JP2005130328A - 電子カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像記録と音声記録とが可能な電子カメラにおいて、マイク出力する音声信号から電子カメラ固有のノイズを除去するノイズ除去機能を有する電子カメラを提供する。
【解決手段】 電子カメラには、マイク31が出力する音声信号を記録する音声記録回路を備え、この音声記録回路には、ズ−ム機構40が駆動している間ONさせ、ズ−ム機構40が発生するノイズの周波数成分を上記音声信号から除去する第1BPF33と、オ−トフォ−カス機構42が駆動している間ONさせ、オ−トフォ−カス機構42が発生するノイズの周波数成分を上記音声信号から除去する第2BPF34と、ズ−ム機構40とオ−トフォ−カス機構42との駆動制御に応じて第1BPF33と第2BPF34を選択的にON制御する切換手段を含む制御回路38とを設けて構成してある。
【選択図】 図3

Description

この発明は、画像記録と音声記録とが可能な電子カメラ(デジタルカメラ)に関し、具体的には、光学系のズ−ム機構やオ−トフォ−カス機構の駆動によって生じる電子カメラ固有のノイズやディスクメディア、テ−プメディアに記録を行なう電子カメラにおけるディスク機構やテ−プ機構の駆動によって生じる除去機能を備えた電子カメラに関する。
最近の電子カメラには、動画撮影機能付の撮影機構の他に、動画撮影時の音声を記録する音声記録機能を備えたカメラがある。
この種の電子カメラは、マイク(電気音響変換器)を備え、撮影時に被写体音声をマイクによって収音し、その音声信号を信号処理して記録媒体に記録する。
また、上記の電子カメラは、被写体音声の他に、その他のいろいろな雑音がマイクに収音されるために、雑音が混入した音声信号が録音される。
例えば、ズ−ム機構やオ−トフォ−カス機構の各歯車などの機械構成部から発生するノイズ(メカノイズ音)が音声と共にマイクによって収音されるために、音声信号にノイズ信号が混入する。
このことから、記録の再生に際してノイズが混入した音声が再生され、不快感のある音声となってしまう。
このような問題を解決するため、音声の記録時又は再生時にノイズを取り除くためのノイズ低減回路を備えた電子カメラがある。(例えば、特許文献1〜3参照)
このノイズ低減回路は、想定されるノイズ信号を予めサンプリングして擬似ノイズ波形としてメモリに記憶しておき、マイクから出力される音声信号からそのノイズ信号を減算することによってノイズ低減を行なうようになっている。
また、不特定の周波数の外来ノイズを低減するものとして、マイクの音声出力をバンドパスフィルタ(BPF)を通してノイズ低減する録音装置がある。(例えば、特許文献4、5参照)
さらに、マイクの風切り音を除去するものとして、マイクから出力される音声出力をハイパスフィルタ(HPF)とロ−パスフィルタ(LPF)からなるバンドパスフィルタ(BPF)を通してノイズ低減するビデオカメラがある。(例えば、特許文献6参照)
特開2000−293965号公報 特開2000−293806号公報 特開2003−116092号公報 特開平10−116099号公報 特開平11−15500号公報 特開平5−176211号公報
上記した電子カメラに備えられたノイズ低減回路は、音声信号に混入したノイズを可成り高い精度で取り除くことができて有利であるが、ただ、ノイズ低減回路を特別に用意しなければならない上に、このノイズ低減回路の構成を簡単化することが難しい。
したがって、高級の電子カメラについては備えることができても、コンパクトな電子カメラ、特に低価格でコンパクトな電子カメラに実装することには組み込みスペ−ス、コストなどの点で問題となる。
また、上記した風切り音などの外来ノイズを低減するものは、その外来ノイズ自体が不特定の周波数を有するものであるから、録音機器固有のノイズの周波数が音声帯域にある場合にそのノイズを効果的に除去することができない。
本発明は、上記した実情にかんがみ、電子カメラ固有のノイズを簡易な構成で充分に低減することができるノイズ除去機能を備えた電子カメラを実現することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明では第1の発明として、画像記録と音声記録とが可能な電子カメラにおいて、マイクと、マイクによる音声信号を記録する記録回路と、機構と、該機構を駆動する駆動回路と、前記機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた除去フィルタと、前記除去フィルタをON、OFF切換えする切換手段と、この切換手段と前記駆動回路とを制御する制御手段とを備え、前記記録回路による音声信号の記録の際、前記駆動回路が前記機構を駆動している場合、前記制御手段が前記除去フィルタをON状態にするように前記切換手段を制御する電子カメラを提案する。
