JP2009159867A - 茶の葉用振動コンベア - Google Patents

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希衛 宮村
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Abstract

【課題】製茶ラインを構成する各種製茶機に茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉を供給することにより、製造される茶の葉の品質を向上させることができる茶の葉用振動コンベアを提供する。
【解決手段】振動コンベア200は、茶の葉を収容しつつ一端側から他端側に搬送するためのトラフ202の床面に、搬送される茶の葉の層内から異物を篩い落とすための異物篩分部203を備えている。このトラフ202に設けられた異物篩分部203の上流側上方には、搬送される茶の葉の高さを均して同茶の葉の層の厚さを均一にする茶の葉均し機構210が設けられている。茶の葉均し機構210は、トラフ202上を搬送される茶の葉の上層部を掻き均す掻き均し具211と、同掻き均し具211を回転駆動させる回転駆動機構212によって構成されている。掻き均し具211は、丸棒からなる軸本体211aの外周面に丸棒からなる複数の掻き棒211bが放射状に延びて形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、搬送路を振動させることにより茶の葉を所定の方向に搬送する茶の葉用振動コンベアに関する。
一般に、緑茶などの飲用に供される茶の葉は、茶園(茶畑)から摘採された茶の葉を複数の製茶機からなる製茶ラインに投入して製造されている。例えば、荒茶の製茶ラインにおいては、茶園から摘採された茶の葉を適度な温度および湿度の下で一時的に保管する生葉管理装置、茶の葉を一定量ごとに送り出す給葉機(または、生葉流量計)、茶の葉を蒸す蒸機、蒸された茶の葉を冷却する冷却機、蒸された茶の葉を揉む各種揉機、および茶の葉を乾燥させる乾燥機などから構成されている。この場合、各種製茶機は、茶の葉を搬送する振動コンベアによって互いに連結されている。なお、荒茶とは、摘採された茶の葉を殺青処理して乾燥させた精製されていない一次加工の状態の茶の葉である。
製茶ラインの一部を構成する振動コンベアは、例えば、下記特許文献1に示されるように、溝状に形成された茶の葉の収容体を振動させることにより、収容体の一端側に投入された茶の葉を同収容体の他端側に搬送する。また、振動コンベアの中には、下記特許文献2に示すように、茶の葉を搬送する床面に開口部を設け、茶の葉の層内に含まれる切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物を篩い落とす篩い分け機構を備えたものがある。
特開2002−306069号公報 特開2004−16002号公報
しかしながら、上記したような振動コンベアにおいては、振動コンベアの一端に投入された茶の葉を他端側に搬送するのみであるため、振動コンベアに連続的に投入された茶の葉の高さにムラが存在する場合であっても、同茶の葉の高さのムラを維持した状態で同茶の葉を次工程に搬送する。このため、次工程で処理される茶の葉の処理精度が不均一となり、最終的に製造される茶の葉の品質が低下するという問題がある。特に、お茶の味を決定すると謂われる茶の葉の蒸し工程においては、蒸機に対して常に一定量の茶の葉を連続的に供給することが極めて重要である。すなわち、蒸機に供給される茶の葉の高さ、換言すれば、茶の葉の層の厚さにムラが存在すると、茶の葉が蒸される程度が茶の葉の層の厚さごとに異なって不均一となり、最終的に製造される茶の葉の品質が低下する。
また、篩い分け機構を備えた振動コンベアにおいては、搬送される茶の葉の高さにムラが存在すると、茶の葉の層内に含まれる異物の篩い分けの精度が低下する。すなわち、搬送される茶の葉の高さが高い程、換言すれば、茶の葉の層が厚い程、茶の葉の層内に混入した異物が篩い落ち難くなる。このため、最終的に製造される茶の葉の品質を低下、具体的には、製造された茶の葉の中に異物が混入するとともに、茶の葉の香味を低下させるという問題がある。
