JP2005003325A - 米粒群用乾燥装置 - Google Patents

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Masahiko Nomura
昌彦 野村
Tadahiro Kuroda
忠宏 黒田
Ryozo Imanishi
良造 今西
Masahiro Iwashita
正弘 岩下
Masato Ito
正人 伊藤
Yoshikuni Miyatake
義邦 宮武
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Shizuoka Seiki Co Ltd
Kubota Corp
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Shizuoka Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】設置スペースをコンパクトなもので済ませることが可能なものでありながら、米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能となる乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置であって、上下軸心周りに回転駆動される多孔状体Tにて上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する載置搬送部の複数が、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、通風式乾燥手段が、前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を通風するように構成されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記乾燥装置の第1の従来例として、例えば、精米処理が行われた後の精白米を乾燥対象である米粒群として、その米粒群を温水で洗米したのちに乾燥させるものとして次のように構成したものがあった。
つまり、洗米したのちの米粒群を多孔状体であるメッシュ式のベルトコンベアにて載置して搬送しながら、そのベルトコンベアにて載置される米粒群に対してヒータによって加温された温風を通風させて乾燥させるように構成し、更に、温風が通風される状態でベルトコンベアにて載置搬送される搬送経路途中において、米粒群を掻き上げながら攪拌させる回転爪式の攪拌機を備える構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
又、乾燥装置の第2の従来例として、精米処理が行われた後の精白米(以下、単に精米と称する)における長期保存又は食味の改良等を目的として、例えばデキストリンを水に溶解した澱粉溶液を用いてその澱粉溶液を米粒群に添加付着して乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成するような場合に、そのような澱粉溶液を精米の表面に添加させた後の米粒群を乾燥対象である米粒群とし、そのような米粒群を乾燥させるための乾燥装置として、次のように構成したものがあった。
つまり、米粒群に上記したような澱粉溶液を添加付着させた後に、その澱粉溶液が付着した米粒群を金網上に載置させて、この金網を振動装置によって細かく振動させてその揺動運動によって米粒群を横方向に移動させながら、ヒータにより加温された温風を米粒群に通風させて乾燥させるようにして、その温風による乾燥が終了したのちに、回転式のドラム内を移送させながら通風により乾燥させるようにしたものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−311358号公報
【特許文献2】
特公昭51−194号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の従来例では、次のような不利な点があった。
つまり、精白米を洗米した後の米粒群を1つのベルトコンベアにて載置搬送しながら乾燥するものであるから、除去すべき水分の量が多く乾燥能力を大きくさせる必要がある場合には、ヒータによって加温された温風を通風させて乾燥させる乾燥用の経路、すなわち、ベルトコンベアによる搬送経路を長くさせる必要があるが、そうすると、乾燥装置全体としての水平方向での外形寸法が大型になり、大きな設置スペースが必要となるといった不利がある。
【0006】
又、攪拌機によって米粒群を掻き上げながら攪拌させることで、ベルトコンベアにて載置搬送される米粒群を上下入れ替えるようにしているが、このような構成であっても効率よく乾燥させることができないおそれがある。例えば、水分を多く含む米粒群同士が粘着力によってくっついて塊状になっていることがあるが、このような状態であれば、上記したように掻き上げながら攪拌させるものでは、強い粘着力でくっついて塊状になっている米粒群を良好に解すことが難しいものであり、塊状のまま搬送経路下手側にまで搬送されてしまい良好な乾燥が行われないおそれがあった。
【0007】
上記第2の従来例では、次のような不利な点があった。
つまり、この第2の従来例の構成では、第1の従来例と同様にして、除去すべき水分の量が多くて大きな乾燥能力を必要とするような米粒群を乾燥対象とするような場合には、金網上に載置させて移送させる温風乾燥用の搬送経路を長くさせる必要があるから、搬送経路が長くなって、第1の従来例と同様にして装置の設置スペースが大きくなるといった不利がある。
【0008】
又、この第2の従来例では、米粒群を移送させるための金網を振動装置により細かく振動させる構成であるが、この構成では、上述したような強い粘着力で塊状になっている米粒群を解すことができず塊状のまま搬送経路下手側にまで搬送されることになって良好な乾燥が行われないおそれがあった。特に、米粒に添加付着させる澱粉溶液の粘度が高い場合には、塊状になっている米粒群を良好に解すことが難しいものであった。
【0009】
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、設置スペースをコンパクトなもので済ませることが可能なものでありながら、米粒群が塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能となる乾燥装置を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明の米粒群用乾燥装置は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられたものであって、その第1特徴構成は、上下軸心周りに回転駆動される多孔状体にて上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する載置搬送部の複数が、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、前記通風式乾燥手段が、前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を通風するように構成されている点にある。
【0011】
