JPH057144A - 発光素子駆動回路 - Google Patents

発光素子駆動回路

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JPH057144A
JPH057144A JP3197108A JP19710891A JPH057144A JP H057144 A JPH057144 A JP H057144A JP 3197108 A JP3197108 A JP 3197108A JP 19710891 A JP19710891 A JP 19710891A JP H057144 A JPH057144 A JP H057144A
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light emitting
transistor
emitting element
base
drive circuit
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JP3197108A
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Inventor
Shigero Hayashi
茂郎 林
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 差動接続された第1及び第2のNPNトラン
ジスタQ1 及びQ2 を具備し、発光素子とPNPトラン
ジスタQ3 との並列回路が、高電圧側と第1のNPNト
ランジスタQ1 のコレクタとの間に接続されている。第
1の抵抗Rが、高電圧側と第2のNPNトランジスタQ
2 のコレクタとの間に接続されている。更に、コンデン
サCが、第2のNPNトランジスタのコレクタとPNP
トランジスタのベースとの間に接続され、抵抗rが、高
電圧側とPNPトランジスタのベースに接続されて、P
NPトランジスタのベースをバイアスするための微分回
路が設けられている。 【効果】 差動式の発光素子駆動回路において、消光時
の光出力の立ち下がりを急峻にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子駆動回路に関
する。より詳細には、本発明は、消費電力が少なく、高
品質な光出力が可能な新規な発光素子駆動回路の構成に
関するものであり、光通信システムの光送信器等に利用
することができる。
【0002】
【従来の技術】光通信等に使用する光送信器では、送信
すべきデータに対応して変調した駆動電流を駆動回路が
発光素子に供給して光信号によるデータ送信を実現して
いる。ここで使用される発光素子駆動回路は、消費電力
が少なく、且つ、高速な信号に対応していることが望ま
しい。ところで、発光素子として最も一般的なLED
(発光ダイオード)は、比較的大きな容量を有するの
で、特に出力光信号の立ち下がり時に、消光するまでの
時間が長いという欠点がある。この欠点を補うような発
光素子駆動回路の構成として、特開昭63−234568号公報
に開示されたコンプリメンタリ駆動方式がある。
【0003】図2は、この種の発光素子駆動回路の典型
的な構成を示す図である。図示の発光素子駆動回路10
は、その前段に波形整形回路12が設けられており、その
波形整形回路12を介して、互いに相補的な一対の信号S
in及びSin* を受けるように構成されている。同図に示
すように、発光素子駆動回路10は、エミッタを共通に定
電流源I1 に接続された1対のNPNトランジスタQ1
及びQ2と、トランジスタQ1 のベースにコンデンサC
1 を介してベースが接続されたPNPトランジスタQ3
とから主に構成されている。発光ダイオードLEDは、
トランジスタQ1 のコレクタと接地との間に挿入されて
いる。また、トランジスタQ3 のコレクタは、トランジ
スタQ1 のコレクタに接続されており、トランジスタQ
3 のエミッタ及びトランジスタQ2 のコレクタは、接地
にそれぞれ接続されており、非反転入力信号SDと反転
入力信号SD* は、トランジスタQ1 及びQ2 のベース
にそれぞれ印加される。また、トランジスタQ3 のベー
スには、抵抗R1 を介してバイアスが印加される。具体
的には、抵抗R1 の一端は、接地に接続され、抵抗R1
の他端は、定電流源I2 に接続されている。その定電流
源I2 により供給される電流が抵抗R1 を流れることに
よって生じる電圧降下が、トランジスタQ3 のベースに
バイアスとして印加される。なお、定電流源I1 及び定
電流源I2 は、固定電源Vから固定バイアス電圧がベー
