JP2021012791A - 照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報通信端末および専用リモコンを使用することなくグループ設定が可能なシステムであって、情報通信端末を用いた照明器具の快適な操作性が確保された照明システムを提供することである。【解決手段】実施形態の一例である照明システムは、無線通信手段を有する複数の照明器具と、複数の照明器具との無線通信により、複数の照明器具を操作可能な情報通信端末とを備える。複数の照明器具の各々は、複数の照明器具をグループ分けするためのグループ設定操作部と、グループ設定操作部の操作に基づいて設定されたグループの情報を情報通信端末に送信する制御装置とを有する。【選択図】図2

Description

本開示は、照明システムに関する。
従来、照明器具を操作するための無線リモコンを備えた照明システムが広く知られている。また、複数の照明器具を任意のグループに分けるグループ設定機能を有し、グループ単位で点灯状態を制御可能な照明システムも知られている。例えば、特許文献1には、所定のアプリケーションソフトウェア(単に「アプリ」とも呼ばれる)がインストールされたスマートフォン等の情報通信端末を用いて、グループ設定を行うことが可能な照明システムが開示されている。
特開2018−191035号公報
ところで、グループ設定機能付きの照明システムを設置した施工者は、一般的にグループ単位で照明器具の点灯状態を確認するが、情報通信端末のみでグループ設定可能なシステムでは、施工者の端末に一旦所定のアプリをインストールしてグループ設定する必要があり、施工者にとって不便である。なお、照明システムの専用リモコンにグループ設定機能を追加することも考えられるが、この場合は、リモコンの製造コストが増加する等の課題がある。したがって、情報通信端末および専用リモコンを使用することなくグループ設定が可能なシステムが求められる。
一方、スマートフォン等の情報通信端末を用いた照明器具の操作には強いニーズがあり、情報通信端末および専用リモコンを使用することなくグループ設定が可能なシステムにおいても、情報通信端末を用いた照明器具の快適な操作性を確保することは重要である。
本開示に係る照明システムは、無線通信手段を有する複数の照明器具と、前記複数の照明器具との無線通信により、前記複数の照明器具を操作可能な情報通信端末とを備える。前記複数の照明器具の各々は、前記複数の照明器具をグループ分けするためのグループ設定操作部と、前記グループ設定操作部の操作に基づいて設定されたグループの情報を前記情報通信端末に送信する制御装置とを有する。
本開示に係る照明システムによれば、情報通信端末および専用リモコンを使用することなく、複数の照明器具を任意のグループに分けるグループ設定が可能であり、製造コストの増加を抑制しつつ、施工者の利便性を向上させることができる。また、本開示に係る照明システムによれば、情報通信端末を用いた照明器具の快適な操作性を確保できる。
実施形態の一例である照明システムの全体構成を示す図である。 実施形態の一例である照明システムの構成を示すブロック図である。 実施形態の一例である照明システムの機器登録モードにおける制御手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る照明システムの実施形態について詳細に説明する。但し、本開示は以下で説明する実施形態に限定されない。
本開示のシステムの主体は、コンピュータを備える。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示のシステムの主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって上記機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、集積回路(IC)または大規模集積回路(LSI)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されていてもよく、複数のチップに設けられていてもよい。複数のチップは、1つの機器に集約されていてもよく、複数の機器に備えられていてもよい。また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記憶媒体に記憶される。プログラムは、記憶媒体に予め格納されていてもよく、インターネット等を含む広域通信網を介して記憶媒体に供給されてもよい。
