JP2004310725A - 印刷ジョブ実行管理装置およびこれに用いられるプログラム並びに印刷ジョブ実行管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷ジョブを効率的に処理してプリンタを構成する部品の消耗を低減する。
【解決手段】プリンタ60は、印刷が間欠的になると、プリンタ60を構成する部品の動作を伴って所定の準備動作を実行する。印刷ジョブ実行管理装置20は、クライアントコンピュータ32a,32bから入力した印刷ジョブを逐次ジョブスプーラ25に蓄え、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの総印刷ページ数が所定のページ数に達した時点でジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブをまとめてプリンタ60に出力して連続的に印刷させる。これにより、間欠的な印刷を回避でき、プリンタ60の準備動作の回数を少なくすることができるから、プリンタ60を構成する部品の消耗を低減できる。
【選択図】 図1
【解決手段】プリンタ60は、印刷が間欠的になると、プリンタ60を構成する部品の動作を伴って所定の準備動作を実行する。印刷ジョブ実行管理装置20は、クライアントコンピュータ32a,32bから入力した印刷ジョブを逐次ジョブスプーラ25に蓄え、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの総印刷ページ数が所定のページ数に達した時点でジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブをまとめてプリンタ60に出力して連続的に印刷させる。これにより、間欠的な印刷を回避でき、プリンタ60の準備動作の回数を少なくすることができるから、プリンタ60を構成する部品の消耗を低減できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ジョブ実行管理装置およびこれに用いられるプログラム並びに印刷ジョブ実行管理方法に関し、詳しくは、印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置およびデータを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを上記印刷ジョブ実行管理装置として機能させるプログラム並びにデータを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷ジョブ実行管理装置としては、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力するプリントサーバが提案されている(特許文献1参照)。このプリントサーバでは、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力すると、その都度入力された印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置としてのプリンタに出力して印刷を実行させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−190391号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタによっては、前回の印刷ジョブの実行から次の印刷ジョブの実行までに時間的な間隔(休止状態)があると、印刷の品質を維持させるために印刷ジョブの実行に先立って所定の準備動作(例えば、印刷濃度の調整)が行なわれている。この準備動作は、プリンタを構成する部品の動作を伴うため、プリンタを構成する部品の消耗を招きやすい。このため、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力したときにその都度印刷ジョブをプリンタに出力して印刷を行なわせるものとすると、プリンタを構成する部品を早期に消耗させてしまい、プリンタの寿命を短くしてしまう場合がある。
【0005】
本発明の印刷ジョブ実行管理装置および印刷ジョブ実行管理方法は、こうした問題を解決し、印刷ジョブの実行をより効率的に管理することを目的の一つとする。また、本発明の印刷ジョブ実行管理装置および印刷ジョブ実行管理方法は、印刷ジョブ実行管理装置による印刷ジョブの実行をより効率的に管理し印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を低減することを目的の一つとする。本発明のプログラムは、コンピュータを印刷ジョブ実行管理装置として機能させることを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の印刷ジョブ実行管理装置およびこれに用いられるプログラム並びに印刷ジョブ実行管理方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置は、
印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出するデータ量検出手段と、
該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置では、印刷ジョブを入力して格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、検出されたデータ量に基づいて格納されている印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置により順次受け付けられるよう格納されている印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。これにより、入力された印刷ジョブを一旦格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量に基づいて印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるように印刷ジョブの出力を調整するから、入力された印刷ジョブをその都度印刷ジョブ実行装置に出力するものに比して印刷ジョブの実行を効率的に行なうことができる。また、これにより印刷ジョブの実行をある程度まとめて行なうことができるから、印刷ジョブの実行を間欠的に行なうものに比して印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を抑制することができる。
【0009】
こうした本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記データ量検出手段により検出されたデータ量が所定量以上となったときに、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量が所定量以上となったときにそれらをまとめて印刷ジョブ実行装置に実行させることができるから、印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0010】
また、本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ入力格納制御手段は、印刷ジョブの実行時期に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、
前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納された印刷ジョブに実行時期に関する条件が指定されているときには、該指定された条件に従って該印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブの実行を効率的に行なう一方で印刷ジョブの実行時期に関する条件が指定されているときには、その条件に対処することもできる。この態様の本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記実行時期は、前記印刷ジョブ実行装置が印刷ジョブを実行可能な状態となり次第実行を開始する時期であるものとすることもできる。
【0011】
さらに、本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記データ量検出手段は、前記印刷ジョブのデータ量として印刷枚数または印刷ジョブの数を検出する手段であるものとすることもできる。
【0012】
本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置は、
印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0013】
この本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置では、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを入力すると共に入力した印刷ジョブを記憶手段に格納し、記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいてその印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。したがって、印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブ実行管理装置に設定されている実行時間帯に関する条件とを考慮して印刷ジョブを効率よく実行することができる。ここで、「実行時間帯」とは、所定の時間幅をもつものが含まれる他、時間幅をもたないものも含まれる。
【0014】
こうした本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件と前記実行時間帯に関する条件とを満たす印刷ジョブが連続的に前記印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブの実行時間帯とを満たす印刷ジョブを連続的に印刷ジョブ実行装置に出力するから、印刷ジョブを間欠的に実行させるものに比して印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0015】
また、本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件を満たすよう印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力すると前記実行時間帯に関する条件を満たさなくなる印刷ジョブについては該実行時間帯に関する条件に拘わらず前記実行期限に関する条件を満たすよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを効率的に実行させる一方で、印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件により確実に対処することができる。
【0016】
さらに、本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記実行期限と前記実行時間帯とのうち早く到来するときまで前記記憶手段に格納されている印刷ジョブの前記印刷ジョブ実行装置への出力を保留する手段であるものとすることもできる。
【0017】