なお、製茶ラインにおいては、蒸機などの製茶機に均一に茶の葉を供給するために給葉機または生葉流量計が設置される場合がある。しかし、給葉機または生葉流量計による茶の葉の供給方式の中には、一定間隔ごとに所定量の茶の葉を供給する方式を採用するものがある。例えば、無端コンベアの表面に板状の桟を一定間隔で設けた構成の給葉機においては、無端コンベア上に設けられた桟ごとに茶の葉が供給される。また、例えば、所定の重量の茶の葉を計測して所定の時間間隔ごとに供給する方式の生葉流量計においても、茶の葉の供給は一定の時間間隔ごとになる。これらの場合、蒸機に供給される単位時間当たりの茶の葉の供給量は略一定となるが、実際に蒸機に供給される茶の葉の層の厚さは一定間隔ごとに増減する。すなわち、一定間隔ごとに所定量の茶の葉を供給する方式の給葉機や生葉流量計では、上記諸問題点を解決することはできない。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、製茶ラインを構成する各種製茶機に茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉を供給することにより、製造される茶の葉の品質を向上させることができる茶の葉用振動コンベアを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、茶の葉が搬送される搬送路と、搬送路を振動させるための振動付加手段とを備え、振動付加手段によって搬送路を振動させることにより茶の葉を搬送路の一端側から他端側に搬送する茶の葉用振動コンベアにおいて、搬送路上を搬送される茶の葉の高さを均す茶の葉均し手段を設けたことにある。
この場合、前記茶の葉用振動コンベアにおいて、前記茶の葉均し手段は、搬送路上を搬送される茶の葉における少なくとも上層部を掻くことによって茶の葉の高さを均すようにするとよい。また、前記茶の葉用振動コンベアにおいて、前記搬送路は、茶の葉を蒸す蒸機よりも同茶の葉の加工工程の上流側に配置されて同蒸機に投入するための茶の葉を搬送するようにするとよい。
このように構成した本発明の特徴によれば、茶の葉を搬送する振動コンベアにおいて、搬送路上を搬送される茶の葉の高さが均し手段により均される。これにより、搬送路上を搬送される茶の葉の高さ、すなわち、茶の葉の層の厚さが均一となる。このため、振動コンベアの後段に配置される各種製茶機には、茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉が連続的に供給されるようになり、同各種製茶機による茶の葉の処理が均一に行われるようになる。この結果、製造される茶の葉の品質を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記茶の葉用振動コンベアにおいて、前記搬送路は、同搬送路上を搬送される茶の葉に混入した異物を篩い落とすための篩い分け手段を備え、掻き均し手段は、篩い分け手段よりも茶の葉の搬送方向の上流側に配置されるようにするとよい。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、茶の葉を搬送する搬送路上に茶の葉の層内に混入した切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物を篩い落とすための篩い分け手段を設けるとともに、前記掻き均し手段を同篩い分け手段の上流側に配置している。このため、篩い分け手段には、掻き均し手段によって予め茶の葉の層の厚さが均一に均された茶の葉が供給される。すなわち、篩い分け手段に導かれた茶の葉は、茶の葉の層の厚さが過渡に厚くなった部分が均されているとともに茶の葉の塊が解されている。これにより、茶の葉の層内に含まれる異物は、容易かつ正確に茶の葉から篩い分けられる。この結果、製造される茶の葉の品質を向上させることができる。
以下、本発明に係る茶の葉用振動コンベアの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る茶の葉用振動コンベアを含む製茶ラインの構成の一部を模式的に示した構成概略図である。なお、本明細書において参照する図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。
この製茶ラインは、茶園から摘採された茶の葉から荒茶を製造するための各種製茶機によって構成されている。具体的には、定量給葉コンベア100、振動コンベア200、蒸機300および給葉コンベア400を備えている。なお、ここで、荒茶とは、前記したように、摘採された茶の葉を殺青処理して乾燥させた精製されていない一次加工の状態の茶の葉である。
(茶の葉用振動コンベアの構成)
定量給葉コンベア100は、製茶ラインによって加工する茶の葉を受け入れて振動コンベア200に所定量ごとに搬送する搬送装置であり、図示しない制御装置によって作動が制御される。この定量給葉コンベア100は、給葉コンベア100が設置される床面近傍に開口する給葉口101と、給葉口101に投入された茶の葉を斜め上方に搬送する無端ベルトコンベア(図示せず)を備える搬送体102と、同無端ベルトによって搬送された茶の葉を下方に向かって排出する排出口103とから構成されている。これらのうち、搬送体102が備える無端コンベア上には、無端コンベア上から突出した状態で板状の桟(図示せず)が一定の間隔ごとに複数設けられている。給葉コンベア100の排出口103の下方には、振動コンベア200の一端が配置されている。
