JP2005138470A - カラー印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境により濃度特性が変わっても、ユーザの所望する色での印字を可能とする。
【解決手段】 濃度特性を測定し、該測定結果に従って濃度特性を補正する濃度補正手段、補助記憶装置に該濃度補正を行う以前のデータを記憶する第1の印刷データ保持手段と、補助記憶装置に該濃度補正後のデータを記憶する第2の印刷データ保持手段を有するカラー印刷システムにおいて、保存する該データの設定に従って、第1、第2の保持手段を選択する選択手段を持つカラー印刷システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、濃度補正手段および印刷データ保持手段を備えたカラー印刷システムに関する。
事務処理に於けるOA化が進み、ホストコンピュータから印刷装置へデータを転送して印刷される文書、資料等が増加しているのに伴い、印刷技術の向上により、1分間に数十枚の印字を行える高速な印刷装置や、カラーの印字を行い、より見やすい文書の印刷を行うことが可能なカラー印刷装置が出てきている。
カラーの印刷装置においては、温度や湿度等の環境の変化に伴う出力画像の変化、または印刷装置が電子写真方式の場合には、感光ドラムやトナーカートリッジのトナー等の消耗部品の劣化などに伴う可視像の変化・劣化を補正し、安定した画像を供給するために濃度補正を行う印刷装置が存在する。
一方、補助記憶装置の低価格化、高速化、大容量化などから、ハードディスク等の補助記憶装置を取り付け、作成した文書を登録、保存し、後に保存していた文書を再印刷することが可能な印刷装置も出てきている。このような印刷装置では、ホストコンピュータから送られてきたページ記述言語(PDL)を受信データのまま補助記憶装置に保持する方式や、PDLを言語解釈してビットマップデータに展開する前の中間画像情報の状態で保持する方式や、PDLを言語解釈してビットマップ画像に展開されたイメージデータとして保持する方式が存在する。
特開平10−117264号公報
上記のような濃度補正を行う印刷装置において、濃度補正は、まず、指定された色の濃度で利用される濃度測定画像の濃度を実際にトナーにより顕像化し、その濃度を測定する。そして、指定された色の濃度で実際に印字されるように濃度の補正を行うための濃度補正テーブルを、濃度測定時の指定された色の濃度と測定値との間に生じるずれから作成し、指定された濃度と実際に印字される濃度の差を少なくして、色を忠実に再現しようとする機構である。
一方、上記のように補助記憶装置に文書を保存可能な印刷装置においては、補助記憶装置に一度データが保存されてしまうと、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境とが異なる場合が存在し、両者のタイミングの差から濃度補正テーブルが異なることが有り得る。このような場合、従来の印刷装置においては、濃度補正によりデータの変換が行われた後の状態でデータが保存されてしまうと、データの種類によって再印刷時に色が変わってしまう場合が存在するという問題点があった。
本発明は、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を可能とすることを目的とする。
また、本発明は、色が変わるデータを予め判別し、色が変わる可能性のあるデータを補助記憶装置に保存する際に自動的にデータの保存方式を変更し、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の印刷装置は、以下のような構成を備える。
(1)濃度特性を測定し、該測定結果に従って濃度特性を補正する濃度補正手段、補助記憶装置に該濃度補正を行う以前のデータを記憶する第1の印刷データ保持手段と、補助記憶装置に該濃度補正後のデータを記憶する第2の印刷データ保持手段を有するカラー印刷システムにおいて、保存する該データの設定に従って、第1、第2の保持手段を選択する選択手段を持つことを特徴とするカラー印刷システム。
(2)前記第1の印刷データ保持手段は、ページ記述言語で記載されたデータを保持することを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(3)前記第1の印刷データ保持手段は、ページ記述言語の解釈を終了し、濃度補正前の画像情報のデータを保持することを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(4)前記第2の印刷データ保持手段は、濃度補正後のビットマップのデータを保持することを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(5)前記第2の印刷データ保持手段は、ページ記述言語の解釈を終了し、濃度補正後の画像情報のデータを保持することを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(6)前記データ保持手段は、データを圧縮した圧縮データで保持することを特徴とする前記(1)ないし(5)いずれかに記載のカラー印刷システム。
(7)前記選択手段は、ページ単位で保持手段を切り替える選択手段を持つことを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(8)前記保存するデータの設定は、カラー印字、モノクロ印字を指定するカラー設定であることを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
(9)前記保存するデータの設定は、画像オブジェクトへの濃度設定であることを特徴とする前記(1)に記載のカラー印刷システム。
[作用]
以上の構成において、本発明は、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことが可能となる。
また、本発明は、色が変わるデータを予め判別し、色が変わる可能性のあるデータを補助記憶装置に保存する際に自動的にデータの保存方式を変更し、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことが可能となる。
本発明は、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことを可能ならしめた。
また、本発明は、色が変わるデータを予め判別し、色が変わる可能性のあるデータを補助記憶装置に保存する際に自動的にデータの保存方式を変更し、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことを可能ならしめた。
以下、図面を参照しながら従来の実施形態、および本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、本実施形態では、印刷装置の一例としてカラーレーザビームプリンタを例に説明する。
まず、従来の実施形態について説明する。
