JP2005127372A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過大な外力が加わらない通常使用時には、対象物を適正な位置に保持し、対象物に過大な外力が加わった場合にのみ、反力を増大させ、対象物の変位を抑制することができる衝撃吸収部材を提供する。
【解決手段】 当接面12aを基準としたときの支持部材11の端部11dの高さをh1a、第1の板ばね14の作用部位14aに外力が加わっていない状態において、当接面12aを基準としたときの作用部位14aおよびベース当接部位14bのそれぞれの高さを、h2aおよびh3aとした場合に、h2a−h1a>h3aの関係を満たし、同様に、h2b−h1b>h3bの関係を満たすことを特徴とする衝撃吸収部材1とした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ばねにより衝撃を吸収する衝撃吸収部材に関し、特に車両のサンシェードやサンルーフ等の車両用部品に好適に使用できる衝撃吸収部材に関する。
図8(a)に示すように、車両のサンルーフ30を適宜遮蔽させるためのサンシェード31は、サンルーフ30の側縁部30a,30aの下方に設けられたガイドレール32,32に、スライダ33,33,33,33を介して摺動自在に取り付けられている。このサンシェード31を、図8(b)に示すように、車両後方へスライドさせることにより、サンルーフ30から採光可能となる。
前記したガイドレール32,32の間隔は、製造誤差等により適正な間隔に保つことは必ずしも容易でないため、例えば、ガイドレール32,32の間隔が狭い場合は、スライダ33,33,33,33の円滑な摺動が妨げられ、場合によってはサンシェード31をスライドさせることができなくなってしまう。一方、ガイドレール32,32の間隔が広い場合は、ガイドレール32,32とスライダ33,33,33,33との間の摩擦が少なくなり、この結果、適宜の位置に開閉動作させたサンシェード31をその位置で固定させることができず、その使い勝手が悪いものとなる。
また、車両の走行中の振動等により、サンシェード31にガタ付きが発生するおそれがある。そのため、通常は、スライダ33,33,33,33に緩衝部材を備えたものを使用している。
例えば、特許文献1には、図9に示すように、サンシェード側部材34とガイドレール側部材35とからなるスライダ36を用いた例について記載されている。サンシェード側部材34は、その長手方向に亙る一方の側縁に位置する支持部34aに、その一端が支持された桿状の弾性片34bを有している。また、ガイドレール側部材35は基板35aを有し、この基板35aには、一対の側板35b、35bと、この一対の側板35b、35bに両端で連続する底板35c(図10参照)とが設けられている。そして、スライダ36は、図10に示すように、サンシェード側部材34を弾性片34bが設けられている側からガイドレール側部材35の一対の側板35b、35b間に収め入れることにより構成されている。
サンシェード側部材34は、ガイドレール側部材35の内側に設けられた溝縁面(図示せず)により、ガイドレール側部材35内からの抜け出しが規制された上で、ガイドレール側部材35内で移動可能となるように構成されている。また、サンシェード側部材34に設けられた弾性片34bがガイドレール側部材35の底板35cの内面に弾性的に当接し、サンシェード側部材34を前記底板35cから離れ出す方向に常時付勢している。これにより、前記したように一対のガイドレール32,32間の寸法が変化しても、弾性片34bによってガイドレール32,32に向けてサンシェード31を押し込む力を常に働かせることができるため、サンシェード31を一対のガイドレール32,32間において適宜の移動位置で固定することができる。
また、弾性片34bにより、車両の車幅方向の振動を吸収しているため、サンシェード31のガタ付きの発生を防止することができる。
このように、特許文献1に記載されたスライダ36を用いることにより、通常使用時においては、サンシェード31を適正な位置に保持することができる。
実開平7−23621号公報(段落0015〜0036、図1〜図7および図13)
しかし、前記した弾性片34bは、支持部34a(図9参照)により片持ち支持されているだけなので、弾性片34bに反力以上の外力が加わると、弾性片34bの先端部341b(図9参照)が、サンシェード側部材34の側面34c(図9参照)に当接し、弾性片34bが弾性変形できなくなる。これにより、サンシェード31のガタ付きが発生するおそれがある。
前記した不具合を防ぐために、図11に示すような、支持部34a´および支持部34dにより両持ち支持された弾性片34b´を有するサンシェード側部材34´とガイドレール側部材35´とからなるスライダ36´を用いた場合は、反力は増大するが、摺動抵抗も増大するため、サンシェード31を開閉する際の操作性が悪化する。このように、サンシェード31の適正な保持性と、過大な外力が加わったときの衝撃吸収性とを両立させることは従来技術では困難であった。
