JP2005135495A - 磁気メモリの記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報の記録を行う際の消費電力を低減することを可能にする磁気メモリの記録方法を提供する。
【解決手段】 情報を磁性体の磁化状態によって保持する記憶層が、複数層の磁性層から成る磁気記憶素子と、互いに交差する第1の配線と第2の配線とを備え、第1の配線と第2の配線とが交差する交点付近に、それぞれ磁気記憶素子が配置されて成る磁気メモリに対して、第1の配線の電流Iwのパルスと、第2の配線の電流Ibのパルスとを、ほぼ同じ時刻で印加を開始する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気メモリに情報を記録するための磁気メモリの記録方法に関するものであり、特に不揮発性メモリに用いて好適なものである。
コンピュータ等の情報機器においては、ランダム・アクセス・メモリとして、動作が高速で、高密度のDRAMが広く使用されている。
しかし、DRAMは電源を切ると情報が消えてしまう揮発性メモリであるため、情報が消えない不揮発のメモリが望まれている。
情報通信機器、特に携帯端末等の個人用小型機器の飛躍的な普及に伴い、これを構成するメモリやロジック等の素子に対して、高集積化、高速化、低電力化等、一層の高性能化が要請されている。
特に、不揮発性メモリは、機器の高機能化に必要不可欠な部品と考えられている。
例えば、電源の消耗やトラブル、サーバーとネットワークが何らかの障害により切断された場合でも、不揮発性メモリはシステムや個人の重要な情報を保護することができる。
また、最近の携帯機器は、不要の回路ブロックをスタンバイ状態にしてできるだけ消費電力を抑えるように設計されているが、高速のワークメモリと大容量ストレージメモリを兼ねることができる不揮発性メモリを実現することができれば、消費電力とメモリの無駄を無くすことができる。
さらに、高速の大容量不揮発性メモリが実現できれば、電源を入れると瞬時に起動できる“インスタント・オン”機能も可能になってくる。
不揮発性メモリとしては、半導体を用いたフラッシュメモリや、強誘電体を用いたFRAM(Ferro electric Random Access Memory )等が挙げられる。
しかしながら、フラッシュメモリは、書き込み速度がμ秒のオーダーと遅いため、高速なアクセスに向かないという欠点がある。
一方、FRAMにおいては、書き換え可能回数が1012〜1014と有限であるため、完全にSRAMやDRAMを置き換えるには耐久性が小さく、また強誘電体キャパシタの微細加工が難しいという問題が指摘されている。
これらの欠点がない不揮発性メモリとして注目されているのが、磁性体の磁化で情報を記録する磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM;Magnetic Random Access Memory )である(例えば、非特許文献1参照)。
初期のMRAMは、AMR(anisotropic magnetoresistive)効果や、GMR(Giant magnetoresistance)効果等を利用した、スピンバルブをベースにした構成であった(非特許文献2及び非特許文献3参照)。
しかし、これらの構成では、負荷のメモリセル抵抗が10〜100Ωと低いため、読み出し時のビット当たりの消費電力が大きく大容量化が難しいという欠点があった。
そこで、TMR(Tunnel Magnetoresistance)効果を利用した構成のMRAMが提案されている。
当初は、室温における抵抗変化率が1〜2%しかなかったが(非特許文献4参照)、近年では20%近くの抵抗変化率が得られるようになり(非特許文献5参照)、TMR効果を利用したMRAMに注目が集まるようになってきている。
MRAMでは、マトリクス状に配列されたTMR効果型の記憶素子を有するとともに、その素子群のうち特定の素子に情報を記録するために、素子群を縦横に横切るワード書き込み線とビット書き込み線を有しており、その交差領域に位置する記憶素子のみに、選択的に情報の記録(書き込み)を行うように構成されている。
そして、記憶素子に情報の記録を行う方法には、アステロイド特性を利用した方法(例えば、特許文献1参照)とスイッチング特性を利用した方法(例えば、特許文献2参照)がある。
アステロイド特性を利用した方法は、選択性が各記憶素子の保磁力特性に依存するために、素子の寸法や磁気特性のばらつきに弱いという欠点があった。
これに対して、スイッチング特性を利用した方法は、素子選択に使える磁界範囲が広いので、素子ごとの特性ばらつきが多少あっても、大規模なメモリを実現しやすい、という利点がある。
ここで、スイッチング特性を利用したMRAMの模式的断面図を図5に示す。
メモリセルに記録された情報を読み出すために、メモリセルを電気的に選択するためには、ダイオードまたはMOSトランジスタ等を用いることができるが、図5に示す構成はMOSトランジスタを用いている。
