JPH0775500A - 製茶蒸し装置 - Google Patents

製茶蒸し装置

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JPH0775500A
JPH0775500A JP24757493A JP24757493A JPH0775500A JP H0775500 A JPH0775500 A JP H0775500A JP 24757493 A JP24757493 A JP 24757493A JP 24757493 A JP24757493 A JP 24757493A JP H0775500 A JPH0775500 A JP H0775500A
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JP
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steamer
net conveyor
tea
conveyor
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JP24757493A
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Susumu Masuda
進 増田
Taizan Uchida
太山 内田
Fumio Nakano
文雄 中野
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Kawasaki Kiko Co Ltd
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Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸機本体の蒸胴から冷却機のネットコンベア
に供給される蒸葉を、ネットコンベアの幅方向にまんべ
んなく拡散させることができ、冷却機による充分な冷却
効果が得られる、製茶蒸し装置を提供する。 【構成】 投入口から蒸胴内に投入される蒸葉を加熱軟
化させる蒸機本体と、この蒸機本体に連結されて蒸胴か
ら供給される蒸葉を、ネットコンベアで搬送しながら冷
却する冷却機とを具備し、例えば位置可変手段によっ
て、冷却機の機枠を蒸葉の搬送方向の左右に平行移動さ
せたり、機枠の蒸胴側を回転移動等させることにより、
蒸機本体の蒸胴から、冷却機のネットコンベアへの蒸葉
の供給位置を、ネットコンベアの幅方向に連続的に変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸機本体で加熱軟化さ
れた蒸葉を冷却機で速やかに冷却する製茶蒸し装置に係
わり、特に、蒸葉を、冷却機のネットコンベアの幅方向
にまんべんなく拡散供給し得る製茶蒸し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製茶工程(荒茶工程)には、蒸熱工程、
中火工程及び仕上工程があり、最初に行われる蒸熱工程
は、製品荒茶の価値を決定すると言われる重要な工程で
ある。従来、この蒸熱工程で使用される製茶蒸し装置
は、例えば給葉機から投入された茶葉(生葉)を、蒸胴
内で加熱軟化させて物理的変化と化学的変化を付与して
蒸す蒸機本体と、この蒸機本体から供給される蒸葉を、
ネットコンベアで連続的に搬送する間に、冷風又は温風
等で冷却し、茶の香気・滋味・色沢を良好に保つと共
に、ベタつきや粗揉機プール内でのムレを防止する冷却
機等を有している。
【0003】そして、この製茶蒸し装置にあっては、蒸
機本体の蒸胴から冷却機のネットコンベアに供給される
蒸葉の、ネットコンベアの幅方向中央部分での積層を防
止するために、拡散機構が装備されており、その機構と
しては、例えば、実公昭59−29505号公報及び実
公昭59−29504号公報に開示のものが知られてい
る。
【0004】前者の拡散機構は、ネットコンベアの上方
にコンベア幅と略同一の長さを有する固定風胴を設け、
この固定風胴の長手方向に透孔群をシリーズに穿設する
と共に、固定風胴の外側に回転網胴を遊嵌させる。そし
て、ネットコンベアの循環に併せて、回転網胴を回転さ
せると共に、固定風胴の透孔から圧風を吐出させ、この
圧風によって、蒸胴から排出される蒸葉をコンベアの幅