また、本発明の第1または第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を前記入出力インタフェースを介して出力する処理状態出力制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、入力した印刷ジョブの状態を知らせることができる。この態様の本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記印刷ジョブ管理装置は、前記入出力インタフェースを介してネットワークに接続されており、前記ジョブ入力格納制御手段は、前記ネットワークに接続されたクライアントコンピュータから送信される印刷ジョブを入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、前記処理状態出力制御手段は、前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を該印刷ジョブの送信元のクライアントコンピュータに対して出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ネットワークに接続されたクライアントコンピュータから送信された印刷ジョブの状態を送信元のクライアントコンピュータに出力することができる。また、実行時期に関する条件が指定された印刷ジョブを入力して格納する態様であって格納された印刷ジョブの処理状態を出力する態様の本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記処理状態出力手段は、前記入力された印刷ジョブに前記実行時期に関する条件が指定されていないときに、該印刷ジョブの処理状態を出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、実行時期に関する条件が指定されていない印刷ジョブ、すなわち実行時期が不確定な印刷ジョブの処理状態を知らせることができる。
【0018】
また、本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記印刷ジョブ実行装置は、電子写真方式の画像形成装置であるものとすることもできる。
【0019】
本発明のプログラムは、データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを、上記各態様のいずれかの本発明のジョブ実行管理装置として機能させることを要旨とする。
【0020】
この本発明のプログラムでは、データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを本発明のジョブ実行管理装置、すなわち基本的には、印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、データを入出力する入出力インタフェースと、データを記憶する記憶手段と、印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出するデータ量検出手段と、該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段とを備える印刷ジョブ実行管理装置、或いは、印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、データを入出力する入出力インタフェースと、データを記憶する記憶手段と、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段とを備える印刷ジョブ実行管理装置として機能させるから、本発明のジョブ実行管理装置と同様の効果を奏することができる。
【0021】
本発明の第1の印刷ジョブ実行管理方法は、
データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、
(d)該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
ことを要旨とする。
【0022】
この本発明の第1の印刷ジョブ実行管理方法では、印刷ジョブを入力して格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、検出されたデータ量に基づいて格納されている印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置により順次受け付けられるよう格納されている印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。これにより、入力された印刷ジョブを一旦格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量に基づいて印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるように印刷ジョブの出力を調整するから、入力された印刷ジョブをその都度印刷ジョブ実行装置に出力するものに比して印刷ジョブの実行を効率的に行なうことができる。また、これにより印刷ジョブの実行をある程度まとめて行なうことができるから、印刷ジョブの実行を間欠的に行なうものに比して印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を抑制することができる。
【0023】
本発明の第2の印刷ジョブ実行管理方法は、
データを入出力するインタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
ことを要旨とする。
【0024】
この本発明の第2の印刷ジョブ実行管理方法では、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを入力すると共に入力した印刷ジョブを記憶手段に格納し、記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいてその印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。したがって、印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブ実行管理装置に設定されている実行時間帯に関する条件とを考慮して印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である印刷ジョブ実行管理装置20を含むシステムの構成の概略を示す構成図である。実施例の印刷ジョブ実行管理装置20は、図示するように、LAN30に接続されたクライアントコンピュータ32a,32bから送信されてくる印刷ジョブをプリンタ60により印刷する際の印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバとして構成されている。このプリントサーバ(印刷ジョブ実行管理装置20)は、CPU21やROM22,RAM23,クライアントコンピュータ32a,32bやプリンタ60に対するデータの入出力を司る入出力インタフェース部24,クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてくる印刷ジョブを蓄えるためのジョブスプーラ25などを備えるコンピュータとして構成されており、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの実行を管理したり、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの状態を監視したり、印刷ジョブをプリンタ60により印刷可能な印刷用のデータに変換する処理を行ったりする。
【0026】
図2は、プリンタ60の構成の概略を示す構成図である。プリンタ60は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図2に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された画像を現像器61に装着された各色のトナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kから供給される各色のトナーを用いて各色毎に露光器62により静電潜像が形成された感光体63上にトナー像として形成すると共に形成したトナー像を中間転写体としての転写ベルト64に重ねて転写し、この転写ベルト64上に重ねて転写された4色のトナー像を用紙カセット65から供給され搬送ユニット66により搬送された用紙に二次転写ユニット67で転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着ユニット68により用紙に融着定着させてカラー像を用紙上に形成する。このように各色のトナー像を感光体63上に形成できるように現像器61は回転可能に構成されている。こうしたプリンタ60では、電源を投入したときや前回の印刷から所定の休止状態を経て今回の印刷を実行(間欠的に印刷)するときなどに印刷品質を維持するために所定の準備動作を実行する。この準備動作としては、例えば、感光体63上に試験用のトナー像を形成すると共に形成された試験用のトナー像のトナー濃度を濃度センサを用いて検出し、検出されたトナー濃度に基づいて現像器61や露光器62,感光体63などのプリンタ60を構成する各部を制御するトナー濃度調整動作などが挙げられる。尚、準備動作の実行の有無は、印刷を間欠的に行なうか否かに拘わらず、クライアントコンピュータ32a,32b側で印刷ジョブの送信の際に指定あるいはプリンタ60の図示しない操作パネルなどの操作によって指定できるようにするものとしても構わない。
【0027】
クライアントコンピュータ32a,32bにより送信されて実施例の印刷ジョブ実行管理装置20のジョブスプーラ25に蓄えられる印刷ジョブは、印刷すべき画像データからなるデータファイルと、印刷する際の条件としての印刷条件データからなる条件ファイルなどにより構成されている。条件ファイルに格納される印刷条件データの一例を図3に示す。図3に示すように、印刷条件データには、印刷ジョブを識別するジョブIDや画像のレイアウト,印刷用紙の種類やサイズ,色,印刷ページ数,印刷時期,印刷ジョブの状態などが含まれている。印刷条件データに含まれる印刷時期には、実施例では、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを入力したときプリンタ60が印刷可能な状態となり次第直ちに印刷を実行させる即時印刷モードと、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを入力したときプリンタ60は印刷可能な状態であっても入力した印刷ジョブを所定の量となるまで一旦保留してから後にまとめて実行(連続的に印刷)するまとめ印刷モードの2つのモードがあり、デフォルトとしてはまとめ印刷モードが設定されている。したがって、クライアントコンピュータ32a,32bにおいて印刷時期を特に指定していないときには、まとめ印刷モードによる印刷が行なわれることになる。即時印刷モードでは、印刷ジョブを入力する度に印刷を実行することになるから、印刷が間欠的なものとなり易く、前述の準備動作の回数が多くなる傾向にある。これに対して、まとめ印刷モードでは、入力した印刷ジョブを所定の量となるまで一旦保留してからまとめて連続的に印刷するから、間欠的に印刷する傾向にある即時印刷モードに比べて準備動作の回数を少なくすることができ、プリンタ60を構成する各部の消耗を低減できるのである。なお、プリンタ60に対して準備動作の実行の有無を指定できる場合、準備動作の実行をしない旨を指定すればプリンタ60を構成する各部の消耗を低減することができる。準備動作の実行の有無の指定は、例えば、クライアントコンピュータ32a,32bにより印刷ジョブに含まれる条件ファイルに準備動作の有無を書き込むことにより行なうことができる。
