JP2005140417A - 耐熱性気密壁構造、蓄熱式ガス処理装置、並びに、吸脱着式ガス処理装置 - Google Patents

耐熱性気密壁構造、蓄熱式ガス処理装置、並びに、吸脱着式ガス処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高温雰囲気下で耐熱性かつ気密性に優れた壁構造にする。
【解決手段】 高温雰囲気下で空間3,53どうしを仕切る耐熱性気密壁構造において、剛性を備える耐熱性の非金属性無機材料からなる壁主材2a,52aどうしの間に、それら壁主材2a,52aを透過する状態での空間3,53どうしの間でのガス漏洩を防止する薄膜状の金属材2b,52bを配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高温雰囲気下で空間どうしを仕切る耐熱性気密壁構造、耐熱性気密壁構造を用いる蓄熱式ガス処理装置、並びに、耐熱性気密壁構造を用いる吸脱着式ガス処理装置に関する。
従来、高温雰囲気下において空間どうしを仕切るには、非金属性無機材料からなる剛性の壁材をもって空間どうしを仕切る構造が一般的に知られている。
しかしながら、従来の非金属性無機材料からなる剛性の壁材であると、高温雰囲気下における壁材として十分な剛性及び耐熱性は得ることができるが、壁材を挟む両空間の差圧が大きい場合など、壁材中に分布する極微細な空隙を通じてガスが壁材を透過してしまい十分な気密性が得られなくなることがあり、例えば、被処理ガスと処理済ガスとを隣り合う空間に通過させる蓄熱式ガス処理装置の仕切壁にこの非金属性無機材料からなる壁材を用いると、上記透過のために被処理ガスと処理済ガスとの漏洩混入を生じ、処理済ガスの汚染や装置の処理性能の低下等の不都合を招来する恐れがあった。
ちなみに、このガス透過を回避するには、金属製の壁材を用いることも考えうるが、金属製壁材は、高温となる使用条件下では熱膨張による変形が激しく、このため、この熱膨張による周囲構造の損傷を回避するのに特別な構造を要するので、汎用性の面で難がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良をもって上記問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は、耐熱性気密壁構造に係り、その特徴は、
高温雰囲気下で空間どうしを仕切る耐熱性気密壁構造において、
剛性を備える耐熱性の非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に、それら壁主材を透過する状態での前記空間どうしの間でのガス漏洩を防止する薄膜状の金属材を配置してある点にある。
つまり、この構成であれば、非金属性無機材料からなる壁主材そのものは、その材質中に分布する微小な空隙を通じてガス透過が生じ得るとしても、壁主材どうしの間に配置した薄膜状の金属材によりガス透過を確実に遮断することができ、これにより、仕切り対象である両空間の差圧が大きくなるような場合でも、壁主材を透過する状態での空間どうしの間でのガス漏洩を確実に防止することができて、そのようなガス漏洩による種々の不都合を確実に防止できる気密性に優れた壁構造にすることができる。
また、薄膜状金属材そのものは剛性及び強度に劣るものの、剛性を備える非金属性無機材料からなる壁主材を薄膜状金属材の両側に配することにより、壁構造としての十分な剛性及び強度を確保できるとともに、それら壁主材により薄膜状金属材を保護することができて、薄膜状金属材の損傷や劣化による気密性の低下も効果的に防止することができるので、強度面及び耐久性の面でも優れた壁構造にすることができる。
そしてまた、壁主材どうしの間に配する薄膜状金属材が金属としての大きな熱膨張性を有するとしても、薄膜状にしてあることによりその熱膨張力をごく小さなものにすることができ、これにより、構成材に金属材を用いながらも、熱膨張による自身や周囲構造の損傷・変形も効果的に回避できて、耐熱性及び汎用性の面でも優れた壁構造にすることができるので、高温雰囲気下で高い気密性が要求される用途において極めて好適な壁構造にすることができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材をその両側それぞれに位置させる前記壁主材のうち、少なくとも一方の壁主材に対して固着的に貼着してある点にある。
つまり、この構成であれば、薄膜状金属材を少なくとも一方の壁主材に対し固着的に貼着してあるから、その固着的な貼着による壁主材と薄膜状金属材との一体化により、薄膜状金属材と壁主材とからなる多層壁構造全体としての組み立て強度を一層高めることができる。