すなわち、上下方向に並べて設けられる複数の載置搬送部が上下軸心周りに回転駆動される多孔状体にて上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する構成となっている。つまり、上側に位置する載置搬送部が米粒群を載置搬送したのちに落下排出させ、その米粒群を下側に位置する載置搬送部が受け取り載置搬送することになる。そして、このようにして米粒群が上側の載置搬送部から下側の載置搬送部へ落下して移送されていくが、前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に対して、通風式乾燥手段が乾燥用空気を通風することによって米粒群を乾燥させることになる。
【0012】
このように上方側の載置搬送部から落下排出される米粒群を下方側の載置搬送部が受け取る形態となっていることから、水分を多く含む米粒群同士が粘着力によってくっついて塊状になっているような場合であっても、上方側の載置搬送部から下方側の載置搬送部に落下するときに、その落下の衝撃によって塊状になっている米粒群に対して良好な解し作用を発揮し易いものとなる。つまり、落下の衝撃によって塊状になっている米粒群が砕かれて、大きな塊であったものが小さな塊になったり、米粒がバラバラの状態になる等、良好な解し作用を発揮し易いものとなるのである。尚、上記したような落下供給を複数回行うようにすると、このような解し作用が更に繰り返し行われて米粒をバラバラの状態にさせ易いものにできる。そして、このようにして塊状になっているものが解されることで、通風式乾燥手段の通風作用によって米粒群を良好に乾燥させ易いものとなる。
【0013】
又、複数の載置搬送部を設ける構成であるから、1つの載置搬送部における搬送経路が短いものであっても複数の載置搬送部を設けることにより通風乾燥を行うための搬送経路を長くして通風乾燥作用を充分に行わせて米粒群を良好に乾燥させることが可能となる。しかも、複数の載置搬送部は、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられるものであるから、装置全体としての水平方向での外形寸法が大型になることがなく、設置スペースを小さいもので済ませることが可能となる。
【0014】
従って、設置スペースをコンパクトなもので済ませることが可能なものでありながら、米粒群がくっついて塊状になっているような場合であっても良好に乾燥させることが可能となる乾燥装置を提供できるに至った。
【0015】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記複数の載置搬送部のうちの少なくとも一つに対応して、乾燥用輻射熱にて米粒群を乾燥する加熱式乾燥手段が設けられている点にある。
【0016】
すなわち、複数の載置搬送部のうちの少なくとも一つにおいて載置搬送されている米粒群が加熱式乾燥手段による乾燥用輻射熱にて乾燥される。このように乾燥用輻射熱にて乾燥を行うと、乾燥用輻射熱による強い乾燥作用を発揮して短時間で水分を蒸発させることができ、複数の載置搬送部において通風作用だけで乾燥させるものに比べて短時間で米粒群の乾燥を行うことができる。このように短時間で乾燥させるようにすると、例えば、米粒の表面に付着した水分を除去させるような場合において、米粒の表層部に留まっているうちに水分を除去させることが可能であり、水分が米粒の内部にまで侵入することに起因して米粒が胴割れを起こすといった不利を未然に防止することが可能になる。
【0017】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第3特徴構成は、上記第2特徴構成に加えて、前記通風式乾燥手段が、その乾燥用空気を前記加熱式乾燥手段の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に通風するように構成されている点にある。
【0018】
すなわち、前記通風式乾燥手段は、前記加熱式乾燥手段が発生する熱を利用して乾燥用空気を加熱して、その加熱後の乾燥用空気を載置搬送部にて搬送される米粒群に通風するようになっており、米粒群には加熱されることによって乾燥用空気は温度が上昇し且つ湿度が下がった状態で通風されるから、水分を蒸発させ易く米粒群の乾燥を能率よく行えるものとなる。このように、乾燥用輻射熱にて米粒群を乾燥させる加熱式乾燥手段を用いて乾燥用空気を加熱するようにしているから、通風乾燥用の乾燥用空気を加熱するための専用の加熱手段を設ける必要がなく、装置全体としての構成を簡素なものにしながら、輻射熱による乾燥及び通風による乾燥を夫々行いながら能率よく米粒群の乾燥を行うことができるものとなる。
【0019】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第4特徴構成は、上記第2特徴構成又は第3特徴構成に加えて、前記加熱式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部のうちの最上位のもの、又は、最上位のもの及びその下方に位置する1つあるいは複数のものに対応して設置され、前記通風式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部の全てに対して乾燥用空気を通風するように構成されている点にある。
【0020】
すなわち、加熱式乾燥手段が最上位の載置搬送部に設置されると、最上位の載置搬送部に対して乾燥対象としてその上方より供給された米粒群が、その最上位の載置搬送部によって載置搬送されているときに、加熱式乾燥手段による乾燥用輻射熱にて米粒群が乾燥される。又、加熱式乾燥手段が最上位の載置搬送部及びその下方に位置する1つあるいは複数の載置搬送部に対応して設置されると、最上位の載置搬送部に対して乾燥対象としてその上方より供給された米粒群が、その最上位の載置搬送部及びその下方に位置する1つあるいは複数の載置搬送部の夫々において載置搬送されているときに、加熱式乾燥手段による乾燥用輻射熱にて米粒群が乾燥される。
【0021】
つまり、この乾燥装置に対して最上位の載置搬送部に供給された米粒群は除去すべき水分を多く含んでおり、この最上位の載置搬送部、又は、最上位の載置搬送部及びその下方に位置する1つあるいは複数の載置搬送部においては、このような水分を多く含んだ状態で載置搬送される米粒群に対して乾燥用輻射熱による強い乾燥作用を発揮するようにして短時間で水分を蒸発させるようにしているのである。
【0022】
又、前記通風式乾燥手段が複数の載置搬送部の全てに対して乾燥用空気を通風する構成となっているから、前記加熱式乾燥手段が配置される載置搬送部においては乾燥用輻射熱による強い乾燥作用にて蒸発した水分を通風によって排出させることができ、その他の載置搬送部においては、載置搬送される米粒群に対して通風作用によって米粒群を乾燥させることになる。
【0023】
従って、除去すべき水分を多く含む米粒群に対して乾燥用輻射熱による乾燥を行うことにより水分を能率よく蒸発させることができ、しかも、このような乾燥用輻射熱による乾燥によって米粒群が長い時間にわたり高温になることを回避しながら、全体として良好に米粒群の乾燥を行うことができる。
【0024】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、前記通風式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部のうちの前記加熱式乾燥手段が設置されている載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量を他の載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量よりも少なくするように構成されている点にある。
