JP4367836B2 - Mopo方式2ステージレーザ装置 - Google Patents
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(ア) 空間コヒーレンスが高い。すなわち、ビーム横断方向のシェア量(ピンホール間隔)を同じとした場合に、干渉縞のビジビリティーが高い(欠点)
(イ) チャンバー間の同期励起タイミング変動に対して出力変動が鈍感で、エネルギー安定性が高い。すなわち、同期許容幅が広い(利点)
(ウ) MOPA方式と比較して高出力効率であり、発振用レーザから放出されるレーザ光(シードレーザ光)のパルスエネルギーがMOPA方式よりも小さくてよい(利点)
(エ) 発振用レーザからのレーザパルスの後半部はラウンドトリップが多くなるためスペクトル線幅が狭く、この後半部の裾部分(tail)の瞬時エネルギーは小さい。MOPO方式の増幅部はレーザ共振器を有する増幅用レーザであって増幅効率(シードレーザ光のパルスエネルギーに対する2ステージレーザ装置から放出されるレーザ光のパルスエネルギーの比率)が大きいので、瞬時エネルギーの小さいレーザパルスの後半部の裾部分を増幅して所定のパルスエネルギーを有するレーザ光を出力させる事が可能となる。そのため、結果として、出力されるレーザ光のスペクトル線幅を細くできる(利点)
(オ) MOPA方式と比較してパルス幅が長い。よって、MOPA方式と比較してピークパワーが小さく、露光装置の光学素子等へ与えるダメージが小さい(利点)
(カ) 上記したように、MOPO方式の増幅用レーザは発振用レーザから注入されるシードレーザ光(時間的に一部分:上記したレーザパルスの後半部の裾部分)を増幅するので、スペクトル特性は発振段レーザと同様に狭帯域化されている。しかし増幅用レーザは、通常レーザ共振器を備えており、単独でも発振可能である。この増幅用レーザに設けられているレーザ共振器は狭帯域化手段(LNM)を持たないため、増幅用チャンバ内の放電により発生した光のうち、増幅用レーザのレーザ共振器により共振してしまう成分も発生する。その結果、増幅用レーザ自身での放電により、増幅用チャンバ内で発生する自然放出光を種として増幅されたブロードなスペクトル成分が発生してしまう。よってMOPO方式で生じたレーザ光には、ブロードなスペクトル成分が含まれてしまう。このようなレーザ光を露光に用いた場合、露光の解像度が低下してしまうといった不具合が生じる(欠点)
(キ) また、上記したように増幅用レーザが単独で発振可能であるため、発振用レーザでの放電発生タイミングと増幅用レーザでの放電発生タイミングとの同期ずれが発生した場合、スペクトル線幅が狭帯域化されていないフリーランレーザ光が出力されてしまう(欠点)
MOPA
(ア) 空間コヒーレンスが低い。すなわち、ビーム横断方向のシェア量(ピンホール間隔)を同じとした場合に、干渉縞のビジビリティーが低い(利点)
(イ) チャンバー間の同期励起タイミング変動に対して出力変動が敏感で、エネルギー安定性が低い。すなわち、同期許容幅が狭い(欠点)
(ウ) MOPO方式と比較して低出力効率であり、発振段レーザからのレーザ(seed)エネルギーがMOPO方式よりも必要(欠点)
(エ) 発振段レーザからのレーザパルスの後半部はラウンドトリップが多くなるためスペクトル線幅が狭くなるが、この後半部の裾部分(tail)は瞬時エネルギーは小さい。MOPA方式の増幅部はレーザ共振器を持たず増幅効率が小さいので、所定のパルスエネルギーを有するレーザ光を出力するためには、ある程度瞬時エネルギーの大きい発振段レーザからのレーザパルスの前半部を増幅せざるを得ない。そのため、結果として、出力されるレーザ光のスペクトル線幅は細くなりにくい(欠点)
(オ) MOPO方式と比較してパルス幅が短い。よって、MOPO方式と比較してピークパワーが大きく、露光装置の光学素子等へ与えるダメージが大きい(欠点)
(カ) 増幅側の増幅器はレーザ共振器を持たないので、増幅器自身でのレーザ発振は発生しない。そのため、増幅器から出力されるレーザ光に含まれるブロードなスペクトル成分は、MOPO方式と比較すると少ない(利点)
