JP2005136144A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光半導体装置の光電変換部と透光性基板との間の中空領域が確保され、光半導体素子の光電変換部と透光性基板とが平行に接合され、電気的接続の信頼性に優れる固体撮像装置を提供すること。
【解決手段】 固体撮像装置は、受光面に光電変換部2および電極4が形成された光半導体素子1と、前記受光面に対向する主面の外周部に前記電極4と異方導電性接着剤7を介して電気的に接続される配線導体6が形成された透光性基板5とを具備しており、前記異方導電性接着剤7は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8に、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子9と、圧縮強さが1乃至50MPaの軟質粒子の表面に金属層が被覆された、最大粒径が前記第一の導電性粒子9の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子10とを含有させて成る。
【選択図】 図1

Description

本発明の固体撮像装置は、CCD,CMOSイメージセンサ等の光半導体素子が配線導体および電極を有する透光性基板と異方導電性接着剤を介して電気的かつ機械的に接合された薄型の固体撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等の撮影装置は軽薄短小化が急激に進展し、これに伴って撮影装置に搭載される光学機能部品や固体撮像装置も軽薄短小化が進んでいる。
このような従来の撮影装置の光学機能部品は、画像を集光し光半導体素子に導くためのガラス材あるいはプラスチック材から成るレンズと、画像のモアレを防ぐための複屈折板から成る光学ローパスフィルタと、画像の赤みがかる色調を補正するための金属錯体を含有する赤外線カットフィルタガラスとから構成されている。
また、従来の固体撮像装置は、図3の断面図に示されるように、合成樹脂から成るマイクロレンズが表面に設けられた光電変換部と変換された電気信号を出力するための電極とを有する光半導体素子11が、光半導体素子11を搭載する凹部を有する絶縁基体13の凹部の底面上に固定されるとともに、光半導体素子11の電極と絶縁基体13内の配線導体14とがAuもしくはAlのワイヤボンディング12により電気的に接続されており、絶縁基体11の凹部の上部は、熱硬化型エポキシ樹脂や紫外線硬化型エポキシ樹脂等から成る封止剤15を介してホウ珪酸ガラス等から成る透光性蓋体16により封止されている。
しかしながら、このような固体撮像装置の構成では、個々の特性を得るために必要な部材の厚みやワイヤボンディングを接続するために必要な空間などの制約から薄型化が困難であり、結果として撮影装置を小型化できないという問題点を有していた。
このような問題を解決するために、合成樹脂からなるマイクロレンズが表面に形成された光電変換部および変換された電気信号を出力するための電極を有する光半導体素子の電極と、光電変換部と対向する面の周辺に配線導体および電極を有しホウケイ酸ガラスもしくは少なくとも1枚の複屈折板から成る透光性基板の電極とを金バンプや金ボールを介して加熱圧着したフリップチップ実装により電気的に接合し、しかるのち光半導体素子と透光性基板とのバンプ接続部の間の隙間にペースト状の紫外線硬化樹脂等を流し込み硬化させることにより、光半導体素子と透光性基板の接続部を機械的に接続するとともに光半導体素子の光電変換部を封止した構成の薄型の固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、ワイヤボンディングのための空間が不要となり、薄型化を図ることが可能となる。
特開2003−32558号公報 特開平11−232929号公報
しかしながら、金バンプや金ボールを介して加熱圧着したフリップチップ実装を行なった後に、光半導体素子と透光性基板とのバンプ接続部の間の隙間にペースト状の紫外線硬化樹脂等を流し込み硬化させることにより、光半導体素子と透光性基板の接続部とを機械的に接続する方法は、紫外線硬化樹脂等が毛細管現象により光半導体素子と透光性基板との間の空間に流れ込んでいくため紫外線硬化樹脂による接合領域の制御が難しく、光電変換部まで紫外線硬化樹脂等が流れ込んで光電変換部が損なわれることがあるという問題点や、紫外線硬化樹脂による流れ込みが不十分であり、光電変換部の気密信頼性が十分に確保できないという問題点があった。
また、光電変換部の表面には合成樹脂からなるマイクロレンズが設けられており、マイクロレンズが紫外線硬化樹脂により覆われてしまうと、マイクロレンズと紫外線硬化樹脂の屈折率は近似しているため、マイクロレンズがレンズとしての機能を果たさなくなるという問題点があった。
