JP2005134567A - 反射型液晶表示素子および画像投影装置 - Google Patents

反射型液晶表示素子および画像投影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡素かつコンパクトな構造でありながら高い冷却効率を有し、より広い温度範囲において歪みが生じることのない反射型液晶表示素子を提供する。
【解決手段】 画像を表示する表示面30Aと、これと反対側の背面30Bと、表示面30Aと背面30Bとの間に延在する端面30Cとを有する反射型の液晶パネル30と、背面30Bに当接して液晶パネル30を支持する支持面41と支持面41のうち液晶パネル30に対応する領域の一部に設けられた凹部42と放熱部43とを有する保持部材40と、凹部42に、液晶パネル30の背面30Bに接するように充填された熱伝導性充填剤50と備えるようにしたので、液晶パネル30の位置合わせを正確に行いつつ、温度変化時における液晶パネル30の歪みの発生を抑制できるうえ、液晶パネル30において発生する熱を、熱伝導性充填剤50を介して放熱部43から外部へ効率よく放出することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、反射型の画素電極を有する反射型液晶表示素子およびその反射型液晶表示素子を利用して映像表示を行う反射型液晶プロジェクタ等の画像投影装置に関する。
近年、プロジェクションディスプレイの高精細化、小型化および高輝度化が進むにつれて、そのディスプレイデバイスとして、小型化、高精細化が可能であるうえ、高い光利用効率が期待できる反射型デバイスが注目され実用化されている。反射型デバイスとしては、対向配置された一対の基板間に液晶を注入したアクティブ型の反射型液晶パネルが知られている。この場合、一対の基板として、ガラス基板上に透明電極が積層形成された透明電極基板と、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の半導体回路からなるシリコン(Si)基板を活用した駆動素子基板とが用いられている。駆動素子基板の上には、光の反射と液晶への電圧印加を行うための、金属の反射型の画素電極が配置され、これにより全体として画素電極基板を構成している。反射型の画素電極は、一般にはLSI(Large Scale Integrate)プロセスで用いられている、アルミニウムを主成分とした金属材料で構成されている。
このような反射型液晶パネルでは、透明電極基板上に設けられた透明電極と駆動素子基板上に設けられた反射型の画素電極とに電圧を加えることで、液晶に対して電圧が印加される。電圧が印加された液晶は、それらの電極間の電位差に応じて光学的な特性が変化し、入射した光を変調させる。この変調により階調表現が可能となり、映像表示が行われる。
上記のような反射型液晶パネルを備えた反射型液晶ディスプレイでは、従来、自然放熱や強制空冷といった手法により、反射型液晶パネルの冷却を行っていた。ところが、効率的な冷却効果が得られていたとは言い難かった。特に、反射型液晶パネルに入射する光は、近年ますますその強度が高まっている。このため、反射型液晶パネルの温度が著しく上昇しスクリーンに投射される画像が劣化してしまうこともあった。このような問題に対し、反射型液晶パネルの駆動素子基板を、放熱フィンを有するヒートシンクと一体化し、冷却効率を向上させるようにした反射型液晶ディスプレイが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このような一体化を行うにあたっては、反射型液晶パネルにおける駆動素子基板側の面(表示面と反対側の面)とヒートシンクとを、例えば接着テープやペースト状の接着剤などを用いて接着する方法が一般的である。
特許第2871769号公報
しかしながら、上記のような接着方法によってヒートシンクと一体化された反射型液晶パネルでは、比較的広い温度範囲で使用した場合に、駆動素子基板に歪みを与えてしまうことがある。この原因としては、接着テープや接着剤と、ヒートシンクと、駆動素子基板との熱膨張係数がそれぞれ異なるので、接着時の温度と異なる温度下では互いの形状変化量が異なり、結果的に駆動素子基板の歪みを生じるものと考えられる。駆動素子基板の歪みは、駆動素子基板と透明電極基板とのギャップによって規定される液晶層の僅かな厚みを変化させる。このため、表示面における光強度が不均一となり、結果的に投影されたスクリーン上の画像における輝度むらとして現れ、画質の劣化を招くこととなる。また、このような温度変化時の歪みが生じない程度まで接着剤の硬度を下げると、反射型液晶パネルとヒートシンクとを十分に固定することができず、光軸がずれてしまうので、接着剤の硬度をある程度高くする必要がある。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、簡素かつコンパクトな構造でありながら高い冷却効率を有し、より広い温度範囲において歪みが生じることのない反射型液晶表示素子を提供することにある。本発明の第2の目的は、上記の反射型液晶表示素子を備え、良好な画質の映像表示が可能な画像投影装置を提供することにある。
