JP2005130270A - 赤外線送信回路および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発光ダイオードへの出力電流の供給を停止する保護回路の動作中の消費電力を低減する。
【解決手段】 電源回路PS1から供給される電流によりトランジスタQ1〜Q3からなるカレントミラー回路を介して発光ダイオードLED1に出力電流Ioを流すことで、発光ダイオードLED1を発光させる。電源回路PS1からの電流でコンデンサC1を充電することで変化する電圧V1が基準電圧としての電圧V2を超えたとき、比較器A1の出力がDフリップフロップFF1をリセットすることにより、DフリップフロップFF1の出力が“0”に変化する。これにより、その出力と送信信号とが入力されるNANDゲートG1の出力が、カレントミラー回路の動作を停止させるようにトランジスタM2をONさせると共に、電源回路PS1と電源ラインとの間が遮断されるようにトランジスタM1をOFFさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子の不要な点灯を防止するための保護回路を有する赤外線通信に用いられる送信回路に関するものである。
赤外線を利用したデジタル信号の無線通信は、リモートコントローラをはじめ、近年ではIrDA規格に準拠した通信デバイスの携帯機器への搭載など、その利用範囲は拡大している。これらの通信には、データ送信には赤外発光ダイオードを用いるのが一般的である。
この赤外発光ダイオードは、連続発光時の駆動電流が50mA程度であるが、光通信の用途では、より遠距離での通信を可能とするために、その数倍〜10倍程度の電流をパルス駆動することで、送信光強度を確保している。このため、必要以上に発光ダイオードを点灯させることにより、発光ダイオードの劣化や破壊を招いてしまう。そこで、送信信号入力が一定時間以上続くことにより発光ダイオードが点灯状態となった場合には、発光ダイオードへの駆動電流の供給を停止することにより発光ダイオードの劣化や破壊を防止することが可能となり、このような技術は既に知られている。以下にこの技術について説明する。図16は、その従来の赤外線送信回路の構成を示している。
図16に示すように、従来の赤外線送信回路では、送信信号の入力により電源回路PS11がオンすると、電源回路PS11から定電流源CS11に電流を供給する。これにより、定電流源I11からトランジスタQ11のベースに定電流が流れると、トランジスタQ11がオンするので、送信信号がトランジスタQ11を介してトランジスタQ12,13のベースに流れ込む。このため、トランジスタQ12,13は、送信信号がハイレベルのときのみオンする。トランジスタQ11〜13がカレントミラー回路を構成することから、トランジスタQ12にも流れる定電流源CS11からの定電流と同じ値の出力電流Ioが、電圧Vccの電源から発光ダイオードLED11、トランジスタQ13の経路で流れる。
そして、図17に示すように、送信信号の入力(ハイレベル)が一定時間tx経過すると、タイマーTにより定電流源CS11が停止する。これにより、トランジスタQ12がオフするので、トランジスタQ13も同様にオフする結果、発光ダイオードLED11への出力電流Ioの供給が停止する。
このような時間管理による発光ダイオードの保護に関して記載した文献としては、次の特許文献1が挙げられる。
特開昭58−50785号公報(1983年3月25日公開)
しかしながら、図16に示す回路では、送信信号のハイレベルを電源回路PS11の電源として用いているため、図17に示すように、タイマーTが一定時間txを計時したときに発光ダイオードLED11の出力電流Ioが0になった後にも、送信信号が“0”になるまで電源回路SP11には電源電流Iccが流れているため、消費電流は0とならない。これは、携帯機器など、電池で動作する機器に搭載された場合に、使用可能時間を低下させる要因となってしまう。
例えば、前述のIrDA規格では、本通信用素子はパーソナルコンピューターのシリアルポートに直接接続できる必要があるが、ハイレベルで送信の発光ダイオードが発光する論理であるのに対し、パーソナルコンピューターのシリアルポートは無制御時はハイレベル出力となっている。このため、このシリアルポートが、コンピューターの制御を受けていないときには、発光ダイオードを発光させる状態になる。しかしながら、上記の回路では、発光ダイオードLED11への駆動電流の供給が一定時間後に停止するが、電源回路SP11には、この状態の間に絶えず電流が流れている。したがって、このIrDAの通信用素子を搭載したノートパソコンや携帯電話などの電池駆動機器では、動作可能時間を低下させてしまうことになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、発光ダイオードへの駆動電流の供給を停止する保護回路の作動中の消費電力を低減することを目的としている。
本発明の赤外線送信回路は、発光素子と、パルスにより形成される送信信号に基づいて前記発光素子を点灯させる一定の駆動電流を出力する駆動回路とを備え、該駆動回路が、送信信号が一定時間以上前記発光素子点灯させる状態となったときに保護動作として発光素子への駆動電流の供給を停止する保護回路を含んでいる赤外線送信回路において、上記の課題を解決するために、前記駆動回路が、前記駆動電流を生成するための基準電流を発生する基準電流源を備え、前記保護回路が、前記駆動電流の供給を停止すると共に前記基準電流源を停止することを特徴としている。
前記保護回路は、前記発光素子を点灯させるパルスの立ち上がりから該パルスの最大幅の時間経過後に保護動作を開始することが好ましい。
さらに、前記保護回路は、電流が流れることにより充電する容量素子と、前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子へ充電電流を流すことを可能にする充電制御回路と、第1基準電圧と前記容量素子の端子間電圧とを比較する第1比較回路と、前記基準電流源が停止したときに前記保護回路の保護動作状態を保持する保持回路とを有し、前記第1比較回路によって前記端子間電圧が前記基準電圧以上であると判定されたときに保護動作を開始することが好ましい。
前記第1比較回路は、PチャネルとNチャネルとの相補的な電界効果トランジスタからなり、出力を反転させるための入力との比較の基準となる閾値電圧を前記第1基準電圧として有する第1インバータ回路であることが好ましい。
前記第1インバータ回路を有する保護回路は、前記容量素子に充電電流を流す経路に設けられる抵抗を有し、前記保持回路は、前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子の両端を開放すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子の両端を短絡する第1スイッチング素子、および前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を形成すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を切断する第2スイッチング素子であることが好ましい。
前記第1比較回路を有する保護回路は、前記保護回路の保護動作開始時より遅れて前記基準電流源を停止する遅延停止回路を有していることが好ましい。また、前記遅延停止回路は、前記保護回路の保護動作によって駆動電流の供給が停止してから、駆動電流が完全に0になった後に前記基準電流源を停止することが好ましい。
前記遅延停止回路は、前記第1基準電圧より高い第2基準電圧と前記容量素子の端子間電圧とを比較する第2比較回路を有し、前記保護回路は、該第2比較回路によって前記端子間電圧が前記第2基準電圧以上であると判定されたときに前記基準電流源を停止することが好ましい。
