JP2005136045A - 連結基板及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】歪みが少なく、寸法精度の高い連結基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電気素子が表面に実装される基板底部14aの外周に、基板堤部14bが一体的に設けられてなる絶縁基板14と、該絶縁基板の内部及び/又は表面に設けられたメタライズ層15と、を具備するセラミックパッケージ2が縦及び横方向にマトリックス状に配列されてなる連結基板1において、該連結基板1がアルミナを主結晶相とし、焼結助剤を合計で1質量%以上含むとともに、前記セラミックパッケージ2間の間隔δが1mm以下で、前記連結基板1の一辺と、前記セラミックパッケージ2の一辺とがなす角度のうち大きい方をθとする時、(1−sinθ)≦2.0×10−6を満たすことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気素子および半導体素子を搭載するセラミックパッケージが複数連結した連結基板とその製造方法に関する。
近年、半導体素子の高集積化、電子部品の小型化が進む中で、電気素子を搭載するセラミックパッケージの小型化も進んでいる。
それに伴い、製造におけるハンドリング性の向上や、コストダウンを目的として、ひとつの基板上に複数のパッケージを作製する連結基板が製造され、連結基板に電気素子を一括実装後、各パッケージに個片化される。これらのプロセスは、連結基板の辺や点などを基準として画像認識して行われるため、連結基板が歪んでいる場合には、切断時にパッケージ自体を切断する恐れがあるため、連結基板は高い寸法精度が要求されている。
このような連結基板は、一般にテープ成形により作製したグリーンシートの表面に導体ペーストを塗布して配線回路を形成し、グリーンシートと種々の配線回路が形成されたグリーンシートとを所望の順に積層し、これを焼成することにより製造されている。
テープ成形は、種々の厚みを有するテープ状のグリーンシート成形体を得るのに適した方法であるが、成形方向に平行な縦方向と、それに垂直な横方向とに収縮の異方性が生じる。この異方性は、連結基板の収縮率が方向によって異なる原因となり、焼成によって連結基板に歪みが発生する。
例えば、図4に示した連結基板101は、複数のセラミックパッケージ102がマトリックス状に配列してなるものであり、連結基板の一辺104xを基準線としてこれに平行な方向(図4の矢印X方向)に切断し、また、他の一辺104yを基準線としてこれに平行な方向(図4の矢印Y方向)に切断して、各セラミックパッケージを切り離して使用するものである。従って、基準線に対してセラミックパッケージ102の配列が歪んでいると、切断部103がセラミックパッケージ自体を切断するという問題があった。
また、予め連結基板101の成形段階で切欠き溝をセラミックパッケージ102の周囲に形成し、焼成後に切欠き溝を中心にして折り(ブレーク)、個々のセラミックパッケージに分離する際にも、セラミックパッケージ102の形状が歪んでいると、内部に電子素子や半導体素子等を装填する際に配線が正確に行われなかったり、歪みが大きい場合には素子を装填できないという問題があった。
そこで、このような基板の異方性を低減するため、アルミナ粉末の形状および粒度を高度に制御し、成形体密度を高め、成形体の均質性を向上することによって基板の反り及び成形の異方性を抑制したアルミナ焼結基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−089759号公報
しかしながら、特許文献1のアルミナ焼結体は、従来のものに比べて等方性が高くなるものの、パッケージが小さくなり、パッケージ間の間隔δが小さくなって要求される寸法精度に対しては、異方性の改善が十分ではないという問題があった。
