JP2005127235A - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン出力が抑制されてもジェネレータ7の出力低下を抑制する。
【解決手段】 エンジントルクTeが抑制されて、エンジン回転数Neが所定値Ne1未満まで低下したときに、有段変速機6をローギヤ19からハイギヤ2へシフトして、その変速比を増速側に変更する(ステップS43)。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車輪を駆動するエンジンからの動力を得て発電を行う発電機を備えた車両用駆動制御装置に関するものである。
従来、エンジンで駆動する車輪が加速スリップしたときに、先ずエンジンに対する発電機の負荷トルクを増加させて加速スリップの抑制を図り、この発電機の負荷トルクだけで加速スリップを抑制できないときには、直接、エンジン出力を抑制して加速スリップを抑制するものがあった(特許文献1参照)。
特開2002−218605号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例のように、発電機の負荷トルクで車輪の加速スリップを抑制しきれないときに、単にエンジン出力を抑制すると、その分、発電機の回転数も抑制されて発電機の出力が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に着目してなされたものであり、運転者の加速指示とは別の条件でエンジン出力が抑制されても発電機の出力低下を抑制できる車両用駆動制御装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用駆動制御装置は、出力抑制手段が運転者の加速指示とは別の条件で内燃機関の出力を抑制するときに、内燃機関から発電機への動力伝達経路に介装された変速機構の変速比を増速側に変更することを特徴としている。
本発明によれば、運転者の加速指示とは別の条件で内燃機関の出力が抑制されるときに、内燃機関から発電機への動力伝達経路に介装された変速機構の変速比を増速側に変更することで、発電機の回転数が増加し、発電機の出力低下を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明における第1実施形態の概略構成図であり、前輪1FL・1FRを、エンジン2(内燃機関)で駆動する主駆動輪とし、後輪1RL・1RRを、電動モータ3(電動機)で駆動可能な補助駆動輪とする所謂スタンバイ型の4輪駆動車両である。
エンジン2の出力は、トルクコンバータを有する自動変速機4(変速機)、及びディファレンシャルギヤ5を順に介して前輪1FL・1FRに伝達されると共に、有段変速機6(変速機構)を介してジェネレータ7(発電機)にも伝達される。ジェネレータ7は、有段変速機6を介して伝達される動力によって発電を行い、発電した電力はパワーケーブル8を通じて電動モータ3へ直接供給される。電動モータ3の出力は、減速機9、クラッチ10、及びディファレンシャルギヤ11を順に介して後輪1RL・1RRに伝達される。
ここで、エンジン2の出力は、吸気管路12(例えば、インテークマニホールド)に設けられたスロットルバルブ13の開度を調節するエンジンコントローラ14によって制御される。エンジンコントローラ14は、通常、アクセルセンサ15で検出されるアクセルペダル16の操作(加速指示)量に応じて、スロットルバルブ13に連結されたスロットルモータ17の回転角を制御する。また、エンジンコントローラ14は、4WDコントローラ18からの出力抑制指令が入力されると、運転者のアクセル操作量に係らず、エンジントルクTeを出力抑制指令に応じた目標エンジントルクTe*に抑制するように構成されている。
さらに、有段変速機6は、エンジン回転軸2a及びジェネレータ回転軸7a間で動力を伝達可能な2段のローギヤ19及びハイギヤ20と、これらローギヤ19及びハイギヤ20の何れか一方に切換えるシフト制御装置21とで構成されており、このシフト制御装置21は、4WDコントローラ18からの変速制御指令に応じてローギヤ19又はハイギヤ20の切換えを行う。
また、ジェネレータ7は、図2に示すように、発電電圧Vを調整するトランジスタ式のレギュレータ22を備えており、このレギュレータ22が4WDコントローラ18からの発電制御指令に応じて界磁電流Igを調整することによりジェネレータ7の発電電圧Vが制御される。