そして、薄膜状金属材と両側の壁主材とからなる多層壁構造を製作するのに、上記のように薄膜状金属材を少なくとも一方の壁主材に対し固着的に貼着する方式を採用することで、それら薄膜状金属材と壁主材との重ね合わせ作業も各部材どうしのずれ移動を伴い難い状態で安定的に容易に行うことができ、特に、壁構造による構築物の構築現場で上記の多層壁構造を製作する場合などにおいて好適なものになる。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材の両側それぞれに位置させる前記壁主材の各々に対し、各別の前記薄膜状金属材を固着的に貼着して、これら薄膜状金属材を重ね合わせ状態で前記壁主材どうしの間に配置してある点にある。
つまり、この構成であれば、薄膜状金属材の両側それぞれに位置させる壁主材の各々に対し各別に薄膜状金属材を固着的に貼着するから、前記の第2特徴構成の場合と同様、壁主材と薄膜状金属材との一体化により多層壁構造全体としての組み立て強度を一層高めることができるとともに、その製作において薄膜状金属材と壁主材との重ね合わせ作業を容易にすることができて、壁構造による構築物の構築現場で多層壁構造を製作する場合に特に好適なものにすることができ、また、このように強度面及び製作面で有利にしながら、併せて、各壁主材に貼着した薄膜状金属材どうしの重ねあわせにより、気密性を一層高めることができると共に薄膜状金属材の損傷による気密性の低下を一層効果的に防止することができる。
特に、この構成であれば、壁主材に薄膜状金属材を固着的に貼着した一仕様の組体の2組を、それら薄膜状金属材どうしが相対向する方向に重ね合わせるだけで所要の壁構造を得ることもでき、製作面で更に有利にすることもできる。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材を、その両側それぞれに位置させた前記壁主材との熱膨張又は熱収縮による壁面方向への相対移動を許す状態で、それら壁主材どうしの間に配置してある点にある。
つまり、この構成によれば、熱膨張又は熱収縮による壁面方向への移動が許された状態で薄膜状金属材が壁主材どうしの間に位置することで、熱膨張時や熱収縮時にそれら膨張・収縮を抑止する過度の外部応力が薄膜状金属材に作用するのを効果的に防止することができ、これにより、壁主材による薄膜状金属材の機械的保護と相俟って、薄膜状金属材の損傷による気密性の低下を一層効果的に防止することができる。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材が0.001mm〜0.15mm厚の箔に形成されてある点にある。
つまり、壁主材どうしの間に配する薄膜状金属材として厚さ0.001mmから0.15mmの箔領域の金属材を用いることで、金属材の介装による壁構造の不要な厚み増大や不要な重量増大を効果的に回避することができるとともに、薄膜状金属材とその両側の壁主材との一体性を容易に高めることができ、これにより、高い汎用性を得ることができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材としてステンレス材を用いてある点にある。
つまり、この構成であれば、非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に薄膜状金属材を配した前述の壁構造を製作するのに、耐熱性及び加工性に優れ、また、比較的廉価であるステンレス材を薄膜状金属材として用いることで、コスト面及び製作面で有利にすることができるとともに、ステンレス材は耐食性にも優れていることから、腐食性ガスを扱う構築物の構築にも適した壁構造にすることができる。
本発明の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれか1つの特徴構成の実施において好適な構成であり、その特徴は、
前記薄膜状金属材の両側それぞれに位置させる前記壁主材が、セラミックス繊維材を板状に成形した板材である点にある。
つまり、この構成であれば、非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に薄膜状金属材を配した前述の壁構造を製作するのに、耐熱性に優れたセラミックス繊維材を板状に成形した板材を壁主材として用いることで、軽量であるため取り扱い性がよく、特に、壁構造による構築物の構築現場で上記の多層壁構造を製作する場合などにおいて好適なものにすることができるとともに、セラミックス繊維材は耐食性にも優れていることから、腐食性ガスを扱う構築物の構築にも適した壁構造にすることができ、また、セラミックス繊維材からなる板材は収縮率が極めて小さいため、高温雰囲気下であっても壁主材の収縮による薄膜状金属材や周囲構造の損傷を回避することができ、高温雰囲気下で空間どうしを仕切る壁構造として良好なものにすることができる。