図1は、実施形態の一例である照明システム10の全体構成を示す図である。図1に例示するように、照明システム10は、無線通信手段を有する複数の照明器具11,40,41,42,43,44と、当該各照明器具との無線通信により、各照明器具を操作可能な情報通信端末30とを備える。情報通信端末30は、例えばスマートフォン、タブレット端末等の広域通信網に接続して通信可能な機器であって、照明システム10の専用アプリをインストールすることで、機器登録が完了した照明器具を操作可能である。
詳しくは後述するが、複数の照明器具11,40,41,42,43,44の各々は、情報通信端末30との機器登録を行う機器登録モードを実行して、情報通信端末30のID情報を取得する制御装置19を有する。また、制御装置19は、機器登録された情報通信端末30の操作に基づいて、照明器具11の点灯状態を制御するように構成されている。ここで、ID情報とは、ネットワーク(ネットワークを構成する複数の機器の各々)を識別するための情報であって、この情報が同じ機器間同士が相互に通信できるようにするために使われる情報を意味する。
複数の照明器具11,40,41,42,43,44の各々は、スイッチ15,50,51,52,53,54を有する。本実施形態では、スイッチ15,50,51,52,53,54の形態が互いに同じであるものとして説明するが、これらは互いに異なっていてもよい。各スイッチは、グループ設定操作部16、フリー設定操作部17、およびリセット操作部18をそれぞれ含む。すなわち、複数の照明器具11,40,41,42,43,44の各々は、グループ設定操作部16、フリー設定操作部17、およびリセット操作部18を有する。
スイッチ15,50,51,52,53,54の一例としては、複数のポジションP1〜P6を有するディップスイッチ、またはロータリースイッチが挙げられる。なお、グループ設定操作部16、フリー設定操作部17、およびリセット操作部18はそれぞれ別のスイッチで構成されていてもよい。例えば、グループ設定操作部16は、フリー設定操作部17およびリセット操作部18と別のディップスイッチ、またはロータリースイッチで構成されていてもよい。
グループ設定操作部16は、照明器具のグループ分けを行うための手段である。照明器具のグループは、例えば、情報通信端末30により一括して点灯状態を操作可能な単位であって、複数の照明器具が連動することで種々の照明シーンを実現する。なお、1つのグループを構成する複数の照明器具の点灯状態を個別に操作することも可能である。
グループ設定操作部16の一例は、当該操作部が設置された照明器具が所属するグループを設定するためのスイッチであって、設定可能なグループの数に対応する複数のポジションを有する。各照明器具にグループ設定操作部16を設けることで、情報通信端末30を使用することなくグループ設定を行うことが可能となる。
フリー設定操作部17は、情報通信端末30を用いたグループ設定が可能なグループフリーモードを設定するための手段である。各照明器具にフリー設定操作部17を設けることにより、情報通信端末30を用いた照明器具のグループ設定も可能となる。リセット操作部18は、情報通信端末30との機器登録により取得した情報通信端末30のID情報を消去するための手段である。
図1では、照明システム10を構成する照明器具として、シーリングライト、ラインライト、フロアライト、スポットライト、およびペンダントライトが例示されているが、照明器具の種類、数、配置等は特に限定されない。
照明システム10には、グループ設定操作部16の操作によって設定可能な照明器具のグループが複数含まれる。照明器具のグループは、1つの空間に複数設定されてもよく、リビング、ダイニング、キッチン、寝室など、空間毎に設定されてもよい。図1に示す例では、照明器具11,40,41,42によりグループ1が構成され、照明器具11,43,44によりグループ2が構成されている。グループを構成する照明器具の数は特に限定されず、1つの照明器具で1つのグループが構成されてもよい。