前記第2比較回路は、PチャネルとNチャネルとの相補的な電界効果トランジスタからなり、出力を反転させるための入力との比較の基準となる閾値電圧を前記第2基準電圧として有する第2インバータ回路であることが好ましい。
前記第2インバータ回路を有する保護回路は、前記容量素子に充電電流を流す経路に設けられる抵抗を有し、前記保持回路は、前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子の両端を開放すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子の両端を短絡する第1スイッチング素子、および前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を形成すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を切断する第2スイッチング素子であることが好ましい。
本発明の電子機器は、前記のいずれかの赤外線送信回路を備えていることを特徴としている。
本発明の赤外線送信回路は、発光素子や駆動回路の発熱や劣化を防止するために前記保護回路を備えている。この保護回路は、発光素子への駆動電流の供給を停止するだけではなく、基準電流源を停止させることにより、基準電流源が消費する電流を殆どなくすことができる。したがって、本赤外線送信回路を搭載した電池駆動機器をより長期間使用することができるという効果を奏する。
また、保護回路が、発光素子を点灯させるパルスの立ち上がりから該パルスの最大幅の時間経過後に保護動作を開始することにより、送信信号として入力されるパルスの幅が短くなってしまうことを防ぐことができる。
また、保護回路は、前記のように、容量素子と、充電制御回路と、第1比較回路と、保持回路とを有することにより、以下のように動作する。まず、送信信号がアクティブになると、充電制御回路により容量素子への充電が可能になる。容量素子の端子間電圧が充電により上昇していき、第1基準電圧に達すると、第1比較回路により端子間電圧が第1基準電圧以上であることが判定される。すると、保護回路は保護動作を開始して、発光素子への駆動電流の供給を停止する。また、保護回路は、基準電流源も停止させるが、保持回路により保護回路の保護動作状態(駆動電流の供給停止状態)を保持するので、送信信号がアクティブであるときに発光素子が点灯状態のまま基準電流源が停止した直後に、送信信号がアクティブであることを受けて再度発光素子を駆動してしまうことを防ぐことができる。
第1比較回路がインバータ回路(第1インバータ回路)であることにより、第1比較回路を構成する素子(トランジスタ)の数が少ない。それゆえ、インバータ回路を用いることにより、差動増幅器を用いた比較器により構成した第1比較回路に比べて大幅に素子数が少ないことから、回路規模の縮小化を図ることができ、赤外線送信回路の集積化にとって有利である。
前記のように、保護回路が抵抗を有し、保持回路が第1および第2スイッチング素子であることにより、保護回路は次のように動作する。充電電流が抵抗を介して容量素子へ流れ込むことにより、容量素子の端子間電圧が上昇して第1インバータ回路の閾値電圧を超えると、保護回路が保護動作を開始する。このとき、送信信号がアクティブであれば、第2スイッチング素子が容量素子に充電電流を流す経路を形成すると共に、第1スイッチング素子が容量素子の両端を開放しているので、容量素子は充電電流を供給する電源の電圧まで充電を続ける。そして、送信信号が非アクティブに変化すれば、第2スイッチング素子が容量素子に充電電流を流す経路を切断すると共に、第1スイッチング素子が容量素子の両端を短絡するので、端子間電圧が0になる。これにより、送信信号がアクティブである期間は、端子間電圧が閾値電圧を超えた状態が持続するので、保護回路の保護動作状態が保持される。従って、ラッチなどの論理回路により構成された保持回路と比べて、回路構成を簡素化することができ、赤外線送信回路の集積化にとって有利である。
保護回路が保護動作をすることにより発光素子への駆動電流の供給を停止すると、駆動電流の急激な変化により駆動回路の電源ラインの電圧変動が生じるために、保持回路がフリップフロップなどにより構成されていれば、保持回路にて保持した保護回路の保護動作状態が解除されることがある。これに対しては、保護回路が保護動作を開始して発光素子への駆動電流の供給を停止した後に、遅延停止回路が基準電流源を停止することにより、保護動作の解除により駆動電流の供給が再開されようとしても、それを阻止することができる。また、遅延停止回路が、発光素子への駆動電流の供給停止時に駆動電流の急激な変化により上記の電圧変動が発生している最中に基準電流源の停止を行わず、電圧変動が収まる駆動電流が完全に0になった後に基準電流源を停止することで、発光素子への駆動電流の供給を確実に停止することができる。
遅延停止回路が第1基準電圧より高い第2基準電圧と容量素子の端子間電圧とを比較する第2比較回路を有することにより、以下のように動作する。まず、送信信号がアクティブになると、充電制御回路により容量素子への充電が可能になる。容量素子の端子間電圧が充電により上昇していき、第1基準電圧に達すると、第1比較回路により端子間電圧が第1基準電圧以上であることが判定される。すると、保護回路は保護動作を開始して、発光素子への駆動電流の供給を停止する。端子間電圧がさらに上昇していき、第2基準電圧に達すると、第2比較回路により端子間電圧が第2基準電圧以上であることが判定される。すると、保護回路は基準電流源を停止させる。それゆえ、1つの端子間電圧を用いて異なるタイミングで保護回路の保護動作と基準電流源の停止とを行なうことができる。
第2比較回路がインバータ回路(第2インバータ回路)であることにより、第2比較回路を構成する素子(トランジスタ)の数が少ない。それゆえ、インバータ回路を用いることにより、差動増幅器を用いた比較器により構成した第2比較回路に比べて大幅に素子数が少ないことから、回路規模の縮小化を図ることができ、赤外線送信回路の集積化にとって有利である。ここで、保護回路が前記抵抗を有し、保持回路が前記第1および第2スイッチング素子であることにより、前述のように、送信信号がアクティブである期間は、端子間電圧が閾値電圧を超えた状態が持続するので、保護回路の保護動作状態が保持される。従って、ラッチなどの論理回路により構成された保持回路と比べて、回路構成を簡素化することができ、赤外線送信回路の集積化にとって有利である。
本発明の電子機器が前記のいずれかの赤外線送信回路を備えることにより、保護回路が発光素子の駆動電流を停止したときに基準電流源も停止することで、赤外線送信回路の消費電流を殆んど0にすることができる。従って、本赤外線送信回路を搭載した電池駆動の電子機器の使用可能時間を低下させないという効果を奏する。
〔実施形態1〕
本発明の第1の実施形態について図1および図2に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図2は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。
図1に示すように、赤外線送信回路は、発光素子として赤外光を発する発光ダイオードLED1を備えている。また、本赤外線送信回路は、駆動回路として、電源回路PS1と、トランジスタQ1〜Q3と、トランジスタM1〜M3と、定電流源CS1〜CS3と、NANDゲートG1と、DフリップフロップFF1と、比較器A1と、インバータ回路IN1と、抵抗R1と、コンデンサC1とを備えている。本実施形態および以降に述べる他の実施形態の赤外線送信回路は、集積化されて赤外線通信素子に内蔵されている。