一方、光半導体素子の電極と回路基板の電極とを、異方導電性接着剤を介して加熱圧着することによりフリップチップ実装を行なう方法が提案されている(特許文献2参照)。この方法によれば、回路基板の電極部分にあらかじめ異方導電性接着剤を塗布しておき、しかる後に光半導体素子の電極と回路基板の電極とを対向させて異方導電性接着剤を介して接合するため、異方導電性接着剤による接合領域を容易に制御することが可能となる。
しかしながら、このような異方導電性接着剤を介して光半導体素子の電極と透光性基板の電極とを電気的に接続するには、接合時に光半導体素子と透光性基板とを加熱圧着し、異方導電性接着剤中に分散して含有される導電性粒子同士が圧力を受けて接触し電極とも接触することにより、電極間の導通が図られるようにするが、この際、導電性粒子が弾性体でない場合には、導電性粒子は変形することなく各電極と点接触が行なわれるため、接続電極間の抵抗値が高くなり十分な導通が得られないという問題点があった。
一方、導電性粒子が弾性体の場合には、導電性粒子同士の接触面が弾性変形して面接触し各電極とも面接触をするため、低抵抗値で接続電極間の導通を十分に得ることができるものの、個々の導電性粒子の弾性変形量をコントロールすることが困難であり、その結果、光半導体素子の電極と透光性基板の電極との間隔を一定に保つことができず、光半導体素子と透光性基板を加熱圧着する際に片加重等が生じた場合に光電変換部と透光性基板の主面との平行度が保てなくなることにより、光電変換部に受光した画像に色むら等の不具合が生じるという問題点があった。
従って、本発明の固体撮像装置は上記問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、光半導体装置の光電変換部と透光性基板との間の中空領域が確保され、光半導体素子の光電変換部と透光性基板とが平行に接合され、電気的接続の信頼性に優れる固体撮像装置を提供することにある。
本発明の固体撮像装置は、受光面に光電変換部および電極が形成された光半導体素子と、前記受光面に対向する主面の外周部に前記電極と異方導電性接着剤を介して電気的に接続される配線導体が形成された透光性基板とを具備しており、前記異方導電性接着剤は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤に、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子と、圧縮強さが1乃至50MPaの軟質粒子の表面に金属層が被覆された、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子とを含有させて成ることを特徴とするものである。
また、本発明の固体撮像装置は、上記構成において好ましくは、前記透光性基板は、前記主面と対向する主面の前記光電変換部に対向する部位に赤外線を遮蔽する誘電体多層膜が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の固体撮像装置は、上記構成において好ましくは、前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい炭素粒子を含有していることを特徴とするものである。
また、本発明の固体撮像装置は、上記構成において好ましくは、前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい二酸化珪素粒子を含有していることを特徴とするものである。
また、本発明の固体撮像装置は、上記構成において好ましくは、前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さいとともに弾性率が0.1乃至3GPaである樹脂粒子を含有していることを特徴とするものである。
本発明の固体撮像装置は、異方導電性接着剤は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤に、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子と、圧縮強さが1乃至50MPaの軟質粒子の表面に金属層が被覆された、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子とを含有させて成ることにより、光半導体素子の電極と透光性基板の配線導体との接合の際に、第一の導電性粒子の圧縮強さが100MPa以上であることから、電極と配線導体との間で、第一の導電性粒子が変形することなく点接触で接合される。これによって、光半導体素子と透光性基板との間隔を一定に保つことができ、光半導体素子と透光性基板を加熱圧着する際に片加重等が生じた場合でも光電変換部と透光性基板の主面との平行度を良好に保持することができる。
