JP2005141814A - 光ディスク装置 - Google Patents

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幸子 西谷
Mutsumi Iguchi
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Abstract

【課題】ウォブルとLPPの重畳信号よりスルーレートを制御することで、LPP検出のスライスレベルを簡単に精度良く設定可能とする。
【解決手段】トラックと、トラックの間に形成されアドレス情報が記録されたトラックと間部とを有する光ディスクから、アドレス情報を読み出す光ディスク装置であって、光ディスクにレーザを照射する光学ヘッドであって、トラック方向に第1のディテクタと第2のディテクタとに分割され、かつ、それぞれが光ディスクからの反射光を検出して検出信号を出力するディテクタを備えた光学ヘッドと、第1及び第2の検出信号の差である差動信号を出力する差動回路と、差動信号に含まれるアドレス情報を2値化するためのスライスレベルを差動信号に基づいて検出するレベル検出器と、スライスレベルにより差動信号に含まれるアドレス情報を2値化する2値化回路とを備えた、光ディスク装置等を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクに記録された信号の記録及び再生に関する。
情報の記録/再生を行う光ディスクの1つのフォーマットとして、DVD―R/RWがある。このフォーマットの第1の特徴は、DVD−ROMフォーマットとの互換性を高めるために、情報の記録/再生を行う際に、アドレスを特定するために必要なアドレス情報が、ディスクのランドと呼ばれる領域に形成されていることである。このアドレスは、「ランドプリピットアドレス」または、「LPPアドレス」と称される。ディスクには、記録/再生を行うディスクのグルーブと呼ばれる案内溝が形成されており、ランドとは、グルーブとグルーブの間を指す。また、記録/再生の対象となる情報がマークとして記録される光ディスクの領域を記録トラックと呼び、記録トラックの追従時に、装置のトラッキングディテクタは、入射した光を検出して複数の光量信号を生成する。アドレス情報は複数の光量信号の差をとった差動信号に基づいて検出される。続いて、第2の特徴は、案内溝が一定の周期で半径方向に動揺されるウォブルが形成されていることである。ウォブルに基づいて得られるウォブル信号は、情報の記録/再生を行うクロックを生成するためのリファレンス信号として利用される。アドレス情報の検出と同様、ウォブルも複数の光量信号の差をとった差動信号に基づいて検出される。
以下、図4から図11を参照して、従来の光ディスク装置の構成及び動作を説明する。
図4は、DVD−R/RWディスク101に情報の記録再生を行う従来の光ディスク装置40のブロック図である。光ディスク装置40は、ディスクモータ102と、光を検出するトラッキングディテクタ、フォーカスディテクタ、及び、再生信号ディテクタを有する光学ヘッド103とトラッキングディテクタの光量信号に基づいて、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、及び、再生信号を生成するサーボ信号/再生信号生成回路104と、サーボ信号/再生信号生成回路104の出力信号を用いて光学ヘッドを光ディスク101の案内溝に追従させるフォーカス/トラッキング制御部105とを備えている。
さらに光ディスク装置40は、光学ヘッドのトラッキングディテクタの光量信号からウォブル信号を生成するためのウォブル検出差動回路106と、ウォブル検出差動回路の出力信号からウォブル信号を抽出するバンドパスフィルター107と、バンドパスフィルターの出力信号であるウォブル信号を2値化するウォブル信号2値化回路108と、ウォブル2値化信号から、同ディスクの記録/再生を行うのに必要なクロックを生成するためのウォブルPLL回路109と、トラッキングディテクタの光量信号の振幅を調整するLPP検出バランス調整回路126と、LPP検出バランス調整回路126により振幅を調整されたトラッキングディテクタの光量信号からLPPアドレス信号を検出するためのLPP検出差動回路127と、バンドパスフィルター107で抽出されたウォブル信号の振幅を検出する振幅検出回路110とバイアス電圧を発生させるバイアス発生回路111と、バイアス発生回路で発生する発生電圧とウォブル信号の振幅信号を加えた電圧を比較レベルとして、LPP検出差動回路127の出力信号を2値化するLPP信号2値化回路113と、LPP信号2値化回路113で検出されたLPP2値化信号からLPPアドレスを検出するLPPアドレス検出回路114とを備える。