この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M3、定電流源CS1,CS2、NANDゲートG1、DフリップフロップFF1、比較器A1、インバータ回路IN1、抵抗R1およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
電源回路PS1は、定電流源CS1〜CS3および比較器A1にそれぞれの動作に必要な電圧や電流を与えるための回路である。この電源回路SP1は、定電流源CS1〜CS3に基準電流を供給するための基準電流源として機能している。
この電源回路PS1と一定の電源電圧Vccが印加されている電源ラインとの間には、PチャネルFET(電界効果トランジスタ)であるトランジスタM1が接続されている。このトランジスタM1がONすることにより、電源回路PS1には、電源ラインより電源電圧Vccおよび電源電流Iccが与えられる。
NPN型のトランジスタQ2のコレクタは定電流源CS3およびNPN型のトランジスタQ1のベースに接続され、エミッタはGND(グランド)ラインに接続されている。トランジスタQ2,Q3のベースは互いに接続されると共に、トランジスタQ1のエミッタに接続されている。トランジスタQ1のコレクタは、電源ラインに接続されている。NPN型のトランジスタQ3のコレクタは、発光ダイオードLED1のカソードに接続され、エミッタがGNDラインに接続されている。また、発光ダイオードLED1のアノードには、上記の電源ラインと別系統に設けられた発光素子駆動用の電源ラインが接続されている。
定電流源CS1とGNDラインとの間にはコンデンサC1が接続され、定電流源CS2とGNDラインとの間には抵抗R1が接続されている。定電流源CS1とコンデンサC1との接続点は、比較器A1の非反転入力端子に接続されている。また、定電流源CS2と抵抗R1との接続点は、比較器A1の反転入力端子に接続されている。この比較器A1の出力端子は、DフリップフロップFF1のリセット端子Rに接続されている。
DフリップフロップFF1の正論理のクロック入力端子CKには、送信信号が入力される。また、DフリップフロップFF1におけるデータ入力端子Dには上記の電源ラインが接続され、出力端子QはNANDゲートG1の一方の入力端子に接続されている。NANDゲートG1の他方の入力端子には、送信信号が入力される。
NチャネルFETのトランジスタM3は、コンデンサC1に並列に設けられており、そのゲートにインバータ回路IN1を介して送信信号が入力される。
NANDゲートG1の出力端子は、トランジスタM1のゲートおよびNチャネルFETであるトランジスタM2のゲートに接続されている。トランジスタM2は、トランジスタQ2と並列に設けられている。
上記のように構成される赤外線送信回路は、図2に示すように、送信信号が“1”(Vccレベル;ハイレベル(アクティブ))の状態で発光ダイオードLED1を点灯し、送信信号が“0”(GNDレベル;ローレベル(非アクティブ))の状態で発光ダイオードLED1を消灯することにより通信を行うように動作する。まず、送信信号が“0”から“1”に変化することによって、DフリップフロップFF1の出力V4も“0”から“1”に変化するので、NANDゲートG1の出力が“0”になる。これにより、トランジスタM1がONして、電源回路PS1がONする一方、トランジスタM2がOFFして、トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間が開放される。それゆえ、定電流源CS3が電流供給可能になる共に、トランジスタQ1〜Q3からなるカレントミラー回路が動作する。その結果、定電流源CS3から流れる電流に基づいた駆動電流としての一定の出力電流Ioが駆動用の電源ラインから発光ダイオードLED1に流れることにより、発光ダイオードLED1が点灯し始める(図2のA点)。
このときから、定電流源CS1からの出力電流I1によって得られる電圧V1が、時間と共に上昇する一方、定電流源CS2からの出力電流I2によって得られる一定の電圧V2が比較器A1の基準電圧として与えられる。そして、V1>V2となる時点(図2のB点)で、比較器A1の出力V3は“0”から“1”に変化する。この出力V3がDフリップフロップFF1のリセット端子Rに与えられるため、DフリップフロップFF1の出力V4が“0”となり、NANDゲートG1の出力が“0”から“1”に変化する。これにより、トランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONするので、電源回路SP1への電源電流Iccの流入が停止して電源回路PS1がOFFし、また、定電流源CS3からトランジスタQ2への電流供給が停止する。この結果、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給が停止する(保護回路の保護動作)。
トランジスタM1がOFFすることにより電源回路PS1の電源を遮断したことで、比較器A1の電源が遮断されるため出力V3は0に戻るが、DフリップフロップFF1がリセットされた状態を記憶しているため、出力V4は“0”を保つ。これにより、送信信号が“1”のままでも、定電流源CS3による電流供給および出力電流Ioの供給の停止状態を維持する(図2のC点)。DフリップフロップFF1、NANDゲートG1、インバータ回路IN1およびトランジスタM1〜M3はFETにて構成されているため、非動作状態では電流を殆んど消費することはない。従って、保護動作時(図2のD区間)の消費電流を殆んど0にすることができる。
ところで、電源回路PS1が停止した状態では、充電状態にあるコンデンサC1の電荷変動が、定電流源CS1の出力インピーダンスおよび比較器A1の入力インピーダンスの状態によって異なるので、電圧V1は必ずしも“0”にはならない。しかしながら、比較器A1の電源も遮断されることから、電圧V1,V2の状態に関わらず、比較器A1の出力V3は“1”を維持できなくなる。
尚、送信信号が“0”である状態では、NANDゲートG1の出力は“1”になるので、トランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONするので、消費電流は殆んど0となる。また、インバータ回路IN1により反転された送信信号によりトランジスタM3がONすると、コンデンサC1が放電するので、電圧V1が0に戻る結果、次の送信信号の入力待機状態となる(図2のE区間)。
また、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間(図2のA点からB点までの時間)tabは、抵抗R1の抵抗値RおよびコンデンサC1の容量Cによって、電圧V1,V2は、
V1=I1・tab/C
V2=I2・R
V1=V2
と表される。これにより、時間tabは、
tab=R・C・I2/I1
となる。このtabを、送信信号の最大パルス幅より大きく設定することで、正常な送信信号パルスの入力中にもかかわらず、保護回路が保護動作を開始してしまい、入力パルス幅に対して送信パルス幅が短くなるという不都合を回避することができる。具体例として、前述のIrDAの規格では、最大パルス幅が88.55μsと定められているので、tab>88.55μsに設定することにより、送信パルスを正常に送出できる。これは、後述する他の実施形態についても同様である。
尚、図2においては、DフリップフロップFF1のリセットパルスとなる出力V3をわかりやすいように便宜上描いているが、このパルス幅は、回路動作における遅延時間のために生じる時間であり、B点とC点との間には論理的な差はない。従って、出力電流Ioおよび電源電流Iccは、出力V4の立ち下がりとほぼ同時に電源回路PS1が停止してすぐに立ち下がるため、そのタイミングはB点とC点との間に位置する。これは、DフリップフロップFF1を有する後述の他の実施形態についても同様である。
