JP2005127146A - 車両用エンジンのバッフルプレート - Google Patents

車両用エンジンのバッフルプレート Download PDF

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【課題】オイルパン内に貯蔵される潤滑油内の気泡を低減する。
【解決手段】車両用エンジンのバッフルプレート10は、車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油52を貯蔵するオイルパン50との間に設けられる。バッフルプレート10は、その上面に落下した潤滑油をオイルパン50へ排出するための油落し孔18,20を有している。この油落し孔18,20は、クランクシャフトの回転中心点Oを通る垂線より回転下流側となる片側にのみ設けられる。
【選択図】図4



Description

本発明は、車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートに関する。
従来から、車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油は、エンジン下部に設けられたオイルパンに貯蔵される。貯蔵された貯蔵潤滑油は、オイルポンプで汲み上げられてオイルフィルタで濾過浄化された後、再度、エンジン内各部に供給される。オイルパンとクランクシャフトとの間には、貯蔵潤滑油の片寄り防止等のためにバッフルプレートと呼ばれるプレートが設けられている。通常、このバッフルプレートには、上方から落下した潤滑油をオイルパンに排出するための油落し孔が形成されている。
ここで、再供給される潤滑油の一部は、エンジン内に設けられた油圧機器、例えば、ラッシュアジャスタなどにも利用される。このような油圧機器に利用される潤滑油内に気泡(空気)が混入していると、油圧機器の挙動異常を誘発する。つまり、オイルパン内に貯蔵される潤滑油の一部は油圧機器にも供給されるが、その潤滑油に気泡が混入していると油圧機器の挙動異常を生じさせる。そのため、オイルパン内に貯蔵される潤滑油には、極力、気泡(空気)が混入していないことが望ましい。
このような問題を解決するために、特許文献1には、オイルパンに下面から突出した整流板を設けるとともに、バッフルプレートにはクランクシャフトの回転方向について整流板の直後となる位置に油回収孔を設けたオイルパン装置が開示されている。これは、バッフルプレート上に溜まった潤滑油と回転するクランクシャフトとの衝突を防止し、オイルパンに排出される潤滑油内の気泡発生を防止するものである。
上記構成によれば、クランクシャフトの回転により生じる回転風により、バッフルプレート上に溜まった潤滑油が迅速にオイルパンに排出される。したがって、クランクシャフトと潤滑油との衝突が防止でき、オイルパンに排出される潤滑油内の気泡を低減できる。
特開平10−61488号公報
しかしながら、上記の構成では、潤滑油を回転風により勢いよくオイルパン内に落下させる。そのため、落下衝撃によりオイルパン内潤滑油に新たな気泡が発生するという問題があった。また、油落し孔からオイルパン内に流入する回転風によって、オイルパン内潤滑油に気泡が発生するという可能性もあった。
そこで、本発明では、オイルパンに貯蔵された潤滑油内の気泡を低減できるバッフルプレートを提供することを目的とする。
本発明の車両用エンジンのバッフルプレートは、車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出する油落し孔を有し、前記油落し孔は、前記クランクシャフトの回転中心点を通る垂線より回転下流側となる片側にのみ設けられることを特徴とする。
好適な態様では、前記バッフルプレートは、前記油落し孔を複数有し、前記油落し孔は、前記クランクシャフトのより回転下流側に位置するほど大きい。別の好適な態様では、前記バッフルプレートは、回転上流側端部にフランジ部を有し、前記回転上流側端部のフランジ部は、その途中で上方に折れ曲げられている。また、前記回転下流側端部のフランジ部は、その途中で下方に折れ曲げられていることが望ましい。
他の本発明に係る車両用エンジンのバッフルプレートは、車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出するための油落し孔を複数有し、前記油落し孔は、前記クランクシャフトの回転軸方向視で、両端部に近いほど大きいことを特徴とする。