本発明による反射型液晶表示素子は、画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面とこの表示面とは反対側の背面と表示面と背面との間に延在する端面とを有する反射型の液晶パネルと、液晶パネルの背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材と凹部に液晶パネルの背面に接するように充填された熱伝導性充填剤とを備えるようにしたものである。ここで、「背面に当接」とは、接着剤等を介さずに直接液晶パネルの背面に接することを意味する。「支持面」は、通常は平面となるように形成されるが、曲面であってもよい。但し、少なくとも3箇所の衝部分(基準となる突き当て部分)を有する必要がある。「凹部」の平面形状は、通常は矩形であるが、その他の形状(例えば円や楕円、矩形以外の任意の多角形等)であってもよい。「放熱部」は、いわゆるヒートシンクと呼ばれる部分であり、通常は、空気との接触面積を大きくするための多数のフィンを有するように構成される。「熱伝導性充填剤」は、熱伝導性を有し、容器(ここでは凹部)の形状にほぼ倣って充填されるような性状であればよく、例えば、ゲル状の材料、流動性もしくは半流動性の材料、または、液状の材料等が相当する。ここで、「熱伝導性」とは、少なくとも空気よりは熱伝導率が良いことを意味する。
本発明による画像投影装置は、光源と、光源からの光を利用して、画像信号に応じた画像を形成して表示する反射型液晶表示素子と、この反射型液晶表示素子により形成された画像をスクリーン上に投影する投影手段とを備え、反射型液晶表示素子が、画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面とこの表示面とは反対側の背面と表示面と背面との間に延在する端面とを有する反射型の液晶パネルと、液晶パネルの背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材と、凹部に、液晶パネルの背面に接するように充填された熱伝導性充填剤とを備えるようにしたものである。
本発明による反射型液晶表示素子および画像投影装置では、液晶パネルの背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と、支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と、支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材を備えるようにしたので、液晶パネルが、保持部材に対して所定の位置に精度よく配置された状態で保持されつつ、熱膨張や熱収縮による歪みが生じない。さらに、凹部に液晶パネルの背面に接するように充填された熱伝導性充填剤を備えるようにしたので、光源からの光により発生する熱が、熱伝導性充填材を介して放熱部から効率よく放出される。
本発明による反射型液晶表示素子では、凹部に充填された熱伝導性充填剤のうちの過剰部分を収容するための収容部をさらに備えることが好ましい。ここで、「凹部」は「収容部」を含む部分を意味する概念ではなく、「凹部」と「収容部」とは別個のものである。「収容部」の位置、形状および大きさは任意であるが、熱伝導性充填材の過剰部分を収容できるためには、凹部に連通している必要がある。「過剰部分」とは、熱伝導性充填材の全充填量から凹部の全容積を差し引いた量、言い換えると、凹部全体が熱伝導性充填材によって完全に(隙間なく)充填された状態において支持面よりも盛り上がるように凹部からはみ出す部分、を意味する。さらに、本発明による反射型液晶表示素子では、液晶パネルの端面が、2以上の箇所において、接着剤によって保持部材の支持面に接着されていてもよい。あるいは、保持部材が、さらに、支持面の外縁に沿って立設された壁部を備え、液晶パネルの端面が、2以上の箇所において、接着剤によって少なくとも壁部に接着されていてもよい。ここで、「2以上の箇所」とは、少なくとも2箇所あれば足りる趣旨であるが、好ましくは4箇所とするのがよい。「壁部」は、支持面の外縁に沿って連続した壁である必要はなく、少なくとも、接着剤によって接着する箇所に設けられていればよい。「少なくとも壁部に接着」とは、端面の接着相手が壁部のみである場合のほか、壁部および支持面の双方である場合をも含む意である。
本発明による反射型液晶表示素子および画像投影装置によれば、画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面とこの表示面とは反対側の背面と表示面と背面との間に延在する端面とを有する反射型の液晶パネルと、液晶パネルの背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材と、凹部に液晶パネルの背面に接するように充填された熱伝導性充填剤とを備えるようにしたので、液晶パネルを保持部材に対して所定の位置に精度よく配置した状態で保持しつつ、温度変化時の熱膨張や熱収縮による液晶パネルの歪みの発生を抑制することができるうえ、光源からの光により液晶パネルに発生する熱を、熱伝導性充填材を介して放熱部から効率よく放出することができる。
