JP2005135640A - 照明用通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】照明子機の台数が多い場合でも照明親機と照明子機との間の通信によって生じる通信占有時間を短くした照明用通信システムを提供する。
【解決手段】照明親機Aは、照明エリアR0内の全ての照明子機B11…と中継器C1…とに第1の周波数で送信信号を送信する。この送信信号を受信した照明子機B11…は、送信信号の内容に応じて照明負荷を制御するとともに、少なくとも隣接する小エリアR1…内の無線通信で用いられる周波数及び第1の周波数とそれぞれ異なる第2の周波数で、同じ小エリアの中継器C1…へ返信信号を返信する。そして各中継器C1…は、送信信号の送信対象である全ての照明子機B11…から返信信号を受信すると、返信信号の受信完了を示す返信完了信号を照明親機Aに対して第1の周波数で返信する。
【選択図】図1
【解決手段】照明親機Aは、照明エリアR0内の全ての照明子機B11…と中継器C1…とに第1の周波数で送信信号を送信する。この送信信号を受信した照明子機B11…は、送信信号の内容に応じて照明負荷を制御するとともに、少なくとも隣接する小エリアR1…内の無線通信で用いられる周波数及び第1の周波数とそれぞれ異なる第2の周波数で、同じ小エリアの中継器C1…へ返信信号を返信する。そして各中継器C1…は、送信信号の送信対象である全ての照明子機B11…から返信信号を受信すると、返信信号の受信完了を示す返信完了信号を照明親機Aに対して第1の周波数で返信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、それぞれ照明負荷の点灯状態を制御する複数台の照明子機と、各照明子機の動作を制御する照明親機との間で無線通信により通信を行う照明用通信システムに関するものである。
従来より、照明負荷の制御に関わる送信信号を無線信号により送信する照明親機と、送信信号を受信しこの送信信号に従って照明負荷を制御し、且つ、送信信号に対する返信信号を無線信号により照明親機へ返送する複数台の照明子機とを照明エリア内に配置し、照明親機と複数台の照明子機との間で無線通信により通信を行う照明用通信システムが提供されている。
このような照明親機と照明子機とで構成される照明用通信システムでは、広いエリアに多数の照明子機を設置して使用する場合、通信距離、信号の衝突、通信占有時間といった問題が発生する。
これらの問題の内、通信距離に関しては、一般に、照明親機と照明子機との間の無線通信を中継する中継器を設けることで解決を図っている。例えば通信距離が長くなったために、照明子機と照明親機との間の通信が成功したり、失敗したりというように通信が不安定な状況になれば、照明親機から照明子機へ制御コマンドを送信する場合は、中継器にも同時に制御コマンドを送信しておき、コマンド送信後、ある一定時間内に照明子機から照明親機への返信コマンドが返信されなければ、中継器が照明親機の送信した制御コマンドを照明子機に対して再送するというものである。また通信距離が長すぎて、両者の間で全く通信ができない場合は、照明親機が中継器にコマンドを送信し、中継器が照明親機からのコマンドを照明子機へ転送するといった方法でコマンドの伝送が行われている(例えば特許文献1参照)。
また1つの照明エリアを複数の小エリアに分割し、照明親機から特定の小エリアに配置されている照明子機に対してコマンドを送信し、照明子機をエリア毎に制御することも行われるが、この場合は信号の衝突が問題になるため、隣接する小エリアに配置された照明子機に妨害を与えないように(つまり、各小エリア間で信号が衝突しないように)、各々の小エリア毎に使用する周波数を切り替えてコマンドを送信している(例えば特許文献2参照)。
特表2000−504899号公報
特開2002−171215号公報
上述した後者の照明用通信システムにおいて、照明子機が使用する周波数を各小エリア毎に切り替える方法としては、照明子機でコマンドを受信する毎に、受信待機状態で待ち受ける信号の周波数を複数の周波数の中で順番に切り替えていくという方法があるが、この方法ではコマンドを受信するまでに時間がかかったり、コマンドの取りこぼしが発生するなど通信が不確実になる場合があり、そのためにコマンドを再送する必要が生じて、結果的に通信に時間がかかるという問題があった。
またこのような照明用通信システムとしては、例えばホテルの宴会場のように間仕切り壁で内部が複数に仕切られるような部屋に照明親機と複数台の照明子機とを設置し、これら照明親機と照明子機との間で無線通信を行って照明子機の動作を制御するシステムもあった。ここで、間仕切り壁を取り払って部屋全体を1つのエリアとして使用する場合、照明親機から全ての照明子機にコマンドを送信して、全照明子機を一括して制御し、部屋を間仕切り壁で複数の小エリアに仕切って使用する場合は、照明親機から各小エリアの照明子機に対して小エリア毎にコマンドを送信して、各照明子機を各々の小エリア毎に制御するのであるが、広大なエリアに多数の照明子機を設置して使用する場合、通信占有時間の問題が顕著になる。通信占有時間とは、照明親機が1乃至複数台の照明子機に1つの制御コマンドを送信してから、制御コマンドを受信した照明子機で制御コマンドに対する処理が行われるとともに、制御コマンドを受信した全ての照明子機から返信コマンドを受信するまでの時間を示している。例えば図13(a)に示すように宴会場のような大きな部屋1に百台の照明子機B1〜B100を設置し、部屋1の全体を1つのエリアR0として、照明親機Aから全ての照明子機B1〜B100にブロードキャスト通信により制御コマンドを送信する場合の通信手順を図13(b)に基づいて説明する。先ず照明親機Aから全ての照明子機B1〜B100に対してブロードキャスト通信により制御コマンドを送信すると(同図(b)中のa1)、各々の照明子機B1〜B100では受信した制御コマンドに対する処理を行うとともに、返送タイミングにしたがって制御親機Aに返信コマンドを順番に返送する(a2,a3…a101)。このとき照明親機Aには、制御コマンドを送信した全ての照明子機B1〜B100から百台分の返信コマンドが返送されるので、照明子機B1…と照明親機Aとの間の通信が完了するまでにはかなりの時間が必要になる。例えば1つの返信コマンド(フレーム)を250mSとした場合は、250(mS)×101=25250(mS)の時間がかかることになり、この期間中(通信占有時間)は通信に使用している周波数帯域が占有されることになって、同じ通信システムで別のコマンドを送信することができなくなる。すなわち、照明子機B1…の台数が増えると、通信占有時間が長くなって、通信に支障をきたすという問題があった。