また、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間を上記のように設定するのは、後述する他の実施形態にも適用される。
〔実施形態2〕
本発明の第2の実施形態について図3ないし図5に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態1の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図3は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図4は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。
図3に示すように、本赤外線送信回路は、実施形態1(図1)の赤外線送信回路に対し、定電流源CS2、抵抗R1および比較器A1が省かれる代わりに、インバータ回路IN2,IN3が追加される構成をなしている。この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M3、定電流源CS1,CS2、NANDゲートG1、DフリップフロップFF1、インバータ回路IN1〜IN3およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
インバータ回路IN2,IN3は、定電流源CS1とコンデンサC1との接続点と、DフリップフロップFF1のリセット端子Rとの間に直列に接続されている。インバータ回路IN2は、例えば、図5に示すように、PチャネルFETのトランジスタQpとNチャネルFETのトランジスタQnによる相補的なFET素子(C−MOS)からなる。トランジスタQpは、Lpのチャネル長を有し、Wpのチャネル幅を有する。また、トランジスタQnは、Lnのチャネル長を有し、Wnのチャネル幅を有する。
このように構成される本赤外線送信回路においても、図4に示すように、図1の赤外線送信回路と同様に、送信信号の“0”から“1”の変化によって、DフリップフロップFF1の出力V4が“0”から“1”に変化し、NANDゲートG1の出力を“0”にする。これにより、トランジスタM1がONして電源回路PS1がONする一方、トランジスタM2がOFFしてトランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間が開放される。そして、定電流源CS3から電流が供給されると共に、トランジスタQ1〜Q3からなるカレントミラー回路を動作させることで、定電流源CS3の出力電流に基づいた出力電流Ioが発光ダイオードLED1に流れるので、発光ダイオードLED1が点灯し始める(図4のA点)。
このときから、定電流源CS1からの出力電流I1によって、電圧V1が時間と共に上昇する。この電圧V1がインバータ回路IN2の閾値電圧Vth以上となる時点(図4のB点)で、インバータ回路IN2の出力は“1”から“0”に変化し、その後段のインバータ回路IN3の出力V3は“0”から“1”に変化する。これにより、NANDゲートG1の出力が“0”から“1”に変化するので、図1の赤外線送信回路と同様にトランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONする。この結果、電源回路PS1がOFFすることにより、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給が停止する(保護回路の保護動作)。
トランジスタM1がOFFすることにより電源回路PS1の電源を遮断したことで、電圧V1を上昇させる定電流源CS1の出力が0となるため、電圧V3も0に戻る。しかしながら、DフリップフロップFF1がリセットされた状態を記憶しているため、DフリップフロップFF1の出力V4は“0”を保つ。これにより、送信信号が“1”のままでも、定電流源CS3による電流供給および出力電流Ioの供給の停止状態を維持する(図4のC点)。インバータ回路IN1〜IN3、DフリップフロップFF1、NANDゲートG1およびトランジスタM1〜M3はFETにて構成されているため、非動作状態では電流殆ど消費することはない。従って、保護動作時(図4のD区間)の消費電流を殆んど0にすることができる。
ところで、電源回路PS1が停止した状態では、充電状態にあるコンデンサC1の電荷変動が、定電流源CS1の出力インピーダンスの状態によって異なるので、電圧V1は必ずしも“0”にはならない。このため、電圧V3も“0”にならないことがある。しかしながら、この場合はDフリップフロップFF1のリセット入力によるリセット状態が維持されるだけであるから、B−C区間およびD区間での保護状態は維持される。これは、後述する実施形態5でも同じである。
尚、送信信号が“0”である状態では、NANDゲートG1の出力は“1”であることから、同様にトランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONするので、消費電流は殆んど0となる。また、インバータ回路IN1により反転された送信信号によりトランジスタM3がONすると、コンデンサC1が放電するので、電圧V1が0に戻る結果、次の送信信号の入力待機状態となる(図4のE区間)。
本赤外線送信回路では、電圧V1がインバータ回路IN2の閾値電圧Vthよりも大きくなったときに保護回路の保護動作を開始させる。この閾値電圧Vthは、インバータ回路IN2が図5に示すようなC−MOSインバータ回路構成を採った場合には、
Vth={√Kn・Vthn+√Kp・(Vcc−Vthp)}/(√Kn+√Kp)
Kn=μn・Coxn・Wn/Ln
Kp=μp・Coxp・Wp/Lp
となる。
ここで、上式におけるNチャネルMOSFETについての各パラメータは、以下のように定義される。
μn:チャネルのキャリア移動度
Coxn:ゲート酸化膜容量
Wn:チャネル幅
Ln:チャネル長
Vthn:閾値電圧
また、上式におけるPチャネルMOSFETについての各パラメータは、以下のように定義される。
μp:チャネルのキャリア移動度
Coxp:ゲート酸化膜容量
Wp:チャネル幅
Lp:チャネル長
Vthp:閾値電圧
従って、図5におけるトランジスタQn,Qpの各デバイスパラメータもしくは、図3の定電流源CS1の出力電流I1およびコンデンサC1の容量の値を適切な値に設定することで、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間を任意に設定できる。
尚、本実施形態では、一例としてインバータ回路IN2がMOSFETにて形成される構成を示している。しかしながら、インバータ回路IN2は、JFET(接合型電界効果トランジスタ)を用いても、同様にデバイスパラメータを適切な値に設定することにより、上記と同等の効果を得ることができる。
〔実施形態3〕
本発明の第3の実施形態について図6および図7に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態1および2の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図7は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。
図6に示すように、本赤外線送信回路は、実施形態2(図3)の赤外線送信回路に対し、定電流源CS1、インバータ回路IN3およびDフリップフロップFF1が省かれる代わりに、抵抗R2およびトランジスタM4が追加される構成をなしている。トランジスタM4は、PチャネルFETである。この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M4、NANDゲートG1、インバータ回路IN1,IN2、抵抗R2およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