(キ) また、上記したように増幅器は単独で発振可能ではないので、発振用レーザでの放電発生タイミングと増幅用レーザでの放電発生タイミングとの同期ずれが発生した場合、スペクトル線幅が狭帯域化されていないフリーランレーザ光が出力されることはない(利点)
ここで、理解を容易にするために、同期許容幅について概略的に説明する。図15はMOPA方式の2ステージレーザ装置における同期タイミングの説明図である。図15に示すように、発振用レーザ100から放出されるシードレーザパルスが存在する時間と増幅器で放電が発生してゲインが存在する時間とが重なった時間領域(図15(a)の斜線部)にあるシードレーザパルスが増幅される(図15(b))。
レーザガスが封入された増幅用レーザチャンバと、この増幅用レーザチャンバ内に配置され、第2の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される一対の放電電極と、リア側ミラーと出力ミラーとからなるレーザ共振器とを含み、上記発振用ガスレーザから放出され、増幅用レーザチャンバ内に入射して、上記一対の放電電極間の放電空間に注入されるレーザ光を増幅して放出する増幅用ガスレーザと、上記発振用ガスレーザと上記増幅用ガスレーザとの発光タイミングを調整する同期コントローラとを含むMOPO方式2ステージレーザ装置において、発振用ガスレーザからのシードレーザ光を増幅用ガスレーザに注入して増幅用ガスレーザを動作させたときに、MOPO方式2ステージレーザ装置から出力されるMOPOレーザ光のパルスエネルギーが所定の定格エネルギーになっている状態から当該MOPOレーザ光のパルスエネルギーが上昇するに応じて、発振用ガスレーザからのシードレーザ光を増幅用ガスレーザに注入しないで増幅用ガスレーザのみを動作させたときの該増幅用ガスレーザから出力されるAMPレーザ光のパルスエネルギーがほぼ0になっている状態から当該AMPレーザ光のパルスエネルギーが上昇する状態に、MOPO方式2ステージレーザ装置の各パラメータが調節されている。ここで、MOPO方式2ステージレーザ装置は、露光装置の光源として用いられるものであって、所定の定格エネルギーは、露光装置から要求される値であることが望ましい。また、増幅用ガスレーザの光学ロスの増大化、増幅用ガスレーザのレーザゲインの減少化のうち少なくとも一方が得られるように、MOPO方式2ステージレーザ装置のパラメータが調節されて、増幅用ガスレーザから出力されるAMPレーザ光のパルスエネルギーがほぼ0となっているとともに、MOPOレーザ光のレーザビーム断面積の増大、シードレーザ光のパルスエネルギーの増大のうち少なくとも一方が得られるように、MOPO方式2ステージレーザ装置のパラメータが調節されて、MOPOレーザ光のパルスエネルギーが所定の定格エネルギーとなっていることが望ましい。
(1) 増幅用レーザを単独で動作させたとき、出力されるレーザ光の出力がほぼ0となるように、増幅用レーザのレーザゲインと損失との関係を設定
(2) 発振用レーザ100から注入されるシードレーザ光をシードとした増幅用レーザのレーザ発振の結果、出力されるレーザ光のパルスエネルギーが定格エネルギーとなるように、発振用レーザ100、増幅用レーザ300を構成
まず、上記(1)について、説明する。
(A)ロスが大きくなるように設定する
(B)レーザゲインが小さくなるように設定する
まず、(A)について説明する。
増幅用レーザ300のレーザゲインがロスに対して大きいとき、レーザの励起強度がある閾値を超えてしまい増幅用レーザ300は単独で発振する。この場合、ロスを大きくするか、レーザゲインを小さくする必要がある。
レーザ共振器において、レーザ媒質が存在しない領域、すなわち、電極30a、30b間の放電領域以外の領域が占める部分の長さ(以下、共振器空走距離)を調整する。共振器空走距離が長いと、レーザ媒質が存在しない領域が長くなるので、レーザ光はその部分で減衰する。よって、共振器空走距離を調整することにより、増幅用レーザ300を単独で動作させたときに出力されるレーザ光の出力がほぼ0となるようにすることができる。なお、この構成では、共振器空走距離が長くなる分だけ増幅用レーザ300が大きくなる。よって、露光用MOPO方式2ステージレーザ装置自体が大型化する。