また、図14に示すように部屋1を間仕切り壁2,2で3つの小エリアR1〜R3に仕切り、各々の小エリアR1〜R3毎に照明子機B1〜B100を制御する場合に、各小エリアR1〜R3に設置された照明子機B1〜B100と照明親機Aとの間で同一の周波数を用いて無線通信を行うと、照明親機Aから小エリアR1内の照明子機B1…に対して送信された制御コマンドを、別の小エリアR2,R3の照明子機が受信してしまい、所望の制御が行われなくなるため、通常は各々の小エリアR1〜R3毎に使用する周波数を切り替えて通信を行っている。ここで、各々の照明子機B1…が使用する周波数の切り替えは、各照明子機B1…に設けた周波数切替スイッチをユーザが操作して行っているが、照明子機B1…の台数が多い場合は周波数の設定作業が非常に面倒になり、使い勝手が悪くなるという問題があった。また、1つの部屋1を複数の小エリアR1〜R3に分割するのではなく、図15に示すように建物1’内の各階(1F,2F,3F)をそれぞれ小エリアR1,R2,R3として、各小エリアR1,R2,R3にそれぞれ複数台の照明子機B11〜B1n,B21〜B2n,B31〜B3nを配置し、照明親機Aが建物全体の照明子機B11…を一括制御する場合と、各階の照明子機B11…を小エリアR1…毎に制御する場合にも上述と同様の問題が発生する。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、照明子機の台数が多い場合でも照明親機と照明子機との間の通信によって生じる通信占有時間を短くした照明用通信システムを提供することにある。さらに請求項5及び6の発明の目的とするところは、上記の目的に加えて、照明エリアに設置された複数台の照明負荷を一括制御する場合でも、照明エリアを分割した小エリア毎に照明負荷を制御する場合でも信号衝突が発生しないように各照明子機の使用する周波数の設定を容易に行える照明用通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、照明負荷の制御に関わる送信信号を無線信号により送信する照明親機と、送信信号を受信しこの送信信号に従って照明負荷を制御し、且つ、送信信号に対する返信信号を無線信号により送信する複数台の照明子機とを照明エリア内に配置するとともに、照明エリアを複数の小エリアに分割して、各々の小エリアに当該小エリア内の照明子機と照明親機との間の無線通信を中継する中継器を配置した照明用通信システムにおいて、照明親機は、照明子機および中継器に対して第1の周波数で送信信号を送信し、この送信信号を受信した照明子機は、少なくとも隣接する小エリア内の照明子機と中継器との間の無線通信に用いる周波数及び第1の周波数とそれぞれ異なる第2の周波数で中継器に対して返信信号を返信し、各中継器は、送信信号の送信対象である全ての照明子機から返信信号を受信すると、返信信号の受信完了を示す返信完了信号を照明親機に対して第1の周波数で返信することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、照明子機及び中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、受信待機状態において周波数切替部は、第1の周波数で信号を待ち受ける期間と、第2の周波数で信号を待ち受ける期間とを所定の時間間隔で交互に設けたことを特徴とする。ここでいう所定の時間間隔とはごく短い時間間隔であって、第1の周波数で信号を待ち受ける状態と、第2の周波数で信号を待ち受ける状態とを短時間で交互に繰り返すことによって、第1の周波数又は第2の周波数で送信された信号を確実に受信できるようにしている。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、照明子機及び中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、周波数切替部は、通信部が無線信号の送信処理又は受信処理の何れかの処理を行うと、所定の通信手順に従って次に送信されてくる信号の周波数に受信する信号の周波数を切り替えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1の発明において、照明子機及び中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、周波数切替部は、通信部が受信した無線信号の内容に基づいて、送信周波数を返送信号の返送先に対応した周波数に切り替えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、照明子機及び中継器に、少なくとも隣接する小エリア内で信号の衝突が生じないように第2の周波数の値を設定する周波数設定部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、照明親機に、照明親機、照明子機、又は中継器の何れかで無線信号の受信状態が異常になると、第2の周波数の値を再設定する手段を設けたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明では、照明親機から送信信号を各小エリアに配置された照明子機に対して送信し、全ての照明子機を一括して制御する場合、各照明子機は受信した送信信号に従って動作するとともに、送信信号に対する返信信号を隣接する小エリア内の通信に用いられる周波数や第1の周波数とはそれぞれ異なる第2の周波数で中継器に返信しており、各小エリアの中継器は、送信信号の送信対象である全ての照明子機から返信信号を受信すると、返信完了信号を照明親機に対して第1の周波数で返信しているので、各々の小エリア毎に照明子機から中継器に対して返信信号を第2の周波数で返信させることで、照明子機から返信される返信信号を各小エリア毎に並列的に処理することができ、全ての照明子機から照明親機に対して返信信号を送信させる場合に比べて通信占有時間が短縮するという効果がある。
請求項2の発明では、周波数切替部が、第1の周波数で信号を待ち受ける期間と、第2の周波数で信号を待ち受ける期間とを所定の時間間隔で交互に設けているので、第1の周波数の信号を受信待ちする待機状態と、第2の周波数の信号を受信待ちする待機状態とを交互に設定して、第1の周波数の信号、又は、第2の周波数の信号の何れが送信されてきても、確実に信号を受信できるようにしている。またユーザが周波数を切り替える手間が要らないので、使い勝手が向上するという効果もある。
請求項3の発明では、照明子機或いは中継器では送信処理又は受信処理の何れかの処理を行うと、所定の通信手順に従って次に送信されてくる信号が第1の周波数の信号か、第2の周波数の信号かを予測できるので、その予測に応じて待ち受ける信号の周波数を切り替えることで、確実に信号を受信することができる。例えば照明親機が照明子機に送信信号を送信した場合、照明子機は中継器に返信信号を返信した後は中継器との通信が可能なように第2の周波数の受信状態で待機し、中継器が照明親機に返信完了信号を送信した後は照明親機との通信が可能なように第1の周波数の受信状態で待機することで、信号を確実に受信でき、且つユーザが周波数を切り替える手間が要らないので、使い勝手が向上するという効果もある。
請求項4の発明では、通信部が受信した無線信号の内容に応じて周波数切替部が送信周波数を切り替えることで、返送信号の返送先を切り替えることができ、通信に要する時間を更に短くして、通信占有時間を短縮でき、また周波数を切り替える手間が不要なので、使い勝手を更に向上させることができる。
請求項5の発明では、周波数設定部が、少なくとも隣接する小エリア内で信号の衝突が生じないように第2の周波数の値を設定しているので、信号の衝突が発生して通信が行えなくなるのを防止でき、また第2の周波数を手動で設定する手間が省け、使い勝手が向上する。
請求項6の発明では、照明親機、照明子機、又は中継器の何れかで無線信号の受信状態が異常になると、第2の周波数の値を再設定する手段を設けているので、第2の周波数を再設定することによって、照明親機と照明子機と中継器との間の通信を確実に行わせることができ、無線信号の受信に失敗した際に無線信号を再送するような通信システムでは再送の回数を減らすことで通信占有時間を短縮することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図8に基づいて説明する。図1は本システムの概略構成図であり、このシステムは、照明負荷の制御に関わる送信信号を無線信号により送信する照明親機Aと、送信信号を受信しこの送信信号に従って照明負荷を制御するとともに、送信信号に対する返信信号を無線信号により返信する複数台の照明子機B11…とを照明エリアR0内に配置し、この照明エリアR0を複数のエリア(小エリア)R1〜R3に分割して、各々のエリアR1,R2,R3にエリア内の照明子機B11〜B1n,B21〜B2n,B31〜B3nと照明親機Aとの間の無線通信をそれぞれ中継する中継器C1〜C3を配置して構成される。