照明システム10は、各照明器具に設置されたグループ設定操作部16を操作することで、施工者の情報通信端末を使用することなく照明器具のグループ設定が可能であるため、施工者の利便性を大きく改善することができる。加えて、照明システム10では、情報通信端末30を用いた快適な操作性も確保されている。詳しくは後述するが、各照明器具の制御装置19は、グループ設定操作部16の操作に基づいて設定されたグループの情報を情報通信端末30に送信するように構成されている。
なお、照明システム10は、情報通信端末30を使用することなく、専用の無線リモコンを用いて操作することも可能である。専用の無線リモコンは、例えば、情報通信端末30と同様の方法で照明器具との機器登録を行うことができる。
情報通信端末30は、例えば、液晶モニター等で構成される表示部31と、照明器具を操作するための操作部32と、操作部32の操作に基づき操作信号を生成する端末制御部33とを有する。専用のアプリがインストールされた情報通信端末30には、操作部32の操作によりユーザーが任意のIDを設定することができる。照明システム10を構成する複数の照明器具は、機器登録により取得されたIDを持つ情報通信端末30により操作可能である。また、このIDを他の機器(他のスマートフォン、専用の無線リモコンなど)に入力することで、他の機器を用いて照明器具を操作することが可能となる。
情報通信端末30は、例えばスマートフォンであって、表示部31および操作部32を構成するタッチパネルを有する。タッチパネルには、専用アプリの機能により操作部32が表示される。操作部32の構成は特に限定されず、操作部32には、全灯ボタン、消灯ボタン、常夜灯ボタン、調光ボタン、および照明シーン切り替えボタン等が含まれていてもよい。複数の照明器具は、グループ単位で操作されると共に、1つのグループを構成する照明器具単位でも操作可能である。
以下、図1および図2を参照しながら、照明システム10の構成について更に詳説する。図2は、照明システム10の構成を示すブロック図であって、照明器具としてグループ1,2の両方に含まれる照明器具11を例示している。
以下では、特に照明器具11を例に挙げて照明システム10の構成を説明するが、他の照明器具も、照明器具11と同様のブロック図で表され、グループ設定、機器登録、グループ情報の送信等に関して、照明器具11と同様に構成される。
図2に例示するように、照明器具11は、光源ユニット12、点灯回路13、情報通信端末30との間で情報の送受信を行うための送受信部14、スイッチ15、および制御装置19を有する。情報通信端末30は、例えばタッチパネル(表示部31および操作部32)と、端末制御部33とを有する。また、情報通信端末30は、照明器具に操作部32の操作に基づく操作信号等を送信し、照明器具から種々の情報を受信するための送受信部34と、照明システム10の専用アプリ、照明器具の操作に使用されるID等を記憶する記憶部35とを有する。
照明器具11は、例えば円盤状ないし円柱状のシーリングライトであって、天井に取り付けられる。照明器具11は、光源ユニット12等を隠蔽するカバーを有していてもよい。光源ユニット12は、従来公知の光源を含み、好ましくはLED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を含む。点灯回路13は、例えば制御装置19の制御下で作動し、種々の照明シーンに対応する点灯モード、明るさ等に応じて光源ユニット12に供給する電力を制御する。
送受信部14は、制御装置19により処理された情報を情報通信端末30に送信し、また情報通信端末30から送信される情報を受信する。送受信部14は、近距離無線通信方式を用いて無線データ通信を行うための無線通信モジュールである。近距離無線通信の一例としては、Bluetooth(登録商標)通信、ZigBee(登録商標)通信、Wi−Fi(登録商標)通信、赤外線通信等が挙げられる。
スイッチ15は、上述のように、グループ設定操作部16、フリー設定操作部17、およびリセット操作部18が一体化された構造を有する。スイッチ15は、照明器具11の外部、またはカバーに覆われた照明器具11の内部のいずれに設置されてもよく、設置場所は特に限定されない。スイッチ15は、例えば、複数のポジションP1〜P6を有するディップスイッチ、またはロータリースイッチであるが、スイッチ15の構成は特に限定されず、押しボタン式のスイッチであってもよく、グループ番号等を入力可能なスイッチであってもよい。