図1は、従来例の印刷装置であり、ホストコンピュータ(1001)とカラーレーザビームプリンタ1030、およびその両者を接続している通信線1002から構成されるシステム構成を示した図である。
カラーレーザビームプリンタ1030内の1031は、プリンタ全体の動作を司るカラーレーザビームプリンタ制御ユニットである。制御ユニットには、ホストコンピュータとの入出力を司るホストI/F部1048を通じて、ジョブ設定データ、各通信手段からデータの送受信を行うための入出力バッファ(1032)、制御ユニット全体の動作を制御するCPU1033、CPUの動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM1034、前記ジョブ設定データ、データの解釈や印刷に必要な計算、印字データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM1035、ホストコンピュータから受信したデータであるページ記述言語の解析を行い、解析結果により各種の画像オブジェクトを生成するPDL解析/画像情報生成部1041、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像展開部1040、展開されたビットマップ画像を印刷装置エンジンに転送するビットマップ画像転送部1042、実際に紙に印刷を行う印刷装置エンジン部1036とエンジンの各動作の制御を行うエンジン制御部1049、およびカラー/モノクロ印字の制御を行うカラー/モノクロ印字制御部1050、プリンタコントローラとエンジン部を繋ぐエンジンI/F部1046、濃度補正実行時に濃度を測定する際に利用する濃度補正測定用の画像を生成し、濃度の測定をエンジンに指示する濃度制御実行部1070、測定された濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを作成する濃度補正テーブル作成部1071と補正テーブルを格納しておく濃度補正テーブル格納部1072、ビットマップ画像に展開する際に、濃度設定の行われている画像オブジェクトに対して濃度補正を行う濃度補正実行部1073、ホストコンピュータにより文書の保存が指定された場合に、PDLデータのハードディスクへの保存、および、保存文書の印字が指定された場合にハードディスクからの読出しを行うPDLデータ保存/読出し処理部1080、またホストコンピュータにより文書の保存が指定された場合に、イメージデータのハードディスクへの保存、および、保存文書の印字が指定された場合にハードディスクからの読出しを行うイメージデータ保存/読出し処理部1081、ハードディスクへの文書の保存、および読出し時に一時的にデータを保存する保存データスプール部1082、印刷装置の操作を行う操作パネル1037、制御ユニットと操作パネルを繋ぐパネルI/F部1047および、印字データや様々な印刷装置の情報等の保存に利用されるハードディスク1038と制御ユニットと外部メモリを繋ぐメモリI/F部1039、そして各ユニットを繋ぐシステムバス1043からシステムは構成されている。
図2は従来例のカラーカラーレーザビームプリンタのエンジン部1036である。カラーレーザビームプリンタ1030は、図2に示すように、筐体2001を備え、筐体2001には、エンジン1036を構成するための各機構と、その各機構による各印字プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行うエンジン制御部1049、及びプリンタコントローラ1031(図1に示す)を収納する制御ボード収納部2003とが内蔵されている。
エンジン部1036を構成するための各機構としては、レーザ光の操作による感光ドラム上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体2010に多重転写し、多重転写されたカラー画像を転写材2027へ更に転写するための工学処理機構、転写材2027に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、転写材の給紙処理機構、転写材の搬送処理機構が設けられている。
工学処理機構は、レーザスキャナ部2020において、半導体レーザ(図示せず)から発射されるレーザ光をプリンタコントローラ1031から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ2006を有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡2007により走査方向に振られる。その主走査方向振られたレーザ光は反射ミラー2008を介して感光ドラム2005に導かれ、感光ドラム2005上を主走査方向に露光する。
現像器2019で一次帯電器2023により帯電され、レーザ光による走査露光によって感光ドラム2005上には静電潜像が形成され、その潜像は供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。トナー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加して感光ドラム2005上から中間転写体2010上に転写(1次転写)する。
カラー画像形成時には、中間転写体2010の1回転毎に現像ロータリ2011が回転し、イエロー現像器2012Y,マゼンタ現像器2012M,シアン現像器2012C,次いで黒現像器2012Kの順で現像工程がなされ、中間転写体2010が4回転してイエロー、マゼンタ、シアン、黒のそれぞれの可視像を順次形成し、その結果フルカラー可視像を形成する。また、モノクロ画像形成時は、黒現像器2012Kのみで現像工程がなされ、中間転写体2010が1回転して黒の可視像を形成し、モノクロ可視像を中間転写体2010上に形成する(1次転写)。
中間転写体2010上に形成されたトナー像は、レジストローラ2039で待機させておいた転写材2027を搬送し、転写ローラ2013にて転写材2027を中間転写体2010に圧接すると同時に、転写ローラ2013にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される転写材2027に転写される(2次転写)。
感光ドラム2005およびイエロー現像器2012Y,マゼンタ現像器2012M,シアン現像器2012C,次いで黒現像器2012Kは着脱可能であり、黒以外の現像器は、現像ロータリ2011に入っている。反射ミラー2008は半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ2009が配置されている。ビームディテクタ2009はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ2003に与えられる。プリンタコントローラ1031はビームディテクタ2009の検出信号に基づき主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号はプリンタコントローラ1031に出力される。