レーザ共振器を構成するリア側ミラー36をレーザ発振に寄与しない程度に低下させる。または、出力ミラー37の各反射率の少なくとも1つをレーザ発振に寄与しない程度に低下もしくは増加させる。この方法によれば、上記した共振器空走距離を調整するわけではないので、露光用MOPO方式2ステージレーザ装置自体が大型化することはない。
増幅用レーザ300のレーザ共振器の光軸ずれを発生させる。具体的には、レーザ共振器を構成するリア側ミラー36、出力ミラー37の配置、もしくはレーザ共振器に対する増幅用チャンバ30の位置をずらす。しかしながら、レーザ共振器のアライメントのみを調節して増幅用レーザ300を単独で動作させたときに出力されるレーザ光の出力がほぼ0となるようにすると、シードレーザ光が注入されても、もはや増幅用レーザ300はレーザ動作を行わず単なる増幅器となってしまい、結果として2ステージレーザ装置はMOPA方式として機能してしまう。よって、レーザ共振器のアライメントによる方法は、レーザ共振器の光軸ずれの発生度合いを小さくして、以下に示す(B)レーザゲインが小さくなるように設定方法と併用することが望ましい。
レーザゲインを小さくするには、以下のパラメータの少なくとも1つを調節する。
(d−1)レーザガス圧力
レーザガスの圧力を低下させると、増幅用チャンバ30内の電極30a、30b間で発生する放電の放電開始電圧が低下する。そのため、レーザ媒質であるレーザガスに放電によって注入される励起エネルギーが小さくなるので、結果としてレーザゲインが小さくなる。
2ステージレーザ装置が、KrFエキシマレーザ装置である場合、クリプトン(Kr)およびフッ素(F2)の少なくとも1方の濃度を減少させる。これにより、放電によって生成されるKrFエキシマ分子の数が減少し、レーザゲインが小さくなる。
2ステージレーザ装置が、KrFエキシマレーザ装置、もしくは、ArFエキシマレーザ装置である場合、バッファーガスがネオン(Ne)であると、エキシマ分子を生成しやすい。よって、バッファーガスをヘリウム(He)、もしくはNeとHeの混合ガスにする。このようにバッファーガス種を選択することにより、放電によって生成されるエキシマ分子の数が減少し、レーザゲインが小さくなる。
高電圧パルス発生装置32の主コンデンサC0の充電電圧を小さくする。すなわち、増幅用チャンバ30内の電極30a、30b間に印加される電圧が小さくなるので、放電開始電圧が低下する。そのため、レーザ媒質であるレーザガスに放電によって注入される励起エネルギーが小さくなるので、結果としてレーザゲインが小さくなる。
増幅用チャンバ30内の電極30a、30b間の放電領域の長さを短くする。このように設定することによりレーザゲイン長が短くなり、レーザゲインが小さくなる。
上記したように、増幅用レーザ300を単独で動作させたときに出力されるレーザ光の出力がほぼ0となるように設定すると、P(MOPO)−P(AMP)で表される増幅量が小さくなる。そこで、増幅量を増やすために放電(レーザゲイン)体積を増加させる。このとき、放電体積を増加させるために、放電領域の長さを増加させることは、レーザゲイン長の増加となり、増幅用レーザ300が発振しやすくなる(すなわち、上記した(B)レーザゲインを小さくする方策の(f)と相反する方向になる)ので好ましくない。したがって、MOPOレーザビーム断面積を増大させることにより、上記増幅量が減少した分を補償して定格エネルギーEsを得る。
図3にサイド注入方式でシードレーザ光が注入される場合の増幅用レーザ300の構成例を示す。ここで、図3(a)は上面図、図3(b)は側面図である。図13(b)に示した増幅用レーザ300の構成例と本構成例の相違点は、レーザ共振器を安定共振器としたこと、リア側ミラーに孔を設けず、発振用レーザ100からのシードレーザ光をリア側ミラーの側面から注入したことである。なお、図3において、符号が図13(b)と同一のものは、同様の構成要素であるので説明は省略する。また、理解を容易にするために、ガス供給・排気ユニット34、冷却水供給ユニット35、クロスフローファン30c、熱交換器30dは省略されている。
