JP2006010975A - 画像形成装置および画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なう。
【解決手段】 受け付けた印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードとして設定されているときにはプロセスコントロールの実行条件として制限用条件を設定し(S200〜S240)、これらのモードとして設定されていないときには通常用条件を設定し(S250)、印刷ジョブの実行が完了するまで待機する(S260)。制限用条件は通常用条件より成立し難い条件として設定されている。こうすることにより、印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードであるときには印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。即ち、印刷ジョブの内容に基づいてプロセスコントロールの実行を制限することができ、この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 受け付けた印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードとして設定されているときにはプロセスコントロールの実行条件として制限用条件を設定し(S200〜S240)、これらのモードとして設定されていないときには通常用条件を設定し(S250)、印刷ジョブの実行が完了するまで待機する(S260)。制限用条件は通常用条件より成立し難い条件として設定されている。こうすることにより、印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードであるときには印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。即ち、印刷ジョブの内容に基づいてプロセスコントロールの実行を制限することができ、この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、画像形成装置およびこの制御方法、画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置、これに用いるプログラムに関する。
従来、この種の画像形成装置としては、電源投入時や省エネモードからの復帰時などに実施されるプロセスコントロールを省略することにより、印刷出力までの時間を短縮するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、予め画像形成装置上で速度優先か画質優先かを設定しておくことにより、プロセスコントロールの省略の可否を判断している。
特開2003−345180号公報
しかしながら、上述の画像形成装置では、プロセスコントロールを省略するためには、画像形成装置の管理者などにより予め速度優先か画質優先かを設定しておく必要が生じてしまう。また、こうした装置をネットワーク上で共用する場合などには、多様な印刷物が印刷されることになるから速度優先か画質優先かを一律に決定することは難しい。さらに、電源投入時や省エネモードからの復帰時以外でも、複数の印刷物を長時間連続して印刷する場合などには、プロセスコントロールが頻繁に実行されると印刷出力までの時間が増大してしまう。
本発明の画像形成装置およびこの制御方法、画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置、これに用いるプログラムは、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことを目的の一つとする。また、本発明の画像形成装置およびこの制御方法、画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置、これに用いるプログラムは、印刷ジョブの内容に応じてプロセスコントロールの実行を制限することを目的の一つとする。
本発明の画像形成装置およびこの制御方法、画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置、これに用いるプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像形成装置は、
印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
所定条件が成立したときに、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを実行するプロコン実行手段と、
実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、
を備えることを要旨とする。
印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
所定条件が成立したときに、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを実行するプロコン実行手段と、
実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の画像形成装置では、実行する印刷ジョブに設定されている画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、実行を制限すると判定されたときには少なくとも印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限する。したがって、実行する印刷ジョブの画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限することができる。この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。もとより、プロセスコントロールの実行を制限することにより、印刷完了までの時間短縮を図ると共に記録剤の消費や部品の劣化などを抑制することができる。ここで「プロセスコントロール」とは、形成される画像の画質を調整するために画像形成プロセスの各種条件を調整する動作を意味し、例えば、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて、感光体などの像担持体に形成したトナー像の濃度を検出すると共に検出した濃度に基づいて現像バイアスや帯電電位などを調整する動作などを挙げることができる。