振動コンベア200は、定量給葉コンベア100によって供給された茶の葉を収容して同茶の葉の層内に混入した切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物を篩い落としつつ、同茶の葉を一端側(図示左側)から他端側(図示右側)に搬送する搬送装置である。振動コンベア200は、詳しくは図2(A),(B)に示すように、鉄製のフレームによって構成される架台201の中棚201a上にトラフ202を備えている。トラフ202は、アルミニウム材を図示左右方向に延びる溝状に形成した部材であり、横断面形状が上方に向かって拡がった略U字状に形成されている。このトラフ202の溝状に形成された部分の内側が茶の葉を収容しつつ搬送する搬送路である。トラフ202の一端側(図示左側)は、側板202aによって閉塞されている。一方、トラフ202の他端側は、開放された状態に形成されている。また、トラフ202の他端側の底部には、異物振分部203が形成されている。
異物振分部203は、定量給葉コンベア100によって供給され、トラフ202上を搬送される茶の葉の層内に混入した切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物を篩い落とす機構であり、トラフ202の床面に下方に向けて形成された異物除去穴204と、同異物除去穴204の開口部204bに架設された茶の葉搬送補助具205によって構成されている。異物除去穴204は、トラフ202の床面から下方に向けて長方形状に陥没した有底状の穴である。異物除去穴204の底板204aは、下方に向かって開閉自在に構成されており、異物除去穴204内に溜まった異物を排出できるようになっている(図示破線参照)。
異物除去穴204の開口部204bには、茶の葉の搬送方向に沿って5つの茶の葉搬送補助具205がそれぞれ架設されている。茶の葉搬送補助具205は、ステンレス材を長尺状に形成した板状体であり、トラフ202の床面に開口した異物除去穴204の開口部204bの周囲にリベットにより固定されている。これら5つの茶の葉搬送補助具205は、搬送される茶の葉の層内に混入した切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物が異物除去穴204に落下可能な間隔でそれぞれ配置されている。これら異物除去穴204および茶の葉搬送補助具205によって構成される異物篩分部203が、本発明に係る篩い分け手段に相当する。
トラフ202は、長尺の板状に形成された6つの板バネ206によって中棚201a上に支持されている。具体的には、板バネ206の各下端部が架台201の中棚201aの上面にボルトによってそれぞれ固定されるとともに、板バネ206を図示左側に傾斜させた状態で同板バネ206の各上端部がトラフ202の上面における縁部にボルトによってそれぞれ固定されている。トラフ202の下方における架台201の下棚201bには、振動付加機構207が配置されている。振動付加機構207は、トラフ202をトラフ202の長手方向(図示左右方向)に振動させるための装置であり、駆動モータ207a、駆動チェーン207b、駆動プーリ207c、クランク207dおよびクランク受け207eによって構成されている。
駆動モータ207aは、図示しない前記制御装置によって作動が制御される電動モータである。駆動チェーン207bは、駆動モータ207aの回転軸と駆動プーリ207cとの間に巻き回され、駆動モータ207aの回転駆動力を駆動プーリ207cに伝達する動力伝達部材である。駆動プーリ207cは、架台201の下棚201b上において回転自在な状態で支持されており、クランク207dに駆動モータ207aの回転駆動力を伝達する回転体である。クランク207dは、一端側が駆動プーリ207cに連結されているとともに他端側がクランク受け207eに連結され、駆動プーリ207の回転運動を往復運動に変換する機構である。クランク受け207eは、トラフ202の底部背面に固定されており、クランク207eの先端部を回転自在な状態で支持している。
トラフ202に形成された異物篩分部203に対して茶の葉の搬送方向上流側上方(図示左側上方)には、架台201の上棚201cによって支持された状態で茶の葉均し機構210が設けられている。茶の葉均し機構210は、給葉コンベア100によって供給され、トラフ202上を搬送される茶の葉の高さを均して同茶の葉の層の厚さを均一にする装置であり、トラフ202上を搬送される茶の葉の上層部を掻き均す掻き均し具211と、同掻き均し具211を回転駆動させる回転駆動機構212によって構成されている。
掻き均し具211は、鋼鉄製の丸棒からなる軸本体211aの外周面にステンレス製の丸棒からなる複数の掻き棒211bが放射状に延びて形成されている。これらのうち、掻き棒211bは、トラフ202上を搬送される茶の葉の上層部を掻き均す部材であり、軸本体211aの軸線に沿って5列形成されている。この掻き棒211bの先端部211cは、茶の葉に上層部を精度良く掻き均すために掻き均し具211の回転方向(図において矢印で示す)に沿って円弧状に曲がって形成されている。
