JP2005129160A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対物レンズの光軸の倒れ方向を半径方向と接線方向とに独立して低負荷で調整でき、前記倒れ調整の際に対物レンズの中心の位置ずれ量が小さい「光ピックアップ装置」を提供する。
【解決手段】 対物レンズ43を保持するレンズホルダ44を搭載した第1の支持体41に一対の基準凸部63,64が設けられ、この基準凸部63,64が、移動ベース10で円弧軌跡に沿って形成された案内溝13,15を摺動する。基準凸部63,64が案内溝13,15を摺動することで光軸Zの半径方向の倒れ量を調整でき、第1の支持体41を前記基準凸部63,64を支点として回動させることで、光軸Zの接線方向の倒れ量を調整できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、対物レンズを通して記録媒体に与えられる光の光軸の傾き調整が可能な光ピックアップ装置に関する。
CDプレーヤ、DVDプレーヤなどの光ディスク装置には、ディスクの中心部を保持してディスクを回転させる回転駆動手段、および回転中のディスクに対向する光ピックアップ装置が設けられている。
前記光ピックアップ装置には、ディスクの記録面に対向する対物レンズが設けられており、ホログラム素子などに設けられている発光素子から発せられる検知光が、前記対物レンズで収束されてディスクの記録面に与えられ、ディスクの記録面に検知光の微小スポットが形成される。前記記録面からの反射光は、前記ホログラム素子などに設けられた受光素子で検出され、ディスクの記録面に記録された信号が読み取られる。
光ディスク装置では、回転駆動手段の回転軸と前記対物レンズの光軸とが可能な限り平行に設定されて、対物レンズから与えられる検知光の光軸が、ディスクの記録面に垂直に向けられることが好ましい。検知光の光軸と、ディスクの記録面との垂直度が低下すると、記録面に形成される光スポットの形状が歪み、記録面からの読み取りデータのエラーレートが高くなったり、あるいはトラッキングエラーやフォーカシングエラーの修正精度が低くなる。
そこで、光ピックアップに、対物レンズの光軸の傾きを調整する調整手段が設けられているのが一般的である。
光軸の傾き調整手段として、以下の特許文献1には、球面摺動方式が開示されている。この球面摺動方式は、対物レンズを搭載した支持体に、対物レンズの光軸上に曲率中心を有する凸球面の一部が形成され、支持体を支持するベースには、前記凸球面を受ける凹球面が形成されている。前記凸球面を前記凹球面上で滑らせることで、前記光軸をディスクの半径方向とこれに直交する接線方向の双方へ倒すことができる。この倒れ調整は、ねじを用いて行われる。
また、前記光軸の傾き調整手段として、以下の特許文献2には、3点支持方式が開示されている。この3点支持方式は、対物レンズを搭載した支持体をベースに対して支点部で支持し、ベースに挿通された調整ねじを支持体に螺着させて、調整ねじの締め付け量を調整することで、支持体を前記支点部を支点として傾けるものである。前記調整ねじは、対物レンズの光軸をディスクの半径方向へ傾ける半径方向調整部、および前記光軸をディスクの接線方向に傾ける接線方向調整部のそれぞれに設けられている。
特開昭59−223953号公報 特許第2698251号公報
しかし、前記特許文献1に記載の球面摺動方式と、特許文献2に記載の3点支持方式では、それぞれ問題点がある。
まず、前記球面摺動方式は、支持体に凸球面を、ベースに凹球面を形成し、且つ凸球面と凹球面とを同じ曲率で形成することが必要であるため、前記支持体およびベースの形状が複雑になり、その製造コストも高いものとなる。また、球面摺動方式は、支持体をある一定の方向へ倒したいときに支持体がそれ以外の方向へも倒れてしまうため、光軸の半径方向への倒れ調整と接線方向への倒れ調整とを分離して行うことができず、調整作業が難しい。さらに、凸球面と凹球面との摺動では、その摺動抵抗が大きくなり、支持体を微小角度傾けるような微調整が困難な場合がある。