こうした本発明の画像形成装置において、前記判定手段は実行する印刷ジョブ毎にプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する手段であり、前記プロコン制限手段は前記判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定された印刷ジョブの直前の印刷ジョブの実行が完了してから該制限すると判定された印刷ジョブの実行が完了するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段であるものとすることもできる。こうすれば、直前の印刷ジョブが完了してからプロセスコントロールの実行を制限すると判定された印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。この結果、印刷ジョブを連続して実行する際のプロセスコントロールの実行制限をより適切に行なうことができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記プロコン制限手段は、前記判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限し、さらに、該印刷ジョブの実行が完了したときに次に実行する印刷ジョブが存在しないときには所定時間経過するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段であるものとすることもできる。こうすれば、次に実行する印刷ジョブが存在しないときには印刷ジョブの実行が完了してから所定時間経過するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。この結果、プロセスコントロールの実行を制限すると判定される複数の印刷ジョブが間隔を空けて実行される場合であっても、所定時間より短い間隔であれば連続してプロセスコントロールの実行を制限することができる。
また、本発明の画像形成装置において、前記プロコン制限手段は、前記所定条件より成立し難い制限用条件が成立したときにプロセスコントロールが実行されるように前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所定条件より成立し難い制限用条件が成立したときにプロセスコントロールが実行されるようにすることにより、プロセスコントロールの実行を制限することができる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記制限用条件は常に成立しない条件であるものとすることもできる。こうすれば、プロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときにはプロセスコントロールを実行しないようにすることができる。
この態様の本発明の画像形成装置において、前記所定条件はプロセスコントロールの前回実行時からの画像形成累積枚数が第1の所定枚数に達していることを条件の一つとして含み、前記制限用条件は前記画像形成累積枚数が前記第1の所定枚数より多い第2の所定枚数に達していることを条件の一つとして含むものとすることもできる。こうすれば、画像形成累積枚数に関する条件を成立し難くすることによりプロセスコントロールの実行を制限することができる。
この態様の本発明の画像形成装置において、前記制限用条件の内容をユーザにより設定可能な制限用条件設定手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、ユーザにより制限用条件の内容を設定できるようにすることができる。この結果、ユーザは、プロセスコントロールの実行の制限の程度を変更することができる。
さらに、本発明の画像形成装置において、前記画質設定情報はトナーセーブモードであるか否かを示す情報を含み、前記判定手段は前記画質設定情報がトナーセーブモードであるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段であるものとしたり、前記画質設定情報は裏紙印刷であるか否かを示す情報を含み、前記判定手段は前記画質設定情報が裏紙印刷であるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段であるものとしたり、前記画質設定情報は速度優先であるか否かを示す情報を含み、前記判定手段は前記画質設定情報が速度優先であるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、トナーセーブモードや裏紙印刷,速度優先の設定内容に応じてプロセスコントロールの実行を制限することができる。
本発明の画像形成装置の制御方法は、
印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
(a)実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、
(b)該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する、
ことを要旨とする。
印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
(a)実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、
(b)該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する、
ことを要旨とする。
この本発明の画像形成装置の制御方法では、実行する印刷ジョブに設定されている画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、実行を制限すると判定されたときには少なくとも印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限する。したがって、実行する印刷ジョブの画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限することができる。この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。もとより、プロセスコントロールの実行を制限することにより、印刷完了までの時間短縮を図ると共に記録剤の消費や部品の劣化などを抑制することができる。