本発明の第8特徴構成は、蓄熱式ガス処理装置に係り、その特徴は、
仕切壁により互いに仕切った複数の蓄熱室のそれぞれに通気性の蓄熱材層を収容するとともに、これら蓄熱室それぞれの一端を燃焼室に連通させ、
処理対象の被処理ガスを複数の前記蓄熱室のうち、一部の室数の蓄熱室を通して前記燃焼室に供給してその被処理ガスを前記燃焼室での燃焼により処理し、それに並行して前記燃焼室から処理済ガスを他の一部の室数の蓄熱室を通して排出する構成において、被処理ガス通過側の蓄熱室と処理済ガス通過側の蓄熱室とを交互に切り替える切替手段を設けた蓄熱式ガス処理装置において、
前記蓄熱室どうしを仕切る前記仕切壁を請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造にしてある点にある。
この種の蓄熱式ガス処理装置では、燃焼室において燃焼処理された高温ガスが通過することで蓄熱材層を収容する蓄熱室の温度が大きく上昇するため、蓄熱室を被処理ガス通過側と処理済ガス通過側とに仕切る仕切壁には耐熱性及び剛性が必要不可欠となっている。
また、有機溶剤等を含んでいる被処理ガスを確実に燃焼室に供給して燃焼処理するため、被処理ガス通過側の蓄熱室に進入した被処理ガスが仕切壁を透過して処理済ガス通過側の蓄熱室に漏洩しないように、仕切壁には気密性も必要となっている。
つまり、剛性を備える耐熱性の非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に薄膜状金属材を配設した構造で、前述のように効果を奏する請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造を、高温に晒される蓄熱式ガス処理装置の蓄熱室の仕切壁に採用することで、薄膜状金属材が、被処理ガス通過側と処理済ガス通過側との間の差圧が大きい場合であっても仕切壁におけるガス透過を確実に遮断し、また、薄膜状金属材の両側に配された壁主材が仕切壁としての十分な剛性及び強度を確保しながら、それら壁主材により薄膜状金属材を保護し、薄膜状金属材の損傷や劣化による気密性の低下も効果的に防止するので、気密性、強度面及び耐久性の面でも優れた仕切壁にすることができ、よって、未処理のままの被処理ガスを処理済ガスと共に処理装置から排出されることなく、被処理ガスを確実に燃焼室に供給して燃焼処理する信頼性の高い蓄熱式ガス処理装置にすることができる。
本発明の第9特徴構成は、吸脱着式ガス処理装置に係り、その特徴は、
仕切壁により互いに仕切った複数の処理室のそれぞれに通気性の吸着剤層を収容するとともに、
処理対象の被処理ガスを複数の前記処理室のうち、一部の室数の処理室における前記吸着剤層に通過させる吸着処理と、それに並行して高温の脱着用ガスを他の一部の室数の処理室における前記吸着剤層に通過させる脱着処理とを行う構成において、被処理ガスを通過させる吸着処理側の処理室と脱着用ガスを通過させる脱着処理側の処理室とを交互に切り替える切替手段を設けた吸脱着式ガス処理装置であって、
前記処理室どうしを仕切る前記仕切壁を請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造にしてある点にある。
この種の吸脱着式ガス処理装置では、高温の脱着用ガスを通過させることで、脱着処理側の処理室の温度が大きく上昇するため、処理室を吸着処理側と脱着処理側とに仕切る仕切壁には、耐熱性及び剛性が必要不可欠となっている。
また、吸着剤層を通過し脱着処理を行った脱着処理後ガスは有機溶剤等を含んでいるため、この脱着処理後ガスが仕切壁を透過して吸着処理後の処理済ガスに混入しないように、仕切壁には気密性も必要となっている。
つまり、剛性を備える耐熱性の非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に薄膜状金属材を配設した構造で、前述のように効果を奏する請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造を、高温に晒される吸脱着式ガス処理装置の処理室の仕切壁に採用することで、薄膜状金属材が、吸着処理側の処理室と脱着処理側の処理室との間の差圧が大きい場合であっても仕切壁におけるガス透過を確実に遮断し、また、薄膜状金属材の両側に配された壁主材が仕切壁としての十分な剛性及び強度を確保しながら、それら壁主材により薄膜状金属材を保護し、薄膜状金属材の損傷や劣化による気密性の低下も効果的に防止するので、気密性、強度面及び耐久性の面でも優れた仕切壁にすることができ、よって、有機溶剤等を含む脱着処理後ガスが吸