まず、MRAMのメモリセルを構成する磁気記憶素子101の構成を説明する。
第1の磁化固定層112及び第2の磁化固定層114は、非磁性層113を介して配置されていることにより、反強磁性結合している。さらに、第1の磁化固定層112は、反強磁性層111と接して配置されており、これらの層間に働く交換相互作用によって、強い一方向の磁気異方性を有する。そして、これら4層111,112,113,114により固定層102が構成される。
第1の記憶層116及び第2の記憶層118は、非磁性層117を介して配置されていることにより、反強磁性結合している。これら第1の記憶層116及び第2の記憶層118は、それぞれの磁化M1,M2の向きが比較的容易に回転するように構成される。そして、これら3層116,117,118により記憶層(自由層)103が構成される。
第2の磁化固定層114と第1の記憶層116との間、即ち固定層102と記憶層(自由層)103との間には、トンネル絶縁層115が形成されている。このトンネル絶縁層115は、上下の磁性層116及び114の磁気的結合を切るとともに、トンネル電流を流す役割を担う。これにより、磁性層の磁化の向きが固定された固定層102と、トンネル絶縁層115と、磁化の向きを変化させることが可能な記憶層(自由層)103とにより、TMR(Tunneling Magnetoresistance )素子が構成されている。
そして、上述の各層111〜118と、下地膜110及びトップコート膜119により、TMR素子から成る磁気記憶素子101が構成されている。
また、シリコン基板130中に選択用MOSトランジスタ131が形成され、この選択用MOSトランジスタ131の一方の拡散層133上に接続プラグ108を介して、引き出し電極109が形成されている。この引き出し電極109上に、磁気記憶素子101の下地膜110が接続されている。選択用MOSトランジスタ131のもう一方の拡散層132は、図示しないが、接続プラグを介してセンス線に接続されている。選択用MOSトランジスタのゲート130は、選択信号線と接続されている。
磁気記憶素子101のトップコート膜119は、その上のビット線(BL)106に接続されている。また、磁気記憶素子101の下方には絶縁膜を介して、書き込みワード線(WL)105が配置されている。
定常状態において、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2とは、概ね反平行状態(向きが正反対の状態)にある。同様に、非磁性層113を介した強い反強磁性結合により、第1の磁化固定層112の磁化M11と第2の磁化固定層114の磁化M12は、ほぼ完全な反平行状態にある。
通常、第1の磁化固定層112と第2の磁化固定層114とは、飽和磁化膜厚積が等しい構成とされるため、磁極磁界の漏洩成分は無視できるくらい小さい。
また、図5のMRAMを直上より見た模式的平面図を図6に示す。
磁気記憶素子101は、平面形状が楕円形状であり、楕円の長軸方向に磁化容易軸60があり、楕円の短軸方向に磁化困難軸61があり、これら磁化容易軸60と磁化困難軸61とが直交している。
また、ビット線106及びワード線105は、格子状に配置され、両者のなす角度αは一定(図6ではほぼ直交している)である。磁気記憶素子101は、その磁化容易軸60がワード線105に対して傾斜角度θ(0<θ<90°)を有するように、ワード線105及びビット線106の交点に配置されている。
この構成のメモリセルにおいて、磁気記憶素子101の記憶層103に情報を記録する際には、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きを反転させるために、ビット線106及びワード線105に、それぞれ、ビット電流Ib及びワード線電流Iwを流す。ビット線電流Ib及びワード線電流Iwは、それぞれ、ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwを誘起する。ワード線電流磁界Hwとビット線電流磁界Hbの合成磁界は、後述するように、時計回りまたは反時計回りに回る回転磁界を形成する。
そして、電流磁界Hb,Hwの印加によって、第1の記憶層116の磁化M1の向きを変えることにより、記憶層103に情報(例えば、情報”1”又は情報”0”)を記録することができる。
また、記録された情報の読み出しは、磁気抵抗効果によるトンネル電流の変化を検出して行うことができる。
ここで、図5に示した構成の磁気記憶素子101の磁化容易軸方向に外部磁界Hが印加されたときの磁化曲線の例を図7に示す。
第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2の合成磁化Mの大きさは、外部磁界の大きさによって顕著に変化する。
