JP2005126153A - 長尺物巻き取りドラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 周方向へ所定間隔毎に複数配置された中芯板2の外面沿いに円筒状の巻胴3を取り付けて、全ての中芯板2及び相互間の空間部Sを覆うことにより、巻胴3で各中芯板2が折り畳み不能に形状保持されると共に、巻胴3で分散配置された中芯板2が一体化されて補強され、更に巻胴3の外周面3aに沿って長尺物Bを巻き付けることにより、長尺物Bと各中芯板2とが圧接しないから、中芯板2間の空間部Sの広さに関係なく折れ癖が付かない。
【選択図】 図1
Description
更に詳しくは、左右の鍔板の間に、折り畳み自在な中芯板を周方向へ複数架設した長尺物巻き取りドラムに関する。
更に、各中芯板はバネにより折り畳み方向へ常時付勢されているため、ホース巻き取り梱包時や長尺物が全く巻回されない空状態のドラムや長尺物の巻回量が少ないドラムを段積みしたり、輸送時の振動などによって、両鍔板に折り畳み方向へ押圧力が僅かでも作用すると、作業者の意思とは関係なく自動的に折り畳まれてしまい、再度、組み立て直す必要があるという問題がある。
また、バネの付勢力を利用して各中芯板が折り畳み方向と逆方向へ折り畳まれるを防止しているため、特に長期使用によりバネの付勢力が低下したり、長尺物を強く巻き付けた場合には、各中芯板が折り畳み方向と逆方向である内側へ折れ曲がってしまい、それにより各中芯板の強度が低下して破損し易くなるだけでなく、長尺物の巻き付け完了状態が一定にならず、そのために外観が悪くて製品価値が劣るという問題がある。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、中芯板が反折り畳み方向へ折れ曲がるのを確実に防止することを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、中芯板と鍔板との取り付け構造を簡素化しながら分解を容易にすることを目的としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、段積み可能にすることを目的としたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3または4に記載の発明の目的に加えて、段積み時の荷崩れを防止して高く積み上げ可能にすることを目的としたものである。
このような構成から生じる請求項1記載の発明の作用は、周方向へ所定間隔毎に複数配置された中芯板2の外面沿いに円筒状の巻胴3を取り付けて、全ての中芯板2及び相互間の空間部Sを覆うことにより、巻胴3で各中芯板2が折り畳み不能に形状保持されると共に、巻胴3で分散配置された中芯板2が一体化されて補強され、更に巻胴3の外周面3aに沿って長尺物Bを巻き付けることにより、長尺物Bと各中芯板2とが圧接しないから、中芯板2間の空間部Sの広さに関係なく折れ癖が付かないものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記中芯板2の軸方向中央にヒンジ部2aを付設し、このヒンジ部2aを挟んで対向する側面2c′に、これら両側面2c′に亘って当接する折れ止め部2eを付設し、この折れ止め部2eにて反折り畳み方向へ揺動角度を規制する構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、前記中芯板2の軸方向両端近くにヒンジ部2bを付設し、このヒンジ部2bを挟んで形成される両端部2dから鍔板1の内面1aに亘って着脱自在な嵌挿手段4を夫々設けた構成を加えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、前記鍔板1の中心に軸受け孔1bを開穿し、この軸受け孔1bの周縁に沿って補強リブ1cを、中芯板2が架設される鍔板1の内面1a側に突設した構成を加えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の発明の構成に、前記鍔板1の外面1dに、互いに係合する形状の凹部1eと凸部1fを周方向へ交互に形成した構成を加えたことを特徴とする。
従って、多数の中芯板を略円筒状に配置する必要がある従来のものに比べ、中芯板の枚数が少なくなる分だけドラム全体の構造を簡素化できて製造コストの低減化が図れるだけでなく、長尺物の巻き取り中心部として十分な強度が得られ、しかもドラム全体の重量が軽量化されて運搬し易いと共に、ホース巻き取り梱包時や空状態のドラムや長尺物の巻回量が少ないドラムを段積みしたり、輸送時の振動などによって、両鍔板に折り畳み方向へ押圧力が作用しても、作業者の意思によって巻胴を外さない限り折り畳まれることはなく、安心して作業できる。
従って、バネの付勢力を利用して各中芯板が折り畳み方向と逆方向へ折り畳まれるを防止する従来のものに比べ、長期使用したり、長尺物を強く巻き付けて各中芯板が反折り畳み方向へ折れ曲がらず、各中芯板の強度低下による破損を防止できると共に、長尺物の巻き付け完了状態が一定になって外観が優れ、製品価値を高く維持できる。
従って、破損した部品のみを交換してリユースでき、廃棄物を減らして資源の有効利用できる。