また、前記3点支持方式では、半径方向調整部と接線方向調整部において調整ねじの締め付け量を調整することで、対物レンズを支持する支持体を、前記支点部を支点として傾かせて調整する。したがって、前記支点部を、対物レンズの光軸上に配置することは不可能であり、支点部が対物レンズの光軸から離れた位置に配置されることになる。
しかし、対物レンズの光軸から離れた位置にある支点部を支点として支持体を傾かせると、対物レンズの光軸がディスクへの垂直線に対して傾いたときに、対物レンズの中心とディスクとの対向位置が、接線方向へ位置ずれしやすくなる。この位置ずれが生じると、ベースをディスクの半径方向へ移動させたときに、対物レンズの中心が、ディスクの中心を通る半径線上を移動せずにこの半径線から接線方向に離れた位置で前記半径線と平行に移動することになる。
その結果、対物レンズの中心の移動軌跡と、この移動軌跡での記録トラックの接線とが直交しなくなり、トラッキングエラーなどの検出精度が低下する。例えば、光ピックアップ装置が3ビーム方式のトラッキングエラー信号検出手段を有しているものでは、対物レンズがディスクの内周側に移動したときに、トラッキングエラー検出のためのE−Fの光スポットの配列方向と、記録トラックの接線とが平行でなくなって、トラッキングエラー信号の誤検出が発生しやすくなる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、対物レンズの光軸が倒れたときに、対物レンズの中心の接線方向への位置ずれ量を抑制でき、しかも調整作業を行いやすい光ピックアップ装置を提供することを目的としている。
本発明は、ディスクの面に沿って移動する移動ベースと、前記移動ベースに搭載された支持体と、前記支持体に弾性支持部材を介して微動自在に支持されたレンズホルダと、前記レンズホルダに設けられてディスクに向かう光を収束させる対物レンズとを有する光ピックアップ装置において、
前記対物レンズの光軸を含み且つディスクの接線方向に延びる仮想面を接線方向垂直面としたときに、前記支持体と前記移動ベースのいずれか一方には、一対の基準凸部が、他方には前記基準凸部を案内する案内部が設けられ、前記基準凸部と前記案内部との摺接部が前記接線方向垂直面を挟んでディスクの半径方向に等距離の位置に設けられ、
前記基準凸部が前記案内部に案内されることにより前記光軸の前記半径方向への倒れ調整が可能とされるとともに、前記一対の基準凸部と前記案内部との摺接部を支点として、前記光軸の前記接線方向への倒れ調整が可能とされており、
前記それぞれの方向の倒れ調整を行った後に、前記移動ベース上で前記支持体を静止させる設定手段が設けられていることを特徴とするものである。
この光ピックアップ装置は、前記基準凸部を案内部で一方向に向けて案内することで、対物レンズの光軸の半径方向への倒れ調整が行なわれ、さらに前記基準凸部を支点として、すなわち基準凸部を結ぶ仮想線を軸として支持体を倒すことにより、前記光軸の接線方向への倒れ調整が行われる。よって、半径方向への倒れ調整と接線方向の倒れ調整とを分離して行うことができ、またその際の抵抗も小さいため、調整が容易であり微調整を行いやすい。さらに、半径方向への倒れ調整と接線方向への倒れ調整の際の支持体の回動中心を対物レンズの光軸および主点に接近させることができるため、光軸の倒れ調整を行ったときの、対物レンズの中心とディスクの記録面との対向部の位置ずれ量を最小にできる。
例えば、前記案内部は、前記接線方向垂直面上に曲率中心を有する円弧軌跡に沿って形成されていることが好ましい。
ただし、前記案内部は前記円弧軌跡に近いものであれば良く、必ずしも正確な円弧軌跡に沿うものである必要はない。
さらに、本発明は、前記円弧軌跡は、前記接線方向垂直面に直交する半径方向垂直面上に位置していることが好ましい。
また、本発明は、前記円弧軌跡の曲率中心は、対物レンズにおけるディスク側の焦点距離の基準となる主点の高さと一致しまたはその近傍に位置するものが好ましい。
前記曲率中心を主点の高さに一致させまたは接近させると、対物レンズの光軸を半径方向へ倒したときに、対物レンズの中心とディスクとの対向位置が、ディスクの半径方向へほとんど位置ずれしなくなる。