最初のしきい値はスピンフロッピング磁界Hsfである。外部磁界Hがこのスピンフロッピング磁界Hsf以下ならば、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2が、常に反平行状態(↑↓)を保つ。
外部磁界HがHsfを超えると、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2が、交差磁化状態をとって外部磁界Hに拮抗する。ただし、二つの磁化M1,M2がなす角度は180度以下である。この状態から外部磁界Hを取り去れば、最初の反平行状態に戻ることが多い。
次のしきい値は飽和磁界Hsatである。外部磁界Hが飽和磁界Hsatを超えると、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2は平行状態(↑↑)となる。一旦、飽和磁界Hsat以上の外部磁界Hを印加してしまうと、記憶層103は最初の反平行状態の記憶を忘却するので、外部磁界を取り去っても最初の磁化状態に戻るとは限らない。
続いて、図5のMRAMの磁気記憶素子101において、外部磁界Hとしてワード線電流磁界Hwとビット線電流磁界Hbを印加したとき、記憶層103の第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きの変化を説明する。
外部磁界Hを印加することにより、図7に示したように、記憶層103の第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きが変化するが、外部磁界Hを印加する前の状態と、外部磁界Hを取り去った後の状態との関係により、3種類の動作に大別することができる。
まず、外部磁界Hの印加の前の状態と、外部磁界Hを取り去った後の状態とで、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2の向きが反転する(2つの磁化M1,M2の向きが入れ替わり、交番的に変化する)動作がある。以下、このような動作を、Toggle動作と呼ぶ。
また、外部磁界Hの印加の前の状態と、外部磁界Hを取り去った後の状態とで、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2の向きが同じ向きになる(2つの磁化M1,M2の向きが入れ替わらない)動作がある。以下、このような動作を、No switching動作と呼ぶ。
さらにまた、外部磁界Hの印加の前の状態に係わらず、外部磁界Hを取り去った後の状態では、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2が、それぞれ決まった向きに変化する動作がある。この動作では、外部磁界Hを印加している間に、2層の磁化M1,M2が同じ向き(平行)になってしまい、外部磁界Hを印加する前の反平行状態の記憶が失われるため、外部磁界Hを除去した後の状態では、2層の磁化M1,M2が一方通行な磁化回転をして、ある決まった向きに変化する。以下、このような動作を、Direct動作と呼ぶ。
次に、3種類の動作のそれぞれにおいて、ワード線電流Iw及びビット線電流Ibの電流パルスと、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きの時間変化と、磁化M1,M2の変化に伴う磁気記憶素子101のTMR素子の電気抵抗Rの時間変化を示す。
まず、Toggle動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を、図8に示す。
図8では、1ビットの記録を行うサイクルにおいて、時間原点を時刻T0として、時刻T1,T2,T3,T4と時刻が経過して、最後に定常状態に戻るまでの磁化M1,M2の向き及びTMR素子の電気抵抗Rの変化を示している。以下、他の動作の場合の図でも同様である。
ワード線電流Iwのパルスは、時間原点T0からある時間経過した時刻T1に立ち上がり、時刻T3に立ち下がる。ビット線電流Ibのパルスは、ワード線電流Iwのパルスより遅れて、時刻T2に立ち上がり、時刻t4に立ち下がる。
このように電流パルスに時間差を設けることにより、各電流磁界Hw,Hbの合成磁界を回転磁界として、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きを回転させることができる。
TMR素子の電気抵抗Rは、第1の記憶層116の磁化M1と第2の磁化固定層114の磁化M12の向きが等しい場合に、低抵抗(これを例えば情報”0”とする)となり、第1の記憶層116の磁化M1と第2の磁化固定層114の磁化M12の向きが反平行である場合に、高抵抗(これを例えば情報”1”とする)となる。
まず、時刻T0において、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層114の磁化M2は、反平行状態をとっており、二つの磁化M1,M2の向きがなす角度は180度となっている。