また、パワーケーブル8の途中に設けられたジャンクションボックス23には、メインリレー24と電流センサ25とが設けられている。メインリレー24は、4WDコントローラ18からのリレー制御指令に応じて電動モータ3に対する電力供給のON/OFFを行い、電流センサ25は、電動モータ3へ通電される電機子電流Iaを検出し4WDコントローラ18に出力する。さらに、ジャンクションボックス23では、内蔵されたモニター回路により、ジェネレータ7による発電電圧Vと、モータ誘起電圧Eとが検出され4WDコントローラ18に出力される。
また、電動モータ3は、4WDコントローラ18からのモータ制御指令に応じて界磁電流Imが制御されることにより、駆動トルクTmが調整される。また、電動モータ3は、内蔵されたサーミスタ26によりモータ温度が検出されると共に、モータ回転センサ27によりモータ回転数Nmが検出されており、各検出信号が4WDコントローラ18に出力される。
また、クラッチ10は、4WDコントローラ18からのクラッチ制御指令に応じて、締結状態と非締結状態の切換えを行う。
なお、4WDコントローラ20には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転センサ28、スロットルバルブ13のスロットル開度θを検出するスロットルセンサ29、及び各車輪速VwFL〜VwRRを検出する車輪速センサ30FL〜30RRの各検出信号も入力される。
次に、4WDコントローラ18で実行する4WD制御処理及び変速制御処理を、夫々、図3及び図8のフローチャートに従って説明する。
先ず、4WD制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎に実行され、図3に示すように、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を演算するステップS1の負荷トルク演算処理と、目標負荷トルクTg*を制限するステップS2の負荷トルク制限処理と、目標負荷トルクTg*に基づいてジェネレータ7の発電を制御し、且つ電動モータ3を駆動制御するステップS3のG/M制御処理と、を順次実行する。なお、4WDコントローラ18は、電動モータ3を駆動制御する際、メインリレー24へのリレー制御指令を出力して電動モータ3への電力供給をON状態に制御し、且つクラッチ10へのクラッチ制御指令を出力してクラッチ10を締結状態に制御しているものとする。
ここで、上記ステップS1の負荷トルク演算処理では、図4に示すように、先ずステップS10で、主駆動輪としての前輪1FL・1FRのスリップ速度ΔVFを算出する。このスリップ速度ΔVFは、例えば、前輪1FL・1FRの平均車輪速から、後輪1RL・1RRの平均車輪速を減じて算出する。
続くステップS11では、スリップ速度ΔVFが所定値(ここでは、0)より大きいか否かを判定する。この判定結果がΔVF≦0であるときには、前輪1FL・1FRが加速スリップしていないと判断し、ステップS12に移行してからエンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を0に設定して負荷トルク演算処理を終了する。
一方、上記ステップS11の判定結果がΔVF>0であるときには、前輪1FL・1FRが加速スリップしていると判断してステップS13に移行する。
ステップS13では、スリップ速度ΔVFに基づき、前輪1L・1Rの加速スリップを抑えるために必要なジェネレータ7の負荷トルク増加分ΔTgを下記(1)式に従って算出する。ここで、K1は係数である。
ΔTg=K1・ΔVF ………(1)
続くステップS14では、ジェネレータ7の負荷トルクTgを、下記(2)式に従って算出する。ここで、Vはジェネレータ7の発電電圧、Iaは電機子電流、Ngはジェネレータ7の回転数、K2は係数、K3は効率である。なお、ジェネレータ7の回転数Ngは、エンジン回転数Neにプーリ比を乗じて算出する。
Tg=K2・V・Ia/(K3・Ng) ………(2)
続くステップS15では、下記(3)式に従って、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*を算出して負荷トルク演算処理を終了する。
Tg*=Tg+ΔTg ………(3)
次に、前記ステップS2の負荷トルク制限処理では、図5に示すように、先ずステップS20で、目標負荷トルクTg*がジェネレータ7の容量で定まる最大負荷トルクTgMAXより大きいか否かを判定する。この判定結果がTg*>TgMAXであるときには、ステップS21に移行して目標負荷トルクTg*を最大負荷トルクTgMAXに制限してからステップS22に移行する。一方、判定結果がTg*≦TgMAXであるときには、そのまま負荷トルク制限処理を終了する。