さらに、光半導体素子の電極と透光性基板の配線導体との接合の際に、加熱圧着による圧力に対して、第二の導電性粒子の圧縮強さが1乃至50MPaであるとともに第二の導電性粒子の最大粒径が第一の導電性粒子の最大粒径の1.5乃至2倍であることから、第二の導電性粒子が加熱圧着の際の圧力により弾性変形し、光半導体素子の電極と配線導体との接合が弾性変形した面による面接触で行なわれることとなり、点接触により電極と配線導体との接合を行なう第一の導電性粒子の電気的な接続を補うことができる。また、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤の熱等による膨張収縮に対して、第二の導電性粒子は弾性変形による復元力を有することにより電気的な接合信頼性の劣化を防止することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、透光性基板は、主面と対向する主面の光電変換部に対向する部位に赤外線を遮蔽する誘電体多層膜が形成されていることにより、赤外線遮蔽膜(赤外線カットフィルタ)を固体撮像装置に一体化することができ、赤外線カットフィルタを設置するのに必要であった空間が削減でき、固体撮像装置の薄型化を可能にすることができる。
また、本発明の固体撮像装置は、異方導電性接着剤は、最大粒径が第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい炭素粒子を含有していることにより、異方導電性接着剤の色調を黒色とし、レンズ系より入射する光の迷光防止機能を有する遮光膜とすることができる。
また、本発明の固体撮像装置は、異方導電性接着剤は、最大粒径が第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい二酸化珪素粒子を含有していることにより、異方導電性接着剤を介して接合された、光半導体素子と透光性基板とに挟まれた空間に侵入する水分を吸着することができ、耐湿性の優れた固体撮像装置とすることができる。
また、本発明の固体撮像装置は、異方導電性接着剤は、最大粒径が第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さいとともに弾性率が0.1乃至3GPaである樹脂粒子を含有していることにより、異方導電性接着剤が硬化する際の応力により、異方導電性接着剤と透光性基板および光半導体素子との接合界面にクラックや剥離が生じて気密破壊が発生するのを、樹脂粒子が弾性変形することにより応力を吸収するので防止することができ、気密信頼性の優れた固体撮像装置とすることができる。
次に本発明の固体撮像装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の固体撮像装置の実施の形態の一例の断面図を示す。図1に示すように、本発明の固体撮像装置は、マイクロレンズ3が表面に形成された受光面に光電変換部2および電極4が形成された光半導体素子1と、受光面に対向する主面の外周部に異方導電性接着剤7を介して電気的に接続される配線導体6が形成された透光性基板5とを具備しており、異方導電性接着剤7は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8に、圧縮強さが100Mpa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子9と、圧縮強さが1乃至50Mpaの軟質粒子の表面に金属層が被覆された、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子10とを含有させて成る。
図2は、図1で示した異方導電性接着剤7を介しての光半導体素子1と透光性基板5との接合部を拡大した要部拡大断面図である。光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6との接合において、第一の導電性粒子9は、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆されていることにより、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6とが加熱圧着により接合される際の圧力により第一の導電性粒子9が変形することなく電極4と配線導体6とに点接触で接続され、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6との間隔が一定に保持される。従って、光半導体素子1と透光性基板5とを加熱圧着する際に片加重等が生じた場合でも光電変換部2と透光性基板5の主面との平行度を良好に保持することができる。
さらに、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径の1.5倍乃至2倍であり圧縮強さが1乃至50MPaである軟質粒子の表面に金属層が被覆された第二の導電性粒子10は、光半導体素子1と透光性基板5との加熱圧着の際の圧力により弾性変形し、電極4と配線導体6とに押しつぶされた面が面接触することにより電極4と配線導体6とに接続される。これにより、点接触により電極4と配線導体6との接合を行なう第一導電性粒子9の電気的な抵抗が大きい接続を、面接触による低い抵抗値の接続で補う。また、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8の熱等による膨張収縮に対して、第二の導電性粒子10は弾性変形による復元力を有することにより電気的な接続信頼性の劣化を防止することができる。
