JP2005126800A - セレン、テルルを含む還元滓の浸出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セレン、テルルを含む還元滓中に含まれるロジウム、ルテニウムを濃縮する方法の開発。
【解決手段】Se,Te,Ru,Rhを含む還元滓を50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように、濃度100〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、過酸化水素を一定量添加し続け浸出処理を行い、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が、−330〜−415mVに成った時点で、過酸化水素の添加を中止し、反応を終了することによりSe,Teを溶解し、Ru,Rhを残渣に残すことを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
【解決手段】Se,Te,Ru,Rhを含む還元滓を50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように、濃度100〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、過酸化水素を一定量添加し続け浸出処理を行い、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が、−330〜−415mVに成った時点で、過酸化水素の添加を中止し、反応を終了することによりSe,Teを溶解し、Ru,Rhを残渣に残すことを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
Description
本発明は、銅電解殿物の湿式処理において発生するセレン、テルルを含む還元滓の処理方法に関するものであり、セレン、テルルを含む還元滓中に存在するロジウム,ルテニウムの濃縮方法に関する。
銅電解殿物の湿式処理、例えば特開2001−316735(特許文献1)においては脱銅工程、塩化浸出工程、金抽出工程を経由する予備処理のあと亜硫酸ガスを用いて、まず白金族を還元し白金族含有還元物を得た後に、さらに亜硫酸ガスを用いてセレン、テルルを含む還元物を得る。
このセレン、テルルを含む還元残渣にはロジウム、ルテニウムが含有しているが、ロジウム、ルテニウムは回収されず、最終的には自溶炉に繰り返されている。
上記方法では、ロジウム,ルテニウムは系内に蓄積されることになり、最終的には白金、パラジウムなどの製品品質に悪影響を及ぼす可能性がある。
上記問題を回避するにはロジウム、ルテニウムを含むセレン,テルル還元滓を系外カットすれば良いが、セレン,テルル還元滓中のロジウム、ルテニウム品位は低く、このまま貯蔵すると貯蔵量が多くなる。
そこで本発明では、ロジウム、ルテニウムを浸出残渣中に濃縮する方法を提供することを目的とする。
本発明においては、以下の発明を提供する。
(1)Se、Te、Ru、Rhを含む還元滓を50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように、濃度100〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、過酸化水素を一定量添加し続け浸出処理を行い、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が、−330〜−415mVに成った時点で、過酸化水素の添加を中止し、反応を終了することによりSe、Teを溶解し、Ru、Rhを残渣に残すことを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
(1)Se、Te、Ru、Rhを含む還元滓を50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように、濃度100〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、過酸化水素を一定量添加し続け浸出処理を行い、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が、−330〜−415mVに成った時点で、過酸化水素の添加を中止し、反応を終了することによりSe、Teを溶解し、Ru、Rhを残渣に残すことを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
(2)上記(1)における浸出温度を70〜90℃とするセレン、テルル
を含む還元滓の浸出方法。
を含む還元滓の浸出方法。
以下本発明について、詳細に説明する。
セレン、テルルを含む処理対象の還元滓の主な組成は、Se50〜70
mass%,Te20〜40mass%,Rh0.5〜1.5mass%,Ru
1.0〜2.5mass%である。
セレン、テルルを含む処理対象の還元滓の主な組成は、Se50〜70
mass%,Te20〜40mass%,Rh0.5〜1.5mass%,Ru
1.0〜2.5mass%である。
この残渣を濃度100g/L〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように装入する。
水酸化ナトリウムの濃度下限を100g/Lとするのは、これより低い濃度
であると浸出処理が効果的に行われないためである。また150g/Lより高
い濃度であると、浸出処理が困難なためである。
またスラリー濃度が50g/Lより低い場合は、液処理量が増えすぎて効率
的浸出処理が不可能になるためである。さらに、スラリー濃度を150g/Lより高くすると、浸出が十分行われなくなるためである。
水酸化ナトリウムの濃度下限を100g/Lとするのは、これより低い濃度
であると浸出処理が効果的に行われないためである。また150g/Lより高