従って、本発明の目的は、歪みが少なく、寸法精度の高い連結基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明の連結基板は、電気素子が表面に実装される基板底部の外周に、基板堤部が一体的に設けられてなる絶縁基板と、該絶縁基板の内部及び/又は表面に設けられたメタライズ層と、を具備するセラミックパッケージが縦及び横方向にマトリックス状に配列されてなる連結基板において、該連結基板がアルミナを主結晶相とし、焼結助剤を合計で1質量%以上含むとともに、前記セラミックパッケージ間の間隔δが1mm以下で、前記連結基板の一辺と、前記セラミックパッケージの一辺とがなす角度のうち大きい方をθとする時、(1−sinθ)≦2.0×10−6を満たすことを特徴とする。
また、前記主結晶相の平均粒径が0.5〜2.0μmであることが好ましい。
そして、前記絶縁基板が、Mnを酸化物(Mn)換算で0.5〜8質量%、Siを酸化物換算で0.5〜8質量%の割合で含むことが好ましい。
本発明の連結基板の製造方法は、累積粒度分布における微粒子側から累積10%、50%、90%の粒径をそれぞれD10、D50、D90とした時、D50が0.5〜2・0μm、D90/D10が5以下、D50/D10が2.5以下、及び加圧嵩密度が2.2g/cm以上であるアルミナ粉末に対して、アルミナ粉末のD50をD、焼結助剤粉末のD50をDとしたとき、D/Dが0.5〜1.2となる焼結助剤粉末を1〜16質量%添加したスラリーを用いてグリーンシートを作製し、該グリーンシートの表面に配線パターンを形成した後、適宜積層して得られた積層成形体を焼成することを特徴とする。
特に、前記焼結助剤粉末が、Mn及びSiOを含み、含有量がそれぞれ0.5〜8質量%、0.5〜8質量%のグリーンシート又は積層成形体を、1200〜1500℃の非酸化性雰囲気中で焼成することが望ましい。
本発明は、特許文献1ではアルミナ粉末の粒径制御によって成形体密度を高めることができるものの、焼結助剤粉末の粒径が制御されていないため、テープ成形によって焼結助剤粉末が不均一に分布し、収縮に異方性を発生させ、特に焼結助剤粉末量が1質量%以上と多い場合に顕著であるという知見に基づくもので、アルミナ粉末とともに焼結助剤粉末の粒径制御を行うことによって、歪みが少なく、寸法精度の高い連結基板及びその製造方法を提供することができる。
また、前記主結晶相の平均粒径が0.5〜2.0μmであるため、緻密体を容易に得ることができる。
さらに、前記絶縁基板が、MnをMn換算で0.5〜8質量%、SiをSiO換算で0.5〜8質量%の割合で含むため、焼結性を高め、且つ過焼結による連結基板の歪みの増大を抑制することができる。
本発明の連結基板の製造方法は、累積粒度分布における微粒子側から累積10%、50%、90%の粒径をそれぞれD10、D50、D90とした時、D50が0.5〜2・0μm、D90/D10が5以下、D50/D10が2.5以下、及び加圧嵩密度が2.2g/cm以上であるアルミナ粉末に対して、アルミナ粉末のD50をD、焼結助剤粉末のD50をDとしたとき、D/Dが0.5〜1.2となる焼結助剤粉末を1質量%以上添加したスラリーを用いてグリーンシートを作製し、該グリーンシートの表面に配線パターンを形成した後、前記グリーンシートと前記配線パターンを形成したグリーンシートを適宜積層し、得られた積層成形体を焼成することによって、本発明の連結基板を作製することができる。
特に、前記焼結助剤が0.5〜8質量%のMn及び0.5〜8質量%のSiOで、前記積層成形体を1200〜1500℃の非酸化性雰囲気中で焼成するため、低温焼結が可能となり、さらなる歪みの低減が容易となる。
本発明の連結基板を構成するセラミックパッケージを、図を用いて説明する。図1は本発明の連結基板の一例を示す平面図であり、図2は連結基板内に含まれるセラミックパッケージの一例を示す概略断面図である。