ここで機構とは、光学系のズ−ム機構、オ−トフォ−カス機構、更には、ディスク機構、テ−プ機構など電子カメラに備えられる機構の全てを含むものとする。
第2の発明として、画像記録と音声記録とが可能な電子カメラにおいて、マイクと、マイクによる音声信号を記録する記録回路と、光学系のズ−ム機構と、このズ−ム機構を駆動するズ−ム駆動回路と、前記ズ−ム機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた第1の除去フィルタと、オ−トフォ−カス機構と、このオ−トフォ−カス機構を駆動するオ−トフォ−カス駆動回路と、前記オ−トフォ−カス機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた第2の除去フィルタと、前記第1及び第2の除去フィルタを各々ON、OFF切換えする切換手段と、この切換手段と前記ズ−ム駆動回路及びオ−トフォ−カス駆動回路を制御する制御手段とを備え、前記記録回路による音声信号の記録の際、前記ズ−ム駆動回路及び前記オ−トフォ−カス駆動回路の駆動に応じて、前記制御手段が前記第1及び第2の除去フィルタを選択的にON状態にするように前記切換手段を制御する電子カメラを提案する。
第3の発明として、上記した第2の発明の電子カメラにおいて、前記ズ−ム機構及び/又は前記オ−トフォ−カス機構の歯車の材料を設定することにより、前記ズ−ム機構及び/又は前記オ−トフォ−カス機構の駆動によって生ずるノイズの周波数を肉声周波数の上限を越える方向にシフトさせる電子カメラを提案する。
第4の発明として、上記した第3の発明の電子カメラにおいて、歯車の材料を設定する諸要件として、歯車材料、歯車回転数、歯車のモ−メント、歯車の歯数、歯車の形状を要件とし、それらの全部又は一部を変える構成とした電子カメラを提案する。
第5の発明として、上記した第3の発明の電子カメラにおいて、モ−タ−ピニオンと、このモ−タ−ピニオンに直接噛合する歯車について材料を設定する構成とした電子カメラを提案する。
第1の発明の電子カメラは、機構を駆動している間、除去フィルタがONし、機構の動作音を多く含むノイズが音声信号からカットされる。
また、機構を駆動していない間は除去フィルタがOFFとなるので、良好な音声信号を記録することができる。
第2の発明の電子カメラは、ズ−ム機構を駆動している間、第1の除去フィルタがONし、オ−トフォ−カス機構が駆動している間、第2の除去フィルタがONする。
したがって、ズ−ム機構の動作音とオ−トフォ−カス機構の動作音を多く含むノイズが音声信号から除去される。
このように第1、第2の発明の電子カメラによれば、電子カメラ固有のノイズであるズ−ム機構の動作音、オ−トフォ−カス機構の動作音、ディスク機構の動作音又はテ−プ機構の動作音等が音声信号より除去される。
第3の発明の電子カメラは、ズ−ム機構やオ−トフォ−カス機構から発生するノイズが肉声周波数を越えた周波数のものとなる。
したがって、肉声周波数以上のノイズがズ−ム機構及び/又はオ−トフォ−カス機構から発生するが、このノイズが上記した第1、第2の除去フィルタによって除去されるため、記録音声の品質を向上させることができる。
第4の発明の電子カメラは、ノイズ周波数を肉声周波数外にシフトさせるための具体的な設定要件を示したものである。
第5の発明の電子カメラでは、モ−タ−ピニオンと、このモ−タ−ピニオンに直接に噛合する歯車との機械的連動部から発生するノイズが大きなノイズ要素となることから、これらピニオンと歯車について構成要件を設定し、ノイズ周波数を肉声周波数外にシフトさせるようにしてある。
次に、本発明の一実施形態について図面に沿って説明する。
図1は本発明を実施した電子カメラの正面図、図2は同電子カメラの平面図である。
この電子カメラは、撮影レンズ11をズ−ミングにより繰り出すズ−ム機構と撮影レンズ11を焦点調節するオ−トフォ−カス機構とを備え、さらに、被写体の静止画撮影の他に動画撮影を行なう撮影機能を有している。
また、この電子カメラは、主に被写体音声を録音する音声記録回路を備え、そのための収音窓12をカメラ上面に設け、この収音窓12の内部にマイク(マイクロホン)が配設してある。
上記した電子カメラは、撮影レンズ11より入射した被写体像光を撮像素子で光電変換し、光電変換信号を信号処理してメモリカ−ドに画像記録する画像記録手段と、また、マイクによって収音した音声は、マイクより出力された音声信号を信号処理して上記したメモリカ−ドに画像と共に記録する音声記録手段とを備えている。