さらに光ディスク装置40は、サーボ信号/再生信号生成回路104で生成された再生信号を2値化する再生信号2値化回路115と、再生信号2値化回路115の出力信号を復調するためのクロックを生成するデータ再生PLL116と、データ再生PLL回路116によって生成されたクロックと2値化再生信号を用いて復調を行う復調回路117と、復調データの訂正、及び、ユーザーデータへの訂正符号の付加を行うエラー訂正/付加回路118と、エラー訂正符号を付加されたデータを変調回路に送り、または、復調回路からのデータをエラー訂正/付加回路に送り、かつ変調回路/復調回路の制御を行う変復調制御回路119を備える。さらに、光ディスク装置40は、前記訂正符号が付加されたユーザーデータを変調する変調回路120と、変調回路の出力信号よりレーザ駆動波形を生成するレーザ駆動波生成回路121とレーザ駆動を行うレーザ駆動回路122と、データの記録/再生を行うために必要なタイミング信号を生成するゲート信号生成回路123と、装置全体を制御するCPU124とを備えている。
続いて、光ディスク装置40の動作を説明する前に、本発明で想定する光ディスク101を説明する。図5はディスクの溝形状を示す図である。ディスク101ではグルーブとグルーブの間にランドが生成されている。ランド上にはLPPが生成され、グルーブには記録マークが形成されている。記録溝であるグルーブの半径方向のうねりを、本明細書ではウォブルと称し、ディスクの線速度を検出するために用いる。すなわち本明細書では、記録クロックの生成やCLV(Constant Linear Velocity)制御にウォブルを用いる。尚、図2では、半径方向は、ランドまたはグルーブにほぼ垂直な方向である。LPPは、アドレス情報がエンコードされているほか、ディスク上の正確な位置を検出するために用いられる。
図5では、さらに、光学ヘッド103に設けられたトラッキングディテクタ103aを示し、トラッキングディテクタ103aは、トラックに沿った方向(トラック方向)の分割線103bによって2つのトラッキングディテクタA及びBに分割されている。2つのトラッキングディテクタA及びBは、それぞれ、光学ヘッド103から照射され、光ディスク101で反射されたレーザ光の光量をそれぞれ検出して出力する。ディテクタA及びBの出力は、所定の処理をされた後、ウォブル検出差動回路106、及び、LPP検出バランス調整回路126を通りLPP検出差動回路127に入力され、その差である差動信号より、ウォブル及びLPPが検出される。尚、トラッキングディテクタ103aは、さらに、多くの数(例えば、4個、6個)のディテクタに分割されても良い。その場合にも、トラックに沿った分割線で分割された2つのディテクタの組をディテクタA及びBとして置き換えれば良い。
次に、図6から図11を参照して、図4に示す光ディスク装置40の動作を説明する。
図6から図11は、光ディスク装置40が、DVD−Rフォーマットディスクの案内溝に追従している際の動作波形である。光ディスク装置40の光学ヘッド103は、2つのトラッキングディテクタA及びB(例えば、図5参照)を備えており、2つのトラッキングディテクタに入射される光量は、平均値が等しくなるように制御されているとする。これらのディテクタに入射される光量は、ディスク上のトラックが半径方向に変調されているために一定の周波数で増減を繰り返し、さらに、ランドに形成されたLPPによってパルス状に変化する。さらに、記録時には、記録情報に応じてレーザ光の光量をパルス状に変動させるため、ディテクタに反射光として入射される光量も変動し、この変動が記録時のノイズとなる。また、記録済みトラックの再生時には、マークとしてトラックに記録された情報の信号が漏れ込み、この漏れ込みが再生時のノイズとなる。トラッキングディテクタA及びBの検出信号a及び検出信号bを図6に示す。従って、トラッキングディテクタA及びBの検出信号を処理して生成する差動信号は、ウォブル信号とLPP信号とノイズが重畳した波形になる。尚、ノイズの発生原因は記録時と記録済みトラックの再生時で異なるが、装置の動作原理は同様なので、記録時のウォブル信号とLPP信号の2値化を説明する。
