JP2005134571A - 利用者の個人情報を取り扱うカラオケ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 個人識別標章の登録・未登録を問わず参加者別の個人情報を取り扱えるカラオケ装置を提供する。
【解決手段】会員グローバルIDの入力を受け付けると、会員グローバルIDをホスト装置に送って対応する個人識別標章をダウンロードし、暫定ローカルIDを発行し、ダウンロードした個人識別標章とともに参加者情報記録簿に登録し、個人識別標章の入力を受け付けると、暫定ローカルIDを発行し、受け付けた個人識別標章ともに参加者情報記録簿に登録し、楽曲IDの予約入力と暫定ローカルIDの入力を受け付けると、演奏予約の待ち行列に楽曲IDと暫定ローカルIDを登録し、待ち行列の楽曲を表示するときに、予約者の暫定ローカルIDに対応する個人識別標章を表示するカラオケ装置とする。
【選択図】 図11

Description

この発明は、利用者ごとのカラオケ利用履歴などを含む個人情報を取り扱うカラオケ装置に関し、とくに、カラオケ利用者の行動に自然に連携するユーザインタフェース技術に関する。
カラオケ事業者は、通信カラオケシステムのインフラを利用して、様々な会員向けサービスを提供している。このサービスの提供形態としては、ホスト装置に会員別の記憶領域を用意しておき、通信カラオケ端末は、各会員のカラオケ利用履歴をホスト装置に送って該当する会員の領域に格納させる。また、会員が通信カラオケ端末を利用する際には、その格納情報をホスト装置からダウンロードし、そのダウンロード情報を使用して種々のサービスを会員に提供する。
例えば、本出願人による特許第3143456号公報や特許第3400921号公報に記載された通信カラオケシステムでは、会員が個別に所持する選曲予約用のリモコン装置からリモコン識別子と楽曲番号とが含まれる演奏予約コマンドを通信カラオケ端末に送信する。通信カラオケ端末はそのリモコンの識別子を会員識別符号(会員グローバルID)として、その識別符号に通信カラオケ端末の利用履歴を対応付けして記録する。利用履歴としては、選曲履歴であったり、演奏時に周知の歌唱採点機能を利用したならば、その採点結果であったりする。そして、ホスト装置との定期的な通信機会にその利用履歴をホスト装置にアップロードする。ホスト装置は通信カラオケ端末から受け取った利用履歴に基づいて、例えば、各地の通信カラオケ端末から集信した採点結果を定期的に集計して採点ランキングを作成したり、会員ごとに楽曲の予約回数に応じたポイントを付与したりする。そしてカラオケ事業者は、ホスト装置にて作成・集計されたランキングやポイントに応じて各種特典を会員に提供する。
その他にも、本出願人は個人別のサービスに関する種々の技術を開示している。特許第3429210号公報には、ホスト装置で集信し集計した演奏履歴の情報に基づいて、利用者の携帯電話機に個人別の曲目リストを提示する技術について開示されている。また、特許第3406879号公報には、個人別にカラオケ利用時の運動量を推定する技術について開示されている。また、特許第3422688号公報には、利用者の声紋データに基づいて選曲履歴を取り出したり更新したりする技術について開示されている。
また特許第3453248号公報、特開2003−140666号公報には、利用者がホスト装置に自身の個人情報を登録しておき、通信カラオケ端末を使用する際に、その個人情報をホスト装置から通信カラオケ端末にダウンロードして適宜に利用する構成も開示されている。
さらに特許第3432132号公報には、ビデオカメラを備えたカラオケリモコン装置を用いて、演奏予約した人を撮影してカラオケ装置に転送しておき、リクエスト曲の表示に予約者の写真を表示する技術が開示されている。
また、近年急速に広く普及しているデジタルカメラで撮影したデジタル画像は、見て楽しむだけでなく、撮影画像に様々な装飾を施したり特殊効果を加えたりするなど、画像を加工して楽しむことができる。とくに、写真立てや額を模したフレーム画像の枠内部分や動物やアニメのキャラクタの顔以外の部分などで形成されたフレーム画像に、デジタルカメラで撮影した画像をはめ込む画像加工(画像合成)処理はよく知られている。そのような加工画像を簡単にプリントアウトしてシールにしたりハガキにしたりできるプリンタなどのツールも一般に広く普及している。
特許第3143456号公報 特許第3400921号公報 特許第3429210号公報 特許第3406879号公報 特許第3422688号公報 特許第3453248号公報 特開2003−140666号公報 特許第3432132号公報
上述したように、カラオケの個人別の利用履歴に基づくサービスは様々なものが可能である。また、個人別に利用履歴を収集するために、個人を特定するユーザインタフェースとして名前などだけでなくさまざまなものを用いることができるようになっている。本出願人は、上記特許第3432132号公報に記載の技術をはじめ、ビデオカメラやデジタルカメラを用いて利用者が登録した個人を特定する高精細な情報を用いる技術を様々に開発している。たとえば、カラオケ装置においても、ある利用者をデジタルカメラで撮影した画像に動物キャラクタなどのフレーム画像を合成して高精細な標章を作成し、歌唱前や歌唱中にこの利用者を示す個人識別標章(個人特定情報)として表示する技術を開発している。