方向に拡散させる。また、後者の拡散機構は、ネットコ
ンベアの上方に橋架した支持台にレバーを枢支し、この
レバーの先端に三角柱状の拡散板を取り付ける。そし
て、レバーを振子運動させ、その先端の拡散板によっ
て、蒸胴から排出される蒸葉をコンベアの幅方向に拡散
させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような拡
散機構が装備された製茶蒸し装置にあっては、冷却機の
ネットコンベアの幅が広い場合に、蒸機本体の蒸胴から
排出されて冷却機のネットコンベアに供給される蒸葉
を、ネットコンベアの幅方向にまんべんなく拡散させる
ことが困難で、冷却機による充分な冷却効果が得られな
いという問題点があった。すなわち、上記の製茶蒸し装
置にあっては、蒸胴からネットコンベアへの蒸葉の供給
位置(排出位置)が、略中央部分に特定されるため、ネ
ットコンベアの幅が広くなると、上記の圧風や拡散板の
移動だけでは、蒸葉をネットコンベアの幅方向の両端部
分まで、まんべんなく拡散させることが難しい。
【0006】特に、昨今、製茶工程における処理能力を
高めるために、例えば、その幅が1.1メートル程度と
広いネットコンベアを使用する場合があり、このような
場合に、上記の拡散機構では、蒸葉をまんべんなく拡散
させることが一層困難になる。これにより、粘性ある蒸
葉が、ネットコンベアの特定部分で積層したり、張り付
いて目詰まりしたりして、ネットコンベアの通気性が損
なわれ、冷却機による蒸葉の冷却効果も劣ることにな
る。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、蒸機本体の蒸胴から冷却機のネ
ットコンベアに供給される蒸葉を、ネットコンベアの幅
方向にまんべんなく拡散させることができて、冷却機に
よる充分な冷却効果が得られる、製茶蒸し装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の製茶蒸し装置は、投入口から蒸胴内
に投入された茶葉を加熱軟化させる蒸機本体と、蒸機本
体に連結されて蒸胴から供給される蒸葉を、ネットコン
ベアで搬送しながら冷却する冷却機とを具備し、蒸機本
体の蒸胴から、冷却機のネットコンベアに供給される蒸
葉の供給位置を、位置可変手段によって、ネットコンベ
アの幅方向に連続的に変化させることを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の製茶蒸し装置は、位
置可変手段が、蒸機本体の機枠もしくは冷却機の機枠の
少なくとも一方を、蒸葉の搬送方向に対して左右に平行
移動させることを特徴とし、請求項3記載の製茶蒸し装
置は、位置可変手段が、蒸機本体の機枠の冷却機側もし
くは冷却機の機枠の蒸機本体側の少なくとも一方を、蒸
葉の搬送方向に対して左右に移動させることを特徴とす
る。さらに、請求項4記載の製茶蒸し装置は、位置可変
手段が、蒸胴とネットコンベアとの間に配設された搬送
コンベアを有し、蒸胴から排出される蒸葉を、この搬送
コンベアを介してネットコンベアに供給すると共に、搬
送コンベアを、蒸葉の搬送方向に対して左右に移動させ
ることを特徴とする。
【0010】また、請求項5記載の製茶蒸し装置は、投
入口から蒸胴内に投入された茶葉を加熱軟化させる蒸機
本体と、蒸機本体に連結されて蒸胴から供給される蒸葉
を、ネットコンベアで搬送しながら冷却する冷却機とを
具備し、蒸機本体の蒸胴の排出口に、その大きさが冷却
機のネットコンベアの幅に応じて設定されたカバーを配
設し、このカバーを介して、蒸胴から排出される蒸葉を
ネットコンベアに供給することを特徴とする。
【0011】
【作用】まず、請求項1記載の製茶蒸し装置によれば、
蒸機本体の蒸胴から排出される蒸葉は、位置可変手段に
よって、ネットコンベアへの供給位置が変化されつつ冷
却機に供給される。この供給位置が連続的に変化するこ
とによって、蒸葉は、ネットコンベアの幅方向全域にま
んべんなく拡散供給され、特定部分での積層、張り付き
等が防止される。そして、この蒸葉は、ネットコンベア
で搬送される間に、例えば、散乱冷却用の下部ファン及
び冷却用の上部ファン等で冷却される。これにより、ネ
ットコンベアの目詰まり等が防止されて、ネットコンベ
アの通気性が損なわれることもなく、冷却機による良好
な冷却効果が得られる。
