JP2005137593A - 着せ替え式座椅子クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】 着せ替え式座椅子クッションにおいて、長期間使用の結果クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなっても、新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができること。
【解決手段】 座椅子本体2の座部3と背凭部4の接合部である屈曲部には、幅広の貫通穴5が設けられている。またクッション6,7を裏返した状態で見ると、装着用袋生地6a,7aが、座椅子本体2の座部3,背凭部4が挿入される部分を除いて、クッション6,7の裏側の縁に沿って縫付けられ、入口の中央部裏側には接着布の硬い側8aが縫付けられている。座部3,背凭部4をクッション6,7の装着用袋6a,7aの奥まで押し込んで、貫通穴5を通してベルト部9,10を引き出し、先端裏側の接着布の軟らかい側8bを装着用袋6a,7aの入口裏側の接着布の硬い側8aに押し付けて接着し、交換自在に装着される。
【選択図】 図2
【解決手段】 座椅子本体2の座部3と背凭部4の接合部である屈曲部には、幅広の貫通穴5が設けられている。またクッション6,7を裏返した状態で見ると、装着用袋生地6a,7aが、座椅子本体2の座部3,背凭部4が挿入される部分を除いて、クッション6,7の裏側の縁に沿って縫付けられ、入口の中央部裏側には接着布の硬い側8aが縫付けられている。座部3,背凭部4をクッション6,7の装着用袋6a,7aの奥まで押し込んで、貫通穴5を通してベルト部9,10を引き出し、先端裏側の接着布の軟らかい側8bを装着用袋6a,7aの入口裏側の接着布の硬い側8aに押し付けて接着し、交換自在に装着される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、弾力性を失って座り心地が悪くなったら交換することによって座椅子を半永久的に使い続けることができる着せ替え式座椅子クッションに関するものである。
従来の座椅子は、臀部を載せる座部と背中を凭せ掛ける背凭部とをラチェット機構を有する蝶番等で接続して、座部に対する背凭部の傾きを多段階で可変とし、座部と背凭部にはそれぞれ全面にウレタンフォーム等のクッション材を取付けて座り心地を良くしている。しかし、かかる座椅子においては、座椅子の骨組みを構成するフレームとクッション材と表面材とを一体に構成しているため、飲み物等をこぼして座椅子の表面を汚してしまった場合に、洗濯することができない。
そこで、特許文献1に記載の技術においては、座椅子の座部と背凭部に一体に汚れ防止カバーを着脱可能に被せて使用することによって、誤って飲み物等をこぼしてしまった場合でも、汚れ防止カバーを取外して洗濯することができ、またそれでも汚れが落ちなかった場合には新しい汚れ防止カバーを被せて使用すれば、新しく座椅子を買い直すよりは遥かに安く済むので、このような座椅子カバーは高い需要を得てきた。
特開2003−116657号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術のようなクッション材一体型の座椅子においては、長期間使用を続けるうちにクッション材としてのウレタンフォーム等が弾力性を失って座り心地が悪くなる。こうなると、従来の座椅子は粗大ゴミと化してしまい、廃棄するにも各地方自治体で定められた料金を支払って引き取ってもらわなければならない。また、長期間使用して座椅子のデザインに飽きてきた場合にも、新しい座椅子を購入するコストと古い座椅子を廃棄するコストがかかるという問題点があった。
そこで、本発明は、長期間使用の結果クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなっても、クッション或いはクッション材を新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる着せ替え式座椅子クッションを提供することを課題とするものである。
請求項1の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、座椅子の座部及び/または背凭部のクッションであって、前記座椅子の本体に着脱可能であるものである。
請求項2の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、請求項1の構成において、クッション材を表面生地で包んでなるクッションの裏側に前記座椅子の本体の前記座部または前記背凭部が先端まで挿入される装着用袋が取付けられているものである。