図6に拡大注入方式でシードレーザ光が注入される場合の増幅用レーザ300の構成例を示す。ここで、図6は一対の電極30a、30b間の放電方向の側面から見た図である。図13(b)に示した増幅用レーザ300の構成例と本構成例の相違点は、リア側ミラー36に設けた孔を小さくしたこと、リア側ミラー36の前(すなわち、発振用レーザ100と増幅用レーザ300との間)にシードレーザ光の断面積ならびに発散角を変換する変換光学系70を配置したことである。なお、図6において、符号が図13(b)と同一のものは、同様の構成要素であるので説明は省略する。また、理解を容易にするために、ガス供給・排気ユニット34、冷却水供給ユニット35、クロスフローファン30c、熱交換器30dは省略されている。
発振用レーザ100から放出されるシードレーザ光のパルスエネルギーを増大させることにより上記増幅量が減少した分を補償して、定格エネルギーEsを得る。シードレーザ光のパルスエネルギーを増大させるための方策について、以下説明する。
発振用チャンバ10内のレーザガスの圧力を増加させ、電極10a、10b間で発生する放電の放電開始電圧が増加させる。これにより、レーザ媒質であるレーザガスに放電によって注入される励起エネルギーを大きくして、シードレーザ光のパルスエネルギーを増大させる。
シードレーザ光のパルスエネルギーを増大させるには、例えば、発振用レーザ100の高電圧パルス発生器12の主コンデンサC0の充電電圧を大きし、レーザ媒質であるレーザガスに放電によって注入される励起エネルギーを大きくする。
(A)光学ロスの増大化(具体的方策は、以下の(a)(b)(c))
(a)共振器空走距離の長大化
(b)リア側ミラー36の反射率の低下、または、出力ミラー37の反射率の低下もしくは増加
(c)レーザ共振器のミスアライメント
(B)レーザゲインの減少化(具体的方策は、以下の(d)(e)(f))
(d)増幅用チャンバー30内レーザガス圧力、レーザガス組成の調整
(e)高電圧パルス発生器32の主コンデンサC0への充電電圧の低下
(f)増幅用チャンバ30内の放電サイズの小型化(レーザゲイン長さの短小化)
(2) 上記(1)を行った上で、定格エネルギーを得る。そのために、以下、(C)(D)の少なくとも1方のように構成する
(C)MOPOレーザビーム断面積の増大(具体的方策は、以下(ア)(イ)を両方とも行う)
(ア) 放電空間の拡大(電極間隔、電極幅の増加)
(イ) 注入方式の選択(具体的方策は、以下の(g)(h))
(g)サイド注入方式
(h)拡大注入方式
(D)シードレーザ光のパルスエネルギーの増大(具体的方策は、以下の(i)(j))
(i)発振用チャンバー内のレーザガス圧力の調整
(j)高電圧パルス発生器32の主コンデンサへの充電電圧の増加
以上のように構成することにより、MOPO方式の2ステージレーザ装置から放出されるレーザ光に含まれるブロードなスペクトル成分を、MOPA方式の場合方式と同様、小さくすることが出来た。
・増幅用レーザ300のレーザ共振器長 1100mm
・出力ミラー37sの反射率 30%
・リア側ミラー36sの反射率 100%
・ レーザガス圧力 250kPa(発振用レーザ100)
・ レーザガス圧力 150kPa(増幅用レーザ300)
・ フッ素濃度 0.1%(発振用レーザ100、増幅用レーザ300共通)
・ アルゴン濃度 3.5%(発振用レーザ100、増幅用レーザ300共通)
・ 放電入力 1.5J(発振用レーザ100、増幅用レーザ300共通)
・ 放電サイズ 600×3×16mm(16mmは電極間距離)
(発振用レーザ100、増幅用レーザ300共通)。
10 発振用チャンバ
10a、10b 電極
10c クロスフローファン
10d 熱交換器
10e、10f ウィンドウ
11 充電器
12 発振用高電圧パルス発生器
14 ガス供給・排気ユニット