電源ラインとGNDラインとの間には、トランジスタM4と、抵抗R2と、コンデンサC1とが直列に接続されている。抵抗R2とコンデンサC1との接続点には、インバータ回路IN2の入力端子が接続されている。また、インバータ回路IN1の出力端子は、トランジスタM3のゲートだけでなく、トランジスタM4のゲートにも接続されている。
このように構成される本赤外線送信回路においては、図7に示すように、送信信号が“0”の状態では、第2スイッチング素子としてのトランジスタM4がOFFする一方、第1スイッチング素子としてのトランジスタM3がONするので、コンデンサC1に充電電流(電源電流Icc)を流す経路が切断される一方、コンデンサC1の両端が短絡されることにより、コンデンサC1は放電(未充電)状態にある。
送信信号が“0”から“1”に変化することに伴って、インバータ回路IN1が送信信号を反転すると、その出力である電圧V11は“1”から“0”に変化する。この電圧V11によってトランジスタM3がOFFし、トランジスタM4がONすると、コンデンサC1に充電電流を流す経路が形成される一方、コンデンサC1の両端が開放されるので、抵抗R2を通してコンデンサC1への充電が始まる。このため、インバータ回路IN2の入力となる電圧V12は0から上昇を始める。
このとき、インバータ回路IN2の出力V13が“1”となって、NANDゲートG1の出力が“0”となるので、トランジスタM1がONして電源回路PS1がONする一方、トランジスタM2がOFFしてトランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間が開放される。そして、トランジスタQ1〜Q3からなるカレントミラー回路を動作させることで、定電流源CS2の出力電流に基づいた出力電流Ioが発光ダイオードLED1に流れるので、発光ダイオードLED1が点灯し始める(図7のA点)。
コンデンサC1が充電を開始してから上昇していった電圧V12がインバータ回路IN2の閾値電圧Vth以上となる時点(図7のB点)で、インバータ回路IN2の出力V13は“1”から“0”に変化する。これにより、NANDゲートG1の出力が“0”から“1”に変化するので、図1の赤外線送信回路と同様にトランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONする。この結果、電源回路SP1がOFFすることにより、発光ダイオードLED1への出力電流Ioが停止する(保護回路の保護動作)。
電源回路SP1をOFFした後も、送信信号が“1”の間はコンデンサC1への充電が続くため、電圧V12は上昇する。しかしながら、電圧V12が電源電圧Vccに達した時点でそれ以上の充電はできないため、充電電流としての電源電流Iccが流れなくなり(図7のC点)、既に動作を停止している電源回路SP1および出力電流Ioをも含めて、消費電流は殆んど0となる(図7のD区間)。
尚、送信信号が“0”である状態では、NANDゲートG1の出力は“1”であることから、同様にトランジスタM1がOFFする一方、トランジスタM2がONするので、消費電流は殆んど0となる。また、この状態では、トランジスタM3がONし、トランジスタM4がOFFするため、コンデンサC1が放電する。これにより、電圧V12が0に戻り、次の送信信号の入力待機状態となる(図7のE区間)。
図6における電圧V12は、送信信号が“0”から“1”に変化してからの時間tの関数であり、トランジスタM3のON抵抗を0とし、トランジスタM4のOFF抵抗を無限大とするならば、
V12=Vcc・[1−exp{−t/(C1・R2)}]
で表される。一方、インバータ回路IN2の閾値電圧Vthは前述の通り、
Vth={√Kn・Vthn+√Kp・(Vcc−Vthp)}/(√Kn+√Kp)
である。このため、電圧V12および閾値電圧Vthのそれぞれを適切な値に設定することにより、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間を任意に設定できる。
〔実施形態4〕
本発明の第4の実施形態について図8ないし図10に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態1の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図8は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図9は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。
図8に示すように、本赤外線送信回路は、実施形態1(図1)の赤外線送信回路に対し、抵抗R3、比較器A2、DフリップフロップFF2およびNANDゲートG2が追加される構成をなしている。この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M3、定電流源CS1,CS2、NANDゲートG1,G2、DフリップフロップFF1,FF2、比較器A1,A2、インバータ回路IN1,IN2、抵抗R1,R3およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
抵抗R3は、定電流源CS2と抵抗R1との間に接続されている。抵抗R3と定電流源CS2との接続点は比較器A2の反転入力端子に接続され、コンデンサC1と定電流源CS1との接続点は比較器A2の非反転入力端子に接続されている。電源回路SP1は、比較器A2に対しても、その動作に必要な電圧および電流を与える。比較器A2の出力端子は、DフリップフロップFF2のリセット端子Rに接続されている。
DフリップフロップFF2の正論理のクロック入力端子CKには、送信信号が入力される。また、DフリップフロップFF2のデータ入力端子Dは電源ラインに接続されている。DフリップフロップFF2の出力端子Qは、NANDゲートG2の一方の入力端子に接続されている。NANDゲートG2の他方の入力端子には、送信信号が入力される。また、NANDゲートG1の出力端子は、トランジスタM2のゲートに接続されるのみであり、トランジスタM1のゲートには接続されない。その代わり、NANDゲートG2の出力端子がトランジスタM1のゲートに接続されている。
ここで、上記のように構成される本赤外線送信回路が図1の赤外線送信回路と動作上で相違する点について説明する。
図9に示すように、送信信号が“0”から“1”に変化することによって電源回路SP1がONすると、定電流源CS2からの出力電流I2が直列接続された2つの抵抗R1,R3に流れることにより、異なる2つの電圧V2,V5(V2<V5)が発生する。これらの電圧V2,V5は、基準電圧としてそれぞれ比較器A1,A2に与えられる。比較器A1は、時間と共に上昇する電圧V1を電圧V2と比較することにより、V1>V2となる時点(図9のB点)で出力V3を“0”から“1”に変化させる。
これにより、DフリップフロップFF1の出力V4が“0”に変化するのに伴い、NANDゲートG1の出力が“1”に変化するため、トランジスタM2がONする。この結果、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給が停止する(保護回路の保護動作)。このときは、まだトランジスタM1がONしているため、電源回路PS1は動作状態を維持している。
その後、比較器A2は、電圧V1を電圧V5と比較することにより、V1>V5となる時点(図9のC点)で出力V6を“0”から“1”に変化させる。これにより、DフリップフロップFF2の出力V7が“0”に変化するのに伴い、NANDゲートG2の出力が“1”に変化するため、トランジスタM1がOFFする。この結果、電源電流Iccの流入が停止して電源回路SP1がOFFする。