図1に示したように、連結基板1は、セラミックパッケージ2が縦と横に複数ずつ、マトリックス状に配列し、連結した状態で形成される。個々のパッケージは切り離し線3によってそれぞれ分割される。切り離し線3は、矢印X方向及びY方向にダイシング等の切断方法を用いて形成することができ、また、予め成形体に切り欠き溝を形成しておき、これを切り離し線3として用いて、ブレイクにより切断できる。
また、セラミックパッケージの配列は、列と行との数を任意に設定でき、セラミックパッケージ間には切り離し線3を形成するための余白4が設けられている。その間隔δは、1mm以下と狭く、材料の無駄を省きコスト低下を図るために、特に0.75mm以下、更には0.5mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、前記連結基板の一辺と、前記セラミックパッケージの一辺とがなす角度のうち大きい方をθとする時、(1-sinθ)≦2.0×10−6であることが重要である。(1-sinθ)が2.0×10−6を超えると連結基板を切断して個々のパッケージに分離する際に、パッケージ自体を切断してしまい、また、形状が歪んで寸法精度が悪いために不良が多くなるが、上記の条件を満たすと、パッケージ間の間隔を狭くしても不良の発生を抑制することができる。
セラミックパッケージは、例えば図2に示したように、アルミナ質焼結体から成り、絶縁基板14と、該基板表面に設けられたメタライズ層15とを具備する。
絶縁基板14は、基板底部14aと基板堤部14bとからなり、基板堤部14aの外周に基板堤部14bが一体的に設けられてなるものである。また、メタライズ層15は、基板底部14aの表面に設けられた表面メタライズ層15aと、外部との電気接続のために裏面に設けられた裏面メタライズ層15bと、表面メタライズ層15a及び裏面メタライズ層15bを接続するために基板底部14aの内部に形成されたビアメタライズ層15cと、基板堤部14bの上に蓋体を接合するために形成されたリングメタライズ層15dから成っている。
本発明の連結基板を構成するセラミックパッケージは、電子部品や半導体素子を内部に戴置し、蓋をして密封して用いるものであり、例えば、絶縁基板14の基板底部14aに設けられたメタライズ層15に対して電子部品が、導電性接着剤等を用いて電気的に接続されている。電子部品としては、水晶発振子、誘電体、抵抗体、フィルタ及びコンデンサのうち少なくとも1種を用いることができる(図示せず)。また、半導体素子もワイヤボンディングによりメタライズ層15と接続されている。
蓋体は、基板堤部14bの上面に被着形成されたリング状メタライズ層15dの表面に必要に応じ、メッキ層を形成し、共晶Ag−Cuロウ材等を用いて、シーム溶接等の方法により接合される。これにより電子部品や半導体素子は、セラミックパッケージと蓋体とで形成される空間内に気密に封止される。
本発明によれば、絶縁基板1は、アルミナセラミックスからなり、焼結助剤が1質量%以上含まれることが必要である。焼結助剤量を1質量%以上、特に2質量%以上、更には4質量%以上、より好適には6質量%以上であることが好ましい。
また、焼結助剤量の上限値は、アルミナセラミックスの特性を低下させる可能性があるため、20質量%以下、特に16質量%以下、更には14質量%以下、より好適には12質量%以下が良い。
絶縁基板1は、第2の成分としてMnを酸化物(Mn)換算で0.5〜8質量%、第3の成分としてSiを酸化物換算で0.5〜8質量%の割合で含むことが望ましい。MnおよびSi成分は焼結助剤として作用するものであり、Mn量を0.5質量%以上有することで、1200〜1500℃で絶縁基板を充分に緻密化し、8質量%以下とすることでMnAl結晶が過剰に析出し、焼結を妨げるのを防ぐ。従ってMn量は、特に1〜8質量%、さらには2〜7質量%有することが好ましい。また、SiO量を0.5質量%以上とすることで、焼結性に寄与する液相を充分に生成させて緻密化を促し、8質量%以下とすることで、1200〜1500℃の焼成温度における過焼結を防ぐ。従ってSi量は、特に1〜7質量%、さらには2〜7質量%有することが好ましい。