特に、本発明の画像投影装置によれば、本発明の反射型液晶表示素子を用いて映像表示を行うようにしたので、高画質を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係る反射型液晶表示素子を用いた画像投影装置について説明する。図1は、反射型液晶表示素子を使用した画像投影装置としての反射型液晶プロジェクタ(以下、単に液晶プロジェクタという。)の概略構成を示したものである。図1に示したように、本実施の形態の液晶プロジェクタは、赤、緑および青の各色用の反射型液晶表示素子21R,21G,21Bを3つ用いてカラー画像表示を行う、いわゆる3板方式のものである。この液晶プロジェクタは、光軸10に沿って、光源11と、PSコンバータ12と、ダイクロイックミラー13,17と、全反射ミラー14,15,16とを備えている。この液晶プロジェクタは、さらに、偏光ビームスプリッタ18,19,20と、色合成手段としてのクロスプリズム22と、投影手段としての投射レンズ23とを備えている。ここで、PSコンバーター12とダイクロイックミラー13,17と全反射ミラー14,15,16とが、本発明の「色分解手段」に対応する一具体例である。
光源11は、カラー画像表示に必要とされる、赤色光(R)、青色光(B)および緑色光(G)を含んだ白色光を発するものであり、例えばハロゲンランプ、メタルハライドランプ、またはキセノンランプなどにより構成されている。
PSコンバータ12は、光源11からの光を偏光させて透過するように機能するものである。ここでは、S偏光をそのまま透過し、P偏光をS偏光に変換する。
ダイクロイックミラー13は、PSコンバーター12を透過した光を、青色光とそれ以外の色光とに分離する機能を有している。全反射ミラー14は、ダイクロイックミラー13を透過した光を全反射ミラー16に向けて反射し、全反射ミラー16は、全反射ミラー14からの反射光をダイクロイックミラー17に向けて反射するようになっている。ダイクロイックミラー17は、全反射ミラー16からの光を、赤色光と緑色光とに分離する機能を有している。全反射ミラー15は、ダイクロイックミラー13によって分離された青色光を、偏光ビームスプリッタ20へ向けて反射するようになっている。
偏光ビームスプリッタ18,19,20は、それぞれ、赤色光、緑色光および青色光の光路に沿って配設されている。偏光ビームスプリッタ18,19,20は、それぞれ、偏光分離面18A,19A,20Aを有し、この偏光分離面18A,19A,20Aにおいて、入射した各色光を互いに直交する2つの偏光成分に分離する機能を有している。偏光分離面18A,19A,20Aは、一方の偏光成分(例えばS偏光成分)を反射し、他方の偏光成分(例えP偏光成分)を透過するようになっている。
反射型液晶表示素子21R,21G,21Bには、偏光分離面18A,19A,20Aにおいて分離された所定の偏光成分(例えばS偏光成分)の色光が入射されるようになっている。反射型液晶表示素子21R,21G,21Bは、画像信号に基づいて与えられた駆動電圧に応じて駆動され、入射光を変調させると共に、その変調された光を偏光ビームスプリッタ18,19,20へ向けて反射するように機能するものである。反射型液晶表示素子21R,21G,21Bについては、のちに詳述する。
クロスプリズム22は、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bから射出され偏光ビームスプリッタ18,19,20を透過した所定の偏光成分(例えばP偏光成分)の色光を合成するものである。投射レンズ23は、クロスプリズム22から射出された合成光を、スクリーン(図示せず)に向けて投射するものである。
次に、図2〜図5を参照して、本実施の形態の反射型液晶表示素子21R,21G,21Bの構成について、詳細に説明する。図2は、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bの断面構成を表すものである。図3は、後出の保持部材40の斜視構成を表すものである。
図2に示したように、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bは、それぞれ、反射型の液晶パネル30と、液晶パネル30を保持する保持部材40と、保持部材40の一部に充填された熱伝導性充填剤50と有している。保持部材40は、台座60を介して偏光ビームスプリッタ18,19,20に取り付けられている。保持部材40と台座60、台座60と偏光ビームスプリッタ18,19,20とは、ぞれぞれ、半田や紫外線硬化型樹脂等により接着固定されている。