【0025】
すなわち、加熱式乾燥手段にて乾燥用輻射熱による乾燥が行われる載置搬送部に対しては少ない通風量にて通風するので、強い風によって乾燥用輻射熱による乾燥作用を阻害するといった不利のない状態で蒸発した水分を適切に排出させることができる。又、前記乾燥用輻射熱による乾燥が行われない他の載置搬送部に対しては多めの通風量にて通風するので通風による米粒群の乾燥を適切に行うことができる。
【0026】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第6特徴構成は、上記第2〜第5特徴構成のうちのいずれかに加えて、前記複数の載置搬送部のうちの前記加熱式乾燥手段が設置される載置搬送部にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にするように構成されている点にある。
【0027】
すなわち、加熱式乾燥手段が設置される載置搬送部にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にするのである。本出願人の実験によれば、乾燥用輻射熱により米粒群を乾燥させる場合、時間が経過するに伴って米粒群の温度は徐々に上昇していくが、米粒群の温度が40℃〜45℃の温度域にて温度上昇が緩やかになる状態があることが判明した。このような温度域では、米粒群に含まれる水分が乾燥用輻射熱により蒸発して気化するために熱が奪われるので温度上昇が緩やかになると考えられる。そこで、加熱式乾燥手段が設置される載置搬送部にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にすることで、米粒群の温度を上昇させずに水分だけを有効に蒸発させることができ、効率よく乾燥を行うことができることになる。例えば、加熱式乾燥手段により約90℃に加熱された空気を載置搬送部に向けて通風させることにより、載置搬送部にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にすることができる。
【0028】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のうちのいずれかに加えて、前記複数の載置搬送部が、前記多孔状体の周方向における一定位置に固定設置されて、前記多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所の排出部に向けて受け止め案内移動させる案内移送体を備えて、前記多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の回転に伴って前記案内移送体にて前記排出部に受け止め案内移動させて下方に排出するように構成されている点にある。
【0029】
すなわち、複数の載置搬送部の夫々において、複数の載置搬送部の多孔状体には径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所に排出部が形成されており、一定位置に固定設置されている案内移送体が、多孔状体にて載置搬送される米粒群を受け止め案内移動させて前記排出部から下方に落下排出させるのである。
【0030】
つまり、複数の載置搬送部における多孔状体は、径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所から米粒群を下方に落下排出させることができ、米粒群を受止めてその回転に伴って米粒群を載置搬送させるための多孔状の搬送作用面を搬送作用する状態でそのまま回転させるものであればよく、載置搬送する米粒群を下方に排出させるために、上述したような多孔状の搬送作用面を、搬送用の水平姿勢と排出用の傾斜姿勢とにわたり姿勢変更させる等の特別な構成を備える必要がなく、多孔状体の構成が簡素なものとなる。
【0031】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第8特徴構成は、上記第7特徴構成に加えて、前記載置搬送部として、前記多孔状体の径方向外方側箇所に前記排出部を備える外排出型の載置搬送部と、前記多孔状体の径方向内方側箇所に前記排出部を備える内排出型の載置搬送部とが設けられ、前記外排出型の載置搬送部と前記内排出型の載置搬送部とが、上下方向に交互に位置する状態で且つ上下方向に重複する状態で並べられて、前記外排出型の載置搬送部から前記内排出型の載置搬送部における前記多孔状体の径方向外方側部分に米粒群が受け渡され、前記内排出型の載置搬送部から前記外排出型の載置搬送部における前記多孔状体の径方向内方側部分に米粒群が受け渡されるように構成されている点にある。
【0032】
すなわち、前記外排出型の載置搬送部と前記内排出型の載置搬送部とが、上下方向に交互に位置する状態で且つ上下方向に重複する状態で並べられて、外排出型の載置搬送部における多孔状体の径方向外方側箇所に位置する排出部から米粒群が排出されて、内排出型の載置搬送部における多孔状体の径方向外方側部分に米粒群が受け渡される。そして、その内排出型の載置搬送部ではその多孔状体の径方向内方側箇所に位置する排出部から米粒群が排出されて、外排出型の載置搬送部における多孔状体の径方向内方側部分に米粒群が受け渡される。
【0033】
このように外排出型の載置搬送部と内排出型の載置搬送部とが上下方向に交互に位置して且つ上下方向に重複することから、内排出型の載置搬送部から排出されて外排出型の載置搬送部における多孔状体の径方向内方側部分に米粒群が受け渡されるときには、外排出型の載置搬送部における多孔状体にて受け止めることができ、それらの間に特別な流下案内体等を設ける必要がなく、簡単な構成で対応することができる。
【0034】
本願発明の米粒群用乾燥装置の第9特徴構成は、上記第8特徴構成に加えて、前記内排出型の載置搬送部における前記多孔状体が、前記外排出型の載置搬送部における前記多孔状体よりも大径に形成され、それら内排出型の載置搬送部における多孔状体と外排出型の載置搬送部における多孔状体とが、同じ又は略同じ軸心周りで回転駆動されるように構成されている点にある。
【0035】
すなわち、内排出型の載置搬送部における多孔状体と外排出型の載置搬送部における多孔状体とが、同じ又は略同じ軸心周りで回転駆動されるものであり、しかも、内排出型の載置搬送部における多孔状体が、外排出型の載置搬送部における多孔状体よりも大径に形成されるものであるから、外排出型の載置搬送部の多孔状体から排出された米粒群は内排出型の載置搬送部の多孔状体にてそのまま受け取ることができ、それらの間に特別な流下案内体等を設ける必要がなく、簡単な構成で対応することができる。又、上記構成においては、内排出型の載置搬送部における多孔状体と外排出型の載置搬送部における多孔状体とを1つの駆動手段にて上下軸芯周りで回転駆動することが可能であり、複数の載置搬送部における多孔状体を回転駆動する駆動手段を各別に設けることなく、駆動構成を簡素なもので済ませることが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明に係る乾燥装置を無洗米製造装置に適用した場合について説明する。
図1に無洗米製造装置を示している。この無洗米製造装置は、糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒に澱粉溶液を添加付着させて乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成して無洗米を製造するための製造装置であって、その構成を大別すると、澱粉溶液供給部A、無洗米加工部B、及び、各部の運転状態を制御する表示操作パネル付きの制御部Cとからなる。
