各チャンバ10、30において、発光あるいは放電が発生するまでの時間が一定になるように制御することができる。すなわち、露光装置7からの発光指令信号が発せられてから放電が発生し、レーザ光L1、L2が発生するまでの時間が一定になるように制御することができる。
なお、上記した放電検出器20、40は、レーザ発光、放電時の発光、放電電流、放電電圧、放電により発生する電磁波のうちの少なくとも1つを検出するセンサである。ここでレーザ100とレーザ300において、それぞれ異なるものを検出してもよい。例えば、レーザ100でレーザ発光の開始を、レーザ300で放電開始を検出してもよい。
なお、レーザ100、レーザ300にいずれか1台に故障が発生した際には、メインコントローラ51は、両方の動作を停止してもよいし、故障が発生したレーザの動作を停止し、故障が発生していないレーザの動作を続行させてもよい。
一方のレーザのみのレーザ動作を続行する場合、露光のスループットは低下するものの、1台のレーザのみのときのように露光処理の停止という不具合を回避することができ、露光処理を停止することなくそのまま続行することが可能となる。
例えば、ウエハを露光する場合、ある露光領域の露光処理が終了すると、露光光源であるレーザ光の放出を停止させ、次の露光領域がレーザ光の照射領域に来るようにウエハを移動する。すなわち、ウエハは所定パルス数のレーザ発振と休止を繰り返す。
ここで、1枚のウエハを露光する際のレーザ発振時間と休止時間との割合を、例えば、40:60とする。2台のレーザのうち、1台が故障して残り1台で露光処理を行う場合は、レーザ発振時間と休止時間との割合は、(40+40):60=80:60となる。
よって、1台のレーザが故障して残り1台のレーザを使用する場合の露光のスループットは、2台のレーザ使用する場合の露光のスループットと比較すると、(40+60)/(80+60)×100=71.4(%)となる。すなわち、1台のレーザが故障して残り1台のレーザを使用して露光を行う場合は、2台のレーザを使用する場合と比較してスループットは約70%となるが、露光を続行することができる。
ここで、各レーザの故障判断は、例えば、モニタモジュールMM1、MM2の検出値信号をエネルギコントローラ55のみならずメインコントローラ51にも送出するようにしておき、メインコントローラがトリガ指令信号を送出後、一定時間経過してもモニタモジュールMM1、MM2からの信号を受信しなかったときに行われる。
なお、モニタモジュールMM1、MM2の検出値信号の代わりに放電検出器20、40からの信号を用いても良い。
本実施形態に係るレーザシステムの構成図である。 レーザチャンバ10、30を説明する図である。 充電器と高電圧パルス発生器とから構成される電源、及びレーザチャンバ内部の回路構成の一例を示す図である。 コントローラ部50の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第1の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第2の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第3の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第4の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第5の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第6の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第7の構成例を示す図である。 ビーム合成器の第8の構成例を示す図である。 レーザ100、レーザ300の放電タイミングについて説明する図である。 レーザ100、レーザ300の放電タイミングについて説明する図である。 レーザ100、300のパルスエネルギーの制御例について説明する図である。
符号の説明
100 レーザ

10 レーザチャンバ
10a、10b 電極
10c クロスフローファン
10d 熱交換器
10e、10f ウィンドウ

11 充電器
12 高電圧パルス発生器
13 狭帯域化モジュール(LNM)
14 フロントミラー
15 ガス供給・排気ユニット
16 冷却水供給ユニット
20 放電検出部
21 ドライバ

BS1 ビームスプリッタ
MM1 モニタモジュール
P1 圧力センサ
T1 温度センサ
L1 レーザ光
M1 ミラー

300 レーザ

30 レーザチャンバ
30a、30b 電極
30c クロスフローファン
30d 熱交換器
30e、30f ウィンドウ

31 充電器
32 高電圧パルス発生器
33 狭帯域化モジュール(LNM)
34 フロントミラー
35 ガス供給・排気ユニット
36 冷却水供給ユニット
40 放電検出部40
41 ドライバ