請求項3の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、請求項2の構成において、前記クッションの外周に沿って前記表面生地には所定長さに亘って開閉具が取付けられており、該開閉具を開くことによって前記クッション材を出し入れ可能であるものである。
請求項4の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、請求項2または請求項3の構成において、前記装着用袋は縦方向(前記座部または前記背凭部の挿入される方向)には伸縮性が殆どなく横方向には伸縮性を有する生地の周囲を前記座部または前記背凭部の挿入される部分を除いて前記表面生地に取付けて形成されているものである。
請求項5の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記クッションの裏側の先端に前記座椅子の本体の屈曲部に設けられた貫通穴を通すベルト部を設け、該ベルト部の先端近傍と前記装着用袋の相当する部分とに1対の接続具をそれぞれ取付けたものである。
請求項6の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、請求項5の構成において、前記1対の接続具としての接着布の硬い側と軟らかい側とは前記ベルト部の先端近傍の裏側と前記装着用袋の相当する部分の内側にそれぞれ取付けられ、前記接着布の硬い側と軟らかい側とを接着させたときには前記ベルト部の先端は前記装着用袋の内側に位置するものである。
請求項1の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、座椅子の座部または背凭部またはそのいずれにも使用できるクッションで、座椅子の本体に着脱することができる。したがって、飲み物等をこぼしてクッションを汚してしまったり、長期間の使用によってクッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなっても、汚れた、または古いクッションを座椅子の本体の座部または背凭部から外して新しいクッションと交換することによって、座椅子が粗大ゴミとならず、続けて使用することができる。また、長期間使用して座椅子のデザインに飽きてきた場合には、座部及び/または背凭部のクッションを形状・色彩・模様の異なるものと交換することによって、低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる。
このようにして、長期間使用の結果クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなったりしても、クッションを新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる着せ替え式座椅子クッションとなる。
請求項2の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、クッション材を表面生地で包んでなるクッションの裏側に装着用袋が取付けられ、この装着用袋内に座椅子の本体の座部または背凭部が先端まで挿入されることによって、クッションが座部及び背凭部に着脱可能に取付けられている。これによって、クッションの着脱を容易に行うことができ、飲み物等をこぼしてクッションを汚してしまったり、長期間の使用によってクッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなっても、汚れた、または古いクッションを座椅子の本体の座部または背凭部から外して簡単に新品と交換することができ、座椅子が粗大ゴミとならず、続けて使用することができる。
このようにして、長期間使用の結果クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなったりしても、クッションを新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる着せ替え式座椅子クッションとなる。
請求項3の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、クッションの外周に沿って表面生地に、ほぼ全周・半周・長方形の一辺等の所定長さの開閉具が取付けられており、この開閉具を開くことによってウレタンフォーム等のクッション材を出し入れできる。ここで、開閉具としては、所定長さのファスナー・複数のドット釦・複数のボタン及びボタンホール・複数のZナップ・所定長さのまたは複数の接着布(マジックテープ:登録商標)等を用いることができる。