【0037】
以下、澱粉溶液供給部A及び無洗米加工部Bの構成について説明する。
澱粉溶液供給部Aは、澱粉と水とを混練する混練部3と、その混練部3にて混練した混練物に高温蒸気を噴霧して前記高温の澱粉溶液にする高温溶液生成部4とを備えて構成されている。説明を加えると、図1に示すように、固形粉状の澱粉と給水路5を通してノズル6より供給される水道水とが混ざった状態で貯留される澱粉溶液タンク7が備えられ、この澱粉溶液タンク7内には電動モータ8にて攪拌羽根9を回転させて澱粉溶液を攪拌させる攪拌装置10が設けられて、この攪拌装置10によって澱粉溶液タンク7内に貯留されている澱粉と水とが混練されるよう構成されている。前記給水路5には、供給される水の流量を計測する流量計11と、通流を断続する開閉弁12とが備えられている。
【0038】
前記澱粉溶液タンク7にて混練された澱粉と水との混練物は、タンク底部に接続された供給路13を通してポンプ14より澱粉溶液加熱装置15に送り出される構成となっている。この澱粉溶液加熱装置15は、詳述はしないが、混練されて送り込まれてくる澱粉と水との混練物に対して高温の蒸気を噴霧して高温(110℃程度)の澱粉溶液を生成する構成となっている。この高温の蒸気はボイラ16により生成される。つまり、供給される水が軟水器17によって軟水に調製されたのち貯水タンク18に貯留され、この貯水タンク18貯留される水をボイラ16によって加熱して高温の蒸気を生成して澱粉溶液加熱装置15に供給する構成となっている。尚、前記供給路13の途中には開閉弁19と混練物の一部又は全部を澱粉溶液タンク7に戻す戻し経路20が設けられ、蒸気の供給路には供給量を変更調整自在な流量調整弁51が設けられている。前記軟水器17、貯水タンク18、ボイラ16等からなる蒸気供給用の設備と、前記澱粉溶液加熱装置15とにより前記高温溶液生成部4が構成されることになる。
【0039】
前記澱粉溶液加熱装置15にて生成された高温の澱粉溶液は流量調整タンク21に貯留される。この流量調整タンク21にも澱粉溶液タンク7と同様な電動モータ22にて攪拌羽根23を回転させて澱粉溶液を攪拌させる攪拌装置24が設けられており澱粉溶液を攪拌するようになっている。又、流量調整タンク21に貯留されている澱粉溶液は、タンク底部に接続された供給路25を通してポンプ26により無洗米加工部Bにおける後述する澱粉溶液添加被覆装置27に向けて送り出される構成となっている。そして、この供給路25の途中には三方弁28が設けられて供給路25を通して供給される澱粉溶液の全部を戻り路29を通して流量調整タンク21に戻すことができるようになっている。又、供給路25には、澱粉溶液の温度を計測する温度センサ30、澱粉溶液の流量を計測する澱粉流量計31等が備えられるとともに、配管の温度が設定温度以下に低下するのを防止する配管加熱用のヒータ32及び過熱防止用のサーモスタット33が備えられている。
【0040】
次に、前記無洗米加工部Bの構成について説明する。
この無洗米加工部Bは、精米処理が終了した後の米粒(精米)を貯留する精米タンク34、この精米タンク34から供給される米粒の糊粉層の全て又は大部分を除去する糊粉層除去装置としての研米装置35、研米装置35から排出される米粒を貯留する研米タンク36、この研米タンク36から供給される米粒つまり糊粉層の全て又は大部分が除去された米粒に前記澱粉溶液加熱装置15から供給される高温の澱粉溶液を米粒の温度以上の高温の状態で添加付着させる澱粉溶液添加被覆装置27、前記米粒に添加付着された澱粉溶液を乾燥させて米粒表面に被膜を形成する本発明に係る乾燥装置37、被膜を形成された米粒群の中に破砕粒や小径の異物を除去する異物除去装置38、米粒を一時貯留する貯留タンク39、着色粒や屑米等の不良粒等を除去する不良物除去装置40、金属の混入物の存否を検査する金属検出器41、所定量ずつの米粒を計量する計量タンク42、米粒を包装袋にて包装する包装装置43等が備えられている。又、これらの装置の他、前記乾燥装置37にて処理が終了した米粒を次工程の異物除去装置38に向けてエアー搬送する搬送装置44、不良物除去装置40にて処理が終了した米粒を金属検出器41に向けてエアー搬送する搬送装置45、精米タンク34に貯留される米粒の温度を計測する温度センサ46、研米タンク36から供給される米粒の流量を計測する米粒流量計47等も備えられている。
【0041】
前記研米装置35は、構成について詳述はしないが、周囲にブラシを備えて縦軸芯周りで回転する回転ロールとその外周部に位置する多孔状の筒部材との間を上下方向に移送させながら、ブラシによって米粒群の表面に残留する糠すなわち糊粉層の全て又は大部分を除去する構成となっている。前記澱粉溶液添加被覆装置27は、構成については詳述しないが、研米処理が行われることによって糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒群を攪拌装置によって攪拌させながら前記澱粉溶液を添加して米粒に澱粉溶液を付着させる構成となっている。
この研米装置35は、上記したようなブラシによる掻き取り作用によって糊粉層を除去するものに代えて、前記回転ロールの周囲に砥石等の研削用部材を備えて、この研削用部材による削り取り作用等によって糊粉層を除去するように構成してもよい。
【0042】
次に、前記乾燥装置37について説明する。
この乾燥装置37は、乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられたものであって、上下軸心周りに回転駆動される多孔状体Tにて上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する載置搬送部Sの複数が、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、通風式乾燥手段が、載置搬送部Sにて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を通風するように構成されている。複数の載置搬送部Sのうちの少なくとも一つに対応して、乾燥用輻射熱にて米粒群を乾燥する加熱式乾燥手段が設けられている。通風式乾燥手段が、その乾燥用空気を前記加熱式乾燥手段の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に通風するように構成されている。
【0043】
又、前記複数の載置搬送部Sは、多孔状体Tの周方向における一定位置に固定設置されて多孔状体Tにて載置搬送される米粒群をその多孔状体Tの径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所の排出部hに向けて受け止め案内移動させる案内移送体Yを備えて、多孔状体Tにて載置搬送される米粒群をその多孔状体Tの回転に伴って案内移送体Yにて排出部に受け止め案内移動させて下方に排出するように構成されている。
【0044】