ステップS22では、目標負荷トルクTg*が最大負荷トルクTgMAXを上回った分の超過トルクΔTgを下記(4)式に従って算出する。
ΔTg=Tg*−TgMAX ………(4)
続くステップS23では、図6に示すような制御マップを参照し、エンジン回転数Neをパラメータとしてスロットル開度θから現在のエンジントルクTeを算出する。
続くステップS24では、エンジントルクTeを超過トルクΔTg分だけ抑制する目標エンジントルクTe*を下記(5)式に従って算出する。
Te*=Te−ΔTg ………(5)
続くステップS25では、エンジントルクTeを目標エンジントルクTe*まで抑制させる出力抑制指令を、エンジンコントローラ14へ出力してから負荷トルク制限処理を終了する。
次に、前記ステップS3のG/M制御処理では、図7に示すように、先ずステップS30で、スリップ速度ΔVFが0より大きいか否かを判定する。この判定結果がΔVF≦0であるときには、前輪1FL・1FRは加速スリップしていないと判断し、そのままG/M制御処理を終了する。一方、上記ステップS30の判定結果がΔVF>0であるときには、前輪1FL・1FRが加速スリップしていると判断してステップS31に移行する。
ステップS31では、フローチャート内で示すような制御マップを参照して、モータ回転数Nmから目標モータ界磁電流Im*を算出する。ここで、目標界磁電流Im*は、モータ回転数Nmが高速域に達すると、公知の弱め界磁制御によって小さくされる。すなわち、電動モータ3が高速回転すると誘起電圧が上昇してモータトルクTmが低下するので、界磁電流Imを小さくすることで誘起電圧の上昇を抑制し、モータトルクTmの低下防止を図る。
続くステップS32では、電動モータ3の界磁電流Imを目標界磁電流Im*に調整するモータ制御指令を電動モータ3に出力する。
続くステップS33では、目標負荷トルクTg*に基づいて目標モータトルクTm*を算出する。
続くステップS34では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、目標モータトルクTm*をパラメータとして電動モータ3の目標界磁電流Im*から目標電機子電流Ia*を算出する。
続くステップS35では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、目標界磁電流Im*をパラメータとしてモータ回転数Nmから電動モータ3の誘起電圧Eを算出する。
続くステップS36では、下記(6)式に従って、ジェネレータ7で発電する目標電圧V*を算出する。ここで、Rは電動モータ3のコイルとパワーケーブル9の合成抵抗である。
*=Ia*・R+E ………(6)
続くステップS37では、ジェネレータ7の発電電圧Vを目標電圧V*と一致させるためにジェネレータ7の界磁電流Igを調整する発電制御指令をレギュレータ22に出力してG/M制御処理を終了する。
さらに、変速制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎に実行され、図8に示すように、先ずステップS40で、有段変速機6がローギヤ19にシフトされた状態にあるか否かを判定する。ここで、有段変速機6が、ハイギヤ20にシフトされた状態にあるときには後述するステップS44に移行し、逆にローギヤ19にシフトされた状態にあるときにはステップS41に移行する。
ステップS41では、前述した負荷トルク制限処理でエンジン出力が抑制されているか否かを判定する。ここで、エンジン出力が抑制されていないときには所定のメインプログラムに復帰し、逆にエンジン出力が抑制されているときにはステップS42に移行する。
ステップS42では、エンジン回転数Neが所定値Ne1より小さいか否かを判定する。この判定結果がNe≧Ne1であるときには、十分なジェネレータ回転数が得られると判断して所定のメインプログラムに復帰し、判定結果がNe<Ne1であるときには、十分なジェネレータ回転数が得られないと判断してステップS43に移行する。
ステップS43では、ローギヤ19からハイギヤ20にシフトさせる変速制御指令を、シフト制御装置21に出力してから所定のメインプログラムに復帰する。