スイッチ15のグループ設定操作部16は、照明器具11が所属するグループを設定するための手段であって、設定可能なグループの数に対応する複数のポジションを有する。例えば、照明システム10が4つのグループを設定可能な構成である場合、グループ設定操作部16はグループ1〜4を選択可能な4つのポジションP1〜P4を有する(図1参照)。グループ設定操作部16のポジションがP1である場合、照明器具11の所属するグループが1に設定される(P2の場合は、グループは2)。
グループ設定操作部16は、照明器具11と情報通信端末30の機器登録の完了前、完了後のいずれにおいても操作可能である。グループ設定操作部16を切り替えるだけで、情報通信端末30を使用することなく照明器具11のグループを簡単に変更できる。なお、グループ設定操作部16の操作により設定されたグループの情報は、制御装置19の記憶部19fに記憶される。グループ設定操作部16を切り替えた場合は、過去のグループ情報が消去され、新たなグループ情報が記憶される。
スイッチ15のフリー設定操作部17は、上記グループフリーモードを設定するための手段である。フリー設定操作部17を設けることで、情報通信端末30を用いたグループ設定が可能なグループフリーモードを選択できる。フリー設定操作部17の操作によりグループフリーモードが選択されると、照明器具11が所属するグループがフリーに設定される。すなわち、照明器具11が所属するグループが特定されない状態となる。
一方、照明システム10は、グループフリーモードが選択された場合であっても、初期値として所定のグループ(例えば、グループ1)が設定されるように構成されてもよい。この場合、例えば照明器具11等の操作に照明システム10の専用リモコン(図示せず)が使用され、情報通信端末30が使用されないときには、照明器具11をいちいち取り外すことなく、グループ1として操作できる。
スイッチ15のリセット操作部18は、情報通信端末30との機器登録により取得した情報通信端末30のID情報を消去するための手段である。リセット操作部18を設けることで、例えば、機器登録された情報通信端末30が故障、紛失して照明システム10のIDが分からなくなった場合に、過去のID情報を消去して新しいIDを登録することが可能になる。過去のID情報は制御装置19の記憶部19fに記憶されているため、リセット操作部18によるリセット操作がなされると、記憶部19fから当該ID情報が消去される。また、照明システム10は、リセット操作部18の操作により、例えば記憶部19fに記憶されている照明器具の点灯モードの情報など、ID情報以外の情報についても消去されるように構成されていてもよい。
制御装置19は、上述のように、情報通信端末30との機器登録を行う機器登録モードを実行して、情報通信端末30のID情報を取得するように構成されている。制御装置19は、記憶部19fを有し、情報通信端末30のID情報を記憶部19fに記憶する。照明器具11は、記憶部19fに記憶されたIDを持つ情報通信端末30により操作可能である。すなわち、ID情報が記憶部19fに記憶されることで情報通信端末30の機器登録が完了する。
制御装置19は、例えばマイクロコンピュータで構成され、演算処理部であるプロセッサ19e、記憶部19f、および入出力ポートなどを有する。プロセッサ19eは、例えばCPUまたはGPUで構成され、記憶部19fにインストールされた制御プログラムを読み出して実行する機能を有する。一般的に、制御装置19の機能は制御プログラムを実行することで実現される。記憶部19fは、ROM、HDD、SSD等の不揮発性メモリと、RAM等の揮発性メモリとを含む。記憶部19f(不揮発性メモリ)は、制御プログラムの他に、照明器具11のグループ情報Ig11、情報通信端末30のID情報等を記憶する。
制御装置19は、グループ設定操作部16の操作に基づいて照明器具11が所属するグループを設定するグループ設定手段19aと、情報通信端末30との機器登録を実行する機器登録実行手段19bとを有する。また、制御装置19は、リセット手段19cと、グループ情報送信手段19dとを有する。リセット手段19cは、リセット操作部18の操作に基づいて機器登録された情報通信端末30のID情報を消去する機能を有する。また、リセット手段19cは、リセット操作部18の操作に基づいて、照明器具11の点灯モードの情報など、ID情報以外の情報を消去してもよい。グループ情報送信手段19dは、設定された照明器具11のグループの情報Ig11を情報通信端末30に送信する機能を有する。