また、本発明は、前記一対の基準凸部は、前記光軸と半径方向に並ぶ位置、またはその近傍に位置していることが好ましい。
前記基準凸部の位置を設定すると、対物レンズの光軸が接線方向へ倒れたときに、対物レンズの中心とディスクとの対向位置の接線方向への位置ずれをなくし、またはその位置ずれ量を最小にできる。
また、本発明は、前記設定手段は、前記支持体を前記移動ベースに向けて付勢する付勢部と、前記付勢部に対してディスクの半径方向へ位置ずれした箇所に設けられた半径方向調整部と、前記光軸を挟んで前記付勢部と逆の側に位置する接線方向調整部と、を有するものとして構成できる。
この場合に、前記接線方向調整部は、前記接線方向垂直面と一致し、またはその近傍に設けられていると、接線方向への傾き調整を行いやすく、微調整が容易になる。
さらに、本発明は、前記支持体は、前記レンズホルダよりもディスクに近い位置に延び、さらにこの支持体の一部がディスクから離れる方向に延びて、この延びた部分に前記基準凸部または前記案内部が設けられているものとして構成できる。
このように構成すると、前記基準凸部または前記案内部を対物レンズの両側位置に配置することができ、また装置の薄型化も可能になる。
本発明は、対物レンズの傾き調整を、半径方向と接線方向とに分離して行なうことができ、その調整の際の抵抗の小さいため、調整が容易で微調整もしやすい。また、対物レンズの光軸の傾き調整を行ったときに、対物レンズの中心とディスクとの対向位置の位置ずれ量を最小にでき、トラッキングエラー信号などの検出精度を高めることができる。さらに全体の構造を簡単にでき、低コストで製造できるようになる。
図1は本発明の実施の形態となる光ピックアップ装置1の分解斜視図、図2は光ピックアップ装置に搭載された調整可動部40を示す平面図、図3はその側面図、図4は図1のIV−IV線での拡大断面図である。
図1に示すように、光ピックアップ装置1は、移動ベース10と、この移動ベース10の上に傾き調整自在に搭載される調整可動部40とを有している。
前記移動ベース10は、アルミニウム合金や合成樹脂材料などで形成されたものであり、その一方の端部には、互いに光軸上に位置する案内穴10a,10bが形成され、他方の端部には案内凹部10cが形成されている。
CDプレーヤやDVDプレーヤなどの光ディスク装置では、CDやDVDなどのディスクD(図4参照)の中心穴が設置されるターンテーブルと、このターンテーブルにディスクを固定するクランパと、前記ターンテーブルを回転させるスピンドルモータとを有する回転駆動手段(図示せず)が設けられている。また光ディスク装置では、前記ターンテーブルに設置されたディスクの半径方向(RAD方向(ラジアル方向))に向けて平行に延びる一対のガイド軸(図示せず)が設けられ、前記案内穴10a,10bが一方のガイド軸で案内され、前記案内凹部10cが他方のガイド軸で案内される。
光ディスク装置には、スレッド機構(図示せず)が設けられており、モータの動力がスレッド機構に与えられて、このスレッド機構により移動ベース10が前記ガイド軸に案内されて前記半径方向へ移動させられる。光ピックアップ装置1には、後に説明する対物レンズ43が搭載されているが、前記スレッド機構により移動ベース10が半径方向へ移動させられるときに、前記対物レンズ43の中心(主点)が、ターンテーブルに設置されたディスクの中心から延びる半径線に沿って移動できるように、前記ガイド軸の位置および前記移動ベース10の形状が設定されている。
移動ベース10に搭載される調整可動部40には、金属板などの磁性材料で形成された板状の第1の支持体41と、その下面(ディスク対向側と逆の面)に固定された第2の支持体42を有している。前記第2の支持体42は合成樹脂材料で形成されている。本実施の形態では、前記第1の支持体41と第2の支持体42の双方で支持体が構成されている。
前記第1の支持体41には、半径方向(RAD方向)に間隔を空けて一対の位置決め穴41a,41aが形成され、前記第2の支持体42の上面には半径方向に間隔を空けて一対の位置決め凸部42a,42aが形成されている。前記位置決め凸部42a,42aが前記位置決め穴41a,41aに嵌合されることで、第2の支持体42が位置決めされ、第1の支持体41と第2の支持体42は、接着剤で固定され、またはねじ止めで固定されている。