2022はクリーナで、感光ドラム2005上の残存トナーを取り除く。2021は前露光ランプで、感光ドラム2005を光除電する。
転写ローラ2013は、図示上下方向に移動可能で、かつ、駆動手段を有している。前記中間転写体2010に4色のトナー像を形成している間、すなわち、中間転写体2010が複数回回転している間は、その画像を乱さないように、図示実線で示すように、転写ローラ2013は下方に位置し、中間転写体2010とは離れている。中間転写体2010に4色のトナー像の形成が終わった後、転写材2027にカラー画像を転写するタイミングに合わせて転写ローラ2013は不図示のカム部材により図示点線で示す上方の位置、すなわち転写材2027を介して中間転写体2010に所定の圧力で押し付けられる。この時、同時に転写ローラには、バイアスが印加され中間転写体2010上のトナー画像は転写材2027に転写される。2046は、転写ローラクリーナであり、転写ローラに転写材のサイズ外に印字された中間転写材のトナーがついた場合のクリーニングを行う。また、中間転写体の周りには、画像形成を行う際の印字開始位置を決めるための画像形成開始位置検出センサ2044T、転写材の給紙のタイミングを図るための給しタイミングセンサ2044R、濃度補正時に濃度測定画像の濃度を測定する濃度センサ2044Cが配置されている。濃度制御の指示がコントローラの濃度制御実行部1070により要求された場合には、この濃度センサにより、それぞれの濃度測定画像の濃度測定を行う。
定着処理機構は、転写材2027に転写されたトナー像を熱圧によって定着させるための定着器2014を有し、定着器2014には、転写材2027に熱を加えるための定着ローラ2015と、転写材2027を定着ローラ2015に圧接させるための加圧ローラ2016とからなり、これらの各ローラは中空ローラであり内部にそれぞれヒータ2017,2018を有し、回転駆動されると同時に転写材2027を搬送するように構成されている。
2045は、転写材の種類を自動的に検出し、定着性を高めるための転写材判別センサであり、転写材の特性によって、定着器を通す時間を調節することによって転写材の搬送時間を切り替える。
転写材の給紙機構は、転写材2027を収容するカセット2024と手差しトレイ2025とを有し、カセット2024の転写材または手差しトレイ2025の転写材を選択的に給紙するように構成されている。カセット2024は筐体2001内に装着され、カセット2024には、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて転写材のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。カセット2024からはその最上の転写材から1枚単位でカセット給紙クラッチ2026の回転駆動によって給紙ローラ2038まで搬送される。カセット給紙クラッチ2026は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムからなり、そのカムが1回転する毎に1枚の転写材が給紙される。
給紙ローラ2038は転写材をその先端部がレジストシャッタ2028に対応する位置まで搬送し、レジストシャッタ2028は、給紙された転写材の押圧及びその解除によって、その転写材の給紙停止及びその解除を行い、そのレジストシャッタ2028の動作はレーザ光の副走査に同期するように制御される。
これに対し、手差しトレイ2025は筐体2001に設けられ、ユーザによって手差しトレイ2025に搭載された転写材は給紙ローラ2029でレジストシャッタ2028に向けて給紙される。
転写材の搬送処理機構は、レジストシャッタ2028による押圧が解除された転写材を中間転写体2010に向けて搬送する搬送ローラ2039と、定着器2014から排出された転写材を筐体2001上部に形成された排紙トレイFDまで導くための各フラッパ2036、2037と各搬送ローラ2040,2041,2042と、各搬送ローラ2040,2041,2042を駆動するための駆動手段(図示せず)とを有する。フラッパ2037は、切り替えることによって、筐体2001上部に形成された排紙トレイFD、筐体2001側面に形成された排紙トレイFUの排紙先を切り替えることが可能である。
また、フラッパ2036を切り替えることによって、両面印字を行うことも可能となる。2030は、反転給紙ユニットであり、エンジン搬送ローラ2031,2032,2033、およびフラッパ2034を備える。
筐体2001には、パネル部1037を構成するための操作パネル2002が取り付けられている。操作パネル2002には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。また、プリンタコントローラにより印字データ等の記憶に利用される外部メモリ部1038を構成するためのハードディスク2043が取り付けられている。
次に、上述したシステム構成でのプリンタコントローラでの動作について以下に説明する。
図3は、データの解析における処理過程、図4にPDL解釈/画像情報生成部1041における処理過程、そして図5には、電源立ち上げ後印字するページがあるかを監視する印字制御における処理過程を示す。
ホストコンピュータにおいて、ユーザからの指定により、印刷の実行が指定されると、ホストコンピュータから通信線1002を介して送信されてきたジョブ設定データ(ここでは、ジョブ設定データの中には、印字データの補助記憶装置への保存や、印字データの補助記憶装置からの読み出し印字、その種類を指定するデータが存在するものとする)、および、ページ記述言語(PDL)が送られ、ホストI/F部1048を介して入力バッファ1032を経由してRAM1035に蓄えられる。これらのデータは、CPU1033は、プログラムROM1034に記述されたプログラムに従い、データの解析が開始されると3001、ジョブ設定データを解析して、ジョブ設定データで指定される印刷装置の各種設定を行い3002、データの解析が終了していなければ(3003でNO)、ジョブ設定データの各種設定において、データの補助記憶装置への保存が指定されているかどうかをチェックする(3005)。データの保存が指定されていなければ(3005でNO)、次に補助記憶装置に保存されているデータの印字かどうかをチェックし(3009)、保存データの印字でなければ(3009でNO)、通常の印字動作となる。この場合、続いて3013の時点でPDL解釈/画像情報生成部1041において、PDL解析/画像情報の生成を行う。