光半導体素子1は、SiやGe,GaAs等の半導体材料から成り、真空蒸着,イオンドーピング,フォトレジストおよびエッチングを繰り返すことによって中央付近に光電変換部2を形成し、その周辺部に複数の電極4を形成したCCD,CMOSイメージセンサ等の固体撮像素子である。光電変換部2の表面にはマイクロレンズ3が形成されており、透光性基板5およびマイクロレンズ3を通して外部から光電変換部2に光が入射する。光電変換部2にはフォトダイオード等の光電センサが形成されており、受光した光を電気信号に変換し、その電気信号は画像信号として電極4から外部回路へ転送される。
マイクロレンズ3は、光電変換部2の表面に画素に応じた所定のパターンの透明な合成樹脂を形成し、その後、過熱することにより合成樹脂の表面を凸レンズ状にすることにより形成される。
透光性基板5は、ホウケイ酸ガラスもしくは少なくとも1枚のニオブ酸リチウムや水晶、サファイア等の複屈折板から成る。ホウケイ酸ガラスは、原料に耐熱性が強いホウ酸が加えられていることで耐熱性にすぐれるとともに耐薬品性にも優れることから、腐蝕や、熱衝撃に対して耐力があり、また、透明で平坦な無孔性の表面をもち光学的に欠陥の少ない材料であることから好適に用いられる。
ニオブ酸リチウムや水晶、サファイアは、入射した光が強さの等しい2つの屈折光となって進むとともに、互いに垂直な振動面を持つ2つの直線偏光となって出射される複屈折の性質を有する。また、2本の光線の内、一方の光線は常光線と呼ばれて通常の屈折法則に従うが、他方の光線は方向によって速度が変化するため屈折法則に従わず、異常光線と呼ばれる。ニオブ酸リチウムや水晶,サファイアは、このように入射した光線を常光線と異常光線とに分離することから、固体撮像素子の画素配置および画素ピッチに対応して常光線と異常光線とを分離し、固体撮像素子によって格子縞などを写すと発生する色むらや縞模様などの本来存在しない擬似信号を除去する機能を有する。また、ニオブ酸リチウムや水晶,サファイア等から成る複屈折板は、複数枚重ねて使用することにより、入射光を、固体撮像素子の正方形または長方形の隣接する4つの画素に対応させた分光特性が均等な透過光に分離させることができるので、固体撮像素子の擬似信号をより良好に除去することができる。
透光性基板5の一方の主面には配線導体6が形成される。配線導体6は、アルミニウム(Al),クロム(Cr),ニッケル(Ni),銀(Ag),金(Au),チタン(Ti)等の少なくとも1種類の金属から成り、金属を真空蒸着法やスパッタリング法、メッキ法により透光性基板5上に被着形成された後、フォトリソグラフィおよびエッチング等により不要部が除去されて配線導体6のパターンが形成される。または、マスクパターンを介してその上から真空蒸着法やスパッタリング法によりマスクパターンの開口部に金属を堆積させることにより配線導体6のパターンが形成される。または、例えばタングステン,モリブデン,マンガン等の高融点金属粉末に適当な有機溶剤,溶媒,可塑剤等を添加混合して得た金属ペーストをスクリーン印刷法等の厚膜手法を用いて透光性基板5にマスクパターンを介して印刷塗布しておき、これを焼成することによって被着形成される。
配線導体6の形成時にマスクパターンを用いる方法は、配線導体6以外の透光性基板5の素地表面をエッチングすることによる表面の光学鏡面からの劣化を防止することができるので好ましい。配線導体6は、光半導体素子1の各電極4と接続され、光半導体素子1の電気信号を外部電気回路に電気的に接続する際の導電路となる。
異方導電性接着剤7は、光半導体素子1と透光性基板5とを機械的に接合するとともに光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6とを電気的に接続する機能を有し、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8に、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子9と、圧縮強さが1乃至50MPaの軟質粒子の表面に金属層が被覆され、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子10とを添加して分散させることにより形成される。
樹脂接着剤8は、耐湿性あるいは接合強度の観点から緻密な3次元網目構造を有するエポキシ樹脂を主成分とすることが好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂やビスフェノールA変性エポキシ樹脂,ビスフェノールF型エポキシ樹脂,フェノールノボラック型エポキシ樹脂,クレゾールノボラック型エポキシ樹脂,特殊ノボラック型エポキシ樹脂,フェノール誘導体エポキシ樹脂,ビフェノール骨格型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂にイミダゾール系,アミン系,リン系,ヒドラジン系,イミダゾールアダクト系,アミンアダクト系,カチオン重合系,ジシアンジアミド系等の硬化剤を添加したもので形成されている。なお、2種以上のエポキシ樹脂を混合して用いてもよい。