また、このような問題は、サンシェード以外の車両用部品、例えばサンルーフ等にも見受けられる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、過大な外力が加わらない通常使用時には、対象物を適正な位置に保持し、対象物に過大な外力が加わった場合にのみ、反力を増大させ、対象物の変位を抑制することができる衝撃吸収部材を提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明のうちの請求項1に記載された発明は、ベースと、このベースにその一端が片持ち支持されたばねとを有する衝撃吸収部材であって、前記ばねは、前記ばねの反力を伝える作用部位と、前記ベースに設けられた当接面に当接可能なベース当接部位とを備え、前記作用部位に前記ばねの反力以上の外力が加わったときに、前記ベース当接部位が前記当接面に当接することにより、前記ばねが両持ち支持されるように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の衝撃吸収部材は、ベースと、このベースにその一端が片持ち支持されたばねとを有し、このばねは、ばねの反力を伝える作用部位と、ベースに設けられた当接面に当接可能なベース当接部位とを備えており、作用部位にばねの反力以上の外力が加わったときに、ベース当接部位が当接面に当接することにより、ばねが両持ち支持されるように構成されている。これにより、過大な外力が加わらない通常使用時には、対象物を適正な位置に保持し、対象物に過大な外力が加わった場合にのみ、ばねが片持ち支持から両持ち支持に切り替わり(即ちばねの反力が増大し)、対象物の変位を抑制することができる。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の衝撃吸収部材において、前記ベースのうち、前記当接面を基準としたときの前記ばね側における最も高い位置に存在する端部の高さをh1とし、前記作用部位に外力が加わっていない状態において、前記当接面を基準としたときの前記作用部位および前記ベース当接部位のそれぞれの高さをh2およびh3とした場合に、h2−h1>h3の関係を満たすことを特徴とする。
請求項2に記載の衝撃吸収部材は、ベースのうち、当接面を基準としたときのばね側における最も高い位置に存在する端部の高さをh1とし、作用部位に外力が加わっていない状態において、当接面を基準としたときの作用部位およびベース当接部位のそれぞれの高さをh2およびh3とした場合に、h2−h1>h3の関係を満たしているため、例えば、請求項2に記載の衝撃吸収部材をサンシェードのスライダに適用した場合は、過大な外力が加わらない通常使用時には、作用部位からの反力により、対象物であるサンシェードをスムーズに開閉可能とする程度に保持し、過大な外力が加わった場合には、ガイドレールの内壁面に前記端部が当接する前に、ベース当接部位が当接面に弾性的に当接するため、作用部位からの反力およびベース当接部位からの反力により、サンシェードの変位を抑制し、サンシェードのガタ付きを防止することができる。
また、請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収部材において、前記ベース当接部位を傾斜形状としたことを特徴とする。
請求項3に記載の衝撃吸収部材は、ベース当接部位を傾斜形状としているため、ベース当接部位がその他の部位より変形し易くなっている。これにより、作用部位のみによる反力から、作用部位およびベース当接部位による反力へと切り替わる際の反力の変化による衝撃を吸収し、かつ、部品の製造誤差によるバラツキを吸収することができる。また、ベース当接部位の剛性を、ばねのその他の部位より弱くすることによっても、前記した効果と同様の効果を奏する(請求項4)。
このような衝撃吸収部材によれば、過大な外力が加わらない通常使用時には、対象物を適正な位置に保持し、対象物に過大な外力が加わった場合にのみ、反力を増大させ、対象物の変位を抑制することができる。
次に、本発明の実施形態に係る衝撃吸収部材について、適宜図面を参照して説明する。
参照する図1は、本発明の一実施形態に係る衝撃吸収部材を車両用サンシェードのスライダに適用した例で、車両の上側から見た平面図である。図2は、スライダ(本発明の一実施形態に係る衝撃吸収部材)の全体斜視図である。図3は、スライダの平面図で、このうち(a)は図2のA矢視方向から見た平面図であり、(b)は、図2のB矢視方向から見た平面図である。図4は、スライダをガイドレール内に嵌合させた状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るスライダ1,1,1,1は、サンルーフ2の側縁部2a,2aの下方に設けられた一対のガイドレール3,3に対して、サンシェード4を摺動自在に組み付けるために用いられる。即ち、スライダ1,1,1,1は、サンシェード4のガイドレール3、3に向き合った側縁部4a,4aの適宜の位置に一側部が組み付けられると共に、他側部を断面略コ字状に形成されているガイドレール3、3内に摺動自在に嵌合させることにより、サンシェード4をガイドレール3、3に摺動自在に支持させるように用いられる。なお、スライダ1,1,1,1は、それぞれ特許請求の範囲にいう「衝撃吸収部材」に相当する。