PDL解釈/画像情報生成部1041においてPDLの解析処理を行い、図形や文字、イメージデータ等1つ1つ(画像オブジェクト)についての画像情報を生成する。図4において、ホストコンピュータより受信したPDLデータの解釈を行い、印字するページが開始されるとPDLの解釈を行いながら1ページ分の画像情報の生成が開始される4001、ここでカラー/モノクロのモード指定や、給排紙口、転写材のサイズ等印字するページのエンジンへの設定がページに設定されている情報として保存され4002、ページの解釈が終了したかどうかをチェックし4003、終了していなければ(4003でNO)、1つ分のオブジェクト(線や図形、イメージなどの1まとまり)の解釈を行い4004、そのオブジェクトに濃度の指定が設定されているかどうかをチェックし4005、指定されていれば4005でYES、予め濃度補正テーブル格納部1072に格納されている濃度補正テーブルを参照する4006。これは、オブジェクトに濃度を設定する際に、そのまま濃度を設定すると実際の印字で濃度が異なる可能性があるためである。
ここで、濃度の測定および補正について(濃度補正のしくみ)説明する。
図9は、濃度測定時に利用される濃度測定画像を模擬的に示した図である。
9001は、トナーを顕像化することのできる中間転写体の描画領域であり、9002X(Xは、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒))は、入力濃度(ユーザよりオブジェクトに設定されてくる濃度)0.25のパターンにより生成される濃度測定画像、同様に、9003X、9004X、9005Xは、入力濃度0.5、0.75、1.0の際に生成される濃度測定画像を示している。また、図中矢印の方向は、図2での中間転写体の回転方向と一致する。これらの濃度測定画像を濃度センサで読み取り、結果を出力濃度(印刷装置によって実際に印字される濃度)とすると、その関係は、例えばイエローで図10(横軸が入力濃度、縦軸が出力濃度である。)の曲線10001のように得られる。
前記の各色での測定は、4点であるが、この曲線10001は、印字装置のトナーや中間転写体の材質、温度、湿度等の事前のテストより収集されたデータにより関数化あるいは、テーブル化されており、それらの値から割り出される。
また、図中10002は、実際に入力濃度に対して出力されるべき理想濃度である。
濃度測定による曲線10001より、出力濃度は、Yの入力濃度0.25、0.5、0.75、1.0の場合にそれぞれ、0.5、0.75、0.93、1.0となることから、逆に、入力濃度が0.50、0.75、0.93、1.0の入力濃度の場合に補正を行って、0.25、0.5、0.75、1.0を補正入力濃度として印字してやれば、入力濃度に対して理想の0.50、0.75、0.93、1.0が出力濃度として得られる事になる。このように図10での入力濃度に対する理想的な出力濃度が得られるようにして変換を行う、濃度補正テーブルを作ってやる場合の入力濃度と補正入力濃度の関係を示す図が、図11であり、入力濃度と補正入力濃度の関係を示す曲線が11002となる。このように濃度補正を行い、実際に測定された出力濃度を利用して作成した濃度補正テーブルを利用することによって、画像の濃度補正が行われ、理想的な濃度で印字が行われることになる。
図4に戻り、4005において、濃度指定がされているオブジェクトの場合には、濃度補正実行部1073によって、濃度補正テーブルを参照し4006、濃度の変換を行って4007、1つ分のオブジェクトの画像情報の生成を行うことになる4008。また、濃度の指定が無ければ4005でNO、そのまま画像情報の生成を行う4008。そして、1ページ分の解釈が終了するまで、4004からの処理を繰り返す。そして1ページ分の解釈が終了すると(4003でYES)、PDL解釈/画像情報の生成を終了4009して、3014の処理に戻る。
ページ分の画像情報の生成が終了すると、ビットマップ画像展開部1040において画像情報からRAMに実際に印字されるビットマップ画像への展開を開始し3014、ハードディスクへのイメージデータの保存(ここではビットマップ画像)が指定されていなければ(3015でNO)、印刷を始めるため、印字待ちページに登録を行い3016、データの解析が全て終了するまで(3003でYES)となるまで処理が行われ、3004においてデータ解析を終了する。
一方、電源投入により、ページの印字を行う印字制御が開始されると、図5のようにエンジンの状態を監視し、5002において濃度制御処理が必要か否かを判断する。ここで、濃度制御が必要でない場合(5002でNO)には、通常の印字処理が行われ、印字待ちとなっているページが存在するかどうかをチェックし5004、全てのページが印字終了していれば、すなわち、待ちページが無ければ(5004でNO)、そのまま5002〜5004の処理を繰り返してページの生成を待つ。印字待ちページが存在すれば(5004でYES)、次に印字を行うページを選択する5005。そして、選択されたページの4002で保存されている各種情報に基づいてカラー/モノクロのモード指定や、給排紙口、転写材のサイズ等印字するページのエンジンへの設定が行われる4007。
図6は、従来のカラーレーザビームプリンタのプリンタコントローラ1031と印刷装置エンジン部1036の印字プロトコルをインターフェース信号のタイミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。
次にエンジンに起動をかけるため、印字する最初のプレーンの設定を行い(モノクロ印字の場合には、黒のプレーン設定、カラー印字の場合は、最初に印字するプレーン、イエローの設定)、エンジンに対してPRINT信号を出力する(5004、図6、PRINT信号をTRUE)。PRINT信号は、プリンタコントローラ1031が印字開始を要求する信号(負でTRUEを示す)である。次に、プリンタコントローラがPRINT信号をTRUEにするとエンジン部は、PRINT信号のTRUEを検出して印字動作を開始し、プリンタコントローラに対して印刷装置エンジン部1036がプリンタコントローラに対して画像データを要求するタイミング信号(負でTRUEを示す)であるTOP信号を所定時間TRUEにする。プリンタコントローラ部は、このTOP信号を待ち(5005でNO)、TOP信号のTRUEを検出すると共に(時刻TopY1,5005でYES)、ビットマップ画像展開部1040で展開された対象プレーンのビットマップ画像をビットマップ画像転送部1042において、画像データとして不図示のクロック信号に同期して1ページ分送出する5009。そして、カラーで次のプレーンが残っている場合には(5010でNO)、次のプレーンの設定に切り替え(5011)、5008〜5010の処理を繰り返して、マゼンタ、シアン、黒とプレーンを切り替えて印字を行い、終了と共に(5010でYES)1ページ分の印字処理が終了し、5002からの処理へ戻る。
