JP2005140493A - 米粒群用乾燥装置 - Google Patents

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忠宏 黒田
Masahiko Nomura
昌彦 野村
Ryozo Imanishi
良造 今西
Masahiro Iwashita
正弘 岩下
Harumichi Makizono
晴充 牧園
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Abstract

【課題】 設置スペースをコンパクトなものにしながら米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能であり、しかも、米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供する。
【解決手段】 多孔状の載置搬送部S1,S2の複数が上下軸芯周りに回転駆動され、且つ、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体Tを備えて、各搬送単位体Tの夫々が、搬送作用姿勢と、径方向に沿う回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、搬送領域においては搬送作用姿勢に維持し、排出領域においては排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段Kが備えられている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置に関する。
上記乾燥装置の第1の従来例として、例えば、精米処理が行われた後の精白米を乾燥対象である米粒群として、その米粒群を温水で洗米したのちに乾燥させるものとして次のように構成したものがあった。
つまり、洗米したのちの米粒群を多孔状体であるメッシュ式のベルトコンベアにて載置して搬送しながら、そのベルトコンベアにて載置される米粒群に対してヒータによって加温された温風を通風させて乾燥させるように構成し、更に、温風が通風される状態でベルトコンベアにて載置搬送される搬送経路途中において、米粒群を掻き上げながら攪拌させる回転爪式の攪拌機を備える構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
又、乾燥装置の第2の従来例として、精米処理が行われた後の精白米(以下、単に精米と称する)における長期保存又は食味の改良等を目的として、例えばデキストリンを水に溶解した澱粉溶液を用いてその澱粉溶液を米粒群に添加付着して乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成するような場合に、澱粉溶液を精米の表面に添加させた後の米粒群を乾燥対象である米粒群とし、そのような米粒群を乾燥させるための乾燥装置として、次のように構成したものがあった。
つまり、米粒群に上記したような澱粉溶液を添加付着させた後に、その澱粉溶液が付着した米粒群を金網上に載置させて、この金網を振動装置によって細かく振動させてその揺動運動によって米粒群を横方向に移動させながら、ヒータにより加温された温風を米粒群に通風させて乾燥させるようにして、その温風による乾燥が終了したのちに、回転式のドラム内を移送させながら通風により乾燥させるようにしたものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
特開平4−311358号公報 特公昭51−194号公報
上記第1の従来例では、次のような不利な点があった。
つまり、精白米を洗米した後の米粒群を1つのベルトコンベアにて載置搬送しながら乾燥するものであるから、除去すべき水分の量が多く乾燥能力を大きくさせる必要がある場合には、ヒータによって加温された温風を通風させて乾燥させる乾燥用の経路、すなわち、ベルトコンベアによる搬送経路を長くさせる必要があるが、そうすると、乾燥装置全体としての水平方向での外形寸法が大型になり、大きな設置スペースが必要となる不利がある。
又、攪拌機によって米粒群を掻き上げながら攪拌させることで、ベルトコンベアにて載置搬送される米粒群を上下入れ替えるようにしているが、このような構成であっても効率よく乾燥させることができないおそれがある。例えば、水分を多く含む米粒群同士が粘着力によってくっついて塊状になっていることがあるが、このような状態であれば、上記したように掻き上げながら攪拌させるものでは、強い粘着力でくっついて塊状になっている米粒群を良好に解すことが難しいものであり、塊状のまま搬送経路下手側にまで搬送されてしまい良好な乾燥が行われないおそれがあった。
上記第2の従来例では、次のような不利な点があった。
つまり、この第2の従来例の構成では、第1の従来例と同様にして、除去すべき水分の量が多くて大きな乾燥能力を必要とするような米粒群を乾燥対象とするような場合には、金網上に載置させて移送させる温風乾燥用の搬送経路を長くさせる必要があるから、搬送経路が長くなって、第1の従来例と同様にして装置の設置スペースが大きくなる不利がある。
又、この第2の従来例では、米粒群を移送させるための金網を振動装置により細かく振動させる構成であるが、この構成では、上述したような強い粘着力で塊状になっている米粒群を解すことができず塊状のまま搬送経路下手側にまで搬送されることになって良好な乾燥が行われないおそれがあった。特に、米粒に添加付着させる澱粉溶液の粘度が高い場合には、塊状になっている米粒群を良好に解すことが難しいものであった。
そこで、上記したような不利を解消するために、次のような構成の米粒群用乾燥装置が考えられた。しかし、このような改良構成においても後述する如く、未だ改善の余地がある。
すなわち、上下軸心周りに回転駆動される多孔状体を備えて構成される載置搬送部が、上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出させて、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて複数設けられて、各載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を通風するように構成したものであり、複数の載置搬送部の全てのものにおいて、多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所の排出部に向けて受け止め案内移動させるスクレーパを位置固定状態で備えて、多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の回転に伴ってスクレーパにて受け止め案内移動させて排出部から下方に排出する構成である。
つまり、上下軸芯周りで回転する複数の載置搬送部が上下方向に並べて設けられ、上方側から順次、乾燥対象となる米粒群を落下させながら載置搬送部上を載置搬送させて通風乾燥させる構成であり、下方側への落下供給による米粒群の解し作用によって、米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させるようにしたものである。
しかしながら、このような改良構成においては、載置搬送される米粒群をスクレーパによって受け止め案内移動させることで下方側に落下排出させる構成であるから、米粒がスクレーパと載置搬送部との間の隙間にはまり込んで落下排出されずに米粒が残ってしまうおそれがある。又、例えば水分を多く含む米粒群であれば、スクレーパにて受け止め案内するときに、スクレーパに付着して滞留してしまい適切な案内が行えない状態になることがあり、そのことに起因して米粒群に乾燥ムラが生じるおそれもある。そして、例えば澱粉溶液を米粒群に添加付着して乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成するような場合には、スクレーパによる案内作用によって米粒に付着した被覆が剥がれてしまうおそれもある。このように、上記したような改良構成においても、米粒群が適正な仕上がり状態になるように乾燥することができない不利があり、このような点で未だ改善の余地があった。