本発明の実施形態1を図1〜図8に基づいて説明する。図1は本システムの概略構成図であり、このシステムは、照明負荷の制御に関わる送信信号を無線信号により送信する照明親機Aと、送信信号を受信しこの送信信号に従って照明負荷を制御するとともに、送信信号に対する返信信号を無線信号により返信する複数台の照明子機B11…とを照明エリアR0内に配置し、この照明エリアR0を複数のエリア(小エリア)R1〜R3に分割して、各々のエリアR1,R2,R3にエリア内の照明子機B11〜B1n,B21〜B2n,B31〜B3nと照明親機Aとの間の無線通信をそれぞれ中継する中継器C1〜C3を配置して構成される。
照明親機Aは、図2(a)に示すように制御部10と、通信部11と、操作部12と、コマンド作成部13と、周波数設定部14と、表示部15と、ブザー出力部16と、記憶部17と、電源部18とを主要な構成として備える。制御部10は例えばマイクロコンピュータ(以下、CPUと言う)からなり、制御コマンドの送信処理や返信信号の受信処理などを含め照明親機A全体の制御に関わる処理を行う。通信部11は例えば特定小電力無線用のRFモジュールなどで構成され、照明子機B11…或いは中継器C1…との間で無線信号により通信を行うものである。操作部12は例えばプッシュスイッチやスライドスイッチなどのスイッチで構成されて、照明子機B11…に対して制御コマンドを送信する際(例えば照明子機B11…の点灯状態を変更する際)に操作されるものである。コマンド作成部13はCPUの演算機能によって実現され、操作部12の操作に応じて照明子機B11…に送信するコマンドを作成する。周波数設定部14は照明親機Aと照明子機B11…と中継器C1…で通信に用いる周波数を設定するためのものであり、周波数の設定は送信コマンドで行っても良いし、スライドスイッチを設けて選択するようにしても良い。表示部15は例えばLEDや液晶モジュールなどで構成され、動作状態や周波数の設定状態を表示するようになっている。記憶部17は例えばEEPROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、無線通信に用いる周波数の設定値などを記憶する。
ここで、照明親機Aにおいて操作部12が操作されると、制御部10が、操作部12からの操作入力に応じて、コマンド作成部13により操作部12の操作に応じた制御コマンドを作成させるとともに、作成した制御コマンドを通信部11から第1の周波数で送信させる。なお、操作部12の代わりにPDAなどの携帯端末を照明親機Aに接続して、携帯端末により入力された制御コマンドを通信部11から送信させるようにしても良い。また制御部10は、操作部12による操作時や、通信部11による送受信の際や、異常の発生時にブザー出力部16を用いてブザー音を出力させるようにしても良い。
次に中継器C1〜C3の構成をエリアR1に設置された中継器C1を例にして説明する。尚、他の中継器C2…も中継器C1と同様の構成を有しているので、その説明は省略する。中継器C1は、図2(b)に示すように制御部40と、通信部41と、操作部42と、コマンド作成部43と、周波数切替部44と、カウンタ部45と、表示部46と、ブザー出力部47と、記憶部48と、電源部49とを主要な構成として備える。制御部40は例えばマイクロコンピュータ(CPU)からなり、制御コマンドや返信コマンドの送信処理又は受信処理などを含め、中継器C1全体の制御に関わる処理を行う。通信部41は例えば特定小電力無線用のRFモジュールなどで構成され、照明親機A又は照明子機B11…との間で無線信号により通信を行うものである。操作部42は例えばプッシュスイッチやスライドスイッチなどのスイッチで構成されて、照明子機B11…に対して制御コマンドを送信する際(つまり照明子機B11…の点灯状態を変更する際)に操作されるものである。なお操作部42により後述する第1及び第2の周波数を設定するようにしても良い。コマンド作成部43はCPUの演算機能によって実現され、照明親機A又は照明子機B11…に送信するコマンドを作成する。周波数切替部44は、通信部41が受信したコマンドの内容や時間などの切替条件が成立すると、受信待機状態において待ち受けする信号の周波数を予め設定された第1及び第2の周波数の何れかに切り替えるものである。表示部46は例えばLEDや液晶モジュールなどで構成され、動作状態や周波数の設定状態を表示するようになっている。記憶部48は例えばEEPROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、無線通信に用いる第1及び第2の周波数の設定値などを記憶する。またブザー出力部47は、周波数などの設定時やコマンドの受信時に鳴動してブザー音で報知するものであり、異常発生時に鳴動して警報を発するようにしても良い。
次に照明子機B11…,B21…,B31…の構成をエリアR1に設置された照明子機B11を例にして説明する。尚、他の照明子機も照明子機B11と同様の構成を有しているので、その説明は省略する。照明子機B11は、図2(c)に示すように制御部20と、通信部21と、操作部22と、コマンド作成部23と、周波数切替部24と、カウンタ部25と、検知部26と、表示部27と、ブザー出力部28と、記憶部29と、電源部30と、照明負荷31とを主要な構成として備える。制御部20は例えばマイクロコンピュータ(CPU)からなり、制御コマンドや返信コマンドの送信処理又は受信処理などの処理を含め、照明子機B11全体の制御に関わる処理を行う。通信部21は例えば特定小電力無線用のRFモジュールなどで構成され、照明親機A又は中継器C1との間で無線信号により通信を行うとともに、照明負荷31との間で無線信号により通信を行うものである。操作部22は例えばプッシュスイッチやスライドスイッチなどのスイッチで構成されて、照明子機B11の各種の設定や照明親機Aへの登録のための操作を行うものである。なお操作部22により後述する第1及び第2の周波数を設定するようにしても良い。コマンド作成部23はCPUの演算機能によって実現され、照明親機A又は中継器C1に送信するコマンドを作成する。周波数切替部24は、通信部21が受信したコマンドの内容や時間などの切替条件が成立すると、受信待機状態において待ち受けする信号の周波数を予め設定された第1及び第2の周波数の何れかに切り替えるものである。検知部26は例えば人体が放射する熱線を検知することによって人の存否を検出する焦電素子を用いた人体検知センサや、CdS或いはフォトダイードなどの明るさセンサからなり、これらのセンサの検知結果をもとに、例えば周囲が所定の基準照度よりも暗い状態で人を検知すると照明負荷31を点灯させるというように制御部20が照明負荷31の点灯状態を制御しても良い。また表示部27は例えばLEDや液晶モジュールなどで構成され、動作状態や周波数の設定状態を表示するようになっている。記憶部29は例えばEEPROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、無線通信に用いる第1及び第2の周波数の設定値などを記憶する。またブザー出力部28は、周波数などの設定時やコマンドの受信時に鳴動してブザー音で報知するものであり、異常発生時に鳴動して警報を発するようにしても良い。