更には、複数の載置搬送部Sとして、多孔状体Tの径方向外方側箇所に排出部を備える外排出型の載置搬送部S1と、多孔状体Tの径方向内方側箇所に排出部hを備える内排出型の載置搬送部S2とが設けられ、外排出型の載置搬送部S1と前記内排出型の載置搬送部S2とが、上下方向に交互に位置する状態で且つ上下方向に重複する状態で並べられて、前記外排出型の載置搬送部S1から前記内排出型の載置搬送部S2における前記多孔状体Tの径方向外方側部分に米粒群が受け渡され、前記内排出型の載置搬送部S2から前記外排出型の載置搬送部S1における前記多孔状体Tの径方向内方側部分に米粒群が受け渡されるように構成されている。具体的には、5個の前記載置搬送部Sが上下方向に重複する状態で並べられる構成となっており、そのうち最上位に位置するもの、上から3番目に位置するもの、上から5番目に位置するものの夫々が前記外排出型の載置搬送部S1として構成され、上から2番目に位置するもの及び上から4番目に位置するものが前記内排出型の載置搬送部S2として構成されている。
【0045】
次に、乾燥装置37の構成について具体的に説明する。
図2、図3に示すように、機枠48により外周部が覆われる空間内に5個の載置搬送部Sが上下方向に重複する状態で備えられ、そのうちの最上位に位置する載置搬送部Sの上方側には上下方向に短い間隔(数cm〜10数cm程度)をあけて加熱式乾燥手段としての電熱ヒータ49が設けられている。
【0046】
次に、最上位に位置する載置搬送部Sの具体構成について説明する。
図2〜図6に示すように、最上位に位置する載置搬送部Sには、前記多孔状体Tとしての多孔状円板52が設けられ、この多孔状円板52は、米粒が挿通しない程度の小さい通気孔tが打ち抜き加工により多数形成された円板状に形成されている。そして、上下方向に延びる駆動軸53にてこの多孔状円板52を上下軸芯周りで回転駆動する構成となっている。つまり、駆動軸53に一体回転自在に外嵌されるボス部54から放射状に6個の補強リブ55が延設され、それらの補強リブ55により多孔状円板52を受け止め支持して上下方向での変位を阻止する状態で、ボス部54、補強リブ55、及び、多孔状円板52が、駆動軸53の回転駆動力にて一体的に回転するように連結される構成となっている。又、多孔状円板52の上部側には、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部56、径方向外方側に位置する略円筒形状の外側筒状案内部57、及び、多孔状円板52にて載置搬送される米粒群を受止めて排出部hに移動案内させる案内移送体Yとしての帯板状のスクレーパ59の夫々が機枠48に支持される状態で固定設置されている。又、外側筒状案内部57の周方向の特定箇所が一部が開放されて、スクレーパ59にて移送案内される米粒群を多孔状円板52の径方向外端縁から落下排出させるための排出部hが形成されている。従って、前記案内移送体Yとしてのスクレーパ59は米粒群を受止めて多孔状円板52の径方向外方側に位置する排出部hに向けて移動案内させる構成となっている。
【0047】
前記最上位に位置する多孔状円板52に対しては、図3に示すように、澱粉溶液添加被覆装置27の米粒排出部27aから高温の澱粉溶液が添加付着された米粒群が落下供給される構成となっており、その多孔状円板52の上部には、その多孔状円板52の上方側を広い範囲にわたって覆う状態で多数の加熱体49を備えた電熱ヒータ49が配備され、多孔状円板52上に落下供給された米粒群を、回転する多孔状円板52にて載置搬送しながら輻射熱によって乾燥させる構成となっている。そのとき、前記内側筒状案内部56及び前記外側筒状案内部57によって米粒群が多孔状円板52から外方に落下することを阻止しながら載置搬送するのである。そして、多孔状円板52が設定量回動すると、載置搬送される米粒群がスクレーパ59にて移送案内されて排出部hから落下排出される構成となっている。
【0048】
このとき、最上位に位置する載置搬送部Sにて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にするように、例えば、雰囲気温度や澱粉溶液の温度等の情報に基づいて、電熱ヒータ49による加熱状態、具体的には電流量を調整するようになっている。このときの電熱ヒータ49の作動条件は実験データにより予め設定されることになる。具体的には、電熱ヒータ49の加熱領域を通過する乾燥用空気の温度が約90℃になるように加熱されて、その加熱された乾燥用空気が最上位に位置する載置搬送部Sにて載置搬送される米粒群に通風されるように構成されている。
【0049】
従って、最上位に位置する多孔状円板52、及び、その上部側に配備された前記スクレーパ59、前記内側筒状案内部56及び前記外側筒状案内部57等によって、最上位に位置する外排出型の載置搬送部S1が構成されている。
又、図6、図7、図8に示すように、多孔状円板52の上方側には、前記澱粉溶液添加被覆装置27からに米粒群が落下供給されたときに堆積状態で落下供給されることがあってもその米粒群に対して均し作用して均平化させる均平具110を備える構成となっている。この均平具110は機枠48に支持される状態で固定設置されている。
【0050】
図2〜図5、図9に示すように、上から2番目に位置する載置搬送部Sは、最上位に位置する載置搬送部Sにおける多孔状円板52と同様な小径孔が多数打ち抜き加工された円板状に形成され、且つ、ボス部60や補強リブ61を一体的に組み付けて駆動軸53にて上下軸芯周り回転駆動するように支持された前記多孔状体Tとしての多孔状円板62が設けられ、この多孔状円板62は、最上位に位置する載置搬送部Sの多孔状円板52よりも外形寸法が大径に設けられており、最上位に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板62における受止め位置(図9のQ1)にて受止めて、多孔状円板62の回転に伴ってそのまま載置搬送する構成となっている。又、この多孔状円板62には、その径方向内方側に挿通孔63が形成されている。そして、この2番目に位置する載置搬送部Sにおいても、最上位に位置する載置搬送部Sと同様に、多孔状円板62の上部側には、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部64と径方向外方側に位置する略円筒形状の外側筒状案内部65とが備えられており、多孔状円板62にて載置搬送される米粒群を受止めて排出部hに移動案内させる案内移送体Yとしての帯板状のスクレ−パ67の夫々が機枠48から延設されたブラケット68並びに連結フレーム69等により支持される状態で固定設置されている。
【0051】
そして、この2番目に位置する載置搬送部Sでは、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部64の周方向の特定箇所が一部開放されて、スクレーパ67にて移送案内される米粒群を多孔状円板62の径方向内方側の挿通孔63を通して落下排出させるための排出部hが形成されており、スクレ−パ67は米粒群を受止めて多孔状円板62の径方向内方側に位置する排出部hに向けて移動案内させるようにして、内排出型の載置搬送部S2として構成されている。
【0052】
又、前記多孔状円板62は、米粒群を載置搬送する搬送作用面は、径方向内方側に位置するほど下方に位置するような緩やかな傾斜姿勢となるように構成され、スクレーパ67により米粒群を径方向内方側に移動案内させ易い構成となっている。
【0053】
従って、前記多孔状円板62、及び、その上部側に配備されたスクレーパ67、内側筒状案内部64及び外側筒状案内部65等によって、2番目に位置する載置搬送部Sが構成されている。このような構成の2番目に位置する載置搬送部Sでは、最上位に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板62における前記受止め位置(図9のQ1)にて受止めて多孔状円板62が所定量回転すると、載置搬送される米粒群がスクレーパ67にて移送案内されて、前記排出部hから下方に落下排出されることになる。