本発明の目的は、設置スペースをコンパクトなものにしながら米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能であり、しかも、米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置であって、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動される状態で、且つ、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、前記載置搬送部が、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、前記各搬送単位体の夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、供給箇所に供給された米粒群を前記載置搬送部にて載置搬送するための搬送領域においては、前記各搬送単位体を前記搬送作用姿勢に維持し、且つ、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては、前記各搬送単位体を前記排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段が備えられている点にある。
上記第1特徴構成によれば、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動される状態で、且つ、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられる構成となっている。つまり、上側に位置する載置搬送部が米粒群を載置搬送したのちに落下排出させ、その米粒群を下側に位置する載置搬送部が受け取り載置搬送することになる。そして、このようにして米粒群が上側の載置搬送部から下側の載置搬送部へ落下して移送されていくが、載置搬送部にて載置搬送される米粒群に対して、通風式乾燥手段が乾燥用空気を通風することによって米粒群を乾燥させることになる。
このように上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を下方側の載置搬送部が受け取る形態となっていることから、水分を多く含む米粒群同士が粘着力によってくっついて塊状になっているような場合であっても、上方側の載置搬送部から下方側の載置搬送部に落下するときに、その落下の衝撃によって塊状になっている米粒群に対して良好な解し作用を発揮し易いものとなる。つまり、落下の衝撃によって塊状になっている米粒群が砕かれて、大きな塊であったものが小さな塊になったり、米粒がバラバラの状態になる等、良好な解し作用を発揮し易いものとなるのである。尚、上記したような落下供給を複数回行うようにすると、このような解し作用が更に繰り返し行われて米粒をバラバラの状態にさせ易いものにできる。そして、このようにして塊状になっているものが解されることで、通風式乾燥手段の通風作用によって米粒群を良好に乾燥させ易いものとなる。
又、複数の載置搬送部を設ける構成であるから、1つの載置搬送部における搬送経路が短いものであっても複数の載置搬送部を設けることにより通風乾燥を行うための搬送経路を長くして通風乾燥作用を充分に行わせて米粒群を良好に乾燥させることが可能となる。しかも、複数の載置搬送部は、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられるものであるから、装置全体としての水平方向での外形寸法が大型になることがなく、設置スペースを小さいもので済ませることが可能となる。
そして、前記載置搬送部は周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、各搬送単位体は、供給箇所に供給された米粒群を載置搬送するための前記搬送領域においては前記搬送作用姿勢に維持され、載置搬送した米粒群を下方に排出するための前記排出領域においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えられることになる。
つまり、載置搬送部は上下軸芯周りで回動しながら供給箇所に供給された米粒群を載置搬送するのであるが、前記搬送領域においては搬送単位体は搬送作用姿勢に維持されるから適正に米粒群を載置搬送することができる。そして、載置搬送部の上下軸芯周りでの回動によって搬送単位体が排出領域に至ると、搬送単位体は径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより搬送作用姿勢から排出用傾斜姿勢に切り換わることによって、載置している米粒群を下方に排出させることになる。
このように、搬送単位体は径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより、載置している米粒群を下方に排出させる構成であるから、例えば米粒群が水分を多く含むものであっても、載置搬送部上に米粒群が残留したり、例えば一時的に滞留して乾燥ムラが発生する等の不利のない状態で米粒群を確実に下方に排出させることができる。又、例えば澱粉溶液を米粒群に添加付着して乾燥させることにより米粒表面を覆う被膜を形成するような場合であっても、スクレーパにより強制的に受け止め案内する場合のように米粒に付着した被覆が剥がれることがなく下方に落下排出させることが可能となる。このように米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となるのである
従って、設置スペースをコンパクトなもので済ませることが可能であり、米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能なものでありながら、米粒群を適正な仕上がり状態になるように乾燥することが可能となる米粒群用乾燥装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記各搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向中間部に位置する状態で設けられている点にある。
上記第2特徴構成によれば、前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向中間部に位置する状態で設けられているから、搬送単位体が排出用傾斜姿勢に切り換わるときに、搬送単位体全体としては傾斜姿勢に切り換わるのであるが、搬送単位体の周方向の一端側箇所は前記姿勢変更用の回動軸芯周りで下方側に向けて回動し、搬送単位体の周方向の他端側箇所は前記姿勢変更用の回動軸芯周りで上方側に向けて回動することになる。つまり、前記他端側箇所は上方側に向けて回動することにより、載置している米粒群を上方に向けて跳ね上げる作用が発揮されることから載置搬送される米粒群を下方に排出させ易いものにできる。
本発明の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記各搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向の中央位置とは異なる位置に設けられている点にある。
上記第3特徴構成によれば、前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向の中央位置とは異なる位置に設けられているから、搬送単位体の重心位置が回動軸芯から位置がずれるので、搬送単位体を回動軸芯周りで自由に回動できる状態にさせると自重にて傾斜姿勢に切り換わることになるので、そのことを利用して搬送単位体を排出用傾斜姿勢に切り換えることが可能となり、特別な回動操作用の付勢手段を設ける必要がないので、姿勢切換手段を簡素な構成のものにすることが可能となる。