他の本発明に係る車両用エンジンのバッフルプレートは、車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出するための油落し孔を複数有し、前記クランクシャフトの回転中心点を通る垂線を中心として、前記クランクシャフトの回転下流側となる片側に設けられた油落し孔の総面積は、回転上流側となる片側に設けられた油落し孔の総面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、オイルパンに貯蔵された潤滑油内の気泡を低減できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態であるバッフルプレートについて説明する。
図1に本発明の実施の形態であるバッフルプレート10の上面図を、図2に図1におけるA−A断面図を示す。また、図3に図1におけるB−B断面図を、図4に図1におけるC−C断面図を示す。
このバッフルプレート10は、車両用エンジンに用いられるもので、比較的薄い金属板をプレス成型したものである。これは、図2に示すように、クランクシャフト40とオイルパン50との間に設けられる。バッフルプレート10は、本体部12とその両側に張り出したフランジ部14a,14bとを有する。また、一隅には、ストレーナ(図示せず)を配置するための切欠き部28が設けられている。
本体部12は、図3、図4から明らかなように下方に突出した弧状の縦断面を有している。また、その上面には、落下した潤滑油をオイルパン50に排出するための油落し孔18,20が形成されている。また、フランジ部14a,14bは、両側に張り出しており、ベアリングキャップ70の底面に締結されている。したがって、フランジ部14a,14bには、締結用のボルト孔である締結用孔24が設けられている。
以下、これらの各部について詳説していく。
バッフルプレート10は、図2に示すようにクランクシャフト40とオイルパン50との間に設けられる。クランクシャフト40は、周知のように、ピストン(図示せず)の往復運動に応じて回転運動するものである。このクランクシャフト40には、回転軸となるジャーナル42、コンロッド(図示せず)に接続されるクランクピン46、および、全体のバランスをとるためのカウンタウェイト44を備えている。ジャーナル42は、ベアリングキャップ70とシリンダブロック60とにより回転自在に軸支されている。
一方、オイルパン50は、エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するもので、深底の容器となっている。このオイルパン50に貯蔵された潤滑油52は、ストレーナを介してオイルポンプ(図示せず)で汲み上げられ、オイルフィルタ(図示せず)で濾過浄化された後、再度、エンジン内の各部に供給される。
バッフルプレート10は、これらクランクシャフト40とオイルパン50との間になるようにベアリングキャップ70の底面に締結されている。これについて、図3を用いて説明する。
図3は、バッフルプレート10をベアリングキャップ70に締結したときの図1におけるB−B断面図である。
ベアリングキャップ70は、シリンダブロック60と協働してクランクシャフト40を軸支するものである。ベアリングキャップ70の上面には、クランクシャフト40のジャーナル42を受けるための半円弧面76が形成されている。この半円弧面76には、図示しないブレーンベアリングが装着されており、ジャーナル42が回転自在に軸支される。
また、シリンダブロック60は、ベアリングキャップ70と協働してクランクシャフト40を軸支するためのベアリング部62とその左右端から下方に伸びるスカート部64とを有する。ベアリング部62の下面には、やはりジャーナル42を受けるための半円弧面66が形成されており、ブレーンベアリングが装着されている。
スカート部64は、ベアリング部62の左右端から下方に伸びており、エンジン全体の周囲を覆うようになっている。このスカート部64の底面には、オイルパン50がボルトにより締結されている。
ベアリングキャップ70およびシリンダブロック60は、2種類4本のボルト74,72により締結されている。第1締結用ボルト74、第2締結用ボルト72は、いずれも、ベアリングキャップ70の底面からシリンダブロック60の内部にまで伸びて、これらを締結する。また、第2締結用ボルト72は、その頭部に雌ねじが形成されている。