本発明の画像形成システムは、
印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置と、該送信された印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、
前記印刷ジョブ送信装置は、送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、前記印刷ジョブ送信装置の印刷ジョブ送信手段により送信された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信手段と、該受信した印刷ジョブに前記プロコン制限用情報が伴うときには少なくとも該印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、を備える、
ことを要旨とする。
印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置と、該送信された印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、
前記印刷ジョブ送信装置は、送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、前記印刷ジョブ送信装置の印刷ジョブ送信手段により送信された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信手段と、該受信した印刷ジョブに前記プロコン制限用情報が伴うときには少なくとも該印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、を備える、
ことを要旨とする。
この本発明の画像形成システムでは、印刷ジョブ送信装置により、送信する印刷ジョブに設定されている画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、実行を制限すると判定されたときにはプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って印刷ジョブを送信し、画像形成装置では、受信した印刷ジョブにプロコン制限用情報が伴うときには少なくとも印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限する。したがって、印刷ジョブの画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限することができる。この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。もとより、プロセスコントロールの実行を制限することにより、印刷完了までの時間短縮を図ると共に記録剤の消費や部品の劣化などを抑制することができる。
本発明の印刷ジョブ送信装置は、
通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置であって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、
を備えることを要旨とする。
通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置であって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷ジョブ送信装置では、送信する印刷ジョブに設定されている画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、実行を制限すると判定されたときにはプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って印刷ジョブを画像形成装置に送信する。したがって、印刷ジョブの画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行の制限を画像形成装置に指示することができる。この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。
本発明の印刷ジョブ送信装置用プログラムは、
コンピュータを、通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置として機能させるプログラムであって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定モジュールと、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信モジュールと、
を備えることを要旨とする。
コンピュータを、通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置として機能させるプログラムであって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定モジュールと、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信モジュールと、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷ジョブ送信装置用プログラムでは、コンピュータを、送信する印刷ジョブに設定されている画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、実行を制限すると判定されたときにはプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って印刷ジョブを画像形成装置に送信する、印刷ジョブ送信装置として機能させる。したがって、印刷ジョブの画質設定情報に応じてプロセスコントロールの実行の制限を画像形成装置に指示することができる。この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての画像形成装置として機能するカラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す構成図である。