液晶パネル30は、画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面30Aと、この表示面30Aとは反対側の背面30Bと、表示面30Aと背面30Bとの間に延在する端面30Cとを有している。また、液晶パネル30は、互いに対向配置された一対の基板である透明電極基板31および画素電極基板32と、これらの基板間に注入された液晶(図示せず)とを備えたものである。透明電極基板31の、画素電極基板32とは反対側の面の一部が表示面30Aであり、画素電極基板32の、透明電極基板31とは反対側の面が背面30Bである。透明電極基板31および画素電極基板32の端面が端面30Cを構成している。
透明電極基板31は、ガラス基板と、このカラス基板の画素電極基板32側に形成された透明電極とを備えたものである。透明電極は、例えば、光の透過作用のある酸化すず(SnO2)と酸化インジウム(In23)との固溶体物質であるITO(Indium Tin Oxide;インジウムすず酸化膜)からなる。この透明電極には、全画素領域で共通の電位(例えば接地電位)が印加されるようになっている。
画素電極基板32は、CMOSやNMOSなどのトランジスタとキャパシタとからなるアクティブ型の駆動回路が形成されたシリコン基板における液晶側の面に、反射型画素電極などが設けられたものである。
保持部材40は、図2および図3に示したように、液晶パネル30の背面30Bに当接して液晶パネル30を支持する支持面41と、支持面41のうち液晶パネル30に対応する領域の一部に設けられた凹部42と、支持面41の反対側に設けられた放熱部43とを有している。支持面41は、少なくとも3箇所において背面30Bと接着剤等を介さずに当接しており、これにより液晶パネル30の位置決めがなされる。凹部42は、直方体形状の溝部分であり、その内部には、液晶パネル30の背面30Bに接するように熱伝導性充填剤50が充填されている。液晶パネル30において発生した熱は、この熱伝導性充填剤50を介して効率よく放熱部43へ移動することができる。放熱部43は、熱伝導性充填剤50からの熱を空気中へ放出するものであり、複数の放熱フィン44を有し、空気との接触面積をなるべく大きくすることにより放熱効率を高めている。ここで、熱伝導性を高めるため、凹部42は機械加工上できる限り浅く、例えば0.1mm程度の深さとなるように形成されていることが望ましい。
熱伝導性充填剤50は、例えば、シリコーングリースなどの、より高い熱伝導性を有する流動性の材料を用いることが好ましい。このシリコーングリースとは、シリコーンオイルとフィラー等の増粘剤とを混練したものを主成分とするものである。シリコーングリースを熱伝導性充填剤50として用いる場合、特に、その粘度が、−10°Cから70°Cの温度範囲において、100Pa・s以上1000Pa・s以下の範囲内にあることが望ましい。このような粘度特性を示すものであれば、より広い温度範囲での使用に対応することができるからである。すなわち、1000Pa・sを超える場合には、接触する液晶パネル30に歪みを与えてしまい、実使用上問題となるような輝度むらに起因する画質劣化を引き起こす可能性があり、一方で、100Pa・sを下回る場合には、流動性が高くなり過ぎるので、支持面41と背面30Bとの隙間から表示面30Aの側に流出してしまうおそれがある。この場合、粘度が、特に100Pa・s以上480Pa・s以下の範囲内であれば、輝度むらがほとんど見られず、より良好な画質が得られる。「粘度」は粘性率とも呼ばれ、流体によって定まる物質定数である。より詳細には、例えば、x軸に平行に流れる流体において速度uがy方向に変化している場合、y軸に垂直な面にはη∂u/∂yの大きさの接線応力が現れる(ニュートンの粘性法則)。この比例定数ηが粘性率である。熱伝導性充填剤50としては、シリコーングリースのほか熱伝導性アクリル系樹脂などのゲル状の材料、流動性もしくは半流動性の材料を用いることができる。あるいは、シリコーンオイルなどの液状の材料を用いることができる。但し、液状の材料や、流動性の高い材料を用いる場合には、凹部42から外部への流失を防ぐためのシーリングなどが施されていることが必要となる。
反射型液晶表示素子21R,21G,21Bは、凹部42に充填された熱伝導性充填剤50のうちの過剰部分を収容するための収容部45をさらに備えている。この収容部45は、凹部42に含まれるものではなく、全く別個のものである。製造工程では、凹部42に熱伝導性充填剤を充填する際、一般に、その供給量に多少のばらつきが生じてしまう。このため、供給量が凹部42の全容積よりも大きい場合には、熱伝導性充填剤が凹部42に収まりきらずに溢れてしまい、支持面41から背面30Bが離れ、液晶パネル30が浮いてしまうこととなる。一方、これを避けるため、供給量を少し控えめにすると、凹部42を熱伝導性充填剤によって十分に満たすことができず、凹部42を少なくとも完全に満たした場合と比べると冷却効率が低下することとなる。このため、収容部45を設けることにより、凹部42の全容積に相当する量の熱伝導性充填剤50を、比較的容易に隙間なく充填することができる。すなわち、供給量を少なくとも凹部42の全容積以上とし、過剰部分を収容部45に収めるようにすればよい。収容部45は、少なくとも凹部42と連通している必要があるが、その形状は図3に示したものに限定されない。例えば、図4に示したように、保持部材40を枠部材40Aと放熱部43を含む放熱部材40Bとの2つの部材から構成し、放熱部材40Bにいくつかの収容部45Aを設けるようにしてもよい。収容部45,45Aは、1箇所だけでもよいし、複数箇所に設けるようにしてもよい。