また、前記ステップS40で有段変速機6がハイギヤ20にシフトされた状態にあると判定され移行するステップS44では、後輪車速VwRL及びVwRRから算出される自車速Vが0より大きいか否かを判定する。この判定結果がV=0であるときにはステップS45に移行し、ハイギヤ20からローギヤ19にシフトさせる変速制御指令を、シフト制御装置21に出力してから所定のメインプログラムに復帰する。一方、判定結果がV>0であるときには、ステップS46に移行する。
ステップS46では、エンジン回転数Neが所定値NeMAX未満であるか否かを判定する。この所定値NeMAXは、十分なジェネレータ回転数が得られる値としてもよいし、ジェネレータ7の耐久限界回転数に対応する値としてもよい。そして、判定結果がNe≧NeMAXであるときには前記ステップS45に移行し、一方、判定結果がNe<NeMAXであるときには、そのまま所定のメインプログラムに復帰する。
以上、図4におけるステップS10〜S15の処理と、図7におけるステップS33〜S37の処理とが負荷トルク制御手段に対応し、図5におけるステップS20及びS21の処理が負荷トルク制限手段に対応し、図5におけるステップS22〜ステップS25の処理が出力抑制手段に対応し、図8におけるステップS41〜S43の処理が変速制御手段に対応している。
次に、上記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、アクセルペダル16が大きく踏込まれたり、或いは降雨路、雪路、凍結路等のように路面の摩擦係数が低かったりして、エンジン2によって駆動される前輪1FL・1FRが加速スリップしたとする。
このとき、エンジン2に対するジェネレータ7の目標負荷トルクTg*が、前輪1FL・1FRのスリップ速度ΔVFに応じて算出され(ステップS13〜S15)、この目標負荷トルクTg*に基づいてジェネレータ7の発電が開始される(ステップS33〜S35)。こうして、加速スリップで損失する回転エネルギーを電気エネルギーに変換するときに、エンジン2の出力が抑制されることになり、前輪1FL・1FRの加速スリップを抑制することができる。
そして、ジェネレータ7で発電された電力を電動モータ3に供給し、この電動モータ3によって後輪1RL・1RRを駆動することにより(ステップS31、S32)、エネルギー効率を向上させるだけでなく、スムーズで安定した発進性能および走行性能を発揮することができる。
ところで、目標負荷トルクTg*に基づいて発電を行う際、目標負荷トルクTg*は、ジェネレータ7の容量で定まる最大負荷トルクTgMAXで制限される(ステップS21、S22)。このため、ジェネレータ7の負荷トルクだけでは、エンジン出力を十分に抑制して加速スリップを抑制することができないので、目標負荷トルクTg*を制限したΔTg分だけ、直接、エンジン出力を抑制する所謂トラクションコントロール(TCS:Traction Control System)によって前輪1FL・1FRの加速スリップを確実に抑制する(ステップS22〜S25)。
このとき、エンジントルクTeを抑制した分だけ、ジェネレータ回転数Ngが低下するので、その低下量によってはジェネレータ7の発電電圧Vが不足してしまい、結果的に電動モータ3による後輪1RL・1RRの駆動力が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、図9に示すように、時点t1でエンジン出力の抑制に応じてエンジン回転数Neが低下し始め、その後の時点t2でエンジン回転数Neが所定値Ne1未満まで抑制されたら、有段変速機6の変速比を増速側に変更する、すなわち有段変速機6をローギヤ19からハイギヤ20へシフトする(ステップS43)。これにより、エンジン回転数Neが抑制されてもジェネレータ回転数Ngを増加させることができるので、ジェネレータ7の出力低下を確実に抑制することができる。その結果、前輪1FL・1FRの加速スリップを抑制しつつ、後輪1RL・1RRの駆動力低下を抑制することができ、4輪駆動としての安定を向上させることができる。
その後は、エンジン回転数Neが増加して所定値NeMAXを上回ると、ジェネレータ7の過回転を防止するために、再び有段変速機6をハイギヤ20からローギヤ19にシフトする。また、車両が停止して自車速Vが0となるときにも有段変速機6をローギヤ19に戻す。因みに、ジェネレータ7による発電を終了し、後輪1RL・1RRの駆動を停止して4輪駆動から2輪駆動の状態に移行するときにも、有段変速機6をローギヤ19に戻すものとする。