図6中で6001,6002,6003,6004は、印字の際に、プリンタコントローラから送出されたY,M,C,Kの画像データが感光ドラム2005上にトナー像に顕像化され、中間転写体に1次転写されるまでの時間を示している。例えば、図7は、中間転写体に転写された画像を模擬的に示した図であるが、7001は、トナーを顕像化することのできる中間転写体の描画領域である。7002は、印字する転写材のサイズであり、転写材に印字可能な印字領域に当たる。また、図中矢印の方向は、図2での中間転写体の回転方向と一致する。この場合、3つのオブジェクト7003、7004、7005が印字され、4色分の中間転写体への一次転写終了後に、中間転写体から転写材に2次転写が行われ、定着処理機構により6005で定着処理が行われ排紙口FDに排紙されることになる。転写材に2次転写されたされた結果が、図20になり、図中の矢印が、転写材の搬送方向となる。
一方、上述のステップ5002において、電源投入時や温度、湿度の変化や出力枚数等の印字状況、感光ドラム、トナーカートリッジ等の変更によって濃度制御が必要と判断される(5002でYES)と、濃度制御処理5003が実行されることになり、その間は、通常の印字処理(5005〜5011)が行えなくなる。
図12は、従来のカラーレーザビームプリンタのプリンタコントローラ1031と印刷装置エンジン部1036の濃度制御プロトコルをインターフェース信号のタイミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。
濃度制御が開始される8001と、Y、M、C、Kの順に濃度の測定が行われることになり、まず、濃度制御実行部1070により濃度測定用画像が生成される8002(この時点では、RAM上に濃度測定画像の画像のみを生成しておく。)8002。そしてエンジンに対して濃度補正の設定を行う8003、この操作によってエンジンは、濃度制御用の動作を行うことになる。次に、濃度測定画像を転送する最初の色の設定を行い本実施例の場合は、最初に印字するプレーン、イエローの設定を行い、エンジンに対してPRINT信号を出力する(8004、図12、PRINT信号をTRUE)。PRINT信号は、プリンタコントローラ1031が印字、あるいは濃度補正における制御開始を要求する信号(負でTRUEを示す)である。
次に、プリンタコントローラがPRINT信号をTRUEにするとエンジン部は、PRINT信号のTRUEを検出して印字動作を開始し、プリンタコントローラに対して印刷装置エンジン部1036がプリンタコントローラに対して画像データ(濃度補正では濃度測定画像)を要求するタイミング信号(負でTRUEを示す)であるTOP信号を所定時間TRUEにする。プリンタコントローラ部は、このTOP信号を待ち(8005でNO)、TOP信号のTRUEを検出すると共に(時刻TopPY,8005でYES)、8002で生成された対象色の濃度測定画像を不図示のクロック信号に同期して1ページ分送出する8006。ここで、中間転写体上には、図9の9002Y、9003Y、9004Y、9005Yの画像が形成されることになる。そして、この濃度測定画像に対する濃度の測定が行われ、その結果を習得する8007。そして、上記で説明した方法によって、濃度補正テーブル作成部1071により濃度補正テーブルが作成され、濃度補正テーブル格納部1072に保存される8008。この処理が図12中12001に相当する。次に、他の色の測定が残っている場合には(8009でNO)、次の色の設定に切り替え(8010)、8005〜8009の処理を繰り返して、マゼンタ、シアン、黒とプレーンを切り替えて濃度測定(12002、12003、12004)を行い、終了と共に(8011でYES)濃度制御処理を終了する。
上記のようにして、通常印字および濃度補正が行われることになる。
次に、ジョブ設定データにより、補助記憶装置へのデータの保存が指定されている場合について説明する。PDLデータの保存の場合は、図3において、3005でYESとなり、3006では、PDLデータの保存方式が設定される。その結果、PDLデータの保存かどうかをチェックして3007、PDLデータの保存であるため(3007でYES)、データをそのままPDLデータを再呼び出して印刷が可能となるように必要な情報と共にハードディスクに保存して3008、データの解析を終了する。また、3006でイメージデータの保存の場合には、3006でイメージデータの保存方式が設定され、その結果、PDLデータの保存ではないため(3007でNO)、イメージデータとなるよう3013でのPDL解析/画像情報の生成が行われ、ビットマップ画像への展開が行われる3014。そして、3006の設定によって、イメージデータの保存が指定されている場合には3015でYES、3017でハードディスクにイメージデータが保存されることになる。この場合データ解析が終了すると終了時3004に、ジョブ設定データ等、再印刷時に必要な情報は、同時にハードディスクに保存される。
次に、ジョブ設定データにより、補助記憶装置に一度保存されていたデータの再印字が設定された場合について説明する。保存されているPDLデータの印字の場合には、3009において、保存データの印字かどうかをチェックし3009、保存データの印字の場合には、まず、PDLデータの読込かどうかをチェックし3010、PDLデータの場合には、ハードディスクよりPDLデータを読出し3011、3013からの通常印字処理と同じ系を通って、印字待ちページに登録して、データ解析を終了する。また、3010で、イメージデータの読込である場合には、ハードディスクよりイメージデータを読み込むが、既に画像情報からビットマップ画像に変換されているため、画像情報の生成からのパス3013、3014を行わずに、イメージデータの保存かをチェックして(3015)、データの保存でなければ(3015でNO)、印字待ちページに登録され、通常の印字処理と同じ系を通って、印字される。
この場合ジョブ設定データ等、再印刷時に必要な情報は、3011、3012の処理過程で同時にハードディスクから読み出される。
さて、上記のような印刷装置の場合、保存されたデータが再印刷され、印刷に利用されるまでに時間が空いてしまうことも少なくない。そのような場合、ハードディスクにPDLデータを保存した場合には、データを再印刷した時点で、その時点の印字環境に合った濃度補正テーブルを参照して、画像情報の生成が行われるため、理想的な濃度での印字が可能である。しかし、ハードディスクにイメージデータ(本例では、ビットマップデータ)を保存した場合には、データを登録した時点で、濃度補正テーブルを参照して画像情報の生成が行われ、更には、ビットマップのデータが生成されてしまうため、再印刷した時点で濃度補正テーブルがデータ保存時と異なってしまうと理想的な濃度での印字が行えなくなり、例えば、データの保存時に図11のような濃度補正テーブルの曲線11002が得られており、データの再印刷時には、図13のように濃度補正テーブルの曲線が13002に変わっていた場合には、図11で、0.5の入力の場合の補正入力濃度が0.25のままでビットマップに展開されてしまっているため、図13の現在の補正入力濃度0.25の元データである入力0.68を入力したのと同じことになってしまう。その結果、再印刷時には、0.5の濃度が0.68で印字され、濃い印字となってしまう。モノクロ印字の場合には、K一色での濃度が変化するため、画像の濃さは変化するが、カラーの印字においては、YMCK四色で一つの色を再現させる、それぞれの値が変化してしまうと、データ保存時の色と異なる濃度の色が混ざり合うことになり、色の再現性が極端に劣化するということが起こり得る。このように、カラーのデータを濃度補正後の状態でハードディスク等の補助記憶装置に保存し、再印字時に、濃度補正テーブルが変更されていると印字結果の色が劣化することになる。