【0012】また、請求項2記載の製茶蒸し装置によれ
ば、位置可変手段で、例えば冷却機の機枠を蒸葉の搬送
方向の左右両側に平行移動させることにより、蒸胴から
ネットコンベアへの蒸葉の供給位置が変化し、請求項3
記載の製茶蒸し装置によれば、位置可変手段で、例えば
冷却機の蒸胴側を回転移動させることにより、蒸葉のネ
ットコンベアへの供給位置が変化する。さらに、請求項
4記載の製茶蒸し装置によれば、位置可変手段の搬送コ
ンベアを、蒸胴とネットコンベアとの間に配設し、例え
ば、この搬送コンベアの下流側を移動させることによ
り、搬送コンベアからネットコンベアへの蒸葉の供給位
置が変化する。これらにより、蒸葉のネットコンベアへ
の供給位置が、その幅方向に連続的に変化し、蒸葉がネ
ットコンベアにまんべんなく拡散供給される。
【0013】また、請求項5記載の製茶蒸し装置によれ
ば、蒸機本体の蒸胴の排出口にカバーを設け、このカバ
ーの大きさを、冷却機のネットコンベアの幅に応じて設
定する。これにより、蒸胴から排出される蒸葉が、カバ
ーによって飛散が防止されつつ案内されて、ネットコン
ベアの幅方向に広げられて排出され、ネットコンベア上
にまんべんなく拡散供給される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1〜図4は、本発明に係わる製茶蒸し装
置の第1実施例を示し、図1はその概略を示す側面図、
図2はその要部の側面図、図3は冷却機の一部を破断し
た正面図、図4は要部の平面図を示している。図1にお
いて、製茶蒸し装置1は、蒸機本体2と、冷却機3とを
有している。
【0015】蒸機本体2は、機枠4に対して回転自在に
支持された可動枠5を有し、この可動枠5に、固定胴6
aと回転胴6bからなる蒸胴6が支持されている。この
蒸胴6の固定胴6aには、給葉機7が連結される投入口
8と、図示しない蒸気発生装置が蒸気管9を介して連結
される蒸気供給部10とが設けられている。また、蒸胴
6内には、その軸方向に攪拌軸11が配設され、この攪
拌軸11には、図示しない多数の攪拌翼が突設されてい
る。機枠4の一端側には、回転胴6b及び攪拌軸11を
回転させる駆動機構12が配設されている。蒸胴6は、
回転胴6b側に排出口13を有すると共に、蒸胴6の下
方には、蒸胴6から下方に落ちる葉茎を回収等する流し
板14等が配設されている。
【0016】冷却機3は、図2〜図4に示すように、側
面視略三角状の機枠17を有し、この機枠17には、蒸
葉Tを搬送するネットコンベア18と、散乱・冷却用の
下部ファン19及び冷却用の上部ファン20と、位置可
変機構21等が配設されている。ネットコンベア18
は、例えばステンレス鋼線の金網からなり、機枠17に
設けた複数個のスプロケット23a〜23gに巻回され
ている。そして、スプロケット23aがチェーン24を
介してモータ25に連結され、このモータ25の回転に
よって、スプロケット23a等が回転して、ネットコン
ベア18が図2の点線矢印イ方向に循環する。このネッ
トコンベア18に蒸葉Tが供給される位置には、ホッパ
26が配設されている。
【0017】機枠17に配設される下部ファン19は、
その吐出口19aが、機枠17に側板を固定して形成さ
れた散乱室27に連通している。散乱室27は、上辺が
開口し、底辺及び前辺(図2において左辺)がネットコ
ンベア18で形成されると共に、その室内には、図示し
ない回転ドラム等が配設されている。下部ファン19か
ら吐出する冷風は、散乱室27内に流入し、その大部分
は、上記回転ドラムを通気してネットコンベア18から
排風される。
【0018】ネットコンベア18の下流側には、上部フ
ァン20が配設されている。この上部ファン20の吐出
口20aは、散乱室27に連設されて、その底部がネッ
トコンベア18で形成された風胴28に連通している。
上部ファン20から吐出する冷風は、風胴28底部のネ
ットコンベア18に吹き付けられ、底部に設けた排気口
29から排風される。なお、この上部ファン20及び下
部ファン19は、モータ30にそれぞれ連結されてい
る。
【0019】位置可変機構21は、機枠17下部の4隅
に設けた4個の車輪32a〜32d(32dは図示せ
ず)の1個、すなわち、機枠17の右後端下部に配設し
た車輪32aを回転させるモータ33を有している。こ
のモータ33は、機枠17に固定した取付板34に配設