そのような高精細な個人識別標章は、他の参加者にも一目でわかって便利であるしカラオケの楽しみ方が多様になる。しかしその反面で、カラオケ利用前にデジタルカメラで自分を撮影したり合成するフレーム画像を選択したり、標章を作成するいくつかの手順を踏まなければならず、入力する手間も時間もかかる。そのため一度入力したらその場限りではなく保存しておいて、次のカラオケ利用の機会に、それが他店舗であっても使いたいという利用者が多い。そこで、作成した標章を名前などの他の個人情報とともにホスト装置などに登録しておいて、次のカラオケ利用機会にダウンロードして再利用できると便利である。このような個人情報を保存する場合には、各個人に対してシステムネットワーク内でグローバルに個人を特定できる識別符号を付与する必要がある。
一方、大勢のカラオケ集会時には、全参加者が個人特定情報の登録を済ませているとは限らない。中には、一度限りの利用のために面倒な登録はしたくないという利用者もいる。そのため、全員が一律に高精細な個人特定情報を登録しないと個人別の利用履歴を収集できずに、個人別利用履歴に基づくサービスを一切利用できないというのでは、カラオケ利用者に対して不親切である。せっかく便利で楽しいサービスを提供しても、かえってカラオケ利用を減少させる結果を招きかねない。
そこで本出願人は、カラオケ集会参加者の中に個人特定情報を既登録/未登録の参加者が混在する場合において、既登録の会員/未登録の非会員にかかわらず、カラオケ装置が各参加者に一時的な識別符号を割り当てて個人を特定すれば便利だと考えた。
本発明者らは、上記事情に鑑み本発明を創作した。この発明は、次の事項(1)〜(8)により特定されるものである。
(1)通信手段と、利用者インタフェースと、制御手段を備えたカラオケ装置であること、
(2)通信手段は、通信カラオケシステムのホスト装置とデータ通信すること、
(3)利用者インタフェースは、参加者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、会員グローバルID、暫定ローカルID、個人識別標章、楽曲IDの利用者入力が可能であること、
(4)制御手段は、会員ログイン処理と、非会員ログイン処理と、カラオケ演奏予約処理と、予約表示処理とを可能とすること、
(5)会員ログイン処理は、会員グローバルIDの入力を受け付けたとき、会員グローバルIDをホスト装置に送って対応する個人識別標章をダウンロードし、暫定ローカルIDを発行し、発行した暫定ローカルIDとダウンロードした個人識別標章とを参加者情報記録簿に登録すること、
(6)非会員ログイン処理は、個人識別標章の入力を受け付けたとき、暫定ローカルIDを発行し、受け付けた個人識別標章と発行した暫定ローカルIDとを参加者情報記録簿に登録すること、
(7)カラオケ演奏予約処理は、楽曲IDの予約入力とともに暫定ローカルIDの入力を受け付けたとき、演奏予約用の待ち行列に楽曲IDとともに暫定ローカルIDを登録して演奏順番を管理すること、
(8)予約表示処理は、待ち行列に登録されている楽曲を表示する際に、その楽曲を予約した参加者の暫定ローカルIDに対応づけて参加者情報記録簿に登録されている個人識別標章を表示すること。
この発明において、望ましくは、デジタルカメラと、個人識別標章作成手段とを備え、個人識別標章作成手段は、利用者インタフェースを媒介にして、デジタルカメラで撮影された利用者の撮影画像と、利用者が選択指示したフレーム画像とを合成して個人識別標章を作成する。
また望ましくは、非会員ログイン処理は、個人識別標章を利用者入力によらず非会員に自動的に割り当てる。
また望ましくは、会員ログイン処理は、個人識別標章とともに登録されている他の会員個人情報をホスト装置からダウンロードして参加者情報記録簿に登録する。
さらに、利用者インタフェースとしてのカラオケ活用無線端末を備えることが望ましい。
本発明のカラオケ装置によれば、カラオケ利用の際に、事前に個人識別標章を登録している会員だけでなく、未登録の一時的な利用者も同じ体系の識別符号により識別され、個人別サービスを享受できる。
また、全国の登録会員の人数にかかわらず、容量の小さい識別符号を付帯するだけで各参加者を識別できるので、カラオケ利用時の通信に関わるネットワークの負荷を軽減できる。
===ネットワーク構成===
図1は本発明の実施例における通信カラオケ端末を含むネットワーク構成を示している。インターネットを利用したVPN(Virtual Private Network)70にカラオケ事業者の各地のカラオケ店舗100に敷設されたLAN110やホスト装置90が接続されて広域イントラネットが構築されている。各地のカラオケ店舗100の各客室120には通信カラオケ端末(以下、カラオケ装置)10やそれに付帯する機器が設置され、カラオケ装置10はVPN70を介してホスト装置90と通信する。
カラオケ装置10には電子目次本と呼ばれる楽曲検索機能を備えた複数のカラオケ活用無線端末30が付帯している。カラオケ活用無線端末30は赤外線信号によりカラオケ装置10に演奏予約コマンドを送信する。また、このカラオケ活用無線端末30は内蔵2次電池により動作し、その2次電池を充電するための充電架台50を付帯している。この架台50はRS232Cなどの所定規格の通信インタフェースを備え、カラオケ装置10が装備する同規格の通信インタフェースと相互に接続されている。そして、カラオケ活用無線端末30がこの充電架台50に装着されると、カラオケ活用無線端末30とカラオケ装置10とがこの充電架台50を介して通信するように構成されている。なお、カラオケ活用無線端末30とカラオケ装置10との双方向通信については、IEEE801.11x(xはa,b,gなど)規格の無線LANなどを用いてもよい。もちろん、無線LANであれば演奏予約コマンドをLAN経由で操作対象となるカラオケ装置10に送信することもできる。
===カラオケ装置の基本的な構成と動作===
