JP4158073B2 - 粉付機におけるレシーブユニットと、それを使用する粉付機 - Google Patents

粉付機におけるレシーブユニットと、それを使用する粉付機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パン粉等の粉体を材料に付着させる粉付工程において、製品の歩留りを向上させることができる粉付機におけるレシーブユニットと、それを使用する粉付機に関する。
【0002】
【従来の技術】
大量のコロッケや、えび、魚、肉等のフライ材料(以下、単に材料という)にパン粉や、スターチ、小麦粉等の粉体を自動的に付けるとき、粉付機を使用することがある。
【0003】
粉付機は、箱形の筐体にレシーブユニットを搭載して構成されており、筐体には、材料を搬送するコンベヤが組み込まれている。そこで、このものは、コンベヤを回転走行させるとともに、レシーブユニットを作動させることにより、筐体内において、コンベヤ上の材料に粉体を付着させることができる。なお、レシーブユニットは、コンベヤ上の1箇所において、コンベヤ上の材料に粉体を供給することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、レシーブユニットは、コンベヤ上の1箇所において粉体を材料に供給するだけであるから、材料の表面に粉体を均一に付着させることが難しく、製品の歩留りが必ずしも良好でないという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、粉体を前後に分配する分配部材を設けることによって、材料の表面に粉体を均一に付着させて製品の歩留りを向上させることができる粉付機におけるレシーブユニットと、それを使用する粉付機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明の構成は、粉体を収容する角形のホッパ状のレシーブタンクと、レシーブタンクに上から順に組み込む選別コンベヤ、分配部材、前後の搬送コンベヤとを備えてなり、選別コンベヤは、レシーブタンクを左右に横断するようにしてレシーブタンクの最上部に着脱自在に装着し、分配部材は、断面上向きの山形に形成して選別コンベヤと平行に配置し、前後に揺動させ、または前後に平行移動させ、あるいは付属の上向きのガイド板の傾き角を変更することにより選別コンベヤからの粉体の前後の分配比を調節可能であり、搬送コンベヤは、それぞれ分配部材からの粉体を前方、後方に搬送し、レシーブタンクの前後2箇所から排出させることをその要旨とする。
【0007】
なお、少なくとも一方の搬送コンベヤの下方には、孔明きの揺動板を着脱自在に配設し、揺動板は、上辺の係合片を搬送コンベヤのコンベヤネットに下側から係合させ、コンベヤネットの回転走行により上下に揺動させることができる。
【0009】
第2発明の構成は、材料搬送用の主搬送コンベヤ、副搬送コンベヤを組み込む箱形の筐体に第1発明に係るレシーブユニットを搭載することをその要旨とする。
【0010】
なお、主搬送コンベヤは、筐体の後下部、中間上部、中間下部、前下部のローラにコンベヤネットを順に巻き掛けるとともに中間下部のローラを中間上部のローラより後方に配置し、副搬送コンベヤは、中間上部のローラに至る主搬送コンベヤの搬送面の前方に組み込み、搬送面を主搬送コンベヤの搬送面と同一高さにする連続位置と、搬送面を主搬送コンベヤの搬送面より低くして後部を主搬送コンベヤの下方に挿入する段差位置との間に高さ調節可能であってもよい。
【0011】
また、水平方向のコンベヤスクリュ、垂直方向のコンベヤスクリュを有し、筐体内の粉体をレシーブユニットに回収する回収機構を付設してもよい。
【0012】
【作用】
かかる第1発明の構成によるときは、分配部材は、レシーブタンクに投入される粉体を前後に分配してレシーブタンクの前後から下方に排出させることができるから、レシーブタンクの下方において前後方向に搬送される材料に対し、前後2箇所において粉体を供給し、粉体を均一に付着させることができる。なお、分配部材は、断面上向きの山形に形成することができ、両側の斜面は、直線状、曲線状のいずれであってもよい。
【0013】
分配部材は、粉体の前後の分配比を調節設定することにより、材料に合わせて所定位置に所定量の粉体を排出させることができる。なお、分配部材は、前後に揺動させ、または前後に平行移動させ、あるいは付属の上向きのガイド板の傾き角を変更することにより分配比を調節することができる。