第一の導電性粒子9の硬質粒子は、例えばベンゾグアナミン樹脂,ジビニルベンゼン樹脂等の有機材料やガラスビーズ等の無機材料から成り、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子となる材料から成る。
このような第一の導電性粒子9の最大粒の粒子直径は5〜20μmが好適である。第一の導電性粒子9の粒子直径が5μm未満の場合、異方導電性接着剤7の電極4と配線導体6との接着厚みが5μm未満となり、マクロレンズ3と透光性基板5との間隔が狭くなるので透光性基板5の表面の微小欠陥による画像信号の劣化が生じ易くなったり、マイクロレンズ3が透光性基板5に接触してしまいマイクロレンズ3のレンズ機能を損なったりする場合がある。また、第一の導電性粒子9の粒子直径が20μmを超えると、第二の導電性粒子10の粒子直径もこれに従って大きくなることから、異方導電性接着剤7を加圧しながら加熱硬化する際の圧力で第二の導電性粒子10が大きく変形して金属層の被膜が破損し、良好な導電性を得られなくなる傾向がある。また、加圧の際の変形が大きくなることによって隣接する第二の導電性粒子10同士が接触し、隣接する配線導体6間での絶縁が確保できなくなり、光半導体素子1が動作しなくなる場合がある。従って、第一の導電性粒子9の粒子径は5〜20μmの範囲とすることが好ましい。
第二の導電性粒子10の軟質粒子は、例えばアクリル樹脂やシリコーン樹脂,ウレタン樹脂等の各種樹脂材料から成る。また、軟質粒子の最大粒の粒子直径は、第一の導電性粒子9の1.5〜2倍とされる。第二の導電性粒子10の粒子直径が1.5倍未満の場合には、第二の導電性粒子10が異方導電性樹脂7を加圧しながら加熱硬化する際の圧力により弾性変形する変形量が少ないために、電極4および配線導体6と十分に広い面で接触させることができなくなり、電極4と配線導体6との良好な導電性が得られなくなる傾向がある。さらに、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8の熱等による膨張収縮に対して、弾性変形よる復元力が十分に得られないことから電気的な接合信頼性が十分に確保されなくなる。
また、第二の導電性粒子10の粒子径が2倍より大きい場合には、異方導電性樹脂7を加圧しながら加熱硬化する際の圧力で第二の導電性粒子10が大きく変形することとなり、その表面に被覆された金属層の被膜が破損し、良好な導電性を得られなくなる傾向がある。また、加圧の際の変形が大きくなることによって隣接する第二の導電性粒子10同士が接触し、隣接する配線導体6間での絶縁が確保できなくなり、光半導体素子1が動作しなくなる。
第一の導電性粒子9の硬質粒子および第二の導電性粒子10の軟質粒子の表面に被覆される金属層は、化学的に安定で酸化腐蝕を有効に防止できる膜厚10〜100nmの金めっき層が好ましく、また、硬質粒子および軟質粒子の表面に金めっき層を被着形成する下地層として膜厚10〜500nmのニッケルめっき層を被着形成するのが好ましい。
ニッケルめっき層の膜厚が10nm未満であると、その表面に金めっき層を形成することが困難となる傾向があり、また、500nmを超えるとニッケルめっき層が硬質粒子および軟質粒子の表面から剥離し易くなる傾向がある。さらに、金めっき層の膜厚が10nm未満であると、異方導電性樹脂7の抵抗値が増加する傾向があり、また、100nmを超えると、第一および第二の導電性粒子9,10の比重が増加し、第一および第二の導電性粒子9,10の分散性が悪くなる傾向がある。
透光性基板5の主面と対向する主面の光半導体素子1の光電変換部2に対向する部位に、赤外線を遮蔽する機能を有する誘電体多層膜11が形成されていることが好ましい。図4は、透光性基板5の主面に誘電体多層膜11が形成されている部分の構造を示す要部拡大断面図である。誘電体多層膜11は、図4に示すように、屈折率が1.6以下の誘電体材料から成る低屈折率層11aおよび屈折率が1.7以上の誘電体材料から成る高屈折率層11bを順次交互に複数層積層することにより形成される。そして、この誘電体多層膜11は、撮像レンズ(図示せず)を通過した光から赤外線の波長領域の成分を反射する機能を有することにより、光半導体素子1によって得られる画像が赤みがかったりするのを補正する機能を有する。
また、透光性基板5の主面に赤外線を遮蔽する誘電体多層膜11が形成されることにより、別部品として赤外線カットフィルタを組み込む必要がないので、光学機能部品を薄型化することができる。また、誘電体多層膜11を光半導体素子1と対向する主面に対向する透光性基板5の外側の主面に形成して光半導体素子1から遠ざけることにより、誘電体多層膜11の成形時等に膜欠陥が発生した場合においても、光半導体素子1から得られる画像に欠陥を与え難い誘電体多層膜11とでき、堅牢な赤外線遮蔽機能を有する固体撮像装置とすることができる。