【0054】
図2、図4、図5、図10に示すように、上から3番目に位置する載置搬送部Sは、最上位に位置する載置搬送部Sと略同じ構成となっており、最上位に位置する載置搬送部Sの多孔状円板52と同様に小径孔が多数打ち抜き加工された円板状に形成され、且つ、ボス部70や補強リブ71を一体的に組み付けて駆動軸53にて上下軸芯周り回転駆動するように支持された前記多孔状体Tとしての多孔状円板72が設けられ、この多孔状円板72は、最上位に位置する載置搬送部Sの多孔状円板52と略同じ直径となるように小径に設けられ、2番目に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板72における受止め位置(図10のQ2)にて受止めて、多孔状円板72の回転に伴ってそのまま載置搬送する構成となっている。又、多孔状円板72の上部側には、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部73、径方向外方側に位置する略円筒形状の外側筒状案内部74、及び、多孔状円板72にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向外方側に形成された排出部hに移動案内させる案内移送体Yとしての帯板状のスクレ−パ76の夫々が機枠48から延設されたブラケット77並びに連結フレーム78等により支持される状態で固定設置されている。
【0055】
従って、前記多孔状円板72、及び、その上部側に配備されたスクレーパ76、内側筒状案内部73及び外側筒状案内部74等によって、3番目に位置する載置搬送部Sが構成されている。このような構成の3番目に位置する載置搬送部Sでは、2番目に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板72における受止め位置(図10のQ2)にて受止めて多孔状円板72が設定量回転すると、載置搬送される米粒群がスクレ−パ76にて移送案内されて、多孔状円板72の径方向外方側に形成された排出部hから下方に落下排出されることになる。従って、この載置搬送部Sは外排出型の載置搬送部S1として構成されている。
【0056】
図2、図4、図5、図11に示すように、上から4番目に位置する載置搬送部Sは、上から2番目に位置する載置搬送部Sと略同じ構成となっており、小径孔が多数打ち抜き加工された円板状に形成されるとともに、径方向内方側に挿通孔79が形成され、且つ、ボス部80や補強リブ81を一体的に組み付けて駆動軸53にて上下軸芯周り回転駆動するように支持された前記多孔状体Tとしての多孔状円板82が設けられ、この多孔状円板82は、3番目に位置する載置搬送部Sの多孔状円板72よりも外形寸法が大径に設けられており、3番目に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板82における受止め位置(図11のQ3)にて受止めて、多孔状円板82の回転に伴ってそのまま載置搬送する構成となっている。そして、多孔状円板82の上部側には、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部83、径方向外方側に位置する略円筒形状の外側筒状案内部84、及び、多孔状円板82にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向内方側に形成された排出部hに移動案内させる案内移送体Yとしての帯板状のスクレーパ86の夫々が機枠48から延設されたブラケット87並びに連結フレーム88等により支持される状態で固定設置されている。前記多孔状円板82は、上から2番目に位置する載置搬送部Sの多孔状円板62と同様に、米粒群を載置搬送する搬送作用面は、径方向内方側に位置するほど下方に位置するような緩やかな傾斜姿勢となるように構成され、スクレーパ86により米粒群を径方向内方側に移動案内させ易い構成となっている。
【0057】
従って、前記多孔状円板82、及び、その上部側に配備されたスクレーパ86、内側筒状案内部83及び外側筒状案内部84等によって、4番目に位置する載置搬送部Sが構成されている。このような構成の4番目に位置する載置搬送部Sでは、3番目に位置する外排出型の載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板82における受止め位置(図11のQ3)にて受止めて多孔状円板82が所定量回転すると、載置搬送される米粒群がスクレーパ86にて移送案内されて、多孔状円板82の径方向内方側に形成された排出部hから下方に落下排出されることになる。このように内排出型の載置搬送部S2として構成されている。
【0058】
図2、図4、図5、図12に示すように、上から5番目に位置する載置搬送部Sは、上から3番目に位置する載置搬送部Sと略同じ構成となっているが、この載置搬送部Sでは、小径孔が多数打ち抜き加工された円板状に形成され、且つ、ボス部89や補強リブ90を一体的に組み付けて駆動軸53にて上下軸芯周り回転駆動するように支持された前記多孔状体Tとしての多孔状円板91は、4番目に位置する載置搬送部の多孔状円板82と同じ外形寸法の大径に設けられており、4番目に位置する載置搬送部Sから落下排出された米粒群を多孔状円板91における受止め位置(図12のQ4)にて受止めて、多孔状円板91の回転に伴ってそのまま載置搬送する構成となっている。そして、多孔状円板91の上部側には、径方向内方側に位置する略円筒形状の内側筒状案内部92、径方向外方側に位置する略円筒形状の外側筒状案内部93、及び、多孔状円板91にて載置搬送される米粒群を受止めて径方向外方側に形成された排出部hに移動案内させる前記案内移送体Yとしての帯板状のスクレーパ95が機枠48から延設されたブラケット96や連結フレーム97等により支持される状態で固定設置されている。
【0059】
従って、前記多孔状円板92、及び、その上部側に配備されたスクレーパ95、内側筒状案内部92及び外側筒状案内部93等によって、5番目に位置する載置搬送部Sが構成されている。このような構成の5番目に位置する載置搬送部Sでは、4番目に位置する内排出型の載置搬送部S2から落下排出された米粒群を多孔状円板92における受止め位置(図12のQ4)にて受止めて多孔状円板92が所定量回転すると、載置搬送される米粒群がスクレーパ95にて移送案内されて、多孔状円板92の径方向外方側に形成された排出部hから、排出用シュート98を介して装置外部に排出させる構成となっている。
【0060】
図2、図4に示すように、前記駆動軸53は、下端側箇所及び上端側箇所の夫々において軸受けによって機枠48に対して回転自在に支持されており、その上下方向の途中箇所において、機枠48から連設された支持部材99に対してスラストベアリング100によって荷重が支持される構成となっている。つまり、駆動軸53は、スラストベアリング100の上方側の箇所が最も大径となるように段付き状態に形成され、段差部分にて受止められて荷重が支持される構成となっている。又、その大径部から上方側に位置するほど順次小径となるように複数の段差が形成されており、前記各載置搬送部Sにおける各多孔状円板と一体的に組み付けられた各支持ボス部が段差にて上下方向の荷重が受け止め支持される構成となっている。尚、詳述はしないが、各支持ボス部は駆動軸53に対して一体回転すべく周方向の相対回動を阻止する係合部が設けられている。そして、前記駆動軸53は、減速機構付き電動モータ101によって低速(例えば、1分間で約1回転する速度)で回転駆動される構成となっている。