図2は本実施例のカラオケ装置10の機能ブロック構成である。また図3(A)と(B)にカラオケ活用無線端末30の外観と機能ブロック構成を示した。カラオケ装置10は、周知の通信カラオケシステムの演奏端末とほぼ同様のハードウエア構成であり、中央制御部11は、各周辺構成部を制御してカラオケ装置10を統括し、ハードディスク装置12には多数のカラオケ楽曲について、MIDIデータを主体とした伴奏音楽データと、歌詞画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケデータが蓄積されている。また、所定形式の長時間分の動画データと、動画データの処理シーケンス(処理すべき動画データの格納場所と処理順番など)を規定した台本データや、演奏可能なカラオケ楽曲について、曲名やアーティスト名、発表年、歌詞の歌い出し部分などの目次情報も格納されている。そして、中央制御部11は、各楽曲のカラオケデータ、台本データ、および目次情報を楽曲番号によって識別し、これをカラオケデータベースとして管理している。
ホスト装置90は、カラオケ装置10に向けて新譜楽曲についてのカラオケデータ、台本データ、目次情報などを適時に配信したり、カラオケ装置10にて随時収拾される稼働ログなどを集信したりする。中央制御部11は、ネットワークインタフェース23を介して店舗LAN110およびVPN70に接続し、ホスト装置90と通信する。そして、ホスト装置90から送付されたカラオケデータを受け取ってカラオケデータベースの内容を更新したり、カラオケ装置10側にて収集される稼働ログなどの各種情報をホスト装置90に送信したりする。
一方、カラオケ活用無線端末30は、液晶ディスプレイ(LCD)31とタッチセンサ32とを積層したタッチパネル33を主体としたユーザインタフェースを備え、内蔵するフラッシュメモリ35にはカラオケ装置10に蓄積されているものと同様の目次情報や、タッチパネル33に表示される各種画像情報などが蓄積されている。リモコン制御部34は、CPU、RAM、ROM、ビデオRAMなどを含み、タッチパネル33への入力情報に基づいて各種画像情報や文字情報をビデオRAMにビットマップ展開し、そのビットマップデータに基づいてLCDドライバ36を駆動してタッチパネル33に適宜な情報を表示する。また、フラッシュメモリ35に蓄積されている目次情報を楽曲索引データベースとして管理している。
リモコン制御部34は、タッチパネル33を介した利用者との対話を通じて目次情報の断片をクエリーとして受け付け、該当するカラオケ楽曲の目次情報を楽曲索引データベースより取り出して提示する。そして、カラオケ活用無線端末30において、最終的にカラオケ楽曲が1曲に特定され、その楽曲を演奏予約する旨の利用者入力がなされると、リモコン制御部34は、楽曲番号を含む演奏予約コマンドのコードを生成してこれをLEDドライバ37に転送する。LEDドライバ37は、LED38を駆動してこのコードを含む赤外線信号を送出させる。
カラオケ装置10の操作制御部13は、演奏予約コマンドのコードを受光部15を介して受け取ると、そのコードを中央制御部11に転送する。中央制御部11は、そのコマンド中の楽曲番号を内部のRAMに格納して演奏処理の待ち行列で管理する。そして、待ち行列から楽曲番号を順次取り出し、該当のカラオケデータをハードディスク装置12より読み出し、このカラオケデータ中の伴奏音楽データをシンセサイザ19に転送して伴奏音楽を生成させる。
一方、歌詞描出データについては、伴奏音楽に同期して歌唱すべき箇所が色変わりする歌詞画像をビデオRAM16に順次ビットマップ展開していく。また、台本データに基づいて所定の動画データを所定の順番で映像制御部17に順次転送して歌詞画像の背景動画を復号させる。
ミキシングアンプ20は伴奏音楽と、マイクロホン22に入力された歌声音声とを混合・増幅してスピーカ21より音響出力する。映像制御部17は、復号した動画映像に歌詞画像をスーパーインポーズ処理してディスプレイ18に表示出力する。
またカラオケ装置10は歌唱採点機能を備えている。そして、その機能を実現するためのハードウエアとして歌唱採点部23を備えている。中央制御部11は、歌唱採点機能を利用する旨の利用者入力を受け付けると、演奏楽曲のカラオケデータにおける主旋律のピッチ(ピッチ基準値)を逐次歌唱採点部23に転送していく。歌唱採点部23は、マイクロホン22から入力される歌唱音声信号をサンプリングしてデジタル歌声データに変換し、この歌声データから歌声ピッチを抽出する。そして、ピッチ基準値と歌声ピッチとを比較し、その比較結果に基づく得点を、例えば1小節ごとなど、適宜な区間ごとに逐次出力していく。なお本実施例では100点満点の得点を逐次出力する。中央制御部11は、演奏終了後など全歌唱パートの演奏が終わった時点で、それまでに歌唱採点部23から逐次出力された得点を集計し、その平均得点(最終得点)を採点結果としてディスプレイ18に表示する。さらに、このカラオケ装置10の歌唱採点機能は、演奏終了後に最終得点を提示する他に採点の途中経過情報を出力する動作モードも備えている。具体的には、中央制御部11は、歌唱採点部23が逐次出力する得点を集計していき、演奏中のその時点までの集計結果から平均点(途中得点)を求めてこれをリアルタイムで表示する。
===ホスト装置===
ホスト装置90は、会員登録されている利用者を会員グローバルIDにより識別管理し、各会員グローバルIDにその会員についての名前・連絡先・個人識別標章(顔写真など)・選曲履歴・歌唱採点履歴・パーソナル曲目帳(十八番など、よく歌う楽曲についての楽曲番号集:以下、MY 目次本と称す)などの個人情報を対応付けして記憶・管理している。なお、会員グローバルIDに対応付けされた情報の記憶領域をMy BOXと称し、そのMy BOXにある情報を利用したサービスをMy BOXサービスと称することとする。
===会員資格===