また照明負荷31は、例えば特定小電力無線用のRFモジュールなどで構成され、通信部21との間で無線信号により通信を行う通信部32と、例えばマイクロコンピュータ(CPU)からなり、通信部32が受信した制御コマンドの内容に応じてランプ35の点灯状態を制御するための制御信号を生成する制御部33と、制御部33から入力される制御信号に応じて、白熱灯や蛍光灯などのランプ35の点灯状態を制御する点灯制御回路部34と、各部に電源を供給する電源部36とで構成される。なお照明子機B11…は、照明負荷31を別体とし、照明負荷31に無線信号で制御信号を送信することによって照明負荷31の動作を制御しているが、照明負荷31を照明子機B11…と一体にした構成でも良く、また通信部21と通信部32との間の通信を有線で行っても良い。
ここで、照明親機Aの通信部11は第1の周波数f0でコマンドの送受信を行っており、照明子機B11…及び中継器C1…の通信部21,41は第1の周波数f0を用いて照明親機Aとの間で通信を行うとともに、各々のエリアR1〜R3内では隣接するエリア内の通信に用いられる周波数および第1の周波数f0とは異なる第2の周波数で通信を行っている。表1は照明親機Aと各エリアR1〜R3の照明子機B11…及び中継器C1…がそれぞれ使用する周波数を示しており、エリアR1内の照明子機B11…及び中継器C1は第1の周波数f0と第2の周波数f1とを切り替えて使用し、エリアR2内の照明子機B21…及び中継器C2は第1の周波数f0と第2の周波数f2とを切り替えて使用し、エリアR3内の照明子機B31…及び中継器C3は第1の周波数f0と第2の周波数f3とを切り替えて使用している。
次に照明親機Aから照明エリアR0内の全ての照明子機B11…に対して制御コマンドを送信する際の通信手順について図3及び図4を参照して説明する。尚、図4(a)(b)(d)は照明親機A、中継器C1、照明子機B11でそれぞれ送受信されるコマンドのタイムチャート、同図(c)(e)は中継器C1及び照明子機B11の受信周波数の状態を示すタイムチャートである。また、図4中で枠内にハッチングを施したコマンドは受信コマンド、枠内にハッチングを施していないコマンドは送信コマンドを示し、他のフローチャートでも同様の表示を行っている。
先ず照明親機Aにおいてコマンド作成部13が操作部12の操作に応じて「点灯」「消灯」「調光率x%」といった照明子機B11…を制御するための制御コマンドCAを作成すると、制御部10はこのコマンドCAを通信部11から第1の周波数f0で送信させ(図3のb1)、送信されたコマンドCAは複数の照明子機B11…の通信部21で受信されると同時に、各エリアR1…毎に設けられた中継器C1…の通信部41によっても受信される。照明子機B11…及び中継器C1…の記憶部29,48には通信に用いる周波数(所有周波数)として2種類の周波数が設定されており、受信待機状態において周波数切替部24,44は、通信部21,41が第1の周波数f0で信号を待ち受ける期間T1と、第2の周波数f1〜f3で信号を待ち受ける期間T2とを所定の時間間隔で交互に設けている。ここに、所定の時間間隔とはごく短い時間間隔であって、第1の周波数f0で信号を待ち受ける状態と、第2の周波数f1〜f3で信号を待ち受ける状態とを短時間で交互に繰り返すことによって、第1の周波数f0の信号、又は、第2の周波数f1〜f3の信号がどのタイミングで送信されても確実に信号を受信できるようにし、受信待機状態において受信対象の周波数のコマンドが入力されると、コマンドの受信が完了するまでその周波数の受信状態を継続するようになっている。
そして制御用のコマンドCAを受信した照明子機B11…では、受信したコマンドCAの制御内容を通信部21から対応する照明負荷31に送信して、照明負荷31にコマンドCAの制御内容に応じた動作を行わせると共に、コマンド作成部23がコマンドCAに対する返信コマンドCBを作成し、このコマンドCBを制御部20が通信部21から同じエリアR1…内の中継器C1…へ第2の周波数f1…で返信させている(図3のb2)。なお、各エリアR1…内の照明子機B11…は予め設定された順番で中継器C1…に返信用のコマンドCBを返信しているので、中継器C1…に返信信号を送信する際に信号の衝突がおこらないようになっている。返信の順番は例えば照明子機B1…に割り当てたアドレス順でも良いし、照明親機Aや中継器C1…によって返信の順番を設定しても良い。
ここで、各エリアR1…に配置された中継器C1…の通信部41は、同じエリア内の照明子機B11…から第2の周波数f1…で送信されてくる返信信号を順番に受信する。各中継器C1…の制御部40は、通信部41が照明親機Aから送信されたコマンドCAを受信した時点で、このコマンドCAがどの照明子機B11…に向けて送信されたものかを判別しており、周波数切替部44により送信対象の全ての照明子機B1…から返信信号が返信される時間だけ第2の周波数f1…の信号を待ち受ける状態に切り替えて受信待機する。そして、各中継器C1…では、通信部41がコマンドCAの送信対象である全ての照明子機B1…から返信用のコマンドCBを受信すると、制御部40が、通信部41から照明親機Aへ返信完了コマンドCCを第1の周波数f0で送信させる(図3のb3〜b5)。また、返信完了コマンドCCの返送後は、周波数切替部44が、再び第1の周波数f0で信号を待ち受ける期間T1と、第2の周波数f1〜f3で信号を待ち受ける期間T2とを一定の時間間隔で交互に切り替えて受信待機している。尚、照明エリアR0内には中継器C1…が複数台存在するので、コマンドの衝突が生じないようなタイミングで各中継器C1…から照明親機Aへ返信完了コマンドが返信されるようになっている。
ところで、各エリアR1…の中継器C1…では、制御コマンドCAを受信した全ての照明子機B11…から返信コマンドCBを受信すると、返信完了コマンドCCを照明親機Aに送信しているのであるが、図5及び図6に示すように、制御コマンドCAを受信した照明子機B1…から返信コマンドCBを受信する度に(図5のc2)、返信コマンドCBを送信した照明子機B1…に対して、返信コマンドCBを受信したことを確認するための確認用のコマンドCDを送信するようにしても良く(図5のc3)、また制御コマンドCAが送信されたはずの照明子機(例えば照明子機B13)から一定時間内に返信コマンドCBが送られてこない場合は、その照明子機B13に対して中継器C1からコマンドCAを再送しても良く(図6(b)(e)参照)、送信対象の全ての照明子機B11…に対して確実にコマンドAを伝送することができる。尚、照明親機Aから返信コマンドCBを返さない照明子機B11…に対してコマンドCAを再送するようにしても良く、コマンドCAの伝送を確実に行うことができる。