まず、ウォブル信号の2値化について説明する。ウォブル検出差動回路106は、検出信号aと検出信号b(図6)の差動信号を生成し、ウォブル検出差動信号cとして出力する。ウォブル検出差動信号cを図7に示す。バンドパスフィルター107において、ウォブル検出差動信号cよりウォブル信号dを抽出し、ウォブル2値化回路108において、ウォブル信号dの2値化が行なわれる。図8にウォブル信号dの2値化に関する動作波形を示す。尚、トラッキングディテクタに入射される平均光量が等しくなるように制御されていることから、ウォブル検出差動信号cは、ウォブル信号cの2値化レベル(振幅の中心付近)において、記録時の光量変動によるノイズが最小になる。(図8参照)次に、LPP信号の2値化を説明する。LPP検出バランス調整126において、トラッキングディテクタA及びBの検出信号(検出信号a及び検出信号b)を、LPPの記録位置において、ウォブル信号とノイズの重畳成分の振幅が等しくなるように調整し、検出信号a2、検出信号b2として出力する。図9に、検出信号a2、及び、検出信号b2を示す。LPP検出差動回路127において、検出信号a2と検出信号b2の差動信号を生成し、LPP検出差動信号eとしてLPP信号2値化回路113へ出力する。LPP検出差動信号eを図10に示す。このようにバランス調整したLPP検出差動信号eは、LPP検出位置において、記録時の光量変動によるノイズが最小になる。しかし、ノイズを最小におさえてもなお、LPPの検出可能範囲(LPP検出差動信号eのノイズ成分より高くLPP信号のパルス成分より低い範囲)は狭いので、LPPの検出可能範囲に精度良くLPPスライスレベルを設定する必要がある。続いて、LPPスライスレベルの生成方法を説明する。図11にLPPスライスレベル生成に関する動作波形を示す。LPPスライスレベルは、バンドパスフィルター107により抽出されたウォブル信号dに基づいて生成する。信号振幅検出回路110において、ウォブル信号dの振幅値を検出する。しかし、ここで検出された振幅値は、LPPの検出可能範囲の値とならない。なぜなら、LPP検出差動信号eはLPP検出バランス調整回路126でバランスを調整していることから、ウォブル検出差動信号cとオフセットが異なるからであり、さらに、ウォブル信号dはウォブル検出差動信号cよりバンドパスフィルターで抽出していることから、信号振幅検出回路110で検出された振幅値はノイズの振幅情報を含まないからである。従って、バイアス発生回路111でオフセット及びノイズの振幅に対応する一定電圧を生成し、信号振幅検出回路110で検出された振幅値に加えて、LPPの検出可能範囲になるように調整し、LPPスライスレベルfとしてLPP信号2値化回路113へ出力する。さらに、バイアス発生回路111で生成する一定電圧は、低過ぎるとノイズによる誤検出が増え、高過ぎるとLPP信号のバラツキによりLPPを検出できなくなるので、LPPの検出可能範囲の適切なレベルにスライスレベルが設定されるように精調整しなければならない。この様に設定されたLPPスライスレベルfにより、LPP検出差動信号eをLPP信号2値化回路113において2値化する。
特開2002−216363号公報(図1)
トラッキングディテクタの差動信号(ウォブル信号とLPP信号の重畳信号)より、ウォブル信号とLPPアドレス信号を、各々の2値化回路で検出する系をもつ光ディスク装置において、記録時及び記録済みトラックの再生時には、トラッキングディテクタの差動信号にさらにノイズが重畳する。従って、各々の信号を正確に検出するには、ノイズを低減することと、適切なスライスレベルで2値化することが必要である。また、ウォブルの検出位置(ウォブル信号振幅の中心付近)とLPPの検出位置(ウォブル信号振幅のピーク付近)が異なることから、各々の検出系において、各々の検出位置でノイズを最小にし、各々の検出に最適なスライスレベルを設定する必要がある。このノイズを低減するための解決手段として、例えば、特開2002−216363号公報に記載の技術が提案されており、2つのトラッキングディテクタの検出信号の差動信号を生成する際、2つの検出信号の振幅バランスを、ウォブルとLPPで、各々最適に調整して各々差動信号を生成することで、各々のノイズを低減している。このように、トラッキングディテクタの検出信号に対して、ウォブル検出とLPP検出で各々最適な処理することでノイズを低減しているが、処理が異なるためにウォブル検出差動信号と、LPP検出差動信号はオフセットが異なる。しかしながら、従来の光ディスク装置では、LPPのスライスレベルをウォブル信号から生成しており、2値化回路で2値化の対象となる信号と、2値化の基準となる信号を生成するために用いた信号が異なるために、オフセットが発生していた。また、ウォブル信号から生成したウォブルの振幅値は、ノイズの振幅情報が欠落していた。従って、バイアス電圧等で、オフセット及びノイズ振幅によるウォブルの振幅値とLPPの検出可能範囲との差分の調整が必要であり、広い可変範囲を精調整できるバイアス発生回路等が必要であった。