レンズホルダ44は、合成樹脂材料で形成されたものであり、このレンズホルダ44に一体に形成された鏡筒44a内に対物レンズ43が保持されて接着剤で固定されている。前記第2の支持体42には、4本の金属ワイヤから成る弾性支持部材45が設けられ、この弾性支持部材45の先部に前記レンズホルダ44が支持されており、レンズホルダ44が半径方向(トラッキング補正方向)へ微動自在で、且つ対物レンズ43の光軸方向(フォーカシング方向)へ微動自在に支持されている。
前記レンズホルダ44には上下に貫通する穴44bが形成されており、この穴44b内にフォーカシングコイル46とトラッキングコイル47とが保持されている。
前記第1の支持体41は、前記レンズホルダ44よりもディスクDに近い側に配置されて、前記レンズホルダ44をディスクD側で覆っている。前記第1の支持体41には第1の窓51が切欠き形成されており、図2と図3に示すように、前記鏡筒44aは、前記第1の窓51内に位置し、鏡筒44aの上端は、第1の支持体41の上面よりも上方に突出している。図4では、鏡筒44aに保持された対物レンズ43の上面が第1の支持体41の上面よりも下側に位置するように記載されているが、前記対物レンズ43の上面が第1の支持体41の上面よりも上方(ディスクに近い側)に位置していることが、薄型化できる点において好ましい。
第1の支持体41には、前記第1の窓51の縁部から下側に折り曲げられた第1のヨーク52が設けられている。第1の支持体41には第2の窓53が設けられており、この第2の窓53の縁部から第2のヨーク54が下向に折り曲げられて形成されている。図3に示すように、第1のヨーク52と第2のヨーク54は互いに平行に対面しており、その対面部において、第1のヨーク52にマグネット55が固定され、第2のヨーク54にマグネット56が固定されている。
第2の支持体42が第1の支持体41の下面に固定された状態で、図3に示すように、第1のヨーク52およびマグネット55が、鏡筒44aとトラッキングコイル47との間の空間内に挿入され、第2のヨーク54およびマグネット56が、フォーカシングコイル46の巻き中央の空間内に挿入されている。前記マグネット55と前記マグネット56との間では、前記フォーカシングコイル46およびトラッキングコイル47を横断する一方向へ向く磁界が形成されている。
フォーカシングコイル46に与えられる半径方向に向く電流と前記磁界とにより、レンズホルダ44が対物レンズ43の光軸に沿う方向へ振動駆動されてディスクDの記録面D1に検知光の微小スポットSが合焦するように補正され、トラッキングコイル47において前記光軸に沿う方向に流れる電流と前記磁界とで、レンズホルダ44が半径方向(RAD方向)へ振動駆動されて、前記微小スポットSがディスクDの記録面D1の記録トラックに追従するように補正される。
前記第1の支持体41では、前記第1の窓51の半径方向に対向する縁部から下向へ曲げられた延長部61と62が設けられている。図4に示すように、前記延長部61と延長部62は、ディスクDから離れるにしたがって互いに接近するように斜めに延びている。前記延長部61の外面には、半径方向(RAD方向)に向けて斜め下向きに突出する半球形状の基準凸部63が設けられ、前記延長部62の外面には、半径方向に向けて斜め下向に突出する同じく半球形状基準凸部64が設けられている。前記基準凸部63は、プレス加工により前記延長部61の一部を外側へ隆起させることで形成され、前記基準凸部64は、同じく前記延長部62の一部を外側へ隆起させることで形成されている。
ただし、前記基準凸部は、延長部61と62の外面に、それぞれ半球形状の剛性樹脂部品を接着などで固定することで形成してもよいし、または円柱状のピン(短軸)を前記延長部61と62に固定することで形成してもよい。