なお、上記第1実施形態では、有段変速機6の変速数が2段で構成されているが、これに限定されるものではなく、3段以上あってもよい。この場合、エンジン出力の抑制に伴って低下するエンジン回転数Neに応じて、有段変速機6の変速比を段階的に増速側へ変更すればよい。
また、上記第1実施形態では、エンジン出力の抑制によりエンジン回転数Neが所定値Ne1未満となるときに、有段変速機6の変速比を増速側に変更しているが、これに限定されるものではない。例えば、エンジン出力の抑制が開始されて、エンジン回転数Neの低下量が所定値を超えたときに、有段変速機6の変速比を増速側に変更するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、エンジン回転数Neに応じて有段変速機6の変速比を増速側に変更しているが、これに限定されるものではない。例えば、エンジン回転数Neの低下は電動モータ3の出力トルクTmに反映されるので、例えばこのモータトルクTmに応じて有段変速機6の変速比を増速側に変更したり、或いはエンジン回転数Ne及びモータトルクTmの双方に応じて有段変速機6の変速比を変更したりしてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、目標電圧V*に応じて界磁電流Igを調整することによりジェネレータ7の発電を制御しているが、これに限定されるものではない。例えば、目標電機子電流Ia*と実際の電機子電流Iaとの偏差ΔIaに比例制御ゲインを乗じてジェネレータ界磁電流Igを算出し、このジェネレータ界磁電流Igに応じて算出するデューティ比に基づいてジェネレータ7の発電を制御してもよい。
さらに、上記第1実施形態では、ジェネレータ7で発電した電力を電動モータ3のみに供給しているが、これに限定されるものでなく、バッテリ、点火装置、始動装置、エアコンディショナ等、他の電装品に供給してもよい。
また、上記第1実施形態では、ジェネレータ7の負荷トルクだけでは車輪の加速スリップを抑制しきれないときに、トラクションコントロールを作動させているが、これに限定されるものではない。すなわち、車輪の加速スリップ度合が所定値を上回ったら、直ちにトラクションコントロールを作動させてもよく、これによれば、車輪が加速スリップしたときに、エンジン2に対するジェネレータ7の負荷トルクと、トラクションコントロールによるエンジン出力の抑制とにより、車輪の加速スリップを速やかに抑制することができる。
また、上記第1実施形態では、出力抑制手段として車輪の加速スリップを抑制するトラクションコントロールが作動したときに、ジェネレータ7の出力不足を抑制する場合について説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、コーナリング中の横滑りを抑制する所謂スタビリティコントロール(VDC:Vehicle Dynamics Control)の作動によってエンジン出力が抑制されるようなときにも、本発明を適用してジェネレータ7の出力不足を抑制することができる。要は、運転者のアクセル操作(加速指示)とは別の条件でエンジン出力を抑制する装置(出力抑制手段)が作動するときには、本発明を適用することができる。
また、上記第1実施形態では、前輪1FL・1FRが加速スリップしたときにだけ、ジェネレータ7の発電を開始して後輪1RL・1RRを駆動しているが、これに限定されるものでなく、前輪1FL・FRが加速スリップしていないときであっても、アクセル開度等に応じてジェネレータ7の発電を開始して後輪1RL・1RRを駆動してもよい。
また、上記第1実施形態では、前輪1FL・1FRをエンジン2で駆動する主駆動輪とし、後輪1RL・1RRを電動モータ3で駆動可能な補助駆動輪としているが、これに限定されるものではなく、後輪1RL・1RRを主駆動輪とし、前輪1FL・1FRを補助駆動輪としてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、本発明を4輪車両に適用しているが、2輪車両や3輪車両、或いは5輪以上の車両に適用してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。
この第2実施形態の概略構成図は、前述した第1実施形態において、エンジン2とジェネレータ7との間に介装された変速機構を無段変速機で構成したものである。
そこで、第2実施形態の概略構成図は、図10に示すように、前述した有段変速機6に換えてベルト式無段変速機31を用いることを除いては、図1と同様の構成を有するので、図1との対応部分には同一符号を付し、詳細説明はこれを省略する。