本発明の第4特徴構成は、上記第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記各搬送単位体の前記排出用傾斜姿勢が、前記載置搬送部の前記上下軸芯周りでの回転方向上手側ほど前記搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢である点にある。
上記第4特徴構成によれば、載置搬送部の上下軸芯周りでの回転に伴って排出領域に到達した搬送単位体が搬送作用姿勢から排出用傾斜姿勢に切り換わるのであるが、そのときに、載置搬送部の上下軸芯周りでの回転方向上手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わることになる。このように、上下軸芯周りでの回転方向上手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わる構成とすることで、米粒群を下方に落下させ易いものとなる。
説明を加えると、例えば、回転方向下手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わる構成とすると、搬送単位体が傾斜姿勢に切り換わって載置している米粒群を下方に落下させる場合に、載置している米粒群を押し操作する方向に回転することになるから米粒群が下方に落下し難いものとなるのに対して、上記したように回転方向上手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わる構成とすると、搬送単位体が傾斜姿勢に切り換わって載置している米粒群を下方に落下させる場合に、載置している米粒群が慣性によって留まろうとするのに対してそれから離間していく方向に回転することになるから米粒群が斜め下方側に案内され易く落下し易いものとなる。
又、回転方向下手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わる構成とすると、排出用傾斜姿勢に切り換わった搬送単位体の下端部が、下方側に位置する載置搬送部上に落下している米粒群に接触することがあると、搬送単位体の下端部により米粒群を掬い上げるように作用して米粒群を跳ね上げるおそれがあるが、上記したように回転方向上手側ほど搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢に切り換わる構成とすると、排出用傾斜姿勢に切り換わった搬送単位体の下端部が、下方側に位置する載置搬送部上に落下している米粒群に接触することがあっても、米粒群の表面を均していくだけであり、米粒群を跳ね上げるおそれが少ないという利点もある。
本発明の第5特徴構成は、上記第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記複数の多孔状の載置搬送部のうちの最下段の多孔状の載置搬送部の下方側に、排出用の載置搬送部が、前記上下軸芯周りに回転駆動される状態で備えられ、前記排出用の載置搬送部が、米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在な搬送単位体を、周方向に沿って複数並べて構成され、且つ、前記最下段の多孔状の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け止めて前記搬送作用姿勢にて載置搬送して、排出対象箇所においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えて米粒群を下方に排出させるように構成され、前記排出用の載置搬送部の前記排出対象箇所の下方側には、落下排出される米粒群を受け止めて流下案内して装置外部に排出させる案内体が設けられている点にある。
上記第5特徴構成によれば、前記排出用の載置搬送部が最下段の多孔状の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け止めて搬送作用姿勢の搬送単位体により載置搬送して、排出対象箇所にまで搬送すると、搬送単位体が排出用傾斜姿勢に切り換わり米粒群を下方に排出させることになる。排出される米粒群は排出対象箇所の下方側に設けられた案内体により受け止めて流下案内して装置外部に排出させることになる。
すなわち、多孔状の載置搬送部の場合と同様に、前記排出用の載置搬送部を構成する搬送単位体が、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより、載置している米粒群を下方に排出させる構成であるから、例えば米粒群が水分を多く含むものであっても、載置搬送部上に米粒群が残留したり、例えば一時的に滞留して乾燥ムラが発生する等の不利のない状態で米粒群を確実に下方に排出させることができ、又、米粒に付着した被覆が剥がれることのない状態で下方に落下排出させることが可能となる。
〔第1実施形態〕
以下、図面に基づいて本発明に係る米粒群用乾燥装置を無洗米製造装置に適用した場合について説明する。
図1に無洗米製造装置を示している。この無洗米製造装置は、糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒に澱粉溶液を添加付着させて乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成して無洗米を製造するための製造装置であって、その構成を大別すると、澱粉溶液供給部A、無洗米加工部B、及び、各部の運転状態を制御する表示操作パネル付きの制御部Cとからなる。
以下、澱粉溶液供給部A及び無洗米加工部Bの構成について説明する。
澱粉溶液供給部Aは、澱粉と水とを混練する混練部3と、その混練部3にて混練した混練物に高温蒸気を噴霧して前記高温の澱粉溶液にする高温溶液生成部4とを備えて構成されている。説明を加えると、図1に示すように、固形粉状の澱粉と給水路5を通してノズル6より供給される水道水とが混ざった状態で貯留される澱粉溶液タンク7が備えられ、この澱粉溶液タンク7内には電動モータ8にて攪拌羽根9を回転させて澱粉溶液を攪拌させる攪拌装置10が設けられて、この攪拌装置10によって澱粉溶液タンク7内に貯留されている澱粉と水とが混練されるよう構成されている。前記給水路5には、供給される水の流量を計測する流量計11と、通流を断続する開閉弁12とが備えられている。
前記澱粉溶液タンク7にて混練された澱粉と水との混練物は、タンク底部に接続された供給路13を通してポンプ14より澱粉溶液加熱装置15に送り出される構成となっている。この澱粉溶液加熱装置15は、詳述はしないが、混練されて送り込まれてくる澱粉と水との混練物に対して高温の蒸気を噴霧して高温(110℃程度)の澱粉溶液を生成する構成となっている。この高温の蒸気はボイラ16により生成される。つまり、供給される水が軟水器17によって軟水に調製されたのち貯水タンク18に貯留され、この貯水タンク18貯留される水をボイラ16によって加熱して高温の蒸気を生成して澱粉溶液加熱装置15に供給する構成となっている。尚、前記供給路13の途中には開閉弁19と混練物の一部又は全部を澱粉溶液タンク7に戻す戻し経路20が設けられ、蒸気の供給路には供給量を変更調整自在な流量調整弁51が設けられている。前記軟水器17、貯水タンク18、ボイラ16等からなる蒸気供給用の設備と、前記澱粉溶液加熱装置15とにより前記高温溶液生成部4が構成されることになる。
前記澱粉溶液加熱装置15にて生成された高温の澱粉溶液は流量調整タンク21に貯留される。この流量調整タンク21にも澱粉溶液タンク7と同様な電動モータ22にて攪拌羽根23を回転させて澱粉溶液を攪拌させる攪拌装置24が設けられており澱粉溶液を攪拌するようになっている。又、流量調整タンク21に貯留されている澱粉溶液は、タンク底部に接続された供給路25を通してポンプ26により無洗米加工部Bにおける後述する澱粉溶液添加被覆装置27に向けて送り出される構成となっている。そして、この供給路25の途中には三方弁28が設けられて供給路25を通して供給される澱粉溶液の全部を戻り路29を通して流量調整タンク21に戻すことができるようになっている。又、供給路25には、澱粉溶液の温度を計測する温度センサ30、澱粉溶液の流量を計測する澱粉流量計31等が備えられるとともに、配管の温度が設定温度以下に低下するのを防止する配管加熱用のヒータ32及び過熱防止用のサーモスタット33が備えられている。