したがって、飲み物等をこぼしてクッションを汚してしまった場合でも、まずクッションを座椅子本体から外して、クッションの上記開閉具を開いてクッション材を取り出せば、汚れたクッションカバーのみを洗濯やクリーニング等によって綺麗にすることができ、またクッション材を入れてファスナーを閉じ、座椅子本体に取付けることによって継続使用することができる。これによって、クッション材がまだ弾力性を保持しているのにクッションの表面を汚しただけで新しいクッションと交換する必要がなく、非常に経済的である。
また、長期間の使用によってクッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなったが、クッションカバーはまだ充分使用に耐える場合には、開閉具を開いて古いクッション材を取り出し、新しいクッション材を入れて開閉具を閉じれば、継続して使用することができる。
さらに、クッション材には様々な素材を用いることができ、それぞれ特徴を有している。例えば、チップウレタン(細かく砕いたウレタンフォームを成形したもの)は多少硬めで体の沈み込みを抑えて丈夫で長持ちするクッション材であり、低反発ウレタンは体にかかる圧力を均等に吸収・分散して支えてくれる素材で、一点に圧力が集中しないので血行を妨げない。クッションカバーを開閉具で開閉自在にしたことによって、好みや必要に応じてクッション材をこれらの異なった素材のものに自在に交換することもできる。
このようにして、クッションを汚してしまった場合でも汚れたクッションカバーのみを取外して洗濯やクリーニング等によって綺麗にすることができて経済的であり、またクッション材を自在に交換することができる着せ替え式座椅子クッションとなる。
請求項4の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、装着用袋が縦方向(座部または背凭部の挿入される方向)には伸縮性が殆どなく横方向には伸縮性を有する生地の周囲を、座部または背凭部の挿入される部分を除いて表面生地に縫付け等によって取付けて形成されている。したがって、クッションの装着用袋の部分を座部または背凭部に被せる際には装着用袋が横方向に伸びるので装着し易く、一旦装着してしまえば座部または背凭部が装着用袋によって締め付けられるのでクッションがずれることはない。
このようにして、装着する際には装着し易く、装着後はずれにくく、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる着せ替え式座椅子クッションとなる。
請求項5の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、座椅子本体の屈曲部に貫通穴が設けられた座椅子に使用されるもので、クッションの裏側の先端にこの貫通穴を通すベルト部を設け、ベルト部の先端近傍と、クッションを座部または背凭部に奥まで被せてベルト部を引張った状態でベルト部の先端近傍が当る装着用袋の部分とに1対の接続具をそれぞれ取付け、接続して止めるものである。
ここで、1対の接続具としては、接着布(マジックテープ:登録商標)の硬い側と軟らかい側・ドット釦の凸側と凹側・ボタンとボタンホール・Zナップの凸側と凹側・オープンファスナー等を用いることができる。
したがって、座部のクッションも背凭部のクッションも座椅子本体にしっかり固定され、ずれたりすることがない。取付けも、1対の接続具を接続するだけなので極めて容易である。
このようにして、装着する際には極めて装着し易く、装着後はしっかり固定されてずれることのない着せ替え式座椅子クッションとなる。なお、本発明にかかる着せ替え式座椅子クッションにおいては、装着用袋を構成する生地は縦方向には伸縮性がないほうが好ましく、横方向には伸縮性があってもなくても良い。
請求項6の発明にかかる着せ替え式座椅子クッションは、1対の接続具としての接着布の硬い側と軟らかい側とはベルト部の先端近傍の裏側と装着用袋の相当する部分の内側とにそれぞれ取付けられているため、接着布の硬い側と軟らかい側とを接着させて固定したときにはベルト部の先端は装着用袋の内側に位置することになる。したがって、特に背凭部に人の手等が触れたときにベルト部の先端に当って接着布を剥がしてしまう恐れが全くない。座部の裏側についても、同様である。
このようにして、うっかり接着布を剥がしてしまう恐れが全くない着せ替え式座椅子クッションとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1について、図1及び図2を参照して説明する。
まず、本発明の実施の形態1について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態1にかかる着せ替え式座椅子クッションが用いられた座椅子の全体構造を示した斜視図である。図2は本発明の実施の形態1にかかる着せ替え式座椅子クッションの座椅子本体への取付け手順を示した説明図である。