BS2 ビームスプリッタ
MM2 モニタモジュール
P2 圧力センサ
T2 温度センサ
L2 レーザ光
M2 ミラー

50 コントローラ部
51 メインコントローラ
52 ユーティリティコントローラ
53 波長コントローラ
54 トリガコントローラ
55 エネルギーコントローラ

6 ビーム合成器
61 ルーフ形状のミラー
62a 1/4波長板
62b 偏光ビームスプリッタ
63 透過型グレーティング
64a 1/4波長板
64b ローション(Rochon)プリズム
65a 円板状の光学基板
65b モータ
66 角度振動ミラー
67 直線振動ミラー
68 ルーフミラーアレイ68

7 露光装置

SR1、SR2、SR3 磁気スイッチ
SW 固体スイッチ
Tr1 昇圧トランス
L1 リアクトル
C0 主コンデンサ
C1、C2 コンデンサ
Cp ピーキングコンデンサ

91 第1電極91
92 誘電体チューブ92
93 第2電極

Claims (18)

  1. 高電圧に充電される第1のコンデンサと、第1のスイッチと、この第1のスイッチがオンとなったとき上記第1のコンデンサに蓄えられた電荷をパルス圧縮して出力する第1の磁気パルス圧縮回路とを含む第1の発振用高電圧パルス発生器と、
    レーザガスが封入された第1のレーザチャンバと、この第1のレーザチャンバ内に配置され、上記第1の高電圧パルス発生器に含まれる第1の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される第1の一対の放電電極と、レーザ光を狭帯域化する第1の狭帯域化モジュールを有するレーザ共振器とを含む第1の放電励起ガスレーザと、
    高電圧に充電される第2のコンデンサと、第2のスイッチと、この第2のスイッチがオンとなったとき上記第2のコンデンサに蓄えられた電荷をパルス圧縮して出力する第2の磁気パルス圧縮回路とを含む第2の発振用高電圧パルス発生器と、
    レーザガスが封入された第2のレーザチャンバと、この第2のレーザチャンバ内に配置され、上記第2の高電圧パルス発生器に含まれる第2の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される第2の一対の放電電極と、レーザ光を狭帯域化する第2の狭帯域化モジュールを有するレーザ共振器とを含む第2の放電励起ガスレーザと、
    上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを充電する少なくとも1つの充電器と、
    上記第1のレーザチャンバにレーザガスを充填し、また、排気する第1のレーザガス充填・排気手段と、
    上記第2のレーザチャンバにレーザガスを充填し、また、排気する第2のレーザガス充填・排気手段と、
    第1の放電励起ガスレーザから放出される第1のレーザ光の少なくともビーム品質をモニタする第1のモニタと、
    第2の放電励起ガスレーザから放出される第2のレーザ光の少なくともビーム品質をモニタする第2のモニタと、
    上記第1のレーザ光の進行方向と第2のレーザ光の進行方向とを略一致させるビーム合成器と、
    制御手段とからなり、
    上記制御手段は、露光装置からの発光指令に基づき、上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを交互に動作させるとともに、
    上記第1のモニタで検出したビーム品質に相当する信号に基づき、上記第1のレーザ光のパルスエネルギーが所定のエネルギーとなるように、第1のコンデンサの充電電圧、上記第1のレーザガス充填・排気手段の動作による第1のレーザチャンバ内のレーザガス条件の少なくとも1つを制御し、
    上記第2のモニタで検出したビーム品質に相当する信号に基づき、上記第2のレーザ光のパルスエネルギーが所定のエネルギーとなるように、第2のコンデンサの充電電圧、上記第2のレーザガス充填・排気手段の動作による第2のレーザチャンバ内のレーザガス条件の少なくとも1つを制御する
    ことを特徴とする露光用ガスレーザ装置。
  2. 上記所定のエネルギーは、各ガスレーザの発振周波数をパラメータとして、露光装置の光学部品にダメージを殆ど与えない最大パルスエネルギー以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の露光用ガスレーザ装置。
  3. 上記制御手段は、露光装置から指令されるパルスエネルギーの設定値が上記最大パルスエネルギー以下であるかどうか検定し、
    パルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギーより大きい場合は異常信号を出力して上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのレーザ動作を停止させ、
    パルスエネルギーの設定値が最大パルスエネルギー以下である場合は上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのレーザ動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項2記載の露光用ガスレーザ装置。
  4. 上記制御手段は、上記第1の放電励起ガスレーザおよび第2の放電励起ガスレーザのうちのいずれか一方が故障した場合、他方のレーザ動作を続行させる