また、図2に示すように、スライダ1は、それぞれが略直方体形状を呈する支持部材11、当接部材12および取り付け部材13の各部材が一体形成されたベース10と、支持部材11に一体形成された第1の板ばね14と、同じく一体形成された第2の板ばね15とを有している。この第1の板ばね14および第2の板ばね15はそれぞれ、支持部材11に設けられた支持部11aおよび支持部11bに片持ち支持されている。また、支持部材11は、ガイドレール3内の上部壁面3a(図4参照)に面する端部11cと、ガイドレール3内の側部壁面3b(図4参照)に面する端部11dとを有している。
また、第1の板ばね14は、第1の板ばね14の反力を伝える作用部位14aと、作用部位14aに第1の板ばね14の反力以上の外力が加わったときに当接部材12に設けられた当接面12aに当接するベース当接部位14bとを備えている。同様に、第2の板ばね15は、作用部位15aと、当接部材12に設けられた当接面12bに当接するベース当接部位15bとを備えている。また、取り付け部材13は、サンシェード4に取り付けるためのねじ孔13aおよびねじ孔13bが設けられている。なお、第1の板ばね14および第2の板ばね15は、それぞれ特許請求の範囲にいう「ばね」に相当する。
また、図3(a)に示すように、スライダ1は、当接面12aを基準としたときの支持部材11の端部11dの高さをh1a、第1の板ばね14の作用部位14aに外力が加わっていない状態において、当接面12aを基準としたときの作用部位14aおよびベース当接部位14bのそれぞれの高さを、h2aおよびh3aとした場合に、h2a−h1a>h3aの関係を満たしている。同様に、図3(b)に示すように、当接面12bを基準としたときの支持部材11の端部11cの高さをh1b、第2の板ばね15の作用部位15aに外力が加わっていない状態において、当接面12bを基準としたときの作用部位15aおよびベース当接部位15bのそれぞれの高さをh2bおよびh3bとした場合に、h2b−h1b>h3bの関係を満たしている。なお、支持部材11の端部11dは、当接面12aに対する特許請求の範囲にいう「最も高い位置に存在する端部」に相当し、同じく、支持部材11の端部11cは、当接面12bに対する特許請求の範囲にいう「最も高い位置に存在する端部」に相当する。
また、ベース当接部位14b[図3(a)]の当接面12a側に傾斜面141bが設けられ、同様にベース当接部位15b[図3(b)]の当接面12b側に傾斜面151bが設けられている。また、ベース当接部位14bおよびベース当接部位15bのそれぞれの先端部142bおよび先端部152bは、劣化を防ぐために断面が曲面形状を呈するように形成されている。
また、図4に示すように、スライダ1は、サンシェード4に設けられたねじ孔4bと取り付け部材13のねじ孔13a(図2参照)とにねじ16aを連通させて、裏側からナット(図示せず)で固定し、同様に、サンシェード4に設けられたねじ孔4cと取り付け部材13のねじ孔13b(図2参照)とにねじ16bを連通させて、裏側からナット(図示せず)で固定することにより、サンシェード4に取り付けられている。
また、スライダ1がガイドレール3内に嵌合された状態において(図4)、第1の板ばね14の作用部位14aが、ガイドレール3内の側部壁面3bに弾性的に当接し、図示はしないがその他の3つのスライダ1,1,1も同様に、作用部位14aが側部壁面3bに弾性的に当接している。これにより、それぞれのスライダ1,1,1,1に設けられた第1の板ばね14が、ガイドレール3内の側部壁面3bに向けて常時付勢しているので、車両の幅方向においてサンシェード4を適正な位置に保持することができる。
また、スライダ1がガイドレール3内に嵌合された状態において(図4)、第2の板ばね15の作用部位15aが、ガイドレール3内の上部壁面3aに弾性的に当接し、更に、支持部材11、当接部材12および取り付け部材13のそれぞれの底面からなるスライダ摺動面1aが、ガイドレール3内の下部壁面3cに当接している。また、図示はしないが、その他の3つのスライダ1,1,1も同様に、作用部位15aが上部壁面3aに弾性的に当接し、スライダ摺動面1aが、下部壁面3cに当接している。これにより、それぞれのスライダ1,1,1,1に設けられた第2の板ばね15が、ガイドレール3内の上部壁面3aに向けて常時付勢しているので、車両の上下方向においてサンシェード4を適正な位置に保持することができる。