【0028】
次に、こうして構成された実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の動作について説明する。この実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の処理には、図4に例示する印刷ジョブ入力処理と、図5に例示する印刷ジョブ出力処理と、図6に例示する印刷ジョブ状態通知処理とがあり、印刷ジョブ実行管理装置20のCPU21により実行される。以下、各処理について順に説明する。
【0029】
印刷ジョブ入力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを送信する信号を受信したときに実行される。印刷ジョブ入力処理では、図4に示すように、クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてきた印刷ジョブを受信し(ステップS100)、受信した印刷ジョブにジョブIDを順に付与してジョブスプーラ25に蓄えて(ステップS102)、印刷ジョブ入力処理を終了する。
【0030】
印刷ジョブ出力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから受信された印刷ジョブがジョブスプーラ25に蓄えられる度に、即ち図4の印刷ジョブ入力処理が実行される度に実行される。印刷ジョブ出力処理では、図5に示すように、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの条件ファイルから印刷条件を読み込み(ステップS110)、読み込んだ印刷ジョブの印刷条件を解析する(ステップS112)。印刷条件の解析は、具体的には、印刷ジョブの印刷条件データに含まれる印刷時期や印刷ページ数を解析することにより行われる。続いて、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブ(印刷ジョブの状態が印刷済み状態に設定されていないジョブ)のすべてが印刷時期としてまとめ印刷モードに設定されているか否かを判定し(ステップS114)、まとめ印刷モードに設定されているときには、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブがまとめ印刷可能な状態にあるか否かを判定する(ステップS116)。ここで、まとめ印刷可能な状態にあるか否かの判定は、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブの総印刷ページ数が閾値Nref以上あるか否かにより行われる。ステップS114の処理によりジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのうちまとめ印刷モードに設定されていない印刷ジョブがある(即時印刷モードに設定された印刷ジョブがある)と判定されたり、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてがまとめ印刷モードに設定されており且つまとめ印刷可能な状態にあると判定されたときには、ジョブスプーラ25に蓄えられているすべての未印刷の印刷ジョブを印刷待ち状態に設定し(ステップS118)、この印刷待ち状態の印刷ジョブをプリンタ60で印刷可能な印刷用のデータに変換してジョブIDの順に従って順次プリンタ60に出力して印刷を開始させると共に(ステップS120)、印刷が終了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS122)、ジョブ出力処理を終了する。ステップS116の処理でジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてがまとめ印刷モードに設定されているが未だまとめ印刷可能な状態にないと判定されたときには、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブを保留状態に設定して(ステップS124)、印刷ジョブ出力処理を終了する。この印刷ジョブ出力処理では、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブが受信されてジョブスプーラ25に蓄えられる度に実行されるから、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブの総印刷ページ数がまとめ印刷が可能なページ数に達したとき(閾値Nref以上となったとき)や、印刷時期として即時印刷モードが設定された印刷ジョブをクライアントコンピュータ32a,32bから受信したときに、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてが印刷待ち状態に設定されてプリンタ60による印刷が開始されることになる。なお、印刷待ち状態や保留状態,印刷済み状態の設定は、印刷ジョブの条件ファイルの所定箇所に書き込むことにより行なうこともできるし、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20が内蔵するRAMの所定領域に書き込むことにより行なうこともできる。
【0031】
印刷ジョブ状態通知処理は、所定時間毎(例えば、10秒毎)に繰り返し実行される。印刷ジョブ状態通知処理は、図6に示すように、ジョブスプーラ25に蓄えられている各印刷ジョブの条件ファイルから印刷ジョブの状態と印刷時期とを入力し(ステップS130)、入力された印刷ジョブの状態が印刷済み状態であるか否か、印刷時期がまとめ印刷モードであるか否かを判定する(ステップS132,S134)。印刷ジョブの状態が印刷済み状態であり且つ印刷時期がまとめ印刷モードであると判定されたときには、印刷済み状態を印刷ジョブの送信元であるクライアントコンピュータに対して通知して(ステップS136)、印刷ジョブ状態通知処理を終了する。これにより、クライアントコンピュータは、印刷済み状態の通知を受け付けてディスプレイに表示出力することになる。この印刷済み状態の表示画面の一例を図7に示す。
【0032】
以上説明した実施例の印刷ジョブ実行管理装置20によれば、印刷ジョブを総ページ数が所定ページ数以上(閾値Nref以上)となるまで保留してからまとめてプリンタ60に順次印刷(連続的に印刷)させるから、印刷ジョブを入力する都度プリンタ60に印刷(間欠的に印刷)させる場合の不具合(例えば、間欠的な印刷により実行されるプリンタ60の準備動作に伴うプリンタ60を構成する各部の消耗など)を回避することができる。しかも、クライアントコンピュータ32a,32bにより即時印刷モードが指定されたときには、プリンタ60が印刷可能な状態となり次第直ちに印刷を実行させるから、印刷時期に対するクライアントの希望に応じることもできる。
【0033】
また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20によれば、まとめ印刷モードで印刷を行なったときには、印刷済みの情報を印刷ジョブの送信元であるクライアントコンピュータに通知するから、クライアントは送信した印刷ジョブの印刷が終了したことを知ることができる。
【0034】
ここで、RAM23やジョブスプーラ25などが記憶手段に相当し、図4の印刷ジョブ入力処理などを実行するCPU21などがジョブ入力格納制御手段に相当し、図5の印刷ジョブ出力処理のステップS110やS112の処理などを実行するCPU21などがデータ量検出手段に相当し、図5の印刷ジョブ出力処理のステップS114〜S122の処理などを実行するCPU21などがジョブ出力制御手段に相当する。
【0035】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、入力した印刷ジョブをジョブスプーラ25に逐次蓄えておきジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの総印刷ページ数が閾値Nref以上となった時点でこれらをまとめてプリンタ60に連続的に印刷させるものとしたが、これ以外のまとめ印刷が可能な時点、例えば、印刷ジョブの数が所定数以上となった時点でまとめてプリンタ60に印刷させるものとしても構わない。
【0036】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、即時印刷モードをクライアントコンピュータ32a,32bにより指定できるものとしたが、指定できないもの、即ちまとめ印刷モードによる処理のみを行なうものとしても構わない。
【0037】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、印刷ジョブの印刷済み状態を印刷ジョブを送信したクライアントコンピュータ32a,32bに対して通知するものとしたが、印刷ジョブの他の状態、すなわち印刷待ち状態や保留状態を印刷ジョブを送信したクライアントコンピュータ32a,32bに対して通知するものとしても構わない。また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、まとめ印刷モードに設定されている印刷ジョブの状態のみについて通知を行なうものとしたが、即時印刷モードに設定されている印刷ジョブの状態についても通知を行なうものとしても構わない。
【0038】
次に、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置について説明する。この第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、実施例の印刷ジョブ実行装置20と同一のハード構成により形成されている。したがって、第2実施例の印刷ジョブ実行装置では、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の構成と同一の符号を用いて説明する。この第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置でも、クライアントコンピュータ32a,32bにより送信されてくる印刷ジョブを入力してジョブスプーラ25に蓄え、その管理を行なう。図8に、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブを構成する条件ファイルの印刷条件データの一例を示す。図7に示すように、印刷条件データには、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20と同様のジョブIDや画像のレイアウト,印刷用紙の種類やサイズ,色,「印刷ジョブの状態」の他,「実行期限」などが含まれている。ここで、「実行期限」は、プリンタ60により印刷を実行すべき時間の期限(例えば、5月3日12時30分まで)であり、印刷ジョブを送信するクライアントコンピュータ32a,32bにより設定できるようになっている。
【0039】