スに供給されるNPNトランジスタQ4 及びQ5 と、そ
のNPNトランジスタQ4 及びQ5 のエミッタに直列に
接続された抵抗R2 及びR3 との直列回路でそれぞれ構
成されている。
【0004】波形整形回路12は、互いに相補的な一対の
信号Sin及びSin* を受ける差動増幅器14を有してい
る。差動増幅器10の互いに相補的な一対の出力は、1対
のNPNトランジスタQ6 及びQ7 のベースにそれぞれ
接続されている。NPNトランジスタQ6 及びQ7 のコ
レクタは、接地に接続されており、NPNトランジスタ
6 及びQ7 のエミッタは、ぞれぞれ定電流源I3 及び
定電流源I4 に接続されている。NPNトランジスタQ
6 のエミッタは、上記した非反転入力信号SDを供給す
るようにトランジスタQ1 のベースに接続されており、
そして、NPNトランジスタQ7 のエミッタは、上記し
た反転入力信号SD* を供給するようにトランジスタQ
2 のベースに接続されている。定電流源I3 及び定電流
源I4 も、固定電源Vから固定バイアス電圧がベースに
供給されるNPNトランジスタQ8 及びQ9 と、そのN
PNトランジスタQ4 及びQ5 のエミッタに直列に接続
された抵抗R4 及びR5 との直列回路でそれぞれ構成さ
れている。
【0005】以上のように構成された発光素子駆動回路
は、以下のように動作する。信号Sinがハイレベルとな
り、その反転信号Sin* がローレベルになると、ハイレ
ベルとローレベルとの間の遷移が、一対の信号Sin及び
Sin* の間で同期していなくとも、差動増幅器10は、ハ
イレベルとローレベルとの間の遷移が完全に同期したハ
イレベル電圧とローレベル電圧を、1対のNPNトラン
ジスタQ6 及びQ7 のベースにそれぞれ出力する。NP
NトランジスタQ6 のベースに印加される電圧波形を図
3(a) に図示する。その結果、NPNトランジスタQ6
及びQ7 は、それぞれ導通及び非導通となり、トランジ
スタQ1 のベース(図2のA点)には、図3(b) に示す
ように急峻にハイレベルまで立ち上がる非反転入力信号
SDが印加され、トランジスタQ2 のベースには、ロー
レベルに変化する反転入力信号SD* が印加される。
【0006】反転入力信号SD* が立ち下がるとトラン
ジスタQ2 が非導通となり、一方、非反転入力信号SD
が立ち上がるとトランジスタQ1 が導通し、発光ダイオ
ードLEDに電流が流れるので、光信号出力も立ち上が
る。このとき、抵抗R1 とコンデンサC1 とにより構成
された微分回路を介してトランジスタQ3 のベースにも
非反転入力信号入力信号SDが印加されている。従っ
て、トランジスタQ3 のベース(図2のB点)には、図
3(c) に示すように、一瞬立ち上がって再び立ち下がる
微分波形電圧が印加され、トランジスタQ1 の導通と同
時に、トランジスタQ3 が非導通となり、導通したトラ
ンジスタQ1 を流れる電流の全てが、発光ダイオードL
EDに流れるようにする。その結果、発光ダイオードL
EDは、図3(e) に示すように、急峻に立ち上がる光出
力を発する。従って、発光ダイオードLEDの容量に起
因する出力光信号の発光の遅れが改善される。
【0007】信号Sinがローレベルとなり、その反転信
号Sin*がハイレベルになると、差動増幅器10は、3(a)
に図示すように、急峻にローレベルに立ち下がる電圧
信号を、NPNトランジスタQ6のベースに印加し、一
方、急峻にハイレベルに立ち上がる電圧信号を、NPN
トランジスタQ7 のベースに出力する。それに伴い、ト
ランジスタQ1 のベース(図2のA点)の電圧は立ち下
がり、一方トランジスタQ2 のベースの電圧は立ち上が
る。非反転入力信号SDが立ち下がると、トランジスタ
1 は非導通となり、発光ダイオードLEDに対する電
流の供給は遮断される。このとき、反転入力信号SD*
は立ち上がるので、電流は導通したトランジスタQ2
流れる。一方、非反転入力信号SDが立ち下がるときに
トランジスタQ3 が導通状態となり、これを介して発光
ダイオードLEDの放電が促進される。こうして、発光
ダイオードLEDの容量に起因する出力光信号の消光の
遅れが改善される筈である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示したような従来の発光素子駆動回路においては、トラ
ンジスタQ1 のベース(図2のA点)の電圧が立ち下が
り、それに伴いトランジスタQ3 のベース(図2のB
点)の電圧が実際に立ち下がってトランジスタQ3 が導
通するには、コンデンサC1 に蓄積された電荷が放出さ
