JP2005126969A - 地下構造物の施工方法及び該施工方法に用いるコンクリート型枠並びに固定金具 - Google Patents

地下構造物の施工方法及び該施工方法に用いるコンクリート型枠並びに固定金具 Download PDF

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Abstract

【課題】 地中基礎や地下室等の比較的大規模の地下構造物を施工する際の余堀り量を減少させる。
【解決手段】 捨てコンクリートの打設後の根伐溝内に、網状体から成る一方のコンクリート型枠を立設し、次いで前記一方のコンクリート型枠に沿って補強筋を組み立てた後、組み立てられた前記補強筋を介して前記一方のコンクリート型枠に対峙して、他方のコンクリート型枠を立設する。
そして、前記一方及び他方のコンクリート型枠間にコンクリートを打設して硬化させた後、前記コンクリート型枠のうち少なくとも前記一方のコンクリート型枠を除去することなく地下構造物とし、これを埋め戻す。
このような工程順によりコンクリート型枠及び補強筋の組み立てを行うことにより、一方のコンクリート型枠側には作業スペースを確保する必要がなくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地下構造物の施工方法及び前記施工方法に用いるコンクリート型枠に関し、地中基礎や地下室等を構築する場合のように、施工が行われる地盤を掘削する「根伐」を伴い、かつ、根伐により形成された溝乃至穴(以下、これらを総称して「根伐溝」という。)の内部に作業員が入り込んで行う作業を伴う構造物の施工において、根伐の際の余掘り量を減少させ、及び、埋め戻しの際の埋め戻し量を減少させることのできる鉄筋コンクリート地下構造物の施工方法及び前記施工方法に使用するコンクリート型枠に関する。
基礎工事や地下室の建築等、地下構造物を構築する場合には予めこのような構造物の建設を行う部分の地盤を所定の深さ迄掘り下げる根伐が行われ、この根伐により形成された根伐溝内に構造物の構築が行われる。
このような地下構造物の一例として、建築物の基礎を形成する場合の施工例を図11及び図12を参照して説明すれば、以下の通りである。
先ず、基礎20が形成される地盤を所定の深さ掘り下げる前述の根伐を行い、この根伐により形成された根伐溝10の底部13であって基礎が形成される部分に割ぐり石、目潰しを敷設して割ぐり目潰し地業を行った後、根伐底に捨てコンクリート14を打設する。
その後、墨出しにより捨てコンクリート14上に基礎20の形成位置を特定した後、この基礎20の形成位置に対応して異形鉄筋等から成る補強筋25を組み、その後、この補強筋25の両側にコンクリート型枠31,32を立設する。
そして、このコンクリート型枠31,32間に基礎となるコンクリートを打設し、このコンクリートが硬化する迄養生した後、コンクリート型枠31,32を除去すると、前述の補強筋25が埋設された鉄筋コンクリート製の基礎20が形成される。
このようにして形成された基礎20は、これを根伐溝10内に埋設する埋め戻しが行われ、これにより基礎工事が終了する。
なお、基礎となるコンクリートが硬化した後に除去された前述のコンクリート型枠31,32は、これに付着等しているコンクリートを除去することにより、再度、他の施工現場等においてコンクリート型枠として使用することができる。
以上で説明した一般的な基礎工法にあっては、基礎20となるコンクリートを成型するために使用したコンクリート型枠31,32は、コンクリートの硬化後、基礎20から除去して回収する作業が繁雑であり、また、回収されたコンクリート型枠31,32を再度使用するためには、これに付着したコンクリートを除去する煩雑な作業が必要であることから、使用されたコンクリート型枠31,32を除去することなく、このような型枠が取り付けられたままの状態で基礎を埋め戻す、所謂「埋め殺し」とする方法も提案されている(特許文献1参照)。
また、現場において基礎20内に配置される補強筋25の組み立て作業を行うことや、コンクリート型枠31,32の組み立て作業を行うことの煩雑さ、並びに、このような補強筋25の組み立てやコンクリート型枠31,32の組み立てを建築現場で行うことにより、天候等に工事の進行が左右され易いという問題を解消するために、予めコンクリート型枠と、その間に配置される鉄筋を組み合わせたユニット基礎装置を工場施設等で組み立てておき、これを捨てコンクリート上に配置、固定すると共に、コンクリート型枠間にコンクリートを打設、養生後、使用したコンクリート型枠を埋め殺しとする基礎工法がある(特許文献2参照)。
この発明の先行技術文献情報としては次のものがある。
特許第3142519号公報(第1−4頁、図6) 特開2002−266354公報(第1−4頁、図1)
前述のような基礎工法において、コンクリートの打設時に使用されるコンクリート型枠の位置合わせは、コンクリート型枠31,32の立設に先立って墨出しを行い、組み立てられた補強筋25を基準として行われ、補強筋25とコンクリート型枠31,32間に所定の間隔を確保するために補強筋25に取り付けられたスペーサ26にコンクリート型枠31,32のコンクリート打設面を当接すると共に、この状態において対向するコンクリート型枠31,32間を連結部材33によって連結し、コンクリートが打設された際のコンクリートの重量や圧力により相互に離間しないように取り付けられている。そのために、補強筋25の組み立ては、コンクリート型枠31,32を立設する前に行う必要がある。
しかも、このような連結部材33によるコンクリート型枠31,32間の連結は、例えば図13(A)に示すように、2枚のコンクリート型枠31,32の、コンクリート打設面とは反対側の側面に、このコンクリート型枠31,32を横方向に補強する例えば鉄筋等からなる横方向の補強材36,36をそれぞれ配置し、この補強材36,36間を、コンクリート型枠31,32を貫通して掛け渡された針金である連結部材33で結束することにより行い、又は図13(B)〜図13(D)に示すように、両端33a,33bに雄ねじの切られた金属棒から成る連結部材33の両端33a,33bを一方及び他方のコンクリート型枠31,32を貫通させて突出させると共に、この連結部材33の両端33a,33bに、中央に開孔371が形成された3の字状〔図13(B)参照〕、コ字状〔図13(C)参照〕の固定金具37を嵌挿し、この固定金具37の凹部内に鉄筋等の補強材36を嵌合して連結部材33の両端33a,33bにボルト35を螺合することにより、さらには、コンクリート型枠31,32を横方向に補強する、所定長さを有する溝型鋼361の一片に形成された開孔362内に連結部材33の両端33a,33bを嵌挿すると共にナット35を螺合することにより行っている。
そのため、一方のコンクリート型枠31に対する連結部材33の取り付けと、他方のコンクリート型枠32に対する連結部材33の取り付けとを、別途の工程として行うことができず、対向する2枚のコンクリート型枠31,32は同時に立設する必要がある。
そして二枚のコンクリート型枠31,32が立設された後は、このコンクリート型枠31,32間での作業を行うことはできないことから、二枚のコンクリート型枠31,32間に配置される補強筋25の組み立ては、常にコンクリート型枠31,32のいずれともが立設される前に行う必要があった。