図1に示すように、前記移動ベース10には、ディスクDに対面する上面から下方へ向けて形成された凹部11が形成されている。前記移動ベース10の上面での凹部11の開孔面積は、前記第1の支持体41よりも広くなっている。また、前記凹部11内に、前記レンズホルダ44と第2の支持体42ならびに前記第1のヨーク52と第2のヨーク54およびマグネット55,56、さらには前記延長部61,62が入り込めるようになっている。そして、前記延長部61,62に形成された前記基準凸部63,64は前記移動ベース10の上下方向での厚み寸法内に位置している。
図1に示すように、前記凹部11内での半径方向(RAD方向)に対面する内側面のうちの一方の内側面11aには、案内部12が一体に形成されており、この案内部12に断面がV字形状の案内溝13が形成されている。他方の内側面11bにも、図4に示すように、案内部14が形成されており、この案内部14に、断面がV字形状の案内溝15が形成されている。図1に示す調整可動部40が、移動ベース10上に設置されたときに、図4に示すように、一方の前記基準凸部63が前記案内溝13に摺接し、他方の前記基準凸部64が前記案内溝15に摺接する。
前記基準凸部63,64が前記案内溝13,15内を一方向へ摺動することにより、調整可動部40を、前記対物レンズ43の光軸が半径方向(RAD方向)へ倒れる向きに調整でき、前記基準凸部63,64と前記案内溝13,15との摺接部を支点として、前記調整可動部40を、前記光軸が接線方向(TAN方向)へ倒れる向きに調整できる。
前記移動ベース10と前記調整可動部40との間には、調整可動部40の半径方向と接線方向への傾き量を調整し、さらに調整後に調整可動部40を静止させて安定させる設定手段20が設けられている。
設定手段20は、付勢部21と半径方向調整部26と接線方向調整部32とから構成されている。
図1および図4に示すように、付勢部21には、付勢軸22が設けられている。この付勢軸22は、頭部22aとねじを有しない軸部22bと軸部22bの先端に設けられた雄ねじ部22cとを有している。図4に示すように、前記付勢軸22の軸部22bは、移動ベース10に形成された貫通孔23内に少しだけ隙間を有して軸方向へ移動自在に挿通され、前記雄ねじ部22cが、前記第1の支持体41に形成された雌ねじ穴24に螺着されている。また前記頭部22aと移動ベース10との間には、圧縮コイルスプリングである付勢ばね25が圧縮された状態で介装されている。この付勢部21で、第1の支持体41が移動ベース10に向けて付勢されている。
前記半径方向調整部26には、半径方向調整ねじ27が設けられている。この半径方向調整ねじ27は、頭部27aと雄ねじ部27bとを有している。前記半径方向調整ねじ27の雄ねじ部27bは、移動ベース10を上下に貫通する貫通孔28内に少しだけ隙間を介して挿通されており、図4に示すように、前記雄ねじ部27bが、第1の支持体41に形成された雌ねじ穴29に螺着されている。前記付勢部21において、第1の支持体41が移動ベース10に向けて付勢されているため、前記頭部27aは移動ベース10の下面に密着している。
前記接線方向調整部32には、接線方向調整ねじ33が設けられている。接線方向調整ねじ33は、頭部33aおよび雄ねじ部33bとを有している。前記雄ねじ部33bは、移動ベース10に上下を貫通して形成された貫通孔34内に挿入されて、前記第1の支持体41に形成された雌ねじ部35に螺着され、ここでも前記頭部33aが移動ベース10の下面に密着している。なお、前記接線方向調整ねじ33の頭部33aと移動ベース10との間に圧縮コイルスプリングの調整ばねを介在させてもよい。
また、変形例として、前記付勢部21において、第1の支持体41と移動ベース10とが、いずれかに形成されたピボット部を介して当接し、板ばねなどで第1の支持体41が移動ベース10に押さえられているものであってもよい。
図1に示すように、移動ベース10の前記凹部11の底面には、プリズムによる反射部材71が固定され、移動ベース10の側面には、発光素子と受光素子とが組み込まれたホログラム素子72が設置されている。光ピックアップ装置1が組み立てられた状態では、前記発光素子から半径方向(TAN方向)へ向けて水平に発せられた検知光(レーザー光)が、反射部材71で上向きに反射されて対物レンズ43に与えられ、この検知光が対物レンズ43で収束され、ディスクDの記録面D1に集光され、記録面D1に微小スポットSが形成される。