ホスト装置に会員登録されている利用者はMy BOXサービスを享受できる。本実施例では、会員は非接触型のICカードを所持し、そのICカードに記憶されている固有の識別番号を会員グローバルIDとしている。また、ホスト装置90には、会員グローバルIDごとにMy BOXが用意されているものとする。またカラオケ活用無線端末30は、このICカード用のデータ読取機能を備え、利用者がICカードをカラオケ活用無線端末30のアンテナ部45にかざすとカードのIDを会員グローバルIDとして取得する。そして、カラオケ活用無線端末30を充電架台50に装着すると、会員グローバルIDが充電架台50を経由してカラオケ装置10に転送される。カラオケ装置10はVPN70を介してホスト装置90にこの転送された会員IDを送信する。ホスト装置90は、送付されてきた会員グローバルIDのMy BOXに蓄積されている情報をカラオケ装置10に返送する。
===参加者登録===
本実施例では現にカラオケ装置10を使用している人を会員/非会員を問わず参加者としてカラオケ装置10に一時登録し、カラオケ装置10は各参加者に2桁の一時的な識別符号(暫定ローカルID)を発行し、これと各参加者を特定するための画像情報(個人識別標章)と当該カラオケ装置10の利用履歴などの参加者情報(会員個人情報/暫定個人情報)を対応付けしてメンバー表(参加者情報記録簿)として管理する。会員資格のある利用者については会員グローバルIDもメンバー表に登録して管理する。もちろん、会員グローバルIDと暫定ローカルIDとの対応関係(割当テーブル)をメンバー表とは別に管理してもよい。
カラオケ活用無線端末30は、カラオケ利用に際して参加者ごとの個人識別標章を作成して利用者を登録する機能を備えるとともに、各参加者に記憶領域(参加者別フォルダ)を割り当て、このフォルダに適宜な参加者情報を格納する。本実施例では、個人識別標章と選曲履歴とMY 目次本とを格納する。なお個人識別標章は、カラオケ活用無線端末30にあらかじめ用意されている動物などを模したキャラクタ画像の顔の部分をフレーム枠として、そのフレームの枠内に参加者自身の顔写真などをはめ込んだ画像としている。そしてカラオケ活用無線端末30には、その標章となる画像を撮影するためのデジタルカメラ44が搭載され、シャッタボタンが筐体の適宜位置に配設されている。
このデジタルカメラ44は、一般的なデジタルカメラと同様である。カメラコントローラが画像処理専用のDSPやCPUを含んで構成され、シャッタボタンなどのユーザインタフェースを介して受け付けた参加者の入力情報に応動してデジタルカメラ44を統括制御している。被写体の画像は光学系を介してCCDに結像する。CCDの各受光素子には受光強度に応じた電荷が蓄積され、CCDドライバはカメラコントローラからの制御を受けて、各受光素子に蓄積した電荷に応じた電気信号を取り出し、これをサンプリングしてデジタルデータに変換する。カメラコントローラはCCDドライバから転送されてきたデータに基づいてCCDの撮影画像をカメラ44内部のRAMにビットマップ展開したり、そのビットマップ画像に各種画像処理を施したりする。
図4〜図8にカラオケ活用無線端末30における参加者登録時の画面遷移を示した。カラオケ活用無線端末30を起動すると、このカラオケ活用無線端末30が備える各種機能を呼び出すためのトップ画面(図4:120)が表示される。ここでは、トップ画面120中の「メンバー追加」ボタン121を指示する。リモコン制御部34は、この指示操作に応動して参加者フォルダを作成し、このカラオケ活用無線端末30内でユニークなフォルダ名を付与する。本実施例では「メンバー追加」ボタンの指示機会ごとにこのカラオケ活用無線端末30内でユニークなフォルダ名を付与した参加者フォルダを作成する。そして、参加者登録開始画面(図5:130)を表示する。この画面130には、参加者登録手順の説明131と、あらかじめメモリに用意されている数種類のフレーム画像の一覧132とが含まれている。これらのフレーム画像は、枠内領域が透明となって表示されるようなデータ形式である。また、各々のフレームの輪郭線を記述するデータも用意されている。
参加者がこの参加者登録開始画面130中のフレーム一覧132から希望のフレームを選択すると、デジタルカメラ44の撮影画像を含む撮影画面(図6:140)が表示される。この画面140において、撮影画像が子画面141に表示されるとともに、この画面141に先に選択したフレーム画像の枠と同じ形状の輪郭線(ガイドフレーム)142が表示される。参加者は、この状態でデジタルカメラ44を被写体に向け、枠内にはめ込みたい部分がこのガイドフレーム142内に納まるようにカラオケ活用無線端末30本体を前後左右に動かして構図を決め、シャッタボタンを押す。リモコン制御部34は、この撮影操作に応動してデジタルカメラ44の撮影画像(ビットマップ画像)からガイドフレーム142内領域にある画素を抽出することによってガイドフレーム142内の画像を切り取り、その切り取り画像を先に選択されたフレーム画像の枠内にはめ込む画像処理を行う。このようにして作成(合成)したはめ込み画像を個人識別標章としてフラッシュメモリ35に記憶する。
カラオケ活用無線端末30は、個人識別標章が作成されると、次に名前の入力案内とともに文字パレット(図7:150)を表示する。参加者がこの文字パレットを使用して自身の氏名やニックネームなどの名前を文字入力すると、参加者登録画面(図8:160)が表示される。この画面には枠内に撮影画像がはめ込まれた状態のフレーム画像161とこの画像を個人識別標章として登録するためのボタン162とが含まれている。リモコン制御部34は、この画面にて「登録」ボタン162が指示されると、作成した個人識別標章と、入力された名前とを対応付けし、これらの暫定個人情報を参加者フォルダに格納する。そして、先のトップ画面120を表示する。