また、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置は、時計機能を内蔵しており、操作者による操作パネルの操作などによりプリンタ60が印刷を実行すべき実行時間帯を設定できるようになっている。この実行時間帯は、例えば、昼間の電力の使用に対して夜間の電力の使用が割安となる時間帯別の料金契約を行なっているときの夜間の時間帯や電力負荷を平準化するための時間帯などの時間帯として設定することができる。勿論、これらの時間帯以外の時間帯として設定することも可能である。なお、設定された実行時間帯は、実施例では、RAM23の所定領域に書き込まれるものとした。
【0040】
こうした第2実施例の印刷ジョブ実行装置では、図9の印刷ジョブ入力処理と図10の印刷ジョブ出力処理が実行される。以下、この印刷ジョブ入力処理と印刷ジョブ出力処理について順に説明する。
【0041】
図9の印刷ジョブ入力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを送信する旨の信号を受信したときに実行される。印刷ジョブ入力処理では、図9に示すように、クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてきた印刷ジョブを受信して(S200)、受信した印刷ジョブにジョブIDを順に付与してジョブスプーラ25に蓄えると共に(ステップS204)、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの条件ファイルの「印刷ジョブの状態」を保留状態に設定して(ステップS204)、印刷ジョブ入力処理を終了する。
【0042】
図10の印刷ジョブ出力処理は、所定時間毎(例えば、5分や10分毎)に繰り返し実行される。印刷ジョブ出力処理では、図10に示すように、まず、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの条件ファイルから印刷条件データを読み込むと共に、現在時刻やRAM23に記憶されている実行時間帯などを読み込み(ステップS210)、読み込んだ印刷ジョブの印刷条件を解析する(ステップS212)。印刷条件の解析は、具体的には、印刷ジョブの印刷条件データに含まれる「印刷ジョブの状態」や「実行期限」を解析することにより行なわれる。そして、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「印刷ジョブの状態」が保留状態に設定されている印刷ジョブが存在するか否かを判定し(ステップS214)、保留状態に設定されている印刷ジョブが存在すると判定されると、現在時刻が実行時間帯にあるか否かを判定する(ステップS216)。現在時刻が実行時間帯にあると判定されると、「印刷ジョブの状態」として保留状態に設定されている印刷ジョブ(ジョブスプーラ25に蓄えられている保留状態の印刷ジョブ)を印刷待ち状態に設定すると共に(ステップS218)、設定した印刷待ち状態の印刷ジョブを順次プリンタ60に出力し(ステップS224)、プリンタ60による印刷の実行が完了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS226)、印刷ジョブ出力処理を終了する。一方、現在時刻が実行時間帯にないと判定されると、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「実行期限」に達している印刷ジョブが存在するか否かを判定する(ステップS220)。「実行期限」に達している印刷ジョブが存在するか否かの判定は、例えば、現在時刻が「実行期限」で設定されている時刻の10分前や20分前を経過しているか否かを判定することにより行なわれる。「実行期限」に達している印刷ジョブが存在すると判定されると、該当する印刷ジョブの状態を印刷待ち状態に設定すると共に設定した印刷待ちの状態の印刷ジョブを順次プリンタ60に出力し、プリンタ60により印刷の実行が完了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS222〜S226)、印刷ジョブ出力処理を終了する。ステップS214でジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「印刷ジョブの状態」が保留状態に設定されている印刷ジョブが存在しないと判定されたり、ステップS216,S220で現在時刻が実行時間帯になく「実行期限」にも達していないと判定されると、プリンタ60で印刷すべき印刷ジョブはないと判断して、印刷ジョブ出力処理を終了する。
【0043】
以上説明した第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置によれば、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブを設定されたプリンタ60の実行時間帯に印刷させることができるから、昼間の電力の使用に対して夜間の電力の使用が割安となる時間帯別の料金契約を行なっているときに夜間の時間帯を実行時間帯として設定したときにはその割安料金の適用を受けることができたり、また、電力負荷を平準化するための時間帯を実行時間帯として設定したときに電力負荷を平準化することができる。しかも、保留状態にある印刷ジョブをまとめてプリンタ60に印刷(連続的に印刷)させるから、プリンタ60に間欠的に印刷させることによる不都合を回避することができる。もとより、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブに設定されている「実行期限」を実行時間帯に優先させるから、クライアントによる「実行期限」の希望に応じることができる。
【0044】
ここで、RAM23やジョブスプーラ25などが記憶手段に相当し、図9の印刷ジョブ入力処理などを実行するCPU21などがジョブ入力格納制御手段に相当し、図10の印刷ジョブ出力処理などを実行するCPU21などがジョブ出力制御手段に相当する。
【0045】
第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、プリンタ60で印刷を実行すべき実行時間帯を操作者による操作により設定できるものとしたが、予め設定しておくものとしても差し支えない。
【0046】
また、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置でも、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20と同様に、ジョブスプーラ25に格納されている印刷ジョブの状態(保留状態や印刷待ち状態、印刷待ち状態など)を印刷ジョブの送信元のクライアントコンピュータ32a,32bに通知するものとしてもよい。
【0047】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20や第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、印刷ジョブを実行するプリンタ60とは別個のものとして構成するものとしたが、プリンタ60と一体のものとして構成するものとしても構わない。また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、単一感光体方式を用いた電子写真方式のプリンタ60による印刷ジョブの実行を管理するものとしたが、他の方式、例えば、感光体を各色毎に設けて、各色毎のトナー像を各感光体毎に別々に形成して、搬送される用紙上に順次転写するプリンタによる印刷ジョブの実行を管理するものとしても構わない。
【0048】
実施例では、本発明の実施の形態の一つとして印刷ジョブ実行管理装置(プリントサーバ)について説明したが、印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法の形態とするものとしてもよいし、コンピュータを印刷ジョブ実行管理装置として機能させるプログラムの形態としてもよい。プログラムの形態とする場合には、実施例の印刷ジョブ実行管理装置で実行される印刷ジョブ入力処理や印刷ジョブ出力処理、印刷ジョブ状態通知処理の各処理を適当なプログラム言語によりプログラムすればよい。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷ジョブ実行管理装置20を含むシステムの構成の概略を示す構成図。
【図2】プリンタ60の構成の概略を示す構成図。
【図3】印刷条件データの一例を示す図。
【図4】印刷ジョブ入力処理の一例を示すフローチャート。
【図5】印刷ジョブ出力処理の一例を示すフローチャート。
【図6】印刷ジョブ状態通知処理の一例を示すフローチャート。
【図7】印刷済み状態の表示画面の一例を示す図。
【図8】印刷条件データの他の例を示す図。
【図9】印刷ジョブ入力処理の他の例を示すフローチャート。
【図10】印刷ジョブ出力処理の他の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
20 印刷ジョブ実行管理装置、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 入出力インタフェース部、25 ジョブスプーラ、30 LAN、32a,32b クライアントコンピュータ、40C,40M,40Y,40K トナーカートリッジ、60 プリンタ、61 現像器、62 露光器、63 感光体、64 転写ベルト、65 用紙カセット、66 搬送ユニット、67 二次転写ユニット、68 定着ユニット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ジョブ実行管理装置およびこれに用いられるプログラム並びに印刷ジョブ実行管理方法に関し、詳しくは、印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置およびデータを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを上記印刷ジョブ実行管理装置として機能させるプログラム並びにデータを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の印刷ジョブ実行管理装置としては、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力するプリントサーバが提案されている(特許文献1参照)。このプリントサーバでは、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力すると、その都度入力された印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置としてのプリンタに出力して印刷を実行させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−190391号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタによっては、前回の印刷ジョブの実行から次の印刷ジョブの実行までに時間的な間隔(休止状態)があると、印刷の品質を維持させるために印刷ジョブの実行に先立って所定の準備動作(例えば、印刷濃度の調整)が行なわれている。この準備動作は、プリンタを構成する部品の動作を伴うため、プリンタを構成する部品の消耗を招きやすい。このため、クライアントコンピュータから印刷ジョブを入力したときにその都度印刷ジョブをプリンタに出力して印刷を行なわせるものとすると、プリンタを構成する部品を早期に消耗させてしまい、プリンタの寿命を短くしてしまう場合がある。
【0005】