ディスクDの記録面D1からの反射光は、反射部材71により水平方向へ反射されて前記受光素子で受光される。この受光素子での受光信号によって、前記記録面D1に記録されているデータが検出される。
次に、前記基準凸部63,64と案内部12,14(案内溝13,15)との位置関係、および付勢部21、半径方向調整部26、および接線方向調整部32の位置関係を説明し、さらに光軸の倒れ調整動作を説明する。
以下では、対物レンズ43の光軸をZとする。対物レンズ43は厚いレンズであるため、ディスクD側と、反射部材71側にそれぞれ主点を有しているが、ディスクD側の主点、すなわち対物レンズ43においてディスクD方向の焦点距離の基準となる主点をZ0とし、この主点Z0を対物レンズ43の中心とする。
図2において、前記光軸Zを含み接線方向(TAN方向)に延びる仮想平面を接線方向垂直面Xとし、前記基準凸部63,64のそれぞれの中心を通り、且つ光軸Zに平行で、前記接線方向垂直線Xと直交する仮想平面を半径方向垂直面Yとする。
前記基準凸部63と基準凸部64は、前記接線方向垂直面Xを挟んだ位置にあり、接線方向垂直面Xから基準凸部63までの距離と、接線方向垂直面Xから基準凸部64までの距離は、半径方向(RAD方向)においてそれぞれ同じである。
図4には、案内溝13の深さの中心で且つ溝幅の中心を通り、且つ案内溝15の深さの中心で且つ溝幅の中心を通る案内基準線をφで示している。この案内基準線φは、前記接線方向垂直線X上に曲率中心を有する円弧軌跡と一致している。また前記案内基準線φの前記円弧軌跡は、前記接線方向垂直線Yの面に一致している。すなわち前記案内溝13と案内溝15は、光軸Z方向に延びる円弧軌跡上に形成されている。
案内基準線φの曲率中心の光軸Z方向での高さ位置は、なるべく対物レンズ43の主点(中心)Z0に近いことが好ましく、この実施の形態では前記曲率中心が前記主点Z0と一致しあるいはほぼ一致している。
図2に示すように、前記付勢部21の中心すなわち付勢軸22の軸中心と、半径方向調整部26の中心すなわち半径方向調整ねじ27の軸中心は、半径方向(RAD方向)に位置ずれして設けられ、この実施の形態では、接線方向垂直面Xを挟んで互いに逆側に配置されている。また、前記付勢部21の中心と、接線方向調整部32の中心すなわち接線方向調整ねじ33の軸中心は、前記半径方向垂直線Yを挟んで互いに逆側に位置している。
前記付勢部21と半径方向調整部26とが、半径方向へ位置ずれして配置されているために、半径方向調整ねじ27の締め付け量を調整すると、前記光軸Zの半径方向(RAD方向)への倒れ量の調整が可能である。このとき基準凸部63と64が案内溝13,15を摺動して、基準凸部63と64が、主点Z0またはその近傍位置を曲率中心とする円弧軌跡に沿って案内される。したがって、対物レンズ43の光軸Zを半径方向へ向けて倒す調整を行う際に、対物レンズ43の主点(中心)Z0が、ディスクDの半径方向へほとんど移動することがない。
また、前記光軸Zの半径方向への倒れ調整の際、調整可動部40は、付勢部21を支点として傾こうとするが、前記付勢部21では、付勢軸22が貫通孔23内を軸方向に向けて移動することができる。そのため、第1の支持体41が半径方向に向けて傾く際に、付勢軸22と半径方向調整ねじ27とが軸方向へバランスを取るように動くことができ、基準凸部63と案内溝13との摩擦抵抗と、基準凸部64と案内溝15との摩擦抵抗とに大きな偏りが生じることがなくなる。よって、光軸Zの半径方向への傾き調整を低負荷で行うことができ、前記半径方向の傾きの微調整も行いやすい。
一方、前記付勢部21と接線方向調整部32とが、半径方向垂直線Yを挟んで逆側に位置しているため、接線方向調整ねじ33の締め付け量を調整することにより、調整可動体40は、基準凸部63と案内溝13との摺接部および基準凸部64と案内溝15との摺接部のそれぞれを支点として、接線方向へ向けて傾く。すなわち、図4に示すように、前記摺接部と摺接部とを結ぶ仮想線を支点軸Y0としたときに、前記調整可動部40は、前記支点軸Y0を中心とした回動動作を行う。この動作により、前記光軸Zの接線方向(TAN方向)への傾き調整を行うことができる。