【0061】
そして、上から2番目、4番目、5番目の各載置搬送部Sにおける大径に構成される各多孔状円板52、82、92の外端縁部の下方側には、下方への位置ずれを阻止すべく受止め支持する支持ローラ102が、周方向に適宜間隔をあけて複数機枠48に支持される状態で設けられている。
【0062】
次に、通風式乾燥手段の構成について説明する。
図2に示すように、前記機枠48にて囲われる乾燥装置の外周部のうち上部側箇所を除く箇所をカバーKにて気密状態で閉塞する構成としており、その内部空間と連通する状態で4つの吸気用ダクト103が設けられ、この吸気用ダクト103には吸引装置104が接続されている。この吸引装置104は、無洗米製造装置全体の各部の塵埃を吸引するための集塵装置を兼用する構成となっている。又、機枠48の上部側部分は開放状態となっており、吸引装置104による空気の吸引作用によって、この開放された上部側部分から外気が取り入れられ、前記各載置搬送部Sを通過して前記吸気用ダクト103を通して吸引される状態で乾燥用空気が流動するようになっている。従って、乾燥用空気を電熱ヒータ49の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を各載置搬送部Sにて載置搬送される米粒群に通風するように構成されている。
【0063】
そして、最上位に位置する載置搬送部Sを除く他の4つの載置搬送部Sにおいては、図4、図6、図9〜図12に示すように、各載置搬送部Sの外周部と周囲の縦壁部分におけるカバーKとの間を空気が短絡流動しないように流動抵抗となる小径の孔を多数形成した多孔状の通気抵抗板105を備える構成として、空気が前記多孔状体Tを通して通風することで載置搬送する米粒群を通風乾燥させる構成としている。前記最上位に位置する載置搬送部Sには通気抵抗板105が備えられていないので、その最上位に位置する載置搬送部Sの外周部と周囲の縦壁部分におけるカバーKとの間の空間を空気が通過することになる。従って、最上位に位置する載置搬送部Sに対して通風する乾燥用空気の通風量が他の4つの載置搬送部Sに対して通風する乾燥用空気の通風量よりも少なくなる構成としている。つまり、最上位に位置する載置搬送部Sにおいては、加熱式乾燥手段としての電熱ヒータ49の輻射熱による乾燥作用が主に作用して乾燥させることになる。尚、前記通気抵抗板105は、多孔状のものに限らず孔なしの板体で構成するものでもよい。
又、上から第3番目に位置する載置搬送部S及び第5番目に位置する載置搬送部Sに対応する通気抵抗板103には、夫々、米粒群を排出させるための通過用開口104を形成している。
【0064】
この無洗米製造装置では、澱粉溶液添加被覆装置27において、研米装置35によって研米処理が行われることによって糊粉層の全て又は大部分を除去した米粒群に、澱粉溶液供給部Aから高温の澱粉溶液を供給して攪拌することにより米粒に澱粉溶液を添加付着させて前記乾燥装置37によって乾燥させることにより、米粒表面を覆う被膜を形成することになる。被膜が形成された米粒は、異物除去装置38により米粒群の中に破砕粒や小径の異物が除去され、不良物除去装置40により着色粒や屑米等の不良粒等が除去され、かつ、金属検出器41にて金属の混入物の存否が検査された後に、計量タンク42にて定量ずつ計量されて包装装置43にて包装されることになる。
【0065】
前記乾燥装置37では、澱粉溶液添加被覆装置27から供給される澱粉溶液を添加付着させた米粒群が、乾燥対象として最上位に位置する載置搬送部Sの多孔状円板52に供給され、多孔状円板52にて載置搬送しながら電熱ヒータ49の輻射熱並びに通風乾燥により乾燥した後、排出部hから2番目の載置搬送部Sに落下排出して、その載置搬送部Sにて載置搬送しながら通風乾燥させる。
そして、2番目の載置搬送部Sから5番目の載置搬送部Sは、図13に示すように、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、下方側の載置搬送部Sに落下させることと載置搬送しながら通風乾燥を行うことを繰り返し実行して米粒群を乾燥させるのである。
【0066】
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
【0067】
(1)上記実施形態では、前記外排出型の載置搬送部と前記内排出型の載置搬送部とが、上下方向に交互に位置する状態で且つ上下方向に重複する状態で並べられて、外排出型の載置搬送部から内排出型の載置搬送部における多孔状体Tの径方向外方側部分に米粒群が受け渡され、内排出型の載置搬送部から外排出型の載置搬送部における多孔状体Tの径方向内方側部分に米粒群が受け渡されるように構成され、しかも、内排出型の載置搬送部における多孔状体Tが、外排出型の載置搬送部における多孔状体Tよりも大径に形成され、それら内排出型の載置搬送部における多孔状体Tと外排出型の載置搬送部における多孔状体Tとが、同じ上下軸芯周りで回転駆動されるように構成されるものを例示したが、このような構成に限らず、次のように構成するものでもよい。
(a)図14に示すように、複数の載置搬送部における各多孔状体Tを同じ外径とになるように構成して、外排出型の載置搬送部S1から内排出型の載置搬送部S2に米粒群を落下させるときは、流下案内シュートRを設けて内排出型の載置搬送部S2の径方向外方側箇所に案内させる構成としてもよい。
(b)図15に示すように、複数の載置搬送部を全て外排出型の載置搬送部S1として構成し、米粒群を落下させるときは、流下案内シュートRを設けて下方側の載置搬送部の径方向内方側箇所に案内させる構成としてもよい。
(c)図16に示すように、複数の載置搬送部Sを全て内排出型の載置搬送部S2として構成し、米粒群を落下させるときは、流下案内シュートRを設けて下方側の載置搬送部の径方向外方側箇所に案内させる構成としてもよい。
(d)図17に示すように、複数の載置搬送部Sを全て外排出型の載置搬送部S1として構成するとともに、互いに異なる上下軸芯周りで回転するように軸芯位置を互いに異ならせて、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設ける構成としてもよい。又、この構成においては、前記複数の載置搬送部Sの多孔状体を各別の駆動手段にて回転駆動させてもよく、ギア式の連係機構を介して1つの駆動手段に駆動する構成としてもよい。
【0068】
(2)上記実施形態では、前記加熱式乾燥手段としての電熱ヒータが、前記複数の載置搬送部のうちの最上位のものに対応して設置される構成としたが、このよな構成に限らず、最上位のもの及びその下方に位置する1つあるいは複数のもの、例えば、最上位の載置搬送部及び上から2番目に位置する載置搬送部に対して設けるようにしたり、最上位の載置搬送部、上から2番目に位置する載置搬送部、及び、上から3番目に位置する載置搬送部の夫々に対して設ける等、複数の載置搬送部に対して加熱式乾燥手段を設けるようにしてもよい。又、複数の載置搬送部の最上位のものに限らず、上下方向に並ぶ複数のもののうち上下途中箇所に位置する載置搬送部に対して加熱式乾燥手段を設けるようにしてもよい。
又、このような加熱式乾燥手段を設けないで全ての載置搬送部に対して通風乾燥だけを行う構成としてもよい。
【0069】