着処理済ガスと共に処理装置から排出されることのない信頼性の高い吸脱着式ガス処理装置にすることができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図10は、塗装工場や印刷工場などから排出される有機溶剤や塗料ミストなどの可燃性物質を含む排気(被処理ガスCG)を燃焼により浄化処理する蓄熱式ガス処理装置を示し、装置上部に配置したハウジング1の内部を仕切壁2により仕切ることで、蓄熱室3の室群として、平面視で並列配置の8室の蓄熱室3をハウジング1内に形成し、このハウジング1の下方には、各蓄熱室3に対して連通させる風路の切り換えを行う切替手段である切替装置4を配置してある。
ハウジング1は、外側のステンレス板1aと内側の耐火断熱ブロック1bとから形成されていて、ハウジング1の内側には、仕切壁2を嵌合させるための嵌合溝Fが形成されている。
各蓄熱室3には蓄熱材5aの通気性充填層5を収容してあり、蓄熱室3夫々の上端はハウジング1内の上部に形成した燃焼室6に開口連通させ、この燃焼室6にはバーナー7を装備してある。
8室の各蓄熱室3を仕切る仕切壁2は、壁主材として非金属性無機材料であるセラミックス繊維材を板状に成形したセラミックスファイバーボード2aと薄膜状金属材であるお0.05mm厚の箔状のステンレス材2bとから形成されていて、その仕切壁2の構造は、図3及び図4に示すように、1枚のセラミックスファイバーボード2aの一面に1枚の箔状ステンレス材2bを貼着してある2枚の壁材2Aを、箔状ステンレス材2bどうしが相対向して当接するように重ね合わせた状態で、ハウジング1の内側に形成された嵌合溝Fに嵌合固定されている。
セラミックスファイバーボード2aは、壁主材として収縮率が極めて小さく、かつ、剛性を備え、耐熱性及び耐食性に優れているとともに、その中に微小な空隙を分布させた形態で有しており軽量であるため取り扱い性が良い。
また、薄膜状金属材として耐熱性及び加工性に優れ、比較的廉価である箔状ステンレス材2bを用いることで、仕切壁2のコスト面及び製作面で有利にすることができるとともに、ステンレス材は耐食性にも優れていることから、腐食性ガスを扱う場合にも良好な気密状態を維持することができる。
切替装置4は、図5〜図10に示すように、平面視で環状配置の8個の給排室8を仕切壁9により内部に形成した8角筒状の分配器10と、切替弁体11を内装した円筒状の弁体器12と、被処理ガスCGを受け入れる円筒状の気室器13とからなり、設置架台14の上部に弁体器12を固定的に取り付けるとともに、分配器10を弁体器12の上方に同芯状に配置して弁体器12に対し固定的に連結し、気室器13は、弁体器12の下方に同芯状に配置して弁体器12の環状底板12aに吊り下げ状に連結するとともに、設置架台14の下部フレーム14aにより下方から支持してある。
8室の蓄熱室3は、それらの下端を上端閉塞の分配器10における8個の給排室8に対し給排路15を通じて個別に連通させてあり、弁体器12の天板を兼ねる分配器10の底板10aには、8個の扇状の給排口16を各給排室8に対し個別に対応位置させた環状配置(すなわち、後述する切替弁体11の回転方向に並ぶ配置)で形成し、その底板10aの下面には、図6及び図9に示すように外周部17aと内周部17bと8本の放射状部17cとからなって給排口16を個々に囲む形態のシール部材17を付設してある。
また、分配器10の中央部には、パージ用ガスPGを受け入れる中央室18を仕切筒19により形成し、この中央室18には分配器10の上端側からパージ用ガス供給路20を連通させてある。
弁体器12に内装する切替弁体11は、図8及び図9に示すように、弁周壁21と弁天板22と弁底板23と縦姿勢の筒状回転軸24とを備える逆向き円錐台状に形成してあり、弁天板22を分配器10の底板10aに対して摺接(厳密にはシール部材17に対して摺接)させ、かつ、弁底板23を気室器13の上端開口の縁部に対して摺接(厳密には、その縁部に装備した気室器側の環状シール部材25に対して摺接)させる形態で、弁体器12内において縦軸芯P周りで図中矢印Rで示す方向に回転させる。
切替弁体11の内部は、弁周壁21と筒状回転軸24とにわたる2枚の仕切壁26により平面視で供給室27と排出室28とに区画し、また、切替弁体11内の上部において一方の仕切壁26の隣接箇所には、中底板29と上部仕切壁30とによりパージ用室31を形成し、これにより、切替弁体11の上部では、内部区画室の環状列として、供給室27とパージ用室31と排出室28とが、その順で切替弁体11の回転上手側から並ぶ構造にしてある。なお、32は室内連通用の連通口32aを形成してある補強リブ板であり、上部仕切壁30の下方に連なる部分も同様の補強リブ板構造にしてある。