このように、本実施形態では照明親機Aから複数のエリアR1…の照明子機B11…に対して制御コマンドCAを第1の周波数f0で送信して、複数の照明子機B11…の動作を制御する場合、各照明子機B11…は受信した制御コマンドCAに従って動作するとともに、制御コマンドCAに対する返信コマンドCBを第1の周波数f0や隣接するエリア内の通信に用いられる周波数とはそれぞれ異なる第2の周波数f1…で中継器C1…に返信しており、各エリアR1…の中継器C1…は、同じエリア内で制御コマンドCAを受け取った全ての照明子機B11…から返信コマンドCBを受信すると、返信完了コマンドCCを照明親機Aに対して第1の周波数f0で返信している。而して、各々のエリアR1…毎に照明子機B11…から中継器C1…へ返信コマンドCBを第2の周波数で返信させることで、照明子機B11…から返信される返信コマンドCBを各エリアR1…毎に並列的に処理することができ、全ての照明子機B11…から照明親機Aに対して返信コマンドCBを返送させる場合に比べて通信占有時間を短縮することができる。従来の通信システムのように通信占有時間が長い場合はその間に他の通信制御が行えないという制御上の不具合があるが、通信占有時間を短くすることで、その分リアルタイムに制御を行うことができ、使い勝手が向上する。また通信占有時間を短くすることで、コマンドCAを受信できなかった照明子機B11…に対しても、コマンドCAの再送を早めに行うことができる。なお、本システムでは部屋1が間仕切り壁2で仕切られていない場合は、照明親機Aから部屋1内の全ての照明子機B11…に対して制御用のコマンドや、時刻或いは照明負荷31の状態を返送させるコマンドなど全てのコマンドを送信することが可能となり、また部屋1が間仕切り壁2で仕切られている場合は、中継器C1…から制御コマンドを送信させるとともに、照明親機Aからは制御コマンド以外のコマンドを送信するものとし、このようなコマンドの仕分けを行うことで使い勝手がさらに向上する。
次に、各エリアR1…に配置した照明子機B11…及び中継器C1…がエリア内の通信に用いる第2の周波数の設定手順について図7及び図8を参照して説明する。
本システムでは、第2の周波数を設定するための周波数設定モードを設けており、照明親機Aにおいて、操作部12を用いて第2の周波数の設定動作を行わせるための操作を行うと、制御部10が、操作部12の操作に応じて周波数設定モード1を開始させるコマンドをコマンド作成部13に作成させる。ここに周波数設定モード1とは、エリアR1に配置された照明子機B11〜B1nの代表である照明子機B1nと、エリアR2に配置された照明子機B21〜B2nの代表である照明子機B2mとからそれぞれ所定の周波数の信号を送信させて、信号の受信状態からエリアR2で使用される第2の周波数を決定するモードのことを言い、制御部10は、コマンド作成部13で作成されたコマンドCEを、通信部11からエリアR1の照明子機B1n及び中継器C1とエリアR2の照明子機B2m及び中継器C2とに第1の周波数f0で送信させ、照明子機B1n,B2m及び中継器C1,C2を周波数設定モード1で動作させる。なお、照明親機Aから送信先の照明子機B1n,B2m及び中継器C1,C2を指定してコマンドを送信する際は、照明子機B1n,B2m及び中継器C1,C2に予め割り当てられたアドレスをコマンドに付加して信号を送信すれば良く、照明子機B1n,B2m及び中継器C1,C2では受信した信号に含まれるアドレスと自己のアドレスが一致したときに、そのコマンドを受け取るようになっている。また、第1の周波数f0は基本周波数として照明親機A、照明子機B1…及び中継器C1…に予め設定されているものとする。
照明子機B1n,B2mが周波数設定モード1で動作を開始すると、先ず照明子機B1nが同じエリアの中継器C1に対して予め設定された第2の周波数f1(≠f0)で信号を送信し続ける。一方、照明子機B2mには第2の周波数の候補値として第1の周波数f0とは異なる周波数値が複数設定されており、照明子機B1nから周波数f1で信号が送信される間に、周波数切替部24が送信周波数を複数の候補値f1、f2、f3、f4に順番に切り替えながら、同じエリア内の中継器C2に対して信号を送信する。このとき中継器C2の周波数切替部44は、照明子機B2mが送信周波数を切り替えるのと同時にその送信周波数に合わせて受信周波数を切り替えており、通信部41が照明子機B1nから送信される信号と干渉せずに照明子機B2mからの信号を良好に受信できた時点で、周波数設定部としての制御部20がこのときの周波数f2を第2の周波数に決定するとともに、第2の周波数をf2に決定したことを報知する信号を通信部21から照明親機Aへ第1の周波数f0で送信させる。照明親機Aは、エリアR2の中継器C2から第2の周波数をf2に決定したという信号を受信すると、このエリアの照明子機B2mに現在の動作を停止させ、エリアR2の第2の周波数をf2に設定するコマンドCFを第1の周波数f0で送信する。なお中継器C2の周波数切替部44と照明子機B2mの周波数切替部24とはそれぞれカウンタ部43,25が一定時間を限時する毎に受信周波数及び送信周波数の切り替えを行っており、周波数の切り替えが略同時に行われるようになっている。
このようにしてエリアR2の第2の周波数がf2に決定すると、照明親機Aの制御部10は、記憶部17にエリアR2の第2の周波数の値を記憶させるとともに、周波数設定モード2を開始させるコマンドをコマンド作成部13に作成させる。ここに周波数設定モード2とは、照明子機B1n,B2mと、エリアR3に配置された照明子機B31〜B3nの代表である照明子機B3mとからそれぞれ所定の周波数の信号を送信させて、信号の受信状態からエリアR3で使用される第2の周波数を決定するモードのことを言い、制御部10は、コマンド作成部13で作成されたコマンドCGを、エリアR2の照明子機B2m及び中継器C2とエリアR3の照明子機B3m及び中継器C3とに通信部11から第1の周波数f0で送信させ、照明子機B2m,B3m及び中継器C2,C3を周波数設定モード2で動作させる。
照明子機B2m,B3mが周波数設定モード2で動作を開始すると、エリアR2の照明子機B2mから同じエリアの中継器C2へ先程設定された第2の周波数f2で信号が送信される。またエリアR1の照明子機B1nは同じエリアの中継器C1へ第2の周波数f1で信号を送信し続けている。一方、照明子機B3mの記憶部29には第2の周波数の候補値として第1の周波数f0とは異なる周波数値が複数設定されており、照明子機B1n,B2mがそれぞれ周波数f1,f2で信号を送信し続ける間に、周波数切替部24が送信周波数を複数の候補値f1、f2、f3、f4、f5に順番に切り替えながら、通信部21から同じエリアの中継器C3に対して信号を送信させる。このとき中継器C3の周波数切替部44は、照明子機B3mが送信周波数を切り替えるのと同時にその送信周波数に合わせて受信周波数を切り替えており、通信部41が照明子機B1n,B2mから送信される信号と干渉せずに照明子機B3mからの信号を良好に受信できた時点で、周波数決定部としての制御部20がこのときの周波数f3を第2の周波数に決定するとともに、第2の周波数をf3に決定したことを報知する信号を通信部21から照明親機Aに対して第1の周波数f0で送信させる。
以上の動作を中継器C1…の台数分(すなわち小エリアの数)だけ繰り返して行い、照明親機Aが全ての中継器C1…から第2の周波数を設定したという信号を受け取ると、その時点で信号を送信している照明子機B1n…と対応する中継器C1…とに周波数設定モードを終了するコマンドCHと、各々のエリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…に上述の処理で決定された第2の周波数値を設定するための設定コマンドCIを送信して、設定処理を終了する。
このように、各エリアR2,R3の代表である照明子機B2m,B3mでは、周波数決定部としての制御部20が少なくとも隣接するエリア内で信号の衝突が生じないように第2の周波数を設定しているので、信号の衝突が発生して通信が行えなくなるのを防止でき、また第2の周波数を手動で設定する手間が省け、使い勝手が向上する。なお、第1の周波数f0と第2の周波数f1…とは異なる周波数に設定され、且つ、各エリアR1…で使用される第2の周波数f1…は互いに異なる周波数に設定されるものとする。但し本システムを適用するエリアR0が十分広く、例えばエリアR1とエリアR3とが十分離れていて、エリアR1内の照明子機B11…から送信される信号と、エリアR3内の照明子機B31…から送信される信号とが衝突する虞がないのであれば、エリアR1とエリアR3とで第2の周波数を同じ周波数値に設定しても良い。