時刻T1から時刻T2までの間に、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2とがなす角度が180度以下になる。
時刻T2から時刻T3までの間には、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2とがなす角度が鋭角(90度以下)になる。
時刻T3以降で第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2とがスピンフロップし、時刻T4を過ぎて再び反平行状態に戻る。このとき、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2は、それぞれ初期状態に対して向きが逆転している。
次に、No switching動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を、図9に示す。
この例では、ワード線電流Iwのパルスを図8とは逆の向きにしている。ビット線電流Ibのパルスは図8と同じである。
ワード線電流Iwのパルスは、時間原点の時刻T0からある時間経過した時刻T1に立ち上がり、時刻T3に立ち下がる。ビット線電流Ibのパルスは、ワード線電流Iwのパルスより遅れて、時刻T2に立ち上がり、時刻t4に立ち下がる。
このように電流パルスに時間差を設けることにより、各電流磁界Hw,Hbの合成磁界を回転磁界として、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きを回転させることができる。
まず、時刻T0において、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層114の磁化M2は、反平行状態をとっており、二つの磁化M1,M2の向きがなす角度は180度となっている。
時刻T1から時刻T2までの間に、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2とがなす角度が180度以下になる。
この場合は、時刻T2から時刻T3までの間で、ワード線電流磁界Hw及びビット線電流磁界Hbにより形成される回転磁界の向きが、磁気記憶素子101の磁化容易軸の方向(正方向または負方向のいずれか)を向かないので、スピンフロッピングが起こらない。 その結果、時刻T4以降では、磁化状態は初期状態に対して変化しない。
次に、Direct動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の例を、図10及び図11にそれぞれ示す。
図10に示す例では、電流パルスをいずれも図8と同じ向きにしている。一方、図11に示す例では、電流パルスをいずれも図8とは逆の向きにしている。
図10及び図11において、ワード線電流Iwのパルスは、時間原点の時刻T0からある時間経過した時刻T1に立ち上がり、時刻T3に立ち下がる。ビット線電流Ibのパルスは、ワード線電流Iwのパルスより遅れて、時刻T2に立ち上がり、時刻t4に立ち下がる。
このように電流パルスに時間差を設けることにより、各電流磁界Hw,Hbの合成磁界を回転磁界として、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きを回転させることができる。
まず、時刻T0において、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層114の磁化M2は、反平行状態をとっており、二つの磁化M1,M2の向きがなす角度は180度となっている。
時刻T1から時刻T2までの間に、スピンフロッピングが起こり、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2がなす角度は90度以下になる。
時刻T2から時刻T3までの間に、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2の向きが、ほぼ同じ向きに揃ってしまい、ワード線電流磁界Hw及びビット線電流磁界Hbにより形成される回転磁界の向きとほぼ等しくなる。
時刻T3以降では、第1の記憶層116の磁化M1及び第2の記憶層118の磁化M2が、スピンフロップして再び反平行状態に戻るが、その磁化状態は初期状態に依存しない。
続いて、ワード線電流磁界Hw及びビット線電流磁界Hbの各振幅・向きを変化させたときに、3種類の磁化回転動作のそれぞれの発生状況を表す磁化回転モード図を、図12に示す。
図12に示すように、ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwの合成磁界がスピンフロッピング磁界Hsf以下ならば、その領域は全てNo switching動作の領域81である。ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwの合成磁界が磁化容易軸方向以外になる、第二象限及び第四象限も、概ねNo switching動作の領域81である。