15 冷却水供給ユニット
16 狭帯域化モジュール(LNM)
17 フロントミラー
19 第1のモニタモジュール
20 放電検出部
21 ドライバ
P1 圧力センサ
T1 温度センサ
300 増幅用レーザ
30 増幅用チャンバ
30a、30b 電極
30c クロスフローファン
30d 熱交換器
30e、30f ウィンドウ
31 充電器
32 増幅用高電圧パルス発生器
34 ガス供給・排気ユニット
35 冷却水供給ユニット
36、36s リア側ミラー
37、37s 出力ミラー
39 第2のモニタモジュール
40 放電検出部40
P2 圧力センサ
T2 温度センサ
3 露光装置
5 ユーティリティコントローラ5
6 波長コントローラ
7 エネルギーコントローラ
8 同期コントローラ
42 ビーム伝搬部42
70 変換光学系
71、72 ビーム幅縮小プリズム
73、74、75 正レンズ
76 負レンズ
SR1、SR2、SR3 磁気スイッチ
SW 固体スイッチ
Tr1 昇圧トランス
L1 リアクトル
C0 主コンデンサ
C1、C2 コンデンサ
Cp ピーキングコンデンサ
91 第1電極91
92 誘電体チューブ92
93 第2電極
Claims (14)
- レーザガスが封入された発振用レーザチャンバと、この発振用レーザチャンバ内に配置され、第1の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される一対の放電電極と、レーザ共振器とを含む発振用ガスレーザと、
レーザガスが封入された増幅用レーザチャンバと、この増幅用レーザチャンバ内に配置され、第2の磁気パルス圧縮回路の出力端に接続される一対の放電電極と、リア側ミラーと出力ミラーとからなるレーザ共振器とを含み、上記発振用ガスレーザから放出され、増幅用レーザチャンバ内に入射して、上記一対の放電電極間の放電空間に注入されるレーザ光を増幅して放出する増幅用ガスレーザと、上記発振用ガスレーザと上記増幅用ガスレーザとの発光タイミングを調整する同期コントローラとを含むMOPO方式2ステージレーザ装置において、
発振用ガスレーザからのシードレーザ光を増幅用ガスレーザに注入して増幅用ガスレーザを動作させたときに、MOPO方式2ステージレーザ装置から出力されるMOPOレーザ光のパルスエネルギーが所定の定格エネルギーになっている状態から当該MOPOレーザ光のパルスエネルギーが上昇するに応じて、発振用ガスレーザからのシードレーザ光を増幅用ガスレーザに注入しないで増幅用ガスレーザのみを動作させたときの該増幅用ガスレーザから出力されるAMPレーザ光のパルスエネルギーがほぼ0になっている状態から当該AMPレーザ光のパルスエネルギーが上昇する状態に、MOPO方式2ステージレーザ装置の各パラメータが調節されている
ことを特徴とするMOPO方式2ステージレーザ装置。 - MOPO方式2ステージレーザ装置は、露光装置の光源として用いられるものであって、所定の定格エネルギーは、露光装置から要求される値であること
を特徴とする請求項1記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 増幅用ガスレーザの光学ロスの増大化、増幅用ガスレーザのレーザゲインの減少化のうち少なくとも一方が得られるように、MOPO方式2ステージレーザ装置のパラメータが調節されて、増幅用ガスレーザから出力されるAMPレーザ光のパルスエネルギーがほぼ0となっているとともに、MOPOレーザ光のレーザビーム断面積の増大、シードレーザ光のパルスエネルギーの増大のうち少なくとも一方が得られるように、MOPO方式2ステージレーザ装置のパラメータが調節されて、MOPOレーザ光のパルスエネルギーが所定の定格エネルギーとなっていること
を特徴とする請求項1もしくは2のいずれ1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記発振用ガスレーザのレーザ共振器は、レーザ光を狭帯域化する狭帯域化モジュールを有する