なお、先に作成したはめ込み画像とその後入力された名前とを組み合わせたものを個人識別標章としてもよい。
また、このカラオケ活用無線端末30では、特に会員未登録の参加者のために、撮影画像のはめ込みが不要なフレームとして数種類のキャラクタ画像が用意されている。このうちのいずれかを参加者が選択したり参加者に自動的に割り当てたりすることが可能である。この場合には撮影は不要となり、上記の撮影の手順は省略される。より簡易な手順で個人識別標章を登録することができるので、一時的な利用しか考えておらずに撮影が面倒と感じる参加者にも手軽に使ってもらえる。
===会員登録と会員認証===
カラオケ活用無線端末30は新規会員の登録手続も受け付ける。一時的な参加者登録とあわせて会員登録もしたい参加者は、上記参加者登録の手順に先立ってICカードのIDをカラオケ活用無線端末30に読み込ませる操作を行う。図9、図10にその操作にともなう画面遷移を示した。まず、トップ画面120の「MY BOX」ボタン122を指示し、My BOXサービスの一覧を含むMy BOXメニュー画面(図9:170)を表示させる。参加者がこの一覧にある「会員登録」ボタン171を指示するとカードIDの登録を促す記載を含んだ案内画面が表示される(図10:180)。参加者がこの案内に従ってICカードをアンテナ45に接触させると、カードインタフェース46は、アンテナ部45を介して受け取った変調電波を復調し、その復調信号に多重化されているカードIDのコードを抽出してそのコードをリモコン制御部34に転送する。リモコン制御部34は、カードIDのコードを受け取ると新規の参加者フォルダを作成する。このフォルダにカラオケ活用無線端末30内でユニークなフォルダ名を付与し、カードIDをその参加者フォルダに登録する。カラオケ活用無線端末30は、このようにして会員IDの登録を終えると、先の参加者登録開始画面130を表示し、以後は上述の参加者登録手順に従って、個人識別標章や名前の登録を受け付ける。参加者フォルダでは個人識別標章の画像ファイル名と名前とが対応付けされ、会員登録した参加者については会員IDも対応付けされている。
なお、会員資格のある参加者については、上記手順を踏まず、トップ画面120の「MY BOX」ボタン121を指示し、My BOXサービスメニュー画面170中の会員認証ボタン172を指示し、会員登録画面180と同じ画面180を表示する。参加者がICカードをアンテナ部45に接触させると、リモコン制御部34が会員グローバルIDを取得し、参加者フォルダを作成してカラオケ活用無線端末30内でユニークなフォルダ名を付与する。そして、カードIDをそのフォルダに格納する。
なお、参加者フォルダは各参加者用の個人識別標章のファイル名と同一にするなどして、標章のファイル名で識別するようにしてもよい。
===暫定ローカルIDの付与===
各カラオケ活用無線端末30において上記手順にしたがって全参加者の登録作業を終えたら、このカラオケ活用無線端末30を充電架台50に装着する。なお、トップ画面120にはその旨123が記載されている。カラオケ活用無線端末30を充電架台50に装着すると、充電架台50は電源入力端子42を介してカラオケ活用無線端末30側へ電源供給して2次電池43を充電させるとともに、通信インタフェース(IF)用端子40と接続して、カラオケ活用無線端末30の通信IF39とカラオケ装置10の通信インタフェース24との通信を仲介する。それによって、参加者フォルダの内容がカラオケ活用無線端末30からカラオケ装置10に転送される。この際にカラオケ活用無線端末30の識別符号(たとえば機体番号)が付加されて転送される。もちろん、カラオケ活用無線端末30の識別符号は、カラオケ装置10との無線リンク確立時などに通知されるものであってもよい。
カラオケ装置10の中央制御部11は、カラオケ活用無線端末30の識別符号と各参加者の個人識別標章(ファイル名)との組み合わせに対してユニークな暫定ローカルIDを発生し、カラオケ活用無線端末30の識別符号・個人識別標章・名前と対応付けし、メンバー表としてハードディスク装置12などの適宜な記憶部に格納し管理する。ここでは、連番で2桁の暫定ローカルIDを発生する。図11にメンバー表の概略構造を示した。
さらに、ここで発生した暫定ローカルIDを充電架台50を介してカラオケ活用無線端末30に返送する。カラオケ活用無線端末30は返送された暫定ローカルIDを対応する参加者フォルダに格納する。
なお、カラオケ装置10が受け取った情報中に会員グローバルIDが存在し、その会員グローバルIDに参加者名と個人識別標章とが対応付けされている場合には、その対応情報をホスト装置90に送信する。ホスト装置90は、そのカードIDを会員グローバルIDとして新規のMy BOXを開設する。また、My BOXがすでに開設されている登録済み会員については、会員グローバルIDをホスト装置30に送信し、その会員グローバルIDのMy BOXに格納されている会員情報(名前、個人識別標章、過去のカラオケ装置利用履歴など)を返送させる。カラオケ装置10はホスト装置30から返送されてきた会員個人情報を参加者情報としてメンバー表(図11:210)の該当参加者に対応付けして管理するとともに、所定の個人情報もあわせて充電架台50を介してカラオケ活用無線端末30に転送し、カラオケ活用無線端末30は該当する参加者フォルダにその個人情報もあわせて格納する。カラオケ装置10は、会員グローバルIDもメンバー表210の各会員の暫定ローカルIDに対応付けして登録する。もちろん、会員グローバルIDと暫定ローカルIDとの対応付け(割当テーブル211)をメンバー表210とは別に記憶するようにしてもよい。