また、ウォブルの検出系とLPPの検出系が独立せず複雑な系になっていた。さらに、再生中、記録中は、光ディスクの反り等によりチルトが発生し、2つのトラッキングディテクタ振幅バランスが変動することから、オフセットが変動し、LPPスライスレベルが最適な位置からずれ、LPPアドレスの検出率が低下するという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明は、トラッキングディテクタの差動信号(ウォブル信号とLPPアドレス信号とノイズの重畳信号)より、ウォブル信号とLPPアドレス信号を、各々の2値化回路で検出する系をもつ光ディスク装置において、LPP検出のスライスレベルを、振幅の時間変化率であるスルーレートを制御することで、LPP検出の2値化の対象となる信号から生成することを最も主要な特徴とする。(以下、振幅の時間変化率をスルーレートと示す。)
より具体的には、本発明の請求項1に記載の発明は、光ディスクにレーザを照射し、第1のディテクタと第2のディテクタにトラック方向に分割され、かつ、それぞれが前記光ディクスからの反射光を検出して検出信号を出力するトラッキングディテクタを備えた光学ヘッドと、前記第1のディテクタより出力された第1の検出信号と、前記第2のディテクタより出力された第2の検出信号を受け取り、ノイズを低減し、第1の検出信号と第2の検出信号の差を検出してアドレス検出差動信号として出力するノイズ低減手段付差動回路と、ノイズ低減手段付差動回路より出力されたアドレス検出差動信号を受け取り、振幅の時間変化率であるスルーレートを制限することで、アドレス検出差動信号に含まれるウォブルによる信号成分とノイズの重畳信号のエンベロープのピークレベルを検出してレベル検出信号として出力するレベル検出器と、前記レベル検出器より出力したレベル検出信号のレベルを調整し、スライスレベル信号として出力するレベル調整回路と、前記アドレス検出差動回路より出力されたアドレス検出差動信号と、前記レベル調整回路により調整されたスライスレベル信号とを比較し、アドレス情報を検出する2値化回路を備えることを特徴としたものであり、レベル検出器により2値化の対象となる信号から振幅の時間変化率であるスルーレートを制限することで、アドレス検出差動信号に含まれるウォブルによる信号成分とノイズの重畳信号のエンベロープのピークレベルを検出することで、最適なスライスレベルで2値化でき、LPPアドレス検出率を高めるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、前記ノイズ低減手段付差動回路が、アドレス情報の記録された位置において、第1の検出信号及び第2の検出信号の振幅比を調整し、それぞれ出力するアドレス検出バランス調整回路と、前記アドレス検出バランス調整回路により調整された第1の検出信号、及び、第2の検出信号の差であるアドレス検出差動信号を出力するアドレス検出差動回路を備え、第1の検出信号、及び、第2の検出信号の振幅比を調整することでアドレス検出差動信号のノイズを低減することを特徴としたものであり、請求項1の光ディスク装置におけるノイズ低減手段付差動回路の具体的な構成を示す。
本発明の光ディスク装置は、上記構造を有し、LPP検出のスライスレベルを、LPP検出の2値化の対象となる信号から生成するので、オフセットもなく、スルーレートを制御することでスライスレベルを簡単に精度良くLPPの検出可能範囲に設定でき、LPPアドレスの検出率を高めることができる。また、ウォブルの検出系に依存しないので、LPP検出に最適化でき、簡潔な構成になるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における、光ディスク記録再生装置10のブロック図である。図1において、図4と同符号を付したものは同機能あるいは同種の信号であり、LPP検出系以外の全体構成は図4と同じであることから省略し、LPP検出部11について説明する。
LPP検出部11は、トラッキングディテクタA及びBの検出信号の振幅バランスを調整するLPP検出バランス調整回路126と、LPP検出バランス調整回路126の2つの出力信号の差動信号を生成するLPP検出差動回路127と、LPP検出差動回路127で生成された差動信号からスルーレートを制御して所望のレベルを出力するスルーレート制御回路201と、バイアス電圧を発生させるレベル調整回路202と、スルーレート制御回路201の出力とレベル調整回路202の出力を加算する加算器128と、LPP検出差動回路127の出力を加算器128の出力で2値化するLPP信号2値化回路113とを備える構成とする。