実施例のカラーレーザプリンタ20は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図示するように、感光体21を均一の電位に帯電させる帯電ローラ22と、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された各色の画像を帯電された感光体21上にレーザを照射して静電潜像として形成する露光器23と、装着された各色のトナーカートリッジ24C,24M,24Y,24Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器24と、感光体21上に現像された各色のトナー像を転写ベルト25に重ねて転写してカラートナー像を形成する一次転写ユニット26と、用紙カセット27から用紙を搬送する搬送ユニット28と、搬送された用紙に転写ベルト25上に形成されたカラートナー像を転写する二次転写ユニット29と、用紙上に転写されたカラートナー像を用紙に融着定着させて排紙する定着ユニット30と、メッセージなどを表示すると共にユーザからの操作を受け付ける操作パネル31と、こうしたカラーレーザプリンタ20全体の動作を制御するコントローラ40とを備え、図示しないクライアントコンピュータなどから送信される印刷ジョブを実行して用紙上に画像を形成する。
一次転写ユニット26は、感光体21との間に転写ベルト25を挟持しながら感光体21側に押圧して回転すると共に転写ベルト25を感光体21上のトナー像と逆極性に帯電させる転写ローラ32を備え、この転写ローラ32による押圧力と電界の作用でトナー像を転写ベルト64に転写する。また、一次転写ユニット26には、転写ベルト25に転写されたトナー像に赤外光を照射して反射光の光量によりトナー濃度を検出するトナー濃度センサ33が設けられている。
図2は、コントローラ40の機能ブロックを示すブロック図である。コントローラ40は、図示するように、CPU41やRAM42,ROM43を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、RAM42には受け付けた印刷ジョブをスプールするスプール領域が設けられている。また、コントローラ40には、前述したトナー濃度センサ33で検出されたトナー濃度やその他の入力信号(例えば、操作者によるプリント指示信号など)が信号ラインを介して入力されるように構成されており、これらの入力信号に基づいて帯電ローラ駆動制御部45や現像器駆動制御部47,露光器駆動制御部49,転写ローラ駆動制御部51などを介して帯電ローラ22や現像器24,露光器23,転写ローラ32などのカラーレーザプリンタ20の各部の動作を制御する。なお、感光体21や露光器23,現像器24,搬送ユニット28,二次転写ユニット29,定着ユニット30などについては、通常のカラーレーザプリンタやカラーの複写機と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
次に、こうして構成された実施例のカラーレーザプリンタ20の動作、特に形成されるトナー像のトナー濃度を調整するためのプロセスコントロールの実行を制限する動作について説明する。説明の都合上、まず、プロセスコントロールを実行する際の動作について説明し、次に、このプロセスコントロールの実行を制限する動作について説明する。図3は、コントローラ40により実行されるプロセスコントロール実行処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、予め設定されている実行条件が成立したときに実行される。この実行条件は、通常は、「起動時」や「省エネモードからの復帰時」,「印刷累積枚数が50枚に達した時」などのタイミングで成立するものとして設定されており、後述するプロセスコントロール制限処理の中で変更される。実行条件の詳細については後述する。
プロセスコントロール実行処理では、まず、図示するように、シアン(C),マゼンダ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のそれぞれのトナーを用いて試験用のトナー像であるパッチトナー像Pc,Pm,Py,Pkを転写ベルト25にそれぞれ形成し(ステップS100)、形成されたパッチトナー像のトナー濃度をトナー濃度センサ33により検出する(ステップS110)。パッチトナー像の形成は、実施例では、パッチトナー像に対応する画像データを予めROM43に記憶しておき、この画像データを読み込んで感光体21に静電潜像として形成すると共に現像器24により現像し、現像したパッチトナー像を転写ベルト25に転写するものとした。
こうしてパッチトナー像のトナー濃度を検出すると、検出したトナー濃度に基づいてトナー像を形成する各部の動作を制御する制御パラメータ(例えば、感光体21の帯電電位や露光器23の露光量,現像器24の現像バイアス,転写ローラ32の転写電位など)を設定してRAM42に書き込んで(ステップS120)、このプロセスコントロール実行処理を終了する。実施例では、検出されたトナー濃度と設定する制御パラメータの値との関係を実験などで定めて制御パラメータ設定マップとして予めROM43に記憶しておき、トナー濃度が検出されると、検出されたトナー濃度に対応する制御パラメータの値を導出して設定するものとした。こうしてRAM42に書き込まれた制御パラメータに従ってカラーレーザプリンタ20は動作し、温度や湿度などの動作環境の変動などに拘わらず、より適切なトナー濃度のトナー像が形成されるようになっている。
次に、プロセスコントロールの実行を制限するプロセスコントロール制限処理について説明する。図4は、プロセスコントロール制限処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、待機中の印刷ジョブがない状態で新たに印刷ジョブを受け付けたときにコントローラ40により実行される。