一方、ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwの合成磁界が飽和磁界Hsatを超えたところは、Direct動作の領域82となることが多い。
そして、ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwの合成磁界がスピンフロッピング磁界Hsf以上飽和磁界Hsat未満であり、かつ、第一象限及び第三象限に属する範囲は、Toggle動作の領域80となることが期待できる。
なお、第1の記憶層116の磁化M1と第2の記憶層118の磁化M2のなす2つの安定状態(↑↓及び↓↑)に非対称性がある場合は、Toggle動作の領域80とNo switching動作の領域81の境界に、Direct動作の領域が現れることがある。
マトリクス状に配列されたメモリセル群において、ワード線とビット線の交点に配置された特定のメモリセルのみを選択的に磁化反転させるには、選択されたメモリセルが所属するワード線及びビット線に電流を流す。
このとき、選択されたメモリセルに印加される合成磁界が、Toggle動作の領域80又はDirect動作の領域82の範囲内に含まれている必要がある。
一方、ワード線またはビット線を共有する選択されていないメモリセルが磁化反転するのを避けるには、非選択メモリセルへ印加される合成磁界が、No switching動作の領域81の範囲に含まれていることが必要である。
Wang et al.,IEEETrans.Magn.,1997,Vol.33,p.4498 J.M.Daughton,Thin Solid Films,1992,vol.216,p.162-168 D.D.Tang et al.,IEDM Technical Digest,1997,p.995-997 R.Meservey et al.,Pysics Reports,1994,vol.238,p.214-217 T.Miyazaki et al.,J.Magnetism & Magnetic Material,1995,vol.139,L231 特開平10−116490号公報 米国特許出願公開第2003/0072174号明細書
上述したように、スイッチング特性を利用したMRAMの従来の構成においては、記憶層103として2層以上の強磁性層を用いて、ビット情報の記録を行っている。
従来のスイッチング特性を利用したMRAMでは、図8に示したように、Toggle動作を行うために、ワード線電流Iwのパルスの印加を開始する時刻T1とビット線電流Ibのパルスの印加を開始する時刻T2とに、時間差が設けてあった。
そして、この時間差、即ち遅延時間(T1〜T2)は、各電流Iw,Ibのパルスを印加する前の反平行磁化状態から交差磁化状態に遷移するよりも長い時間が必要である。
しかしながら、各電流Iw,Ibのパルスの持続時間に比例して、消費電力が大きくなる。
このため、遅延時間であっても、その時間はできるだけ短いことが望ましい。
上述した問題の解決のために、本発明においては、情報の記録を行う際の消費電力を低減することを可能にする磁気メモリの記録方法を提供するものである。
本発明の磁気メモリの記録方法は、情報を磁性体の磁化状態によって保持する記憶層が、複数層の磁性層から成る磁気記憶素子と、互いに交差する第1の配線と第2の配線とを備え、第1の配線と第2の配線とが交差する交点付近に、それぞれ磁気記憶素子が配置されて成る磁気メモリに対して、第1の配線の電流のパルスと、第2の配線の電流のパルスとを、ほぼ同じ時刻で印加を開始するものである。
上述の本発明の磁気メモリの記録方法によれば、情報を磁性体の磁化状態によって保持する記憶層が、複数層の磁性層から成る磁気記憶素子と、互いに交差する第1の配線と第2の配線とを備え、第1の配線と第2の配線とが交差する交点付近に、それぞれ磁気記憶素子が配置されて成る磁気メモリに対して、第1の配線の電流のパルスと、第2の配線の電流のパルスとを、ほぼ同じ時刻で印加を開始することにより、これらの電流のパルスの印加の開始時刻の時間差がなくなり、その分、記憶層の各磁性層の磁化を反転させる動作(前述したToggle動作)に関わる電流パルスの持続時間を全体として短縮することが可能になる。
上述の本発明によれば、記憶層の各磁性層の磁化を反転させる動作、即ち記憶層に情報を記録する動作に関わる電流パルスの持続時間を全体として短縮することが可能になるので、従来よりも、情報の記録に必要となる消費電力量を低減することができる。
また、本発明によれば、書き込みが短時間で終了するため、磁気メモリの書き込み性能が大幅に向上する。
従って、本発明により、磁気メモリの高性能化、低消費電力化を容易に図ることが可能になる。
まず、本発明の記録方法を適用するスイッチング特性を利用したMRAMの一形態の概略構成図(模式的断面図)を図1に示す。
本実施の形態においても、図5に示した従来の構成と同様に、メモリセルの読み出しのために選択用MOSトランジスタを用いている。