次に、このように構成されるスライダ1に外力が加わったときの作動を、図5および図6を参照して説明する。図5は、図4のC−C線断面図であり、このうち、(a)は、スライダ1に備えた第1の板ばね14に過大な外力が加わっていない状態(通常使用時)を示し、(b)は、第1の板ばね14に加わる外力により、ベース当接部位14bの先端部142b[図3(a)参照]が当接面12aに当接した状態を示し、(c)は、第1の板ばね14に加わる外力により、ベース当接部位14bの傾斜面141b[図3(a)参照]が弾性的に当接した状態を示す。また、図6は、第1の板ばね14に加わる外力と、この外力による作用部位14aのサンシェード4側への変位との関係を示すグラフである。
図5(a)に示すように、第1の板ばね14は、通常使用時においては、支持部11aに片持ち支持された状態(即ち、ベース当接部位14bが当接面12aに当接していない状態)であるため、通常使用時に車両の幅方向に加わる外力F1に対して、作用部位14aからの反力f1により、サンシェード4をスムーズに開閉可能とする程度に適正に保持している。
続いて、図5(b)に示すように、車両の幅方向の衝撃により、作用部位14aからの反力f1より大きい外力F2が加わると、支持部材11の端部11dが、ガイドレール3内の側部壁面3bに当接する前に、ベース当接部位14bの先端部142bが当接面12aに当接し、第1の板ばね14が両持ち支持に切り替わる。更に、外力が増すと、図5(c)に示すように、ベース当接部位14bの先端部142bが図中右方向に摺動し、ベース当接部位14bが変形する。これにより、ベース当接部位14bの傾斜面141bが当接面12aに弾性的に当接する。この図5(c)においては、第1の板ばね14に、作用部位14aに対する外力F3と、ベース当接部位14bに対する外力F4が加わる。この際、外力F3に対しては、作用部位14aからの反力f2が働き、外力F4に対しては、ベース当接部位14bからの反力f3が働く。これにより、車両の幅方向の衝撃を吸収し、サンシェード4の変位を抑制することができる。
また、図5(b)および図5(c)に示す状態は、それぞれ図6における点Dおよび点Eに相当する。前記したように、ベース当接部位14bに傾斜面141bを設けて、ベース当接部位14bを傾斜形状としたことによって、図6に示すように、直線F(片持ち支持)の傾きから直線G(両持ち支持)の傾きへと第1の板ばね14の弾性係数が切り替わる際、点Dから点Eにかけてなだらかに変化させることができる。即ち、作用部位14aのみによる反力f1から、作用部位14aおよびベース当接部位14bによる反力(f2+f3)へと切り替わる際の反力の変化による衝撃を吸収することができる。
また、ベース当接部位14bを傾斜形状としたことによって、部品の製造誤差によるバラツキ、例えば、製造誤差によるガイドレール3,3の間隔のバラツキ等を吸収することができる。なお、反力の切り替えのタイミングは、h1a、h2aおよびh3a(図3参照)の値や、傾斜面141bの傾斜角度等により調整することができる。また、ベース当接部位14bの内部を中空構造とする等により、ベース当接部位14bの剛性を、第1の板ばね14のその他の部位より弱くすることによっても、前記した効果と同様の効果を奏する。
また図示はしないが、第2の板ばね15についても、前記した第1の板ばね14と同様に作動する。これにより、サンシェード4のスムーズな開閉動作を妨げることなく、車両の上下方向に対するサンシェード4の位置を適正に保持することができる。更に、車両の上下方向の衝撃により、過大な外力が加わっても、車両の上下方向の衝撃を吸収するため、サンシェード4の変位を抑制することができる。
次に、本発明の衝撃吸収部材の前記実施形態とは異なる変形例を、前記実施形態の図3(a)に対応する図7を参照して説明する。なお、前記実施形態と同一構成のものについては、同一の符号を付して、その説明は省略するものとする。
変形例に係るスライダ20は、前記実施形態のスライダ1に対し、第1の板ばねおよび第2の板ばねの形状のみが異なる。即ち、図7に示すように、スライダ20の第1の板ばね21は、第1の作用部位21aと、ベース当接部位21bと、第2の作用部位21cとを備えている。また、図示はしないが、スライダ20の第2の板ばね22も、第1の作用部位と、ベース当接部位と、第2の作用部位とを備えている。
また、第1の板ばね21は、当接面12aを基準としたときの支持部材11の端部11dの高さをh1c、第1の作用部位21aおよび第2の作用部位21cに外力が加わっていない状態において、当接面12aを基準としたときの作用部位21a、ベース当接部位21bおよび第2の作用部位21cのそれぞれの高さを、h2c、h3cおよびh4cとした場合に、h2c−h1c>h2c−h4c>h3cの関係を満たしている。また、図示はしないが、第2の板ばね22も同様の関係を満たしている。