ことを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記発振用ガスレーザから放出されるシードレーザ光は、上記増幅用ガス
レーザの放電空間の略全域に所定以上のエネルギー密度で注入されるように増幅用レーザチャンバ内に入射するよう設定されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれか1項に記載されたMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記増幅用ガスレーザのレーザ共振器は安定共振器を構成していて、
上記発振用ガスレーザから放出されるシードレーザ光が、上記リア側ミラーの周辺から上記増幅用ガスレーザのレーザ共振器中に導入するように構成されている
ことを特徴とする請求項5記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記増幅用レーザのレーザ共振器は安定共振器を構成していて、
上記発振用ガスレーザから放出されるシードレーザ光が、上記出力ミラーの周辺から上記増幅用ガスレーザのレーザ共振器中に導入するように構成されている
ことを特徴とする請求項5記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記リア側ミラーには孔部が設けられていて、
上記発振用ガスレーザと上記増幅用ガスレーザとの間に、上記発振用ガスレーザで発振されたシードレーザ光のビーム形状を圧縮する機能と、上記発振用段ガスレーザで発振されたシードレーザ光の発散を拡大する機能を有する変換光学系を備え、この変換光学系により変換されたレーザ光が上記孔部を通過するように構成されている
ことを特徴とする請求項5記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記出力ミラーには孔部が設けられていて、
上記発振用ガスレーザと上記増幅用ガスレーザとの間に、上記発振用ガスレーザで発振されたシードレーザ光のビーム形状を圧縮する機能と、上記発振用段ガスレーザで発振されたシードレーザ光の発散を拡大する機能を有する変換光学系を備え、この変換光学系により変換されたレーザ光が上記孔部を通過するように構成されている
ことを特徴とする請求項5記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記変換光学系は、1つ以上のビーム幅縮小プリズムからなる
ことを特徴とする請求項8もしくは9のいずれか1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記変換光学系は、第1の正レンズと焦点距離が上記第1の正レンズの焦点距離より短い第2正レンズとを共焦点で配置してなる望遠光学系である
ことを特徴とする請求項8もしくは9のいずれか1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 上記変換光学系は、正レンズと焦点距離が上記第1の正レンズの焦点距離より短い負レンズとを共焦点で配置してなる望遠光学系である
ことを特徴とする請求項8もしくは9のいずれか1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。 - 増幅用ガスレーザの一対の放電電極間距離、電極幅のうち少なくとも1つのパラメータが調節されて、MOPOレーザ光のパルスエネルギーが所定の定格エネルギーとなっていることを特徴とする請求項3記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。
- 上記MOPO方式2ステージレーザ装置が、KrFエキシマレーザ装置、ArFエキシマレーザ装置、フッ素分子レーザ装置のいずれかである
ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12、13のいずれか1項に記載のMOPO方式2ステージレーザ装置。
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