次に、前記無洗米加工部Bの構成について説明する。
この無洗米加工部Bは、精米処理が終了した後の米粒(精米)を貯留する精米タンク34、この精米タンク34から供給される米粒の糊粉層の全て又は大部分を除去する糊粉層除去装置としての研米装置35、研米装置35から排出される米粒を貯留する研米タンク36、この研米タンク36から供給される米粒、つまり糊粉層の全て又は大部分が除去された米粒に前記澱粉溶液加熱装置15から供給される高温の澱粉溶液を米粒の温度以上の高温の状態で添加付着させる澱粉溶液添加被覆装置27、前記米粒に添加付着された澱粉溶液を乾燥させて米粒表面に被膜を形成する本発明に係る乾燥装置37、被膜が形成された米粒群の中に破砕粒や小径の異物を除去する異物除去装置38、米粒を一時貯留する貯留タンク39、着色粒や屑米等の不良粒等を除去する不良物除去装置40、金属の混入物の存否を検査する金属検出器41、所定量ずつの米粒を計量する計量タンク42、米粒を包装袋にて包装する包装装置43等が備えられている。又、これらの装置の他、前記乾燥装置37にて処理が終了した米粒を次工程の異物除去装置38に向けてエアー搬送する搬送装置44、不良物除去装置40にて処理が終了した米粒を金属検出器41に向けてエアー搬送する搬送装置45、精米タンク34に貯留される米粒の温度を計測する温度センサ46、研米タンク36から供給される米粒の流量を計測する米粒流量計47等も備えられている。
前記研米装置35は、構成について詳述はしないが、周囲にブラシを備えて縦軸芯周りで回転する回転ロールとその外周部に位置する多孔状の筒部材との間を上下方向に移送させながら、ブラシによって米粒群の表面に残留する糠すなわち糊粉層の全て又は大部分を除去する構成となっている。前記澱粉溶液添加被覆装置27は、構成については詳述しないが、研米処理が行われることによって糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒群を攪拌装置によって攪拌させながら前記澱粉溶液を添加して米粒に澱粉溶液を付着させる構成となっている。
この研米装置35は、上記したようなブラシによる掻き取り作用によって糊粉層を除去するものに代えて、前記回転ロールの周囲に砥石等の研削用部材を備えて、この研削用部材による削り取り作用等によって糊粉層を除去するように構成してもよい。又、前記研削用部材としては、上述したような砥石に限らず鉄製の棒材を用いるようにしてもよい。
次に、前記乾燥装置37について説明する。
この乾燥装置37は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられたものであって、円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部Sの複数が、上下軸芯周りに回転駆動される状態で、且つ、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、前記載置搬送部Sが、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体Tを備えて構成され、前記各搬送単位体Tの夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、供給箇所に供給された米粒群を前記載置搬送部にて載置搬送するための搬送領域においては、前記各搬送単位体を前記搬送作用姿勢に維持し、且つ、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては、前記各搬送単位体Tを前記排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段Kが備えられている。
そして、前記各搬送単位体Tにおける前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体Tの周方向中間部に位置する状態で、且つ、各搬送単位体Tの周方向の中央位置とは異なる位置に設けられている。又、各搬送単位体Tの前記排出用傾斜姿勢が、載置搬送部Sの前記上下軸芯周りでの回転方向上手側ほど搬送単位体Tが下方側に位置する傾斜姿勢となるように構成されている。
以下、乾燥装置37の構成について具体的に説明する。
図2に示すように、機枠48により外周部が囲われる空間内に3個の載置搬送部Sが上下方向に重複する状態で備えられ、それらの3個の載置搬送部Sは、上下方向に延びる駆動軸49により上下軸芯Y周りで、所定の回転方向(図に符号Qにて示す回転方向)に一体的に駆動回転する構成となっている。尚、前記駆動軸49は、減速機構付き電動モータ50によって低速(例えば、1分間で約1回転する速度)で回転駆動される構成となっている。3個の載置搬送部Sのうちの最上位に位置する載置搬送部S1の上方側には、上下方向に短い間隔(数cm〜10数cm程度)をあけて加熱式乾燥手段としての電熱ヒータ51が設けられている。
次に、前記各載置搬送部Sの具体構成について説明する。
図3〜図6に示すように、最上位に位置する載置搬送部S1は、駆動軸49に一体回転自在に外嵌されるボス部52から放射状に複数の棒状の連結体53が延設され、各連結体53の径方向外端側は載置搬送部S1の外周部に沿ってリング状に設けられた外周リング部材54に連結されている。従って、ボス部52、各連結体53、及び、外周リング部材54が駆動軸49の回転駆動力にて一体的に回転するように連結される構成となっている。そして、前記外周リング部材54の下方側には、外周リング部材54の周方向に適宜箇所に設けられたボール等の転動式案内具55を介して相対回動を許容しながら荷重を受け止め支持するリング状の支持レール56が機枠48に固定される状態で設けられている。
そして、載置搬送部S1は、図4、図5に示すように周方向に沿って並べて設けられる12個の搬送単位体Tを備えて構成されている。この搬送単位体Tは、図7、図8に示すように、載置搬送部S1を周方向に沿って12個に均等に分割する状態で平面視で略扇形になるように構成されており、平面視における外周縁部には断面形状が略L形の枠部材57が設けられ、その枠部材57の上部側表面には、孔径が約2mmの小径孔を多数形成したパンチングメタルからなる多孔板58が装着されている。そして、ボス部52と外周リング部材54とにわたって径方向に沿って架設する状態で設けられた回動支軸59によって回動自在に支持される構成となっている。この回動支軸59は、その径方向内方側端部はボス部52にて支持され、径方向外方側端部は外周リング部材54にネジ止め固定された支持部材74にて支持される構成となっている。尚、この回動支軸59の軸芯Xが姿勢変更用の回動軸芯に対応するものである。
前記多孔板58は前記枠部材57の上部側表面に対して回転方向下手側に周方向に位置をずらせた状態で取り付けられている。つまり、図8に示すように、多孔板58の回転方向下手側端縁58aが枠部材57の回転方向下手側端部よりも回転方向下手側に向けて突出する状態となり、多孔板58の回転方向上手側端縁58bは枠部材57の回転方向上手側端部よりも回転方向下手側に位置をずらせた状態で取り付けられている。すなわち、搬送作用姿勢においては、前記多孔板58の回転方向下手側端部が、回転方向下手側に隣接する搬送単位体Tの枠部材57の回転方向上手側端部上に重なる状態となり、枠部材57の回転方向上手側端部が、回転方向上手側に隣接する搬送単位体Tの多孔板58の下側に重なる状態となるように構成されている。
前記搬送単位体Tにおける前記姿勢変更用の回動軸芯すなわち前記回動支軸59の軸心Xが、搬送単位体Tの周方向中間部に位置する状態で設けられ、しかも、搬送単位体Tの周方向の中央位置とは異なる位置に設けられている。つまり、前記回動支軸59は、搬送単位体Tの周方向の中央位置Pよりも載置搬送部Sの上下軸芯Y周りでの回動方向下手側に寄った箇所に位置する構成となっている。従って、搬送単位体Tは、後述するようなカム式案内機構による案内規制を受けない自由状態においては、自重によって前記回動支軸59の軸芯X周りで回動して、載置搬送部Sの上下軸芯Y周りでの回動方向上手側箇所が下方に位置する傾斜姿勢になる。