そして、所望により、第4の成分として、Mg,Ca,Sr,Baのうち少なくとも1種を配線導体との同時焼結性を高める上で酸化物換算で3質量%以下の割合で含んでもよい。そしてまた所望により、第5の成分として、W、Mo等の金属を焼結体を黒色化するための成分として2質量%以下の割合で含んでもよい。なお、本発明において焼結助剤とは上記第2〜5成分を意味する。
助剤成分が、1%よりも少ないと、助剤添加による基板歪み防止効果が小さくなり、16%よりも多いと、液相が多くなるため焼結時に変形を起こしやすくなる。また相対密度が94%よりも低下すると、緻密化が充分でないためにメタライズ層との接着強度が得られない。また、破壊やリークといったパッケージの信頼性に問題が生じる。
特に、前記主結晶相の平均粒径が0.6〜2.0μmであることが望ましい。0.6μm以上とすることで均一に焼結させ、2.0μm以下とすることで、過焼結による連結基板の変形を防ぐ。アルミナの結晶平均粒径は特に、0.8〜1.8μm、さらには、1.0〜1.6μmであることが好ましい。
さらに、上記連結基板を構成するアルミナ質焼結体に対するリング状メタライズ層5dの接着強度が49N以上、特に55N以上、さらには60N以上であることが好ましい。このように接着強度を49N以上にすることにより、封止後に蓋体12がリング状メタライズ層5dから剥離することを防止し、セラミックパッケージの気密性を充分に保つことができる。
次に、本発明における複数のセラミックパッケージから成る連結基板の製造方法について説明する。
まず、原料粉末として純度99%以上、平均粒子径が0.5〜2.0μmのアルミナ粉末、純度99%以上、平均粒子径0.3〜1.5μmのMn粉末、純度99%以上、平均粒子径0.3〜1.5μmのSiO粉末を準備する。
なお、上記のMn、及びSiは、上記の酸化物粉末以外に、焼成によって酸化物を形成し得る炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩等として添加してもよい。
これらの成分は、アルミナ粉末に対して、Mn粉末を0.5〜8質量%、特に1〜8質量%、更には2〜7質量%、SiO粉末を0.5〜8質量%、特に1〜7質量%、更には2〜7質量%の割合で添加することが、焼結性を高め、緻密化を促進するために好ましい。
なお、所望により、第4の成分として、Mg,Ca,Sr,Baのうち少なくとも1種を酸化物換算で3質量%以下、第5の成分として、W、Mo等の遷移金属の金属粉末や酸化物粉末を着色成分として金属換算で2質量%以下の割合で添加してもよい。
本発明によれば、累積粒度分布の微粒子側から累積10%、50%、90%の粒径をD10、D50、D90としたとき、原料粉末としてD50が0.5〜2・0μm、D90/D10が5以下、D50/D10が2.5以下、および加圧嵩密度が2.2g/cm以上であるアルミナ粉末と、アルミナ粉末のD50をD、助剤粉末のD50をDとしたとき、D/Dが0.5〜1.2である助剤粉末とを用いることが重要である。
アルミナ粉末のD50が0.5μmより小さいと、グリーンシートの成形が困難となり、コストも上昇する。2.0μmより大きいと、分散性が低下する。D90/D10が5より大きいと粗大粒および/または微粒が含まれ、分散性を低下させる。D50/D10が2.5より大きいと、微粒が多く含まれ、成形性を低下させる。そして、加圧嵩密度が2.2g/cmよりも小さいと、やはり成形性を低下させる。