次に、本発明による印刷装置の例を示す。
エンジン部の構成は、従来例と同じであるが、図1に相当するシステム構成、および、図3に相当するデータ解析における処理過程での保存方式の設定手段が異なる。
図14は、本実施例の印刷装置であり、ホストコンピュータ(1001)とカラーレーザビームプリンタ1030、およびその両者を接続している通信線1002から構成されるシステム構成を示した図である。
カラーレーザビームプリンタ1030内の1031は、プリンタ全体の動作を司るカラーレーザビームプリンタ制御ユニットである。制御ユニットには、ホストコンピュータとの入出力を司るホストI/F部1048を通じて、ジョブ設定データ、各通信手段からデータの送受信を行うための入出力バッファ(1032)、制御ユニット全体の動作を制御するCPU1033、CPUの動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM1034、前記ジョブ設定データ、データの解釈や印刷に必要な計算、印字データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM1035、ホストコンピュータから受信したデータであるページ記述言語の解析を行い、解析結果により各種の画像オブジェクトを生成するPDL解析/画像情報生成部1041、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像展開部1040、展開されたビットマップ画像を印刷装置エンジンに転送するビットマップ画像転送部1042、実際に紙に印刷を行う印刷装置エンジン部1036とエンジンの各動作の制御を行うエンジン制御部1049、およびカラー/モノクロ印字の制御を行うカラー/モノクロ印字制御部1050、プリンタコントローラとエンジン部を繋ぐエンジンI/F部1046、濃度補正実行時に濃度を測定する際に利用する濃度補正測定用の画像を生成し、濃度の測定をエンジンに指示する濃度制御実行部1070、測定された濃度測定結果に基づいて濃度補正テーブルを作成する濃度補正テーブル作成部1071と補正テーブルを格納しておく濃度補正テーブル格納部1072、ビットマップ画像に展開する際に、濃度設定の行われている画像オブジェクトに対して濃度補正を行う濃度補正実行部1073、ホストコンピュータにより文書の保存が指定された場合に、PDLデータのハードディスクへの保存、および、保存文書の印字が指定された場合にハードディスクからの読出しを行うPDLデータ保存/読出し処理部1080、またホストコンピュータにより文書の保存が指定された場合に、イメージデータのハードディスクへの保存、および、保存文書の印字が指定された場合にハードディスクからの読出しを行うイメージデータ保存/読出し処理部1081、ハードディスクへの文書の保存、および読出し時に一時的にデータを保存する保存データスプール部1082、設定されているデータのカラーモードに従ってPDLデータでの保存か、イメージデータでの保存かを選択するデータ保存手段選択部1083、印刷装置の操作を行う操作パネル1037、制御ユニットと操作パネルを繋ぐパネルI/F部1047および、印字データや様々な印刷装置の情報等の保存に利用されるハードディスク1038と制御ユニットと外部メモリを繋ぐメモリI/F部1039、そして各ユニットをつなぐシステムバス1043からシステムは構成されている。
次に、従来の実施例、図3の処理過程に相当するデータの解析における処理過程を説明する。図15は、本実施例におけるデータの解析における処理過程である。図15の処理過程は、図3とほぼ同じであるが、保存方式の設定を行う15001の処理のみが異なる。通常印字、および、濃度補正の処理は、図3と同じである。
ここで、ジョブ設定データにより、補助記憶装置へのデータの保存が指定されている場合について説明する。PDLデータの保存の場合は、図15において、3005でYESとなるが、3006では、保存方式が図16の処理フローに従って設定される。すなわち、3002によってジョブ設定されている各種設定の中から、カラー設定を参照し16002、カラー設定である場合には(16003でYES)、上述の色が再印字に変化しないように、PDLデータ、すなわち、濃度補正前のデータ形式で保存するように設定を行う16004。また、カラー設定でない場合には(16003でNO)、モノクロ設定の場合には、保存形式に指定がある場合には、変化もカラー印字ほど大きくない点や、モノクロデータは、写真などの用途より、文字や文書等、比較的濃度の変化が少ない印字が多い点を考慮し、指定がない場合には、再印刷時に、データの解釈が必要のないイメージデータでの保存を行うことにする。そこで、保存方式に指定があるかどうかをチェックし、指定があれば(16005でYES)、PDLデータの保存かどうかをチェックし、PDLデータの指定があれば(16006でYES)、保存方式をPDLデータ、すなわち、濃度補正前のデータ形式で保存するように設定し16008、保存方式に指定がない(16005でNO)、あるいは、イメージデータの保存が指定されている場合(16006でNO)は保存方式をイメージデータ、すなわち、濃度補正後のデータ形式で保存するように設定し16007、保存方式の設定を終了する。そして図15の処理に戻り図3と同じ処理を続行する。
そして、15001の設定によって、イメージデータの保存が指定されている場合には3015でYES、3017でハードディスクにイメージデータが保存されることになる。この場合データ解析が終了すると終了時3004に、ジョブ設定データ等、再印刷時に必要な情報は、同時にハードディスクに保存される。
このように保存されたデータは、カラー設定の場合には、色が変わらないように濃度補正後のデータ形式(本実施例ではビットマップデータ)でハードディスクに保存せず、濃度補正前のデータ形式(本実施例ではPDLデータ)で保存されるため、カラーデータは、印字の際は、図15の3010においてPDLデータの読込になり、3011、および3013の順に実行され、印字の時点で、図4の濃度補正テーブルの参照が行われることになる。
その結果、ジョブ毎の設定を参照してカラー設定かどうかを判断することによって、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことが可能となる。
また、カラー設定のあるジョブをチェックして保存方式を予め予測して選択し、色が変わる可能性のあるデータを補助記憶装置に保存する際に自動的にデータの保存方式を変更することによって、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字が可能となる。