そして、弁天板22には、切替弁体11の回転に伴い分配器10の側の給排口16に対して順次に対向連通させる被処理ガス用の供給口33とパージ用口34と処理済ガス用の排出口35とを、供給室27、パージ用室31、排出室28に対し個別に対応位置させた環状配置で、かつ、分配器10の側における同一の給排口16(厳密には同一の給排口16に対するシール部材17の囲い領域)に対して同時に対向連通することがない配置で形成してある。
また、軸上端を分配器10の中央室18内に位置させる筒状回転軸24には、その内部空間をパージ用室31に連通させるパージ用連通口36を形成し、弁底板23には、気室器13の内部空間に対して供給室27を常時連通させる気室器用の連通口37を形成し、弁周壁21には、弁体器12内における切替弁体11周りの器内空間に対して排出室28を常時連通させる弁体器用の連通口38を形成し、この構成において、気室器13には、その気室器13に被処理ガスCGを供給するガス供給路39を接続し、一方、弁体器12には、その弁体器12から処理済ガスCG′を排出するガス排出路40を接続してある。
つまり、この蓄熱式ガス処理装置では、ガス供給路39から気室器13及び気室器用の連通口37を通じて切替弁体11の供給室27に導入される被処理ガスCG(例えば、有機溶剤を含む塗装ブースからの排出空気)を、切替弁体11の弁天板22に形成の供給口33、その供給口33に対向連通する分配器10側の給排口16、その給排口16に連通の給排室8、及び、その給排室8に連通の給排路15を通じ、一部の蓄熱室3(いわゆる、被処理ガス通過側の蓄熱室3)に通過させて燃焼室6に至らせ、この燃焼室6において被処理ガスCG中の汚染物質や悪臭物質などを燃焼により処理する。
また、処理済ガスCG′は、燃焼室6から他の蓄熱室3(いわゆる、処理済ガス通過側の蓄熱室3)に通過させて、その蓄熱室3に収容の蓄熱材5aに対し蓄熱を行わせ、その後、その蓄熱室3に連通の給排路15、その給排路15に連通する分配器10側の給排室8、その給排室8に連通の給排口16、及び、その給排口16に対向連通する切替弁体11側の排出口35を通じ、切替弁体11の排出室28へ導くとともに、それに続き、切替弁体11の弁周壁21に形成の弁体器用連通口38、及び、弁体器12内における切替弁体11周りの器内空間を通じて、ガス排出路40へ導出する。
さらに、パージ用ガス供給路20から分配器10の中央室18に導入するパージ用ガスPGは、切替弁体11における筒状回転軸24の上端部に形成の連通孔24a、筒状回転軸24の内部、及び、その筒状回転軸24に形成のパージ用連通口36を通じて切替弁体11のパージ用室31に導くとともに、それに続き、切替弁体11の弁天板22に形成のパージ用口34、そのパージ用口34に対向連通する分配器10側の給排口16、その給排口16に連通の給排室8、及び、その給排室8に連通の給排路15を通じ、更に他の蓄熱室3に通過させて燃焼室6に至らせ、その後は処理済ガスCG′に合流させる。
そして、この処理において切替弁体11を回転させることで、切替弁体11の弁天板22に形成の供給口33、パージ用口34、排出口35の各々を対向連通させる分配器10側の給排口16を順次に切り換えて、この切り換えにより、被処理ガスCGを通過させる蓄熱室3、パージ用ガスPGを通過させる蓄熱室3、処理済ガスCG′を通過させる蓄熱室3を順次に切り換える形態で、各蓄熱室3を図10に示すように被処理ガスCGの通過状態、パージ用ガスPGの通過状態、処理済ガスCG′の通過状態に、その順で順次に切り換え、これにより、処理済ガスCG′の通過をもって先に蓄熱した蓄熱材5aにより被処理ガスCGを各蓄熱室3の通過過程において予熱する。
そして、蓄熱室3を形成する仕切壁2の構造において、セラミックスファイバーボード2aどうしの間に箔状ステンレス材2bを配置することで、仕切壁2の気密性を向上させ、これによって、仕切壁2によって仕切られた両側の蓄熱室3の差圧が大きい場合であっても、被処理ガスCGを通過させる蓄熱室3の被処理ガスCGがセラミックスファイバーボード2a中に分布する微小な空隙から透過して処理済ガスを通過させる蓄熱室3に漏洩して処理済ガスCG′に被処理ガスCGが混入することを確実に防止する。
また、被処理ガスCGの通過後、次に処理済ガスCG′を通過させるに先立ち各蓄熱室3にパージ用ガスPGを通過させるようにし、これにより、蓄熱室3内に残る被処理ガスCGを次の処理済ガスCG′の通過の前に燃焼室6へ排出して、次にその蓄熱室3を通過する処理済ガスCG′に残留被処理ガスCGが混入することを防止する。
なお、パージ用ガス供給路20はガス排出路40から分岐した風路であり、この風路分岐により、ガス排出路40への排出処理済ガスCG′の一部をパージ用ガスPGとして使用するようにしてある。