【0014】
分配部材の下方に配設する搬送コンベヤは、それぞれ分配部材からの粉体を前方、後方に搬送し、粉体の排出位置を適切に設定することができる。
【0015】
搬送コンベヤの下方に孔明きの揺動板を設ければ、粉体は、揺動板の孔を介し、前後左右に広く散布するようにして落下させることができ、材料に対する付着効率を向上させることができる。なお、揺動板は、搬送コンベヤを利用して上下に揺動させてもよく、専用の駆動源を介して揺動させてもよい。
【0016】
分配部材の上方に設ける選別コンベヤは、レシーブタンクに投入される粉体中の異物を選別して外部に排出する。
【0017】
第2発明の構成によるときは、主搬送コンベヤを組み込む筐体に第1発明に係るレシーブユニットが搭載されているから、レシーブユニットからの粉体が主搬送コンベヤ上の2箇所に供給され、主搬送コンベヤ上の材料に対して均一な粉付けを実現するとともに、筐体の全長をコンパクトにまとめることができる。
【0018】
主搬送コンベヤの前方に配設する副搬送コンベヤは、搬送面を主搬送コンベヤと同一高さにして搬送距離を長くする他、搬送面を主搬送コンベヤのそれより低くセットすることにより、主搬送コンベヤからの材料を落下させて上下反転させることができる。なお、副搬送コンベヤは、全体を昇降させ、または前後に揺動させて、主搬送コンベヤに対する搬送面の相対高さを調節することができる。
【0019】
回収機構を付設すれば、回収機構は、筐体内の粉体をレシーブユニットに回収して再利用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0021】
粉付機は、主搬送コンベヤ21を組み込む筐体25と、筐体25に搭載するレシーブユニット10とを主要部材してなる(図1、図2)。
【0022】
筐体25は、前部、後部、上部開放の箱形に形成され、図示しないキャスタ付きの脚27a、27aを有するベースフレーム27上に設置されている。また、ベースフレーム27には、筐体25の前部を支持する補助フレーム27bが付設されている。
【0023】
レシーブユニット10は、選別コンベヤ11と、分配部材12と、前後の搬送コンベヤ13、13とをレシーブタンク15に上から順に組み込んで形成されている。レシーブタンク15は、上下開放の角形のホッパ状に形成されており、筐体25上に固定されている。レシーブタンク15の前後の側面下部には、シャッタ15e、15eが組み付けられており、各シャッタ15eは、前後の搬送コンベヤ13、13の搬送面との間隔dを調節設定することができる。なお、搬送コンベヤ13、13の先端部は、それぞれレシーブタンク15の前面、後面に突出し、カバー15fがかけられている。
【0024】
選別コンベヤ11は、レシーブタンク15の最上部において、レシーブタンク15を左右に横断するようにして配設されている(図2、図3)。
【0025】
選別コンベヤ11は、サイドフレーム11c、11cの両端部に配設するローラ11a、11aにコンベヤネット11bを巻き掛けて構成されており、サイドフレーム11c、11cは、コンベヤネット11bの上部の搬送面より高く突出している。なお、サイドフレーム11c、11cは、底板11c1 を介して連結されている。一方のローラ11aは、チェーン11eを介し、サイドフレーム11c、11c上のブラケット11fに搭載するモータ11dに連結されており、ブラケット11fには、コンベヤネット11b上に垂下する長い可撓性の仕切板11gがサイドフレーム11c、11c間を閉じるようにして付設されている。選別コンベヤ11は、レシーブタンク15の一方の側壁に突設する係合ブラケット15aにサイドフレーム11c、11cの一端を掛け、他方の側壁の上端に形成する凹部15bに他端を掛けることにより、レシーブタンク15の最上部に着脱可能に装着されている。なお、コンベヤネット11bの回転走行方向は、図3の矢印K1a方向となっている。
【0026】
分配部材12は、断面上向きの山形に形成され、左右のブラケット板12b、12bを貫通する支持ロッド12cを介し、選別コンベヤ11と平行に配置されている。分配部材12は、支持ロッド12cの軸端にねじ込むねじ部材12e、12eを介してレシーブタンク15内に揺動自在に組み付けられており、各ブラケット板12bには、円弧状の長孔15cを介してレシーブタンク15の外面に突出する操作ロッド12dが付設されている。そこで、分配部材12は、ねじ部材12e、12eを緩め、操作ロッド12d、12dを介して前後に揺動させることができ(図1の矢印K1 方向)、ねじ部材12e、12eを締めることにより、選別コンベヤ11に対して頂部を任意に偏移させて固定することができる。