図1に示されるように、本実施の形態1にかかる着せ替え式座椅子クッションが用いられた座椅子1は、座椅子本体2の座部3と背凭部4の接続部分に当る屈曲部に幅広の貫通穴5が設けられている。後述するように、この貫通穴5に接着布付きベルト部を通すことによって、座部3には一部が欠けた円形の着せ替え式座椅子クッション6が、背凭部4には長方形の着せ替え式座椅子クッション7が、それぞれ固定されることになる。座椅子本体2の座部3と背凭部4とはラチェット式の接続具で接続されており、座部3と背凭部4とがほぼ一直線になった両者の角度約180度の状態から、背凭部4を所定角度ずつ起き上がらせることによって、好みの背凭部4の傾斜状態に調節することができる。これに伴って、長方形の着せ替え式座椅子クッション7も、想像線で示される傾斜した状態から実線で示される垂直に近く立ち上がった状態まで段階的に変化し、使用者は好みの背凭角度で座椅子1に座ることができる。
なお、本実施の形態1の着せ替え式座椅子クッション6,7においては、表面生地(クッションカバー)として船の帆に使われるキャンパス生地を使用しているので、汚れたら後述するように内部のクッション材を取り出して洗濯することができる。
次に、本実施の形態1にかかる着せ替え式座椅子クッション(以下、単に「クッション」ともいう。)6,7を座椅子本体2へ取付ける手順について、図2を参照して説明する。図2(a)に示されるように、座椅子本体2の座部3と背凭部4の接合部である屈曲部には、幅広の貫通穴5が設けられている。また、クッション6,7を裏返した状態で見ると、座部用の円形を一部カットした形状のクッション6の裏側には、2箇所の開口部6cを設けて装着用袋生地6aが、座椅子本体2の座部3が挿入される部分を除いて、クッション6の裏側の縁に沿って縫付けられている。そして、この装着用袋生地6aの座部3が挿入される口の中央部裏側には、1対の接続具の一方としての接着布の硬い側8aが縫付けられている。
また、クッション6の円形を一部カットした形状の直線部分には、表面生地(クッションカバー)に開閉具としてのファスナー6bが取付けられており、このファスナー6bを開くことによって、内部のクッション材としてのチップウレタンを変形させて出し入れすることが可能になっている。さらに、ファスナー6bの近傍にはベルト部9の後端が縫付けられており、このベルト部9の先端裏側には1対の接続具の他方としての接着布の軟らかい側8bが縫付けられている。
一方、背凭部用の長方形のクッション7の裏側には装着用袋生地7aが、座椅子本体2の背凭部4が挿入される部分を除いてクッション7の裏側の縁に沿って縫付けられている。そして、この装着用袋生地7aの背凭部4が挿入される口の中央部裏側には、1対の接続具の一方としての接着布の硬い側8aが縫付けられている。
また、クッション7の長方形の下端直線部分には、表面生地(クッションカバー)に開閉具としてのファスナー7bが取付けられており、このファスナー7bを開くことによって、内部のクッション材としてのウレタンフォームを変形させて出し入れすることが可能になっている。さらに、ファスナー7bの近傍にはベルト部10の後端が縫付けられており、このベルト部10の先端裏側には1対の接続具の他方としての接着布の軟らかい側8bが縫付けられている。
かかる構造を有する本実施の形態1の着せ替え式座椅子クッション6,7を座椅子本体2に装着するには、図2(b)に示されるように、クッション6の裏側の装着用袋6aを座椅子本体2の座部3に被せ、クッション7の裏側の装着用袋7aを座椅子本体2の背凭部4に被せて、それぞれ奥まで押し込んで行く。そして、図2(c)に示されるように、まず座部3をクッション6の装着用袋6aの奥まで押し込んで、貫通穴5を通してベルト部9を引き出し、ベルト部9を引張りながら先端裏側の接着布の軟らかい側8bを装着用袋6aの入口裏側の接着布の硬い側8aに押し付けて接着する。
次に、背凭部4をクッション7の装着用袋7aの奥まで押し込んで、クッション7がクッション6の上に載るようにして、貫通穴5を通してベルト部10を引き出し、ベルト部10を引張りながら先端裏側の接着布の軟らかい側8bを装着用袋7aの入口裏側の接着布の硬い側8aに押し付けて接着する。これによって、クッション6,7は座椅子本体2にしっかり装着・固定され、座椅子1として使用中にずれたりすることがない。
なお、本実施の形態1とは逆に、ベルト部9,10の先端裏側に接着布の硬い側8aを取付け、装着用袋6a,7aの入口裏側に接着布の軟らかい側8bを取付けても良いことは言うまでもない。
さらに、図2(c)に示されるように、接着布の硬い側8aと軟らかい側8bとを接着させて固定した状態においては、ベルト部9,10の先端は装着用袋6a,7aの内側にそれぞれ位置することになる。したがって、特に背凭部4の裏側に人の手等が触れたときにベルト部10の先端に当って接着布8a,8bを剥がしてしまう恐れが全くない。座部3の裏側についても、同様である。