実施例1においては、濃度変換前のデータの状態として、PDLでの例を示したが、画像情報での保存でも同様の設定が可能である。また、実施例1においては、ジョブ毎(1つの文書の毎)の設定によって、保存手段を切り替えたが、ページ単位ごとの設定によって、保存手段を切り替えることも可能である。
システム構成、および、エンジン部の構成は、実施例1と同じであるが、図1に相当するシステム構成、および、図15に相当するデータ解析における処理過程での保存方式の設定判断、PDLデータの保存単位、イメージデータの保存単位が異なる。
次に、実施例1における、図15の処理過程に相当するデータの解析における処理過程を説明する。図17は、本実施例におけるデータの解析における処理過程である。図17の処理過程は、図15とほぼ同じであるが、保存方式の設定を行う17001の処理、および、ハードディスクに保存するPDLデータ、イメージデータの処理単位が1ページ単位となっている点、また保存データの印字時の処理が異なる。通常印字、および、濃度補正の処理は、図15と同じである。
ここで、ジョブ設定データにより、補助記憶装置へのデータの保存が指定されている場合について説明する。PDLデータの保存の場合は、図15において、3005でYESとなるが、3006では、保存方式が図18の処理フローに従って設定される。すなわち、保存方式の設定が開始されると16001、まず1ページ分のPDLを先行して解釈し18001、ページ中にカラー設定が存在するかどうかをチェックし、カラー設定である場合には(16003でYES)、上述の色が再印字に変化しないように、PDLデータ、すなわち、濃度補正前のデータ形式で保存するように設定を行う16004。また、カラー設定でない場合には(16003でNO)、モノクロ設定の場合には、保存形式に指定がある場合には、変化もカラー印字ほど大きくない点や、モノクロデータは、写真などの用途より、文字や文書等、比較的濃度の変化が少ない印字が多い点を考慮し、指定がない場合には、再印刷時に、データの解釈が必要のないイメージデータでの保存を行うことにする。そこで、保存方式に指定があるかどうかをチェックし、指定があれば(16005でYES)、PDLデータの保存かどうかをチェックし、PDLデータの指定があれば(16006でYES)、保存方式をPDLデータ、すなわち、濃度補正前のデータ形式で保存するように設定し16008、保存方式に指定がない(16005でNO)、あるいは、イメージデータの保存が指定されている場合(16006でNO)は保存方式をイメージデータ、すなわち、濃度補正後のデータ形式で保存するように設定し16007、保存方式の設定を終了する。この段階で、保存方式は、ページ内の情報を検索した結果が得られ、設定されていることになる。ここで、図17に戻り、PDLデータの保存が設定されている場合には、ハードディスクに1ページ分のPDLデータを保持し、次のページからの解釈は、3003から続けて行うことになる。また、イメージデータの保存が設定されている場合には、17003において、ハードディスクに1ページ分のイメージデータを保持し、次のページからの解釈は、3003から続けて行うことになる。このように、1ページ分の解釈を先行して行うことによって、ページがカラー設定かモノクロ設定かを判断してページ単位でハードディスクへのデータの保存形式を切り替えることが可能となる。そして、この場合には、ジョブの内部のページの保存状態にPDLデータとイメージデータが混在するため、データ解析が終了すると終了時3004に、ジョブ内のページ毎の保存状態を、再印刷時に必要な情報として、同時にハードディスクに保存しておく。
次に、データをハードディスクから再印刷する際の処理を説明する。図19にハードディスク保存されている保存データの印字の処理過程を示す。図17、3009において、保存データの印字が指定されていると、保存データの解析を行って17004、データ解析を終了する17005。17004では、図19においてまず保存データの解析開始が指定されると19001、ハードディスクよりデータを読み込み19002、データの読み込みが終了であれば(19003でYES)、保存データの解析を終了する19004。データの読み込みが終了でなければ(19003でNO)、ハードディスクから1ページ分の保存データの読込を行い19005、保存方式がPDLデータの場合には(19006でYES)、通常印字時と同じように19007でPDLの解析/画像情報の生成を行い、19008で生成された画像情報をビットマップに展開し、印字待ちページ19009に登録を行って、19003からの処理を繰り返す。保存方式がイメージデータの場合には(19006でNO)、既にビットマップデータとなっているため、印字待ちページに登録して19009、19003からの処理を繰り返す。19007の処理は、図4の処理となる。
上記のようにに保存されたデータは、カラー設定の場合には、色が変わらないように濃度補正後のデータ形式(本実施例ではビットマップデータ)でハードディスクに保存せず、濃度補正前のデータ形式(本実施例ではPDLデータ)で保存されるため、カラーデータは、印字の際、図15の3010においてPDLデータの読込になり、3011、および3013の順に実行され、印字の時点で、図4の濃度補正テーブルの参照が行われることになる。
その結果、ページ単位の設定を参照してカラー設定かどうかを判断することによって、補助記憶装置に保存したデータを再印字する際、保存した時点での印刷装置の置かれた環境と保存されたデータを再度印刷に利用する時点での印刷装置の置かれた環境が異なる場合にも、色が変わることなくユーザの望む色での印字を行うことが可能となる。
本実施例2では、ページのカラー設定を判別するために、データ解析時に1ページ分のPDLデータを解析したが、PDLデータを作成するホストコンピュータ側でPDLデータを作る際に、ページ単位の情報をジョブ設定データとして添付して設定を行うことでも同様にページ単位でのカラー設定を参照して切り替えてデータの保存を行うことが可能である。
また、本実施例2においては、PDL解析/画像情報の生成時点で、濃度補正テーブルを参照して濃度補正の実行を行っているが、図4の4005から4007の変換を図3のビットマップ画像展開を行いながら実行することも可能である。このような場合には、PDLでの保存の変わりに、画像情報をハードディスクへ保存することにより、PDLの解釈が既に終了していることから、再印刷時の印刷速度の向上も可能であり、本実施例のPDLの保存例と同じように濃度補正前のデータの状態としての保存が可能となる。
上記実施例1、2では、濃度補正前のデータ形式と濃度補正後のデータ形式での保存手段の選択をカラー設定の存在に従って切り替えていたが、カラー設定の存在をチェックする変わりに、濃度指定がジョブ内、あるいは、1ページ内に存在するかどうかをチェックすることにより、濃度指定がジョブ内に存在する場合には、濃度補正前のデータ形式でハードディスクに保存を行い、濃度指定がジョブ内、あるいは、1ページ内に存在しない場合には、濃度補正後のデータ形式でハードディスクに保存を行うことも可能であり、その結果、濃度の指定により再印刷時に色が変わる可能性があるかどうかで保存形式を選択することも可能である。