この掻き均し具211は、トラフ202内を搬送される茶の葉の搬送方向に直交する向き(トラフ202の幅方向)で、かつ、掻き均し具211の先端部211cがトラフ202の床面から所定の高さになる位置で架台201の上棚201cに支持されている。この場合、掻き均し具211の先端部211cにおけるトラフ202の床面からの所定の高さとは、振動コンベア200によって茶の葉が供給される蒸機300において蒸し処理に適した茶の葉の層の厚さに対応する高さである。また、掻き均し具211における軸本体211aの一方の端部(図2(B)において右側端部)には、軸本体211aを回転駆動するための駆動力を受ける円板状の駆動プーリ211dが設けられている。
回転駆動機構212は、駆動モータ212a、第1駆動ベルト212b、駆動プーリ212cおよび第2駆動ベルト212dによって構成されている。駆動モータ212aは、図示しない前記制御装置によって作動が制御される電動モータである。駆動ベルト212bは、駆動モータ212aの回転軸と駆動プーリ212cとの間に巻き回され、駆動モータ212aの回転駆動力を駆動プーリ212cに伝達する動力伝達部材である。駆動プーリ212cは、架台201の上棚201cに回転自在な状態で支持されており、掻き均し具211の駆動プーリ211dに駆動モータ212aの回転駆動力を中継して伝達する回転体である。駆動ベルト212dは、駆動プーリ212cと掻き均し具211の駆動プーリ211dとの間に巻き回され、駆動モータ212aの回転駆動力を駆動プーリ211dに伝達する動力伝達部材である。これら掻き均し具211および回転駆動機構212によって構成される茶の葉均し機構210が、本発明に係る茶の葉均し手段に相当する。
振動コンベア200のトラフ202の他端部には、ホッパー220を介して蒸機300が配置されている。蒸機300は、茶園から摘採された茶の葉を所定の温度で所定の時間蒸して所謂殺青処理する装置であり、図示左右方向に延びた略円筒状に形成されている。この蒸機300は、前記制御装置によって作動が制御され、一方の端部から受け入れた茶の葉を他方の端部に搬送する間に蒸し処理を行う。蒸機300の他端部下方には、蒸機300によって蒸された茶の葉を次の工程(例えば、粗揉機500)(図において破線で示す)に搬送するための給葉コンベア400が設けられている。給葉コンベア400は、前記定量給葉コンベア100と略同一の構成であるため、その説明は省略する。
また、この製茶ラインには、給葉コンベア400の後段に粗揉機や揉捻機などの各種揉機および乾燥機などを製茶機として備えているが、本発明に直接関わらないため、その説明は省略する。なお、この製茶ラインは、図示しない制御装置によって作動が制御されている。制御装置は、マイクロコンピュータによって構成されており、作業者による操作に応じて製茶ラインを構成する各製茶機、具体的には、定量給葉コンベア100、振動コンベア200、蒸機300、給葉コンベア400、図示しない各種揉機および乾燥機の作動をそれぞれ制御する。
(茶の葉用振動コンベアの作動)
次に、このように構成された振動コンベア200の作動について説明する。まず、作業者は、図示しない制御装置の電源スイッチを投入して製茶ラインを構成する各製茶機を作動可能な状態にする。次に、作業者は、制御装置を操作して各製茶機の作動条件(例えば、蒸機300における茶の葉を蒸す温度や時間など)を設定した後、各製茶機の作動をそれぞれ開始させる。これにより、振動コンベア200を始めとする各製茶機が作動を開始する。この場合、振動コンベア200のトラフ202は、振動付加機構207を構成する駆動モータ207aの回転駆動により図示左右方向に往復運動(振動)を開始する。また、振動コンベア200の掻き均し具211は、回転駆動機構212を構成する駆動モータ212aの回転駆動により図示矢印方向に回転を開始する。
次に、作業者は、茶園から摘採した茶の葉を定量給葉コンベア100の給葉口101から投入する。定量給葉コンベア100は、図示しない無端コンベアの表面と桟との間に略一定量の茶の葉を保持して上方に連続的に搬送する。これにより、振動コンベア200の一端側(図示左側)には、茶園から摘採された茶の葉が一定量ごとに一定の間隔で連続的に供給される。この場合、茶園から摘採された茶の葉には、茶園での摘採時または茶園からの運搬時に茶の葉が損傷して千切れた切れ葉や、同摘採時または運搬時に小枝、小石またはゴミなどの異物が混入していることがある。このため、振動コンベア200には、これらの異物を含んだ状態で茶の葉が供給される。