そのために、比較的大型の基礎を構築する場合のように、補強筋25の組み立て、コンクリート型枠31,32の組み立て、及び養生後のコンクリート型枠31,32の除去作業をいずれも根伐溝10内に作業員が入り込んで行う必要がある場合には、補強筋25の組み立て位置を中心としてその両側にコンクリート型枠31,32の取り付け、取り外し作業を行うための作業スペースを確保する必要があり、この作業スペースを確保するために根伐時に地盤を余分に掘削(余掘り)する必要が生じていた。
一例として図12に示す例では、構築される基礎20の底面23に対して根伐底を図中左右に約0.5mの計1.0m余分に掘削し、また、根伐溝10の壁面11,12に安息角αを持たせるために、根伐の深さHに対して、根伐溝10の開口面を、底面13よりも図中左右にそれぞれH/3延長された、逆台形状に形成している。
そのため、根伐溝10は形成する基礎20に対して大型化し、これに伴い余掘り量が増加すると共に、掘削に伴って多量の土砂の搬出作業が必要となるなど、根伐に要する労力は多大なものとなる。
また、このように、形成される基礎20に対して十分な余裕を持った大きさの根伐溝10が形成されている場合には、基礎20の埋め戻しを行う際にも多量の土砂を根伐溝10内に充填する必要があり、埋め戻しに費やされる労力も多大なものとなる。
このように、根伐溝10を、基礎20に対して十分な余裕を持った大きさのものとしなければならないこと、従って根伐の際の余堀り量が増大するという問題は、補強筋25の組み立を行った後に、コンクリート型枠の組み立て作業を根伐溝10内において行うことから必然的に生じるものであり、前述の特許文献1に開示されているように使用後のコンクリート型枠を除去、回収せずに埋め殺しとする場合においても、コンクリート型枠の取り付け作業を行うための作業スペースが必要である以上、余掘り量を減少させることはできない。
また、特許文献2に開示されているように、予め工場施設等で組み立てられたユニット基礎装置を使用する場合には、根伐溝内における作業を一部省略することができるものの、この工法を大型の基礎の施工に利用する場合には、個々のユニット基礎構造物が大型化し、その輸送、保管等のコストがかかると共に、根伐溝内に搬入するための極めて大がかりな重機等を施工現場に搬入する必要があり、施工に要するコストが高くなる。
そのため、この方法による基礎の施工は、特許文献2に開示されているように、戸建て住宅の布基礎等の比較的小規模の基礎工事に対して適用可能であり、大規模な基礎工事においてこの方法を採用することはできない。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、地中基礎や地下室等であって、比較的大規模の地下構造物を施工する場合においても、形成する根伐溝のサイズを可及的に小さくすることのできる施工方法を提供することにより、根伐作業を容易且つ簡略に行うことができると共に、根伐によって掘削された土砂等の搬出量を減少することができ、しかも、地下室の建築乃至は基礎の構築が終了した後に行われる埋め戻しにおいてもその労力を軽減することのできる地下構造物の施工方法及びこのような施工方法に使用するコンクリート型枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の地下構造物の施工方法は、根伐を伴う地下構造物の施工方法において、
根伐により形成された溝乃至穴(根伐溝10)の底面13に打設された捨てコンクリート14上に、例えば後述するラス等の網状体から成る一方のコンクリート型枠31を立設し、
次いで、前記一方のコンクリート型枠31に沿って補強筋25を組み立てた後、
前記補強筋25を介して前記一方のコンクリート型枠31に対峙して、他方のコンクリート型枠32を立設すると共に、
前記一方及び他方のコンクリート型枠31,32間にコンクリートを打設して硬化させた後、前記コンクリート型枠31,32のうち少なくとも前記一方のコンクリート型枠31を除去することなく埋め戻すことを特徴とする(請求項1)。
前述の構成の施工方法において、前記根伐溝10の、前記一方のコンクリート型枠31側の壁面11の底縁に前記一方のコンクリート型枠31の底縁を近接して形成することもできる(請求項2)。
また、前記一方のコンクリート型枠31、必要応じて前記一方のコンクリート型枠31と共に他方のコンクリート型枠32は、これをラス、好ましくはリブラスにより形成することができる(請求項3)。
前記コンクリート型枠31,32のうち、少なくとも前記一方のコンクリート型枠31の下端部31aは、これを前記根伐溝10の底面13に打設された前記捨てコンクリート14上に予め固定された、アングル材51、木片52、溝型鋼53等の係止具50に固定して、これを前記溝根伐溝10内に立設する構成としても良い(請求項4)。
前述の施工方法において、前記一方のコンクリート型枠31と、前記他方のコンクリート型枠32間を連結する連結部材33の一端33aを取付可能と成す取付具34を、前記一方のコンクリート型枠31の立設時迄に前記一方のコンクリート型枠31のコンクリート打設面に取り付け、
前記他方のコンクリート型枠32の立設時、前記連結部材33の一端33aを前記取付具34に取り付けると共に、他端を前記他方のコンクリート型枠32に固定するようにしても良い(請求項5)。
さらに、前記方法に使用される本発明のコンクリート型枠31は、前述したように根伐を伴う地下構造物の施工方法において使用されるもので、
前記根伐により形成される溝乃至穴(根伐溝10)の壁面11底縁にその底縁が近接して配置され、
打設されたコンクリートの硬化時、前記硬化したコンクリートにより形成された地下構造物の側面に埋没されて前記構造物と一体化する、例えば前述したラスやリブラス等の網状体により形成されていることを特徴とする(請求項6)。
さらに、前記地下構造物の施工方法において前記網状体から成る一方のコンクリート型枠31の外壁面に、該コンクリート型枠31の幅方向を長さ方向として配置される補強材36を固定する本発明の固定金具37は、
前記一方のコンクリート型枠31と平行に配置されると共に前記一方のコンクリート型枠31を貫通する、例えば取付具34に設けられた雄ねじ341を挿入乃至は螺合可能な開孔371が形成された平坦部372と、
前記平坦部372の両端よりコンクリート型枠31から離間する方向に立ち上がり、その後コンクリート型枠31と平行方向を成し、さらにその先端をコンクリート型枠31側に向けて傾斜して、前記一方のコンクリート型枠31との間で前記補強材36を挟持する固定部373を備えることを特徴とする。
従来の地下構造物の施工方法では、捨てコンクリート14上に補強筋25の組み立てを行った後に、この補強筋25を挟んでコンクリート型枠31,32を対向配置させて立設する作業を行っており、また、打設したコンクリートの硬化後、使用したコンクリート型枠31,32を除去、回収していたのに対し、本発明の施工方法にあっては、一方のコンクリート型枠31の立設後、補強筋25の組み立てを行い、その後更に他方のコンクリート型枠32の組み立てを行うと共に、少なくとも先に組み立てられた前記一方のコンクリート型枠31を埋め殺しとする構成を採用したことにより、一方のコンクリート型枠31側には作業スペースを設ける必要がなくなる。