本発明の印刷ジョブ実行管理装置および印刷ジョブ実行管理方法は、こうした問題を解決し、印刷ジョブの実行をより効率的に管理することを目的の一つとする。また、本発明の印刷ジョブ実行管理装置および印刷ジョブ実行管理方法は、印刷ジョブ実行管理装置による印刷ジョブの実行をより効率的に管理し印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を低減することを目的の一つとする。本発明のプログラムは、コンピュータを印刷ジョブ実行管理装置として機能させることを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の印刷ジョブ実行管理装置およびこれに用いられるプログラム並びに印刷ジョブ実行管理方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置は、
印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出するデータ量検出手段と、
該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置では、印刷ジョブを入力して格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、検出されたデータ量に基づいて格納されている印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置により順次受け付けられるよう格納されている印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。これにより、入力された印刷ジョブを一旦格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量に基づいて印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるように印刷ジョブの出力を調整するから、入力された印刷ジョブをその都度印刷ジョブ実行装置に出力するものに比して印刷ジョブの実行を効率的に行なうことができる。また、これにより印刷ジョブの実行をある程度まとめて行なうことができるから、印刷ジョブの実行を間欠的に行なうものに比して印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を抑制することができる。
【0009】
こうした本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記データ量検出手段により検出されたデータ量が所定量以上となったときに、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量が所定量以上となったときにそれらをまとめて印刷ジョブ実行装置に実行させることができるから、印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0010】
また、本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ入力格納制御手段は、印刷ジョブの実行時期に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、
前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納された印刷ジョブに実行時期に関する条件が指定されているときには、該指定された条件に従って該印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブの実行を効率的に行なう一方で印刷ジョブの実行時期に関する条件が指定されているときには、その条件に対処することもできる。この態様の本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記実行時期は、前記印刷ジョブ実行装置が印刷ジョブを実行可能な状態となり次第実行を開始する時期であるものとすることもできる。
【0011】
さらに、本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記データ量検出手段は、前記印刷ジョブのデータ量として印刷枚数または印刷ジョブの数を検出する手段であるものとすることもできる。
【0012】
本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置は、
印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0013】
この本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置では、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを入力すると共に入力した印刷ジョブを記憶手段に格納し、記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいてその印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。したがって、印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブ実行管理装置に設定されている実行時間帯に関する条件とを考慮して印刷ジョブを効率よく実行することができる。ここで、「実行時間帯」とは、所定の時間幅をもつものが含まれる他、時間幅をもたないものも含まれる。
【0014】
こうした本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件と前記実行時間帯に関する条件とを満たす印刷ジョブが連続的に前記印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブの実行時間帯とを満たす印刷ジョブを連続的に印刷ジョブ実行装置に出力するから、印刷ジョブを間欠的に実行させるものに比して印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0015】
また、本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件を満たすよう印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力すると前記実行時間帯に関する条件を満たさなくなる印刷ジョブについては該実行時間帯に関する条件に拘わらず前記実行期限に関する条件を満たすよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、印刷ジョブを効率的に実行させる一方で、印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件により確実に対処することができる。
【0016】
さらに、本発明の第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ出力制御手段は、前記実行期限と前記実行時間帯とのうち早く到来するときまで前記記憶手段に格納されている印刷ジョブの前記印刷ジョブ実行装置への出力を保留する手段であるものとすることもできる。
【0017】
また、本発明の第1または第2の印刷ジョブ実行管理装置において、前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を前記入出力インタフェースを介して出力する処理状態出力制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、入力した印刷ジョブの状態を知らせることができる。この態様の本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記印刷ジョブ管理装置は、前記入出力インタフェースを介してネットワークに接続されており、前記ジョブ入力格納制御手段は、前記ネットワークに接続されたクライアントコンピュータから送信される印刷ジョブを入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、前記処理状態出力制御手段は、前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を該印刷ジョブの送信元のクライアントコンピュータに対して出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、ネットワークに接続されたクライアントコンピュータから送信された印刷ジョブの状態を送信元のクライアントコンピュータに出力することができる。また、実行時期に関する条件が指定された印刷ジョブを入力して格納する態様であって格納された印刷ジョブの処理状態を出力する態様の本発明の第1の印刷ジョブ実行管理装置において、前記処理状態出力手段は、前記入力された印刷ジョブに前記実行時期に関する条件が指定されていないときに、該印刷ジョブの処理状態を出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、実行時期に関する条件が指定されていない印刷ジョブ、すなわち実行時期が不確定な印刷ジョブの処理状態を知らせることができる。
【0018】
また、本発明の印刷ジョブ実行管理装置において、前記印刷ジョブ実行装置は、電子写真方式の画像形成装置であるものとすることもできる。
【0019】
本発明のプログラムは、データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを、上記各態様のいずれかの本発明のジョブ実行管理装置として機能させることを要旨とする。
【0020】
この本発明のプログラムでは、データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを本発明のジョブ実行管理装置、すなわち基本的には、印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、データを入出力する入出力インタフェースと、データを記憶する記憶手段と、印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出するデータ量検出手段と、該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段とを備える印刷ジョブ実行管理装置、或いは、印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、データを入出力する入出力インタフェースと、データを記憶する記憶手段と、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段とを備える印刷ジョブ実行管理装置として機能させるから、本発明のジョブ実行管理装置と同様の効果を奏することができる。
【0021】
本発明の第1の印刷ジョブ実行管理方法は、
データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、
(d)該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
ことを要旨とする。
【0022】