され、その回転軸がチェーン35等を介して、車輪32
aの回転軸に連結されている。また、残りの3個の車輪
32b〜32dは、機枠17に回転自在に配設されてお
り、これら4個の車輪32a〜32dが、基台36もし
くは床面上に平行に配置された一対のレール37の溝3
7aに嵌入している。これにより、モータ33が回転す
ると、機枠17がレール37に沿って移動する。この位
置可変機構21は、1個に限らず、例えば2個設けて、
機枠17の右前端下部の車輪32cを回転させることも
できるし、モータ33に連結された車輪32aを歯車と
し、レール37の溝37aにこの歯車と歯合する歯部を
形成してもよい。
【0020】なお、図2において、符号40は、各モー
タ25、30、33等を制御するための制御盤、符号4
1は、ネットコンベア18に付着した蒸葉T等を除去す
る回転ブラシ、符号42は、ネットコンベア18から落
下する粉等を受ける粉受、符号43は、この粉受42で
受けた粉を収容等する粉受箱、符号44は、ネットコン
ベア18の排出端である。
【0021】次に、この製茶蒸し装置1の動作について
説明する。まず、図示しない制御装置の操作により、蒸
機本体2の駆動機構12を動作させて、蒸機本体2を作
動させる。蒸機本体2が作動すると、茶葉t(図1参
照)が給葉機7から投入口8を介して蒸胴6内に投入さ
れ、蒸胴6内を数10秒乃至数分の経過時間で移送され
る。この移送中に、蒸気供給部10から供給される蒸気
による加熱や、回転胴6bの回転作用と、攪拌軸11に
突設された攪拌翼の回転作用による打圧や攪拌によっ
て、茶葉tが物理的変化と化学的変化を受けながら蒸さ
れる。
【0022】一方、冷却機3も、制御盤40の制御信号
により、モータ25、30がそれぞれ回転して、ネット
コンベア18が循環すると共に、下部ファン19及び上
部ファン20が作動して、その吐出口19a、20aか
ら冷風がそれぞれ吐出する。また、位置可変機構21の
モータ33も回転し、図4に示すように、機枠17を搬
送方向Aに対してその左右両側に、次のように移動させ
る。
【0023】すなわち、例えばモータ33の正方向への
回転により、チェーン35等を介して車輪32aを回転
させ、レール37の溝37a内を移動させる。この車輪
32aの移動に追従して、他の回転自在な車輪32b〜
32dも、レール37の溝37a内をそれぞれ回転移動
し、機枠17を矢印ロ方向(搬送方向Aに対して左側)
に所定距離移動させる。そして、例えば、モータ33が
所定時間回転すると、制御盤40の制御信号により、モ
ータ33を逆方向に回転させて車輪32aを逆転させ、
機枠17を矢印ハ方向(搬送方向Aに対して右側)に、
所定距離移動させる。モータ33はこの動作を繰り返
す。これにより、ネットコンベア18が循環しつつその
幅方向に移動し、蒸胴6との相対位置関係が連続的に変
化する。
【0024】なお、モータ33の回転時間、すなわち、
機枠17の移動距離は、ネットコンベア18及び蒸胴6
の幅等に応じて、機枠17が移動した際に、ネットコン
ベア18の幅方向の両端部が、蒸胴6から外れないよう
に、予め設定されている。また、モータ33の回転速
度、すなわち、機枠17の移動速度も、ネットコンベア
18の幅、蒸機本体2の処理能力等に応じて、ネットコ
ンベア18に供給される蒸葉Tが、その幅方向にまんべ
んなく拡散し得る所定の速度に、予め設定されている。
【0025】この状態で、蒸機本体2で蒸され、蒸胴6
の排出口13から排出される蒸葉Tは、冷却機3のホッ
パ26を介してネットコンベア18上に連続的に供給さ
れる。この蒸葉Tは、回転しかつ搬送方向Aの左右両側
に移動しているネットコンベア18上に供給されるた
め、蒸葉Tのネットコンベア18への供給位置が、幅方
向かつ搬送方向に連続的に変化し、ネットコンベア18
の幅方向の略全域にわたって供給、すなわち、まんべん
なく拡散供給される。
【0026】そして、この蒸葉Tは、ネットコンベア1
8上を散乱室27方向に移動し、スプロケット23eの
位置で散乱室27に落下する。この落下時に、蒸葉T
は、下部ファン19から吐出している冷風により散乱、
冷却され、その大部分は散乱室27内の回転ドラム(図
示せず)に吹き付けられると共に、回転ドラムの回転に
より、ネットコンベア18上に舞い落ちて再び搬送され
る。この散乱室27内の蒸葉Tが、搬送されて風胴28