その他、図1、図2の参照符号13はシャッタボタン、14はメインスイッチ、15はファインダ−窓、16はフラッシュユニット、17はモ−ド切換レバ−、18は選択・決定ボタン、19は調光窓、20はセルフ窓を各々示す。
なお、この電子カメラは、背面に設けた液晶モニタ21によって、撮影準備時又は撮影後に被写体像を映し出すことができるようになっている。
図3は、上記電子カメラに備えた音声記録回路の構成例を示すブロック図である。
この音声記録回路は、マイク31から出力される音声信号をA/D変換器32によってデジタル変換した後、第1BPF(第1バンドパスフィルタ)33又は第2BPF(第2バンドパスフィルタ)34を通してノイズ除去しエンコ−ダ−35に送り、このエンコ−ダ−35によってコ−ド化し、続いて、信号処理回路36により信号処理して音声デ−タとして音声記録部37に送りメモリカ−ドに記録する。
上記した第1BPF33と第2BPF34は電気回路手段からなるノイズ除去フィルタで、これら第1BPF33と第2BPF34とが制御回路38に含む切換回路によって選択的にON、OFF制御される。
すなわち、制御回路38が駆動回路39を制御してズ−ム機構40を駆動させている間、この制御回路38が第1BP33をON、第2FBPF34をOFFさせるように動作する。
また、制御回路38が駆動回路41を制御してオ−トフォ−カス機構(AF機構)42を駆動させている間、この制御回路が第1BPF33をOFF、第2BPF34をONさせるように動作する。
なお、上記のように第1BPF33と第2BPF34を切換える切換回路は制御回路38とは別途に設け、制御回路38によって制御するようにしてもよい。
具体的には、ズ−ム機構40を動作させてズ−ム撮影する際に、音声記録する場合は、第1BPF33をONさせ、この第1BPF33によってズ−ム機構の動作音の周波数と略一致する周波数成分を除去する。
同様に、オ−トフォ−カス機構の動作の間は、第2BPF34をONさせ、この第2BPF34によってオ−トフォ−カス機構の動作音の周波数と略一致する周波数成分を音声信号から除去する。
図4は、上記した制御回路38の動作を示すフロ−チャ−トである。
図示するように、この制御回路38は音声記録中であることを確認したときのみ、第1BPF33と第2BPF34の制御ステップに進む。(ステップST101、ST104、ST108)
そして、音声記録中であれば、次のステップST102においてズ−ム機構40の駆動を判断し、駆動していれば第1BPF33をONさせ、駆動していなければOFF状態を保つ。(ステップST102、ST103、ST106)
ズ−ム機構40が駆動されていれば、その動作音であるノイズが第1BPF33によってマイク出力である音声信号から除去される。
続いて、オ−トフォ−カス機構42の駆動確認ステップST104に進み、駆動中であれば第2BPF34をONさせ、駆動していなければOFFを保つ。(ステップST104、ST105、ST107)
オ−トフォ−カス機構42が駆動されておれば、その動作音であるノイズが第2BPF34によってマイク出力である音声信号から除去される。
上記したように、ズ−ム機構40の駆動に合せて第1BPF33をONさせ、また、オ−トフォ−カス機構42の駆動に合せて第2BPF34をONさせることにより、記録する音声信号からズ−ム動作音とフォ−カス動作音であるノイズ周波数成分を除去する。
したがって、ズ−ム動作中やフォ−カス動作中はノイズを除去し、動作していない時は除去フィルタの帯域中の音声信号も良好に記録することができる。
また、除去フィルタをこのように間欠的にON/OFFすることにより、電池電力の消費も軽減できる。
マイク31に収音する音には、肉声の他にズ−ム機構40やオ−トフォ−カス機構42の機械構成部から発生するノイズ、その他被写界の様々な音が雑音として混入するが、特に、不快感を与える雑音はズ−ム機構40とオ−トフォ−カス機構42から発生するノイズである。
特に、動画撮影ではズ−ミングをすることが多いことから、そのノイズが音声に混入して記録される。
このようなノイズの大きさ(周波数)は、駆動系のモ−タ−定格、モ−タ−ピニオンや連動歯車の歯数、固有振動数などによって決まることから、一律には定まらないが、上記したように第1BPF33、第2BPF34を設けることによって構成簡単にしてノイズ除去できる電子カメラとなる。
図5、図6は上記した電子カメラに備えたオ−トフォ−カス機構42の簡略構成図を示す。