グループ設定手段19aは、グループ設定操作部16の操作信号を取得し、当該信号に対応するグループを設定する。照明器具11のグループ情報Ig11は記憶部19fに記憶され、照明器具11の点灯制御に必要な情報として使用される。例えば、グループ設定操作部16のポジションがP1である場合、グループ設定手段19aは、照明器具11が所属するグループを1に設定し、その情報を記憶部19fに記憶する。
グループ設定手段19aは、フリー設定操作部17が操作された場合(スイッチ15のポジションがP5である場合)に、照明器具11が所属するグループを情報通信端末30によりグループ設定可能な状態であるグループフリーモードに設定する。この場合、グループ設定手段19aは、情報通信端末30によるグループ設定が可能な状態としつつ、初期値として所定のグループ(例えば、グループ1)を設定してもよい。初期値を設定することで、照明システム10の操作に情報通信端末30が使用されない場合に、照明器具11をグループ1として操作できる。
グループ設定手段19aは、例えば、照明器具11への電力の供給が開始されたときに、グループ設定操作部16の操作信号に基づいて照明器具11のグループを設定する。照明器具11のグループ設定は、照明器具11への電力の供給開始後、情報通信端末30との機器登録が開始される前に実行されてもよく、機器登録と同時並行で実行されてもよい。また、照明器具11への電力の供給開始後にグループ設定操作部16が操作されてグループが変更になった場合、グループ設定手段19aは、グループ設定操作部16の操作信号に基づいて遅滞なくグループ設定を実行する。
機器登録実行手段19bは、上述のように、情報通信端末30との機器登録を行う機器登録モードを実行して、情報通信端末30からID情報を取得する。情報通信端末30のID情報を取得して記憶部19fに記憶させることで、照明器具11と情報通信端末30の機器登録が完了する。機器登録実行手段19bは、照明器具11(送受信部14)から、連続的に、または所定間隔で登録依頼信号Sd11を発信させることにより、機器登録モードを開始させる。
ここで、登録依頼信号とは、情報通信端末30と照明器具の機器登録モードを開始させるために、照明器具から情報通信端末30に向けて発信する信号をいう。登録依頼信号Sd11は、照明器具11から発信される登録依頼信号を意味する。
機器登録実行手段19bは、例えば、照明器具11への電力の供給開始から所定時間内に、機器登録モードを実行するように構成されている。機器登録実行手段19bは、照明器具11への電力の供給が開始されたときに照明器具11から登録依頼信号Sd11を発信させ、予め定めた所定時間(例えば、15分間)が経過するまで、登録依頼信号Sd11の発信を継続させる。情報通信端末30が登録依頼信号Sd11を受信することにより、情報通信端末30からID情報が照明器具11に送信され、機器登録実行手段19bはこのID情報を記憶部19fに記憶させる。
情報通信端末30は、操作部32の操作により、所定時間(例えば、5分間)、照明器具11から発信される登録依頼信号Sd11を受け付けるスキャン状態となる。情報通信端末30は、登録依頼信号Sd11を受信したときに、設定したIDの情報を照明器具11に送信するように構成されている。このとき、表示部31に機器登録可能な複数の照明器具(情報通信端末30によって登録依頼信号が受信された照明器具)が表示され、ユーザーが機器登録を実行する照明器具を指定可能である。
機器登録実行手段19bは、例えば、情報通信端末30のID情報が既に取得されている場合、機器登録モードを実行しないように構成されている。すなわち、機器登録実行手段19bは、情報通信端末30のID情報が記憶部19fに記憶されている場合に、照明器具11への電力の供給開始など、機器登録モードを開始させるトリガー信号を取得しても、機器登録モードを実行しない。これにより、不要な機器登録を防止できる。
リセット手段19cは、リセット操作部18が操作された場合(スイッチ15のポジションがP6である場合)に、記憶部19fに記憶された情報通信端末30のID情報を消去する。リセット手段19cは、情報通信端末30のID情報を消去したときに、光源ユニット12を点滅させるなど、ID情報の消去をユーザーに知らせるための処理を実行することが好ましい。例えば、情報通信端末30が故障、紛失して照明システム10のIDが分からなくなり、新しい情報通信端末30の登録が必要になった場合に、リセット操作部18を操作することで過去の情報通信端末30のID情報を消去できる。