===ログイン期間===
本実施例のカラオケ装置10は、参加者が客室120に入室して退出するまでなど、1回のカラオケ集会(カラオケ装置利用機会)における期間をログイン期間として管理している。カラオケ装置10は、カラオケ活用無線端末30において上述の会員/非会員の参加者登録を行った後に、充電架台50にカラオケ活用無線端末30を装着することによりログイン指示と認知する。
そして、個人識別標章と、会員登録されている参加者については会員グローバルIDとがカラオケ装置10に送信され、カラオケ装置10で各参加者に暫定ローカルIDを付与した上でメンバー表210に所定の情報が登録されてログイン処理が完了し、その時点をログイン時点としている。
カラオケ装置10は、ログイン指示を認知すると、メンバー表210(割当テーブル211)に会員グローバルIDが登録されているかを確認し、登録されている参加者(会員)についてはホスト装置90に格納されている会員のMy BOXから会員個人情報を参加者情報としてダウンロードする。そして参加者情報中の適宜な情報をカラオケ活用無線端末30に転送する。もちろんダウンロードされた参加者情報は、カラオケ装置10とカラオケ活用無線端末30の双方に同じものが格納されるようにしてもいい。
非会員については、個人識別標章などの暫定個人情報を参加者情報としてメンバー表210に登録する。なお、暫定個人情報も面倒と感じて入力していない非会員についてなど、暫定ローカルID以外には、参加者情報が何も登録されていないNullの状態も許容される。
以上を言い換えれば、会員についてのログイン処理は、上述の手順にしたがってカラオケ活用無線端末30において参加者登録を受け付けて、各参加者を会員登録または会員認証し、カラオケ装置10において各参加者に暫定ローカルIDを付与し、ホスト装置90から会員個人情報をダウンロードし、メンバー表210に登録することによって遂行される。
また、非会員についてのログイン処理は、同様にカラオケ活用無線端末30において参加者登録を受け付け、カラオケ装置10において各参加者に暫定ローカルIDを付与し、メンバー表210に登録することによって遂行される。
一方、ログアウト処理は、トップ画面120の「ログアウト」ボタン124をタッチした上でカラオケ活用無線端末30を充電架台50に装着することで指示を受け付ける。なお、本実施例では「ログアウト」ボタン124を指示すると、カラオケ活用無線端末30を充電架台50に装着する旨の案内画面がタッチパネルに表示されるようになっている。カラオケ活用無線端末30にてログアウトの操作が行われると、ログアウトする旨の情報が充電架台50を介してカラオケ装置10に転送される。この際に、メンバー表210(または割当テーブル211)を参照し、対応する会員グローバルIDが存在する暫定ローカルIDについては、後述するように適宜な参加者情報を暫定ローカルIDとともにホスト装置90にアップロードする。
なお、カラオケ装置10はログインした時点から、ログアウトの指示情報が充電架台50を介してカラオケ活用無線端末30から転送されてくるまで、あるいはカラオケ装置10の利用状況に基づいてログアウトであると認知したときまでをログイン期間として管理する。本実施例では、最後の演奏予約コマンドを受け付けてから所定時間が経過した時点までをログアウト時点であると認知している。もちろん、ログイン時点から所定時間経過したときやログアウト指示を受け付けないまま日付が変わったときなど、利用状況に基づくログアウト時点は適宜に設定できる。もちろん、カラオケ店舗の店員が管理端末などから参加者全員の退出処理を行う際などに、自動的に、あるいは店員の指示によりログアウト時点とすることもできる。
===カラオケ演奏関連処理===
本カラオケ装置では、カラオケ演奏予約の指示には、指示した参加者の暫定ローカルIDが付帯する。演奏予約の待ち行列には、楽曲IDとともに暫定ローカルIDが対応付けされて管理される。この暫定ローカルIDに基づいて、予約曲リストを表示する際や演奏開始前などに、その楽曲の予約者を個人識別標章によって表示することが可能である。曲目にあわせて標章を表示したり、曲目のかわりに標章のみを表示したり、さまざまな形式で表示できる。また暫定ローカルIDごとに予約曲数を逐次集計し、トップ画面120などにおいて、各標章に対応する参加者ごとの予約曲数を表示したりすることも可能である。さらに、この暫定ローカルIDに基づいて、各参加者の選曲履歴や採点履歴などの参加者情報が収集可能である。
図12〜図14は、カラオケ活用無線端末30における演奏予約操作時の画面遷移である。カラオケ活用無線端末30は、参加者がトップページから適宜な楽曲選曲方式を選択して楽曲検索を行ったり、自身のMy BOXにある選曲履歴やMY 目次本から楽曲を選択したりして、最終的に1曲が特定されると、その楽曲の詳細情報が記載された画面(図12:190)を表示する。この画面には「予約」ボタン191と「採点予約」ボタン192とがあり、「予約」ボタン191が指示されると、メンバーの特定を促す画面(図13:193)をポップアップ表示する。本実施例では、メンバー表210に登録されている参加者の個人識別標章を選択可能に一覧表示する。そして、参加者が自分の標章を選択すると、カラオケ活用無線端末30は、この選択された標章に対応する暫定ローカルIDと特定楽曲の楽曲番号とを含む演奏予約コマンドを送信する。また、「採点予約」ボタン192が指示されると、同様に標章一覧193を表示し、特定の個人識別標章が指示されると、該当する暫定ローカルIDと特定楽曲の楽曲番号と採点機能の作動指示とを含む演奏予約コマンドを送信する。そしてカラオケ活用無線端末30は、演奏予約コマンドを送信すると、確認画面(図14:200)を表示した後、先のトップ画面120を表示する。