助剤粉末は、D/Dが0.5よりも小さいと、成形性が悪化し、1.2よりも大きいと、分散性が悪化する。この助剤粉末を1質量%以上添加して、テープ成形によりグリーンシートを作製し、前記グリーンシートに導体ペーストを用いて複数の配線パターンを被着形成した後、適宜積層し、得られた積層成形体を焼成することが重要である。特に、2質量%以上、更には4質量%以上、より好適には6質量%が好ましい。
上記の混合粉末に対して適宜有機バインダを添加した後、これをプレス法、ドクターブレード法、圧延法、射出法等の周知の成形方法によって、グリーンシートを作製する。例えば、上記混合粉末に有機バインダや溶媒を添加してスラリーを調整した後、ドクターブレード法によってグリーンシートを形成する。或いはまた、混合粉末に有機バインダを加え、プレス成形、圧延成形等により所定の厚みのグリーンシートを作製できる。
所望により、グリーンシートに対して、マイクロドリル、レーザー等により直径50〜250μmのビアホールを形成することができる。
このようにして作製したグリーンシートに対して、導体ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等の方法により各グリーンシート上に配線パターン状、或いはリング状に印刷塗布するとともに、所望により、上記の導体ペーストをビアホール内に充填する。
その後、導体ペーストを印刷塗布したグリーンシートを位置合わせして積層圧着し、この積層体を、最高温度1200〜1500℃の非酸化性雰囲気中で焼成する。
このときの温度が1200℃以上とすることでパッケージを充分に緻密化させ、また、1500℃以下とすることで、アルミナの粒成長による粗大粒の生成を抑制し、また、メタライズ層の主成分となる金属自体の焼結を防ぐことで、アルミナとの接着強度を保持する。そのため焼成温度は、特に1300〜1400℃であることが好ましい。
また、焼成雰囲気は、Mn成分および金属が酸化されないように、非酸化性雰囲気であることが望ましい。
具体的には、窒素、又は窒素と水素との混合ガスを用いることが好ましい。有機バインダの脱脂をする上では、水素及び窒素を含み、露点+30℃以下、特に25℃以下の非酸化性雰囲気であることが望ましい。なお、雰囲気中には、所望により、アルゴン等の不活性ガスを混入してもよい。
焼成後、リング状メタライズ層5dの表面には、Ni、Co、Cr、AuおよびCuのうち少なくとも1種から成るメッキ層を形成することが望ましい。
このような方法で製造した連結基板は、メタライズ層との同時焼成が可能で、歪みの少ない連結基板として好適に用いることができる。
なお、最終的には、絶縁基板4内部に電子部品6及び/又は半導体素子8を実装し、メタライズ層5との間を電気的に接続し、且つリング状に形成されたメタライズ層5dの表面にメッキ層10を被覆し、ロウ材11によって蓋体12をシーム溶接等で接合することにより、電子部品6及び/又は半導体素子8が気密に封止された半導体装置を得ることができる。
純度99%以上、表1に示した粒度のアルミナ粉末、純度99%以上のMn粉末、純度99%以上のSiO粉末、純度99%以上、平均粒子径0.7μmのMgCO粉末、純度99%以上、平均粒子径1.1μmのCaCO粉末、純度99%以上、平均粒子径1.0μmのSrCO粉末、平均粒子径1.2μmのBaCO粉末、純度99%以上、平均粒子径1.2μmのW粉末、純度99%以上、平均粒子径0.7μmのMo粉末を準備した。
なお、アルミナ粉末の粒度分布をレーザー回折散乱法により測定し、D10、D50、D90を算出した。焼結助剤粉末もそれぞれ粒度分布を測定し、各粉末のD50を算出した後、焼結助剤の組成割合を乗じて焼結助剤粉末全体のD50を算出し、Dとした。
また、Mn粉末及びSiO粉末の平均粒径は、0.5μm、1μm、1.5μm、2.3μmのものをそれぞれ準備し、焼結助剤粉末の平均粒径が表1となるように調整した。