バッフルプレート10は、その左右に張り出したフランジ部14a,14bを有している。このフランジ部14a,14bの所定位置には、子ボルト80が挿入可能な締結用孔24が形成されている。子ボルト80は、第2締結用ボルト72の頭部に形成された雌ねじ部に螺合可能なボルトである。バッフルプレート10は、この子ボルト80により第2締結用ボルト72の頭部に締結される。これにより、バッフルプレート10は、クランクシャフト40に比較的近接した状態で締結される。もちろん、バッフルプレート10は、クランクシャフト40とオイルパン50との間に配置されるのであれば、他の位置に締結されてもよい。したがって、例えば、シリンダブロック底面やオイルパン50に締結されてもよい。
図1、図2から明らかなように、バッフルプレート10の本体部12には、周囲より窪んだ凹部16が列状に形成されている。この凹部16は、カウンタウェイト44の回転軌跡に沿って設けられている。つまり、カウンタウェイト44のほぼ直下に設けられ、回転するカウンタウェイト44とバッフルプレート10とが干渉しないようになっている。もちろん、バッフルプレート10を、より下方に配置し、カウンタウェイト44との干渉を避けることができれば、凹部を有さなくてもよい。
この凹部16には、バッフルプレート10の上面に落下してきた潤滑油をオイルパン50に排出するための油落し孔18,20が設けられている。言いかえれば、油落し孔18,20は、クランクシャフト40のカウンタウェイト44の回転軌跡に沿って形成されている。これは、カウンタウェイト44に付着した潤滑油を効率的にオイルパン50内に排出するためである。すなわち、カウンタウェイト44に付着した潤滑油が回転により飛散しやすい位置、回転軌跡の直下に油落し孔18,20が設けられている。
この油落し孔18,20の位置について図4を用いて説明する。図4は、図1におけるC−C断面図である。なお、図4において二点鎖線で示した円弧は、カウンタウェイト44の回転軌跡Sである。
バッフルプレート10上に設けられた油落し孔18,20は、カウンタウェイト44の回転下流側(図4における左側)となる片側にのみ設けられている。これは、カウンタウェイト44の回転に伴って生じる回転風の影響をオイルパン内の潤滑油に与えないためである。これについて説明する。
カウンタウェイトが回転すると、その回転軌跡Sの接線方向に回転風W1〜W5が発生する。この回転風W1〜W5は、通常、オイルパン50上面に設けられたバッフルプレート10で遮られるため、オイルパン50内に流入することはない。しかし、一部は、油落し孔18,20およびバッフルプレート10とオイルパン50との隙間からオイルパン50内に流入する。このオイルパン50内に流入する回転風が、貯蔵されている潤滑油面を叩くと、潤滑油面に波が発生する。そして、その波によって潤滑油内に新たな気泡が発生してしまう。そのため、オイルパン50内に回転風を流入させない、または、流入しても潤滑油面に波を生じさせないことが望ましい。
そこで、本実施の形態では、油落し孔18,20を回転下流側にのみ設けている。回転下流側の油落し孔18,20からオイルパン50内に流入する回転風W4,W5は、図4から明らかなように、ほぼ水平の向き、または、上向きとなっている。したがって、オイルパン50に流入しても、直接、潤滑油面を叩かない、または、叩いてもその影響が小さい向きとなっている。また、流入する回転風W4,W5は、その発生位置から潤滑油面までの距離が離れているため、潤滑油面に到達時にはその勢いが弱まっている。したがって、回転風W4,W5により潤滑油面が叩かれても、それにより生じる波立ちは小さい。したがって、新たな気泡が発生しにくくなっている。
また、カウンタウェイト44に付着した潤滑油は、遠心力の関係で、回転下流側に飛散しやすい。また、回転上流側および回転中流側に落下した潤滑油であっても、回転風W1〜W5により、回転下流側に流されやすい。つまり、バッフルプレート10上面に落下した潤滑油は、回転下流側に集まりやすい。したがって、油落し孔18,20を回転下流側に設けることにより、より、効率的に潤滑油をオイルパン50内に排出することができる。そのため、バッフルプレート10上面に溜まった潤滑油と回転するカウンタウェイト44との干渉が防止できる。言い換えれば、オイルパン50に排出される潤滑油内の気泡を低減でき、ひいては、貯蔵される潤滑油内の気泡を低減できる。
なお、回転上流側、および、回転中流側に、油落し孔を設けた場合について簡単に説明する。回転中流側に油落し孔を設けた場合、下向きの回転風W3がオイルパン50内に流入する。この回転風W3は、その発生位置から潤滑油面までの距離が近いため、強い勢いで潤滑油面を叩くことになる。したがって、潤滑油面に大きな波が発生し、ひいては、新たな気泡が発生することとなる。