そのため、一方のコンクリート型枠31の底縁はこれを根伐溝10の一方の壁面11底縁に近接して立設することができ、これに伴い形成すべき根伐溝10を可及的に小規模のものとすることが可能となり、余堀り量及び埋め戻し量を減少させることが可能となった。
また、これに伴って、使用する掘削機器等を小規模なものとし、また、作業人員を削減することができると共に、工期の短縮を行うことが可能となる。
特に、地盤の良い場所及び土留めを施してある場所などでは、根伐溝の10の、一方のコンクリート型枠31側の壁面11に安息角を設けることなく、これをコンクリート型枠31と僅かな間隔を開けて平行に形成することができ、この場合には形成すべき根伐溝を更に小型のものとすることができ、根伐の際の余堀り量、埋め戻しの際の埋め戻し量が減少されて根伐及び埋め戻しの際の労力が軽減される。
コンクリート型枠としてラスを使用することにより、コンクリート型枠を所望のサイズに加工することが容易であり、比較的軽量である。
特に、リブラスを使用する場合には、ラスが備えるリブが補強の役目をし、コンクリート打設時の荷重等による変形等を防止することができる。
また、コンクリート型枠としてラス、リブラスのいずれを使用する場合においても、コンクリート型枠の背面側を透視することかでき、型枠間の連結、補強等の作業を行う際に便利である。
また、このようなラスを一方のコンクリート型枠として使用すると共に、これを埋め殺しとすることにより、打設されたコンクリート内に埋設されて一体化したコンクリート型枠は、補強材としても作用し、強固な鉄筋コンクリート地下構造物の施工が可能となる。
さらに、根伐底13に打設された捨てコンクリート14上に予めアングル材51、木片52、溝型鋼53等の係止具50を固定しておき、この係止具50に少なくとも一方のコンクリート型枠31の下端部31aを固定することにより、コンクリート型枠31の下端部の取り付け作業においても根伐溝10の中央側からの作業のみにおいて行うことができると共に、一方のコンクリート型枠31のコンクリート打設面に、他方のコンクリート型枠との連結を可能とする連結部材33を取り付けるための取付具34の取り付け、コンクリート打設面とは反対側の壁面に対する桟木(鉄筋)36やこれを固定するための固定金具37(図5〜図7参照)等を一方のコンクリート型枠31に取り付けた後にこれを捨てコンクリート31上に立設することが容易となる。
さらに、一方のコンクリート型枠31と他方のコンクリート型枠32間を連結する連結部材33の一端33aを取付可能と成す取付具34を、一方のコンクリート型枠31の立設時迄にそのコンクリート打設面に取り付けておくことにより、一方のコンクリート型枠31と他方のコンクリート型枠32とを連結する作業を、コンクリート型枠を立設する作業とは別個の工程として行うことが容易となる。
次に本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
なお、以下に示す実施形態にあっては、一例として本発明の施工法により建築物の基礎を施工する例について説明するが、本発明の施工方法は地下室の建築等、根伐を伴う地下構造物を構築する場合に広く用いることが可能である。
本発明の鉄筋コンクリート地下構造物の施工方法は、図1に示すように、先ず、基礎20が形成される地盤を所定の深さ掘り下げる、前述の「根伐」を行い、この根伐により形成された根伐溝10の底面13であって基礎が形成される部分に割ぐり石、目潰し砂利を敷設する等の地業を行った後、捨てコンクリート14を打設する。
その後、墨出しにより前述の捨てコンクリート14上に基礎の形成位置を特定した後、この基礎20の形成位置に、基礎20の外郭を画定する一方のコンクリート型枠31を立設し、墨出しに依って、墨出し上の一方のコンクリート型枠31に沿って補強筋25を組み立て、その後、この補強筋25を介して前記一方のコンクリート型枠31に対向して他方のコンクリート型枠32を立設する。
このようにして立設したコンクリート型枠31,32間に、コンクリートを打設すると共に、このコンクリートが硬化する迄の所定期間養生後、前述のコンクリート型枠のうち、少なくとも一方のコンクリート型枠31を除去、回収することなく、形成された基礎20と共に埋め戻すことにより基礎工事が完了する。
このように、本発明の施工方法にあっては、前述した従来の施工方法とは、補強筋25の組み立て及びコンクリート型枠31,32の組み立ての手順が異なると共に、コンクリート型枠31,32間に打設された基礎となるコンクリートの硬化後、このコンクリート型枠31,32のうちの少なくとも一方(31)を除去、回収することなくそのまま埋め戻す、埋め殺しとする点において従来の工法とは異なるものとなっている。
以下、上記作用をもたらす本発明における施工方法につき、前述した従来工法との相違点を中心に説明する。
〔一方のコンクリート型枠の組み立て〕
従来の施工方法にあっては、前述の墨出し後、捨てコンクリート14上の基礎の形成位置に異形鉄筋等による補強筋の組み立てを先ず行っていたが、本発明の施工方法にあっては、前述の墨出し後、先ず、一方のコンクリート型枠31の組み立てが行われる。
この一方のコンクリート型枠31は、打設されたコンクリートの硬化後、回収することなく埋め殺しとされ、このコンクリート型枠31によって、形成される基礎の図2及び図3中右側の側面21が画成される。
このように、一方のコンクリート型枠を埋め殺しとすることから、一方のコンクリート型枠31の材質は、基礎20となるコンクリート中に埋没して基礎と一体化する構成を備えているものであることが好ましく、本発明の方法にあっては、そのような材質として網状体を使用している。
この網状体として好ましくはラスを使用し、後述する他方のコンクリート型枠32との間にコンクリートが打設された際、コンクリート型枠31に形成された網目42内に、打設されたコンクリートが一部浸透してコンクリートの硬化に伴って、このコンクリート型枠31が基礎20と一体化するように構成されている。
このラスとしては、前述のようにして打設されるコンクリート中に埋没してコンクリートと一体化するものであれば、その形状、構造等は特に限定されず、切り込みを入れた金属板を延伸して形成されたメタルラス、金属線により構成されたワイヤラス等の既存の各種のラスを使用することができる。
本実施形態にあってはこのようなラスとして、メタルラスに所定間隔でリブが形成されたリブラス40を使用している。このリブラス40は、図4(A)及図4(B)に示すように、メタルラスのうち、所定の間隔で切り込みの形成されていない部分を設け、この切り込みの形成されていない部分をV字状(図示の例ではV字状)、W字状、コ字状、U字状、その他、折り曲げに対する抗力を発生し得る形状に屈曲させてリブ41を形成したものである。
このようなリブラス40をコンクリート型枠31として使用することにより、一方のコンクリート型枠31の高さ方向の強度を向上させることができ、これにより、コンクリートの打設時における型枠の変形等を好適に防止することができると共に、一方のコンクリート型枠31を組み立てる際に、縦方向にこれを補強するための桟木その他の補強材の取り付けが不要となり、作業効率の向上を図ることができる。