【0027】
前後の搬送コンベヤ13、13は、分配部材12の下方に前後方向に配設されている(図1、図3)。
【0028】
各搬送コンベヤ13は、ローラ13a、13aにコンベヤネット13bを巻き掛けて形成されており、コンベヤネット13bは、レシーブタンク15の内幅相当に形成されている。なお、コンベヤネット13bの上部の搬送面は、ローラ13a、13a間に配設する支持板13cを介して支持されている。搬送コンベヤ13、13は、減速機13d1 付きの共通のモータ13dに連結されている。すなわち、後部の搬送コンベヤ13は、チェーン13eを介して一方のローラ13aがモータ13dに連結されており、前部の搬送コンベヤ13は、ギヤ13f1 、13f2 を介して一方のローラ13aがモータ13dに連結されている。そこで、搬送コンベヤ13、13は、モータ13dを介してそれぞれのコンベヤネット13b、13bを前方または後方に向けて回転走行させることができる(図1、図3の各矢印K2a、K2b方向)。
【0029】
後部の搬送コンベヤ13の下方には、揺動板14が付設されている(図1、図4)。揺動板14は、多数の孔14a、14a…が一面に形成されており、棒状のウェイト14bが下辺の裏面側に付設され、係合片14c、14c…が上辺に沿って形成されている。また、揺動板14は、左右の係合ブロック14d、14dを介し、筐体25内に水平に架設する係合ロッド14eに対して上下に揺動自在に、しかも着脱可能に装着されている。そこで、揺動板14は、係合片14c、14c…が搬送コンベヤ13のコンベヤネット13bに対して下側から係合することにより、コンベヤネット13bの回転走行によって上下に揺動させることができる(図4の矢印K3 方向)。
【0030】
主搬送コンベヤ21は、筐体25に組み込むローラ21a、21b、21c、21dにコンベヤネット21eを順に巻き掛けて形成されている(図1)。なお、ローラ21a、21b、21c、21dは、それぞれ筐体25の後下部、中間上部、中間下部、前下部に配置されており、ローラ21cは、ローラ21bより後方に配置されている。主搬送コンベヤ21は、ローラ21a、21b間に斜め上向きの搬送面を形成しており、ローラ21a、21b間には、コンベヤネット21eを支持する斜め上向きの支持板21fが設けられている。また、支持板21fの前方には、コンベヤネット21eの水平部分に対して下から接触する断面多角形の回転体21gがローラ21bとの間に配設されている。なお、コンベヤネット21eの下部部分は、ローラ21d、21aを介し、筐体25の底面に近接して配置されている。
【0031】
筐体25には、主搬送コンベヤ21の後部をカバーするガイドカバー28a、筐体25の後端を閉じるシャッタ28bが組み込まれている(図1、図5)。
【0032】
ガイドカバー28aは、先端部を円弧状に湾曲させる透明板材であって、左右のブラケット28a1 、28a1 、筐体25の側壁に突設する支持ピン28a2 、28a2 を介して回転自在に支持されている。ガイドカバー28aは、支持ピン28a2 、28a2 のまわりに回転させて上下に開閉することができ(図5の矢印K4 方向、実線、二点鎖線)、下方に閉じるとき、主搬送コンベヤ21のローラ21aと同心円状になって先端が筐体25の底面に到達する。シャッタ28bは、筐体25の後端の左右のガイドレール28b2 、28b2 に対して上下に摺動可能に差し込まれている。また、筐体25の後端には、筐体25の底面に開口する下向きの排出口29が形成されている。ただし、図5には、一方のブラケット28a1 、支持ピン28a2 、ガイドレール28b2 のみが図示されている。
【0033】
筐体25には、ローラ21bに至る主搬送コンベヤ21の搬送面の前方に副搬送コンベヤ22が組み込まれている(図6、図7)。
【0034】