また、保持部材40は、図5に示したように、さらに、支持面41の外縁に沿って立設された壁部46を備え、液晶パネル30の端面30Cが、4箇所の接着剤51(51A〜51D)によって壁部46の壁面46Sと接着されている。図5は、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bの平面構成を表すものである。図5では4箇所としたが、2以上の箇所において、接着剤51によって少なくとも壁部46(壁面46S)と接着されていればよい。2以上の箇所とは、例えば、図5において、接着剤51Aと接着剤51Cとによって接着される2箇所でもよいし、あるいは、接着剤51Aと接着剤51Bと接着剤51Cとによって接着される3箇所でもよい。また、「少なくとも壁部46(壁面46S)と接着」とは、端面30Cの接着相手が壁部46のみである場合のほか、壁部46と支持面41(支持部41A〜41D)の双方である場合をも含む意味である。壁部46は、支持面の外縁に沿って連続した壁である必要はなく、少なくとも接着剤51によって接着する箇所に設けられていればよい。例えば、図5において、不連続な4箇所の壁部分46A〜46Dを設け、それぞれに対応する接着剤51A〜51Dによって端面30Cと接着するようにしてもよい。これらの場合、特に、接着箇所が、表示面30Aの中心Cから等距離に位置するようにすることが望ましい。すなわち、距離D1,D2,D3,D4が全て等しいことが望ましい。こうすることにより、表示面30Aに対して均一に応力が加わるので、液晶パネル30における歪みの発生が抑制されるからである。ここで、「等距離」とは、必ずしも完全に等しい距離のみを意味するものではなく、ほぼ等距離であると言える範囲、例えば、通常の接着プロセスにおいて生ずることがある誤差を含む意である。さらに、硬化後の接着剤51のショア硬度が、20以上65以下の範囲内にあることが望ましい。ショア硬度が65より大きくなると、液晶パネル30の黒照度(黒レベル)の分布に偏りを生じさせてしまい、反対にショア硬度が20よりも小さくなり硬度が不足すると、液晶パネル30自体の自重により液晶パネル30の位置ずれが生じてしまうからである。接着剤51としては、例えば、アクリル系樹脂を主成分とし、これに重合反応剤や反応促進剤等の添加剤が加えられたUV硬化樹脂を用いることができる。また、ショア硬度とは、JIS規格(日本工業規格)によって規定され、一定の形状および重さを有するダイヤモンドハンマーを一定の高さから試験面に垂直に落下させたときのはね上がりの高さを尺度とするものである。
以上のように構成された反射型液晶表示素子21R,21G,21Bを備えた液晶プロジェクタの作用、動作を説明する。この液晶プロジェクタでは、光源11から射出されPSコンバータ12によって例えばS偏光となった白色光は、まず、ダイクロイックミラー13の機能によって、青色光とその他の色光(赤色光および緑色光)とに分離される。このうち、青色光は、全反射ミラー15によって偏光ビームスプリッタ20へ向けて反射される。一方、赤色光および緑色光は、全反射ミラー14と全反射ミラー16とによってダイクロイックミラー17へ向けて反射されたのち、ダイクロイックミラー17によって、さらに、赤色光と緑色光とに分離される。分離された赤色光および緑色光は、それぞれ、偏光ビームスプリッタ18,19に入射される。
偏光ビームスプリッタ18,19,20は、入射した各色光を、偏光分離面18A,19A,20Aにおいて、互いに直交する2つの偏光成分に分離する。このとき、偏光分離面18A,19A,20Aは、一方の偏光成分(例えばS偏光成分)を反射型液晶表示素子21R,21G,21Bへ向けて反射する。
反射型液晶表示素子21R,21G,21Bは、画像信号に基づいて与えられた駆動電圧に応じて駆動され、入射光した所定の偏光成分の色光を画素単位で変調させる。具体的には、まず、透明電極基板31の側から入射して液晶を透過した入射光を、画素電極基板32における反射型画素電極の反射機能により反射させる。反射型画素電極において反射した光は、入射時とは逆方向に液晶と透明電極基板31とを順に透過して射出される。このとき液晶は、対向する電極間の電位差、すなわち、透明電極基板31における透明電極と画素電極基板32における反射型画素電極との間の電位差に応じて、その光学的特性が変化し、透過する光を変調させるのである。このとき、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bにおける液晶パネル30には熱応力による歪みや壁面46Sと接着されることによる歪がほとんどないので、表示面30Aにおける輝度むらの発生が抑制される。