カラオケ装置10の中央制御部11は、カラオケ活用無線端末30から転送されてきた演奏予約コマンドを操作制御部13を介して受け取り、そのコマンド中の楽曲番号を待ち行列に登録する際、その楽曲番号に暫定ローカルIDや歌唱採点機能指示の情報を対応付けする。図15に待ち行列の登録状態を示した。中央制御部11は、待ち行列から順次楽曲番号をピックアップし、該当の楽曲を演奏していく際、楽曲番号に歌唱採点機能指示が対応付けされている場合にはその演奏時に歌唱採点機能を作動させる。
===参加者情報の更新とアップロード===
カラオケ装置10は、メンバー表210で管理する参加者情報の内、ログイン期間中に行ったカラオケ装置10の利用に係わる情報を更新する。本実施例では、参加者ごとの採点履歴を更新する。採点履歴は、歌唱採点機能を作動させて楽曲演奏したときの採点結果をその演奏楽曲に対応付けしたものであり、過去の採点結果が逐一記録されている。また、採点結果は、最終得点に加え、歌唱採点部23が楽曲演奏中に逐次出力する途中得点の出力経過も含んでいる。
中央制御部11は、ある参加者により予約された楽曲の演奏時に歌唱採点機能を作動させた場合、この楽曲の番号と当該演奏機会における途中得点の出力経過と最終得点とを対応付けし、メンバー表210の該当の利用者情報の採点履歴として記録する。
また中央制御部11は、待ち行列からピックアップした楽曲番号に対応付けされている暫定ローカルIDに基づいてメンバー表210における該当の参加者情報を取得する。そして、その参加者情報中にピックアップした楽曲番号の楽曲についての採点履歴があると、この楽曲を演奏する際、当該採点履歴に基づいて途中得点が基準以下であった区間を含むフレーズの主旋律の音量を上げるサービス(ボーカルアシストサービス)を提供する。また、この演奏機会に歌唱採点機能を作動させたならば、その採点結果をメンバー表210の該当参加者の採点履歴に追記する。この楽曲についての採点履歴を今回の採点結果に書き換えてもよい。もちろん、採点履歴のある楽曲を演奏する際には、無条件で歌唱採点機能を起動してもよい。そして、同じログイン期間中に同じ参加者が同じ楽曲を何度も演奏させた場合、このログイン期間中に採点履歴を逐次追加/更新し、常に最新の採点履歴に基づいてボーカルアシストサービスを提供してもよい。なお、最新の参加者情報に基づくサービスはこの歌唱履歴を利用したものに限らない。例えば、楽曲ごとにキーやテンポの設定値などを対応付けしておけば、同じ楽曲演奏時にその設定値に従った演奏制御を行える。このように、逐次適宜な最新の参加者情報に基づいて的確なサービスを提供することができる。しかも、会員・非会員を問わず全参加者に同等のサービスが提供される。
一方カラオケ活用無線端末30は、選曲に関する情報を更新する。具体的には、同じログイン期間中に参加者が演奏予約した楽曲を該当の参加者フォルダの選曲履歴に追記したり、参加者がMY 目次本に新規楽曲を登録した際にその曲目帳を更新したりする。なお、MY 目次本には、演奏履歴において所定回数以上選曲された楽曲や最近選曲された楽曲が自動的に登録されるなど、MY 目次本への登録規則は適宜に設定できる。
カラオケ装置10は、カラオケ活用無線端末30におけるログアウト指示を認知すると、自身10とカラオケ活用無線端末30側のそれぞれにて管理されている参加者情報を併合する。その際、カラオケ活用無線端末30側で更新される情報についてはその情報を採用する。そして、併合した参加者情報をホスト装置90に送信する。カラオケ活用無線端末30におけるログアウト指示がなくても、所定の利用状況に基づいてログアウトを認知したならば、カラオケ装置10側にある参加者情報をホスト装置90に送信する。ホスト装置90は送付された参加者情報を該当会員のMy BOXに格納してこれを更新する。図16にカラオケ装置10におけるログイン管理に係わる処理との流れを示した。なお、この図には示していないが、カラオケ活用無線端末30とカラオケ装置10との通信インタフェースに無線LANを用いていれば、カラオケ活用無線端末30におけるログアウト指示がなくても、所定の利用状況に基づいてログアウトを認知した時点でカラオケ活用無線端末30に暫定ローカルIDを伴った参加者情報を送信させ、カラオケ装置10で管理するメンバー表210の参加者情報と併合し、併合した参加者情報を作成してホスト装置90に送信することができる(処理の順番としては、図16中、s13YES→s11→s12に該当)。
あるいは、カラオケ活用無線端末30では、ログアウト指示を受け付けて自身30が管理する参加者情報をカラオケ装置10に転送すると、参加者フォルダの内容を消去し、新規のログイン指示に備える。もちろん、カラオケ活用無線端末30でも自身30に対する操作状況に基づいてログアウトを認知し、そして、ログアウトを認知したならば、参加者フォルダの内容を消去するようにしてもよい。あるいは、集会の日時と対応付けして所定期間参加者フォルダの内容をホスト装置に保管しておき、後日、集会日時および暫定ローカルIDを指定することによって参加者情報を表示したり会員登録できるようにしてもよい。集会日時の代わりに利用終了時に適宜な整理番号やパスワードを発行し、その情報を指定入力してもらうようにしてもよい。
以上に説明した実施例によれば、本実施例のカラオケ装置10は、ログイン時に最新の参加者情報をホスト装置90から取り寄せるとともに、カラオケ活用無線端末30にも転送し、カラオケ活用無線端末30側にて更新可能な情報については自身10では更新しない。すなわち、ログイン中は所定の参加者情報がカラオケ装置10側とカラオケ活用無線端末30側とで分担して更新される。それによって、参加者は常に最新の参加者情報に基づく各種サービスを享受できるとともに、ログイン期間中におけるカラオケ装置10とホスト装置90、およびカラオケ装置10とカラオケ活用無線端末30との情報更新に係わる通信をなくすことができ、ネットワーク上の各装置(10,30,90)の通信処理に掛かる負荷を軽減することもできる。