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  5. 上記ビーム合成器は、互いに角度をなす第1の反射面および第2の反射面を有するルーフ形状のミラーであって、
    第1のレーザ光が第1の反射面によって反射され、第2のレーザ光が第2の反射面によって反射され、
    各反射レーザ光が略同一の方向に進行するように、上記第1の反射面および第2の反射面がなす角度、第1のレーザ光の第1の反射面への入射角度、第2のレーザ光の第2の反射面への入射角度が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  6. 上記ビーム合成器は、1/2波長板と偏光ビームスプリッタとからなり、
    上記偏光ビームスプリッタは、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向の光を透過し、上記偏光方向と直交する偏光方向の光を反射するものであって、
    上記1/2波長板は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が入射するように配置され、
    上記偏光ビームスプリッタは、上記1/2波長板を透過したレーザ光と上記1/2波長板を透過しないレーザ光とが入射し、上記1/2波長板を透過したレーザ光の反射方向と上記1/2波長板を透過しないレーザ光の透過方向とが略同一の方向となるように、第1のレーザ光、第2のレーザ光の偏光ビームスプリッタへの入射光軸、角度が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  7. 上記ビーム合成器は、透過型グレーティングで構成され、
    上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方の入射角がθ1であって、他方の入射角がθ2であるとき、上記透過型グレーティングは、入射するレーザ光の入射角がθ1のときの−1次回折光の進行方向と、入射するレーザ光の入射角がθ2のときの1次回折光の進行方向とが略一致するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  8. 上記ビーム合成器は、1/2波長板とローションプリズムとからなり、
    上記ローションプリズムは、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向の光の入射方向が、第1のレーザ光の偏光方向、第2のレーザ光の偏光方向と直交する偏光方向の光の入射方向に対して角度θ3をなすように両偏光方向の光が入射すると、両偏光方向の光を略同一方向に出射するものであって、
    上記1/2波長板は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が入射するように配置され、
    上記偏光ビームスプリッタには、上記1/2波長板を透過したレーザ光と上記1/2波長板を透過しないレーザ光とが入射し、上記1/2波長板を透過したレーザ光の入射方向と上記1/2波長板を透過しないレーザ光の入射方向とが角度θ3をなすように、第1のレーザ光、第2のレーザ光の偏光ビームスプリッタへの入射光軸が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  9. 上記ビーム合成器は、レーザ光を反射する反射ミラー部とレーザ光を透過する光透過部とが交互に設けられた円板状の光学基板と、この光学基板を回転させる回転機構とからなり、
    上記光学基板には、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光が入射し、
    上記回転機構は、上記制御手段により、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が上記光学基板に入射したときは上記光透過部を通過し、他方が上記光学基板に入射したときは上記反射ミラー部により反射されるように回転制御されていて、
    上記光透過部を透過した一方のレーザ光の透過方向および透過位置と、上記光反射部を反射した他方のレーザ光の反射方向および反射位置とが略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の上記光学基板への入射光軸が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  10. 上記ビーム合成器は、入射するレーザ光の反射方向を調整可能な角度振動ミラーと、この角度振動ミラーの設置角度を制御する回転制御手段とからなり、
    上記角度振動ミラーには、進行方向が互いに平行ではない上記第1のレーザ光および第2のレーザ光が入射し、
    上記回転制御手段は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が上記角度振動ミラーに入射したときの反射方向と、他方が上記角度振動ミラーに入射したときの反射方向とが、略一致するように上記角度振動ミラーの設置角度を制御し、