そして、搬送単位体Tの外周リング部材54に対応する側、つまり、載置搬送部Sの径方向外方側の箇所であって、搬送単位体Tの周方向の中央位置Pよりも前記上下軸芯Y周りでの回動方向上手側に寄った箇所に、枠部材57から一体的に延設したブラケット60にローラ式のカムフォロア61が設けられている。一方、前記支持レール56には、前記転動式案内具55を介して載置搬送部Sの荷重を受け止め支持する受け止め支持部62よりも径方向内方側に寄った箇所に、前記カムフォロア61が転動しながら案内されるカム案内部63が形成されている。このカム案内部63について説明を加えると、供給された米粒群を載置搬送部S1にて載置搬送するための搬送領域L1において、カムフォロア61を受け止めて搬送単位体Tを搬送作用姿勢に維持させる搬送用カム案内面63aが形成され、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域L2において、カムフォロア61が下方側に移動して搬送単位体Tが排出用傾斜姿勢に切り換わるように案内する凹溝状の姿勢変更用カム案内面63bが形成されている。説明を加えると、図5に示すように、リング状の支持レール56のうちの前記排出領域L2における径方向内方側箇所に切欠56aを形成しており、この切欠56aに前記カム案内部63を形成するためのカム形成部材75を取り付ける構成となっている。
図7に示すように、カム形成部材75によって形成される姿勢変更用カム案内面63bは、傾斜し始める箇所では比較的緩やかな傾斜にて姿勢変更させる緩傾斜面c1に形成されており、その後、急激に傾斜角が大きくなるように階段状に変化した後に平坦な底面c2となるように構成され、搬送単位体Tを搬送作用姿勢に戻すための復帰用傾斜面c3は直線的に変化する傾斜面になるように構成されている。又、前記底面c2には、カムフォロア61に係止作用する2つの小突起76が形成されている。上記したように途中で階段状に急激に変化させるようにしたり、底面c2に小突起76を形成しているのは、搬送単位体Tにショックや振動を与えて載置している米粒群を有効に落下排出させるためである。又、前記カムフォロア61は水平軸芯周り転動するローラにて構成され、前記搬送用カム案内面63a並びに前記姿勢変更用カム案内面63bは、カムフォロア61を適正に案内するように径方向に沿って略水平姿勢となるように構成されている。
このように構成すると、図9に示すように、載置搬送部S1が上下軸芯Y周りで回転するのに伴って、前記各搬送単位体Tは、上方から供給された米粒群を載置搬送するための搬送領域L1を通過している間は、カムフォロア61が搬送用カム案内面63aにて案内されて搬送作用姿勢に維持されており、米粒群を載置搬送しながら通風乾燥させることができる。そして、搬送単位体Tが排出領域L2に至ると、カムフォロア61が姿勢変更用カム案内面63bに案内されて排出用傾斜姿勢に切り換わることにより載置している米粒群を下方に落下排出させることになる。従って、前記カムフォロア61及び前記カム案内部63により、搬送単位体Tの自重を利用して姿勢を切り換える姿勢切換手段Kとしてのカム式案内機構が構成されることになる。
そして、上述したように、前記多孔板58の回転方向下手側端部が、回転方向下手側に隣接する搬送単位体Tの枠部材57の回転方向上手側端部の上側に重なる状態となり、枠部材57の回転方向上手側端部が、回転方向上手側に隣接する搬送単位体Tの多孔板58の下側に重なる状態となっているから、排出用傾斜姿勢から搬送作用姿勢に戻ったときに搬送単位体T同士の間に米粒群を挟み込むおそれがなく、円滑に姿勢切り換えを行えることになる。
上記構成によれば、姿勢変更用の回動軸芯が存在する位置よりも前記上下軸芯周りでの回転方向上手側に位置する箇所において、搬送単位体Tの被案内部としてのカムフォロア61を位置固定状態の固定案内部としてのカム案内部63に沿って受け止め案内しながら姿勢変更させる構成となるが、この構成においては、搬送単位体Tのカムフォロア61が姿勢変更用の回動軸芯Xよりも回転方向上手側にて受け止め案内されるので、排出用傾斜姿勢から搬送作用姿勢に戻すときにカム案内部63との摺接案内において無理な力が掛かることがなく滑らかに案内させることが可能となる。
この最上位に位置する載置搬送部S1に対しては、図3に示すように、澱粉溶液添加被覆装置27の米粒排出部27aから高温の澱粉溶液が添加付着された米粒群が落下供給される構成となっており、その載置搬送部S1の上部には、上方側を広い範囲にわたって覆う状態で電熱ヒータ51が配備され、その載置搬送部Sに落下供給された米粒群を通風により乾燥するとともに、電熱ヒータ51による輻射熱によって乾燥させる構成となっている。そして、この最上位に位置する載置搬送部S1に対する供給箇所から上下軸芯Y周りでの周方向の位相が設定量異なる排出領域にまで米粒群が載置搬送されると、搬送単位体Tが排出用傾斜姿勢に切り換わって米粒群が下方に落下排出される。
このとき、最上位に位置する載置搬送部S1にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にするように、例えば、雰囲気温度や澱粉溶液の温度等の情報に基づいて、電熱ヒータ51による加熱状態、具体的には電流量を調整するようになっている。このときの電熱ヒータ51の作動条件は実験データにより予め設定されることになる。具体的には、電熱ヒータ51の加熱領域を通過する乾燥用空気の温度が約90℃になるように加熱されて、その加熱された乾燥用空気が最上位に位置する載置搬送部S1にて載置搬送される米粒群に通風されるように構成されている。
上から2番目に位置する載置搬送部S2は、米粒群が供給される位置や排出させる位置が周方向に異なる他は、最上位に位置する載置搬送部S1と同じ構成であるから説明は省略するが、この2番目に位置する載置搬送部S2は、最上位に位置する載置搬送部S1から落下排出された米粒群を受止めて載置搬送したのち、排出領域から下方に落下排出させることになる。
図10に示すように、上から3番目に位置する載置搬送部S3は、最上位に位置する載置搬送部S1や上から2番目に位置する載置搬送部S2とは異なり、一体的に円板状に形成されたパンチングメタルからなる多孔状円板64を備えて構成され、駆動軸49と一体回動する状態で設けられたボス部65から放射状に補強リブ66を延設して、多孔状体64、ボス部65、補強リブ66を一体的に組み付けて、駆動軸49にて上下軸芯周り回転駆動するように構成されている。そして、多孔状円板64にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向外方側に形成された排出部hに移動案内させる案内移送体としての帯板状のスクレ−パ67が固定設置されている。又、図2に示すように、この載置搬送部Sにおける多孔状円板64の外端縁部の下方側には、下方への位置ずれを阻止すべく受止め支持する複数の支持ローラ68が、周方向に適宜間隔をあけて機枠48に支持される状態で設けられている。
このような構成の3番目に位置する載置搬送部S3では、2番目に位置する載置搬送部S2から落下排出された米粒群を多孔状円板64における供給位置にて受止めて多孔状円板64が設定量回転すると、載置搬送される米粒群がスクレーパ67にて移送案内されて、多孔状円板64の径方向外方側に形成された排出部hから、排出用シュート69を介して装置外部に排出させる構成となっている。従って、この実施形態では、最上位に位置する載置搬送部S1及び上から2番目に位置する載置搬送部S2が、多孔状の載置搬送部を構成し、この3番目に位置する載置搬送部S3が排出用の載置搬送部を構成する。
次に、通風式乾燥手段の構成について説明する。