内に流入すると、上部ファン20から吐出する冷風によ
って、ネットコンベア18に吹き付けられ、さらに冷却
される。
【0027】下部ファン19及び上部ファン20で冷却
された蒸葉Tは、機枠17の右端に設けられた排出端4
4(図2、図4参照)から、例えば排出端44の下方に
設けた振動コンベア等の輸送手段(図示せず)に排出さ
れ、次の粗揉工程に送られる。一方、蒸葉Tが排出され
たネットコンベア18は、回転ブラシ41によって、付
着している蒸葉T等が除去されて循環され、ホッパ26
の位置で新たな蒸葉Tが、蒸胴6から供給される。ま
た、散乱室27内や風胴28内で発生する塵挨、粉等
は、ネットコンベア18から粉受42に落下し、粉受箱
43内に収容される。
【0028】このように、上記実施例によれば、蒸機本
体2の蒸胴6から、冷却機3のネットコンベア18に蒸
葉Tを排出する際に、位置可変機構21によって機枠1
7を左右方向に平行移動し、蒸葉Tの供給位置をネット
コンベア18の幅方向に連続的に変化させるため、蒸葉
Tが、ネットコンベア18の幅方向にまんべんなく拡散
されて供給され、特定部分での積層、張り付き等が防止
される。これにより、ネットコンベア18の通気性が保
たれて、冷却機3による良好な冷却効果が得られ、ムレ
ず、変質しない高品質の蒸葉Tを得ることができる。
【0029】また、機枠17の移動距離、移動速度等を
所定値に設定することによって、ネットコンベア18の
幅の大小に関係なく、蒸葉Tをその幅方向にまんべんな
く拡散させることができるため、幅の広いネットコンベ
ア18にも適用することができる。これにより、種々の
条件に適応できる汎用性の高い製茶蒸し装置1が得られ
ると共に、幅の広いネットコンベア18の使用により、
製茶工程における処理能力を高めることもできる。な
お、この実施例においては、位置可変機構21により、
冷却機3の機枠17を蒸葉Tの搬送方向Aの左右に平行
移動させたが、例えば蒸機本体2の機枠4を平行移動さ
せたり、蒸機本体2の機枠4と冷却機3の機枠17を共
に平行移動させても、上記実施例と同様の作用効果が得
られる。
【0030】図5及び図6は、本発明の製茶蒸し装置の
第2実施例を示し、図5はその要部の側面図、図6はそ
の平面図を示している。この実施例における製茶蒸し装
置51の特徴は、位置可変機構52によって機枠17の
蒸胴6側を、左右方向に回転移動させる点にある。以
下、上記第1実施例と同一箇所には、同一符号を付して
説明する。
【0031】位置可変機構52は、機枠17の右前端下
部に設けられたモータ53を有してている。このモータ
53は、機枠17に固定した取付板54に配設され、そ
の回転軸が車輪55aの回転軸に、上記位置可変機構2
1のモータ33と同様に連結されている。機枠17の前
端下部に配設される2個の車輪55a、55b(55b
は図示せず)は、その一方の車輪55aがモータ53に
よって回転され、他方の車輪55bが機枠17に回転自
在に配設されている。この車輪55a、55bを、その
溝56aで支持するレール56は、円弧状に形成されて
いる。また、機枠17の後端中央下部には、回転軸58
が配設され、この回転軸58は、基台36に配設された
軸受59と、機枠17に固定した取付板60に配設され
た軸受61とによって、回転自在に支持されている。
【0032】この第2実施例における製茶蒸し装置51
は、制御盤40の制御信号により、モータ53が回転す
ると、車輪55aが回転して他の回転自在な車輪55b
と共にレール56の溝56a内を回転移動する。これに
より、図6の矢印ニ、ホに示すように、機枠17の蒸機
本体2側が回転軸58を中心にして、搬送方向Aの左右
に回転移動する。この第2実施例においても、上記第1
実施例と同様の作用効果が得られる他に、機枠17の蒸
機本体2側のみが回転移動するため、回転軸58側の移
動範囲が小さくなり、製茶蒸し装置51の設置面積を小
さくし得るという効果も得られる。なお、この実施例に
おいても、蒸機本体2の排出口13側(冷却機3側)を
回転移動させてもよいし、蒸機本体2と冷却機3の両方
を回転移動させてもよい。
【0033】図7〜図9は、本発明に係わる製茶蒸し装
置の第3実施例を示し、図7はその要部の側面図、図8
はその要部平面図、図9はその動作説明図を示してい
る。この実施例における製茶蒸し装置71の特徴は、蒸