この際も、付勢部21では付勢軸22が貫通孔23内で軸方向へ移動できるため、基準凸部63,64が案内溝13,15内で偏って押し付けられることがなく、低負荷で調整を行うことができる。
前記光軸Zの半径方向(RAD)方向の調整は、前記支点軸Y0がディスクDの記録面D1と平行である状態を基準として(調整範囲の中心として)行われることが好ましい。すなわち、基準凸部63と案内溝13との摺接部と、基準凸部64と案内溝14との摺接部とが、移動ベース10においてほぼ同じ高さ位置になるように設計されることが好ましい。このように設計されることにより、光軸Zを接線方向(TAN方向)へ傾ける調整をバランス良く行うことができる。
なお、図4に示すように、この実施の形態では、前記支点軸Y0を移動ベース10の高さの寸法範囲内に設定することで、前記支点軸Y0の光軸Z方向の高さ位置を、前記主点Z0の高さ位置に近づけることができる。そのため、対物レンズ43の光軸Zが前記支点軸Y0を支点として接線方向へ倒れたときに、前記主点(中心)Z0が、ディスクDの半径方向へ移動するずれ量を短くできる。例えば、前記支点軸Y0と前記主点Z0との高さの差hを5.7mm以下にすることで、光軸Zが接線方向へ±1度倒れたときの前記主点(中心)Z0の接線方向の位置ずれ量を±0.1mm以下の微小寸法に納めることができる。
また、図2に示すように、前記支点軸Y0およびこれを含む半径方向垂直面Yが、対物レンズ43内を通るように設定されて、前記支点軸Y0と、前記光軸Z0との接線方向の距離δが短く設定されている。そのため、対物レンズ43の光軸Zが前記支点軸Y0を支点として接線方向へ倒れたときに、前記主点(中心)Z0が、ディスクDの半径方向へ移動する位置ずれ量を短くできる。例えば、前記距離δを8.6mm以下にすると、光軸Zが接線方向へ±1度倒れたときの前記主点(中心)Z0の接線方向の移動量を±0.15mm以下の微小寸法に納めることができる。
移動ベース10が、ガイド軸に沿って半径方向へ移動したときに、前記主点(中心)Z0が、ディスクDの半径線に沿って移動するように光ピックアップ装置1が組み立てられる。この組み立て時に、前記光軸Zを半径方向および接線方向へ傾けて、光軸ZがディスクDの記録面D1に垂直に向くように調整されるが、この調整の際に、前記主点Z0が、半径方向へほとんど位置ずれすることなく、また前記主点Z0の接線方向への位置ずれもきわめてわずかになる。
したがって、トラッキングエラー信号の検出精度の低下などが生じなくなり、特に3ビーム方式のトラッキングエラー検出手段を有する場合に、E−F検出用の微小スポットの配列方向と、記録トラックの接線とを限りなく平行にできるようになる。
さらに、この実施の形態では、図2に示すように、半径方向調整部26の中心が、前記半径方向垂直面Y上に一致しまたはその近傍に位置しているため、半径方向調整ねじ27の締め付け量を調整したときに、基準凸部63,64が案内溝13,15を低負荷で摺動できるようになる。また、接線方向調整部32が前記接線方向垂直面X上に一致しまたはその近傍に位置しているため、接線方向調整ねじ33の締め付け量を変化させたときに、調整可動部40が、一対の基準凸部63,64を支点として接線方向へバランス良く倒れるようになり、低負荷で高精度な調整ができる。
前記光ピックアップ装置1では、光軸Zの倒れ調整を、半径方向と接線方向とに独立させて行うことができるため、例えば半径方向への倒れ調整の際に光軸Zが接線方向へ倒れることがない。よって調整作業が容易である。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものでなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記案内溝13,15は正確な円弧軌跡に沿って形成されている必要はなく、擬似的な円弧軌跡に沿って形成されているものであってもよく、調整量が小さい光ピックアップ装置の場合には、案内溝13,15が直線軌跡に沿って形成されているものであってもよい。また、第1の支持体41側に案内部を設け、移動ベース10側に基準凸部が設けられていてもよい。また前記案内部は、溝ではなくて長穴であってもよい。