このようなラスは、形成する基礎10の高さに応じて所定のサイズに加工等され、また、現場の状況等に応じて搬送に便利な所定幅に加工されて作業人員の数及び人力で搬入可能な長さを組み立て後、所定位置に設置しておき、根伐溝10内に搬入される。
前述のようなリブラス40をコンクリート型枠31として使用する本実施形態の施工方法にあっては、一方のコンクリート型枠31の幅方向の両端にリブ41が配置されるようにこれを加工することが好ましい。
このように、コンクリート型枠31の幅方向の両端にリブ41を備えたものとすることにより、コンクリート型枠31を幅方向に連結する際に、相互に隣接するコンクリート型枠31のリブ41の部分を重合し、重合されたリブ41を相互にビス止めし、又は重合した状態にあるリブ41を共に結束線等で結束することにより、隣接配置されるコンクリート型枠31を、強固に連結することができる。
前述の一方のコンクリート型枠31は、その下端部31aが根伐底13に打設された捨てコンクリート14上に固定されることにより立設されるが、捨てコンクリート14上に一旦一方のコンクリート型枠31を立設すると、一方のコンクリート型枠31と根伐溝10の一方の側面11間には作業を可能と成す空間が確保できないため、この一方のコンクリート型枠31は、捨てコンクリート14上に固定する前にこれを補強するための補強材として鉄筋等を取り付け、また、他方のコンクリート型枠32との連結を行う連結部材33を取り付けるための取付具34を、一方のコンクリート型枠31のコンクリート打設面に予め取り付けておくことが好ましい。
この作業は、根伐溝10内において行っても良く、または根伐溝10内にコンクリート型枠31を搬入する前に行っても良く、現場の状況に応じていずれの場所において行っても良い。
一例として、図5及び図6に示す実施形態にあっては、前述の連結部材33として、円柱状の金属棒の両端(図では他端33b側は省略)に雄ねじが切られたものを使用する例で、この連結部材33の一端33aを一方のコンクリート型枠31に取り付けるための取付具34として、コンクリート型枠31に形成された網目42内に挿入される雄ねじ341と、この雄ねじ341の形成された側の端部とは反対側の端部において、前述の連結部材33の一端33aを螺合可能なねじ孔342が形成された取付具34を使用している。
なお、図6に示す実施形態の取付具34は、前述のねじ孔343の開孔端縁343を他の部分に比較して拡大したテーパー状に形成しており、この開孔端縁343のテーパー形状により前述の連結部材33の一端33aが案内され、ねじ孔343内にこれを導入し易くしている。
なお、図5に示す実施形態においても、取付具34に形成されたねじ孔343の開孔端縁を図6に示す取付具と同様にテーパー状に加工して、連結部材33の一端33aをねじ孔343に内に案内し易い形状としても良い。
この図5及び図6に示す構成において、一方のコンクリート型枠31に対する取付具34の取り付けは、まず、取付具34に設けられた雄ねじ342をコンクリート打設面側からコンクリート型枠31に形成されている網目42内に挿入し、この網目42を貫通して突出した雄ねじ342の先端側から、これに螺合する雌ねじの形成されたナット35や座金、その他の固定部材を螺合することにより行われている。
これにより取付具34と固定部材(図示の例ではナット35)とが一方のコンクリート型枠31に固定され、取付具34がコンクリート打設面より突出した状態となる。
前述の固定部材としては、図示の例に示すナット35の他、ねじ孔の形成された金属板、その他の各種のものを使用可能であり、また、ナット35を使用する場合には、ナット35とコンクリート型枠31との間に座金(図示せず)を介在させても良く、各種の構成を採用することが可能である。
前述の一方のコンクリート型枠31には、構築する基礎10のサイズ等に応じて打設されたコンクリートの重量や圧力によりコンクリート型枠31が変形等することを防止するために、これを補強するための、例えば鉄筋、その他の補強材36を取り付けることもできる。もっとも、形成する基礎20が比較的小規模である場合等においては、状況に応じてこの補強材36の取り付けを省略しても良い。
本実施形態にあっては、この補強材36を取り付けるために、前述の取付具34とナット35間にさらにこの補強材36を固定するための固定金具37を挟持している。
この固定金具37は、従来技術として説明した、補強材36を取り付けるための各種の固定金具37を使用可能であり、また、固定金具37による補強材36の取り付けに代え、図13(D)に示すように溝型鋼361から成る補強材を使用しても良く、各種の構成を採用することが可能である。
本実施形態にあっては、一例として図5及び図6に示すように前記取付具34の雄ねじ341が挿入される開孔371が形成された、コンクリート型枠31と接触する平坦部372と、この平坦部372の両端よりコンクリート型枠31から離間する方向に立ち上がり、その後、コンクリート型枠31と平行方向を成すと共に、さらにその先端をコンクリート型枠31側に僅かに曲折された、補強材36を固定するための固定部373が設けられた金属板等から成り、この固定部373とコンクリート型枠31との間に鉄筋36を挟持した状態で、取付具34の雄ねじ341にナット35を螺合して緊締すると、鉄筋36が固定部373によってコンクリート型枠31のリブ41に押圧されて固定されると共に、取付具34がコンクリート型枠31に固定される。
前述のように一方のコンクリート型枠31としてリブラスを使用する場合には、前述固定部337に形成された前記コンクリート型枠31と平行に配置される部分と平坦部372との図5中左右方向における位置ずれ間隔は、リブ41の突出幅と、補強材36の幅との合計と略同一乃至これよりも僅かに狭く形成し、ナット35の緊締により固定金具37の平坦部372がリブラスのリブ41の非形成部分に接触するように構成しても良い。
なお、この鉄筋36を取り付けるための固定金具37は、前述の形状に限定されず、例えば断面コ字状、U字状、その他、棒状を成す補強材36を固定可能な形状であれば如何なる形状であっても良い。
また、前述の例ではこれらをナット35により固定する例を示しているが、例えば前述の固定金具37に設けられた開孔371内に雌ねじを切っておき、取付具34の雄ねじ342をこの固定金具37に形成された開孔371内に螺合することにより、この固定金具37に前述のナット35等の固定具としての機能を持たせても良い。
図5及び図6を参照して説明した前述の実施形態にあっては、一方のコンクリート型枠31と他方のコンクリート型枠32間を連結する連結具33として、金属棒の両端に雄ねじを切ったものを使用する例について説明したが、この連結具33は、図示の例に限定されず各種の構成のものを使用することができる。
この連結具33としては、例えば針金により連結部材33を形成したり、又は一方のコンクリート型枠31に取り付けられた前述の取付具34に取り付けられる端部33aを環状、乃至は鈎状に形成して係止部が形成された金属棒等とすることができ、これらの連結具33を使用する場合には、連結具33として使用される針金や連結具33の一端33aに設けられた係止部を係止するための構造を備えた取付具34’を使用する。