。
なお、図示例に限定されず、両側面2c′,2c′の対向する位置に一対の凸部を夫々突設し、平板部2c,2cの反折り畳み方向への揺動に伴って、これら両凸部の先端同士が互いに突き当たるようにするなど、図示しない構造であっても良い。
更に、長さが異なる中芯板2を複数種類用意して、これらの中から適宜長さの中芯板2を選んで交換することにより、長尺物巻き取りドラムAの左右幅寸法を変更させることも可能である。
更に、各鍔板1の外周側には、後述する巻胴3に巻き付けられる長尺物Bの先端部B1を貫通させて保持するための保持孔1gが、周方方向へ複数開穿されている。
しかし、これに限定されず、鍔板1,1と中芯板2…の組み立て途中に、予め円筒状に巻き付けられた巻胴3を嵌挿しても良い。
先ず、図1(a)及び図4に示す如く、周方向へ所定間隔毎に複数配置された中芯板2…の外面沿いに、円筒状の巻胴3を取り付ければ、長尺物Bの基端部が挿入される挿入孔3bを除いて、全ての中芯板2及び相互間の空間部Sが覆われる。
それにより、巻胴3で各中芯板2…が折り畳み不能に形状保持されると共に、巻胴3で分散配置された中芯板2…が一体化されて補強される。
その結果、不意な折り畳みを防止できると共に少数の中芯板2…であっても長尺物Bの巻き取り中心部を補強しながら長尺物Bに折れ癖が付くことなく巻き付けることができる
その結果、各中芯板2が軸方向へ略直線状に形状保持されるから、各中芯板2が反折り畳み方向へ折れ曲がるのを確実に防止できる。
その結果、各中芯板2と鍔板1との取り付け構造を簡素化しながら分解を容易にすることができ、それにより破損した部品のみを交換してリユースできるという利点がある。
その結果、複数の長尺物巻き取りドラムAを各鍔板1の外面1d相互が当接するように段積みできるという利点がある。
また、上記嵌挿手段4の構造も図示例に限定されず、例えば図示例と逆に各中芯板2の両端部2d,2dに嵌合孔を開穿して、鍔板1,1の内面1a,1aに挿入片を突設するなど、同様な機能があれば、他の構造でも良い。
B1 先端部 S 空間部
1 鍔板 1a 内面
1b 軸受け孔 1c 補強リブ
1d 外面 1e 凹部
1f 凸部 1g 保持孔
2 中芯板 2a,2b ヒンジ部
2c 平板部 2c′ 側面
2d 端部 2e 折れ止め部
3 巻胴 3a 外周面
3b 通孔 4 嵌挿手段
4a 挿入片 4b 嵌合孔
4c 係止爪
Claims (5)
- 左右の鍔板(1)の間に、折り畳み自在な中芯板(2)を周方向へ複数架設した長尺物巻き取りドラムにおいて、
前記中芯板(2)を周方向へ所定間隔毎に複数配置し、これら中芯板(2)の外面沿いに円筒状の巻胴(3)を取り付けて、全ての中芯板(2)及び相互間の空間部(S)を覆ったことを特徴とする長尺物巻き取りドラム。 - 前記中芯板(2)の軸方向中央にヒンジ部(2a)を付設し、このヒンジ部(2a)を挟んで対向する側面(2c′)に、これら両側面(2c′)に亘って当接する折れ止め部(2e)を付設し、この折れ止め部(2e)にて反折り畳み方向へ揺動角度を規制する請求項1記載の長尺物巻き取りドラム。
- 前記中芯板(2)の軸方向両端近くにヒンジ部(2b)を付設し、このヒンジ部(2b)を挟んで形成される両端部(2d)から鍔板(1)の内面(1a)に亘って着脱自在な嵌挿手段(4)を夫々設けた請求項1または2記載の長尺物巻き取りドラム。
- 前記鍔板(1)の中心に軸受け孔(1b)を開穿し、この軸受け孔(1b)の周縁に沿って補強リブ(1c)を、中芯板(2)が架設される鍔板(1)の内面(1a)側に突設した請求項1、2または3記載の長尺物巻き取りドラム。
- 前記鍔板(1)の外面(1d)に、互いに係合する形状の凹部(1e)と凸部(1f)を周方向へ交互に形成した請求項1、2、3または4記載の長尺物巻き取りドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003360311A JP2005126153A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 長尺物巻き取りドラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003360311A JP2005126153A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 長尺物巻き取りドラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005126153A true JP2005126153A (ja) | 2005-05-19 |
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ID=34640654
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-
2003
- 2003-10-21 JP JP2003360311A patent/JP2005126153A/ja active Pending
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