そして、座椅子1に飲み物等をこぼしてクッション6,7のいずれかが汚れたときには、接着布8a,8bを剥がしてクッション6,7のうち汚れた方を座椅子本体2から抜き出して、ファスナー6bまたはファスナー7bを開いて内部のクッション材(チップウレタンまたはウレタンフォーム)を取り出し、クッションカバー(表面生地)をベルト部9(10)、装着用袋6a(7a)、ファスナー6b(7b)を付けたまま洗濯し、或いはクリーニングに出せば良い。クッションカバーの汚れが落ちたら、クッション材を入れてファスナー6b(7b)を閉じ、また上述した手順で座椅子本体2に取付ければ、座椅子1として元通りに使うことができる。
さらに、長期間の使用によってクッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなった場合においても、古いクッション6(7)を座椅子本体2の座部3または背凭部4から外して新しいクッションと交換することによって、座椅子1が粗大ゴミとならず、続けて使用することができる。また、長期間使用して座椅子のデザインに飽きてきた場合には、座部3及び/または背凭部4のクッション6(7)を形状・色彩・模様の異なるものと交換することによって、低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる。
このようにして、本実施の形態1の着せ替え式座椅子クッション6,7は、クッションを汚してしまった場合でも汚れたクッションカバーのみを取外して洗濯やクリーニング等によって綺麗にすることができて経済的であり、またクッション材を自在に交換することができ、クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなった場合でも、クッションを新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について、図3及び図4を参照して説明する。
次に、本発明の実施の形態2について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は本発明の実施の形態2にかかる着せ替え式座椅子クッションが用いられた座椅子の全体構造を示した斜視図である。図4は本発明の実施の形態2にかかる着せ替え式座椅子クッションの座椅子本体への取付け手順を示した説明図である。
図3に示されるように、本実施の形態2にかかる着せ替え式座椅子クッションが用いられた座椅子11は、実施の形態1の座椅子1と異なり、座椅子本体12の座部13と背凭部14の接続部分に当る屈曲部に貫通穴が設けられていない。座椅子本体12の座部13と背凭部14とはラチェット式の接続具で接続されており、座部13と背凭部14とがほぼ一直線になった両者の角度約180度の状態から、背凭部14を所定角度ずつ起き上がらせることによって、好みの背凭部14の傾斜状態に調節することができる。これに伴って、長方形の着せ替え式座椅子クッション17も、想像線で示される傾斜した状態から実線で示される垂直に近く立ち上がった状態まで段階的に変化し、使用者は好みの背凭角度で座椅子11に座ることができる。
なお、本実施の形態2の着せ替え式座椅子クッション16,17においても、表面生地(クッションカバー)として船の帆に使われるキャンパス生地を使用しているので、汚れたら後述するように内部のクッション材を取り出して洗濯することができる。
次に、本実施の形態2にかかる着せ替え式座椅子クッション(以下、単に「クッション」ともいう。)16,17を座椅子本体12へ取付ける手順について、図4を参照して説明する。図4(a)に示されるように、座椅子本体12の座部13と背凭部14の接合部である屈曲部には、貫通穴は設けられていない。したがって、専用の座椅子本体12を使用しなくとも、市販の薄手の座椅子を座椅子本体12の代わりに使用することも可能である。
また、クッション16,17を裏返した状態で見ると、座部用のクッション16の裏側には、装着用袋生地16aが座椅子本体12の座部13が挿入される部分を除いて、クッション16の裏側の縁に沿って縫付けられている。そして、この装着用袋生地16aは、縦方向(座部13が挿入される方向)Vには伸縮性がなく、横方向Hには縦方向Vと比較して大きな伸縮性を有している。また、クッション16の一辺の直線部分には、表面生地(クッションカバー)に開閉具としてのファスナー16bが取付けられており、このファスナー16bを開くことによって、内部のクッション材としての低反発ウレタンを変形させて出し入れすることが可能になっている。