ベルト式無段変速機31は、エンジン回転軸2a及びジェネレータ回転軸7aに夫々連結され溝幅を軸方向に変更可能なプライマリープーリ32(エンジン側)及びセカンダリープーリ33(ジェネレータ側)と、プーリ32及33の間で動力を伝達するスチールベルト34と、各プーリ32及び33の溝幅を油圧制御してスチールベルト34の巻付け半径を変更することにより、エンジン回転軸2a及びジェネレータ回転軸7aの変速比を連続的無段階に変更する変速制御装置35とで構成されている。この変速制御装置35は、4WDコントローラ18からの変速制御指令に応じて変速比の変更を行う。
そして、変速制御処理では、図11に示すように、先ず、ステップS50で、ベルト式無段変速機31の変速比ρ(=ジェネレータ回転数Ng/エンジン回転数Ne)が、ローギヤに相当する初期値ρSETに設定されているか否かを判定する。ここで、初期値ρSETに設定されていないときには後述するステップS54に移行し、逆に初期値ρSETに設定されているときにはステップS51に移行する。
ステップS51では、前述した負荷トルク制限処理でエンジン出力の抑制が開始されたか否かを判定する。ここで、エンジン出力の抑制が開始されていないときには前記ステップS50に戻り、逆にエンジン出力の抑制が開始されたときにはステップS52に移行する。
ステップS52では、ベルト式無段変速機31の目標変速比ρ*を下記(7)式に従って算出する。ここで、Neは現在のエンジン回転数で、Ng*は目標ジェネレータ回転数であり、この目標ジェネレータ回転数Ng*は、エンジン出力の抑制が開始されたときのジェネレータ回転数としてもよいし、目標モータトルクTm*から算出する値としてもよい。
ρ*=Ng*/Ne ………(7)
続くステップS53では、変速比ρを目標変速比ρ*に一致させる変速制御指令を、変速制御装置35に出力してから前記ステップS50に戻る。
また、前記ステップS50で変速比ρが初期値ρSETに設定されていないと判定されて移行するステップS54では、後輪車速VwRL及びVwRRから算出される自車速Vが0より大きいか否かを判定する。この判定結果がV=0であるときにはステップS55に移行し、変速比ρを初期値ρSETに復帰させる変速制御指令を、変速制御装置35に出力してから前記ステップS50に戻る。一方、判定結果がV>0であるときには、ステップS56に移行する。
ステップS56では、エンジン回転数Neが所定値Ne2未満であるか否かを判定する。この所定値Ne2は、エンジン出力の抑制が開始されたときのエンジン回転数としてもよいし、十分なジェネレータ回転数が得られる値としてもよい。そして、判定結果がNe≧Ne2であるときには前記ステップS55に移行し、一方、判定結果がNe<Ne2であるときには前記ステップS52に移行する。
以上、図11におけるステップS51〜S53の処理が変速制御手段に対応している。
次に、上記第2実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、エンジン出力の抑制が開始され、図12に示すように、時点t3でエンジン回転数Neが低下し始めたとする。そこで、先ず目標ジェネレータ回転数Ng*を得るための目標変速比ρ*を算出し(ステップS52)、次いでベルト式無段変速機31の変速比ρを目標変速比ρ*に変更する(ステップS53)。
これにより、エンジン回転数Neが抑制されてもジェネレータ回転数Ngを増加させることができるので、ジェネレータ7の出力低下を確実に抑制することができる。しかも、エンジン2とジェネレータ7との変速比ρを自在に調整することができるので、エンジン回転数Neが抑制された分ジェネレータ回転数を増加させて、ジェネレータ出力を最適化することができる。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
なお、上記第2実施形態では、エンジン出力の抑制が開始されたら、直ちにベルト式無段変速機31の変速比ρを増速側に変更しているが、これに限定されるものでない。例えば、エンジン出力の抑制が開始されて、エンジン回転数Neが所定値未満となるときに、変速比ρを増速側に変更するようにしてもよい。