図2に示すように、前記機枠48にて囲われる乾燥装置の外周部のうち上部側箇所を除く箇所をカバー70にて気密状態で閉塞する構成としており、その内部空間と連通する状態で吸気用ダクト71が設けられ、この吸気用ダクト71には吸引装置72が接続されている。この吸引装置72は、無洗米製造装置全体の各部の塵埃を吸引するための集塵装置を兼用する構成となっている。又、機枠48の上部側部分から外気が取り入れられ、前記各載置搬送部Sを通過して前記吸気用ダクト71を通して吸引される状態で乾燥用空気が流動するようになっている。従って、乾燥用空気を電熱ヒータ51の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を各載置搬送部Sにて載置搬送される米粒群に通風するように構成されている。
この無洗米製造装置では、澱粉溶液添加被覆装置27において、研米装置35によって研米処理が行われることによって糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒群に、澱粉溶液供給部Aから高温の澱粉溶液を供給して攪拌することにより米粒に澱粉溶液を添加付着させて前記乾燥装置37によって乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成することになる。被膜が形成された米粒は、異物除去装置38により米粒群の中に破砕粒や小径の異物が除去され、不良物除去装置40により着色粒や屑米等の不良粒等が除去され、かつ、金属検出器41にて金属の混入物の存否が検査された後に、計量タンク42にて定量ずつ計量されて包装装置43にて包装されることになる。
前記乾燥装置37では、澱粉溶液添加被覆装置27において澱粉溶液を添加付着させた米粒群が最上位に位置する載置搬送部S1に供給され、載置搬送しながら電熱ヒータ51の輻射熱並びに通風乾燥により乾燥した後に2番目の載置搬送部S2に落下排出させる。2番目の載置搬送部S2は、最上位に位置する載置搬送部S1から落下排出された米粒群を受け止めて載置搬送しながら通風乾燥により乾燥した後に2番目の載置搬送部S2に落下排出させる。そして、3番目の載置搬送部S3は、2番目の載置搬送部S2から落下排出された米粒群を受け止めて載置搬送しながら通風乾燥により乾燥した後に排出部hから排出用シュート69を介して装置外部に排出させるのである。
〔第2実施形態〕
次に、図面に基づいて本発明に係る米粒群用乾燥装置の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態に係る乾燥装置は、外周部が囲われる空間内に3個の載置搬送部Sが上下方向に重複する状態で備えられて、減速機構付き電動モータ50によって低速(例えば、1分間で約2回転する速度)で回転駆動される駆動軸49により上下軸芯周りで、所定の回転方向に一体的に駆動回転する構成となっており、前記各載置搬送部Sから米粒群を順次落下させ且つ載置搬送しながら通風乾燥させて、乾燥した米粒群を装置外部に排出させるという乾燥装置としての基本構成については第1実施形態と同じであるから、ここでは、第1実施形態の構成と異なる点についてのみ説明し、同じ構成については説明は省略する。
この実施形態では、図14に示すように、前記通風式乾燥手段として、乾燥装置の上部側から乾燥装置内に向けて空気を給気する給気装置100が設けられ、乾燥装置の下端側の側壁に形成された排気口101から排気ダクト102を介して外部の吸入装置103により吸気して外部に排気するようにして、乾燥用空気を通風させる構成となっている。
又、この実施形態では、3つの載置搬送部Sのうちの最上位の載置搬送部S1の上方側に、澱粉溶液添加被覆装置27の米粒排出部27aから落下排出された米粒群に対する解し作用を発揮する複数の均し具104aを均等に並べたレーキ部材104と、米粒群をほぼ均等な厚さに均すと均し作用を発揮する均平板105とが備えられている。そして、このレーキ部材104及び均平板105は、夫々、径方向に沿って延びる棒状のフレーム体106によって支持される構成となっており、図15に示すように、フレーム体106は、載置搬送部S1の径方向内方側の端部がフック状に湾曲形成してあり、その湾曲形成した係合部106aが駆動軸49の外周部に相対回動自在に外嵌した大径支持部107の外周部に形成された周溝108に嵌り合い係合する構成となっており、このフレーム体106の径方向外方側の端部が枠体109にネジ止め固定される構成となっている。このように構成することで、フック状の係合部106aが周溝108に入り込み係合することにより、駆動軸49の回転を許容しながら上下方向の移動が規制され、径方向外方側の端部をネジ止め固定することにより、周方向での位置が規制されることになる。尚、前記駆動軸49の大径支持部107の上側は円錐形状に形成されて米粒が堆積し難い構成となっている。前記駆動軸49は、1分間に1〜2回転と非常に低速で回転するものであるから、このような係止構造であっても充分保持することが可能である。そして、このように構成しておくことで、清掃をするためにレーキ部材104及び均平板105を着脱させるときには、径方向外方側の端部のネジ止めを解除してそのまま径方向外方に取り外すことができる。又、装着するときには、フック状の係合部106aが周溝108に入り込み係合させて径方向外方側の端部のネジ止めするだけの簡単な作業で対応できる。
すなわち、清掃等のメンテナンス作業を行うためにレーキ部材104及び均平板105を着脱させる場合には、装置外方側から作業を行う必要があるが、フレーム体106の径方向外方側の端部のネジ止めを解除してフレーム体106の径方向内方側端部のフック状の係合部106aを周溝108との係合を解除するだけでよく容易に取り外すことができ、フレーム体106の径方向内方側端部のフック状の係合部106aを周溝108に係合させてフレーム体106の径方向外方側の端部をネジ止めすることによって容易に取り付けることができる。
上から2番目の載置搬送部S2と3番目の載置搬送部S3の夫々の上部側に、上側の載置搬送部から落下排出された米粒群を外方に飛散するのを防止したり、落下排出された米粒群を均平に均す飛散防止具110が備えられている。この飛散防止具110も、レーキ部材104や均平板105と同様に、略矩形状態に屈曲形成した棒状のフレーム体111によって支持される構成となっており、図16に示すように、フレーム体111は、載置搬送部S3の径方向内方側の直線部分が駆動軸49の外周部に形成された周溝108に嵌り合い係合する構成となっており、このフレーム体111の径方向外方側の端部が枠体109にネジ止め固定される構成となっている。このように着脱作業を容易に行えるようにしている。
そして、この実施形態では、前記複数の多孔状の載置搬送部S1、S2のうちの最下段の多孔状の載置搬送部S2の下方側に、排出用の載置搬送部S3が、前記上下軸芯周りに回転駆動される状態で備えられ、前記排出用の載置搬送部S3が、米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在な搬送単位体Tを、周方向に沿って複数並べて構成され、且つ、前記最下段の多孔状の載置搬送部S2から落下排出される米粒群を受け止めて前記搬送作用姿勢にて載置搬送して、排出対象箇所においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えて米粒群を下方に排出させるように構成され、前記排出用の載置搬送部S3の前記排出対象箇所の下方側には、落下排出される米粒群を受け止めて流下案内して装置外部に排出させる案内体としての排出用シュート69が設けられている。
すなわち、排出用の載置搬送部としての上から3番目の載置搬送部S3が、図17に示すように、最上位の載置搬送部S1と上から2番目の載置搬送部S2と同様に、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体Tを備えて構成され、各搬送単位体Tの夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、更に、搬送単位体Tが排出領域に至ると、排出用傾斜姿勢に切り換わることにより載置している米粒群を下方に落下排出させる排出用傾斜姿勢になるように、搬送単位体Tの自重を利用して姿勢を切り換えるカム式案内機構が設けられている。