アルミナ粉末の加圧嵩密度ρは、上記のアルミナ粉末10gを98MPaの圧力を加えてφ20の柱状に成形したときの成形体密度を測定し、粉体密度として表1に表示した。
これらの原料粉末を表1に示す割合で混合した後、成形用有機樹脂(バインダ)としてアクリル系バインダと、トルエンを溶媒として混合してスラリーを調整し、しかる後に、ドクターブレード法にて所定厚みのグリーンシートを作製した。
Figure 2005136045
得られたグリーンシートを所定厚みに積層し、露点+25℃の窒素水素混合雰囲気にて脱脂を行った後、引き続き、1000℃から表1に示す焼成最高温度まで200℃/hで昇温し、それを焼成温度として露点+25℃の窒素水素混合雰囲気にて1時間焼成した後、1000℃までを200℃/hで冷却し、連結基板を作製した。
得られた焼結体の相対密度は、アルキメデス法によって測定した嵩密度と理論密度との比率から算出し、sinθは画像認識により歪みを測定して求めた。アルミナの平均結晶粒子径は、インターセプト法により測定した。
一方、平均粒子径1.5μmのMo粉末95質量%、平均粒子径1.2μmのアルミナ粉末5質量%を調整した後、アクリル系バインダとアセトンを溶媒として混合し、導体ペーストを調製した。
そして、上記と同様にして作製したグリーンシートに対して、打ち抜き加工を施し、直径が100μmのビアホールを形成し、このビアホール内に、上記の導体ペーストをスクリーン印刷法によって充填するとともに、配線パターン状及びリング状に印刷塗布した。なお、リング状のメタライズ層を形成したグリーンシートは、電子部品を収納する部位を打ち抜き加工によって除去した。
このとき、焼結後に110×110×0.4mmの連結基板中に5×5mmのパッケージが400個含まれるように加工する。
このようにして作製したグリーンシートを位置合わせし、積層圧着して積層体を作製した。この後、この積層成形体を露点+25℃の窒素水素混合雰囲気にて脱脂を行った後、露点+25℃の窒素水素混合雰囲気にて脱脂を行った後、引き続き、昇温速度200℃/hで1000℃から焼成最高温度まで昇温し、焼成最高温度にて露点+25℃の窒素水素混合雰囲気にて1時間焼成した後1000℃までを200℃/hで冷却した。
以上のようにして作製した連結基板を、切断用基準線5を基準としてスライシングにより個片化を行った。セラミックパッケージ間の間隔δは0.2mmであった。分割された個々のセラミックパッケージを画像解析し、基準点から200μm以上のずれがある場合を不良とし、パッケージ不良率を算出した。
また、メタライズ強度は、焼成後2mm×20mmの大きさになるように導体ペーストをグリーンシートにスクリーン印刷し、上記と同様の方法で焼成した後、Niめっきを施し、これにFe−Ni−Coのリードピンを共晶Ag−Cuロウ材を用いて接着し、20mm/minの速度で垂直に引っ張り上げて剥離した時の荷重をメタライズ強度として評価した。結果を表2に示した。
Figure 2005136045
本発明の試料No.2、4、7〜9、11〜20、22及び24〜26は、(1−sinθ)の値が2×10−6以下であるため、パッケージの不良率が1%以下であった。
特に、相対密度が94%以上、平均結晶粒径が2μm以下である試料No.2、4、7〜9、12、13、15〜20、22、25及び26は、メタライズ強度が50N以上あり、より信頼性の高いセラミックパッケージが得られた。
一方、微粒のアルミナ粉末(D50が0.4)を用いたために凝集が生じ、(1−sinθ)の値が3.2×10−6と大きい本発明の範囲外の試料No.1は、連結基板の歪みが大きく、パッケージの不良率が24と高くなった。
また、粗粒のアルミナ粉末(D50が2.5)を用いたために成形体の充填が悪く、(1−sinθ)の値が2.2×10−6と大きい本発明の範囲外の試料No.3は、連結基板に歪みを生じ、パッケージの不良率が3%であった。