    上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の上記角度振動ミラーへの入射位置が略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の入射光軸が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  11. 上記ビーム合成器は、直線方向に位置を設定可能な直線振動ミラーと、この直線振動ミラーの設置位置を制御する位置制御手段とからなり、
    上記直線振動ミラーの移動範囲と上記第1のレーザ光および第2のレーザ光の光軸とは重なっており、
    上記位置制御手段は、上記第1のレーザ光および第2のレーザ光のいずれか一方が放出されたときにはこのレーザ光の光軸から上記直線振動ミラーを退避させ、他方が放出されたときにはこのレーザ光の光軸上に上記直線振動ミラーが位置するように、上記直線振動ミラーの位置を制御し、
    上記直線振動ミラーが光軸上から退避した位置にあるときのレーザ光の進行方向と、上記直線振動ミラーが光軸上にあるときのレーザ光の反射方向とが略一致するように、上記第1のレーザ光、第2のレーザ光の光軸、および上記直線振動ミラーの設置角度、移動範囲が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  12. 上記ビーム合成器は、互いに角度をなす第1の反射面および第2の反射面を有するルーフ形状のミラー構造部が複数設けられたルーフミラーアレイであって、
    各ミラー構造部の第1の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いていて、各ミラー構造部の第2の反射面はいずれもほぼ同方向に傾いていて、
    第1のレーザ光が各ミラー構造部の第1の反射面によって反射され、第2のレーザ光が各ミラー構造部の第2の反射面によって反射され、
    各反射レーザ光が略同一の方向に進行するように、上記各ミラー構造部の第1の反射面および第2の反射面がなす角度、第1のレーザ光の第1の反射面への入射角度、第2のレーザ光の第2の反射面への入射角度が設定されている
    ことを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  13. 上記制御手段は、露光装置からの発光指令に基づき、上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを交互に動作させるにあたって、上記上記第1のスイッチおよび第2のスイッチを動作させるための各トリガ信号の送出タイミングを、上記第1の放電電極および第2の放電電極における放電開始タイミングと、上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路の動作を考慮して補正している
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12のいずれか1項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  14. 上記露光用ガスレーザ装置は、さらに、
    第1の放電励起ガスレーザの発光あるいは放電タイミングを計測する第1の発光あるいは放電モニタと、
    第2のガスレーザ装置の発光あるいは放電タイミングを計測する第2の発光あるいは放電モニタとを有し、
    上記制御手段は、上記第1の発光あるいは放電モニタおよび第2の発光あるいは放電モニタに基づき、上記各トリガ信号の送出タイミングをフィードバック補正している
    ことを特徴とする請求項13記載の露光用ガスレーザ装置。
  15. 上記第1の放電電極および第2の放電電極における放電開始タイミングを考慮した補正は、上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの充電電圧値と上記第1のレーザチャンバおよび第2のレーザチャンバ内のレーザガス圧力値に基づき行われる
    ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の露光用ガスレーザ装置。
  16. 上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路の動作を考慮した補正は、上記第1のコンデンサおよび第2のコンデンサの充電電圧値と上記第1の磁気パルス圧縮回路および第2の磁気パルス圧縮回路を構成する回路素子の温度値に基づき行われる
    ことを特徴とする請求項13、14または請求項15に記載の露光用ガスレーザ装置。
  17. 上記露光用ガスレーザ装置から放出されるレーザ光の繰り返し周波数が8kHz以上である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16のいずれか1項に記載の露光用ガスレーザ装置。
  18. 上記露光用ガスレーザ装置は、KrFエキシマレーザ装置、ArFエキシマレーザ装置、フッ素分子レーザ装置のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17のいずれか1項に記載の露光用ガスレーザ装置。
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