プロセスコントロール制限処理では、まず、図示するように、受け付けた印刷ジョブの設定情報を取得し(ステップS200)、この取得した設定情報に基づいて、印刷ジョブがトナーセーブモードとして設定されていたり、裏紙を用いた裏紙印刷モードとして設定されていたり、速度優先モードとして設定されていると判定されるときには、プロセスコントロールの実行条件として制限用条件を設定し、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードとして設定されていないと判定されるときには、プロセスコントロールの実行条件として通常用条件を設定する(ステップS210〜S250)。図5は、通常用条件と制限用条件との一例を示す説明図である。図示するように、通常用条件は「起動時」や「省エネモードからの復帰時」,「印刷累積枚数が50枚に達した時」に成立するものとして設定されており、制限用条件は、この通常用条件より成立し難い3パターンの条件が設定されている。制限用条件は、具体的には、「起動時」や「印刷累積枚数が100枚に達した時」に成立するパターンと、「起動時」や「印刷累積枚数が200枚に達した時」に成立するパターンと、常に成立しないパターンとが用意されており、これらのうちユーザにより予め選択されているパターンが制限用条件として用いられる。制限用条件の選択は、実施例では、操作パネル31上に表示される図6に例示する制限用条件設定画面を介してユーザにより予め行なうものとした。
こうして実行条件として制限用条件や通常用条件が設定されると、印刷ジョブの実行が完了するまで待機し(ステップS260)、次に実行する印刷ジョブが存在する間は(即ち、RAM42のスプール領域に印刷ジョブがスプールされている間は)、ステップS200に戻り、次に実行する印刷ジョブの設定情報に基づいて実行条件を設定して印刷ジョブの実行が完了するまで待機する処理を繰り返し実行する(ステップS270)。一方、次に実行する印刷ジョブが存在しないときには、実行条件として通常用条件が設定されている場合はこのまま処理を終了し、制限用条件が設定されている場合は所定時間(例えば、5秒など)待機して実行条件を通常用条件に設定し(ステップS280,S290)、処理を終了する。
ここで、こうしたプロセスコントロール制限処理によりプロセスコントロールの実行が制限される様子を具体例を用いて説明する。具体例では、制限用条件の3パターンのうち常に成立しないパターンが選択されているものとする。図7,8は、実行条件として通常用条件が設定される印刷ジョブ(即ち、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードである印刷ジョブ)や制限用条件が設定される印刷ジョブ(即ち、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードでない印刷ジョブ)の実行中に印刷累積枚数が50枚に達する場合の例である。通常用条件が設定される印刷ジョブの場合には、図7に示すように、印刷累積枚数が50枚に達した時に実行条件としての「印刷累積枚数が50枚に達した時」が成立し、印刷ジョブの実行を中断してプロセスコントロールが実行される。一方、制限用条件が設定される印刷ジョブの場合には、図8に示すように、印刷ジョブの実行中はプロセスコントロールが実行されず、印刷ジョブの実行が完了してから所定時間経過後に、実行条件として通常用条件が設定されプロセスコントロールが実行される。このように、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードである印刷ジョブは、比較的、高画質の画像を形成する必要はないと考えられるから、印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限して、印刷完了までの時間短縮を図るのである。なお、制限用条件が設定される印刷ジョブの実行が完了してから所定時間経過後に実行条件として通常用条件を設定するのは、制限用条件が設定される複数の印刷ジョブが間隔を空けて実行される場合であっても、所定時間より短い間隔であれば連続してプロセスコントロールの実行を制限する方が望ましいと考えられることに基づく。
図9は、制限用条件が設定される印刷ジョブの実行中に印刷累積枚数が50枚に達し、その後、連続して複数の印刷ジョブを実行する場合の例である。この場合、最初の印刷ジョブの実行中に印刷累積枚数が50枚に達するものの、制限用条件が設定される印刷ジョブが連続して実行される間はプロセスコントロールが実行されず、通常用条件が設定される印刷ジョブを実行する際に、実行条件として通常用条件が設定されプロセスコントロールが実行される。このように、制限用条件が設定される印刷ジョブを連続して実行する間はプロセスコントロールの実行を連続して制限して印刷完了までの時間短縮を図り、通常用条件が設定される印刷ジョブを実行する際に、プロセスコントロールを実行して高画質の画像が形成されるようにするのである。
図10は、制限用条件が設定される印刷ジョブを受け付けたときに省エネモードから復帰する場合の例である。この場合、図8の例と同様に、印刷ジョブの実行中はプロセスコントロールが実行されず、印刷ジョブの実行完了後、所定時間経過後にプロセスコントロールが実行される。
以上説明した実施例のカラーレーザプリンタ20によれば、受け付けた印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードであると判定されるときにはプロセスコントロールの実行条件として通常用条件よりも成立し難い制限用条件を設定することにより印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。即ち、印刷ジョブの設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限することができ、この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。もとより、プロセスコントロールの実行を制限することにより、印刷完了までの時間短縮を図ると共にトナーの消費や各ユニットの劣化などを抑制することができる。また、制限用条件が設定される印刷ジョブの実行が完了してから所定時間経過後に実行条件として通常用条件を設定するから、制限用条件が設定される複数の印刷ジョブが間隔を空けて実行される場合であっても所定時間より短い間隔であれば連続してプロセスコントロールの実行を制限することができる。さらに、制限用条件を3パターン用意し、操作パネル31上に表示される制限用条件設定画面を介してユーザにより選択することができる。この結果、ユーザは、プロセスコントロールの実行の制限の程度を変更することができる。