図7に示す実施形態にあっては、このような連結部材33との組合せにおいて使用される取付具34’として、一端側にコンクリート型枠32に設けられた網目42に挿入される雄ねじ342’を備えている点においては図5及び図6を参照して説明した前述の取付具34と同様であるが、コンクリート型枠31のコンクリート打設面側より突出する他端側には、前述のように針金及や、環状乃至は鈎状に形成された連結具33の一端を係止可能な鈎状部345を備えており、図示の実施形態にあっては、略C字状の鈎状部345に形成されている。なお、この鉤状部345の形状は、同図7中に円で囲った変形例に示す形状とすることも可能であり、その他、連結具33の一端を係止可能な形状であれば図示の例に限定されない。
このように、一方のコンクリート型枠31と、他方のコンクリート型枠32とを連結する連結部材33の一端33aを、螺合乃至は係止により着脱可能と成す取付具34をコンクリート型枠31に取り付けることにより、一方のコンクリート型枠31と他方のコンクリート型枠32の立設作業をそれぞれ別個独立した作業として行うことができ、その結果、一方のコンクリート型枠31の立設作業を補強筋25の組み立てに先立って独立して行うことが可能となっている。
なお、図5中36’は、前述の固定金具37によって固定された鉄筋36と同様の鉄筋からなる、ラス連結用及び/又は鉄筋補強用の補強材であり、コンクリート型枠31の更なる補強が必要な場合等において、必要に応じて取り付ける。本実施形態にあっては、前述の補強材36に対してこの補強材36’を例えば結束線により結束することにより取り付けている。
なお、図6及び図7の実施形態にあっても、同様に必要に応じて補強材36’を取り付けても良い。
このようにして組み立てられたコンクリート型枠31を順次、又は必要に応じて複数枚を連結した状態で組み立てた後、形成される基礎20の外郭と成る位置においてその下端31aを捨てコンクリート14上に固定して垂直方向に立設する。
この一方のコンクリート型枠31の捨てコンクリート14上に対する取り付けは、図2及び図3に示すように根伐溝10の前記一方のコンクリート型枠31側の壁面11底縁に、前記一方のコンクリート型枠31の下端部31a底縁を近接して配置することにより行う。
このように、一方のコンクリート型枠31の下端部31aを根伐溝10の壁面11底縁に近接させた状態で捨てコンクリート14上に固定することにより、一方のコンクリート型枠31と根伐溝10の一方の壁面11との間には作業スペースが確保されないこととなるが、この一方のコンクリート型枠31は前述のように補強材36が取り付けられた状態で捨てコンクリート14上に固定、立設されるものであると共に、後述のように埋め殺しとされるものであることから、このような作業スペースの確保は不要であり、その結果、従来技術において紹介した工法において、一方のコンクリート型枠31を組み立て、及び除去、回収する際に必要となっていた、一方のコンクリート型枠31と一方の側壁11間の作業スペース分、余堀り量を減少可能となっている。
この捨てコンクリート14上に対する一方のコンクリート型枠31の下端部31aの固定は、根伐底13の中央側からの作業が可能であると共に、コンクリート型枠31を所定の位置に固定することができるものであれば如何なる方法により行っても良い。
コンクリート型枠31が一旦、捨てコンクリート14上の取り付け位置に配置されると、コンクリート型枠31と根伐溝10の一方の壁面11間には作業スペースが存在せず、根伐溝10の一方の壁面11側においてコンクリート型枠31の固定作業を行うことができないことから、本工法にあっては、先ず、捨てコンクリート14上にコンクリート型枠31の下端部31aを固定するための係止具50を取り付けておき、この係止具50にコンクリート型枠31の下端部31aを固定することで、根伐底13の中央側からの作業のみにおいてコンクリート型枠31の固定作業を行うことができるようにしている。
なお、前述の係止具50は、立設された状態にあるコンクリート型枠31に対し、根伐底13の中央側に配置することもできるが、コンクリート型枠31の下端部31aは、その後に打設されるコンクリートの重量や圧力により、根伐溝10の一方の壁面11側に押圧されるものであるため、この係止具50は、コンクリート型枠31の下端部31aが、根伐溝10の一方の壁面11側へ移動することを規制することができるように取り付けられていることが好ましい。
捨てコンクリート14上に取り付けられるこのような係止具50としては、一例として、アングル材51や、所定の厚みのある木片52、溝型鋼53等を使用することができる。また、図示は省略するが、単に捨てコンクリート14上にコンクリート釘を打ち込み、このコンクリート釘を係止具50としても良い。
これらのアングル材51、木片52、溝型鋼53などの係止具50は、例えばこれをコンクリート釘54等で捨てコンクリート14上に固定する。
図8は、このようなコンクリート型枠31の取り付け方法のうち、捨てコンクリート14上に取り付けられたアングル材51を介してコンクリート型枠31の下端31aを固定した例であり、捨てコンクリート14上にコンクリート釘54等によって固定されたアングル材51にコンクリート型枠31の下端部31aをビス止め、結束線による結束、又はこれらの方法を複合して固定する(図示の例では結束線は省略)。
この固定は、例えばコンクリート型枠31のリブ41に開孔を形成し、これを貫通するビス55を、アングル材51に形成されたねじ孔内に螺合することにより行っても良く、このビス55の緊締によりビス55の頭部とアングル材51間でコンクリート型枠31を挟持して固定するように構成しても良い。また、このようなビス55を使用することなく、又はビス55と共にアングル材51に直接コンクリート型枠31の下端部31aを図示せざる結束線などで結束しても良い。
また、図9は、捨てコンクリート14上に取り付けられた木片52に対してコンクリート型枠31の下端部31aを固定した例であり、捨てコンクリート14上にコンクリート釘54等によって固定された木片52に、コンクリート型枠31の下端部31aを、このコンクリート型枠31のリブ41に形成された開孔を貫通するビス55、その他木ねじ、釘によって木片52の側面に固定し、又はこのビス55等と共に、又はビス55等に代えて図示せざる結束線等によって木片52に結束する等して固定した例であり、図9は、捨てコンクリート14上に固定された溝型鋼53の溝内にコンクリート型枠31の下端部31aを挿入し、必要に応じてこれをビス55止め、又はこのビス55に代え、又はビス55と共に図示せざる結束線による結束等して固定した例である。
前述の図10に示すように、コンクリート型枠31の固定にコンクリート型枠31の下端部31aが挿入される溝型鋼53を使用する場合には、この溝型鋼53の溝の底部を貫通するボルトやコンクリート釘を捨てコンクリート14上に打ち込み、これにより溝型鋼53を捨てコンクリート14上に固定しても良いが、溝型鋼53の溝の底面に対する釘等の打ち込み作業が比較的難しいことから、例えば図10に示すように溝型鋼53の底面以外の一辺に所定間隔で切り込みを入れると共に、この切り込み間の鋼片531を底面の延長方向に展開し、この鋼片531を貫通する例えばコンクリート釘54を捨てコンクリート14に打ち込むことにより溝型鋼53を捨てコンクリート14上に固定するように構成しても良い。
以上のようにして組み立てられた一方のコンクリート型枠31は、これが傾くこと等を防止するために、例えばその上端を根伐溝10の開口端縁に図示せざる係止棒等によって係止しても良い。