れなればならない。コンデンサC1 に蓄積された電荷の
放出が迅速に行われない場合には、図3(b)に示すよう
に、トランジスタQ1 のベース(図2のA点)の電圧
は、誇張して表現するならば、ゆっくり立ち下がり、い
わゆる『裾引き状態』となり、その結果として、トラン
ジスタQ3 のベース(図2のB点)の電圧が、図3(c)
に示すように、十分にマイナス方向に変化しない。その
ため、トランジスタQ3 が完全な導通状態にならないの
で、発光ダイオードLEDの容量に蓄積された電荷がに
よりトランジスタQ3 を流れる電流Ia が、図3(d) に
実線で示すように、十分に立ち上がらない。その結果、
発光ダイオードLEDの光出力が、急峻に消光せずに、
図3(e) に実線で示すように、『裾引き』を生じる。図
3(d) 及び(e)において、点線で示す状態が理想の状態
である。
【0009】コンデンサC1 に蓄積された電荷の放出に
より生じる電流は、定電流源I3 を流れる。大きな放電
電流を瞬時に流すには、抵抗R1 とコンデンサC1 とに
よって構成された微分回路に入力する信号SDを出力す
る回路すなわち定電流源I3 のインピーダンスを低くし
なければならない。これは、定電流源I3 の電流容量を
大きくすることを意味し、それに伴い、トランジスタQ
6 と定電流源I3 とで構成されるエミッタホロワの電流
b を大きしなければならず、波形整形回路12の消費電
流が不可避に増加する。このように、図2に示す従来の
発光素子駆動回路では、発光ダイオードLEDの消光時
の『裾引き』を防止するには、消費電流を大きくせざる
を得ず、消費電流を低く抑えた場合には、発光ダイオー
ドLEDの光出力の立ち下がりを急峻にすることができ
なった。また、発光ダイオードLEDを直接駆動するト
ランジスタQ1 のベースとトランジスタQ3 のベースと
が結合されているので、バックゲーティングにより出力
光信号の信号波形が劣化し易い。そこで、本発明は、上
記従来技術の問題点を解決し、高速動作を維持しつつ、
消費電流が少なく、且つ、出力光信号の歪みが生じ難い
新規な発光素子駆動回路を提供することをその目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるならば、電
流源回路と、高電圧側にアノードが接続された発光素子
と、ベースに入力信号が印加され、コレクタが発光素子
のカソードに接続され、エミッタが前記電流源回路に接
続された第1のNPNトランジスタと、ベースに入力信
号の反転信号を印加され、コレクタが高電圧側に接続さ
れ、エミッタを前記第1のNPNトランジスタと共通に
前記電流源回路に接続された第2のNPNトランジスタ
とを含む発光素子駆動回路であって、更に、前記発光素
子のカソードにコレクタが接続され前記発光素子のアノ
ードにエミッタが接続されて、前記発光素子に並列に接
続されたPNPトランジスタと、前記第2のNPNトラ
ンジスタのコレクタと前記高電圧側との間に接続されて
いる第1の抵抗と、前記第2のNPNトランジスタのコ
レクタに一端が接続され、前記PNPトランジスタのベ
ースに他端が接続されたコンデンサと、前記コンデンサ
の他端に一端を接続され、他端が前記高電圧側に接続さ
れた第2の抵抗とを含む、前記PNPトランジスタのベ
ースにバイアス電圧を印加するための微分回路とを具備
することを特徴とする発光素子駆動回路が提供される。
【0011】また、上記の本発明に係る発光素子駆動回
路において、上記第1及び第2のNPNトランジスタを
PNPトランジスタとし、上記PNPトランジスタをN
PNトランジスタとし、前記NPNトランジスタのコレ
クタを上記発光素子のアノードに接続して発光素子駆動
回路を構成することができる。更に、上記2種の発光素
子駆動回路において、NPNトランジスタをNチャネル
FETとし、PNPトランジスタをPチャネルトランジ
スタとして発光素子駆動回路を構成することもできる。
【0012】
【作用】本発明に係る発光素子駆動回路は、消光時に発
光素子の放電を促進するための電流路を構成するトラン
ジスタを、発光素子の接続されていない側の電流路から
駆動するように構成していることをその主要な特徴とし
ている。即ち、発光素子駆動回路は、発光素子を負荷と
する第1のトランジスタと、直接接地に接続された第2
のトランジスタとにより構成される1対の電流路に対し
て選択的に電流を流すことによって発光素子を駆動して
いる。また、発光素子の消光を促進するために、第3の
トランジスタが、発光素子の放電路を形成しており、こ
のトランジスタは、入力信号の微分信号により駆動され
ている。ここで、従来の発光素子駆動回路においては、