まず、MRAMのメモリセルを構成する磁気記憶素子1の構成を説明する。
第1の磁化固定層12及び第2の磁化固定層14は、非磁性層13を介して配置されていることにより、反強磁性結合している。さらに、第1の磁化固定層12は、反強磁性層11と接して配置されており、これらの層間に働く交換相互作用によって、強い一方向の磁気異方性を有する。そして、これら4層11,12,13,14により固定層2が構成される。即ち、固定層2は、2層の磁性層(第1の磁化固定層12及び第2の磁化固定層14)を有している。
第1の記憶層16及び第2の記憶層18の2層の磁性層は、非磁性層17を介して配置されていることにより、反強磁性結合している。これら第1の記憶層16及び第2の記憶層18は、それぞれの磁化M1,M2の向きが比較的容易に回転するように構成される。そして、これら3層16,17,18により記憶層(自由層)3が構成される。即ち、記憶層(自由層)3は、2層の磁性層(第1の記憶層16及び第2の記憶層18)を有している。
第2の磁化固定層14と第1の記憶層16との間、即ち固定層2と記憶層(自由層)3との間には、トンネル絶縁層15が形成されている。このトンネル絶縁層15は、上下の磁性層16及び14の磁気的結合を切るとともに、トンネル電流を流す役割を担う。これにより、磁性層の磁化の向きが固定された固定層2と、トンネル絶縁層15と、磁化の向きを変化させることが可能な記憶層(自由層)3とにより、TMR(Tunneling Magnetoresistance )素子が構成されている。
第2の記憶層18の上には、トップコート膜19が形成されている。このトップコート膜19は、磁気記憶素子1と接続された配線(ビット線)6との相互拡散防止、接触抵抗の低減及び第2の記憶層18の酸化防止という役割がある。
反強磁性層11の下には、下地膜10が形成されている。この下地膜10は、上方に積層される層の結晶性を高める作用がある。
第1及び第2の磁化固定層12及び14と、第1及び第2の記憶層16及び18とには、例えば、ニッケルまたは鉄またはコバルト、或いはこれらの合金を主成分とする強磁性体が用いられる。
非磁性層13,17の材料としては、例えば、タンタル、クロム、ルテニウム等が使用できる。
反強磁性層11の材料としては、例えば、鉄、ニッケル、白金、イリジウム、ロジウム等のマンガン合金、コバルトやニッケル酸化物等が使用できる。
下地膜10には、例えば、クロム、タンタル等を使用できる。
トップコート膜19には、例えば、銅、タンタル、TiN等の材料が使用できる。
これらの磁性層12,14,16,18及び導体膜10,13,17,19は、主にスパッタリング法により形成される。
トンネル絶縁層15は、スパッタリングで形成された金属膜を酸化、もしくは窒化させることにより得ることができる。
そして、上述の各層11〜18と、下地膜10及びトップコート膜19により、TMR素子から成る磁気記憶素子1が構成されている。
また、シリコン基板30中に選択用MOSトランジスタ31が形成され、この選択用MOSトランジスタ31の一方の拡散層33上に接続プラグ8を介して、引き出し電極9が形成されている。この引き出し電極9上に、磁気記憶素子1の下地膜10が接続されている。選択用MOSトランジスタ31のもう一方の拡散層32は、図示しないが、接続プラグを介してセンス線に接続されている。選択用MOSトランジスタのゲート30は、選択信号線と接続されている。
磁気記憶素子1のトップコート膜19は、その上のビット線(BL)6に接続されている。また、磁気記憶素子1の下方には絶縁膜を介して、書き込みワード線(WL)5が配置されている。
定常状態において、第1の記憶層16の磁化M1と第2の記憶層18の磁化M2とは、概ね反平行状態(向きが正反対の状態)にある。同様に、非磁性層13を介した強い反強磁性結合により、第1の磁化固定層12の磁化M11と第2の磁化固定層14の磁化M12は、ほぼ完全な反平行状態にある。
また、図1のMRAMを直上より見た模式的平面図を図2に示す。
磁気記憶素子1は、図6の磁気記憶素子101と同様に、平面形状が楕円形状になっている。
楕円の長軸方向に磁化容易軸60があり、楕円の短軸方向に磁化困難軸61があり、これら磁化容易軸60と磁化困難軸61と直交している。
また、ビット線(BL)6及びワード線(WL)5は、そのなす角度αが一定(ほぼ直交する)となっている。磁気記憶素子1は、その磁化容易軸60がワード線5に対して傾斜角度θ(0<θ<90°)を有するように、ワード線5及びビット線6の交点に配置されている。
この構成のメモリセルにおいて、磁気記憶素子1の記憶層3に情報を記録する際には、第1の記憶層16の磁化M1及び第2の記憶層18の磁化M2の向きを反転させるために、ビット線6及びワード線5に、それぞれ、ビット電流Ib及びワード線電流Iwを流す。ビット線電流Ib及びワード線電流Iwは、それぞれ、ビット線電流磁界Hb及びワード線電流磁界Hwを誘起する。ワード線電流磁界Hwとビット線電流磁界Hbの合成磁界は、後述するように、時計回りまたは反時計回りに回る回転磁界を形成する。