従来のカラーレーザビームプリンタのシステム構成を示した図である。 カラーレーザビームプリンタのエンジン部を説明する図である。 従来のプリンタコントローラにおけるデータの解析における処理過程を示すフローチャートである。 プリンタコントローラにおけるPDL解釈/画像情報生成における処理過程を示すフローチャートである。 電源立ち上げ後印字するページがあるかを監視する印字制御における処理過程を示すフローチャートである。 カラーレーザビームプリンタにおける印字プロトコルをインターフェース信号のタイミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。 中間転写体に転写された画像を模擬的に示した図である。 プリンタコントローラにおける濃度制御の処理過程を示すフローチャートである。 従来のカラーレーザビームプリンタの濃度補正時に利用される濃度測定画像を模擬的に示した図である。 入力濃度と出力濃度の関係を模擬的に示した図である。 入力濃度と補正入力濃度の関係を模擬的に示した図である。 カラーレーザビームプリンタの濃度補正プロトコルをインターフェース信号のタイミングチャートと物理的な動作を模擬的に示した図である。 入力濃度と補正入力濃度の関係を模擬的に示した図である。 本発明のカラーレーザビームプリンタのシステム構成を示した図である。 本発明を適用したプリンタコントローラにおけるデータの解析における処理過程を示すフローチャートである。 本発明を適用したプリンタコントローラにおけるハードディスク保存方式の設定における処理過程を示すフローチャートである。 本発明を適用したプリンタコントローラにおけるデータの解析における処理過程を示すフローチャートである。 本発明を適用したプリンタコントローラにおけるハードディスク保存方式の設定における処理過程を示すフローチャートである。 本発明を適用したプリンタコントローラにおける保存データの印字における処理過程を示すフローチャートである。 中間転写体より転写材に2次転写された画像を模擬的に示した図である。
符号の説明
1001 ホストコンピュータ
1002 通信線
1030 カラーレーザビームプリンタ
1031 プリンタコントローラ
1032 入出力バッファ
1033 CPU
1034 プログラムROM
1035 RAM
1036 印刷装置エンジン部
1037 操作パネル部
1038 外部メモリ部(ハードディスク)
1039 メモリI/F部
1040 ビットマップ画像展開部
1041 PDL解釈/画像情報生成部
1042 ビットマップ画像転送部
1043 システムバス
1046 エンジンI/F部
1047 パネルI/F部
1048 ホストI/F部
1070 濃度制御実行部
1071 濃度補正テーブル作成部
1072 濃度補正テーブル格納部
1080 PDLデータ保存/読出し処理部
1081 イメージデータ保存/読出し処理部
1082 保存データスプール部
1083 データ保存手段選択部
2001 筐体
2002 操作パネル
2003 制御ボード収納部
2004 ドラムユニット
2005 感光ドラム
2006 レーザドライバ
2007 回転多面鏡
2008 反射ミラー
2009 ビームディテクタ
2010 中間転写体
2011 現像ロータリ
2012Y イエロー現像器
2012M マゼンタ現像器
2012C シアン現像器
2012K 黒現像器
2013 転写ローラ
2014 定着器
2015 定着ローラ
2016 加圧ローラ
2017 ヒータ
2018 ヒータ
2020 レーザスキャナ部
2021 前露光ランプ
2022 クリーナ
2023 一次帯電器
2024 カセット
2025 給紙トレイ(手差しトレイ)
2026 給紙クラッチ
2027 転写材
2028 レジストシャッタ
2029 給紙ローラ
2030 反転給紙ユニット
2031 搬送ローラ
2032 搬送ローラ
2033 搬送ローラ
2034 フラッパ
2035 搬送ローラ
2036 フラッパ
2037 フラッパ
2038 給紙ローラ
2039 搬送ローラ(レジストローラ)
2040 搬送ローラ
2041 搬送ローラ
2042 搬送ローラ
2043 外部メモリユニット
2044T 画像形成開始位置検出センサ
2044R 給紙タイミングセンサ
2044C 濃度センサ
2045 転写材自動判別センサ
2046 転写ローラクリーナ

Claims (9)

  1. 濃度特性を測定し、該測定結果に従って濃度特性を補正する濃度補正手段、補助記憶装置に該濃度補正を行う以前のデータを記憶する第1の印刷データ保持手段と、補助記憶装置に該濃度補正後のデータを記憶する第2の印刷データ保持手段を有するカラー印刷システムにおいて、保存する該データの設定に従って、第1、第2の保持手段を選択する選択手段を持つことを特徴とするカラー印刷システム。
  2. 前記第1の印刷データ保持手段は、ページ記述言語で記載されたデータを保持することを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
  3. 前記第1の印刷データ保持手段は、ページ記述言語の解釈を終了し、濃度補正前の画像情報のデータを保持することを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
  4. 前記第2の印刷データ保持手段は、濃度補正後のビットマップのデータを保持することを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
  5. 前記第2の印刷データ保持手段は、ページ記述言語の解釈を終了し、濃度補正後の画像情報のデータを保持することを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
  6. 前記データ保持手段は、データを圧縮した圧縮データで保持することを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のカラー印刷システム。
  7. 前記選択手段は、ページ単位で保持手段を切り替える選択手段を持つことを特徴とするに請求項1に記載のカラー印刷システム。
  8. 前記保存するデータの設定は、カラー印字、モノクロ印字を指定するカラー設定であることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
  9. 前記保存するデータの設定は、画像オブジェクトへの濃度設定であることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷システム。
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