第3のトランジスタを、信号入力に接続した微分回路に
より駆動していたので、この発光素子駆動回路に入力信
号を供給する回路の出力インピーダンスを低くしなけれ
ばならなかった。
【0013】これに対して、本発明に係る発光素子駆動
回路においては、微分回路のコンデンサが、第2のトラ
ンジスタのコレクタとPNPトランジスタのベースとの
間に接続されている。発光素子を発光させる状態から発
光素子を消光させる状態に第1及び第2のトランジスタ
の状態を反転させるとき、微分回路のコンデンサに蓄積
されている電荷を積極的に利用して、PNPトランジス
タの瞬間的に導通させる。その結果、発光素子に蓄積さ
れた電荷が急速に放出されて、発光素子の光出力が急峻
に立ち下がる。一方、上記したPNPトランジスタの瞬
間的な導通のために、発光素子駆動回路に入力信号を供
給する回路の出力インピーダンスを低くする必要はなく
なるので、全体として消費電流を低減することが可能に
なる。また、上述のような独自の構成により、発光素子
を直接駆動する第1のトランジスタに対する入力と、微
分回路に対する入力とが遮断されているので、バックゲ
ーティングにより出力光信号が歪むことが無い。尚、本
発明に係る発光素子駆動回路において、その電流源回路
の構成に特に制限はなく、抵抗素子によって構成するこ
とも、ダイオードやトランジスタ等の素子によって構成
することも、何れも可能である。
【0014】以下、図面を参照して本発明をより具体的
に説明するが、以下開示は本発明の一実施例に過ぎず、
本発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に従った発光素子駆動回路の
1実施例を示す回路図である。なお、図1において、図
2に示す素子と同一又は対応する素子には、同一の参照
符号を付し、特に波形整形回路12は、全く同一であるの
で、説明を省略する。同図に示すように、この発光素子
駆動回路10は、定電流源I1 と、発光ダイオードLED
と、この発光ダイオードLEDに供給する駆動電流を制
御するための1対のNPNトランジスタQ1 及びQ
2 と、発光ダイオードLEDの放電路を構成するPNP
トランジスタQ3 と、発光ダイオードLEDが接続され
たいない方のNPNトランジスタQ1 のコレクタと高電
圧側との間に接続された抵抗Rと、抵抗r及びコンデン
サCとから構成された微分回路とから構成されている。
【0016】発光ダイオードLEDのアノードは、高電
圧側となる接地に接続されている。トランジスタQ
1 は、コレクタが発光ダイオードLEDのカソードに接
続され、エミッタが定電流源I1 に接続され、ベースに
入力信号SDが印加されている。一方、トランジスタQ
2 は、抵抗Rを介してコレクタが接地に接続され、エミ
ッタが定電流源I1 に接続され、ベースに入力信号SD
の反転信号SD* が印加されている。一方、微分回路の
コンデンサCの一端は、トランジスタQ2 のコレクタに
接続されている。コンデンサCの他端は、抵抗rの一端
に接続され、更に、微分回路の出力として、トランジス
タQ3 のベースに接続されている。そして、抵抗rの他
端は接地されている。更に、抵抗rの一端は、定電流源
2 、すなわちトランジスタQ5 のコレクタに接続さ
れ、抵抗rの一端から、トランジスタQ3 のベースに対
して弱い順方向のバイアスをかけるようにされている。
トランジスタQ3 のエミッタは接地され、コレクタは、
発光ダイオードLEDのカソードに接続されている。こ
こで、定電流源I2 が供給する電流をI2 とし、抵抗r
の抵抗値をrとし、更に、トランジスタQ3 のベース−
エミッタ間電圧をVbeとすると、r・I2 <Vbeの関係
を満足するように設定する。例えば、Vbe≒ 0.7Vなら
ば、r・I2 ≒ 0.6Vとする。更に、トランジスタQ2
のコレクタに接続された抵抗Rの抵抗値は、トランジス
タQ2 が導通状態にありトランジスタQ1 が非導通状態
にあるとき、トランジスタQ2 のコレクタのコレクタ電
位(図1のノードa)がトランジスタQ3 のベース電位
(図1のノードb)より低くなるように設定する。例え
ば、発光ダイオードLEDの順方向電圧降下が約1Vで
あるならば、抵抗Rの電圧降下も約1Vとなるように設
定する。
【0017】以上のように構成された発光素子駆動回路
において、入力信号SDが立ち上がると、トランジスタ
1 が導通し、一方、反転信号SD* は立ち下がるの
で、トランジスタQ2 は非導通となる。トランジスタQ
1 が非導通状態でトランジスタQ2 が導通状態にあった
とき、図1のノードbの電位が図1のノードaの電位よ