副搬送コンベヤ22は、後部のローラ22a、前部のローラ22b、中間部のローラ22c、22d、22d…、22eにコンベヤネット22fを巻き掛けて形成されている。なお、ローラ22a、22bは、サイドフレーム22g、22gの両端に回転自在に装着されており、ローラ22c、22eは、サイドフレーム22g、22gに対して外側から係合するブラケット22h、22hにより回転自在に支持されている。また、スプロケット状のローラ22d、22d…は、共通の軸22d1 に装着され、軸22d1 は、ブラケット22h、22hを貫通して筐体25の両側壁により回転自在に支持されている。なお、各ブラケット22hは、上下のレール部22h1 、22h1 を介してサイドフレーム22gを前後動自在に保持している。
【0035】
各サイドフレーム22gの中間部には、長孔22k1 を有するリンク22kの一端が回転自在に連結されており、リンク22kは、長孔22k1 に挿入するボルト22k2 を介し、筐体25の側壁に上下動可能に固定することができる。なお、リンク22k、22kは、それぞれスペーサ22k3 付きの係合ピン22k4 をサイドフレーム22gの対応する係合孔に挿入し(図7、図8)、ブラケット22h、22hとともに、副搬送コンベヤ22を任意の傾き角に設定することができる(図1、図7の実線、二点鎖線)。すなわち、副搬送コンベヤ22は、ローラ22d、22d…の軸22d1 のまわりにブラケット22h、22h、サイドフレーム22g、22gを回転させて前後に揺動させ(図7の矢印K5 方向)、搬送面を主搬送コンベヤ21の搬送面と同一高さにする連続位置(同図の二点鎖線)と、搬送面を主搬送コンベヤ21のそれより低くして後部を主搬送コンベヤ21の下方に挿入する段差位置(同図の実線)との間に高さ調節することができる。
【0036】
主搬送コンベヤ21、副搬送コンベヤ22は、中間軸24を介して共通のモータ23に連結されている(図6)。主搬送コンベヤ21のローラ21d、副搬送コンベヤ22のローラ22d、22d…は、それぞれチェーン21d1 、22d2 を介して中間軸24に連結され、中間軸24は、チェーン24aを介してモータ23に連結されている。そこで、主搬送コンベヤ21、副搬送コンベヤ22は、モータ23を介して同一方向に同期して回転駆動することができる。ただし、副搬送コンベヤ22は、主搬送コンベヤ21より約10〜15%程度走行速度を速く設定してもよい。
【0037】
筐体25には、水平方向のコンベヤスクリュ31、垂直方向のコンベヤスクリュ32を有する回収機構30が付設されている(図2、図9)。
【0038】
コンベヤスクリュ31は、主搬送コンベヤ21の支持板21fの下方において、筐体25を横切って配設されており、コンベヤスクリュ31の後側には、ガイド板31cが付設されている。なお、ガイド板31cは、筐体25の底面との間に、主搬送コンベヤ21のコンベヤネット21eが通る間隙d1 を形成している。コンベヤスクリュ31の一端は、コンベヤスクリュ32を収納するガイド筒33を介し、コンベヤスクリュ32の下部と交錯している。コンベヤスクリュ31、32は、それぞれカップリング31a、32aを介してモータ31b、32bに連結されており、モータ31bは、筐体25の外部に配設され、モータ32bは、ガイド筒33の上端に下向きに搭載されている。
【0039】
ガイド筒33の下部には、シャッタ33a付きの排出口33bが下向きに形成され、上部には、選別コンベヤ11上に開口する投入口33cが斜め下向きに形成されている。なお、ガイド筒33は、補強用の連結材33dを介して筐体25の上部に連結されている。
【0040】
かかる粉付機は、次のようにして作動する。
【0041】
副搬送コンベヤ22は、粉付け予定の材料に合わせて、たとえば連続位置(図1の二点鎖線)にセットし、筐体25は、ガイドカバー28aを下方に閉じて、シャッタ28bを閉じる。また、レシーブユニット10は、分配部材12の頂部の位置を適切にセットし、レシーブタンク15の前後のシャッタ15e、15eを介して間隔d、dを設定する。また、レシーブタンク15、筐体25は、それぞれ図示しない蓋材を介して上面を閉じる。
【0042】
図示しない起動スイッチを操作し、主搬送コンベヤ21、副搬送コンベヤ22、コンベヤスクリュ31、32、選別コンベヤ11を作動させ、粉体を副搬送コンベヤ22側から筐体25内に徐々に投入すると、主搬送コンベヤ21は、ローラ21d、21a間の下部部分を介して筐体25内の粉体をコンベヤスクリュ31に向けて搬送し(図1の矢印Kb1方向)、回収機構30は、コンベヤスクリュ31を介して粉体をガイド筒33側に搬送し(図2、図9の矢印Kb2方向)、コンベヤスクリュ32を介して粉体を上方に垂直搬送して投入口33cからレシーブタンク15に投入することができる(図2の矢印Kb3方向)。また、選別コンベヤ11は、回収機構30からの粉体を分配部材12上に落下させ(同図の矢印Kb4方向)、分配部材12は、選別コンベヤ11からの粉体を所定の分配比に前後に分配して搬送コンベヤ13、13の支持板13c、13c上に落下させ、粉体をレシーブタンク15内に貯留する。