制御装置19は、グループ設定操作部16の操作に基づいて設定されたグループの情報を情報通信端末30に送信するように構成されている。また、制御装置19は、グループ設定操作部16の操作によりグループが変更されたときに、新たなグループの情報を情報通信端末30に送信するように構成されていることが好ましい。本実施形態において、これらの機能はグループ情報送信手段19dにより実行される。
グループ情報送信手段19dは、例えば、情報通信端末30との機器登録完了時、または機器登録と並行して記憶部19fに記憶されたグループ情報を情報通信端末30に送信する。照明器具11は、登録依頼信号Sd11と共に、グループ情報Ig11を送信(発信)してもよい。この場合、情報通信端末30との機器登録モードにおいて、機器登録可能な複数の照明器具と共に、それらのグループ情報を表示することが可能である。
また、グループ情報送信手段19dは、グループ設定操作部16の操作によりグループが変更された場合に、新たなグループ情報を情報通信端末30に送信する。グループ情報送信手段19dは、例えば、グループ設定操作部16の操作に基づいてグループ設定手段19aが照明器具11のグループを設定したときに、グループ情報Ig11を遅滞なく情報通信端末30に送信する。端末制御部33は、照明器具11からグループ情報Ig11を受信したときに、その情報を記憶部35に記憶させ、また記憶部35から読み出して、図2に例示するように表示部31に表示させることができる。
グループ情報送信手段19dは、情報通信端末30からグループ情報の要求信号を取得したときに、グループ情報を送信してもよい。情報通信端末30は、例えば、ユーザーからの要求(更新ボタンの操作など)に基づいて要求信号を出力するように構成されていてもよく、アプリ起動時に自動的に要求信号を出力するように構成されていてもよい。或いは、グループ情報送信手段19dは、グループ設定後、所定の間隔で定期的にグループ情報を送信してもよい。
いずれの場合も、情報通信端末30は、複数の照明器具から、グループ設定操作部16の操作に基づいて設定されたグループの情報を取得し、記憶部35に記憶するように構成されている。このようにグループ情報を取得することで、情報通信端末30において、各照明器具が所属するグループを容易に確認することができ、情報通信端末30を用いた快適な操作性を確保できる。
フリー設定操作部17の操作により照明器具がフリーモードに設定されている場合は、従来と同様に、情報通信端末30を用いて照明器具のグループ設定を行うことができる。表示部31には、機器登録が完了した複数の照明器具が表示され、操作部32の操作により各照明器具を任意のグループに設定できる。グループ設定手段19aは、グループフリーモードにおいて、情報通信端末30の操作に基づいて照明器具のグループを設定する。すなわち、グループ設定手段19aは、情報通信端末30からグループ設定信号を取得したときに、当該信号に応じたグループを設定する。
ここで、図3を参照しながら、照明器具11のグループ設定、および照明器具11と情報通信端末30の機器登録手順(機器登録モード)について説明する。図3のフローチャートでは、情報通信端末30側の手順を鎖線で示す。
なお、照明器具11以外の他の照明器具のグループ設定および機器登録についても、照明器具11の場合と同様の方法で実行できる。複数の照明器具との機器登録は同時並行で実行されてもよく、1台ずつ実行されてもよい。
図3に例示するように、照明器具11への電力の供給が開始されたときに、照明器具11のグループが設定される(S10,S11)。照明器具11のグループの設定は、グループ設定操作部16の操作に基づいて、グループ設定手段19aの機能により実行される。また、照明器具11への電力の供給が開始されたときに、照明器具11から登録依頼信号Sd11が発信され、機器登録が開始される(S10,S12)。この手順は、機器登録実行手段19bの機能により実行される。S11とS12の先後は特に限定されず、S11とS12は並行して行われてもよい。