また、磁気記憶素子1の記憶層3に記録された情報を読み出す際には、ビット線6と、選択用MOSトランジスタ31の拡散層32に接続されたセンス線との間に電圧をかけて、選択用MOSトランジスタ31のゲート7をオン状態にすることにより、磁気記憶素子1の膜厚方向に電流を流す。これにより、トンネル絶縁層15を挟む磁性層(第2の磁化固定層14及び第1の記憶層16)におけるトンネル磁気抵抗効果を利用して、記憶層3の磁性層の磁化の向きを検出することにより、記憶層3に記録された情報を読み出すことができる。
そして、図1に示した構成のメモリセルを用いて、それぞれ多数のワード線(WL)5及びビット線(BL)6に対して、各交点に磁気記憶素子1を配置することにより、多数のメモリセルを有し、記憶容量の大きい磁気メモリ(磁気記憶装置)を構成することができる。
このように磁気メモリを構成した場合に、あるメモリセルの磁気記憶素子1の記憶層3に情報を記録するためには、多数あるワード線5及びビット線6から、記録を行うメモリセルに対応するそれぞれ1本のワード線5及びビット線6を選択し、ワード線5及びビット線6に電流を流して、記録を行うメモリセルの磁気記憶素子1に対して電流磁場Hw,Hbを印加する。これにより、そのメモリセルの磁気記憶素子1の記憶層3に回転磁界が印加され、その記憶層3において、第1の記憶層16の磁化M1及び第2の記憶層18の磁化M2が反転(Toggle動作)して、情報の書き込み(記録)が行われる。
一方、情報の記録を行わないメモリセルでは、ワード線5或いはビット線6の少なくとも一方は選択されていないため、第1の記憶層16の磁化M1及び第2の記憶層18の磁化M2が反転(Toggle動作)するに充分な回転磁界が印加されず、情報の書き込み(記録)が行われないことから、記憶層3に既に記録されている情報が保持される。
次に、本発明の一実施の形態として、図1に示した構成のスイッチング特性を利用したMRAMに対して、情報の記録を行う方法を説明する。
本実施の形態における電流パルスの時間変化を図3Aに示す。また、本実施の形態におけるTMR素子の電気抵抗の時間変化を図3Bに示す。
本実施の形態では、特に、図3Aに示すように、ワード線電流Iwのパルスの印加とビット線電流Ibのパルスの印加とを同時に開始する。
なお、ワード線電流Iwのパルスの印加停止時刻と、ビット線電流Ibのパルスの印加停止時刻とには、時間差が設けられ、ワード線電流Iwのパルスが先に停止するようになっている。
このようなタイミングで各電流Iw,Ibのパルスを印加することにより、TMR素子の電気抵抗は図3Bに示すように変化する。
図3Bと図8とを比較すると、TMR素子の電気抵抗の変化において、図8の時刻T1から時刻T2までの過程(反平行磁化状態から交差磁化状態へ遷移する過程)、即ち遅延時間が省略され、時刻T2以降の磁化状態へ直接遷移していることがわかる。
このように、図8に示した従来の記録方法における遅延時間(T2−T1)が省略されたことにより、全体として電流Iw,Ibのパルスの持続時間が減少している。
これにより、情報の記録の際に必要とする消費電力を低減することができると共に、情報の記録に必要となる時間も大幅に短縮することができる。
なお、図3Aに示すように、ワード線電流Iwのパルスの印加とビット線電流Ibのパルスの印加とを同時に開始する場合だけでなく、ワード線電流Iwのパルスの印加の開始時刻とビット線電流Ibのパルスの印加の開始時刻との間の時間差(遅延時間)を、パルスの印加時間と比較して充分に短くして、両者のパルスの印加をほぼ同時に開始する場合も、情報の記録の際の消費電力を低減し、情報の記録に必要となる時間を大幅に短縮する効果が得られる。
この場合、充分な効果を得るためには、パルスの印加時間にもよるが、電流パルスの印加の開始時刻の時間差を最大でも1ナノ秒以下とすることが望ましい。
ここで、本実施の形態の記録方法によって得られる磁化回転モードの改善効果を調べた。
磁気記憶素子を、0.30μm(長軸方向)×0.15μm(短軸方向)として、図8に示した従来の記録方法の場合と、本実施の形態の記録方法の場合、即ちワード線電流Iwのパルスの印加とビット線電流Ibのパルスの印加を同時に開始した場合とで、素子の磁化回転モードの分布を比較した。
それぞれの磁化回転モードの分布を図4A及び図4Bに示す。図4Aは図8に示した従来の記録方法の場合であり、図4Bは本実施の形態の記録方法の場合である。
従来は、電流パルスを印加する前の反平行磁化状態(↑↓または↓↑)から交差磁化状態に遷移する時間が必要であるとされていたため、ワード線電流Iwのパルスの印加の開始時刻とビット線電流Ibのパルスの印加の開始時刻との間に、遅延時間を設けていた。これにより、図4Aに示すように、Toggle動作の領域80が広く確保されていた。