また、以上の説明では第2の周波数を自動的に設定しているので、設定の手間を減らすことができるが、照明親機A、照明子機B11…、及び中継器C1…に周波数設定用の設定手段を設け、この設定手段を用いてユーザが手動で設定するようにしても良いし、第2の周波数の設定作業を支援するソフトウェアが組み込まれたPDAなどの携帯端末を照明親機Aに接続し、携帯端末の表示画面に表示される周波数の設定画面上で、各エリアの周波数を決め打ちで設定し、その設定値を照明親機Aから各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…へ送信するようにしても良い。例えば第1の周波数が429.25MHzの場合は、エリアR1の第2の周波数を429.50MHz、エリアR2の第2の周波数を429.75MHz、エリアR3の第2の周波数を430.00MHzとして、照明親機Aから各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…へ送信する。
ところで、以上説明した第2の周波数の設定作業は、本システムを使用する際に一番最初に行う作業であるが、本システムを使用する間に、新たに導入された他の通信システムで使用される周波数と第2の周波数が一致するなどして周囲の環境が変化すると、第2の周波数を変更しなければならない状況が生じることがあり、その際には周波数変更モードのようなモードを設け、照明親機Aの操作部12を操作することによって、照明親機Aから照明子機B11…及び中継器C1…に周波数変更モードで動作させるような信号を送出させ、上述と同様の処理を行って第2の周波数を更新すれば良い。
また例えば照明親機Aにおいて任意の中継器C1…或いは特定の中継器C1…から一定時間内にコマンドを得ることができない場合、中継器C1…において任意の照明子機B11…或いは特定の照明子機B11…からコマンドを得ることができない場合、照明子機B11…において中継器C1…或いは照明親機Aから返信信号を得ることができない場合など、照明親機A、照明子機B11…、或いは中継器C1…からコマンドを送信しているにも関わらず、一定時間内に返信コマンドを得ることができない状態が所定回数分連続して発生するような場合に、照明親機A、照明子機B11…、或いは中継器C1…の制御部10,20,40で通信が異常であると判断する。そして、照明親機Aの制御部10が通信異常を検出した場合は、制御部10が周波数変更モードで動作を開始し、また照明子機B11…或いは中継器C1…の制御部20,40が通信異常を検出した場合は第2の周波数の設定変更を要求する要求信号を照明親機Aに対して送信し、この要求信号に基づいて照明親機Aの制御部10が周波数変更モードで動作を開始して、第2の周波数を再設定するものであり、第2の周波数を再設定することによって、照明親機Aと照明子機B11…と中継器C1…との間の通信を確実に行わせることができ、さらに無線信号の受信に失敗した際に無線信号を再送する場合には再送の回数を減らすことで通信占有時間を短縮できる。
なお、照明親機A、照明子機B11…、或いは中継器C1…で通信が異常であると判断した場合に、照明親機A、照明子機B11…、或いは中継器C1…で、LEDなどの表示部15,27,46を点滅させたり、ブザー出力部16,28,47を鳴動させるなどして異常の発生を報知し、ユーザに周波数の変更を促すようにしても良い。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図9に基づいて説明する。上述の実施形態1では、各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…が、第1の周波数f0の信号を待ち受けする受信待機状態と、第2の周波数f1…の信号を待ち受けする受信待機状態とを交互に切り替えて待機しているが、本実施形態ではコマンドを送信した後に第1の周波数f0の信号を受信する受信状態、又は、第2の周波数f1…の信号を受信する受信状態に切り替えて待機している。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態2を図9に基づいて説明する。上述の実施形態1では、各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…が、第1の周波数f0の信号を待ち受けする受信待機状態と、第2の周波数f1…の信号を待ち受けする受信待機状態とを交互に切り替えて待機しているが、本実施形態ではコマンドを送信した後に第1の周波数f0の信号を受信する受信状態、又は、第2の周波数f1…の信号を受信する受信状態に切り替えて待機している。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
以下にエリアR1に配置された照明子機B11及び中継器C1の動作を例に本実施形態を説明する。通常、照明子機B11では周波数切替部24,44が受信周波数を第1の周波数f0に切り替えて受信待機している。そして、照明子機B11において通信部21が照明親機Aから第1の周波数f0で送信されたコマンドCAを受信すると、制御部20がコマンドCAの制御内容にしたがって照明負荷31の動作を制御するとともに、周波数切替部24により送信周波数を第2の周波数f1に切り替えさせて、通信部21から中継器C1へコマンドCAに対する返信コマンドCBを返送させる。そして、照明子機B11の制御部20は、返信コマンドCBを送信してからカウンタ部25が一定時間をカウントするまでの間、周波数切替部24により受信周波数を第2の周波数f1に切り替えて受信待機状態とし、この一定時間の間は中継器C1からの確認コマンドCDしか受け付けないものとする。その後、照明子機B11の制御部20は、カウンタ部25による一定時間のカウントが終了すると、周波数切替部24により受信周波数を再び第1の周波数f0に切り替えさせて受信待機する。つまり照明子機B11の制御部20は、中継器C1に返信コマンドCBを返信した後の一定時間の間だけ、周波数切替部24により受信周波数を第2の周波数f1に切り替えさせて受信待機するのである。
一方、中継器C1の制御部40も、通常は周波数切替部44により受信周波数を第1の周波数f0に切り替えて受信待機しているのであるが、通信部41が照明親機Aから照明子機B11に送信されたコマンドCAを受信すると、周波数切替部44により受信周波数を第2の周波数f1に切り替えて受信待機するようになっており、エリアR1内の全ての照明子機B11…から返信コマンドCBが返送されるのに必要な時間だけ(或いは再送を行う時間を含めた時間だけ)、第2の周波数f1で受信待機している状態を継続する。そして、中継器C1の制御部40は、通信部41が全ての照明子機B11…から返信コマンドを受信し、通信部41から照明親機Aへ返信完了コマンドCCを第1の周波数f0で返信した後は、周波数切替部44により受信周波数を第1の周波数f0に切り替えて受信待機する。つまり中継器C1の制御部40は、照明親機Aが照明親機B11…にコマンドCAを送信してから、照明親機Aに返信完了コマンドCCを返信するまでの間だけ、周波数切替部44により受信周波数を第2の周波数f1に切り替えて受信待機するようになっており、照明子機B11…との間で通信を行っている間に照明親機Aから通信の割込がかかったとしても、この割込を無視するようになっている。