続いて、情報通信端末30が登録依頼信号Sd11を受信したときに、情報通信端末30はそのID情報を照明器具11に送信する(S13,S14)。情報通信端末30は、操作部32の操作により、所定時間(例えば、5分間)、登録依頼信号Sd11を受け付けるスキャン状態となる。そして、端末制御部33は、登録依頼信号Sd11を受信したときに、ID情報を照明器具11に送信する。
続いて、照明器具11は、情報通信端末30から送信されたID情報を受信し、記憶部19fに記憶する(S15)。これにより、機器登録が完了する。この手順は、機器登録実行手段19bの機能により実行される。また、照明器具11は、グループ設定手段19aにより設定され、記憶部19fに記憶されたグループ情報Ig11を情報通信端末30に送信する(S16)。この手順は、グループ情報送信手段19cの機能により実行される。
図3に示す例では、照明器具11と情報通信端末30の機器登録完了後に、グループ設定手段19aにより設定されたグループ情報Ig11を情報通信端末30に送信するが、グループ情報Ig11は登録依頼信号Sd11と同時に発信されてもよい。また、照明器具11からの登録依頼信号Sd11の発信は、情報通信端末30のID情報を取得した時点で停止してもよい。或いは、情報通信端末30のID情報を取得した場合であっても、照明器具11への電力の供給開始から所定時間、登録依頼信号Sd11の発信を継続してもよい。
上述の構成を備えた照明システム10では、情報通信端末30を使用することなく、グループ設定操作部16の操作により照明器具のグループ設定が可能である。このため、システムの施工者の情報通信端末に一旦アプリをインストールしてグループ設定する必要がなくなり、施工者の利便性が向上する。また、照明システム10は、情報通信端末30の操作に不慣れなユーザーにとっても有用である。加えて、照明システム10では、照明器具で設定されたグループ情報が情報通信端末30に送信されるので、情報通信端末30を用いた照明器具の快適な操作性も確保されている。
なお、上記実施形態は、本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、照明器具は、フリー設定操作部17およびリセット操作部18の少なくとも一方を有していなくてもよい。
10 照明システム、11,40,41,42,43,44 照明器具、12 光源ユニット、13 点灯回路、14,34 送受信部、15,50,51,52,53,54 スイッチ、16 グループ設定操作部、17 フリー設定操作部、18 リセット操作部、19 制御装置、19a グループ設定手段、19b 機器登録実行手段、19c リセット手段、19d グループ情報送信手段、19e プロセッサ、19f,35 記憶部、30 情報通信端末、31 表示部、32 操作部、33 端末制御部、P1,P2,P3,P4,P5,P6 ポジション

Claims (5)

  1. 無線通信手段を有する複数の照明器具と、
    前記複数の照明器具との無線通信により、前記複数の照明器具を操作可能な情報通信端末と、
    を備える照明システムであって、
    前記複数の照明器具の各々は、
    前記複数の照明器具をグループ分けするためのグループ設定操作部と、
    前記グループ設定操作部の操作に基づいて設定されたグループの情報を前記情報通信端末に送信する制御装置と、
    を有する、照明システム。
  2. 前記制御装置は、前記グループ設定操作部の操作によりグループが変更されたときに、新たなグループの情報を前記情報通信端末に送信するように構成されている、請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記複数の照明器具の各々は、前記情報通信端末を用いたグループ設定が可能なグループフリーモードを設定するためのフリー設定操作部を有する、請求項1または2に記載の照明システム。
  4. 前記グループ設定操作部は、ディップスイッチ、またはロータリースイッチで構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明システム。
  5. 前記複数の照明器具の各々は、前記情報通信端末との機器登録により取得した前記情報通信端末のID情報を消去するためのリセット操作部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明システム。
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