この本発明の第1の印刷ジョブ実行管理方法では、印刷ジョブを入力して格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、検出されたデータ量に基づいて格納されている印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置により順次受け付けられるよう格納されている印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。これにより、入力された印刷ジョブを一旦格納すると共に格納されている印刷ジョブのデータ量に基づいて印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるように印刷ジョブの出力を調整するから、入力された印刷ジョブをその都度印刷ジョブ実行装置に出力するものに比して印刷ジョブの実行を効率的に行なうことができる。また、これにより印刷ジョブの実行をある程度まとめて行なうことができるから、印刷ジョブの実行を間欠的に行なうものに比して印刷ジョブ実行装置を構成する部品の消耗を抑制することができる。
【0023】
本発明の第2の印刷ジョブ実行管理方法は、
データを入出力するインタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
ことを要旨とする。
【0024】
この本発明の第2の印刷ジョブ実行管理方法では、実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを入力すると共に入力した印刷ジョブを記憶手段に格納し、記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいてその印刷ジョブが印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう印刷ジョブを印刷ジョブ実行装置に出力する。したがって、印刷ジョブの実行期限に関する条件と印刷ジョブ実行管理装置に設定されている実行時間帯に関する条件とを考慮して印刷ジョブを効率よく実行することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である印刷ジョブ実行管理装置20を含むシステムの構成の概略を示す構成図である。実施例の印刷ジョブ実行管理装置20は、図示するように、LAN30に接続されたクライアントコンピュータ32a,32bから送信されてくる印刷ジョブをプリンタ60により印刷する際の印刷ジョブの実行を管理するプリントサーバとして構成されている。このプリントサーバ(印刷ジョブ実行管理装置20)は、CPU21やROM22,RAM23,クライアントコンピュータ32a,32bやプリンタ60に対するデータの入出力を司る入出力インタフェース部24,クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてくる印刷ジョブを蓄えるためのジョブスプーラ25などを備えるコンピュータとして構成されており、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの実行を管理したり、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの状態を監視したり、印刷ジョブをプリンタ60により印刷可能な印刷用のデータに変換する処理を行ったりする。
【0026】
図2は、プリンタ60の構成の概略を示す構成図である。プリンタ60は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図2に示すように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された画像を現像器61に装着された各色のトナーカートリッジ40C,40M,40Y,40Kから供給される各色のトナーを用いて各色毎に露光器62により静電潜像が形成された感光体63上にトナー像として形成すると共に形成したトナー像を中間転写体としての転写ベルト64に重ねて転写し、この転写ベルト64上に重ねて転写された4色のトナー像を用紙カセット65から供給され搬送ユニット66により搬送された用紙に二次転写ユニット67で転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着ユニット68により用紙に融着定着させてカラー像を用紙上に形成する。このように各色のトナー像を感光体63上に形成できるように現像器61は回転可能に構成されている。こうしたプリンタ60では、電源を投入したときや前回の印刷から所定の休止状態を経て今回の印刷を実行(間欠的に印刷)するときなどに印刷品質を維持するために所定の準備動作を実行する。この準備動作としては、例えば、感光体63上に試験用のトナー像を形成すると共に形成された試験用のトナー像のトナー濃度を濃度センサを用いて検出し、検出されたトナー濃度に基づいて現像器61や露光器62,感光体63などのプリンタ60を構成する各部を制御するトナー濃度調整動作などが挙げられる。尚、準備動作の実行の有無は、印刷を間欠的に行なうか否かに拘わらず、クライアントコンピュータ32a,32b側で印刷ジョブの送信の際に指定あるいはプリンタ60の図示しない操作パネルなどの操作によって指定できるようにするものとしても構わない。
【0027】
クライアントコンピュータ32a,32bにより送信されて実施例の印刷ジョブ実行管理装置20のジョブスプーラ25に蓄えられる印刷ジョブは、印刷すべき画像データからなるデータファイルと、印刷する際の条件としての印刷条件データからなる条件ファイルなどにより構成されている。条件ファイルに格納される印刷条件データの一例を図3に示す。図3に示すように、印刷条件データには、印刷ジョブを識別するジョブIDや画像のレイアウト,印刷用紙の種類やサイズ,色,印刷ページ数,印刷時期,印刷ジョブの状態などが含まれている。印刷条件データに含まれる印刷時期には、実施例では、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを入力したときプリンタ60が印刷可能な状態となり次第直ちに印刷を実行させる即時印刷モードと、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを入力したときプリンタ60は印刷可能な状態であっても入力した印刷ジョブを所定の量となるまで一旦保留してから後にまとめて実行(連続的に印刷)するまとめ印刷モードの2つのモードがあり、デフォルトとしてはまとめ印刷モードが設定されている。したがって、クライアントコンピュータ32a,32bにおいて印刷時期を特に指定していないときには、まとめ印刷モードによる印刷が行なわれることになる。即時印刷モードでは、印刷ジョブを入力する度に印刷を実行することになるから、印刷が間欠的なものとなり易く、前述の準備動作の回数が多くなる傾向にある。これに対して、まとめ印刷モードでは、入力した印刷ジョブを所定の量となるまで一旦保留してからまとめて連続的に印刷するから、間欠的に印刷する傾向にある即時印刷モードに比べて準備動作の回数を少なくすることができ、プリンタ60を構成する各部の消耗を低減できるのである。なお、プリンタ60に対して準備動作の実行の有無を指定できる場合、準備動作の実行をしない旨を指定すればプリンタ60を構成する各部の消耗を低減することができる。準備動作の実行の有無の指定は、例えば、クライアントコンピュータ32a,32bにより印刷ジョブに含まれる条件ファイルに準備動作の有無を書き込むことにより行なうことができる。
【0028】
次に、こうして構成された実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の動作について説明する。この実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の処理には、図4に例示する印刷ジョブ入力処理と、図5に例示する印刷ジョブ出力処理と、図6に例示する印刷ジョブ状態通知処理とがあり、印刷ジョブ実行管理装置20のCPU21により実行される。以下、各処理について順に説明する。
【0029】
印刷ジョブ入力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを送信する信号を受信したときに実行される。印刷ジョブ入力処理では、図4に示すように、クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてきた印刷ジョブを受信し(ステップS100)、受信した印刷ジョブにジョブIDを順に付与してジョブスプーラ25に蓄えて(ステップS102)、印刷ジョブ入力処理を終了する。
【0030】
印刷ジョブ出力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから受信された印刷ジョブがジョブスプーラ25に蓄えられる度に、即ち図4の印刷ジョブ入力処理が実行される度に実行される。印刷ジョブ出力処理では、図5に示すように、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの条件ファイルから印刷条件を読み込み(ステップS110)、読み込んだ印刷ジョブの印刷条件を解析する(ステップS112)。印刷条件の解析は、具体的には、印刷ジョブの印刷条件データに含まれる印刷時期や印刷ページ数を解析することにより行われる。続いて、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブ(印刷ジョブの状態が印刷済み状態に設定されていないジョブ)のすべてが印刷時期としてまとめ印刷モードに設定されているか否かを判定し(ステップS114)、まとめ印刷モードに設定されているときには、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブがまとめ印刷可能な状態にあるか否かを判定する(ステップS116)。ここで、まとめ印刷可能な状態にあるか否かの判定は、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブの総印刷ページ数が閾値Nref以上あるか否かにより行われる。ステップS114の処理によりジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのうちまとめ印刷モードに設定されていない印刷ジョブがある(即時印刷モードに設定された印刷ジョブがある)と判定されたり、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてがまとめ印刷モードに設定されており且つまとめ印刷可能な状態にあると判定されたときには、ジョブスプーラ25に蓄えられているすべての未印刷の印刷ジョブを印刷待ち状態に設定し(ステップS118)、この印刷待ち状態の印刷ジョブをプリンタ60で印刷可能な印刷用のデータに変換してジョブIDの順に従って順次プリンタ60に出力して印刷を開始させると共に(ステップS120)、印刷が終了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS122)、ジョブ出力処理を終了する。ステップS116の処理でジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてがまとめ印刷モードに設定されているが未だまとめ印刷可能な状態にないと判定されたときには、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブを保留状態に設定して(ステップS124)、印刷ジョブ出力処理を終了する。この印刷ジョブ出力処理では、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブが受信されてジョブスプーラ25に蓄えられる度に実行されるから、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブの総印刷ページ数がまとめ印刷が可能なページ数に達したとき(閾値Nref以上となったとき)や、印刷時期として即時印刷モードが設定された印刷ジョブをクライアントコンピュータ32a,32bから受信したときに、ジョブスプーラ25に蓄えられている未印刷の印刷ジョブのすべてが印刷待ち状態に設定されてプリンタ60による印刷が開始されることになる。なお、印刷待ち状態や保留状態,印刷済み状態の設定は、印刷ジョブの条件ファイルの所定箇所に書き込むことにより行なうこともできるし、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20が内蔵するRAMの所定領域に書き込むことにより行なうこともできる。