り高い状態で、コンデンサCが充電されている。(この
充電方向を、ここで便宜的に第1の方向と称する。)従
って、反転信号SD* の立ち下がりによりトランジスタ
2 が非導通となったとき、コンデンサCに充電された
電荷は、図1のノードbから抵抗r及びRを通って図1
のノードaへ電流が流れることにより、放電される。そ
の結果、図1のノードbの電位は、一瞬高くなり、トラ
ンジスタQ3 を非導通状態に維持する。一方、コンデン
サCのこの放電電流は、発光ダイオードLEDに供給さ
れる電流には一切影響しない。従って、定電流源I1
より供給される電流が発光ダイオードLEDに流れるの
で、光信号出力が急峻に立ち上がる。コンデンサCが放
電された後、トランジスタQ2 が非導通状態にあるの
で、今度は、図1のノードaの電位が接地電位に上昇す
るまで、コンデンサCが第1の方向と反対の方向に充電
される。(この充電方向を、便宜的に第2の方向と称す
る。)その結果、図1のノードaの電位が、ノードbの
電位より高くなる。この時のノードaの電位とノードb
の電位との電位差を、Vabとする。
【0018】この状態で、入力信号SDが立ち下がる
と、トランジスタQ1は非導通状態となり、発光ダイオ
ードLEDに対する電流の供給は遮断される。一方、入
力信号SDの反転信号SD* は立ち上がるので、定電流
源I1 から供給される電流は、導通したトランジスタQ
2 を流れる。このとき、定電流源I1 によりトランジス
タQ2 を介して流れる電流により、抵抗Rの両端間に電
圧降下が生じ、図1のノードaの電位が、抵抗Rの電圧
降下に相当する電位に下がる。その結果、図1のノード
bの電位は、コンデンサCの両端間の電位だけ、すなわ
ち、上述した電位差Vabだけ、図1のノードaの電位よ
り更に低くなる。すなわち、トランジスタQ3 のベース
が順方向に強くバイアスされる。その結果、トランジス
タQ3 が導通して、発光ダイオードLEDに蓄積された
電荷が、そのトランジスタQ3 を介して放電され、発光
ダイオードLEDの光出力の消光時の裾引きが解消され
る。なお、コンデンサCに蓄積された電荷は、図1のノ
ードaから抵抗R及びrを介して図1のノードbに至る
放電路に電流が流れることにより、放電される。コンデ
ンサCに蓄積された電荷が放電されると、図1のノード
bの電位が図1のノードaの電位より高くなり、コンデ
ンサCが第1の方向に再び充電される。
【0019】以上のように、本実施例の発光素子駆動回
路においては、抵抗rとコンデンサCとにより構成され
た微分回路を介して、トランジスタQ2 のコレクタ出力
がトランジスタQ3 のベースに印加されている。従っ
て、反転入力信号SD* が立ち上がりトランジスタQ2
が導通するとき、コンデンサC2 の放電により、トラン
ジスタQ3 に対して大きな順方向のバイアスが作用し
て、トランジスタQ3が導通状態となり、トランジスタ
3 を介しての発光ダイオードLEDの放電が促進され
る。
【0020】以上のような動作をする本実施例に係る発
光素子駆動回路において、微分回路の入力であるノード
aは、抵抗Rを介して高電圧側に接続されているので充
分に低インピーダンスである。例えば、PNPトランジ
スタQ3 をオンオフするパルスのピーク値を1VP-P
し、発光ダイオードLEDの駆動電流を80mAとする
と、抵抗Rは、12.5Ωとなる。これは、十分に低いイン
ピーダンスと言える。また、微分回路の入力であるノー
ドaは、発光ダイオードLEDを流れる駆動電流の電流
路であるノードcと分離しているので、所謂バックゲー
ティングにより発光ダイオードLEDの出力光信号の信
号波形が歪むことがない。また、微分回路の入力である
ノードaは、発光ダイオードLEDに流れる駆動電流を
直接に制御する信号SDの入力端子と分離しているの
で、波形整形回路の電流容量を大きくして、発光素子駆
動回路に入力信号を供給する回路の出力インピーダンス
を低くする必要もない。また、最もインピーダンスの低
いノードaとcとが差動的に動作するので、回路の輻射
するノイズも低減される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る発光
素子駆動回路は、その独自の構成により、発光素子の消
光時に発生する信号波形の裾引きを著しく低減してコン
プリメンタリ駆動方式の特徴を保持しつつ、消費電流と
出力光信号の歪みとを低減している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発光素子駆動回路の具体的な構成
例を示す回路図。
【図2】従来の発光素子駆動回路の典型的な構成を示す