い濃度であると、浸出処理が困難なためである。
またスラリー濃度が50g/Lより低い場合は、液処理量が増えすぎて効率
的浸出処理が不可能になるためである。さらに、スラリー濃度を150g/Lより高くすると、浸出が十分行われなくなるためである。
上記の水酸化ナトリウム溶液の浸出液に過酸化水素を一定量づつ添加して、残渣を浸出する。過酸化水素は、例えば35%過酸化水素を添加する。添加速度は過酸化水素純分50g〜100gを4〜8時間で、上記浸出液1Lに対して添加する。
この浸出時間は、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が−330mV〜−415mVになった時点で止めるとRu,Rhは、浸出されず残渣に残り、Te,Seは、効率良く浸出されることを見出した。この現象は、実施例の図1、図2を参照すると明確に確認できる。
この浸出時間は、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が−330mV〜−415mVになった時点で止めるとRu,Rhは、浸出されず残渣に残り、Te,Seは、効率良く浸出されることを見出した。この現象は、実施例の図1、図2を参照すると明確に確認できる。
また浸出温度は、70〜90℃で行うことが好ましい。浸出効率が高くなるためである。
より好ましくは、75〜85℃で行うことが良い。
より好ましくは、75〜85℃で行うことが良い。
(1)これまで系内に繰り返してきたロジウム、ルテニウムを4〜5倍に濃縮
した形で残渣中に回収できる。
(2)またこれにより、ロジウム、ルテニウムが処理工程の系外に排除できる
ため、従来白金、パラジウムの製品中に混入し、品質に関して悪影響をしてい
た、ロジウム、ルテニウム除去を容易にできる。
した形で残渣中に回収できる。
(2)またこれにより、ロジウム、ルテニウムが処理工程の系外に排除できる
ため、従来白金、パラジウムの製品中に混入し、品質に関して悪影響をしてい
た、ロジウム、ルテニウム除去を容易にできる。
水酸化ナトリウム濃度125g/Lの水溶液1Lに投入し、80℃に液温を調整し強攪拌する。これに35mass%過酸化水素を添加する。添加速度は過酸化水素純分75gを6時間で添加する速度である。
この時の1.5時間後、3時間後、4.5時間後、6時間後の残渣量と酸化還元電位を図1に示す。また、セレン、テルル、ロジウム、ルテニウムの浸出率を図2に示す。
図1及び図2を合わせて見ると、4.5時間目まではロジウム、ルテニウムがほとんど溶けていないのに対し、6時間目ではロジウム、ルテニウムが溶け出している。4.5時間目での銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位は380mV程度であり、電位はこのあと急激に上昇している。
Claims (2)
- Se、Te、Ru、Rhを含む還元滓を50〜150g/Lのスラリー濃度と成るように、濃度100〜150g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に入れ、過酸化水素を一定量添加し続け浸出処理を行い、銀−塩化銀電極基準の酸化還元電位が、−330〜−415mVに成った時点で、過酸化水素の添加を中止し、反応を終了することによりSe、Teを溶解し、Ru、Rhを残渣に残すことを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
- 請求項1における浸出温度を70〜90℃とすることを特徴とするセレン、テルルを含む還元滓の浸出方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003365907A JP2005126800A (ja) | 2003-10-27 | 2003-10-27 | セレン、テルルを含む還元滓の浸出方法 |
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JP2003365907A JP2005126800A (ja) | 2003-10-27 | 2003-10-27 | セレン、テルルを含む還元滓の浸出方法 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102515117A (zh) * | 2012-01-12 | 2012-06-27 | 伍代明 | 从含砷、硒、铝的物料中提取硒的方法 |
JP2012211028A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Pan Pacific Copper Co Ltd | テルルを含むアルカリ浸出残渣からのテルル回収方法 |
JP2012211027A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Pan Pacific Copper Co Ltd | テルルの回収方法 |
CN104294052A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-21 | 中南大学 | 一种贵金属熔炼烟尘的预处理方法 |
CN105887118A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-08-24 | 中南大学 | 一种从含碲物料中选择性分离回收碲的方法 |
JP2016160479A (ja) * | 2015-02-28 | 2016-09-05 | 三菱マテリアル株式会社 | セレン、テルルおよび白金族元素の分離方法 |
CN112831670A (zh) * | 2019-11-25 | 2021-05-25 | 荆门市格林美新材料有限公司 | 一种从汽车尾气废催化剂中回收铂钯铑的方法 |
-
2003
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