ここで、実施例のカラーレーザプリンタ20では、プロセスコントロール実行処理を実行するコントローラ40がプロコン実行手段に相当し、プロセスコントロール制限処理のステップS200〜S230を実行するコントローラ40が判定手段に相当し、プロセスコントロール制限処理のステップS240〜S290を実行するコントローラ40がプロコン制限手段に相当し、操作パネル31が制限用条件設定手段に相当する。
次に本発明の第2実施例としての画像形成システム10について説明する。図11は、画像形成システム10のシステム構成の概略を示す構成図である。画像形成システム10は、図11に示すように、本発明の印刷ジョブ送信装置として機能するクライアントコンピュータ100と、クライアントコンピュータ100と通信ケーブルを介して接続されたカラーレーザプリンタ20Bとを備え、クライアントコンピュータ100から送信される印刷ジョブをカラーレーザプリンタ20Bで実行することにより用紙などに画像を形成する。クライアントコンピュータ100は、図示するように、CPU101やROM102,RAM103,HDD104を中心とした汎用のコンピュータとして構成されており、HDD104には、カラーレーザプリンタ20Bにより実行可能な印刷ジョブを生成するためのプリンタドライバがインストールされている。カラーレーザプリンタ20Bは、第1実施例のカラーレーザプリンタ20と同一のハード構成をしている。このため、第2実施例のカラーレーザプリンタ20Bのハード構成については、第1実施例のカラーレーザプリンタ20のハード構成と同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
次に、こうして構成された画像形成システム10の動作について説明する。まず、クライアントコンピュータ100の動作について説明し、次に、カラーレーザプリンタ20Bの動作について説明する。図12は、クライアントコンピュータ100のCPU101により実行される印刷ジョブ送信時処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、プリンタドライバにより生成された印刷ジョブを送信する際に実行される。印刷ジョブ送信時処理では、第1実施例のプロセスコントロール制限処理のステップS200〜S230と同様に、まず、送信する印刷ジョブの設定情報を取得し(ステップS300)、この取得した設定情報に基づいて、印刷ジョブがトナーセーブモードとして設定されていたり、裏紙印刷モードとして設定されていたり、速度優先モードとして設定されていると判定されるときには、カラーレーザプリンタ20Bに対してプロセスコントロールの実行制限を指示するための制限指示情報を印刷ジョブに付加して、印刷ジョブを送信する(ステップS310〜S350)。
次に、カラーレーザプリンタ20Bの動作について説明する。カラーレーザプリンタ20Bは、第1実施例のカラーレーザプリンタ20と同様に、予め設定されている実行条件が成立したときに図3のプロセスコントロール実行処理を実行する。プロセスコントロール実行処理については前述した。
また、カラーレーザプリンタ20Bでは、待機中の印刷ジョブがない状態で新たに印刷ジョブを受け付けたときに、図4のプロセスコントロール制限処理に代えて、図13に例示するプロセスコントロール制限処理を実行する。即ち、受け付けた印刷ジョブに制限指示情報が付加されているか否かを判定し(ステップS235)、制限指示情報が付加されているときにはプロセスコントロールの実行条件として制限用条件を設定し、制限指示情報が付加されていないときにはプロセスコントロールの実行条件として通常用条件を設定する(ステップS240,S250)。そして、図4のプロセスコントロール制限処理のステップS260〜S290と同様に、印刷ジョブの実行が完了するまで待機し(ステップS260)、次に実行する印刷ジョブが存在する間は、ステップS235に戻り、次に実行する印刷ジョブの制限指示情報の有無に基づいて実行条件を設定して印刷ジョブの実行が完了するまで待機する処理を繰り返し実行し(ステップS270)、次に実行する印刷ジョブが存在しないときには、実行条件として通常用条件が設定されている場合はこのまま処理を終了し、制限用条件が設定されている場合は所定時間待機して実行条件を通常用条件に設定し(ステップS280,S290)、処理を終了する。
以上説明した第2実施例の画像形成システム10によれば、クライアントコンピュータ100により、送信する印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードであると判定されるときにはプロセスコントロールの実行制限を指示するための制限指示情報を付加して印刷ジョブを送信し、カラーレーザプリンタ20Bでは、受信した印刷ジョブに制限指示情報が付加されているときにはプロセスコントロールの実行条件として通常用条件よりも成立し難い制限用条件を設定することにより印刷ジョブの実行が完了するまでプロセスコントロールの実行を制限することができる。即ち、印刷ジョブの設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限することができ、この結果、プロセスコントロールの実行制限をより容易に行なうことができる。もとより、プロセスコントロールの実行を制限することにより、印刷完了までの時間短縮を図ると共にトナーの消費や各ユニットの劣化などを抑制することができる。
ここで、第2実施例のクライアントコンピュータ100では、ステップS300〜S330の処理を実行するCPU101が判定手段に相当し、ステップS340,S350の処理を実行するCPU101が印刷ジョブ送信手段に相当する。また、第2実施例のカラーレーザプリンタ20Bでは、印刷ジョブをRAM42のスプール領域にスプールするコントローラ40が印刷ジョブ受信手段に相当し、図13のプロセスコントロール制限処理を実行するコントローラ40がプロコン制限手段に相当する。