分配器10と切替弁体11との間では、分配器10の底板10aと切替弁体11の弁天板22との間の隙間を通じての供給口34と排出口35の連通、及び、供給口34とパージ用口34との連通を、弁天板22に対するシール部材17の摺接により遮断し、これにより、その隙間連通による処理済ガスCG′中への被処理ガスCGの混入を防止する
また、気室器13と切替弁体11との間では、切替弁体11の弁底板23に対する気室器側の環状シール部材25の摺接により、気室器13からの弁体器12内への被処理ガスCGの漏出を阻止して、処理済ガスCG′中への被処理ガスCGの混入を防止し、これらの混入防止により、被処理ガスCG中に含まれる汚染物質や悪臭物質が未処理のままで処理済ガスCG′とともに装置から排出されてしまうことを防止する。
41は切替弁体11の筒状回転軸24に連結した駆動軸、42は減速機43及び駆動軸41を介して切替弁体22を回転動作させるモータである。
以上要するに、本第1実施形態では、蓄熱室3において、仕切壁2の壁主材として収縮率が極めて小さく、かつ、剛性、耐熱性及び耐食性に優れ軽量であるセラミックスファイバーボード2aを用い、そのセラミックスファイバーボード2aどうしの間に箔状ステンレス材2bを配置してあるので、取り扱い性が良く、更に、被処理ガスCGが仕切壁2を透過して処理済ガスCG′に混入することのない気密性に優れた仕切壁構造にでき、これによって、確実に被処理ガスCG(例えば、塗装ブースからの排出空気)に含有される有機溶剤を燃焼処理することができ、有機溶剤を系外に排出することのない安全性及び信頼性の高い蓄熱式ガス処理装置にすることができる。
〔第2実施形態〕
図4及び図11〜図15は、塗装工場や印刷工場などから排出される有機溶剤や塗料ミストなどの溶剤蒸気を含む排気(被処理ガスcg)を吸着により浄化処理する吸脱着式ガス処理装置を示し、ハウジング51の内部を仕切壁52により仕切ることで、処理室53の室群として、平面視で並列配置の8室の処理室53をハウジング51内に形成し、このハウジング51の近傍には、各処理室53に対して連通させる風路の切り換えを行う切替手段である切替装置54を配置してある。
各処理室53には吸着剤からなる通気性吸着層55を収容してあり、処理室53夫々の上端はハウジング51の上部から延設されている処理済ガス導出路56、濃縮ガス導出路57及びパージ用ガス導出路58に接続されているとともに、処理室それぞれの下端は、ハウジング51の下部から延設されている被処理ガス導入路59、脱着用ガス導入路60及びパージ用ガス導入路61に接続されている。
切替装置54は、図11〜図15に示すように、処理済ガス導出路56、濃縮ガス導出路57、パージ用ガス導出路58、被処理ガス導入路59、脱着用ガス導入路60及びパージ用ガス導入路61の夫々に設けられている開閉弁vとその開閉弁vの開閉を制御する制御部CCとから構成されていて、設定してある所定時間の経過と共に制御部CCにより開閉弁vの開閉の切替が行われ、切替前において被処理ガスcgを通過させることによって被処理ガスcgに含まれる溶剤を吸着処理していた吸着処理側の処理室53が、開閉弁vの切替により高温の脱着用ガスrgを通過させることによって吸着剤層55に吸着されている溶剤蒸気を脱着処理する脱着処理側の処理室53に切り替わる。
つまり、この吸脱着式ガス処理装置では、被処理ガス導入路59から吸着処理側の処理室53内に導入される被処理ガスcgを処理室53の吸着剤層55に通過させることで、その被処理ガスcgに含まれる溶剤蒸気を吸着剤層55に吸着させて除去し、そして、所定時間を経た後、脱着用ガス導入路60から吸着処理を行った処理室53内に導入される脱着用ガスrgをその処理室53内の吸着剤層55に通過させることで、吸着剤層55に吸着されている溶剤蒸気を脱着用ガスrg中へ脱着させる。
処理室53の切替りを詳しく説明すると、まず、図12(又は図14)に示すように4つの処理室53に被処理ガスcgを導入し吸着処理を行い、他の4つの処理室53で脱着用ガスrgを導入して脱着処理を行う。次に、所定時間の経過と共に、図13(又は図15)に示すように脱着処理を行っていた処理室53に対しパージ用ガスpgを導入して脱着処理後の処理室53内の吸着剤層55を冷却及びパージするパージ処理を行う。そして更に、所定時間の経過と共に、図14(又は図12)に示すようにパージ処理を行った処理室53に対して被処理ガスcgを導入して吸着処理を行い、吸着処理を行っていた処理室53に対し脱着用ガスrgを導入して脱着処理を行う。