振動コンベア200のトラフ202内における一端側に供給された茶の葉は、トラフ202の振動により他端側(図示右側)、すなわち、茶の葉均し機構210および異物振分部203に向かって搬送される。この場合、トラフ202内を搬送される茶の葉は、図2(A)において二点鎖線で示すように、定量給葉コンベア100によって供給される茶の葉のタイミングに対応して茶の葉の層の厚さが厚い部分と薄い部分とが連続的に繋がった状態、すなわち、茶の葉の層の厚さにムラがある状態で搬送される。そして、茶の葉均し機構210の直下まで搬送された茶の葉は、回転駆動する掻き均し具211の先端部211cによって上層部が掻き均される。これにより、茶の葉均し機構210を通過した茶の葉は、層の厚さが均一となり茶の葉の層の厚さのムラが解消される。また、搬送される茶の葉が茶の葉同士で絡まって茶の葉の塊が形成されている場合には、掻き均し具211による掻き均しによって同茶の葉の塊が解される。
茶の葉均し機構210を通過した茶の葉は、異物振分部203に導かれる。異物振分部203に導かれた茶の葉は、茶の葉搬送補助具205上を通ってトラフ202の他端側、すなわち、蒸機300側に搬送される。この場合、トラフ202の振動と異物振分部203とによって茶の葉搬送補助具205上の茶の葉が篩いに掛けられる。これにより、茶の葉の層内に混入する切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物が茶の葉搬送補助具205の間をすり抜けて異物除去穴204に落下する。この場合、茶の葉搬送補助具205上の茶の葉は、茶の葉均し機構210によって茶の葉の層の厚さが過渡に厚くなった部分が均されているとともに茶の葉の塊が解されている。このため、茶の葉の層内に含まれる異物は、容易かつ正確に篩い分けされ茶の葉搬送補助具205の間から異物除去穴204内に落下する。
トラフ202の他端側に搬送された茶の葉は、ホッパー220を介して蒸機300内に投入される。蒸機300内に投入された茶の葉は、作業者によって予め設定された温度および時間に応じて蒸し加工された後、給葉コンベア400に排出される。給葉コンベア400に排出された茶の葉は、以降の各工程(例えば、粗揉機500など)に搬送され、最終的に荒茶に加工される。茶の葉が荒茶に加工される間、振動コンベア200は投入された茶の葉を連続的に蒸機300に向けて搬送する。そして、定量給葉コンベア100に投入された茶の葉の全てを荒茶に製造し終えた後、作業者は制御装置を操作して振動コンベア200を含む各製茶機の作動をそれぞれ停止させる。振動コンベア200の作動を停止させた後、作業者は、トラフ202の底板204aを開放して(図2(A)において破線参照)異物除去穴204内に溜まった異物などを取り除く。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、茶の葉を搬送する振動コンベア200において、トラフ202内を搬送される茶の葉の高さが茶の葉均し機構210により均される。これにより、トラフ202内を搬送される茶の葉の高さ、すなわち、茶の葉の層の厚さが均一となる。このため、振動コンベア200の後段に配置される蒸機300には、茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉が連続的に供給されるようになり、同蒸機300による茶の葉の蒸し処理が均一に行われるようになる。この結果、製造される茶の葉の品質を向上させることができる。
また、上記実施形態においては、茶の葉を搬送するトラフ202内に茶の葉の層内に混入した切れ葉、小枝、小石またはゴミなどの異物を篩い落とすための異物篩分部203を設けるとともに、前記茶の葉均し機構210を同異物篩分部203の上流側に配置している。このため、異物篩分部203には、茶の葉均し機構210によって予め茶の葉の層の厚さが均一に均された茶の葉が供給される。すなわち、異物篩分部203に導かれた茶の葉は、茶の葉の層の厚さが過渡に厚くなった部分が均されているとともに茶の葉の塊が解されている。これにより、茶の葉の層内に含まれる異物は、容易かつ正確に茶の葉から篩い分けられる。この結果、製造される茶の葉の品質を向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、茶の葉が搬送されるトラフ202上に異物篩分部203を設けた振動コンベア200に本発明を適用した。しかし、本発明は、トラフ202上を搬送される茶の葉の高さを規制することにより同茶の葉の層の厚さを均一にして次工程に供給する振動コンベア200に広く適用できるものである。すなわち、必ずしも、トラフ202上に異物篩分部203が設けられている必要はなく、異物篩分部203を備えないタイプ、換言すれば、単に、投入された茶の葉を一端側から他端側に搬送する振動コンベア200に適用することができる。これによっても、茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉を連続的に供給するとする効果を奏することができる。