胴6とネットコンベア18との間に、振動コンベア73
を有する位置可変機構72を配設し、この位置可変機構
72を搬送方向Aの左右に移動させる点にある。以下、
上記第1実施例と同一箇所には、同一符号を付して説明
する。
【0034】振動コンベア73は、長手方向の一端が開
口した樋状のコンベア本体74を有し、このコンベア本
体74は、ネットコンベア18のホッパ26を跨ぐよう
に配設された支持台75上に、複数の板バネ76によっ
て支持されている。また、コンベア本体74の底面は、
支持台75に配設したモータ77に、シャフト78及び
偏心輪79等を介して連結され、モータ77の回転によ
りコンベア本体74が振動して、本体74内の蒸葉Tを
移動させる。
【0035】支持台75の前端中央下部には、上記回転
軸58と同様の回転軸80が配設されると共に、後端下
部には2個の車輪81a、81b(図8参照)が配設さ
れている。この車輪81a、81bは、レール82の溝
82aに嵌入され、上記車輪55a、55bと同様に図
示しないモータによって回転し、支持台75が回転軸8
0を中心にして、図9の矢印ヘもしくは矢印ト方向に回
転移動する。この支持台75の移動によって、振動コン
ベア73の下流側と、ネットコンベア18の相対位置関
係が変化する。
【0036】すなわち、この実施例においては、蒸胴6
から排出される蒸葉Tを、振動コンベア73の上流側に
一旦排出し、この蒸葉Tを振動コンベア73を振動させ
つつ移動させる。そして、振動コンベア73の下流側
を、搬送方向Aの左右に回転移動させることにより、蒸
葉Tのネットコンベア18への供給位置を連続的に変化
させる。なお、この実施例においては、振動コンベア7
3の下流側を回転移動させたが、例えば、振動コンベア
73の幅をネットコンベア18の幅と略同一に構成し、
この振動コンベア73を、上記第1実施例と同様に平行
移動させるように構成してもよい。また、振動コンベア
73の代わりに、例えばベルトコンベア等の他の搬送コ
ンベアを使用することもできる。
【0037】この実施例においても、上記第1実施例と
同様の作用効果が得られる他に、既に設置されている製
茶蒸し装置にも容易に付設することができると共に、振
動コンベア73の振動によって、コンベア本体74内で
の蒸葉Tの癒着、積層等が防止され、ネットコンベア1
8に排出される蒸葉Tを、より良好に拡散させることが
できるという効果も得られる。
【0038】なお、上記各実施例においては、位置可変
機構21、52、72のレールに溝を設け、この溝内に
車輪を嵌入させたが、本発明はこれに何等限定されず、
例えば、レールを棒状レールとし、車輪の周面にこの棒
状レールに嵌合する溝お設けてもよい。また、上記実施
例においては、位置可変機構21、52、72の駆動手
段としてモータを使用したが、例えば、油圧シリンダや
エアーシリンダ等を使用し、シリンダの作動によるシャ
フトの伸縮によって、機枠17や支持台75を移動させ
てもよいし、ジャッキ、チェーンブロック等を使用して
もよい。
【0039】図10及び図11は、本発明に係わる製茶
蒸し装置の第4実施例を示し、図10は、その要部の側
面図、図11はその平面図を示している。この実施例に
おける製茶蒸し装置の特徴は、蒸機本体92の蒸胴93
の排出口94に、カバー95を配設し、このカバー95
の大きさを、ネットコンベア18の幅に対応させて設定
した点にある。以下、上記第1実施例と同一箇所には、
同一符号を付して説明する。
【0040】カバー95は、蒸胴6の幅に対応させるの
ではなく、冷却機3のネットコンベア18と略同一の幅
を有する如く設定し、このカバー95によって、蒸胴9
3内から排出口94に送出されてくる蒸葉Tが、飛散防
止されつつ広げられて、すなわち、ネットコンベア18
の幅方向に拡散されて、ネットコンベア18に供給され
る。これにより、蒸葉Tをネットコンベア18の幅方向
にまんべんなく拡散供給し得る等、上記各実施例と同様
の作用効果が得られる他に、構成簡易にして、既存の蒸
機本体にも容易に付設することができるという効果も得
られる。この実施例において、ネットコンベア18の幅
が、蒸機本体92の可動枠5の幅より大きい場合は、図
12に示すように、可動枠5を外側に広げ、これに合わ
せてカバー95を大きくすれば、カバー95をネットコ
ンベア18の幅に対応させることができる。