【0031】
印刷ジョブ状態通知処理は、所定時間毎(例えば、10秒毎)に繰り返し実行される。印刷ジョブ状態通知処理は、図6に示すように、ジョブスプーラ25に蓄えられている各印刷ジョブの条件ファイルから印刷ジョブの状態と印刷時期とを入力し(ステップS130)、入力された印刷ジョブの状態が印刷済み状態であるか否か、印刷時期がまとめ印刷モードであるか否かを判定する(ステップS132,S134)。印刷ジョブの状態が印刷済み状態であり且つ印刷時期がまとめ印刷モードであると判定されたときには、印刷済み状態を印刷ジョブの送信元であるクライアントコンピュータに対して通知して(ステップS136)、印刷ジョブ状態通知処理を終了する。これにより、クライアントコンピュータは、印刷済み状態の通知を受け付けてディスプレイに表示出力することになる。この印刷済み状態の表示画面の一例を図7に示す。
【0032】
以上説明した実施例の印刷ジョブ実行管理装置20によれば、印刷ジョブを総ページ数が所定ページ数以上(閾値Nref以上)となるまで保留してからまとめてプリンタ60に順次印刷(連続的に印刷)させるから、印刷ジョブを入力する都度プリンタ60に印刷(間欠的に印刷)させる場合の不具合(例えば、間欠的な印刷により実行されるプリンタ60の準備動作に伴うプリンタ60を構成する各部の消耗など)を回避することができる。しかも、クライアントコンピュータ32a,32bにより即時印刷モードが指定されたときには、プリンタ60が印刷可能な状態となり次第直ちに印刷を実行させるから、印刷時期に対するクライアントの希望に応じることもできる。
【0033】
また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20によれば、まとめ印刷モードで印刷を行なったときには、印刷済みの情報を印刷ジョブの送信元であるクライアントコンピュータに通知するから、クライアントは送信した印刷ジョブの印刷が終了したことを知ることができる。
【0034】
ここで、RAM23やジョブスプーラ25などが記憶手段に相当し、図4の印刷ジョブ入力処理などを実行するCPU21などがジョブ入力格納制御手段に相当し、図5の印刷ジョブ出力処理のステップS110やS112の処理などを実行するCPU21などがデータ量検出手段に相当し、図5の印刷ジョブ出力処理のステップS114〜S122の処理などを実行するCPU21などがジョブ出力制御手段に相当する。
【0035】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、入力した印刷ジョブをジョブスプーラ25に逐次蓄えておきジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの総印刷ページ数が閾値Nref以上となった時点でこれらをまとめてプリンタ60に連続的に印刷させるものとしたが、これ以外のまとめ印刷が可能な時点、例えば、印刷ジョブの数が所定数以上となった時点でまとめてプリンタ60に印刷させるものとしても構わない。
【0036】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、即時印刷モードをクライアントコンピュータ32a,32bにより指定できるものとしたが、指定できないもの、即ちまとめ印刷モードによる処理のみを行なうものとしても構わない。
【0037】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、印刷ジョブの印刷済み状態を印刷ジョブを送信したクライアントコンピュータ32a,32bに対して通知するものとしたが、印刷ジョブの他の状態、すなわち印刷待ち状態や保留状態を印刷ジョブを送信したクライアントコンピュータ32a,32bに対して通知するものとしても構わない。また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、まとめ印刷モードに設定されている印刷ジョブの状態のみについて通知を行なうものとしたが、即時印刷モードに設定されている印刷ジョブの状態についても通知を行なうものとしても構わない。
【0038】
次に、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置について説明する。この第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、実施例の印刷ジョブ実行装置20と同一のハード構成により形成されている。したがって、第2実施例の印刷ジョブ実行装置では、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20の構成と同一の符号を用いて説明する。この第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置でも、クライアントコンピュータ32a,32bにより送信されてくる印刷ジョブを入力してジョブスプーラ25に蓄え、その管理を行なう。図8に、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブを構成する条件ファイルの印刷条件データの一例を示す。図7に示すように、印刷条件データには、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20と同様のジョブIDや画像のレイアウト,印刷用紙の種類やサイズ,色,「印刷ジョブの状態」の他,「実行期限」などが含まれている。ここで、「実行期限」は、プリンタ60により印刷を実行すべき時間の期限(例えば、5月3日12時30分まで)であり、印刷ジョブを送信するクライアントコンピュータ32a,32bにより設定できるようになっている。
【0039】
また、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置は、時計機能を内蔵しており、操作者による操作パネルの操作などによりプリンタ60が印刷を実行すべき実行時間帯を設定できるようになっている。この実行時間帯は、例えば、昼間の電力の使用に対して夜間の電力の使用が割安となる時間帯別の料金契約を行なっているときの夜間の時間帯や電力負荷を平準化するための時間帯などの時間帯として設定することができる。勿論、これらの時間帯以外の時間帯として設定することも可能である。なお、設定された実行時間帯は、実施例では、RAM23の所定領域に書き込まれるものとした。
【0040】
こうした第2実施例の印刷ジョブ実行装置では、図9の印刷ジョブ入力処理と図10の印刷ジョブ出力処理が実行される。以下、この印刷ジョブ入力処理と印刷ジョブ出力処理について順に説明する。
【0041】
図9の印刷ジョブ入力処理は、クライアントコンピュータ32a,32bから印刷ジョブを送信する旨の信号を受信したときに実行される。印刷ジョブ入力処理では、図9に示すように、クライアントコンピュータ32a,32bから送信されてきた印刷ジョブを受信して(S200)、受信した印刷ジョブにジョブIDを順に付与してジョブスプーラ25に蓄えると共に(ステップS204)、ジョブスプーラ25に蓄えられた印刷ジョブの条件ファイルの「印刷ジョブの状態」を保留状態に設定して(ステップS204)、印刷ジョブ入力処理を終了する。
【0042】
図10の印刷ジョブ出力処理は、所定時間毎(例えば、5分や10分毎)に繰り返し実行される。印刷ジョブ出力処理では、図10に示すように、まず、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブの条件ファイルから印刷条件データを読み込むと共に、現在時刻やRAM23に記憶されている実行時間帯などを読み込み(ステップS210)、読み込んだ印刷ジョブの印刷条件を解析する(ステップS212)。印刷条件の解析は、具体的には、印刷ジョブの印刷条件データに含まれる「印刷ジョブの状態」や「実行期限」を解析することにより行なわれる。そして、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「印刷ジョブの状態」が保留状態に設定されている印刷ジョブが存在するか否かを判定し(ステップS214)、保留状態に設定されている印刷ジョブが存在すると判定されると、現在時刻が実行時間帯にあるか否かを判定する(ステップS216)。現在時刻が実行時間帯にあると判定されると、「印刷ジョブの状態」として保留状態に設定されている印刷ジョブ(ジョブスプーラ25に蓄えられている保留状態の印刷ジョブ)を印刷待ち状態に設定すると共に(ステップS218)、設定した印刷待ち状態の印刷ジョブを順次プリンタ60に出力し(ステップS224)、プリンタ60による印刷の実行が完了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS226)、印刷ジョブ出力処理を終了する。一方、現在時刻が実行時間帯にないと判定されると、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「実行期限」に達している印刷ジョブが存在するか否かを判定する(ステップS220)。「実行期限」に達している印刷ジョブが存在するか否かの判定は、例えば、現在時刻が「実行期限」で設定されている時刻の10分前や20分前を経過しているか否かを判定することにより行なわれる。「実行期限」に達している印刷ジョブが存在すると判定されると、該当する印刷ジョブの状態を印刷待ち状態に設定すると共に設定した印刷待ちの状態の印刷ジョブを順次プリンタ60に出力し、プリンタ60により印刷の実行が完了した印刷ジョブの状態を印刷済み状態に設定して(ステップS222〜S226)、印刷ジョブ出力処理を終了する。ステップS214でジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブのうち「印刷ジョブの状態」が保留状態に設定されている印刷ジョブが存在しないと判定されたり、ステップS216,S220で現在時刻が実行時間帯になく「実行期限」にも達していないと判定されると、プリンタ60で印刷すべき印刷ジョブはないと判断して、印刷ジョブ出力処理を終了する。
【0043】