そして、吸着処理により溶剤蒸気を除去して溶剤蒸気濃度を大気OAへの放出が可能な値まで低下させた処理済ガスcg′は、処理済ガス導出路56を通じて処理室から大気OA中へ放出し、一方、脱着処理により溶剤蒸気を濃縮した状態で含む状態になった脱着処理後の脱着ガスrg′(濃縮ガス)は、濃縮ガス導出路57を通じて処理室53から溶剤回収用装置Mへ送られる。
また、パージ処理後のパージ用ガスpg′は、パージ用ガス導出路58通じて、加熱後、脱着用ガスとして再利用する構成になっている。
この吸脱着式ガス処理装置において、処理室53どうしを仕切る仕切壁52は、第1実施形態で示した蓄熱式ガス処理装置における蓄熱室用の仕切壁2と具体的に同様の構造(図4参照)、すなわち、壁主材として非金属性無機材料であるセラミックス繊維材を板状に成形したセラミックスファイバーボード52aと薄膜状金属材である箔状のステンレス材52bとから形成されていて、1枚のセラミックスファイバーボード52aの一面に1枚の箔状ステンレス材52bを貼着してある2枚の壁材52Aを、箔状ステンレス材52bどうしが相対向して当接するように重ね合わせた壁構造にしてある。
以上要するに、本第2実施形態では、処理室53において、仕切壁52の壁主材として収縮率が極めて小さく、かつ、剛性、耐熱性及び耐食性に優れ軽量であるセラミックスファイバーボード52aを用い、そのセラミックスファイバーボード52aどうしの間に箔状ステンレス材52bを配置してあるので、取り扱い性が良く、更に、濃縮ガスrg′が仕切壁52を透過して処理済ガスcg′に混合することのない気密性に優れた仕切壁構造にでき、これによって、確実に高濃度の溶剤を大気に排出することのない安全性及び信頼性の高い吸脱着式ガス処理装置にすることができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を列記する。
上記第1実施形態では、本発明による耐熱性気密壁構造を回転弁型の蓄熱式ガス処理装置における蓄熱室3の仕切壁2に、上記第2実施形態では、塔型の吸脱着式ガス処理装置における処理室53の仕切壁52に用いたが、本発明の耐熱性気密壁構造は、例えば、塔型の蓄熱式ガス処理装置や回転弁型の吸脱着式ガス処理装置等の他方式のガス処理装置、耐熱性及び気密性を必要とする壁構造としてこれら以外の装置、又は、建築物等に使用してもよい。
上記実施形態では、非金属性無機材料からなる壁主材としてセラミックス繊維材からなるセラミックスファイバーボード2a,52aを使用したが、非金属性無機材料からなる壁主材であれば、セラミックス繊維材に限るものではなく、他の非金属性無機材料で壁主材を形成してもよい。
また、薄膜状金属材として箔状ステンレス材2b,52bを用いたが、同様に薄膜状金属材であればこれに限るものではなく、他の薄膜状の金属材を用いてもよい。
上記実施形態では、仕切壁2,52を構成する耐熱性気密壁構造として、壁主材である壁主材2a,52aの一面に薄膜状金属材2b,52bを固着的に貼着した2枚の壁材2A,52Aを重ね合わせた構造を採用したが、これに限らず、非金属性無機材料からなる壁主材2a,52aどうしの間に位置させる薄膜状金属材2b,52bを一方の壁主材2a,52aに対してのみ固着的に貼着する、或いは、両方の壁主材2a,52aに対して固着的に貼着する構造や、薄膜状金属材2b,52bをその両側それぞれに位置させた壁主材2a,52aとの熱膨張又は熱収縮による壁面方向への相対移動を許す状態で両壁主材2a,52aどうしの間に配置する構造などを採用してもよい。
壁主材2a,52aどうしの間に配置する薄膜状金属材2b,52bは、1枚或いは複数枚を重ね合わせたもののいずれかであってもよく、また、薄膜状金属材2b,52bの両側に位置させる壁主材2a,52aの各々について、その壁主材2a,52aは1枚或いは複数枚を重ね合わせたもののいずれかであってもよく、更に、薄膜状金属材2b,52bと壁主材2a,52aとの交互に合わせる構造を採ってもよい。
また、薄膜状金属材2b,52b及び壁主材2a,52aの各々について、その厚さはそれら材質や壁構造の用途等に応じ、適当な値を選択すればよい。
本発明の第1実施形態である蓄熱式ガス処理装置の側面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の蓄熱室部分、並びに、第2実施形態の吸脱着式ガス処理装置の処理室部分での平面視断面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の蓄熱室部分、並びに、第2実施形態の吸脱着式ガス処理装置の処理室部分での平面視拡大断面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置、並びに、第2実施形態の吸脱着式ガス処理装置の仕切壁の構造を示す一部切欠きの斜視図