このように、照明子機B11…及び中継器C1…の周波数切替部24,44は、通信部21,41が無線信号の送信処理又は受信処理の何れかの処理を行うと、所定の通信手順に従って次に送信されてくる信号の周波数に受信する信号の周波数を切り替えており、通信部21,41が無線信号を送信又は受信すると、所定の通信手順に従って次に送信されてくる信号が第1の周波数f0の信号か、第2の周波数f1〜f3の信号かを予測できるので、その予測に応じて待ち受ける信号の周波数を切り替えることで、確実に信号を受信することができる。その結果、コマンドを取りこぼす確率が減り、コマンドの再送回数が減少するため、通信占有時間がさらに短くなって、利便性が向上するという効果がある。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図10(a)(b)に基づいて説明する。上述の実施形態1では、各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…が、第1の周波数f0の信号を受信する受信状態と、第2の周波数f1…の信号を受信する受信状態とを交互に切り替えて待機しているが、本実施形態ではコマンドの内容に基づいて送信する際の周波数を第1又は第2の周波数の何れかに切り替えている。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態3を図10(a)(b)に基づいて説明する。上述の実施形態1では、各エリアR1…の照明子機B11…及び中継器C1…が、第1の周波数f0の信号を受信する受信状態と、第2の周波数f1…の信号を受信する受信状態とを交互に切り替えて待機しているが、本実施形態ではコマンドの内容に基づいて送信する際の周波数を第1又は第2の周波数の何れかに切り替えている。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
以下では照明エリアが3つのエリアに分割され、各々のエリアR1…毎に1台の中継器C1…と、32台の照明子機B11…が設置されている場合を例に本実施形態を説明する。
図10(a)に示すように、照明親機Aが全ての照明子機B11…(計96台)にコマンドを送信する場合(同図中のd1)、各々の照明子機B11…では照明親機Aから受信した制御コマンドの内容(すなわち96台の照明子機B11…に送信しているという情報)に基づいて、制御コマンドに対する返信コマンドを中継器C1…に返すよう、送信周波数を第2の周波数f1…として通信部21から送信させ(図中のd2)、各中継器C1…はエリア内の全ての照明子機B11…から返信コマンドを受け取ると、返信完了コマンドを照明親機Aに返信する(図中のd3〜d5)。すなわち、照明親機Aから複数のエリアの照明子機B11…に対してコマンドが送信される場合は、各々のエリア毎に照明子機B11…から中継器C1…に対して返信コマンドを返信させた方が、各々のエリアで返信コマンドの処理が並列的に行えるから、各照明子機B11…が第2の周波数で返信コマンドを返送することで、通信占有時間を短縮できる。
一方、図10(b)に示すように、照明親機Aがあるエリア(例えばエリアR1)の照明子機B11…のみにコマンドを送信する場合は(同図中のe1)、エリアR1内に設置された照明子機B11…は、照明親機Aから受信した制御コマンドの内容(すなわちエリアR1の照明子機B11…のみに送信しているという情報)に基づいて、制御コマンドに対する返信コマンドを照明親機Aに直接返すよう、送信周波数を第1の周波数f0として通信部21から送信させる(図中のe2)。すなわち、照明親機Aから或るエリアの照明子機B11…のみにコマンドが送信される場合は、このエリアの照明子機B11…から照明親機Aに対して返信コマンドを直接返信させた方が、中継器C1を経由するよりも通信時間が短くなるので、当該エリアの照明子機B11…が第1の周波数で返信コマンドを返送することで、通信占有時間を短縮できる。
このように、本実施形態では各照明子機B11…において、通信部21が受信した信号の内容に基づいて、周波数切替部24が送信周波数を信号の返送先に対応した周波数に切り替えているので、通信部21が受信した信号の内容に応じて信号の返送先を変えることで、通信に要する時間を更に短くして、通信占有時間を短縮し、また周波数を切り替える手間が不要なので、使い勝手を更に向上させることができる。なお中継器C1…においても、通信部41が受信した信号の内容に基づいて、周波数切替部44が送信周波数を信号の返送先に対応した周波数に切り替えるようにしても良く、上述と同様に通信占有時間を短縮できるという利点がある。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1において、照明子機B11…及び中継器C1…の周波数切替部24,44が、設置場所の環境を検出する検出手段の検出結果に応じて第2の周波数の値を切り替えるようにしている。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本発明の実施形態4を図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1において、照明子機B11…及び中継器C1…の周波数切替部24,44が、設置場所の環境を検出する検出手段の検出結果に応じて第2の周波数の値を切り替えるようにしている。尚、照明用通信システムの基本構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
本システムを用いる部屋1は、図11(a)〜(c)に示すように、部屋1を間仕切り壁2で仕切らずに全体を1つのエリアR0として使用したり、取り外し自在な間仕切り壁2で部屋1を仕切ることによって3つのエリアR1,R2,R3に分割したり、エリアR1,R2を合わせたエリアR4とエリアR3とに分割することが可能であるが、本実施形態では例えば間仕切り壁2に検出手段(図示せず)を設け、部屋1内の仕切りを変更するために間仕切り壁2を移動させると、検出手段から無線或いは有線で間仕切りが変更されたことを照明親機Aや中継器C1…に送信するようになっている。なお、間仕切り壁2に検出手段を付設する代わりに、間仕切り壁2で仕切られる箇所に間仕切り壁2によってオン/オフされるスイッチや、間仕切り壁2の存否を検出するセンサを設け、間仕切り壁2を設置したり取り外した時点で、それらのスイッチやセンサから照明親機Aや中継器C1…に対してエリアの変更を知らせる信号が入力されるようにしても良い。
図11(a)に示すように部屋1内が間仕切り壁2によって仕切られておらず、部屋1の全体を1つのエリアR0としている場合は、照明親機AからエリアR0内の全ての照明子機B11…,B21…,B31…に対して、負荷制御用のコマンド、負荷のメンテナンス用のコマンドや、時刻情報を伝えるコマンドなど全てのコマンドを送信する。なお各エリアR1…に配置された照明子機B11…からの返信コマンドは、エリア毎に設けた中継器C1…に返送され、各中継器C1…が対応する全ての照明子機B11…から返信コマンドを得た時点で、照明親機Aに対して返信完了コマンドを送信するものとする。
一方、図11(b)に示すように部屋1内が間仕切り壁2によって3つのエリアR1〜R3に仕切られると、間仕切り壁2に取り付けられた検出手段から照明親機A及び中継器C1…に対してエリアの変更を知らせる信号が送信され、この信号に応じて照明親機Aは、全てのエリアR1〜R3について同時に制御することができる内容のみを送信する。すなわち照明親機Aからは、時刻情報を伝えるコマンドや照明負荷の状態を要求するコマンドなど負荷制御には関係のないコマンドのみを照明子機B11…に対して送信し、負荷制御用のコマンドは各エリアに設置された中継器C1…から送信するものとする。