また、回転上流側に油落し孔を設けた場合、下向きの回転風W2がオイルパン50内に流入する。この回転風W2は、その発生位置から潤滑油面までの距離が長いため、潤滑油面に到達時には、その勢いが弱まっている。したがって、回転中流側に油落し孔を設けた場合に比べ、回転風により発生する波は小さいものとなる。しかし、回転風W2の向きは下向きであるため、オイルパン50内に流入した場合には、潤滑油面を叩くことになり、潤滑油面に波を発生させてしまう。そのため、この回転上流側にも、油落し孔は設けないことが望ましい。
以上の説明から明らかなように、回転下流側にのみ油落し孔を設けることにより、潤滑油面の波立ちを防止しつつ、効率よく潤滑油を排出できる。したがって、オイルパン内に貯蔵された潤滑油内の気泡を低減できる。
なお、本実施の形態では、油落し孔18,20は、回転下流側に複数設けている。すなわち、より回転下流側にある第1油落し孔18とこれより回転中流側に近い第2油落し孔20とを有している。第1油落し孔18は、第2油落し孔より大きな孔となっている。これは、より回転下流側であるほど、回転風の向きが上向きとなり潤滑油面を叩きにくく、また、回転風発生位置から潤滑油面までの距離が遠くなり潤滑油面に到達時の勢いが弱くなるからである。言い換えれば、回転下流側であるほど、回転風による潤滑油面への影響が小さいからである。つまり、オイルパン50内に流入する回転風による潤滑油面への影響が小さい位置ほど大きな孔とし、多量の潤滑油を排出する。一方、回転風による影響が大きいところは小さい孔、または、孔を設けないことにより、潤滑油の波立ちを防止する。したがって、オイルパン50内に貯蔵された潤滑油内の気泡発生を防止しつつ、効率的にバッフルプレート10上の潤滑油をオイルパン50に排出することができる。
効率的に潤滑油を排出することにより、バッフルプレート10上に多量の潤滑油が溜まることが防止され、カウンタウェイト44とバッフルプレート10上の潤滑油との干渉が防止できる。ひいては、オイルパン50に貯蔵された潤滑油52内の気泡を低減できる。
なお、本実施の形態では、一つの凹部16に2つの油落し孔18,20を設けているが、これより多数または少数であってもよい。また、端部に近いほど大きな孔としているが、全て同じ大きさなど、他の大きさの関係を持っていてもよい。
バッフルプレート10の両端に設けられたフランジ部14a,14bはその途中で折り曲げられ、立下がり壁30、立上り壁32が形成されている。立下り壁30は、回転下流側のフランジ部14aをその途中で下方に折り曲げることにより形成されたものである。このように、下方に折り曲げることにより、バッフルプレート上の潤滑油のうち回転下流側端部まで流された潤滑油が塞き止められず、オイルパン50内に排出される。また、端部を折り曲げることにより、バッフルプレート全体の強度を上げることもできる。
立上り壁32は、回転上流側のフランジ部14bをその途中で上方に折り曲げることにより形成されたものである。このように、上方に折り曲げることにより、下向きの回転風W1が、バッフルプレート10とオイルパン50の隙間からオイルパン50内に流入することを防止できる。すなわち、回転風W1は、立上り壁32により遮られ、オイルパン50内に流入することができない。つまり、立上り壁32を設けることにより、潤滑油面の波立ちを防止し、オイルパン50に貯蔵された潤滑油内の気泡を低減できる。
なお、このような立上り壁32、立下り壁30は、垂直でなくてもよく、傾斜を有していてもよい。また、立上り壁32、立下り壁30の両方有している必要はなく、いずれか一方のみ、または、いずれも有さないものであってもよい。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、潤滑油内の気泡を低減できる。なお、バッフルプレートの形状や位置は、適宜変更可能であり、例えば、円弧断面でなく、矩形状の断面を有するものであってもよい。
次に他の実施の形態について図5を用いて説明する。図5は、他の実施の形態であるバッフルプレート10の上面図である。このバッフルプレート10は、回転下流側および回転上流側の両側に油落し孔18,20,92,94を有している。このうち、最も回転下流側に位置する第1油落し孔18が最も大きい孔となっている。逆に、最も小さいのは、比較的回転中流側に近い回転上流側の第3油落し孔92ある。残りの第2油落し孔20および最上流側に位置する第4油落し孔94は、ほぼ同じ大きさか、第2油落し孔20のほうが若干大きな孔となっている。つまり、回転下流側に設けられた油落し孔18,20の総面積は、回転上流側に設けられた油落し孔92,94の総面積より大きくなっている。また、別の言い方では、端部に近い油落し孔ほど大きな孔となっている。