(3)上記実施形態では、前記複数の載置搬送部における前記多孔状体にて載置搬送される米粒群を案内移送体としてのスクレーパだけで排出部に向けて受け止め案内移動させる構成としたが、このような構成に代えて、図18、図19に示すように、案内移送体Yによる受止め案内作用箇所に、多孔状体Tの上面側に位置させて米粒群を排出部hに移送させるスクリュー式の移送装置111を備える構成としてもよい。このようにすると、米粒群を排出部に向けて案内移動させることをより良好に行うことができる。
【0070】
(4)上記実施形態では、前記通風式乾燥手段として、吸引装置によって空気を吸引して乾燥用空気を通風させる構成としたが、このような構成に限らず、乾燥装置内に向けて空気を給気するとともに乾燥装置の他端側の出口から外部に排気するように乾燥用空気を通風させる構成としてもよい。
【0071】
(5)上記実施形態では、前記通風式乾燥手段として、複数の載置搬送部のうちの前記加熱式乾燥手段が設置されている載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量を他の載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量よりも少なくするように構成したが、このような構成に限らず、全ての載置搬送部に対して同じ通風量の乾燥用空気を通気させるようにしてもよい。
【0072】
(6)上記実施形態では、前記通風式乾燥手段として、前記加熱式乾燥手段の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に通風するようにしたが、このような構成に代えて、前記加熱式乾燥手段とは異なる別の通気加熱専用の加熱手段を備えて、その加熱手段にて加熱した後に、前記米粒群に通風するようにしてもよい。
【0073】
(7)上記実施形態では、加熱式乾燥手段として電熱ヒータを用いるようにしたが、このような構成に代えて、遠赤外線ヒータ等の各種の加熱手段を用いるようにしてもよい。
【0074】
(8)上記実施形態では、複数の載置搬送部として5個の載置搬送部を上下方向に並べる構成としたが、2個以上の載置搬送部を上下方向に並べるものであればよく、載置搬送部の個数は5個に限るものではない。
【0075】
(9)上記実施形態では、乾燥装置による乾燥対象として、削り取りや掻き取り作用により米粒の糊粉層を除去した後に高温の澱粉を添加付着させた米粒群を乾燥させる構成としたが、乾燥対象としては、このようなものに限らず、例えば、米粒の糊粉層を水洗いによって除去した後の米粒群を乾燥させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】無洗米製造装置の概略構成図
【図2】乾燥装置の縦断側面図
【図3】乾燥装置の平面図
【図4】乾燥装置の一部切欠側面図
【図5】各載置搬送部の分解斜視図
【図6】最上位の載置搬送部の平面図
【図7】均平具を示す図
【図8】最上位の載置搬送部の側面図
【図9】2番目の載置搬送部の平面図
【図10】3番目の載置搬送部の平面図
【図11】4番目の載置搬送部の平面図
【図12】5番目の載置搬送部の平面図
【図13】米粒群の概略構成を示す図
【図14】別実施形態の乾燥装置の概略構成を示す図
【図15】別実施形態の乾燥装置の概略構成を示す図
【図16】別実施形態の乾燥装置の概略構成を示す図
【図17】別実施形態の乾燥装置の概略構成を示す図
【図18】別実施形態の載置搬送部の平面図
【図19】別実施形態の載置搬送部の側面図
【符号の説明】
49 加熱式乾燥手段
h 排出部
S 載置搬送部
S1 外排出型の載置搬送部
S2 内排出型の載置搬送部
T 多孔状体
Y 案内移送体

Claims (9)

  1. 乾燥対象としての米粒群に乾燥用空気を通風する通風式乾燥手段が設けられた米粒群用乾燥装置であって、
    上下軸心周りに回転駆動される多孔状体にて上方より供給される米粒群を載置搬送したのちに下方に落下排出する載置搬送部の複数が、上方側のものから落下排出される米粒群を下方側のものが受け取る形態で上下方向に並べて設けられ、前記通風式乾燥手段が、前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に乾燥用空気を通風するように構成されている米粒群用乾燥装置。
  2. 前記複数の載置搬送部のうちの少なくとも一つに対応して、乾燥用輻射熱にて米粒群を乾燥する加熱式乾燥手段が設けられている請求項1記載の米粒群用乾燥装置。
  3. 前記通風式乾燥手段が、その乾燥用空気を前記加熱式乾燥手段の加熱領域を通過させて加熱したのち、加熱後の乾燥用空気を前記載置搬送部にて載置搬送される米粒群に通風するように構成されている請求項2に記載の米粒群用乾燥装置。
  4. 前記加熱式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部のうちの最上位のもの、又は、最上位のもの及びその下方に位置する1つあるいは複数のものに対応して設置され、
    前記通風式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部の全てに対して乾燥用空気を通風するように構成されている請求項2又は3のいずれかに記載の米粒群用乾燥装置。
  5. 前記通風式乾燥手段が、前記複数の載置搬送部のうちの前記加熱式乾燥手段が設置されている載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量を他の載置搬送部に対して通風する乾燥用空気の通風量よりも少なくするように構成されている請求項4記載の米粒群用乾燥装置。
  6. 前記複数の載置搬送部のうちの前記加熱式乾燥手段が設置される載置搬送部にて載置搬送される米粒群の温度を40℃〜45℃にするように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  7. 前記複数の載置搬送部が、前記多孔状体の周方向における一定位置に固定設置されて、前記多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の径方向外方側箇所又は径方向内方側箇所の排出部に向けて受け止め案内移動させる案内移送体を備えて、前記多孔状体にて載置搬送される米粒群をその多孔状体の回転に伴って前記案内移送体にて前記排出部に受け止め案内移動させて下方に排出するように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の米粒群用乾燥装置。
  8. 前記載置搬送部として、前記多孔状体の径方向外方側箇所に前記排出部を備える外排出型の載置搬送部と、前記多孔状体の径方向内方側箇所に前記排出部を備える内排出型の載置搬送部とが設けられ、
    前記外排出型の載置搬送部と前記内排出型の載置搬送部とが、上下方向に交互に位置する状態で且つ上下方向に重複する状態で並べられて、前記外排出型の載置搬送部から前記内排出型の載置搬送部における前記多孔状体の径方向外方側部分に米粒群が受け渡され、前記内排出型の載置搬送部から前記外排出型の載置搬送部における前記多孔状体の径方向内方側部分に米粒群が受け渡されるように構成されている請求項7記載の米粒群用乾燥装置。
  9. 前記内排出型の載置搬送部における前記多孔状体が、前記外排出型の載置搬送部における前記多孔状体よりも大径に形成され、それら内排出型の載置搬送部における多孔状体と外排出型の載置搬送部における多孔状体とが、同じ又は略同じ軸心周りで回転駆動されるように構成されている請求項8記載の米粒群用乾燥装置。
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