本赤外線送信回路は、図9のD区間およびE区間では、図1の赤外線送信回路と同様に動作するので、ここではその説明を省略する。
ここで、上記の動作による効果について、図10(a)および(b)を参照して説明する。
発光ダイオードLED1へ供給する出力電流Ioが保護回路の保護動作によって急激に0になると、出力電流Ioを流すトランジスタQ3を通して、電源電圧VccやGNDラインに流れる電流も急激に変化する。この電流の変化による電源電圧Vccの変化を極力抑えるために、本赤外線送信回路の2つの電源ライン間(電源ラインとGNDラインとの間)にバイパスコンデンサCbを最短配線にて実装することが望ましい。ところが、他の素子との実装位置関係や、プリント基板上での配線の制約、さらには本赤外線送信回路内部での電源ラインの配線の影響もあって、電源ラインのインダクタンス成分Lを0にすることは不可能である。従って、このインダクタンス成分Lによって、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの変化は電源ラインの電圧変動となってしまう。
一例として、発光ダイオードLED1への出力電流Ioを500mAとし、保護回路の保護動作による出力電流Ioの遮断に要する時間を50nsとし、電源ライン(図10(a)ではGNDライン)の配線のインダクタンス成分を50nHとする。この条件によるGNDラインに発生する電圧変動ΔVgndは、
ΔVgnd=L・ΔIo/Δt = 50nH・500mA/50ns=0.5V
となる。
本実施形態を含む全ての実施形態に係る赤外線送信回路は、保護回路の保護動作に伴って、電源回路SP1が動作を停止することで消費電流を殆んど0にできることを特徴としており、本実施形態では、特に、定電流源回路停止後も保護回路の保護動作状態を記憶する手段として、DフリップフロップFF1,FF2(Dラッチ)を使用している。このDラッチは非動作状態での消費電流は殆んどないものの、保護回路の動作状態では絶えず動作している。このため、Dラッチの出力は、Dラッチのリセット入力が“0”から“1”に変化することにより“1”から“0”に変化しても、前記のGNDラインにおける電圧変動ΔVgndによって図10(b)に一点鎖線に示すように反転してしまうことがある。このような場合、出力電流Ioは、図10(b)に一点鎖線で示すように流れ始めるので、保護回路が正しく保護動作をしなくなってしまう。
上記のDラッチ出力の反転について、実施形態2の赤外線送信回路を例にとって説明する。
電源回路PS1は、図2におけるC点で保護回路が動作することによって停止する。このときのDフリップフロップFF1の各端子の入力状態は、入力端子Dが“1”であり、クロック端子CKが“1”であり、リセット端子Rが“0”である。このため、DフリップフロップFF1は、直前のリセット入力によって単に出力V4として“0”を出力しているだけであるので、クロック入力のトリガによってすぐに“1”を出力できる状態にある。この状態で、DフリップフロップFF1を含むロジック回路のための電源出力が変動すると、DフリップフロップFF1を構成しているFET素子の寄生容量に変位電流をもたらすことで、DフリップフロップFF1内部の電位が変動し、クロック入力のトリガパルス入力と同等のアクションを引き起こす可能性がある。
このような不都合を回避するために、発光ダイオードLED1への出力電流Ioが保護回路の保護動作によって急激に0になるタイミングでは電源回路SP1が停止せず、出力電流Ioの遷移によるGNDラインの電圧変動ΔVgndの収まった後に電源回路SP1が停止する。これにより、出力電流Ioの遷移によるGNDラインの電圧変動ΔVgndによってDフリップフロップFF1の出力が反転しても、その後にDフリップフロップFF2の出力を“0”に変化させることにより電源回路SP1を停止させると、確実に発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給を停止することができる。
尚、電源回路SP1の停止時に生じる電流変化によっても、同様に電圧変動ΔVgndが生じる。しかしながら、通常、電源回路SP1の消費電流は、発光ダイオードLED1への出力電流Ioに比べて遥かに小さいため、ΔVgndのレベルは無視できる。
また、電源回路SP1を停止するタイミングは、前記の通り、電源ラインの電圧変動ΔVgndが収まった後に設定されるべきである。しかも、その電圧変動ΔVgndは発光ダイオードLED1への出力電流Ioの遷移期間中に起こる。従って、電源回路SP1を停止する(電源電流Iccの供給を遮断する)タイミングは、図9に示すように、保護回路の保護動作によって発光ダイオードLED1への出力電流Ioが0になるタイミングよりも後に設定されるべきである。
〔実施形態5〕
本発明の第5の実施形態について図11および図12に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態2および4の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図12は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M3、定電流源CS1、NANDゲートG1,G2、DフリップフロップFF1,FF2、インバータ回路IN1〜IN5およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
図11に示すように、本赤外線送信回路は、実施形態2(図3)の赤外線送信回路に対し、インバータ回路IN4,IN5と、実施形態2の赤外線送信回路が有するDフリップフロップFF2およびNANDゲートG2とが追加されている構成をなしている。DフリップフロップFF2およびNANDゲートG2と他の素子との接続関係は、DフリップフロップFF2のリセット端子Rを除いて、図3の赤外線送信回路におけるその接続関係と同じである。本赤外線送信回路において、インバータ回路IN4,IN5は、定電流源CS1とコンデンサC1との接続点と、上記のリセット端子Rとの間に直列に接続されている。
インバータ回路IN4も、インバータ回路IN2と同様、例えば、図5に示すように、PチャネルFETのトランジスタQpとNチャネルFETのトランジスタQnによる相補的なFET素子(C−MOS)からなる。本赤外線送信回路においては、インバータ回路IN2の閾値電圧Vth2がインバータ回路IN4の閾値電圧Vth4よりも小さくなるように設定される(Vth2<Vth4)。
ここで、上記のように構成される本赤外線送信回路が図3の赤外線送信回路と動作上で相違する点について説明する。
図12に示すように、送信信号が“0”から“1”に変化することによって電源回路SP1がONすると(図12のA点)、定電流源CS1からの出力電流I1によってコンデンサC1が充電され、これにより発生する電圧V1は時間と共に上昇していく。この電圧V1がインバータ回路IN2,IN4にそれぞれ入力されると、V1>Vth2となる時点(図12のB点)で、インバータ回路IN2の出力が“1”から“0”に変化するのに伴い、インバータ回路IN3の出力V3は“0”から“1”に変化する。これにより、DフリップフロップFF1の出力V4が“0”に変化すると共に、NANDゲートG1の出力が“1”に変化するため、トランジスタM2がONして、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給が停止する(保護回路の保護動作)。このときは、まだトランジスタM1がONしているため、電源回路PS1は動作状態を維持している。