【0041】なお、上記各実施例においては、位置可変
機構もしくはカバーのみによって蒸葉Tを拡散させた
が、従来例に示す拡散機構と併用して使用することも勿
論可能である。また、上記各実施例における位置可変機
構等を適宜組み合わせたり、冷却機として、熱風を使用
するガス火炉付冷却機を使用する等、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々変更可能であることは言う
までもない。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の製茶蒸し
装置によれば、蒸機本体から冷却機に供給される蒸葉
を、冷却機のネットコンベアの幅方向にまんべんなく拡
散させることができ、ネットコンベアの目詰まり等を防
止して、冷却機による良好な冷却効果を得ることができ
る。また、ネットコンベアの幅が広い場合でも容易に適
用することができ、汎用性が高く、かつ処理能力の高い
製茶蒸し装置が得られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製茶蒸し装置の第1実施例の概
略を示す側面図
【図2】同要部側面図
【図3】同冷却機の一部破断正面図
【図4】同要部平面図
【図5】本発明に係わる製茶蒸し装置の第2実施例を示
す要部側面図
【図6】同平面図
【図7】本発明に係わる製茶蒸し装置の第3実施例を示
す要部側面図
【図8】同要部平面図
【図9】同動作説明図
【図10】本発明に係わる製茶蒸し装置の第4実施例を
示す要部側面図
【図11】同平面図
【図12】同第4実施例の変形例を示す要部平面図
【符号の説明】
1、51、71・・・製茶蒸し装置 2、92・・・・・・蒸機本体 3・・・・・・・・・冷却機 4、17・・・・・・機枠 5・・・・・・・・・可動枠 6・・・・・・・・・蒸胴 8・・・・・・・・・投入口 13、94・・・・・排出口 18・・・・・・・・ネットコンベア 19・・・・・・・・下部ファン 20・・・・・・・・上部ファン 21、52、72・・位置可変機構 73・・・・・・・・振動コンベア 95・・・・・・・・カバー A・・・・・・・・・搬送方向 t・・・・・・・・・茶葉 T・・・・・・・・・蒸葉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口から蒸胴内に投入された茶葉を加熱
    軟化させる蒸機本体と、該蒸機本体に連結されて前記蒸
    胴から供給される蒸葉を、ネットコンベアで搬送しなが
    ら冷却する冷却機とを具備し、前記蒸機本体の蒸胴か
    ら、冷却機のネットコンベアに供給される蒸葉の供給位
    置を、位置可変手段によって、ネットコンベアの幅方向
    に連続的に変化させることを特徴とする製茶蒸し装置。
  2. 【請求項2】前記位置可変手段が、前記蒸機本体もしく
    は冷却機の少なくとも一方の機枠を、蒸葉の搬送方向に
    対して左右に平行移動させることを特徴とする、請求項
    1記載の製茶蒸し装置。
  3. 【請求項3】前記位置可変手段が、前記蒸機本体の機枠
    の冷却機側もしくは冷却機の機枠の蒸機本体側の少なく
    とも一方を、蒸葉の搬送方向に対して左右に移動させる
    ことを特徴とする、請求項1記載の製茶蒸し装置。
  4. 【請求項4】前記位置可変手段が、前記蒸胴とネットコ
    ンベアとの間に配設された搬送コンベアを有し、前記蒸
    胴から排出される蒸葉を、この搬送コンベアを介してネ
    ットコンベアに供給すると共に、搬送コンベアを、蒸葉
    の搬送方向に対して左右に移動させることを特徴とす
    る、請求項1記載の製茶蒸し装置。
  5. 【請求項5】投入口から蒸胴内に投入された茶葉を加熱
    軟化させる蒸機本体と、該蒸機本体に連結されて前記蒸
    胴から供給される蒸葉を、ネットコンベアで搬送しなが
    ら冷却する冷却機とを具備し、前記蒸機本体の蒸胴の排
    出口に、その大きさが前記冷却機のネットコンベアの幅
    に応じて設定されたカバーを配設し、このカバーを介し
    て、蒸胴から排出される蒸葉をネットコンベアに供給す
    ることを特徴とする製茶蒸し装置。
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