また、上記実施形態においては、茶の葉の層内に混入した異物を篩い落とすための異物篩分部203の上流側に茶の葉均し機構210を設けた。しかし、上記したように、本発明は、トラフ202上を搬送される茶の葉の高さを規制することにより同茶の葉の層の厚さを均一にして次工程に供給する振動コンベア200に広く適用できるものである。したがって、茶の葉均し機構210を異物篩分部203の下流側に配置して振動コンベア200を構成してもよい。これによっても、茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉を連続的に供給するとする効果を奏することができる。
また、上記実施形態においては、軸本体211aの外周面に複数の掻き棒211bが放射状に延びて形成された掻き均し具211を用いてトラフ202内を搬送される茶の葉を掻き均すように構成した。しかし、掻き均し具211の構成は、トラフ202内を搬送される茶の葉の高さ均すことができれば、素材の種類や形状、数等は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、長方形状の弾力性のあるゴム製のシートをトラフ202の床面から所定の高さ位置でカーテン状に支持することにより、トラフ202内を搬送される茶の葉の高さを規制するように構成してもよい。これによっても、茶の葉の層の厚さが均一な茶の葉を連続的に供給するとする効果を奏することができる。
また、上記実施形態においては、異物篩分部203は、異物除去穴204の開口部204bに5つの茶の葉搬送補助具205を架設することにより構成した。しかし、異物篩分部203は、トラフ202内を搬送される茶の葉に混入した異物を除去できる構成であれば、素材の種類や形状、数等は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、茶の葉搬送補助具205は、を丸状または角材状の棒体によって構成してもよいし、網体によって構成してもよい。また、茶の葉搬送補助具205を、除去したい異物の重さによって弾性変形する材料(例えば、樹脂)を用いて形成してもよい。これらによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、本発明に係る振動コンベア200を定量給葉コンベア100と蒸機300との間に配置した。しかし、本発明は振動コンベアに広く適用できるものであるから、製茶ラインにおける何れの位置に配置してもよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
本発明の一実施形態に係る茶の葉用振動コンベアを含む製茶ラインの全体構成の一部を模式的に示す概略図である。 (A)は図1に示す茶の葉用振動コンベアの一部破断正面図であり、(B)は同茶の葉用振動コンベアの一部破断側面図である。
符号の説明
100…定量給葉コンベア、200…振動コンベア、201…架台、202…トラフ、203…異物篩分部、204…異物除去穴、204a…底板、204b…開口部、205…茶の葉搬送補助具、206…板バネ、207…振動付加機構、207a…駆動モータ、207b…駆動チェーン、207c…駆動プーリ、207d…クランク、207e…クランク受け、210…茶の葉均し機構、211…掻き均し具、211a…軸本体、211b…掻き棒、211c…先端部、211d…駆動プーリ、212…回転駆動機構、212a…駆動モータ、212b…駆動ベルト、212c…駆動プーリ、212d…駆動ベルト、220…ホッパー、300…蒸機、400…給葉コンベア、500…粗揉機。

Claims (4)

  1. 茶の葉が搬送される搬送路と、
    前記搬送路を振動させるための振動付加手段とを備え、
    前記振動付加手段によって前記搬送路を振動させることにより前記茶の葉を前記搬送路の一端側から他端側に搬送する茶の葉用振動コンベアにおいて、
    前記搬送路上を搬送される前記茶の葉の高さを均す茶の葉均し手段を設けたことを特徴とする茶の葉用振動コンベア。
  2. 請求項1に記載した茶の葉用振動コンベアにおいて、
    前記茶の葉均し手段は、前記搬送路上を搬送される前記茶の葉における少なくとも上層部を掻くことによって前記茶の葉の高さを均す茶の葉用振動コンベア。
  3. 請求項1または請求項2に記載した茶の葉用振動コンベアにおいて、
    前記搬送路は、同搬送路上を搬送される前記茶の葉に混入した異物を篩い落とすための篩い分け手段を備え、
    前記掻き均し手段は、前記篩い分け手段よりも前記茶の葉の搬送方向の上流側に配置される茶の葉用振動コンベア。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した茶の葉用振動コンベアにおいて、
    前記搬送路は、前記茶の葉を蒸す蒸機よりも同茶の葉の加工工程の上流側に配置されて同蒸機に投入するための茶の葉を搬送する茶の葉用振動コンベア。
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