その後に、V1>Vth4となる時点(図12のC点)で、インバータ回路IN4の出力は“1”から“0”に変化するのに伴い、インバータ回路IN5の出力V6は“0”から“1”に変化する。これにより、DフリップフロップFF2の出力V7が“0”に変化すると共に、NANDゲートG2の出力が“1”を1とするため、トランジスタM1がOFFする。この結果、電源電流Iccの流入が停止して電源回路PS1がOFFする。
実施形態2で説明したように、インバータ回路の閾値電圧は、プロセスパラメータを適正な値にすることで制御可能である。これにより、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間、および電源回路PS1が停止するまでの時間を任意に設定できる。従って、本実施形態の赤外線送信回路は、実施形態4の赤外線送信回路と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態6〕
本発明の第6の実施形態について図13および図14に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態3および4の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図13は、本実施形態に係る赤外線送信回路の構成を示している。また、図14は、本赤外線送信回路の動作タイミングを示している。
図13に示すように、本赤外線送信回路は、実施形態3(図6)の赤外線送信回路に対し、インバータ回路IN6と、実施形態4(図8)の赤外線送信回路が有するNANDゲートG2とが追加されている構成をなしている。NANDゲートG2とトランジスタM1との接続関係は、図8の赤外線送信回路におけるその接続関係と同じである。本赤外線送信回路において、インバータ回路IN6は、抵抗R2とコンデンサC1との接続点と、NANDゲートG2の一方の入力端子との間に接続されている。この赤外線送信回路において、トランジスタM1〜M4、NANDゲートG1,G2、インバータ回路IN1,IN2,IN6、抵抗R2およびコンデンサC1は、発光ダイオードLED1を不要に点灯をさせないための保護回路を構成している。
インバータ回路IN6も、インバータ回路IN2と同様、例えば、図5に示すように、PチャネルFETのトランジスタQpとNチャネルFETのトランジスタQnによる相補的なFET素子(C−MOS)からなる。本赤外線送信回路においては、インバータ回路IN2の閾値電圧Vth2がインバータ回路IN6の閾値電圧Vth6よりも小さくなるように設定される(Vth2<Vth6)。
ここで、上記のように構成される本赤外線送信回路が図6の赤外線送信回路と動作上で相違する点について説明する。
図14に示すように、送信信号が“0”から“1”に変化することによって電源回路SP1がONすると(図14のA点)、電源電流IccによってコンデンサC1が充電され、これにより発生する電圧V12は時間と共に上昇していく。この電圧V12がインバータ回路IN2,IN6にそれぞれ入力されると、V12>Vth2となる時点(図14のB点)で、インバータ回路IN2の出力V13が“1”から“0”に変化する。これにより、NANDゲートG1の出力が“1”に変化すると、トランジスタM2がONするので、発光ダイオードLED1への出力電流Ioの供給が停止する(保護回路の保護動作)。このときは、まだトランジスタM1がONしているため、電源回路PS1は動作状態を維持している。
その後に、V12>Vth6となる時点(図14のC点)で、インバータ回路IN6の出力V14が“1”から“0”に変化するのに伴い、NANDゲートG2の出力が“1”に変化するため、トランジスタM1がOFFする。この結果、電源電流Iccの流入が停止して電源回路PS1がOFFする。
実施形態2で説明したように、インバータ回路の閾値電圧は、プロセスパラメータを適正な値にすることで制御可能である。これにより、送信信号が“0”から“1”に変化してから、保護回路が保護動作を開始するまでの時間、および電源回路PS1が停止するまでの時間を任意に設定できる。従って、本実施形態の赤外線送信回路は、LED1への出力電流Ioの供給の停止(保護回路の保護動作)のタイミングと電源回路PS1のOFFのタイミングとをずらすことにより、電源ラインの電流変化を緩和することができる。この結果、電源電圧の変動が低減し、その変動によるインバータ回路IN2,IN6の閾値への影響が抑えられるので、より正確なタイミングで保護回路を作動させることができるという効果が得られる。
〔実施の形態7〕
本発明の赤外線送信回路を備えた電子機器に関する第7の実施形態について図15に基づいて説明すると、以下の通りである。尚、本実施形態において、前記の実施形態1ないし6の構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
図15は、本実施形態に係る電子機器の構成を示している。図15に示すように、本電子機器は、赤外線通信機能を備えており、赤外線によって外部機器との間でデータ送受信を行うために、IrDAモジュール1と、インターフェース回路2と、電池3と、筐体4とを有している。
赤外線通信素子であるIrDAモジュール1は、送信回路11および受信回路12を内蔵すると共に、発光ダイオードLED1およびフォトダイオードPD1を有しており、発光ダイオードLED1およびフォトダイオードPD1を外部に露出させるように筐体に取り付けられている。筐体4の内部には、インターフェース回路2および電池3が設けられている。
インターフェース回路2は、送信情報に基づいて変調処理をなどを行うことにより送信回路11に与えるための送信データ(送信信号)を生成する。また、インターフェース回路2は、受信回路12からの受信データ(受信信号)に基づいて復調処理などを行うことにより受信情報を出力する。電池3は、IrDAモジュール1に電力を供給するために設けられており、電源ライン(Vcc)およびGNDラインを介してIrDAモジュール1に接続されている。この電池3は、インターフェース回路2に電力を供給してもよい。
受信回路12は、フォトダイオードPD1によって受信光信号から変換された電気信号を増幅して受信データを出力する回路である。送信回路11は、送信信号(電気信号)を発光ダイオードLED1により送信光信号に変換して出力するために、発光ダイオードLED1を駆動する回路を含んでいる。
発光ダイオードLED1を含む上記の送信回路11は、実施形態1ないし6のいずれかの赤外線送信回路によって構成されている。従って、各赤外線送信回路による効果を電子機器において得ることができる。
尚、IrDAモジュール1は単一の電源として電池3を利用しているが、送信回路11における電源ラインについては、保護回路用の電源ライン(Icc)と発光ダイオード駆動用の電源ライン(Io)とが別系統に設けられている。
送信回路11は、各赤外線送信回路と同様、送信信号が“1”(Vccレベル;ハイレベル(アクティブ))の状態で光信号を送信し、送信信号が“0”(GNDレベル;ローレベル(非アクティブ))の状態で光信号を送信しないことにより通信を行うように動作するとした場合、インターフェース回路2からの送信信号は、データ送信時以外は必ず“0”となっていることが望ましい。しかしながら、インターフェース回路2の故障、または、インターフェース回路2を制御するソフトウェアのバグなどの要因によって、データ送信時以外に送信信号が“1”となる可能性がある。
本電子機器の送信回路11においては、送信信号が一定時間以上“1”を持続すると、保護回路が、発光素子の駆動電流を停止するだけでなく、基準電流源としての電源回路PS1も停止するので、IrDAモジュール1による消費電流(Icc)を殆んど0にすることができる。従って、本実施形態の電子機器を特に電池駆動の電子機器に採用した場合に、使用可能時間を低下させないという効果を得ることができる。