さらには、前記案内溝13,15の円弧軌跡が、接線方向垂直線Xの面内に位置し、基準凸部と案内部との摺動によって、光軸Zの接線方向への倒れ調整ができ、前記支点軸Y0を支点とした回動動作により光軸Zの半径方向の倒れ調整ができるものであってもよい。
本発明の実施の形態の光ピックアップ装置の分解斜視図、 調整可動部の平面図、 調整可動部の側面図、 図1をIV−IV線で切断した拡大断面図、
符号の説明
1 光ピックアップ装置
10 移動ベース
12,14 案内部
13,15 案内溝
20 設定手段
21 付勢部
22 付勢軸
26 半径方向調整部
27 半径方向調整ねじ
32 接線方向調整部
33 接線方向調整ねじ
40 調整可動部
41 第1の支持体
42 第2の支持体
43 対物レンズ
44 レンズホルダ
45 弾性支持部材
61,62 延長部
63,64 基準凸部

Claims (8)

  1. ディスクの面に沿って移動する移動ベースと、前記移動ベースに搭載された支持体と、前記支持体に弾性支持部材を介して微動自在に支持されたレンズホルダと、前記レンズホルダに設けられてディスクに向かう光を収束させる対物レンズとを有する光ピックアップ装置において、
    前記対物レンズの光軸を含み且つディスクの接線方向に延びる仮想面を接線方向垂直面としたときに、前記支持体と前記移動ベースのいずれか一方には、一対の基準凸部が、他方には前記基準凸部を案内する案内部が設けられ、前記基準凸部と前記案内部との摺接部が前記接線方向垂直面を挟んでディスクの半径方向に等距離の位置に設けられ、
    前記基準凸部が前記案内部に案内されることにより前記光軸の前記半径方向への倒れ調整が可能とされるとともに、前記一対の基準凸部と前記案内部との摺接部を支点として、前記光軸の前記接線方向への倒れ調整が可能とされており、
    前記それぞれの方向の倒れ調整を行った後に、前記移動ベース上で前記支持体を静止させる設定手段が設けられていることを特徴とする光ピックアップ装置
  2. 前記案内部は、前記接線方向垂直面上に曲率中心を有する円弧軌跡に沿って形成されている請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記円弧軌跡は、前記接線方向垂直面に直交する半径方向垂直面上に位置している請求項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記円弧軌跡の曲率中心は、対物レンズにおけるディスク側の焦点距離の基準となる主点の高さと一致しまたはその近傍に位置する請求項2または3記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記一対の基準凸部は、前記光軸と半径方向に並ぶ位置、またはその近傍に位置している請求項1ないし4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記設定手段は、前記支持体を前記移動ベースに向けて付勢する付勢部と、前記付勢部に対してディスクの半径方向へ位置ずれした箇所に設けられた半径方向調整部と、前記光軸を挟んで前記付勢部と逆の側に位置する接線方向調整部と、を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記接線方向調整部は、前記接線方向垂直面と一致し、またはその近傍に設けられている請求項6記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記支持体は、前記レンズホルダよりもディスクに近い位置に延び、さらにこの支持体の一部がディスクから離れる方向に延びて、この延びた部分に前記基準凸部または前記案内部が設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
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