このオ−トフォ−カス機構42は、連動歯車の歯車材料、歯車回転数、歯車のモ−メント、歯車の歯数、歯車の形状(歯抜き、肉盛り、歯幅)を構成の設定要件とし、それらの全部又は一部の要件を変えることにより、ノイズの周波数を肉声の上限周波数を越える方向にシフトさせてノイズを低減させる他の実施形態である。
このオ−トフォ−カス機構42は、ステッピングモ−タ−43のピニオン44、ピニオン44に噛合させた減速歯車45、減速歯車45に噛合させた中間歯車46、リ−ドスクリュ47に設けて上記中間歯車46に噛合させた連動歯車48より構成してある。
このように構成したオ−トフォ−カス機構42は、フォ−カス信号にしたがってステッピングモ−タ−43を回転駆動させることにより、ピニオン44、減速歯車45、中間歯車46を介して連動歯車48が回転駆動されることから、リ−ドスクリュ47が回転する。
したがって、フォ−カスリング49がリ−ドスクリュ47によってねじ送りされることから、撮影レンズ11が光軸方向に移動してフォ−カシングが行なわれる。
なお、図5、図6において、50はフォ−カスベ−ス、51はベ−スカバ−
52、53はガイドシャフトを示す。
上記したオ−トフォ−カス機構42は、ズ−ミングの各ズ−ム位置でフォ−カス駆動するため、その駆動系の歯車構成部から発生するノイズがマイク31に入り音声信号に混入する。
なお、動画撮影によりズ−ミングする場合にもズ−ム機構40の歯車構成部から発生するノイズがマイク31に入り音声信号に混入する。
図7、図8は、上記した電子カメラに従来から備えられているオ−トフォ−カス機構42が発生するノイズの測定結果を示す。
この測定によれば、ノイズの発生する大きな要素としてピニオン44と減速歯車45との連動部にあることが判明したため、次の条件で測定を行なった。
ステッピングモ−タ−43の定格、
500pps/20パルス/1回転=25rps
ピニオン(金属材)歯数Z=9m0.25
減速歯車(合成樹脂材)歯数Z=18m0.25
この条件より、カミアイ周波数は、
25rps×9歯(又は25×1/2×18)=225Hz
となり、カミアイ周波数としてはノイズが極めて小さい。
上記の駆動条件で材質が持つ固有振動数を測定したところ、図7、図8より分かるように1000〜15000Hzとなり、この固有振動数によってノイズが大きくなることが判明した。
なお、図7はワイドのズ−ム位置でオ−トフォ−カス駆動させたときに発生するノイズの強さ(又は大きさ)を示し、1000Hzでピ−ク値となっている。
また、図8はテレのズ−ム位置でオ−トフォ−カス駆動させたときに発生するノイズの強さを示し、約15000Hzでピ−ク値となっている。
このことから、ノイズとなる上記の固有振動数を肉声周波数帯(200〜4000Hz)外にシフトさせれば、肉声信号にはノイズがほとんど混入しないことになる。
本実施形態ではこの点に着目し、ズ−ム機構40及び/又はオ−トフォ−カス機構42の歯車について、構成する設定要件を変えることにより上記した固有振動数を肉声の上限周波数を越える方向にシフトさせることが特徴となっている。
具体的には、歯車材料、歯車回転数、歯車のモ−メント、歯車の歯数、歯車の形状(歯抜き、肉盛り、歯幅)を設定要件とし、それらの全部又は一部を変えることによって固有振動数をシフトさせる。
図9、図10はピニオン44と減速歯車45とを真鍮(C3602)で構成して上記同様にノイズを測定した測定結果を示す。
なお、図9はワイドのズ−ム位置でのフォ−カス駆動によって発生するノイズ、図10はテレのズ−ム位置でのフォ−カス駆動によって発生するノイズである。
図7と図9、図8と図10とを比較すると、ピニオン44と減速歯車45の材質を変えることにより、ノイズのピ−ク値が肉声周波数の上限(4000Hz)を大きく越えるようにシフトすることが分かる。
図11、図12はピニオン44と減速歯車45とをアルミニユム材で構成して上記同様にノイズを測定した測定結果を示す。
このようにピニオン44と減速歯車45の材質を変えてもノイズのピ−ク値が肉声周波数の上限を大きく越えるようにシフトする。
上記の測定はピニオン44と減速歯車45の材料を変えて行なった実験例を示したが、材料の他に歯車回転数、歯車のモ−メントなど上記したところの設定要件を変えることにより、さらに有効にノイズをシフトさせることができる。
また、ピニオン44と減速歯車45にかぎらず、オ−トフォ−カス機構42のその他の歯車について設定要件を変えることによってさらに好ましい効果を得ることができ、また、ズ−ム機構42の歯車についても同様に実施することができる。