これに対して、図4Bより、本実施の形態の記録方法を採用した場合には、Toggle動作の領域80が図4Aの半分程度に減るものの、遅延時間をなくしても安定にToggle動作の領域80が充分に残存することがわかる。
なお、図4Bでは右下側にToggle動作の領域80が残っているが、これは、図3Aに示したように、ワード線電流Iwのパルスを先に停止したためであり、ビット線電流Ibのパルスを先に停止すると、左上側にToggle動作の領域80が残る。
上述の本実施の形態によれば、ワード線電流Iwのパルスの印加とビット線電流Ibのパルスの印加を同時に開始し、遅延時間をなくしたことにより、Toggle動作に関わる電流パルスの持続時間を全体として短縮することが可能になる。
これにより、記憶層(自由層)3の各磁性層12,14の磁化を反転させて、情報の記録を行うために必要となる消費電力量を、従来よりも低減することができる。
また、書き込みが短時間で終了するため、書き込み性能を大幅に向上することが可能になる。
従って、本実施の形態によれば、磁気メモリの高性能化、低消費電力化が容易になる。
上述の実施の形態では、図1に示したように、記憶層3と固定層2との間にトンネル絶縁層15を設けてTMR素子から成る磁気記憶素子1を構成した場合に本発明を適用していたが、トンネル絶縁層の代わりに非磁性導電層を設けてGMR素子から成る磁気記憶素子を構成した場合にも、本発明を適用することができ、上述の実施の形態と同様に本発明の効果を得ることができる。
また、記憶層に対して、トンネル絶縁層或いは非磁性導電層即ち非磁性層を介して固定層を設けた構成(TMR素子やGMR素子等)に限らず、本発明は、固定層を設けずに他の検出手段によって記憶層の磁性層の磁化の向きを検出して、磁気記憶素子の記憶層に記録された情報の読み出しを行う構成にも適用することが可能である。
固定層を設けた構成以外の他の検出手段としては、例えば、ホール素子を利用した構成や、光学的手段により検出を行う構成が考えられる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明を適用するスイッチング特性を利用したMRAMの一形態の模式的断面図である。 図1のMRAMを直上より見た模式的平面図である。 A 本発明の一実施の形態の電流パルスの時間変化を示す図である。 B 図3Aの電流パルスの印加によるTMR素子の電気抵抗の時間変化を示す図である。 磁化回転モードの分布を比較する図である。 A 従来の記録方法の場合である。 B 図3Aの電流パルスを用いる記録方法の場合である。 スイッチング特性を利用したMRAMの模式的断面図である。 図5のMRAMを直上より見た模式的平面図である。 図5の磁気記憶素子の磁化容易軸方向に外部磁界が印加されたときの磁化曲線の一例である。 Toggle動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を示す図である。 No swiching動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を示す図である。 Direct動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を示す図である。 Direct動作における、電流パルス、各記憶層の磁化の向きの時間変化、TMR素子の電気抵抗の時間変化の一例を示す図である。 図5の磁気記憶素子の磁化回転モードの分布を示す図である。
符号の説明
1 磁気記憶素子、2 固定層、3 記憶層(自由層)、5 ワード線、6 ビット線、11 反強磁性層、12 第1の磁化固定層、13,17 非磁性層、14 第2の磁化固定層、15 トンネル絶縁層、16 第1の記憶層、18 第2の記憶層、30 シリコン基板、31 選択用MOSトランジスタ

Claims (3)

  1. 情報を磁性体の磁化状態によって保持する記憶層が、複数層の磁性層から成る磁気記憶素子と、
    互いに交差する第1の配線と第2の配線とを備え、
    前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する交点付近に、それぞれ前記磁気記憶素子が配置されて成る磁気メモリに対して、
    前記第1の配線の電流のパルスと、前記第2の配線の電流のパルスとを、ほぼ同じ時刻で印加を開始する
    ことを特徴とする磁気メモリの記録方法。
  2. 前記第1の配線の電流のパルスと、前記第2の配線の電流のパルスとにおいて、印加の開始時刻の差が1ナノ秒以内であることを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリの記録方法。
  3. 前記磁気記憶素子は、前記記憶層に対して、非磁性層を介して磁化の向きが固定された磁化固定層が配置された構成であることを特徴とする請求項1に記載の磁気メモリの記録方法。
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