そして、図11(b)に示すように部屋1内が3つのエリアR1〜R3に仕切られている状態から、図11(c)に示すようにエリアR1,R2を仕切る間仕切り壁2を取り払って、エリアR1,R2を1つのエリアR4に統合すると、間仕切り壁2に取り付けられた検出手段から照明親機A及び中継器C1…に対してエリアの変更を知らせる間仕切り情報D1が送信される(図12(a)参照)。このとき照明親機Aの通信部11が検出手段から送信された間仕切り情報D1を受信し、この間仕切り情報D1に基づいて、エリアR4内の照明子機B11…,B21…及び中継器C1,C2を一括して制御するための第3の周波数f4を設定するコマンドD2を、エリアR4内の照明子機B11…,B21…及び中継器C1,C2に第1の周波数f0で送信し、エリアR4内で照明子機B11…,B21…を制御するための第3の周波数f4を設定する。下記の表2は照明親機Aと各エリアR1〜R3の照明子機B11…及び中継器C1…がそれぞれ使用する周波数を示しており、エリアA1内の照明子機B11…及び中継器C1と、エリアA2内の照明子機B21…及び中継器C2とは、個別のエリアに分割された場合は第1の周波数f1と第2の周波数f1又はf2を切り換えて使用し、1つのエリアA4に統合した場合は第1の周波数f1と第2の周波数f1又はf2と第3の周波数f4とを切り替えて使用する。
すなわち、エリアR4内の照明子機B11…,B21…を一括制御する場合(例えば点灯、消灯、調光点灯など)、中継器C1,C2の何れかから制御コマンドD3が第3の周波数f4で送信され、この制御コマンドD3を受信した照明子機B11…,B21…は制御コマンドD3の制御内容に従って照明負荷31を制御するとともに、制御コマンドD3に対する返信コマンドD4,D5を対応する中継器C1,C2に第2の周波数f1,f2で返信する。
また、照明親機Aから負荷制御用以外のコマンドをエリアR4内の照明子機B11…,B21…及び中継器C1,C2に送信する場合、例えば時刻情報を伝えるコマンドD6を照明親機AからエリアR4内の照明子機B11…,B21…及び中継器C1,C2に第1の周波数f0で送信すると、エリアR1内の照明子機B11…はコマンドD6の時刻情報に従って内部の時刻情報を修正するとともに、コマンドD6に対する返信コマンドD7を第2の周波数f1で中継器C1に返信する。またエリアR2内の照明子機B21…はコマンドD6の時刻情報に従って内部の時刻情報を修正するとともに、コマンドD6に対する返信コマンドD8を第2の周波数f2で中継器C2に返信する。そして中継器C1は、エリアR1内の全ての照明子機B11…から返信コマンドD7を受け取ると、返信完了コマンドD9を第1の周波数f0で照明親機Aに送信する。また中継器C2は、エリアR2内の全ての照明子機B21…から返信コマンドD8を受け取ると、返信完了コマンドD10を第1の周波数f0で照明親機Aに送信する。
ところで、ホテルの宴会場や会議場のように、使用状況に応じて大きな部屋を複数の小部屋に間仕切りして同時に使用する場合、隣の部屋の照明負荷を誤って制御してしまうと使用上不都合が生じるが、上述の各実施形態では1つの照明エリアを分割した複数の小エリアにおいて、無線通信に用いる周波数を状況に応じて第1の周波数と第2の周波数とに切り替えているので、意図したエリア以外の照明負荷を誤って制御してしまうことがなく、所望のエリアの照明負荷のみを制御することができる。また、複数のエリアで別々の周波数を使用して通信を行うことで、複数のエリアで返信信号の返信処理を並列して行うことができ、その結果通信占有時間を短縮することができる。また、エリアの分割形態を変更するのに合わせて、変更後の新たなエリア内で使用する信号の周波数を新たに設けることで、変更後のエリア内の照明負荷を一括して制御することができ、利便性が向上するという利点がある。
A 照明親機
B11… 照明子機
C1… 中継器
R0 照明エリア
R1… 小エリア
B11… 照明子機
C1… 中継器
R0 照明エリア
R1… 小エリア
Claims (6)
- 照明負荷の制御に関わる送信信号を無線信号により送信する照明親機と、前記送信信号を受信しこの送信信号に従って照明負荷を制御し、且つ、前記送信信号に対する返信信号を無線信号により送信する複数台の照明子機とを照明エリア内に配置するとともに、前記照明エリアを複数の小エリアに分割して、各々の小エリアに当該小エリア内の照明子機と照明親機との間の無線通信を中継する中継器を配置した照明用通信システムにおいて、
前記照明親機は、前記照明子機および前記中継器に対して第1の周波数で前記送信信号を送信し、この送信信号を受信した前記照明子機は、少なくとも隣接する小エリア内の照明子機と中継器との間の無線通信に用いる周波数及び前記第1の周波数とそれぞれ異なる第2の周波数で前記中継器に対して返信信号を返信し、各中継器は、前記送信信号の送信対象である全ての照明子機から返信信号を受信すると、返信信号の受信完了を示す返信完了信号を前記照明親機に対して前記第1の周波数で返信することを特徴とする照明用通信システム。 - 前記照明子機及び前記中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、前記通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を前記第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、受信待機状態において前記周波数切替部は、第1の周波数で信号を待ち受ける期間と、第2の周波数で信号を待ち受ける期間とを所定の時間間隔で交互に設けたことを特徴とする請求項1記載の照明用通信システム。
- 前記照明子機及び前記中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、前記通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を前記第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、前記周波数切替部は、前記通信部が無線信号の送信処理又は受信処理の何れかの処理を行うと、所定の通信手順に従って次に送信されてくる信号の周波数に受信する信号の周波数を切り替えることを特徴とする請求項1記載の照明用通信システム。
- 前記照明子機及び前記中継器は、無線信号の送受信を行う通信部と、前記通信部が無線信号の送受信に使用する周波数を前記第1又は第2の周波数の何れかに切り替える周波数切替部とをそれぞれ具備し、前記周波数切替部は、前記通信部が受信した無線信号の内容に基づいて、送信周波数を返送信号の返送先に対応した周波数に切り替えることを特徴とする請求項1記載の照明用通信システム。
- 前記照明子機及び前記中継器に、少なくとも隣接する小エリア内で信号の衝突が生じないように前記第2の周波数の値を設定する周波数設定部を設けたことを特徴とする請求項1記載の照明用通信システム。
- 前記照明親機に、前記照明親機、前記照明子機、又は前記中継器の何れかで無線信号の受信状態が異常になると、前記第2の周波数の値を再設定する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の照明用通信システム。
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