反射型液晶表示素子21R,21G,21Bは、変調した光を偏光ビームスプリッタ18,19,20へ向けて反射する。偏光ビームスプリッタ18,19,20は、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bからの反射光(変調光)のうち、所定の偏光成分(例えばP偏光成分)のみを透過させ、クロスプリズム22へ向けて射出する。クロスプリズム22は、偏光ビームスプリッタ18,19,20を透過した所定の偏光成分の色光を合成し、投射レンズ23へ向けて射出する。投射レンズ23は、クロスプリズム22からの合成光をスクリーンに向けて投射する。これにより、スクリーンに、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bによって変調された光に応じた映像が投影され、所望の映像表示がなされる。この際、表示面30Aにおける輝度むらに起因する劣化のない、良好な画質を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る液晶プロジェクタによれば、良好な画質の映像表示が可能である。従来は、表示面とは反対側の面を、接着テープやペースト状の接着剤などを用いて放熱部と接着するような構造となっていたため、熱膨張係数の相違に起因して、接着時の温度と異なる温度下では画素電極基板の歪みを生じることがあった。これに対し、本実施の形態の液晶プロジェクタでは、反射型液晶表示素子21R,21G,21Bが、それぞれ、画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面30Aと、この表示面30Aとは反対側の背面30Bと、表示面30Aと背面30Bとの間に延在する端面30Cとを有する反射型の液晶パネル30と、背面30Bに当接してこの液晶パネル30を支持する支持面41と支持面41のうち液晶パネル30に対応する領域の一部に設けられた凹部42と支持面41の反対側に設けられた放熱部43とを有する保持部材と、凹部42に、液晶パネル30の背面30Bに接するように充填された熱伝導性充填剤50と備えるようにしたので、液晶パネル30の位置合わせを正確に行いつつ、温度変化時における液晶パネル30の歪みの発生を抑制することができる。同時に、光源からの光が入射することによって液晶パネル30において発生する熱を、熱伝導性充填剤50を介して放熱部43から外部へ効率よく放出することができる。このため、液晶パネル30の温度上昇によって生じるコントラスト等の画質劣化を抑制しつつ、輝度むらに起因する画質劣化をも抑制することができる。
特に、支持面41の外縁に沿って立設された壁部46を設け、液晶パネル30の端面30Cを、4箇所において接着剤51によって壁部46の壁面46Sと接着するようにしたので、保持部材40に対し、液晶パネル30を、より精度良く配置することができる。この際、背面を全面に亘って放熱部と接着する構造とせずに、また、端面30Cの全面を壁面46Sと接着するのではなく端面30Cの一部分(4箇所)を接着するようにしたので、接着することによる機械的な歪みを液晶パネル30に与えることがない。また、端面30Cを壁面46Sとは全く接着せずに支持面41のみと接着する場合よりも、2以上の箇所(4箇所)において端面30Cを壁面46Sと接着する場合のほうが、特に表示面30Aの面内方向においてより精度良く液晶パネル30を保持することができる。
次に、本実施の形態に係る反射型液晶表示素子の具体的な特性を実施例として示す。
[実施例1]
まず、図6および図7(A),(B)を参照して、実施例1について説明する。図6は、上記本実施の形態の構成をなす反射型液晶表示素子において、凹部に充填された熱伝導性充填剤の粘度の温度依存性を示したものである。ここでは、シリコーングリースAおよびシリコーングリースBの2種類を熱伝導性充填剤として用い、それぞれ、曲線6A,6Bで図示した。シリコーングリースAとシリコーングリースBとは、互いに異なる温度依存性を示す硬度のシリコーンオイルを含んでいる。図6において、横軸が使用環境の温度℃を示し、縦軸が粘度Pa・sを示す。図6に示したように、シリコーングリースBは、−10℃,25℃および70℃の環境下において、いずれも480Pa・s以下の粘度が得られた。一方のシリコーングリースAは、25℃および70℃の環境下において、100〜480Pa・sの範囲内の粘度が得られたが、−10℃では1000Pa・sという高い粘度を示した。