なお、高屈折率層11bの屈折率と低屈折率層11aの屈折率との差を0.1以上とすることにより、高屈折率層11bと低屈折率層11aとの界面での赤外線の反射量が少なくなる、すなわち赤外線遮蔽効果が小さくなることはなく、その結果、良好な赤外線遮蔽機能を有する固体撮像装置とすることができる。高屈折率層11bの屈折率と低屈折率層11aの屈折率との差が0.1未満であると、高屈折率層11bと低屈折率層11aとの界面での赤外線の反射量が極端に少なくなり、良好な赤外線遮蔽機能を得ることが困難となる傾向がある。したがって、高屈折率層11bの屈折率と低屈折率層11aの屈折率との差を0.1以上とすることが好ましく、さらには0.5以上とすることが好ましい。
このような屈折率が1.7以上の高屈折率層11bの誘電体材料としては、五酸化タンタル(Ta)やニ酸化チタン(TiO),五酸化ニニオブ(Nb),ジルコニア(ZrO),酸化ハフニウム(HfO),酸化イットリウム(Y)等が用いられ、屈折率が1.6以下の低屈折率層11aの誘電体材料としては、ニ酸化珪素(SiO)やフッ化マグネシウム(MgF),フッ化イットリウム(YF)等が用いられる。また、高屈折率層11bはその屈折率の範囲が通常は1.7〜3.0、低屈折率層11aはその屈折率の範囲が通常は1.2〜1.6であり、これらを形成する誘電体材料は膜の硬さ等の特性や形成し易さ,価格等を考慮して選択される。
なお、図2では、誘電体多層膜11を透光性基板5の光電変換部2に対向する主面と対向する主面の全面に被着形成した例を示しているが、誘電体多層膜11は光半導体素子1の光電変換部2に対向する部位のみに被着形成してもよい。
このような低屈折率層11aおよび高屈折率層11bから成る誘電体多層膜11は、CVD法やスパッタリング法,真空蒸着法等により成形され、例えば真空蒸着法により成形する場合、SiO,MgF等の屈折率が1.6以下の低屈折率材料と、TaやTiO等の屈折率が1.7以上の高屈折率材料とをそれぞれ1×10-3Pa程度の真空度の真空蒸着装置内に設置した坩堝に入れ、250〜300℃の温度に設定した後、透光性基板5の一方の主面の全面あるいはマスクパターンを介して光半導体素子1の光電変換部2に対向する部位に、例えば、まず高屈折率層11bを被着し、その後、低屈折率層11aと高屈折率層11bとを順次交互に合計10〜100層被着することにより形成される。なお、高屈折率層11bから被着するか低屈折率層11aから被着するかは誘電体多層膜11の目的の光学特性等に応じて選択される。
また、低屈折率層11aおよび高屈折率層11bの積層数が10層未満であると、赤外線領域の波長を良好に遮蔽することが困難となる傾向があり、100層を超えると誘電体多層膜11を真空蒸着後に室温に冷却する際の熱収縮による応力や、低屈折率層11aおよび高屈折率層11bが被着する際の気相から固相への移り変わりによる内部応力が大きなものとなり、誘電体多層膜11にクラックが発生したり、誘電体多層膜11が透光性基板5から剥がれ易くなったりする傾向がある。従って、低屈折率層11aおよび高屈折率層11bの積層数は10〜100層の範囲が好ましく、30〜50層の範囲がより好ましい。
また、本発明の固体撮像装置において、好ましくは、異方導電性接着剤7は、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径よりも小さい炭素粒子が含有される。炭素粒子の最大粒子の直径が、第一の導電性粒子9の粒子径以上となると、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6との間隔を第一の導電性粒子9によって一定に保つことができず、光半導体素子1と透光性基板5とを加熱圧着する際に片加重等が生じた場合に、光電変換部2と透光性基板5の主面との平行度が悪化する。従って、炭素粒子としては、例えば最大粒子径が1μmの非晶質からなる球状のものが好ましい。炭素粒子を異方導電性接着剤7に含有させることにより、異方導電性接着剤7の色調を黒色とし、レンズ系より入射する光の迷光防止機能を有する遮光膜とすることができる。
また、本発明の固体撮像装置において、好ましくは、異方導電性接着剤7は、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径よりも小さい二酸化珪素(SiO)粒子が含有される。二酸化珪素粒子の最大粒子の直径が、第一の導電性粒子9の最大粒径以上になると、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6との間隔を第一の導電性粒子9によって一定に保つことができず、光半導体素子1と透光性基板5とを加熱圧着する際に片加重等が生じた場合に、光電変換部2と透光性基板5の主面との平行度が悪化する。従って、二酸化珪素粒子としては、例えば最大粒経2μmの多孔質状から成り、比表面積が40m/gに粉砕された粉体を用いるのが好ましい。多孔質状の二酸化珪素粒子は、表面積が増加することにより、水分を十分に吸着することができる。この結果、異方導電性接着剤7を介して接合された、光半導体素子1と透光性基板5とに挟まれた空間に侵入する水分を、異方導電性接着剤7中の二酸化珪素粒子にて吸着することにより、水分の浸入を防止することができ、耐湿性の優れた固体撮像装置とすることができる。