一方、背凭部用のクッション17の裏側には、装着用袋生地17aが座椅子本体12の背凭部14が挿入される部分を除いて、クッション17の裏側の縁に沿って縫付けられている。そして、この装着用袋生地17aも、縦方向(背凭部14が挿入される方向)Vには伸縮性がなく、横方向Hには縦方向Vと比較して大きな伸縮性を有している。また、クッション17の長方形の下端直線部分には、表面生地(クッションカバー)に開閉具としてのファスナー17bが取付けられており、このファスナー17bを開くことによって、内部のクッション材としてのウレタンフォームを変形させて出し入れすることが可能になっている。
かかる構造を有する本実施の形態2の着せ替え式座椅子クッション16,17を座椅子本体12に装着するには、図4(b)に示されるように、クッション16の裏側の装着用袋16aを座椅子本体12の座部13に被せ、クッション17の裏側の装着用袋17aを座椅子本体12の背凭部14に被せて、それぞれ奥まで押し込んで行く。そして、図4(c)に示されるように、まず座部13をクッション16の装着用袋16aの奥まで押し込んで、次に、背凭部14をクッション17の装着用袋17aの奥まで押し込んで、クッション17がクッション16の上に載るようにして装着する。これによって、クッション16,17の装着用袋16a,17aを座部13及び背凭部14に被せる際には装着用袋16a,17aが横方向に伸びるので装着し易く、一旦装着してしまえば座部13及び背凭部14が装着用袋16a,17aによって横方向に締め付けられる。これによって、クッション16,17は座椅子本体12にしっかり装着され、座椅子11として使用中にずれたりすることがない。
また、本実施の形態2の着せ替え式座椅子クッション16,17はベルト部を設けたり1対の接着布を縫付けたりする必要がないので、簡単に製造することができ、低コストになる。さらに、座椅子本体12に貫通穴が必要ないので、既存の薄手の座椅子を座椅子本体12として使用することもでき、よりコストダウンできる。
そして、座椅子11に飲み物等をこぼしてクッション16,17のいずれかが汚れたときには、汚れた方を座椅子本体12から抜き出して、ファスナー16bまたはファスナー17bを開いて内部のクッション材(低反発ウレタンまたはウレタンフォーム)を取り出し、クッションカバー(表面生地)を装着用袋16a(17a)、ファスナー16b(17b)を付けたまま洗濯し、或いはクリーニングに出せば良い。クッションカバーの汚れが落ちたら、クッション材を入れてファスナー16b(17b)を閉じ、また上述した手順で座椅子本体12に取付ければ、座椅子11として元通りに使うことができる。
さらに、長期間の使用によってクッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなった場合においても、古いクッション16(17)を座椅子本体12の座部13または背凭部14から外して新しいクッションと交換することによって、座椅子11が粗大ゴミとならず、続けて使用することができる。また、長期間使用して座椅子のデザインに飽きてきた場合には、座部13及び/または背凭部14のクッション16(17)を形状・色彩・模様の異なるものと交換することによって、低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる。
このようにして、本実施の形態2の着せ替え式座椅子クッション16,17は、クッションを汚してしまった場合でも汚れたクッションカバーのみを取外して洗濯やクリーニング等によって綺麗にすることができて経済的であり、またクッション材を自在に交換することができ、クッション材が弾力性を失って座り心地が悪くなった場合でも、クッションを新品と交換することによって継続使用が可能で、かつ低コストでバラエティに富んだ座椅子とすることができる。
上記実施の形態1においては、ベルト部9,10と装着用袋6a,7aとを接続する1対の接続具として接着布の硬い側8aと軟らかい側8bを用いているが、接続具としては接着布に限られるものではなく、ドット釦の凸側と凹側・ボタンとボタンホール・Zナップの凸側と凹側・オープンファスナー等を用いることができる。
また、上記各実施の形態においては、開閉具としてファスナー6b,7b,16b,17bを用いた例について説明したが、これに限られるものではなく、その他にも複数のドット釦・複数のボタン及びボタンホール・複数のZナップ・所定長さのまたは複数の接着布等を用いることができる。
さらに、上記各実施の形態においては、表面生地(クッションカバー)としてキャンパス生地を使用した例についてのみ説明したが、その他にもジャガード織からなるアニマル模様のついたジャガード生地や、高級感のあるレザー(皮)生地、座布団生地等、種々の生地を使用することができる。