90/D10が5を越える、即ち粒度分布が広いため、充填および分散が悪く、(1−sinθ)の値が2.42×10−6と大きい本発明の範囲外の試料No.5は、パッケージ不良率が11%であった。
加圧嵩密度の小さいアルミナ粉末を用いた本発明の範囲外の試料No.6は、凝集が生じ、連結基板に歪みが生じたため、パッケージ不良率が21%と大きかった。
助剤量が1%に満たず、緻密化が進まず試料No.10は、切断時にセラミックパッケージが破壊したため、不良率が15%と高く、メタライズ強度は27Nと低かった。
微粒の焼結助剤粉末を用いたためD/Dが0.3と小さく、(1−sinθ)の値が2.2×10−6と大きい本発明の試料試料No.21は、凝集を生じて連結基板の歪みが大きくなり、パッケージの不良率が7%であった。
また、粗粒の焼結助剤粉末を用いたためD/Dが1.5と大きく、(1−sinθ)の値が2.12×10−6と大きい試料No.23は、粉末充填および分散が充分でなかったため、連結基板に歪みが生じ、パッケージ不良率が5%であった。
本発明の連結基板の一例を示す平面図である。 本発明の連結基板を構成するセラミックパッケージの一例を示す概略断面図である。 従来連結基板の一例を示す平面図である。
符号の説明
1・・・連結基板
2・・・セラミックパッケージ
3・・・切り離し線
4・・・余白
5・・・切断用基準線
5X、5Y・・・基準線
6・・・セラミックパッケージの一辺
θ・・・連結基板の一辺とセラミックパッケージの一辺とがなす角度のうち大きい方
δ・・・セラミックパッケージ間の間隔
14・・・絶縁基板
14a・・・基板底部
14b・・・基板堤部
15・・・メタライズ層
15a・・・表面メタライズ層
15b・・・裏面メタライズ層
15c・・・ビアメタライズ層
15d・・・リング状メタライズ層

Claims (5)

  1. 電気素子が表面に実装される基板底部の外周に、基板堤部が一体的に設けられてなる絶縁基板と、該絶縁基板の内部及び/又は表面に設けられたメタライズ層と、を具備するセラミックパッケージが縦及び横方向にマトリックス状に配列されてなる連結基板において、該連結基板がアルミナを主結晶相とし、焼結助剤を合計で1質量%以上含むとともに、前記セラミックパッケージ間の間隔が1mm以下で、前記連結基板の一辺と、前記セラミックパッケージの一辺とがなす角度のうち大きい方をθとする時、(1−sinθ)≦2.0×10−6を満たすことを特徴とする連結基板。
  2. 前記主結晶相の平均粒径が0.5〜2.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の連結基板。
  3. 前記絶縁基板が、MnをMn換算で0.5〜8質量%、SiをSiO換算で0.5〜8質量%の割合で含むことを特徴とする請求項2に記載の連結基板。
  4. 累積粒度分布における微粒子側から累積10%、50%、90%の粒径をそれぞれD10、D50、D90とした時、D50が0.5〜2・0μm、D90/D10が5以下、D50/D10が2.5以下、及び加圧嵩密度が2.2g/cm以上であるアルミナ粉末に対して、アルミナ粉末のD50をD、焼結助剤粉末のD50をDとしたとき、D/Dが0.5〜1.2となる焼結助剤粉末を1質量%以上添加したスラリーを用いてグリーンシートを作製し、該グリーンシートの表面に配線パターンを形成した後、前記グリーンシートと前記配線パターンを形成したグリーンシートを適宜積層し、得られた積層成形体を焼成することを特徴とする連結基板の製造方法。
  5. 前記焼結助剤が0.5〜8質量%のMn及び0.5〜8質量%のSiOで、前記積層成形体を1200〜1500℃の非酸化性雰囲気中で焼成することを特徴とする請求項4に記載の連結基板の製造方法。

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