また、本発明の固体撮像装置において、異方導電性接着剤7は、好ましくは、最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径より小さいとともに弾性率が0.1乃至3Gpaである樹脂粒子を含有しているのが好ましい。
樹脂粒子は、主成分であるエポキシ樹脂(弾性率は8Gpa程度であるが、エポキシ樹脂の種類や硬化剤との組み合わせなどによる)よりも弾性率が低いシリコンゴムやシリコンレジン,LDPE(Low Density Polyethylene),HDPE(High Density Polyethylene),PMMA(Polymethyl metacrylate),架橋PMMA,ポリスチレン樹脂,架橋ポリスチレン樹脂,エチレン−アクリル共重合樹脂,ポリメタクリル酸エチル樹脂,ブチルアクリレート樹脂,ポリウレタン樹脂等から成る軟質微粒子である。
樹脂粒子は、その弾性率が0.1GPa未満であると、機械的応力が透光性基板5に加わった際に異方導電性接着剤7が歪み、所定の位置に光半導体素子1を保持することが困難となる傾向があり、また、弾性率が3GPaを超えると、固体撮像装置に落下等の大きな衝撃が加わった際に生じる応力あるいは光半導体素子1の発熱による熱応力を吸収することができず、光半導体素子1が透光性基板5から外れてしまったり、あるいは透光性基板5が破壊しやすくなったりする傾向がある。
また、樹脂粒子の最大粒径は、第一の導電性粒子9の最大粒の粒子直径よりも小さくするのがよい。樹脂粒子の最大粒径が、第一の導電性粒子9の最大粒径以上となると、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6との間隔を第一の導電性粒子9によって一定に保つことができず、光半導体素子1と透光性基板5とを加熱圧着する際に片加重等が生じた場合に、光電変換部2と透光性基板5の主面との平行度が悪化する。
このような樹脂粒子を異方導電性接着剤7に含有していることにより、異方導電性接着剤7が硬化する際の応力により、異方導電性接着剤7と透光性基板5および光半導体素子1との接合界面にクラックや剥離が生じて気密破壊が発生するのを、樹脂粒子が弾性変形することにより応力を吸収するので防止することができ、気密信頼性の優れた固体撮像装置とすることができる。
本発明の実施例を以下に詳細に説明する。
光半導体素子1としては、縦4mm×横4mm×厚さ0.6mmのものを用いた。光半導体素子1の中央付近には31万画素の光電変換部2が形成されており、その表面には合成樹脂製のマイクロレンズ3が形成されている。また、光半導体素子1の対向する2辺付近には縦100μm×横100μmの電極4が、各々の辺に5個ずつ形成されたものを準備した。
透光性基板5としては、縦8mm×横8mm×厚さ0.5mmのホウケイ酸ガラス基板の一主面にAlから成る線幅100μm,厚さ10μmの配線導体6を200μmの間隔で形成し、他主面に厚さ10〜200nmのTiO層と厚さ10〜200nmのSiO層とが交互に40層積層された赤外線遮蔽機能を有する誘電体多層膜11を被着形成したものを準備した。配線導体6は、光半導体素子1の電極4に対向する位置に配線導体6の端部が位置するように配置され、各々の配線導体6の他方の端部は、透光性基板5に接続される外部回路基板の外部端子と対向する位置に配置されている。
次に、光半導体素子1の電極4と透光性基板5の配線導体6とを異方導電性接着剤7を介して十分に密着させた後、光半導体素子1と透光性基板5とに1×10-5Paの圧力を加えつつ120℃の加熱を行ない、異方導電性接着剤7を硬化させることによって光半導体素子1と透光性基板5とを電気的かつ機械的に接合した。異方導電性接着剤7は、主成分としてのビスフェノールA型エポキシ樹脂49.5質量%にアミン系硬化剤を1質量%,最大粒径1μmの炭素粒子を0.5質量%,最大粒径2μmの多孔質二酸化珪素粒子を20質量%および最大粒径が0.5μmで弾性率が2GPaであるアクリル樹脂粒子を28質量%含有させ、さらに最大粒径が10μmで圧縮強さが異なる第一の導電性粒子9を0.5質量%、最大粒径および圧縮強さが異なる第二の導電性粒子10を0.5質量%含有させたものを作製した。
そして、透光性基板5の隣接する配線導体6間の絶縁抵抗値の計測をし、その後、画像検査装置に組み込むことにより光半導体素子1を実際の光学系,信号処理系と組み合わせ、所定のパターンが描かれた被写体を写して実際に動作することを確認するとともに、取り込んだ画像の色調や色むら,黒点等の確認を行なう動作試験を行なった後、MIL−STD−883E METHOD 1014.10による条件で0℃〜100℃の熱衝撃試験を行ない、再度同じ配線導体6間の絶縁抵抗値の測定および光半導体素子1の動作試験とを実施した。結果を表1に示す。
Figure 2005136144