但し、この実施形態では、3番目の載置搬送部S3を構成する各搬送単位体Tは無孔状で表面が平らな板状に形成されているものであり、米粒が残留することなく的確に外部に排出させることができるように構成されている。そして、それ以外の構成は、第1実施形態の最上位の載置搬送部S1や2番目の載置搬送部S2と同様であるから、ここではその具体的な構成についての詳細な説明は省略する。
この上から3番目の載置搬送部S3の米粒排出箇所の下方側には、図14、図18に示すように、落下排出される米粒を受け止めて外部に排出させるべく流下案内する案内体としての排出用シュート69が備えられている。この排出用シュート69の流下案内面69aに沿って米粒の流下を円滑にするためにエアーを噴出させ一対のエアーノズル112a、112bが設けられている。
又、図14に示すように、第3番目の載置搬送部S3の下方側には、電動モータ50や伝動ベルト等の伝動機構Dに水分等が降り掛かることがないように、載置搬送部Sが設けられる乾燥用空間と伝動機構が設けられる伝動用空間とを仕切る遮蔽板113が設けられている。この遮蔽板113は乾燥用空間が排気ダクト102に連通するように斜め姿勢に形成されている。
前記電動モータ50と駆動軸49との間に設けられたチェーン式伝動機構の途中部には伝動を断続するクラッチCLが設けられている。このクラッチCLは、エアー操作圧によって噛み合い係合して伝動入り状態となり、エアー操作圧を解除するとバネの付勢力により噛み合い係合を解除して伝動切り状態となるエアー操作式クラッチにて構成されている。このようなエアー操作式のクラッチCLは、トルクリミッターとしての機能も有しており、伝動入り状態にて電動モータの駆動力により駆動軸を回転駆動している状態で、例えば、米粒が詰まり載置搬送部が搬送停止状態になり設定トルク以上のトルクが加わると、クラッチが空転することにより載置搬送部に無理な力がかかることがないようになっている。
このエアー操作式のクラッチについて簡単に説明を加えると、図19に示すように、電動モータ50の出力軸50aに対して一体回転自在に、且つ、軸芯方向にスライド自在に設けられた駆動側の噛み合い部114と、従動側の回転伝動体115に一体回転自在に設けられた従動側の噛み合い部116とが、菊座式の噛み合いクラッチにて構成されている。駆動側の噛み合い部114は、エアー供給部117から供給されるエアー操作圧によって従動側の噛み合い部116と噛み合い動力を伝える状態となる。そして、エアー操作圧を設定値以下に保つことでトルクリミッターとしての機能も備える構成となっている。つまり、載置搬送部Sが米粒の詰まり等によって回転が阻害されても設定トルク以上の力がかかると菊座式の噛み合い部分にて乗り上げて空回りすることを許容する構成となっている。
このようにクラッチCLを備えることから、例えば、乾燥装置内部の清掃作業などのメンテナンス作業を行う場合には、このクラッチCLを切操作しておくことで、載置搬送部Sを容易に手で回転させることができ、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
前記3番目の載置搬送部S3は、最上位の載置搬送部S1及び上から2番目の載置搬送部S2の回転速度よりも少し低速で回動駆動される構成となっている。具体的には、最上位の載置搬送部S1及び上から2番目の載置搬送部S2の回転速度は30秒で1周する速度であり、3番目の載置搬送部S3の回動速度は39秒で1周する速度である。伝動構成について説明を加えると、最上位の載置搬送部S1及び上から2番目の載置搬送部S2は駆動軸49と一体回動するように連動連結され、3番目の載置搬送部S3は、駆動軸49ではなく、駆動軸49に相対回動自在に外嵌装着された筒軸118にて駆動される構成となっており、この筒軸118は駆動軸49よりも低速で駆動する構成となっている。駆動軸49と筒軸118には夫々各別に従動スプロケット119、120が取り付けられ、筒軸118側の従動スプロケット119が大径で歯数が多くなる形態で各従動スプロケット119、120の外径並びに歯数を異ならせており、回転伝動体115に取り付けた同一径並びに同一歯数の駆動スプロケット121、122と前記各従動スプロケット119、120とを各別に伝動チェーン123、124にて伝動連係する構成となっており、各伝動チェーン123、124による伝動比率が異なることで駆動軸49及び筒軸118が異なる回転速度になるように構成されている。このように3番目の載置搬送部S3が低速で回転することで乾燥時間を長くして被膜を乾燥させる機能を高めるようにしている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記各実施形態では、前記カム案内部63における姿勢変更用カム案内面63bが、姿勢変更用カム案内面63bは、その途中において急激に傾斜角が大きくなるように階段状に変化した後に平坦な底面となるように構成されているものを例示したが、このような構成に代えて、例えば、図12に示すように、姿勢変更用カム案内面63bとして、カムフォロア61が下方に向けて案内され始めて搬送単位体Tが傾斜し始める箇所から傾斜角が最も大きくなる最大傾斜位置に至るまでの間に、緩やかな傾斜角にて徐々に姿勢が変更するように案内するカム面に形成するものでもよい。そして、このとき、緩やかな傾斜面の途中に小突起73を形成しておいてカムフォロア61がこの小突起73に接当して上下移動することで、搬送単位体Tに振動を与えて米粒群の落下排出を行えるようにしてもよい。
(2)上記各実施形態では、前記姿勢切換手段を構成するカムフォロア61が水平軸芯周り転動するローラにて構成され、前記カム案内部63がそのカムフォロア61を適正に案内するように径方向に沿って略水平姿勢となるように構成されるものを例示したが、このような構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
例えば、図11に示すように、前記カム案内部63、つまり、搬送用カム案内面63a及び姿勢変更用カム案内面63bの夫々が、載置搬送部Sの径方向外方側に位置するほど下方側に位置するような傾斜姿勢となるように形成されるとともに、カムフォロア61もそれに合わせて回動軸芯を斜め姿勢となるようにして案内用転動面がカム案内部63に円滑に転動案内されるように構成するものでもよい。このように構成しておくと、カム案内部63の上面に米粒が降り掛かっても下方に落下案内されることになり、載置されたまま残ってしまうことを回避できる。
(3)上記第1実施形態では、前記3つの載置搬送部Sのうちの上から3番目の載置搬送部S3を、一体的に円板状に形成されたパンチングメタルからなる多孔状円板を備えて駆動軸にて上下軸芯周り回転駆動するように構成し、多孔状円板にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向外方側に形成された排出部に移動案内させるスクレ−パを、中心側に位置するボス部から径方向外方側の端部に至るまで1枚板にて形成される構成としたが、このような構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
すなわち、前記3つの載置搬送部Sのうちの上から3番目の載置搬送部S3を、上記実施形態の構成に代えて次のように構成するものである。図13に示すように、円板状又は略円板状に形成された無孔状で表面が平らな円板80を、駆動軸49にて上下軸芯周りで回転駆動するように備え、そして、円板80の径方向内方側のボス部65から径方向の途中位置まで延びる内側のスクレーパ81を位置固定状態で備え、更に、その内側スクレーパ81と略同じ回転位相となるように位置させて、円板80の径方向の途中位置から径方向外方側の端部に至るまで延びる外側のスクレーパ82を位置固定状態で備える構成である。尚、円板80の径方向外方側の周縁部には、載置搬送する米粒群が外方側から落下するのを防止する位置固定状態の案内壁83が備えられている。