〔鉄筋組み立て〕
以上のようにして、一方のコンクリート型枠31の組み立てが完了した後、このコンクリート型枠31に沿って基礎20内に埋設される、異形鉄筋等の補強筋25の組み立てを行う。この補強筋25の組み立ては、既知の各種の方法により行うことができる。
このとき、補強筋25には、従来技術として説明したと同様にコンクリート型枠31,32との間に所定の間隔を保持するためのスペーサ26を取り付けておき、補強筋25とコンクリート型枠31,32間に必要な間隔を設けることにより、補強筋25が表面に露出することが防止されると共に、補強筋25とコンクリート型枠31,32の位置決めが行われる。
図示の実施形態にあっては、このスペーサを補強筋25のうち高さ方向を長さ方向として配置されたものに所定間隔で取り付けることにより、補強筋25とコンクリート型枠31,32間に所定の間隔が確保されるように構成されている。
〔コンクリート型枠の組み立て(他方)〕
以上のようにして、補強筋25の組み立てが完了すると、その後、さらにこの補強筋25を介して前述のようにして立設された一方のコンクリート型枠31に対峙して他方のコンクリート型枠32を組み立てる。
ここで使用するコンクリート型枠32としては、前述の一方のコンクリート型枠31と同様にラスやリブラスを使用することもできるが、例えば地下室を施工する場合のように、形成する鉄筋コンクリート壁の一方の壁面を平坦に形成する場合には、例えば木製の合板等からなるコンクリート型枠、その他既知のコンクリート型枠を使用し、打設されたコンクリートが硬化した後、この型枠を除去、回収するようにしても良い。
もっとも、この他方のコンクリート型枠32としてラスを使用することにより、打設されたコンクリートが硬化した後に、これを除去、回収することなく埋め殺しとすることができると共に、コンクリート型枠32の組み立ての際、網目を介してその裏側の状況が把握し易いことから、前述した連結部材33を一方のコンクリート型枠31に取り付けられた取付具34に螺合し、又は係止する作業が比較的容易であるという利点がある。
本実施形態にあっては、この他方のコンクリート型枠32についてもラスを使用し、所定のサイズに加工されたラスをコンクリート型枠32として根伐溝10内に搬入した後、これを前述のようにして組み付けられた補強筋25に沿って立設し、この他方のコンクリート型枠32と前述の一方のコンクリート型枠31間を連結部材33により連結すると共に、他方のコンクリート型枠32に対しても必要に応じて鉄筋等による補強材36の取り付けを行う。
この他方のコンクリート型枠32に対する連結部材33の他端33bの取り付けは、前記一方のコンクリート型枠31に対する取り付けと同様の方法により行うこともできる。
この場合には、例えば他方のコンクリート型枠32を立設する前に、一方のコンクリート型枠31に取り付けられた取付具34に連結部材34の一端34aを取り付けると共に、この連結部材33の他端に33bに前記同様の取付具34を取り付けておき、他方のコンクリート型枠32の立設時に、コンクリート型枠32に形成された網目42内にこの取付具34に設けられた雄ねじ343を他方のコンクリート型枠32のコンクリート打設面側から挿入すると共に、網目42を介して突出した雄ねじ343に前記同様固定金具37、補強材36,36’、ナット35等を取り付けるようにしても良い。
もっとも、このようにして取り付ける場合には、他方のコンクリート型枠32の立設時、他方のコンクリート型枠32に対する取り付け位置に形成された網目42内に連結部材33の他端33bに取り付けられた取付具34の雄ねじ342が正確に挿入される必要があることから、この連結部材33を補強筋25に固定する等の作業が必要となること、また、このように連結部材33の両端にいずれも取付具34を取り付ける場合には、いずれのコンクリート型枠31,32の補強筋25側に対する移動がこの取付具34により規制され、例えばナット35の締め付けにより、他方のコンクリート型枠32を補強筋25に取り付けられたスペーサ26に圧接させることができず、位置合わせが困難となる等の問題があることから、本実施形態にあってはこの取付を下記の方法により行っている。
使用する連結部材33が、金属棒状であり、その両端33a,33bに雄ねじが切られている場合、又は一端を環状乃至鈎状に、他端に雄ねじを切ってある場合には、他方のコンクリート型枠32となるリブラス40を補強筋25に沿って立設した後、この他方のコンクリート型枠32に形成された網目42を介して連結部材33の一端33aを一方のコンクリート型枠31に向かって挿入すると共に、一方のコンクリート型枠31のコンクリート打設面に取り付けられた取付具34にこの連結部材33の一端を螺合し、又は係止する。
その後、この他方のコンクリート型枠32のコンクリート打設面とは反対側の側面より突出した連結部材33の他端(図示せず)に、例えばボルト35’等を螺合することにより、他方のコンクリート型枠32と連結部材33との連結が完了する。
他方のコンクリート型枠32のコンクリート打設面とは反対側の側面に対しても、鉄筋等の補強材36を取り付ける場合には、他方のコンクリート型枠32のコンクリート打設面とは反対側の側面より突出した前述の連結部材33の他端に、ナット35等を螺合する前に、補強材36を取付可能とする器具、例えば一方のコンクリート型枠31に取り付けたと同様の固定金具37を取り付けた後、前述のナット35をこの他端33bに螺合することにより、取付具34を使用しない点を除き前記一方のコンクリート型枠31に対する補強材36の取付の場合と同様にして補強材36を取り付けることができる。
また、他方のコンクリート型枠32として、例えば合板等からなる既知のコンクリート型枠を使用する場合には、他方のコンクリート型枠32と連結部材33の他端との連結は、コンクリート型枠32を貫通して突出する連結部材33の他端に前述のナット等を螺合する前に、例えば特開平11−190127号公報に示されている円盤状の支持具を取付け、又は、この支持具とコンクリート型枠32間に更に所定大に切断された合板等を挟持する等、特開平11−190127号公報に記載の構成によりコンクリート型枠32の固定を行うこともできる。
なお、連結部材33として前述の金属棒に代えて針金等を使用する場合には、例えば2つ折りにされた針金の折り返し端部を、連結部材33の一端33aとして他方のコンクリート型枠32の網目42より一方のコンクリート型枠31に向かって挿入し、この挿入された連結部材33の折り返し端を、一方のコンクリート型枠32に取り付けられた、例えば図7に示す取付具34’の鈎状部345に係止する。
そして、他方のコンクリート型枠32の網目42より突出した針金の両端間を連結すると共にこの連結により生じた針金のループ内に補強材36である鉄筋等を挿入したのち、この針金の端部を捻る等て針金により形成されているループの全長を縮めてゆくと、コンクリート型枠31,32間が連結により固定されると共に、両コンクリート型枠31,32のコンクリート打設面が補強筋25に取り付けられたスペーサと接触してその位置決めがされる。