以上説明した第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置によれば、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブを設定されたプリンタ60の実行時間帯に印刷させることができるから、昼間の電力の使用に対して夜間の電力の使用が割安となる時間帯別の料金契約を行なっているときに夜間の時間帯を実行時間帯として設定したときにはその割安料金の適用を受けることができたり、また、電力負荷を平準化するための時間帯を実行時間帯として設定したときに電力負荷を平準化することができる。しかも、保留状態にある印刷ジョブをまとめてプリンタ60に印刷(連続的に印刷)させるから、プリンタ60に間欠的に印刷させることによる不都合を回避することができる。もとより、ジョブスプーラ25に蓄えられている印刷ジョブに設定されている「実行期限」を実行時間帯に優先させるから、クライアントによる「実行期限」の希望に応じることができる。
【0044】
ここで、RAM23やジョブスプーラ25などが記憶手段に相当し、図9の印刷ジョブ入力処理などを実行するCPU21などがジョブ入力格納制御手段に相当し、図10の印刷ジョブ出力処理などを実行するCPU21などがジョブ出力制御手段に相当する。
【0045】
第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、プリンタ60で印刷を実行すべき実行時間帯を操作者による操作により設定できるものとしたが、予め設定しておくものとしても差し支えない。
【0046】
また、第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置でも、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20と同様に、ジョブスプーラ25に格納されている印刷ジョブの状態(保留状態や印刷待ち状態、印刷待ち状態など)を印刷ジョブの送信元のクライアントコンピュータ32a,32bに通知するものとしてもよい。
【0047】
実施例の印刷ジョブ実行管理装置20や第2実施例の印刷ジョブ実行管理装置では、印刷ジョブを実行するプリンタ60とは別個のものとして構成するものとしたが、プリンタ60と一体のものとして構成するものとしても構わない。また、実施例の印刷ジョブ実行管理装置20では、単一感光体方式を用いた電子写真方式のプリンタ60による印刷ジョブの実行を管理するものとしたが、他の方式、例えば、感光体を各色毎に設けて、各色毎のトナー像を各感光体毎に別々に形成して、搬送される用紙上に順次転写するプリンタによる印刷ジョブの実行を管理するものとしても構わない。
【0048】
実施例では、本発明の実施の形態の一つとして印刷ジョブ実行管理装置(プリントサーバ)について説明したが、印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法の形態とするものとしてもよいし、コンピュータを印刷ジョブ実行管理装置として機能させるプログラムの形態としてもよい。プログラムの形態とする場合には、実施例の印刷ジョブ実行管理装置で実行される印刷ジョブ入力処理や印刷ジョブ出力処理、印刷ジョブ状態通知処理の各処理を適当なプログラム言語によりプログラムすればよい。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷ジョブ実行管理装置20を含むシステムの構成の概略を示す構成図。
【図2】プリンタ60の構成の概略を示す構成図。
【図3】印刷条件データの一例を示す図。
【図4】印刷ジョブ入力処理の一例を示すフローチャート。
【図5】印刷ジョブ出力処理の一例を示すフローチャート。
【図6】印刷ジョブ状態通知処理の一例を示すフローチャート。
【図7】印刷済み状態の表示画面の一例を示す図。
【図8】印刷条件データの他の例を示す図。
【図9】印刷ジョブ入力処理の他の例を示すフローチャート。
【図10】印刷ジョブ出力処理の他の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
20 印刷ジョブ実行管理装置、21 CPU、22 ROM、23 RAM、24 入出力インタフェース部、25 ジョブスプーラ、30 LAN、32a,32b クライアントコンピュータ、40C,40M,40Y,40K トナーカートリッジ、60 プリンタ、61 現像器、62 露光器、63 感光体、64 転写ベルト、65 用紙カセット、66 搬送ユニット、67 二次転写ユニット、68 定着ユニット。
Claims (16)
- 印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出するデータ量検出手段と、
該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備える印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項1記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ出力制御手段は、前記データ量検出手段により検出されたデータ量が所定量以上となったときに、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項1または2記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ入力格納制御手段は、印刷ジョブの実行時期に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、
前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納された印刷ジョブに実行時期に関する条件が指定されているときには、該指定された条件に従って該印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項3記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記実行時期は、前記印刷ジョブ実行装置が印刷ジョブを実行可能な状態となり次第実行を開始する時期である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項1ないし4いずれか記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記データ量検出手段は、前記印刷ジョブのデータ量として印刷枚数または印刷ジョブの数を検出する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理装置であって、
データを入出力する入出力インタフェースと、
データを記憶する記憶手段と、
実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力すると共に該入力した印刷ジョブを前記記憶手段に格納するジョブ入力格納制御手段と、
前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に設定されている印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力するジョブ出力制御手段と
を備える印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項6記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件と前記実行時間帯に関する条件とを満たす印刷ジョブが連続的に前記印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項6または7記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ出力制御手段は、前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのうち前記実行期限に関する条件を満たすよう印刷ジョブを前記印刷ジョブ実行装置に出力すると前記実行時間帯に関する条件を満たさなくなる印刷ジョブについては該実行時間帯に関する条件に拘わらず前記実行期限に関する条件を満たすよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項6ないし8いずれか記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ出力制御手段は、前記実行期限と前記実行時間帯とのうち早く到来するときまで前記記憶手段に格納されている印刷ジョブの前記印刷ジョブ実行装置への出力を保留する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項1ないし9いずれか記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を前記入出力インタフェースを介して出力する処理状態出力制御手段
を備える印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項10記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記印刷ジョブ管理装置は、前記入出力インタフェースを介してネットワークに接続されており、
前記ジョブ入力格納制御手段は、前記ネットワークに接続されたクライアントコンピュータから送信される印刷ジョブを入力して前記記憶手段に格納可能な手段であり、
前記処理状態出力制御手段は、前記ジョブ入力格納制御手段により前記記憶手段に格納された印刷ジョブの処理状態を該印刷ジョブの送信元のクライアントコンピュータに対して出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項3に係る請求項10または11記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記処理状態出力手段は、前記入力された印刷ジョブに前記実行時期に関する条件が指定されていないときに、該印刷ジョブの処理状態を出力する手段である
印刷ジョブ実行管理装置。 - 請求項1ないし12いずれか記載の印刷ジョブ実行管理装置であって、
前記印刷ジョブ実行装置は、電子写真方式の画像形成装置である
印刷ジョブ実行管理装置。 - データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータを、請求項1ないし13いずれか記載のジョブ実行管理装置として機能させるプログラム。
- データを入出力する入出力インタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブのデータ量を検出し、
(d)該検出されたデータ量に基づいて前記記憶手段に格納されている印刷ジョブが前記印刷ジョブ実行装置に順次受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
印刷ジョブ実行管理方法。 - データを入出力するインタフェースとデータを記憶する記憶手段とを有するコンピュータにより印刷ジョブを受け付けて実行する印刷ジョブ実行装置による印刷ジョブの実行を管理する印刷ジョブ実行管理方法であって、
(a)実行期限に関する条件が指定された印刷ジョブを前記入出力インタフェースを介して入力し、
(b)該入力された印刷ジョブを前記記憶手段に格納し、
(c)前記記憶手段に格納されている印刷ジョブに指定された実行期限に関する条件と前記記憶手段に記憶されている前記印刷ジョブ実行装置の実行時間帯に関する条件とに基づいて該印刷ジョブが該印刷ジョブ実行装置に受け付けられるよう該印刷ジョブを該印刷ジョブ実行装置に前記入出力インタフェースを介して出力する
印刷ジョブ実行管理方法。
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