説明を加えると、内側のスクレーパ81は、円板80の径方向内方側にて載置搬送される米粒群を受止めて円板80の径方向外方側に移送させるが、この内側のスクレーパ81によって移送案内された米粒群は外部に排出されることなく、円板80の径方向外方側に載置された状態で更に載置搬送されることになる。そして、外側のスクレーパ82は、円板80の径方向外方側にて載置搬送される米粒群を受止めて排出部hに移動案内させて装置外部に排出させることになる。
要するに、複数の載置搬送部Sのうち下端側に位置する載置搬送部S3が、円板状又は略円板状に形成された無孔状で表面が平らな円板80を、駆動軸49にて上下軸芯周りで回転駆動するように備え、そして、円板80の径方向内方側にて載置搬送される米粒群を受止めて円板80の径方向外方側に移送させる内側の案内移送体81と、円板80の径方向外方側にて載置搬送される米粒群を受止めて排出部hに移動案内させる外側の案内移送体82とを備えて構成されるものであってもよい。
このように、無孔状で表面が平らな円板80を用いて載置搬送することで、載置搬送する米粒群を案内移送体81,82にて受け止め案内移動させるようにしても、米粒群の移送が円滑に行われることになり、米粒が残ってしまうおそれが少ないものにできる。又、上述したような内側の案内移送体81と外側の案内移送体82とを備えることにより、米粒群の載置搬送する距離を長くさせることができ、乾燥時間を長くして乾燥を良好に行わせることができる。
(4)上記各実施形態では、前記搬送単位体Tにおける前記姿勢変更用の回動軸芯が、搬送単位体Tの周方向中間部に位置する状態で設けられ、しかも、搬送単位体Tの周方向の中央位置とは異なる位置に設けられる構成、すなわち、前記姿勢変更用の回動軸芯が、搬送単位体Tの周方向の中央位置よりも載置搬送部Sの上下軸芯Y周りでの回動方向下手側に寄った箇所に位置する構成を例示したが、このような構成に代えて次のように構成するものでもよい。
前記搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の一端部に設ける構成としてもよく、又、前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の中央位置に設ける構成としてもよい。このように前記姿勢変更用の回動軸芯を搬送単位体の周方向の中央位置に設けるときは、搬送単位体の自重によって姿勢を変更させることが適正に行い難いので、前記排出領域において排出用傾斜姿勢に切り換えるためのバネなどの付勢手段を用いる構成としてもよい。
(5)上記各実施形態では、前記姿勢切換手段として、搬送単位体の自重による付勢力を利用して、カム式案内機構によって搬送単位体の姿勢を切り換える構成としたが、このような構成に限らず、姿勢切換手段として、アクチュエータを用いて搬送単位体の姿勢を切り換えるような構成としてもよい。
(6)上記各実施形態では、前記加熱式乾燥手段としての電熱ヒータが、前記複数の載置搬送部のうちの最上位のものに対応して設置される構成としたが、このような構成に限らず、複数の載置搬送部に対して加熱式乾燥手段を設けるようにしてもよい。又、複数の載置搬送部の最上位のものに限らず、上下方向に並ぶ複数のもののうち上下途中箇所に位置する載置搬送部に対して加熱式乾燥手段を設けるようにしてもよい。又、このような加熱式乾燥手段を設けないで全ての載置搬送部に対して通風乾燥だけを行う構成としてもよい。
(7)上記各実施形態では、加熱式乾燥手段として電熱ヒータを用いるようにしたが、このような構成に代えて、遠赤外線ヒータ等の各種の加熱手段を用いるようにしてもよい。
(8)上記各実施形態では、複数の載置搬送部として3個の載置搬送部を上下方向に並べる構成としたが、2個以上の載置搬送部を上下方向に並べるものであればよく、載置搬送部の個数は3個に限るものではない。
(9)上記各実施形態では、乾燥装置による乾燥対象として、削り取りや掻き取り作用により米粒の糊粉層を除去した後に高温の澱粉を添加付着させた米粒群を乾燥させる構成としたが、乾燥対象としては、このようなものに限らず、例えば、米粒の糊粉層を水洗いによって除去した後の米粒群を乾燥させるようにしてもよい。
無洗米製造装置の概略構成図 乾燥装置の縦断側面図 乾燥装置の平面図 最上位の載置搬送部の平面図 最上位の載置搬送部の分解斜視図 最上位の載置搬送部の分解斜視図 搬送単位体の斜視図 搬送単位体を示す図 姿勢切換手段の案内作用を示す図 3番目の載置搬送部の平面図 別実施形態の姿勢切換手段を示す図 別実施形態の姿勢切換手段を示す図 別実施形態の載置搬送部の平面図 第2実施形態の乾燥装置の縦断側面図 第2実施形態のレーキ部材の取り付け構造を示す図 第2実施形態の飛散防止具の取り付け構造を示す図 第2実施形態の排出用の載置搬送部の分解斜視図 第2実施形態の案内体の縦断側面図 第2実施形態のクラッチの一部切欠側面図
符号の説明
K 姿勢切換手段
L1 搬送領域
L2 排出領域
S1,S2 多孔状の載置搬送部
S3 排出用の載置搬送部
T 搬送単位体
X 回動軸芯
69 案内体

Claims (5)

  1. 乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置であって、
    円板状又は略円板状に形成される多孔状の載置搬送部の複数が、上下軸芯周りに回転駆動される状態で、且つ、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、
    前記載置搬送部が、周方向に沿って並べて設けられる複数の搬送単位体を備えて構成され、
    前記各搬送単位体の夫々が、上方より供給される米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
    供給箇所に供給された米粒群を前記載置搬送部にて載置搬送するための搬送領域においては、前記各搬送単位体を前記搬送作用姿勢に維持し、且つ、載置搬送した米粒群を下方に排出するための排出領域においては、前記各搬送単位体を前記排出用傾斜姿勢に切り換える姿勢切換手段が備えられている米粒群用乾燥装置。
  2. 前記各搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向中間部に位置する状態で設けられている請求項1記載の米粒群用乾燥装置。
  3. 前記各搬送単位体における前記姿勢変更用の回動軸芯が、各搬送単位体の周方向の中央位置とは異なる位置に設けられている請求項2記載の米粒群用乾燥装置。
  4. 前記各搬送単位体の前記排出用傾斜姿勢が、前記載置搬送部の前記上下軸芯周りでの回転方向上手側ほど前記搬送単位体が下方側に位置する傾斜姿勢である請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  5. 前記複数の多孔状の載置搬送部のうちの最下段の多孔状の載置搬送部の下方側に、排出用の載置搬送部が、前記上下軸芯周りに回転駆動される状態で備えられ、
    前記排出用の載置搬送部が、
    米粒群を載置搬送する搬送作用姿勢と、径方向に沿う姿勢変更用の回動軸芯周りで回動することにより載置している米粒群を下方に排出させる排出用傾斜姿勢とに姿勢変更自在な搬送単位体を、周方向に沿って複数並べて構成され、且つ、
    前記最下段の多孔状の載置搬送部から落下排出される米粒群を受け止めて前記搬送作用姿勢にて載置搬送して、排出対象箇所においては前記排出用傾斜姿勢に切り換えて米粒群を下方に排出させるように構成され、
    前記排出用の載置搬送部の前記排出対象箇所の下方側には、落下排出される米粒群を受け止めて流下案内して装置外部に排出させる案内体が設けられている請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
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