第1実施例のカラーレーザプリンタ20では、印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードとして設定されているときにプロセスコントロールの実行条件として制限用条件を設定するものとしたが、印刷ジョブの画質に関する設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行制限の要否を判定するものであればよく、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードである場合に限られない。同様に、第2実施例のクライアントコンピュータ100では、印刷ジョブがトナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードとして設定されているときに制限指示情報を付加するものとしたが、トナーセーブモードや裏紙印刷モード,速度優先モードである場合に限られない。
第1実施例や第2実施例のカラーレーザプリンタ20,20Bでは、制限用条件として、「起動時」や「印刷累積枚数が100枚に達した時」に成立するパターンと「起動時」や「印刷累積枚数が200枚に達した時」に成立するパターンと常に成立しないパターンとを例示したが、通常用条件よりも成立し難い条件であれば、その他の条件であっても構わない。また、実行条件として、その他の基準(例えば、累積トナー使用量が所定量に達した時など)を用いるものとしても差し支えない。
第1実施例や第2実施例のカラーレーザプリンタ20,20Bでは、操作パネル31上に表示される制限用条件設定画面を介して制限用条件を選択するものとしたが、ユーザにより制限用条件を選択できればよく、その手法は問わない。また、ユーザによる制限用条件の選択を行なわず、固定の制限用条件を設定するものとしても差し支えない。
第1実施例や第2実施例のカラーレーザプリンタ20,20Bでは、制限用条件が設定される印刷ジョブの実行が完了してから所定時間経過後に実行条件として通常用条件を設定するものとしたが、所定時間経過するのを待機することなく、実行条件として通常用条件を設定するものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のカラーレーザプリンタ20,20Bでは、制限用条件が設定される印刷ジョブを連続して実行する間はプロセスコントロールの実行を連続して制限するものとしたが、印刷ジョブの実行が完了してから次の印刷ジョブを実行するまでのタイミングでは、プロセスコントロールの実行の制限を行なわないものとしても構わない。この場合、制限用条件が設定される印刷ジョブの実行が完了したときに、一旦、実行条件を通常用条件に設定するようにすればよい。
第1実施例や第2実施例のカラーレーザプリンタ20,20Bでは、通常用条件より成立し難い制限用条件を設定することによりプロセスコントロールの実行を制限するものとしたが、プロセスコントロールの実行を制限することができれば、その手法は問わないのは勿論である。
第1実施例では、印刷ジョブの設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するカラーレーザプリンタ20の形態として説明したが、こうした画像形成装置の制御方法の形態としてもよい。
第2実施例では、印刷ジョブの設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行制限を指示するための制限指示情報を付加して印刷ジョブを送信するクライアントコンピュータ100の形態として説明したが、コンピュータに図12の印刷ジョブ送信時処理を実行させる印刷ジョブ送信装置用プログラムの形態としてもよい。この場合、印刷ジョブ送信装置用プログラムとプリンタドライバとを一体として構成するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 画像形成システム、20,20B カラーレーザプリンタ、21 感光体、22 帯電ローラ、23 露光器、24 現像器、25 転写ベルト、26 一次転写ユニット、27 用紙カセット、28 搬送ユニット、29 二次転写ユニット、30 定着ユニット、31 操作パネル、32 転写ローラ、33 トナー濃度センサ、40 コントローラ、41 CPU、42 RAM、43 ROM、45 帯電ローラ駆動制御部、47 現像器駆動制御部、49 露光器駆動制御部、51 転写ローラ駆動制御部、100 クライアントコンピュータ、101 CPU、102 ROM、103 RAM、104 HDD。
Claims (14)
- 印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
所定条件が成立したときに、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを実行するプロコン実行手段と、
実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、
を備える画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記判定手段は、実行する印刷ジョブ毎にプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する手段であり、
前記プロコン制限手段は、前記判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定された印刷ジョブの直前の印刷ジョブの実行が完了してから該制限すると判定された印刷ジョブの実行が完了するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段である、
画像形成装置。 - 前記プロコン制限手段は、前記判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限し、さらに、該印刷ジョブの実行が完了したときに次に実行する印刷ジョブが存在しないときには所定時間経過するまで前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段である請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記プロコン制限手段は、前記所定条件より成立し難い制限用条件が成立したときにプロセスコントロールが実行されるように前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する手段である請求項1ないし3いずれか記載の画像形成装置。
- 前記制限用条件は、常に成立しない条件である請求項4記載の画像形成装置。
- 請求項4または5記載の画像形成装置であって、