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の分配器部分での平面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の切替装置部分の側面視断面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の切替装置要部の分解平面図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の切替装置要部の分解斜視図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の切替弁体の分解斜視図 第1実施形態の蓄熱式ガス処理装置の機能説明図 第2実施形態の吸脱着ガス処理装置の構造図 第2実施形態の吸脱着ガス処理装置におけるガスの流れを示す構造図 第2実施形態の吸脱着ガス処理装置におけるガスの流れを示す構造図 第2実施形態の吸脱着ガス処理装置におけるガスの流れを示す構造図 第2実施形態の吸脱着ガス処理装置におけるガスの流れを示す構造図
符号の説明
2 仕切壁
2A 壁材
2a 壁主材(板材)
2b 薄膜状金属材(ステンレス材)
3 蓄熱室(空間)
4 切替手段
5 蓄熱材層
6 燃焼室
52 仕切壁
52A 壁材
52a 壁主材(板材)
52b 薄膜状金属材(ステンレス材)
53 処理室(空間)
54 切替手段
55 吸着剤層

Claims (9)

  1. 高温雰囲気下で空間どうしを仕切る耐熱性気密壁構造であって、
    剛性を備える耐熱性の非金属性無機材料からなる壁主材どうしの間に、それら壁主材を透過する状態での前記空間どうしの間でのガス漏洩を防止する薄膜状の金属材を配置してある耐熱性気密壁構造。
  2. 前記薄膜状金属材をその両側それぞれに位置させる前記壁主材のうち、少なくとも一方の壁主材に対して固着的に貼着してある請求項1記載の耐熱性気密壁構造。
  3. 前記薄膜状金属材の両側それぞれに位置させる前記壁主材の各々に対し、各別の前記薄膜状金属材を固着的に貼着して、これら薄膜状金属材を重ね合わせ状態で前記壁主材どうしの間に配置してある請求項1記載の耐熱性気密壁構造。
  4. 前記薄膜状金属材を、その両側それぞれに位置させた前記壁主材との熱膨張又は熱収縮による壁面方向への相対移動を許す状態で、それら壁主材どうしの間に配置してある請求項1記載の耐熱性気密壁構造。
  5. 前記薄膜状金属材が0.001mm〜0.15mm厚の箔に形成されてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造。
  6. 前記薄膜状金属材としてステンレス材を用いてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造。
  7. 前記薄膜状金属材の両側それぞれに位置させる前記壁主材が、セラミックス繊維材を板状に成形した板材である請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造。
  8. 仕切壁により互いに仕切った複数の蓄熱室のそれぞれに通気性の蓄熱材層を収容するとともに、これら蓄熱室それぞれの一端を燃焼室に連通させ、
    処理対象の被処理ガスを複数の前記蓄熱室のうち、一部の室数の蓄熱室を通して前記燃焼室に供給してその被処理ガスを前記燃焼室での燃焼により処理し、それに並行して前記燃焼室から処理済ガスを他の一部の室数の蓄熱室を通して排出する構成において、被処理ガス通過側の蓄熱室と処理済ガス通過側の蓄熱室とを交互に切り替える切替手段を設けた蓄熱式ガス処理装置であって、
    前記蓄熱室どうしを仕切る前記仕切壁を請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造にしてある蓄熱式ガス処理装置。
  9. 仕切壁により互いに仕切った複数の処理室のそれぞれに通気性の吸着剤層を収容するとともに、
    処理対象の被処理ガスを複数の前記処理室のうち、一部の室数の処理室における前記吸着剤層に通過させる吸着処理と、それに並行して高温の脱着用ガスを他の一部の室数の処理室における前記吸着剤層に通過させる脱着処理とを行う構成において、被処理ガスを通過させる吸着処理側の処理室と脱着用ガスを通過させる脱着処理側の処理室とを交互に切り替える切替手段を設けた吸脱着式ガス処理装置であって、
    前記処理室どうしを仕切る前記仕切壁を請求項1〜7のいずれか1項に記載の耐熱性気密壁構造にしてある吸脱着式ガス処理装置。

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