なお、ズ−ム機構及び/又はオ−トフォ−カス機構の歯車の設定要件を変えてノイズ除去するノイズ除去手段を備えることにより、音声信号のノイズを可成り除去できるから、第1BPF33、第2BPF34を備えないでそのノイズ除去手段のみを備える構成としてもよい。
また、他の実施形態としては、電子カメラがディスク機構やテ−プ機構を備えていて、これらの機構が駆動されることに応じ、これら機構の駆動によって生じるノイズ周波数成分を除去するフィルタをON状態にするようにしてもよい。
また、本実施形態ではBPFを用いているが、これをノッチフィルタ等で構成してもよい。
本発明を実施した一例を示す電子カメラの正面図である。 上記電子カメラの平面図である。 上記電子カメラに備えた音声記録機構の構成例を示すブロック図である。 上記した音声記録機構に備える制御回路の動作を示すフロ−チャ−トである。 上記電子カメラに備えるオ−トフォ−カス機構の簡略構成図である。 図5に示すオ−トフォ−カス機構の一部拡大断面図である。 電子カメラに備えられた従来のオ−トフォ−カス機構のノイズの測定結果を示し、同図はワイドのズ−ム位置のノイズを示す特性図である。 テレのズ−ム位置のノイズを示す図7同様の特性図である。 モ−タ−ピニオンと減速歯車を真鍮材で構成して実験し、ノイズの周波数シフトを確認した図で、同図はワイドのズ−ム位置のノイズの特性図である。 テレのズ−ム位置のノイズを示す図9同様の特性図である。 モ−タ−ピニオンと減速歯車をアルミニウム材で構成して実験し、ノイズの周波数シフトを確認した図で、同図はワイドのズ−ム位置のノイズの特性図である。 テレのズ−ム位置のノイズを示す図11同様の特性図である。
符号の説明
11 撮影レンズ
12 収音窓
31 マイク
32 A/D変換器
33 第1BPF
34 第2BPF
35 エンコ−ダ−
36 振動処理回路
37 音声記録部
38 制御回路
39 駆動回路
40 ズ−ム機構
41 駆動回路
42 オ−トフォ−カス機構

Claims (5)

  1. 画像記録と音声記録とが可能な電子カメラにおいて、
    マイクと、マイクによる音声信号を記録する記録回路と、機構と、該機構を駆動する駆動回路と、
    前記機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた除去フィルタと、
    前記除去フィルタをON、OFF切換えする切換手段と、この切換手段と前記駆動回路とを制御する制御手段とを備え、
    前記記録回路による音声信号の記録の際、前記駆動回路が前記機構を駆動している場合、前記制御手段が前記除去フィルタをON状態にするように前記切換手段を制御する電子カメラ。
  2. 画像記録と音声記録とが可能な電子カメラにおいて、
    マイクと、マイクによる音声信号を記録する記録回路と、光学系のズ−ム機構と、このズ−ム機構を駆動するズ−ム駆動回路と、
    前記ズ−ム機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた第1の除去フィルタと、
    オ−トフォ−カス機構と、このオ−トフォ−カス機構を駆動するオ−トフォ−カス駆動回路と、
    前記オ−トフォ−カス機構の駆動によって生じるノイズの周波数と略一致する周波数成分を前記音声信号から除去する前記記録回路に設けた第2の除去フィルタと、
    前記第1及び第2の除去フィルタを各々ON、OFF切換えする切換手段と、この切換手段と前記ズ−ム駆動回路及びオ−トフォ−カス駆動回路を制御する制御手段とを備え、
    前記記録回路による音声信号の記録の際、前記ズ−ム駆動回路及び前記オ−トフォ−カス駆動回路の駆動に応じて、前記制御手段が前記第1及び第2の除去フィルタを選択的にON状態にするように前記切換手段を制御する電子カメラ。
  3. 請求項2に記載した電子カメラにおいて、
    前記ズ−ム機構及び/又は前記オ−トフォ−カス機構の歯車の材料を設定することにより、前記ズ−ム機構及び/又は前記オ−トフォ−カス機構の駆動によって生ずるノイズの周波数を肉声周波数の上限を越える方向にシフトさせる電子カメラ。
  4. 請求項3に記載した電子カメラにおいて、
    歯車の材料を設定する諸要件として、歯車材料、歯車回転数、歯車のモ−メント、歯車の歯数、歯車の形状を要件とし、それらの全部又は一部を変える構成とした電子カメラ。
  5. 請求項3に記載した電子カメラにおいて、
    モ−タ−ピニオンと、このモ−タ−ピニオンに直接噛合する歯車について材料を設定する構成とした電子カメラ。


















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