前記所定条件は、プロセスコントロールの前回実行時からの画像形成累積枚数が第1の所定枚数に達していることを条件の一つとして含み、
前記制限用条件は、前記画像形成累積枚数が前記第1の所定枚数より多い第2の所定枚数に達していることを条件の一つとして含む、
画像形成装置。 - 前記制限用条件の内容をユーザにより設定可能な制限用条件設定手段を備える請求項4ないし6いずれか記載の画像形成装置。
- 請求項1ないし7いずれか記載の画像形成装置であって、
前記画質設定情報は、トナーセーブモードであるか否かを示す情報を含み、
前記判定手段は、前記画質設定情報がトナーセーブモードであるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段である、
画像形成装置。 - 請求項1ないし8いずれか記載の画像形成装置であって、
前記画質設定情報は、裏紙印刷であるか否かを示す情報を含み、
前記判定手段は、前記画質設定情報が裏紙印刷であるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段である、
画像形成装置。 - 請求項1ないし9いずれか記載の画像形成装置であって、
前記画質設定情報は、速度優先であるか否かを示す情報を含み、
前記判定手段は、前記画質設定情報が速度優先であるときにはプロセスコントロールの実行を制限すると判定する手段である、
画像形成装置。 - 印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し、形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
(a)実行する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいてプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定し、
(b)該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには少なくとも前記印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限する、
画像形成装置の制御方法。 - 印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置と、該送信された印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成し形成される画像の画質を調整するためのプロセスコントロールを所定条件が成立したときに実行するプロコン実行手段を備える画像形成装置と、を備える画像形成システムであって、
前記印刷ジョブ送信装置は、送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、前記印刷ジョブ送信装置の印刷ジョブ送信手段により送信された印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信手段と、該受信した印刷ジョブに前記プロコン制限用情報が伴うときには少なくとも該印刷ジョブの実行が完了するまで前記所定条件の成立に拘らず前記プロコン実行手段によるプロセスコントロールの実行を制限するプロコン制限手段と、を備える、
画像形成システム。 - 通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置であって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定手段と、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信手段と、
を備える印刷ジョブ送信装置。 - コンピュータを、通信線を介して接続された画像形成装置へ印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置として機能させるプログラムであって、
送信する印刷ジョブに設定されている画質に関する画質設定情報に基づいて前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するか否かを判定する判定モジュールと、
該判定によりプロセスコントロールの実行を制限しないと判定されたときには前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信し該判定によりプロセスコントロールの実行を制限すると判定されたときには前記画像形成装置によるプロセスコントロールの実行を制限するためのプロコン制限用情報を伴って前記印刷ジョブを前記画像形成装置に送信する印刷ジョブ送信モジュールと、
を備える印刷ジョブ送信装置用プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2004186803A JP2006010975A (ja) | 2004-06-24 | 2004-06-24 | 画像形成装置および画像形成システム並びに印刷ジョブ送信装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008298867A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
JP2010054714A (ja) * | 2008-08-27 | 2010-03-11 | Casio Electronics Co Ltd | カラー印刷装置 |
US8582174B2 (en) | 2009-03-27 | 2013-11-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Multifunction apparatus with a print preparation operation |
JP2020001394A (ja) * | 2015-06-12 | 2020-01-09 | サトーホールディングス株式会社 | プリント装置 |
-
2004
- 2004-06-24 JP JP2004186803A patent/JP2006010975A/ja active Pending
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