以下、LPP検出部11の動作を説明する。LPP検出バランス調整126において、トラッキングディテクタA及びBの検出信号(検出信号a及び検出信号b)を、LPPの検出位置において、ウォブルとノイズの重畳成分の振幅が等しくなるように調整し、検出信号a2、検出信号b2として出力する(図9参照)。LPP検出差動回路127において、検出信号a2と検出信号b2の差動信号を生成し、LPP検出差動信号eとしてLPP信号2値化回路113へ出力する。LPP検出差動信号eを図2に示す。このようにバランス調整したLPP検出差動信号eは、LPP検出位置において、記録時の光量変動によるノイズが最小になる。しかし、記録時のレーザパワーが最小時のLPP信号は、ノイズを最小におさえてもなお、LPPの検出可能範囲(LPP検出差動信号eのノイズ成分より高くLPP信号のパルス成分より低い範囲)は狭いので、LPPの検出可能範囲に精度良くLPPスライスレベルを設定する必要がある。図2の拡大位置のLPP信号が記録中のレーザパワーが最小時のLPP信号である。
続いて、図2を参照して、LPPスライスレベルの生成方法を示す。図2は、LPP検出差動信号eとスルーレート制御方法の説明図である。LPPスライスレベルは、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のピークエンベロープより高いレベルに設定する必要がある。このため、スルーレート制御回路201において、立ち上がりスルーレートと立ち下がりスルーレート(ドループ)をそれぞれ制限することで、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のピークエンベロープを検出する。但し、LPPのスライスレベルとして必要なのは、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のエンベロープのピーク値であり、ピークエンベロープに追従する必要はない。立ち上がりのスルーレートは、LPP検出差動信号eにおけるレーザパワー最小時のLPP信号成分を検出するために、レーザパワー最小時のLPP信号成分の立ち上がりの傾きより小さく設定する。(例えば、立ち上がりスルーレートを、レーザパワー最小時のLPP信号成分の立ち上がりの傾きの1/10から1/100程度に設定すると良好な結果が得られた。)立ち下がりのスルーレート(ドループ)は、立ち上がりスルーレートより小さく設定し、さらに、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のエンベロープの傾きより小さく設定する方が良い。これにより、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のピークエンベロープを検出できる。さらに、スライスレベルはLPP検出差動信号eにおけるLPP信号成分に対して垂直である方が良いので、立ち上がりスルーレート、立ち下がりスルーレート(ドループ)とも、応答速度で問題が出ない程度に低く設定するのが良い。(例えば、立ち下がりスルーレートを立ち上がりスルーレートの1/10から1/100程度に設定すると良好な結果が得られた。)これにより、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズの重畳信号のエンベロープのピーク値を検出できる。
図3にスルーレート制御回路201の出力信号を示す。ここで、スルーレート制御回路201の出力信号である、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズ成分の重畳信号のエンベロープのピーク値は、LPPの検出可能範囲(LPP検出差動信号eのノイズ成分より高くLPP信号のパルス成分より低い範囲)の下限である。LPP検出差動信号eに含まれるウォブル成分、及び、ノイズ成分、及び、LPP信号のパルス成分は各々変動するので、LPPスライスレベルは、LPPの検出可能範囲の中心(アパーチャの中心)付近に設定することでLPP検出精度が向上する。スルーレート制御回路201で検出されたピーク値に、レベル調整回路202で生成された一定電圧を加えて、LPPの検出可能範囲の適切なレベルになるように精調整し、LPPスライスレベルfとしてLPP信号2値化回路113へ出力する。レベル調整回路202で生成する一定電圧の可変範囲は、スルーレート制御回路201で検出されたピーク値がLPPの検出可能範囲にあることから、LPPの検出可能範囲で良い。(レベル調整回路202で生成する一定電圧の可変範囲は、従来の光ディスク装置40のバイアス発生回路111の可変範囲で必要としていたオフセット及びノイズ振幅の対応分を含める必要がない。)この様に設定されたLPPスライスレベルfにより、LPP検出差動信号eをLPP信号2値化回路113において2値化する。上述のように、スルーレート制御回路201の出力信号は、LPP検出差動信号eにおけるウォブル信号成分とノイズの重畳信号のエンベロープのピーク値であることから、記録、再生状態(例えば、ディスクの反り等によるチルトずれによりバランスがずれるなど)が変化しても、LPP検出可能範囲からずれることがなく、LPPアドレス検出率を高めることができる。