図7(A),(B)は、液晶パネルの表示面における輝度分布を模式的に表した図である。なお、液晶パネルは、ショア硬度が30を示す接着剤を用いて保持部材の壁部と接着した。図7(A)は、シリコーングリースAを用いた場合の−10℃の環境下での輝度分布を示す。この場合には、周辺部の輝度に比べて、中央付近の領域に向かうほど徐々に輝度が低下し、暗くなった。詳細には、周辺部の輝度を100%とした場合、曲線7Aで示した領域内では97%、その内側の曲線7Bで示した領域内では94%、さらに内側の曲線7Cで示した領域内では90%の輝度を示した。一方、図7(B)は、シリコーングリースBを用いた場合の−10℃の環境下での輝度分布を示す。この場合には、ほとんど均一な輝度が得られ、輝度むらが検出されなかった。また、図示しないが、シリコーングリースAであっても、25℃および70℃の環境下であれば、輝度むらは検出されなかった。但し、図7(A)に示した輝度むらは、実使用上、問題とならないレベルであり、従来の、表示面とは反対側の面を、接着テープやペースト状の接着剤などを用いて放熱部と接着するような構造において生ずる、実使用上問題となるような輝度むらの程度とは異なるものである。
以上の結果から、本実施例によれば、熱伝導性充填剤が、−10℃から70℃の環境下において100Pa・sから1000Pa・sの範囲内の粘度を確保することができ、この熱伝導性充填剤を用いることによって、実使用上、問題となるような輝度むらの発生を抑制できることがわかった。特に、100Pa・sから480Pa・sの範囲内の粘度を示す熱伝導性充填剤を用いるようにすれば、表示面全体に亘ってほぼ均一な輝度を得ることができた。
[実施例2]
続いて、図8を参照して、実施例2について説明する。図8は、液晶パネルの表示面における黒照度の分布を示したものである。図8における座標点301〜304は、図5に示した表示面30Aの四隅の点301〜304と対応している。すなわち、図8のX軸およびY軸によって形成されるXY平面が、表示面に対応している。図8のZ軸が、相対的な黒照度を示す。図8(A),(B),(C)は、それぞれ、液晶パネルと保持部材の壁部とを接着する接着剤(図5における接着剤51)のショア硬度が互いに異なっており、図8(A)はショア硬度が30、図8(B)はショア硬度が65、さらに図8(C)はショア硬度が90の場合を示す。図8(A),(B),(C)から明らかなように、接着剤のショア硬度が高くなるに従い、相対黒照度の分布に顕著な偏りが生じた。特に、四隅の座標点30A1〜30A4における相対黒照度が上昇する傾向があり、図8(C)に示したショア硬度が90の場合には、最大ピークが他の領域の10倍程度の黒照度となった。このような相対黒照度の分布は、液晶パネルを比較的硬い接着剤によって保持部材の壁部に接着してしまうことにより温度変化時の熱膨張(熱収縮)による変位を吸収することができず、液晶パネルに機械的な歪みが生じたことを示すものにほかならない。ショア硬度が65以下であれば、熱膨張(熱収縮)による変位を吸収することができ、黒照度の分布の偏りを抑制することができた。
以上の結果から、ショア硬度が30〜65の範囲内である接着剤を用いることにより、偏りの少ない、良好な黒照度の分布が得られることが確認できた。
以上、実施の形態およびいくつかの実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態および変形例では、3板式の液晶プロジェクタの例について説明したが、本発明は、単板式など、他の方式のプロジェクタにも広く適用可能である。
また、本実施の形態および実施例では、液晶パネルの端面が4箇所において、接着剤によって保持部材の少なくとも壁部と接着されるようにした場合について説明したが、これに限定されず、液晶パネルの端面が2以上の箇所において、接着剤によって保持部材の支持面のみと接着されるようにすることもできる。具体的には、図5において、端面30Cを、壁部46(壁面46S)と接着せず、支持部41A〜41Dのうちの2以上の箇所において、接着剤によって支持面41と接着するようにしてもよい。但し、この場合においても端面30Cを、支持部41A〜41Dの全てと接着することが好ましい。
本発明の一実施の形態に係る反射型液晶プロジェクタの全体構成を表す構成図である。 図1に示した反射型液晶プロジェクタにおける反射型液晶表示素子の構成を拡大して表す断面図である。 図2に示した反射型液晶表示素子における保持部材の斜視構成を表す斜視図である。 図2に示した反射型液晶表示素子における変形例としての保持部材の斜視構成を表す斜視図である。 図2に示した反射型液晶表示素子の平面構成を表す平面図である。 図2に示した反射型液晶表示素子に充填された熱伝導性充填剤における粘度の温度依存性を表す特性図である。 図2に示した反射型液晶表示素子の表示面における輝度分布を表す説明図である。 図2に示した反射型液晶表示素子の表示面における黒照度の分布を表す特性図である。
符号の説明