このような大きさとなっているのは、次の理由による。上述したように、回転上流側の回転風W2は下向きであり、オイルパン内に流入した場合、潤滑油面を叩く向きとなっている。一方、回転下流側の回転風W4,W5は、ほぼ水平、または、上向きとなっており、オイルパン内に流入しても潤滑油面を叩かない、または、叩きにくい向きとなっている。つまり、回転下流側の回転風のほうが、潤滑油面に波を発生させにくい向きである。したがって、回転上流側の油落し孔の総面積を回転下流側の油落し孔の総面積より小さくすることで、油落し孔から流入する回転風の影響を小さくしている。これにより、潤滑油の波立ちを低減し、ひいては、気泡の発生を低減している。
また、端部に近いほど、回転風発生位置から潤滑油面までの距離が離れる。したがって、端部に近いほど、潤滑油面にまで到達した回転風の勢いは弱いことになる。そのため、本実施の形態では、端部に近い油落し孔ほど、大きな孔とし、効率よく潤滑油をオイルパンに排出しつつ、潤滑油面の波立ちを低減している。そして、これにより、気泡を低減している。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、潤滑油の気泡の発生を低減できる。
本発明の実施の形態であるバッフルプレートの上面図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 図1におけるC−C断面図である。 他の実施の形態であるバッフルプレートの上面図である。
符号の説明
10 バッフルプレート、12 本体部、14a,14b フランジ部、16 凹部、18,20,92,94 油落し孔、40 クランクシャフト、44 カウンタウェイト、50 オイルパン、52 潤滑油、S 回転軌跡、W1、W2,W3,W4,W5 回転風。

Claims (6)

  1. 車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出する油落し孔を有し、
    前記油落し孔は、前記クランクシャフトの回転中心点を通る垂線より回転下流側となる片側にのみ設けられることを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。
  2. 請求項1に記載の車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、前記油落し孔を複数有し、
    前記油落し孔は、前記クランクシャフトのより回転下流側に位置するほど大きいことを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。
  3. 請求項1または2に記載の車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、回転上流側端部にフランジ部を有し、
    前記回転上流側端部のフランジ部は、その途中で上方に折れ曲げられていることを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。
  4. 請求項1から3のいずれか1に記載の車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、回転下流側端部にフランジ部を有し、
    前記回転下流側端部のフランジ部は、その途中で下方に折れ曲げられていることを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。
  5. 車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出するための油落し孔を複数有し、
    前記油落し孔は、前記クランクシャフトの回転軸方向視で、両端部に近いほど大きいことを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。
  6. 車両用エンジン内に設けられたクランクシャフトと車両用エンジン内の各部に供給された潤滑油を貯蔵するオイルパンとの間に設けられる車両用エンジンのバッフルプレートであって、
    前記バッフルプレートは、その上面に落下した前記潤滑油を前記オイルパンへ排出するための油落し孔を複数有し、
    前記クランクシャフトの回転中心点を通る垂線を中心として、前記クランクシャフトの回転下流側となる片側に設けられた油落し孔の総面積は、回転上流側となる片側に設けられた油落し孔の総面積よりも大きいことを特徴とする車両用エンジンのバッフルプレート。

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