尚、ノイズ低減手段として、2つのトラッキングディテクタの検出信号の差動信号を生成する際、2つの検出信号の振幅バランスを、ウォブルとLPPで、各々最適に調整して各々差動信号を生成することで、各々のノイズを低減する方法を示したが、レーザパワーに基づいて、2つのトラッキングディテクタの検出信号を正規化することでノイズを低減する手段等もあり、(例えば、特開2002−334446号公報等)上記したノイズ低減手段に限定されるものではない。また、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
本発明にかかる光ディスク装置は、ウォブルとLPPアドレスの重畳信号を2値化回路で2値化してLPPを検出する系において、LPP検出のスライスレベルを、スルーレートを制御して、ウォブルとLPPアドレスの重畳信号(LPP検出の2値化の対象となる信号)から生成することで、スライスレベルを簡単に精度良く設定できるという効果を有し、光ディスクに記録された信号の記録及び再生に関するもの等として有用である。
本発明の実施の形態1における光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置におけるスルーレートの制御方法の説明図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置を説明する動作波形図 従来の光ディスク装置のブロック図 光ディスクの構造図 光ディスク装置のウォブル検出を説明する動作波形図 光ディスク装置のウォブル検出を説明する動作波形図 光ディスク装置のウォブル検出差動信号の2値化を説明する動作波形図 光ディスク装置のLPP検出を説明する動作波形図 従来の光ディスク装置のLPP検出を説明する動作波形図 従来の光ディスク装置のLPP検出部におけるLPP検出差動信号の2値化を説明する動作波形図
符号の説明
103 光学ヘッド
126 LPP検出バランス調整回路
127 LPP検出差動回路
201 スルーレート制御回路
111 レベル調整回路
113 LPP信号2値化回路

Claims (2)

  1. 光ディスクにレーザを照射し、第1のディテクタと第2のディテクタにトラック方向に分割され、かつ、それぞれが前記光ディクスからの反射光を検出して検出信号を出力するトラッキングディテクタを備えた光学ヘッドと、前記第1のディテクタより出力された第1の検出信号と、前記第2のディテクタより出力された第2の検出信号を受け取り、ノイズを低減し、第1の検出信号と第2の検出信号の差を検出してアドレス検出差動信号として出力するノイズ低減手段付差動回路と、ノイズ低減手段付差動回路より出力されたアドレス検出差動信号を受け取り、振幅の時間変化率であるスルーレートを制限することで、アドレス検出差動信号に含まれるウォブルによる信号成分とノイズの重畳信号のエンベロープのピークレベルを検出してレベル検出信号として出力するレベル検出器と、前記レベル検出器より出力したレベル検出信号のレベルを調整し、スライスレベル信号として出力するレベル調整回路と、前記アドレス検出差動回路より出力されたアドレス検出差動信号と、前記レベル調整回路により調整されたスライスレベル信号とを比較し、アドレス情報を検出する2値化回路を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ノイズ低減手段付差動回路は、アドレス情報の記録された位置において、第1の検出信号及び第2の検出信号の振幅比を調整し、それぞれ出力するアドレス検出バランス調整回路と、前記アドレス検出バランス調整回路により調整された第1の検出信号、及び、第2の検出信号の差であるアドレス検出差動信号を出力するアドレス検出差動回路を備え、第1の検出信号、及び、第2の検出信号の振幅比を調整することでアドレス検出差動信号のノイズを低減することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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