なお、このようにして立設された他方のコンクリート型枠32についても、その下端を前述の一方のコンクリート型枠の場合と同様に捨てコンクリート上14に固定することが好ましい。この固定の方法は、前述の一方のコンクリート型枠31と同様に、予め捨てコンクリート14上に、このコンクリート型枠32の下端部を係止するための前述のアングル材、桟木、コンクリート釘、溝型鋼等の係止具を取り付けておき、この係止具の取り付け位置においてコンクリート型枠32を立設すると共にその下端を固定するよう構成しても良く、又はコンクリート型枠32を所定の位置に立設した後、前述の係止具を捨てコンクリート14上に固定すると共に、この係止具にコンクリート型枠32の下端を固定して良く、コンクリート型枠の下端を固定可能であればその取り付け手順については限定されない。
〔コンクリートの打設〕
以上のようにして、一方のコンクリート型枠31の組み立て、補強筋25の組み立て、他方のコンクリート型枠32の組み立ての作業が完了すると、このコンクリート型枠31,32間にコンクリートが打設される。打設されたコンクリートは、所定期間の養生により打設されたコンクリートが硬化することにより、内部に補強筋を埋設した鉄筋コンクリートとなる。
前述のように、本発明の方法にあっては、少なくとも一方のコンクリート型枠として網状体、本実施形態にあってはラスを使用するものであるため、打設されたコンクリートの一部はこの網目を透過するものの、コンクリートの粘性により、完全に流出することなく、また、この際にラスの網目形状によってコンクリート内の余剰水が除去されてコンクリート強度が増加して、コンクリートはその殆どがコンクリート型枠間の空間に留まる。
また、このようにして網目を透過したコンクリートが硬化することにより、形成された基礎とコンクリート型枠とが一体化している。
〔埋め戻し〕
このようにして、打設したコンクリートが硬化した後、少なくとも一方のコンクリート型枠31、及びこの一方のコンクリート型枠31に補強材36として使用された鉄筋や、これを固定するための固定金具37、ボルト35が取り付けられている場合には、これらについても除去、回収することなく、これらが取り付けられた状態を構築物とし、その埋め戻しが行われる。
なお、他方のコンクリート型枠32に補強材36として取り付けた鉄筋やこれを取り付けるための固定金具37、他方のコンクリート型枠32の下端を捨てコンクリート14上に固定するためのアングル材51、溝型鋼53等の係止具50については、必要に応じてこれを除去、回収し、また、他方のコンクリート型枠32自体を除去、回収した後に埋め戻しを行っても良く、これらのいずれについても除去、回収することなく埋め戻す、埋め殺しとしても良い。
〔作用〕
以上のように、コンクリート型枠31,32及び補強筋25の組み立てを、一方のコンクリート型枠31の組み立て、補強筋25の組み立て、他方のコンクリート型枠32の組み立ての順で行うと共に、先に組み立てた前述の一方のコンクリート型枠31として、打設されたコンクリートと一体化して構築される基礎20の一部となる網状体を使用することにより、根伐の際の余掘り量を減少させることができるものとなっている。
すなわち、従来技術おいて説明した既知の施工法にあっては、根伐溝10の形状は、一方のコンクリート型枠31を組み立てるための作業空間を確保するために、縦断面において図12に示すようにその内部に形成される基礎20を中心として図中左右対称の形状に形成されているが、本発明の施工法おいて形成される根伐溝10の底面13は、図2に示すように形成される基礎の側面21側には作業空間を設けない形状として根伐を行うことができる。
従って、本発明の施工法による場合には、図12に示す従来技術の工法において形成される根伐溝10に対し、図2中斜線で示す部分の掘削が不要となり、根伐の際の余堀り量が減少されている。
なお、図2に示す実施形態にあっては、図2中左右に形成された根伐溝10の壁面11,12を、いずれも所定の安息角αで傾斜させた構成としているが、前述のように、根伐溝10の一方のコンクリート型枠31側の壁面11については、このような安息角αを設ける必要はなく、これを図3に示すように形成される基礎20の一方の側面21と平行に形成しても良い。
根伐溝10の断面形状をこのように形成することにより、従来技術で説明した図12に示す根伐溝10に対し、図3に示す実施形態にあっては同図中に斜線で示す部分の根伐を省略することができ、図2に示す実施形態に比較してさらに余堀り量を減少させることが可能となる。
また、このようにして従来の工法に比較して根伐溝10の断面形状を小さなものとすることができることから、埋め戻しに必要な土砂量、埋め戻しに要する労力等の軽減をも図ることができるものとなっている。
本発明の方法と従来の工法による地下構造物の施工方法により施工した地下基礎の形成に際し、根伐の際の掘削量の減少率、埋め戻し量の減少率を一例として示せば、下記の通りである。
〔従来工法1〕
断面における高さH、幅Aの地中基礎を形成する場合の根伐溝10の断面形状は、図12に示す通りである。
この根伐溝10において、基礎20の底面23に対し、根伐底13は、作業スペースを確保するために片側0.5m、計1.0m程度が余分に掘削されており、また、その開口部においては安息角αを設けるために、片側0.5mにさらにH/3、左右で計2H/3が、形成される基礎に対して余分に掘削されている。
従って、この工法による根伐溝の全断面積は、
(H/3)×H+0.5H×2+AH=(H2/3)+H+AH
また、基礎部分の除く根伐断面は、
(H2/3)+H
である。
なお、上記の式において、捨てコンクリートの厚み(一般に0.1m程度)は無視している。
〔本願工法1〕
本願の工法1において、従来工法と同サイズの地中基礎を形成する場合における根伐溝の断面形状は、図2に示す通りである。なお、図2において、地中基礎の片側に設けられる幅0.1mのスペースは、埋め殺しにされる一方のコンクリート型枠の厚み(0.05m)と、根伐位置に対する余裕(0.05m)の総和を示す。
この工法においては、前記従来工法1に比較して、斜線で示す0.4×H=0.4Hの根伐を削減することができる。
従って、一例として高さ(H)が1.8mの基礎を形成する場合を想定すると、実施例1において形成される根伐溝の減少部分の断面と、従来工法1により形成される根伐溝の断面比は、基礎の形成部分を除くと
0.4H/〔(H2/3)+H〕
= 0.72/2.88 ≒ 0.25・・・25%
従って、断面比において、余堀量及び埋め戻し量を約25%削減することが可能である。
また、一例として高さ(H)が3.0mの基礎を形成する場合を想定すると、実施例1において形成される根伐溝の減少部分の断面と、従来工法1により形成される根伐溝の断面比は、基礎の形成部分を除くと
= 1.2/6 = 0.20・・・20%
従って、断面比において、余堀量及び埋め戻し量を約20%削減することが可能である。
〔実施例2〕
本願の工法2において、従来工法と同サイズの地中基礎を形成する場合における根伐溝の断面形状は、図3に示す通りである。なお、図3において、地中基礎の片側に設けられる幅0.1mのスペースは、埋め殺しにされる一方のコンクリート型枠31の厚み(0.05m)と、根伐位置に対する余裕(0.05m)の総和を示す。
この工法においては、前記従来工法1に比較して、斜線で示す面積、
0.4H+(H2/6)
の根伐を削減することができる。
従って、一例として高さ1.8mの基礎を形成する場合を想定すると、本願工法2において形成される根伐溝の減少部分の断面と、従来工法1により形成される根伐溝の断面比は、基礎の形成部分を除くと