また、上記各実施の形態においては、クッション材としてウレタンフォーム、チップウレタン、低反発ウレタンを使用した例について説明したが、その他にも綿や、ウレタンフォームと綿を同時に使用する等、種々のクッション材を使用することができる。
本発明を実施するに際しては、着せ替え式座椅子クッション及び座椅子のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
1,11 座椅子
2,12 座椅子本体
3,13 座部
4,14 背凭部
5 貫通穴
6,7,16,17 着せ替え式座椅子クッション
6a,7a,16a,17a 装着用袋
6b,7b,16b,17b ファスナー
8a 接着布の硬い側
8b 接着布の軟らかい側
9,10 ベルト部
2,12 座椅子本体
3,13 座部
4,14 背凭部
5 貫通穴
6,7,16,17 着せ替え式座椅子クッション
6a,7a,16a,17a 装着用袋
6b,7b,16b,17b ファスナー
8a 接着布の硬い側
8b 接着布の軟らかい側
9,10 ベルト部
Claims (6)
- 座椅子の座部及び/または背凭部のクッションであって、前記座椅子の本体に着脱可能であることを特徴とする着せ替え式座椅子クッション。
- クッション材を表面生地で包んでなるクッションの裏側に前記座椅子の本体の前記座部または前記背凭部が先端まで挿入される装着用袋が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の着せ替え式座椅子クッション。
- 前記クッションの外周に沿って前記表面生地には所定長さに亘って開閉具が取付けられており、該開閉具を開くことによって前記クッション材を出し入れ可能であることを特徴とする請求項2に記載の着せ替え式座椅子クッション。
- 前記装着用袋は縦方向(前記座部または前記背凭部の挿入される方向)には伸縮性が殆どなく横方向には伸縮性を有する生地の周囲を前記座部または前記背凭部の挿入される部分を除いて前記表面生地に取付けて形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の着せ替え式座椅子クッション。
- 前記クッションの裏側の先端に前記座椅子の本体の屈曲部に設けられた貫通穴を通すベルト部を設け、該ベルト部の先端近傍と前記装着用袋の相当する部分とに1対の接続具をそれぞれ取付けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の着せ替え式座椅子クッション。
- 前記1対の接続具としての接着布の硬い側と軟らかい側とは前記ベルト部の先端近傍の裏側と前記装着用袋の相当する部分の内側にそれぞれ取付けられ、前記接着布の硬い側と軟らかい側とを接着させたときには前記ベルト部の先端は前記装着用袋の内側に位置することを特徴とする請求項5に記載の着せ替え式座椅子クッション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003377434A JP2005137593A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 着せ替え式座椅子クッション |
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JP2003377434A JP2005137593A (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-06 | 着せ替え式座椅子クッション |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007229371A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Fujisawa Kogyo Kk | 椅子本体及び椅子カバー |
JP2009291303A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シートの表皮材の取付け構造 |
-
2003
- 2003-11-06 JP JP2003377434A patent/JP2005137593A/ja active Pending
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JP2007229371A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Fujisawa Kogyo Kk | 椅子本体及び椅子カバー |
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