図。
【図3】発光素子駆動回路の各部の電圧を示す波形図。
【符号の説明】
10・・・発光素子駆動回路 12・・・波形整形回路 14・・・差動増幅器 C、C1 ・・・コンデンサ I1 、I2 、I3 、I4 ・・・定電流源 LED・・・発光ダイオード Q1 、Q2 、Q4 、Q5 、Q6 、Q7 、Q8 、Q9 ・・
NPNトランジスタ Q3 ・・・PNPトランジスタ R、r、R1 ・・・抵抗 SD・・・非反転入力信号 SD* ・・・反転入力信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流源回路と、高電圧側にアノードを接続
    された発光素子と、ベースに入力信号が印加され、コレ
    クタが発光素子のカソードに接続され、エミッタが前記
    電流源回路に接続された第1のNPNトランジスタと、
    ベースに入力信号の反転信号を印加され、コレクタが高
    電圧側に接続され、エミッタを前記第1のNPNトラン
    ジスタと共通に前記電流源回路に接続された第2のNP
    Nトランジスタとを含む発光素子駆動回路であって、更
    に、前記発光素子のカソードにコレクタが接続され前記
    発光素子のアノードにエミッタが接続されて、前記発光
    素子に並列に接続されたPNPトランジスタと、前記第
    2のNPNトランジスタのコレクタと前記高電圧側との
    間に接続されている第1の抵抗と、前記第2のNPNト
    ランジスタのコレクタに一端が接続され、前記PNPト
    ランジスタのベースに他端が接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサの他端に一端を接続され、他端が前記高
    電圧側に接続された第2の抵抗とを含む、前記PNPト
    ランジスタのベースにバイアス電圧を印加するための微
    分回路とを具備することを特徴とする発光素子駆動回
    路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された発光素子駆動回路に
    おいて、前記第1のNPNトランジスタが導通状態で前
    記PNPトランジスタが非導通状態のとき、前記第2の
    抵抗の電圧降下の大きさが、前記PNPトランジスタの
    ベース−エミッタ間電圧より小さく、前記第2のNPN
    トランジスタが導通状態のとき、前記第1の抵抗の電圧
    降下により決定される前記第2のNPNトランジスタの
    コレクタの電位が、前記PNPトランジスタのベースの
    電位より低いことを特徴とする発光素子駆動回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載された発光素子駆動
    回路において、前記第1及び第2のNPNトランジスタ
    が第1及び第2のNチャネルFETであり、前記PNP
    トランジスタがPチャネルFETであることを特徴とす
    る発光素子駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載された発光素子駆動
    回路において、前記第1及び第2のNPNトランジスタ
    が第1及び第2のPNPトランジスタであり、前記PN
    PトランジスタがNPNトランジスタであり、該NPN
    トランジスタのエミッタが前記発光素子のカソードに接
    続されていることを特徴とする発光素子駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項4に記載された発光素子駆動回路に
    おいて、前記第1及び第2のPNPトランジスタが第1
    及び第2のPチャネルFETであり、前記NPNトラン
    ジスタがNチャネルFETであることを特徴とする発光
    素子駆動回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100503904B1 (ko) * 2000-09-26 2005-07-27 가부시끼가이샤 도시바 발광다이오드 구동회로 및 이를 이용한 광송신모듈
CN1326337C (zh) * 2003-10-24 2007-07-11 夏普株式会社 红外线发送电路和电子装置
CN111934764A (zh) * 2020-06-11 2020-11-13 中山大学 一种可见光通信系统的驱动器

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