〔0.4H+(H2/6)〕/〔(H2/3)+H〕
= 1.260/2.88 ≒ 0.44・・・44%
従って、断面比において余堀量及び埋め戻し量を約44%削減することが可能となる。
また、一例として高さ3mの基礎を形成する場合を想定すると、本願工法2において形成される根伐溝の減少部分の断面と、従来工法1により形成される根伐溝の断面比は、基礎の形成部分を除くと
〔0.4H+(H2/6)〕/〔(H2/3)+H〕
= 2.7/6 = 0.45・・・45%
従って、断面比において余堀量及び埋め戻し量を45%削減することが可能となる。
以上説明した、本発明の鉄筋コンクリート地下構造物の施工方法は、地下室を施工する場合や、比較的大型の基礎を構築する場合等、根伐溝内での作業を伴う鉄筋コンクリート地下構築物を施工する際に、従来の各種の工法に代替するものとして利用可能である。
本発明の施工法における作業工程を示すフロー。 本発明の施工法により構築される構造物(基礎)と根伐との関係を示す説明図。 本発明の施工法により構築される構造物(基礎)と根伐との関係を示す説明図。 コンクリート型枠として使用するリブラスの説明図の正面図。 コンクリート型枠として使用するリブラスの説明図の図4(A)のB−B線断面図。 コンクリート型枠に対するセパレータの取り付け状態を示す概略断面図。 コンクリート型枠に対するセパレータの取り付け状態を示す概略断面図。 コンクリート型枠に対するセパレータの取り付け状態を示す概略断面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(アングル使用)を示す側面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(アングル使用)を示す平面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(桟木使用)を示す側面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(桟木使用)を示す平面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(溝型鋼使用)を示す側面図。 捨てコンクリートに対するコンクリート型枠下端の取り付け状態(溝型鋼使用)を示す平面図。 本発明の施工法における作業工程を示すフロー。 従来の施工法により構築される構造物(基礎)と根伐との関係を示す説明図。 従来の工法においてコンクリート型枠間を連結する連結部材の取付状態を示す概略説明図であり、針金で補強材を結束することにより取り付けた例。 従来の工法においてコンクリート型枠間を連結する連結部材の取付状態を示す概略説明図であり、金属棒から成る連結部材の両端に、補強沿いを固定する固定金具を取り付けた例。 従来の工法においてコンクリート型枠間を連結する連結部材の取付状態を示す概略説明図であり、金属棒から成る連結部材の両端に、補強沿いを固定する固定金具を取り付けた例。 従来の工法においてコンクリート型枠間を連結する連結部材の取付状態を示す概略説明図であり、補強材を溝型鋼とし、金属棒状の連結部材に取り付けた例。
符号の説明
10 根伐溝
11,12 壁面(根伐溝の)
13 根伐底(根伐溝の底面)
14 捨てコンクリート
20 基礎
21,22 側面(基礎の)
23 底面(基礎の)
25 補強筋
26 スペーサ
31 一方のコンクリート型枠
31a 下端部(一方のコンクリート型枠の)
32 他方のコンクリート型枠
33 セパレータ
33a 一端(連結具の)
34,34’ 取付具
341 雄ねじ
342 ねじ孔
343 開孔端縁
345 鈎状部
35 ナット(固定具)
36 補強材(鉄筋)
361 補強材(溝型鋼)
37 金具(補強材取付用の)
371 開孔
372 平坦部
373 固定部
40 リブラス
41 リブ
42 網目
50 係止具
51 アングル材
52 木片
53 溝型鋼
531 鋼片
54 コンクリート釘

Claims (7)

  1. 根伐を伴う地下構造物の施工方法において、
    根伐により形成された溝乃至穴の底面に打設された捨てコンクリート上に、網状体から成る一方のコンクリート型枠を立設し、
    次いで、前記一方のコンクリート型枠に沿って補強筋を組み立てた後、
    前記補強筋を介して前記一方のコンクリート型枠に対峙して、他方のコンクリート型枠を立設すると共に、
    前記一方及び他方のコンクリート型枠間にコンクリートを打設して硬化させた後、前記コンクリート型枠のうち少なくとも前記一方のコンクリート型枠を除去することなく埋め戻すことを特徴とする地下構造物の施工方法。
  2. 根伐により形成された前記溝乃至穴の前記一方のコンクリート型枠側の壁面底縁に、前記一方のコンクリート型枠の底縁を近接して形成することを特徴とする請求項1記載の地下構造物の施工方法。
  3. 少なくとも前記一方のコンクリート型枠を、ラス、好ましくはリブラスにより形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の地下構造物の施工方法。
  4. 前記溝乃至穴の底面に打設された前記捨てコンクリート上に、予め係止具を固定し、この係止具に少なくとも前記一方のコンクリート型枠の下端部を固定することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の地下構造物の施工方法。
  5. 前記一方のコンクリート型枠と、前記他方のコンクリート型枠間を連結する連結部材の一端を取付可能と成す取付具を、前記一方のコンクリート型枠の立設時迄に前記一方のコンクリート型枠のコンクリート打設面に取り付け、
    前記他方のコンクリート型枠の立設時、前記連結部材の一端を前記取付具に取り付けると共に、他端を前記他方のコンクリート型枠に固定することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の地下構造物の施工方法。
  6. 根伐を伴う地下構造物の施工方法において使用され、
    前記根伐により形成される溝乃至穴の壁面底縁にその底縁が近接して配置され、
    打設されたコンクリートの硬化時、前記硬化したコンクリートにより形成された地下構造物の側面に埋没されて前記構造物と一体化する、網状体により形成されたコンクリート型枠。
  7. 請求項1〜5いずれか1項記載の地下構造物の施工方法において前記網状体から成る一方のコンクリート型枠のコンクリート打設面とは反対側の側面に、該コンクリート型枠の幅方向を長さ方向として配置される補強材を固定する固定金具であって、
    前記コンクリート型枠と平行に配置されると共に前記一方のコンクリート型枠を貫通する雄ねじを挿入乃至は螺合可能な開孔が形成された平坦部と、
    前記平坦部の両端よりコンクリート型枠から離間する方向に立ち上がり、その後コンクリート型枠と平行方向を成し、さらにその先端をコンクリート型枠側に向けて傾斜して、前記一方のコンクリート型枠との間で前記補強材を挟持する固定部を備えることを特徴とする固定金具。
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