【0043】
所定量以上の粉体がレシーブタンク15に貯留されると、搬送コンベヤ13、13、回転体21gを作動させ、主搬送コンベヤ21の後部に材料を搬入する。そこで、主搬送コンベヤ21は、支持板21fに沿って材料を副搬送コンベヤ22に向けて搬送し(図1の矢印Ka1方向)、副搬送コンベヤ22は、主搬送コンベヤ21からの材料を筐体25の前部に製品として搬出することができる(同図の矢印Ka2方向)。
【0044】
このとき、主搬送コンベヤ21は、ガイドカバー28aを介して筐体25内の粉体を支持板21f上に送り込むことにより、コンベヤネット21e上の材料の下面に粉体を付着させる。また、後部の搬送コンベヤ13は、揺動板14上に粉体を落下させ、揺動板14は、孔14a、14a…を介して主搬送コンベヤ21上の材料の上面に粉体を落下させて付着させ、前部の搬送コンベヤ13は、副搬送コンベヤ22上に移載された材料の上面に再び粉体を掛けて付着させることができる。すなわち、レシーブユニット10は、分配部材12、搬送コンベヤ13、13を介してレシーブタンク15からの粉体を前後の2箇所から排出させることができる。なお、回転体21gは、コンベヤネット21eに接触しながら回転し、コンベヤネット21eを上下に振動させて材料の余分な粉体を除去する。
【0045】
レシーブユニット10から排出され、材料に付着しなかった粉体は、筐体25内に貯留され、筐体25内の粉体の一部は、回収機構30を介してレシーブユニット10に回収される。そこで、選別コンベヤ11は、回収機構30からの粉体に混入する粉体の塊や材料の破片等の異物を選別し、コンベヤネット11bを介して外部に排出するとともに(図2の矢印Kb5方向)、正規の粉体だけを分配部材12上に落下させる。また、このとき、可撓性の仕切板11gは、粉体が外部に飛散することを防止して異物の排出を許容する。
【0046】
副搬送コンベヤ22は、段差位置(図1の実線)にセットすることにより、主搬送コンベヤ21からの材料を上下反転させ、前部の搬送コンベヤ13からの粉体を材料の下面や側面にも付着させることができる。なお、材料の粉付処理が終了すると、シャッタ28bを開くとともに、ガイドカバー28aを上方に開いて筐体25の後部を開放し、シャッタ33aを開いてガイド筒33の下部の排出口33bを開放させた上、主搬送コンベヤ21、コンベヤスクリュ31、32を作動させることにより、排出口29、33bを介して筐体25内の粉体を外部に自動的に排出させることができる。
【0047】
以上の説明において、主搬送コンベヤ21、副搬送コンベヤ22には、それぞれの前部に回転ブラシを付設し、回転ブラシを介してコンベヤネット21e、22fに付着する異物を除去することができる。また、揺動板14は、前後の搬送コンベヤ13、13の双方の下方に設けてもよく、または、これを省略してもよい。
【0048】
【他の実施の形態】
分配部材12は、断面山形の本体板12gの頂部に上向きのガイド板12fを組み合わせて形成してもよい(図10)。本体板12gは、その下端が水平に形成され、裏面下部のブラケット12g1 、12g1 を介し、レシーブタンク15に架設する前後の支持ロッド12g2 、12g2 により支持されている。ガイド板12fは、ヒンジ12f1 、12f1 を介して本体板12gの頂部に前後に揺動自在に立設されており、係合孔12f2 付きのブロック体12f3 が一端に付設されている。
【0049】
レシーブタンク15の一方の側壁には、固定のナット15gにねじ込むねじ付きのピン12h1 を介して略半円状の連結板12hが装着されており、ピン12h1 には、レバー12h2 が付設されている。また、連結板12hの外周部分には、操作ノブ12h4 付きのロッド12h3 が組み付けられており、ロッド12h3 は、レシーブタンク15の側壁に形成する円弧状の長孔15hを介してガイド板12fの係合孔12f2 に挿入されている。
【0050】