表1から分かるように、第二の導電性粒子10の最大粒径が第一の導電性粒子9の最大粒径の1.4倍である14μmとした試料番号1では、光半導体素子1は、初期の動作試験では良好であったものの、熱衝撃試験後の動作試験においては、第二の導電性粒子10の弾性変形による導通が十分でないために電極4と配線導体6との導通抵抗値が大きくなり、良好な動作が得られなかった。
また、第二の導電性粒子10の最大粒径が第一の導電性粒子9の2.1倍である21μmとした試料番号4では、電極4と配線導体6との距離が第一の導電性粒子9の最大粒径である10μmまでに圧縮変形されると、第二の導電性粒子10のせん断方向での直径が非常に大きくなりすぎるために、せん断方向に膨張した隣接する第二の導電性粒子10同士が接触し、接触した第二の導電性粒子10同士が隣接する配線導体6間に渡って連なることによって隣接する配線導体6間に電気の導電経路が形成されてしまって、配線導体6間の初期の絶縁抵抗値が0.0005MΩと小さくなる絶縁破壊が生じた。
次に、第二の導電性粒子10の圧縮強さが0.5MPaとした試料番号5では、第二の導電性粒子10の弾性変形による復元力が小さいために、熱衝撃試験によるエポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤8の熱による膨張収縮に対して面接触を持続することができず、初期の光半導体素子1の動作試験では良好であったものの、熱衝撃試験後の光半導体素子1の動作試験においては、良好な動作が得られなかった。
一方、第二の導電性粒子10の圧縮強さが80MPaとした試料番号7では、逆に第二の導電性粒子10が十分に弾性変形しないために十分な復元力を有さず、初期の光半導体素子1の動作試験では良好であったものの、熱衝撃試験後の光半導体素子1の動作試験においては良好な動作が得られなかった。
さらに、第一の導電性粒子9の圧縮強さが80MPaとした試料番号8では、第一の導電性粒子9が若干弾性変形をすることに応じて、第二の導電性粒子10の変形量が増加するため、隣接する第二の導電性粒子10同士間の距離が十分に保てなくなり、隣接する配線導体6間に導電経路が形成されてしまって初期の絶縁抵抗値が0.008MΩと小さな値を示した。
これらに対して、第一の導電性粒子9の圧縮強さが100MPaで最大粒経が10μmであり、第二の導電性粒子10の圧縮強さが1〜50MPaで最大粒径が15〜20μmとした試料番号2,3,6では、初期はもとより熱衝撃試験後においても絶縁抵抗値が10MΩと大きく、光半導体素子1の動作試験においても良好な結果を示した。
なお、本発明は上述の実施の形態および実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行なうことは何等差し支えない。
本発明の固体撮像装置の実施の形態の一例を示す断面図である。 本発明の固体撮像装置の要部拡大断面図である。 従来の固体撮像装置の例を示す断面図である。 本発明の固体撮像装置の誘電体多層膜の要部拡大断面図である。
符号の説明
1:光半導体素子
2:光電変換部
3:マイクロレンズ
4:電極
5:透光性基板
6:配線導体
7:異方導電性接着剤
8:樹脂接着剤
9:第一の導電性粒子
10:第二の導電性粒子
11:誘電体多層膜
11a:低屈折率層
11b:高屈折率層

Claims (5)

  1. 受光面に光電変換部および電極が形成された光半導体素子と、前記受光面に対向する主面の外周部に前記電極と異方導電性接着剤を介して電気的に接続される配線導体が形成された透光性基板とを具備しており、前記異方導電性接着剤は、エポキシ樹脂を主成分とする樹脂接着剤に、圧縮強さが100MPa以上の硬質粒子の表面に金属層が被覆された第一の導電性粒子と、圧縮強さが1乃至50MPaの軟質粒子の表面に金属層が被覆された、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径の1.5乃至2倍である第二の導電性粒子とを含有させて成ることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記透光性基板は、前記主面と対向する主面の前記光電変換部に対向する部位に赤外線を遮蔽する誘電体多層膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい炭素粒子を含有していることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さい二酸化珪素粒子を含有していることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記異方導電性接着剤は、最大粒径が前記第一の導電性粒子の最大粒径よりも小さいとともに弾性率が0.1乃至3GPaである樹脂粒子を含有していることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
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