このスライダ20をサンシェード4に取り付けた場合において、車両の幅方向の衝撃により、第1の作用部位21aからの反力より大きい外力が加わると、ベース当接部位21bが当接面12aに弾性的に当接する。これにより、第1の板ばね21が片持ち支持から両持ち支持に切り替わるため、サンシェード4の変位を抑制することができる。そして、外力が更に増大した場合は、第2の作用部位21cがガイドレール3内の側部壁面3b(図4参照)に弾性的に当接する。この際、支持部材11の端部11dの当接面12aを基準としたときの高さh1cが、前記したような位置関係を満たしているので、ガイドレール3内の側部壁面3bに当接しない。これにより、外力に対し、第1の作用部位21a、ベース当接部位21bおよび第2の作用部位21cからの反力を働かせることができるため、車両の幅方向の衝撃吸収能力が増し、サンシェード4の変位を更に抑制することができる。また、第2の板ばね22についても、前記した第1の板ばね21と同様に作動する。これにより、車両の上下方向の衝撃吸収能力が増し、サンシェード4の変位を更に抑制することができる。
以上、好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、車両の幅方向および上下方向の変位を抑制するために、それぞれ第1の板ばねおよび第2の板ばねを設けたが、幅方向または上下方向のいずれか一方向のみの変位を抑制するように板ばねを設けてもよい。また、前記実施形態では板ばねを用いたが、本発明に用いられるばねはこれに限定されない。更に、前記実施形態では、本発明の衝撃吸収部材をサンシェードのスライダに適用した例について説明したが、例えば、サンルーフのスライダやステアリングダンパー等のショックアブソーバーに適用してもよい。
本発明の一実施形態に係る衝撃吸収部材を車両用サンシェードのスライダに適用した例で、車両の上側から見た平面図である。 スライダ(本発明の一実施形態に係る衝撃吸収部材)の全体斜視図である。 スライダの平面図であり、(a)は図2のA矢視方向から見た平面図、(b)は、図2のB矢視方向から見た平面図である。 スライダをガイドレール内に嵌合させた状態を示す斜視図である。 図4のC−C線断面図であり、(a)は、スライダに備えた第1の板ばねに過大な外力が加わっていない状態(通常使用時)を示し、(b)は、第1の板ばねに加わる外力により、ベース当接部の先端部が当接面に当接した状態を示し、(c)は、第1の板ばねに加わる外力により、ベース当接部の傾斜面が弾性的に当接した状態を示す。 第1の板ばねに加わる外力と、この外力による作用部位のサンシェード側への変位との関係を示すグラフである。 変形例に係るスライダの平面図である。 サンシェードの平面図であり、(a)は閉じた状態、(b)は開いた状態を示す。 従来のスライダの分解斜視図である。 従来のスライダの平面図である。 両持ち支持された弾性片を有するスライダの分解斜視図である。
符号の説明
1 スライダ(衝撃吸収部材)
10 ベース
11c 端部
11d 端部
12a 当接面
12b 当接面
14 第1の板ばね
14a 作用部位
14b ベース当接部位
15 第2の板ばね
15a 作用部位
15b ベース当接部位
20 スライダ(衝撃吸収部材)
21 第1の板ばね
21a 第1の作用部位
21b ベース当接部位
22 第2の板ばね

Claims (4)

  1. ベースと、このベースにその一端が片持ち支持されたばねとを有する衝撃吸収部材であって、
    前記ばねは、前記ばねの反力を伝える作用部位と、前記ベースに設けられた当接面に当接可能なベース当接部位とを備え、
    前記作用部位に前記ばねの反力以上の外力が加わったときに、前記ベース当接部位が前記当接面に当接することにより、前記ばねが両持ち支持されるように構成したことを特徴とする衝撃吸収部材。
  2. 前記ベースのうち、前記当接面を基準としたときの前記ばね側における最も高い位置に存在する端部の高さをh1とし、前記作用部位に外力が加わっていない状態において、前記当接面を基準としたときの前記作用部位および前記ベース当接部位のそれぞれの高さをh2およびh3とした場合に、h2−h1>h3の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記ベース当接部位を傾斜形状としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衝撃吸収部材。
  4. 前記ベース当接部位の剛性を、前記ばねのその他の部位より弱くしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の衝撃吸収部材。
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