第1実施形態の概略構成図である。 概略構成を示す回路図である。 4WD制御処理を示すフローチャートである。 負荷トルク演算処理を示すフローチャートである。 負荷トルク制限処理を示すフローチャートである。 エンジントルクTeの算出に用いる制御マップである。 G/M制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の変速制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の作用効果を示すタイムチャートである。 第2実施形態の概略構成図である。 第2実施形態の変速制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の作用効果を示すタイムチャートである。
符号の説明
1FL・1FR 前輪
1RL・1RR 後輪
2 エンジン(内燃機関)
3 電動モータ(電動機)
4 自動変速機(変速機)
5 ディファレンシャルギヤ
6 有段変速機(変速機構)
7 ジェネレータ(発電機)
8 パワーケーブル
9 減速機
10 クラッチ
11 ディファレンシャルギヤ
12 吸気管路
13 スロットルバルブ
14 エンジンコントローラ
15 アクセルセンサ
16 アクセルペダル
17 スロットルモータ
18 4WDコントローラ
19 ローギヤ
20 ハイギヤ
21 シフト制御装置
22 レギュレータ
23 ジャンクションボックス
24 メインリレー
25 電流センサ
26 サーミスタ
27 モータ回転センサ
28 エンジン回転数センサ
29 スロットルセンサ
30FL〜30RR 車輪速センサ
31 ベルト式無段変速機
32 プライマリープーリ
33 セカンダリープーリ
34 スチールベルト
35 変速制御装置
Ig ジェネレータの界磁電流
V 発電電圧
Ng ジェネレータ回転数(Ng*は目標値)
Ia 電機子電流
Im 電動モータの界磁電流
E 電動モータの誘起電圧
Nm モータ回転数
Tg ジェネレータの負荷トルク(Tg*は目標値)
Te エンジントルク

Claims (7)

  1. 車輪を駆動する内燃機関と、該内燃機関から伝達される動力によって発電する発電機とを備えた車両用駆動制御装置において、
    前記内燃機関から前記発電機への動力伝達経路に設けられた変速機構と、運転者の加速指示とは別の条件で前記内燃機関の出力が低下すると判定したら、前記変速機構の変速比を増速側に変更する変速制御手段と、を備えることを特徴とする車両用駆動制御装置。
  2. 車輪を駆動する内燃機関と、該内燃機関から伝達される動力によって発電する発電機と、運転者の加速指示とは別の条件で前記内燃機関の出力を抑制する出力抑制手段と、を備えた車両用発駆動御装置において、
    前記内燃機関から前記発電機への動力伝達経路に介装され設けられた変速機構と、前記出力抑制手段が前記内燃機関の出力を抑制すると判定したら、前記変速機構の変速比を、前記内燃機関の回転速度に対する前記発電機の回転速度が増速される側に変更する変速制御手段と、を備えることを特徴とする車両用駆動制御装置。
  3. 前記変速制御手段は、前記出力抑制手段によって抑制される前記内燃機関の出力抑制量に基づいて、前記変速機構の変速比を増速側に変更する量を設定することを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動制御装置。
  4. 前記変速機構を、無段変速機で構成することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用駆動制御装置。
  5. 前記出力抑制手段は、前記内燃機関で駆動する車輪の加速スリップ度合が所定値を上回るときに、前記内燃機関の出力を抑制することを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の車両用発電機制御装置。
  6. 前記内燃機関で駆動する車輪の加速スリップ度合が所定値を上回ったときに、当該加速スリップ度合に応じて、前記内燃機関に対する前記発電機の負荷トルクを制御する負荷トルク制御手段と、該負荷トルク制御手段によって制御される前記発電機の負荷トルクを制限する負荷トルク制限手段とを備え、
    前記出力抑制手段は、前記負荷トルク制御手段によって制御される負荷トルクを前記負荷トルク制限手段が制限するときに、作動することを特徴とする請求項5に記載の車両用駆動制御装置。
  7. 前記発電機で発電された電力によって駆動され、前記内燃機関で駆動する車輪とは別の車輪を駆動可能な電動機を備えることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の車両用駆動制御装置。
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