本発明は、発光素子への駆動電流の供給を停止すると共に基準電流源も停止することにより、消費電流を殆んど0にすることが可能であるので、低消費電力が望まれる電池駆動の携帯機器に適用できる。
本発明の第1実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図1の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 本発明の第2実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図3の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 本発明の第3、第5および第6実施形態の赤外線送信回路におけるインバータ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図6の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 本発明の第4実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図8の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 (a),(b)はそれぞれ図8の赤外線送信回路の発光ダイオードへの出力電流の変化による電源ラインの電圧変動が生じるメカニズムを示すための回路図および波形図である。 本発明の第5実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図11の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 本発明の第6実施形態の赤外線送信回路を示す回路図である。 図13の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。 本発明の第7実施形態の電子機器を示す図である。 従来の赤外線送信回路を示す回路図である。 図16の赤外線送信回路の動作波形を示す波形図である。
符号の説明
11 送信回路(赤外線送信回路)
A1 比較器(第1比較回路)
A2 比較器(第2比較回路)
C1 コンデンサ(容量素子)
CS1〜CS3 定電流源
FF1 Dフリップフロップ(保持回路)
FF2 Dフリップフロップ
G1,G2 NANDゲート
IN2 インバータ回路(第1比較回路、第1インバータ回路)
IN4 インバータ回路(第2比較回路、第2インバータ回路)
IN6 インバータ回路(第2比較回路、第2インバータ回路)
Io 出力電流(駆動電流)
LED1 発光ダイオード(発光素子)
M1,M2 トランジスタ
M3 トランジスタ(保持回路,第1スイッチング素子)
M4 トランジスタ(保持回路,第2スイッチング素子)
PS1 電源回路(基準電流源)
Q1〜Q3 トランジスタ
PS1 電源回路
R1〜R3 抵抗

Claims (11)

  1. 発光素子と、パルスにより形成される送信信号に基づいて前記発光素子を点灯させる一定の駆動電流を出力する駆動回路とを備え、該駆動回路が、送信信号が一定時間以上前記発光素子点灯させる状態となったときに保護動作として発光素子への駆動電流の供給を停止する保護回路を含んでいる赤外線送信回路において、
    前記駆動回路は、前記駆動電流を生成するための基準電流を発生する基準電流源を備え、
    前記保護回路は、前記駆動電流の供給を停止すると共に前記基準電流源を停止することを特徴とする赤外線送信回路。
  2. 前記保護回路は、前記発光素子を点灯させるパルスの立ち上がりから該パルスの最大幅の時間経過後に保護動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信回路。
  3. 前記保護回路は、
    電流が流れることにより充電する容量素子と、
    前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子へ充電電流を流すことを可能にする充電制御回路と、
    第1基準電圧と前記容量素子の端子間電圧とを比較する第1比較回路と、
    前記基準電流源が停止したときに前記保護回路の保護動作状態を保持する保持回路とを有し、
    前記第1比較回路によって前記端子間電圧が前記基準電圧以上であると判定されたときに保護動作を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の赤外線送信回路。
  4. 前記第1比較回路は、PチャネルとNチャネルとの相補的な電界効果トランジスタからなり、出力を反転させるための入力との比較の基準となる閾値電圧を前記第1基準電圧として有する第1インバータ回路であることを特徴とする請求項3に記載の赤外線送信回路。
  5. 前記保護回路は、前記容量素子に充電電流を流す経路に設けられる抵抗を有し、
    前記保持回路は、前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子の両端を開放すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子の両端を短絡する第1スイッチング素子、および前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を形成すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を切断する第2スイッチング素子であることを特徴とする請求項請求項4に記載の赤外線送信回路。
  6. 前記保護回路は、前記保護回路の保護動作開始時より遅れて前記基準電流源を停止する遅延停止回路を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の赤外線送信回路。
  7. 前記遅延停止回路は、前記保護回路の保護動作によって駆動電流の供給が停止してから、駆動電流が完全に0になった後に前記基準電流源を停止することを特徴とする請求項6に記載の赤外線送信回路。
  8. 前記遅延停止回路は、前記第1基準電圧より高い第2基準電圧と前記容量素子の端子間電圧とを比較する第2比較回路を有し、
    保護回路は、前記第2比較回路によって前記端子間電圧が前記第2基準電圧以上であると判定されたときに前記基準電流源を停止することを特徴とする請求項6または7に記載の赤外線送信回路。
  9. 前記第2比較回路は、PチャネルとNチャネルとの相補的な電界効果トランジスタからなり、出力を反転させるための入力との比較の基準となる閾値電圧を前記第2基準電圧として有する第2インバータ回路であることを特徴とする請求項6または7に記載の赤外線送信回路。
  10. 前記保護回路は、前記容量素子に充電電流を流す経路に設けられる抵抗を有し、
    前記保持回路は、前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子の両端を開放すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子の両端を短絡する第1スイッチング素子、および前記送信信号がアクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を形成すると共に、前記送信信号が非アクティブであるときに前記容量素子に充電電流を流す経路を切断する第2スイッチング素子であることを特徴とする請求項請求項9に記載の赤外線送信回路。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の赤外線送信回路を備えたことを特徴とする電子機器。
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