また、上述したいずれのサービスも、カラオケ装置10が割り当てる暫定ローカルIDによって個人別に行うことができるサービスであって、会員未登録の一時的な参加者であっても享受できる。
とくに暫定ローカルIDは1台のカラオケ装置30を使用するカラオケ集会の参加者を識別できれば充分であるため、せいぜい2桁の数値で足りる。会員グローバルIDと比較して格段に容量の小さいデータで参加者を識別可能である。この点からも、ネットワーク上の各装置(10,30)において各参加者を識別して行う通信処理に掛かる負荷を軽減することもできる。
なお、上記実施例は、複数台のカラオケ活用無線端末が1台のカラオケ装置の利用に対して使用されることを想定したものである。カラオケ活用無線端末が1台の場合には、暫定ローカルIDをカラオケ活用無線端末30で発生させることも可能である。
また、カラオケ活用無線端末で実現されている機能を含めてカラオケ装置にて一体的に実現することも本発明の適用の範囲内である。
本発明の実施例におけるカラオケ装置を含むネットワーク構成図である。 上記カラオケ装置の機能ブロック図である。 上記カラオケ装置に付属するカラオケ活用無線端末の外観図(A)と機能ブロック図(B)である。 上記カラオケ活用無線端末に表示されるトップ画面の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される参加者登録開始画面の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される撮影画面の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される文字パレットの概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される参加者登録画面の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示されるMY BOXサービスメニュー画面の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される会員登録案内画面の概略図である。 上記カラオケ装置にて作成されるメンバー表の概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される詳細情報画面の概略図である。 上記詳細情報画面にて演奏予約を受け付ける際の画面概略図である。 上記カラオケ活用無線端末に表示される予約確認画面の概略図である。 上記カラオケ装置にて管理されている待ち行列の概略図である。 上記カラオケ装置におけるログイン管理処理の流れ図である。
符号の説明
10 カラオケ装置
11 中央制御部
12 ハードディスク装置
18 ディスプレイ
30 電子目次本
33 タッチパネル
44 デジタルカメラ
90 ホスト装置
210 メンバー表(参加者情報記録簿)
211 割当テーブル

Claims (5)

  1. 通信手段と、利用者インタフェースと、制御手段を備えたカラオケ装置であって、
    通信手段は、通信カラオケシステムのホスト装置とデータ通信し、
    利用者インタフェースは、参加者に情報を提示するとともに利用者入力を受け付け、会員グローバルID、暫定ローカルID、個人識別標章、楽曲IDの利用者入力が可能であり、
    制御手段は、会員ログイン処理と、非会員ログイン処理と、カラオケ演奏予約処理と、予約表示処理とを可能とし、
    会員ログイン処理は、会員グローバルIDの入力を受け付けたとき、会員グローバルIDをホスト装置に送って対応する個人識別標章をダウンロードし、暫定ローカルIDを発行し、発行した暫定ローカルIDとダウンロードした個人識別標章とを参加者情報記録簿に登録し、
    非会員ログイン処理は、個人識別標章の入力を受け付けたとき、暫定ローカルIDを発行し、受け付けた個人識別標章と発行した暫定ローカルIDとを参加者情報記録簿に登録し、
    カラオケ演奏予約処理は、楽曲IDの予約入力とともに暫定ローカルIDの入力を受け付けたとき、演奏予約用の待ち行列に楽曲IDとともに暫定ローカルIDを登録して演奏順番を管理し、
    予約表示処理は、待ち行列に登録されている楽曲を表示する際に、その楽曲を予約した参加者の暫定ローカルIDに対応づけて参加者情報記録簿に登録されている個人識別標章を表示する
    カラオケ装置。
  2. デジタルカメラと、個人識別標章作成手段とを備え、
    個人識別標章作成手段は、利用者インタフェースを媒介にして、デジタルカメラで撮影された利用者の撮影画像と、利用者が選択指示したフレーム画像とを合成して個人識別標章を作成する
    請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 非会員ログイン処理は、個人識別標章を利用者入力によらず非会員に自動的に割り当てる請求項1に記載のカラオケ装置。
  4. 会員ログイン処理は、個人識別標章とともに登録されている他の会員個人情報をホスト装置からダウンロードして参加者情報記録簿に登録する請求項1に記載のカラオケ装置。
  5. 利用者インタフェースとしてのカラオケ活用無線端末を備えた請求項1に記載のカラオケ装置。
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