11…光源、12…PSコンバータ、13,17…ダイクロイックミラー、14,15,16…全反射ミラー、18,19,20…偏光ビームスプリッタ、21R,21G,21B…反射型液晶表示素子、22…クロスプリズム、23…投射レンズ、30…液晶パネル、30A…表示面、30B…背面、30C…端面、31…透明電極基板、32…画素電極基板、41…支持面、42…凹部、43…放熱部、44…放熱フィン、45,45A…収容部、46…壁部、47S…壁面、50…熱伝導性充填剤、60…台座。





Claims (12)

  1. 画像信号に基づいて光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面と、この表示面とは反対側の背面と、前記表示面と前記背面との間に延在する端面とを有する反射型の液晶パネルと、
    前記液晶パネルの前記背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と、前記支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と、前記支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材と、
    前記凹部に、前記液晶パネルの前記背面に接するように充填された熱伝導性充填剤と
    を備えたことを特徴とする反射型液晶表示素子。
  2. 前記凹部に充填された熱伝導性充填剤のうちの過剰部分を収容するための収容部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示素子。
  3. 前記液晶パネルの前記端面が、2以上の箇所において、接着剤によって前記保持部材の前記支持面に接着されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示素子。
  4. 前記保持部材が、さらに、前記支持面の外縁に沿って立設された壁部を備え、
    前記液晶パネルの前記端面が、2以上の箇所において、接着剤によって少なくとも前記壁部に接着されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示素子。
  5. 前記2以上の箇所は、前記表示面の中心から等距離に位置する
    ことを特徴とする請求項3に記載の反射型液晶表示素子。
  6. 前記2以上の箇所は、前記表示面の中心から等距離に位置する
    ことを特徴とする請求項4に記載の反射型液晶表示素子。
  7. 前記熱伝導性充填剤がシリコーングリースである
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型液晶表示素子。
  8. 前記シリコーングリースの粘度が、マイナス10°Cからプラス70°Cの温度範囲において、100以上1000以下[Pa・s]の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項7に記載の反射型液晶表示素子。
  9. 前記接着剤のショア硬度が、20以上65以下の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項3に記載の反射型液晶表示素子。
  10. 前記接着剤のショア硬度が、20以上65以下の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項4に記載の反射型液晶表示素子。
  11. 光源と、
    前記光源からの光を利用して、画像信号に応じた画像を形成して表示する反射型液晶表示素子と、
    前記反射型液晶表示素子により形成された画像をスクリーン上に投影する投影手段と
    を備え、
    前記反射型液晶表示素子が、
    前記画像信号に基づいて前記光源からの光を画素単位で変調して反射することにより画像を表示する表示面と、この表示面とは反対側の背面と、前記表示面と前記背面との間に延在する端面とを有する反射型の液晶パネルと、
    前記液晶パネルの前記背面に当接してこの液晶パネルを支持する支持面と、前記支持面のうち液晶パネルに対応する領域の一部に設けられた凹部と、前記支持面の反対側に設けられた放熱部とを有する保持部材と、
    前記凹部に、前記液晶パネルの前記背面に接するように充填された熱伝導性充填剤と
    を備えたことを特徴とする画像投影装置。
  12. さらに、
    前記光源からの光を複数の色光に分解する色分解手段と、
    色分解手段により分解された各色光ごとに設けられ、入射する色光を前記液晶パネルに向けて反射すると共に、前記液晶パネルからの反射光を透過するビームスプリッタと、
    各ビームスプリッタを透過した各色光を合成する色合成手段と
    を備え、
    前記液晶パネルが、台座を介して前記ビームスプリッタに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像投影装置。




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