そこで、ガイド板12fは、ピン12h1 を緩めて連結板12hを解放し、長孔15hに沿って操作ノブ12h4 を左右に移動操作することにより前後に揺動させ、前後の傾き角を変更することができ(図10の矢印K7 方向)、このときの連結板12hは、ガイド板12fの傾き角に拘らず、長孔15hを閉じることができる。なお、ガイド板12fは、レバー12h2 を介してピン12h1 を締めることにより、任意の傾き角に固定することができる。また、分配部材12は、操作ノブ12h4 を介してロッド12h3 をブロック体12f3 から抜き取り(同図の矢印K8 方向)、レシーブタンク15から上方に取り外すことができる。ただし、操作ノブ12h4 には、ロッド12h3 をブロック体12f3 側に付勢するばねが内蔵されている。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、この出願に係る第1発明によれば、レシーブタンクに分配部材を組み込むことによって、レシーブタンクは、分配部材を介して粉体を前後に分配し、前後の2箇所から粉体を排出して材料に供給することができるから、材料の表面に粉体を均一に付着させることができ、粉付工程における製品の歩留りを向上させることができるという優れた効果がある。
【0052】
第2発明によれば、材料搬送用の主搬送コンベヤを組み込む筐体に第1発明に係るレシーブユニットを搭載することによって、第1発明の効果を実現するとともに、筐体の全長をコンパクトにまとめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成縦断面説明図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 レシーブユニットの分解斜視図
【図4】 要部拡大斜視説明図(1)
【図5】 要部拡大斜視説明図(2)
【図6】 要部拡大斜視説明図(3)
【図7】 図6のY1 −Y1 線矢視相当拡大断面図
【図8】 図6のY2 −Y2 線矢視相当拡大断面図
【図9】 図2のZ−Z線矢視相当拡大断面図
【図10】 他の実施の形態を示す要部拡大分解斜視図
【符号の説明】
10…レシーブユニット
11…選別コンベヤ
12…分配部材
13…搬送コンベヤ
14…揺動板
14a…孔
15…レシーブタンク
21…主搬送コンベヤ
22…副搬送コンベヤ
25…筐体
30…回収機構

Claims (5)

  1. 粉体を収容する角形のホッパ状のレシーブタンクと、該レシーブタンクに上から順に組み込む選別コンベヤ、分配部材、前後の搬送コンベヤとを備えてなり、前記選別コンベヤは、前記レシーブタンクを左右に横断するようにして前記レシーブタンクの最上部に着脱自在に装着し、前記分配部材は、断面上向きの山形に形成して前記選別コンベヤと平行に配置し、前後に揺動させ、または前後に平行移動させ、あるいは付属の上向きのガイド板の傾き角を変更することにより前記選別コンベヤからの粉体の前後の分配比を調節可能であり、前記搬送コンベヤは、それぞれ前記分配部材からの粉体を前方、後方に搬送し、前記レシーブタンクの前後2箇所から排出させることを特徴とする粉付機におけるレシーブユニット。
  2. 少なくとも一方の前記搬送コンベヤの下方には、孔明きの揺動板を着脱自在に配設し、該揺動板は、上辺の係合片を前記搬送コンベヤのコンベヤネットに下側から係合させ、前記コンベヤネットの回転走行により上下に揺動させることを特徴とする請求項記載の粉付機におけるレシーブユニット。
  3. 材料搬送用の主搬送コンベヤ、副搬送コンベヤを組み込む箱形の筐体に請求項1または請求項記載のレシーブユニットを搭載してなる粉付機。
  4. 前記主搬送コンベヤは、前記筐体の後下部、中間上部、中間下部、前下部のローラにコンベヤネットを順に巻き掛けるとともに前記中間下部のローラを前記中間上部のローラより後方に配置し、前記副搬送コンベヤは、前記中間上部のローラに至る前記主搬送コンベヤの搬送面の前方に組み込み、搬送面を前記主搬送コンベヤの搬送面と同一高さにする連続位置と、搬送面を前記主搬送コンベヤの搬送面より低くして後部を前記主搬送コンベヤの下方に挿入する段差位置との間に高さ調節可能であることを特徴とする請求項記載の粉付機。
  5. 水平方向のコンベヤスクリュ、垂直方向のコンベヤスクリュを有し、前記筐体内の粉体を前記レシーブユニットに回収する回収機構を付設することを特徴とする請求項または請求項記載の粉付機。
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