JP7453001B2 - ドラム - Google Patents

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Description

本発明は、ドラムに関する。
特許文献1には、2つの鍔および胴を有し、胴と鍔とが分離可能に構成されたドラムが開示されている。胴は、帯状の段ボールを円筒状または多角筒状に折り曲げることで形成されている。胴には、ケーブルが巻き付けられる。
特開平11-180647号公報
特許文献1の構成では、胴に巻き付けられるケーブルの張力や重量が大きい場合に、例えば胴と鍔との結合部分で破損が生じる場合があり、より強度を高めることが求められていた。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、強度を高めたドラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るドラムは、2つの鍔および胴を有し、前記胴は、三角柱状の本体部を有する複数の柱が、軸方向から見て環状に配置されることで構成され、2つの前記鍔の内側面にはそれぞれ、前記本体部の端部が挿入された凹部が形成されている。
上記態様によれば、三角柱状の本体部が有するトラス構造によって柱の剛性を高めつつ、柱に作用する力を鍔の凹部で支持することで、ドラムの強度を高めることが可能となる。
ここで、前記柱は、前記本体部の両端部に形成された第1折曲部と、それぞれの前記第1折曲部の先端に形成された第2折曲部と、を有し、2つの前記鍔にはそれぞれ、前記第1折曲部が挿入された第1係止孔と、前記第2折曲部が挿入された第2係止孔と、が形成されていてもよい。
また、前記第2係止孔は、挿通部と、前記挿通部よりも前記第1係止孔から離れた係止部と、を有し、前記第2折曲部は、前記第1折曲部に接続されて少なくとも一部が前記第2係止孔の内側に位置する接続部と、前記接続部に接続されて前記鍔の軸方向内側に位置する先端部と、を有し、軸方向から見て、前記第1係止孔から前記第2係止孔に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向とするとき、前記第2方向における前記接続部の幅W1、前記係止部の幅W2、前記先端部の幅W3、および前記挿通部の幅W4が、W1<W2<W3<W4を満足してもよい。
また、前記柱および前記鍔が段ボールにより形成されていてもよい。
また、前記柱および前記鍔がプラスチックにより形成されていてもよい。
本発明の上記態様によれば、強度を高めたドラムを提供することができる。
本実施形態のドラムを備えたケーブル付ドラムの分解斜視図である。 図1のドラム単体の斜視図である。 図2のドラムから一方の鍔を取り外した状態を示す図である。 図3のドラムの鍔のみを示した図である。 図2のV部の拡大図である。 図5のVI-VI断面矢視図である。 図5のVII-VII断面矢視図である。 図2のVIII部の拡大図である。 図8のIX-IX断面矢視図である。 図1のケーブル付ドラムの使用方法を説明する図である。 図1のケーブル付ドラムの使用方法を説明する図である。 図1のケーブル付ドラムの使用方法を説明する図である。 図1のケーブル付ドラムの使用方法を説明する図である。
以下、本実施形態のドラムを備えたケーブル付ドラムについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ケーブル付ドラム1は、ドラム2と、ケーブル3と、コンテナCと、を備えている。コンテナCは、上箱4および下箱5により構成されている。
図2に示すように、ドラム2は、ケーブル3が巻き付けられる胴2aと、胴2aの両端部に設けられた2つの鍔10と、を備えている。図3に示すように、胴2aの内側には収容部30が設けられている。収容部30には、ケーブル3に接続された接続ユニット50と、2つの緩衝材40と、が収容されている。2つの緩衝材40は、接続ユニット50を挟むように配置されている。緩衝材40の材質は適宜変更可能であるが、例えば発泡スチロールなどが好適である。緩衝材40の数、形状も適宜変更可能である。
ケーブル3は、光ファイバを有する光ファイバケーブルであってもよいし、電力線を有する電力ケーブルなどであってもよい。
接続ユニット50は、ケーブル3を接続対象の機器等に接続するために用いられる。例えばケーブル3が光ファイバケーブルである場合、接続ユニット50は複数の光コネクタを備えたパッチパネル等である。ケーブル3が電力ケーブルである場合、接続ユニット50は給電コネクタ等である。
接続ユニット50は、ケーブル3の第1端3bに接続されている。ケーブル3の第1端3bは、胴2aが有する開口2bを通して、胴2aの外側から胴2aの内側へと導入されている。図1に示すように、ケーブル3の第2端3aは、胴2aの外側に位置している。
(方向定義)
本実施形態では、ドラム2の中心軸線Oが延びる方向を軸方向という。また、上箱4と下箱5とが対向する方向を上下方向といい、軸方向および上下方向の双方に直交する方向を直交方向という。胴2aから見た鍔10側を軸方向外側といい、鍔10から見た胴2a側を軸方向内側という。軸方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
図1に示すように、上箱4は、下方に向けて開口する直方体の箱である。下箱5は、上方に向けて開口する直方体である下箱本体部5aと、挿入部5bと、軸受け5cと、把手5dと、を有している。挿入部5bは、下箱本体部5aの上端から上方に向けて延びており、上箱4と下箱5とが組み合わされるとき、上箱4の下端部の内側に挿入される。挿入部5bは、軸方向および直交方向の寸法が下箱本体部5aよりも小さくなっている。
軸受け5cは、挿入部5bの上端から下方に向けて窪む凹部であり、軸方向から見て半円状に形成されている。軸受け5cは、挿入部5bに2つ形成されている。各軸受け5cは、挿入部5bの直交方向における中央に位置している。2つの軸受け5cは、ドラム2が有する2つの回転軸12をそれぞれ回転可能に支持する。把手5dは下箱本体部5aに形成された貫通孔であり、本実施形態では4つ形成されている。把手5dはコンテナCを持ち上げる際などに用いられる。なお、把手5dの数は適宜変更してもよい。
本実施形態のドラム2は、段ボールを組み合わせることで形成されている。
2つの鍔10は互いに同形状となっている。図2および図4に示すように、各鍔10は、鍔本体11と、回転軸12と、2つの保持部13と、複数の第1係止孔14と、複数の第2係止孔15と、複数の第3係止孔16と、複数の第4係止孔17と、複数の凹部18と、を有する。鍔本体11は円板状に形成されている。図2に示すように、鍔本体11は、軸方向外側を向く外側面11aと、軸方向内側を向く内側面11bと、を有している。鍔本体11は、円板状の複数枚の段ボールを貼り合わせることで形成されている。
図2に示すように、回転軸12は鍔本体11の外側面11aから軸方向外側に突出しており、中心軸線Oと同軸上に形成されている。本実施形態の回転軸12は円筒状であるが、回転軸12は円柱状であってもよい。回転軸12の根元(外側面11aとの接続部)には、軸方向から見て環状の段部12aが形成されている。回転軸12の外側面11aからの突出量は、段部12aの外側面11aからの突出量より大きい。回転軸12の外径は段部12aの外径より小さい。図10Aに示すように、ドラム2からケーブル3を繰り出す際、回転軸12が下箱5の軸受け5cに支持された状態で、ドラム2が下箱5の内側で回転する。このとき、段部12aは、後述の第1折曲部22および第3折曲部32が下箱5に引っかかることを防止する役割を有する。
図2に示すように、2つの保持部13は、鍔10を軸方向に貫通している。軸方向から見て、各保持部13の中心の中心軸線Oからの距離は同等である。図10Bに示すように、各保持部13には規制部材6が挿通される。規制部材6は、2つの鍔10の外側面11a同士の間の距離よりも長い筒状または棒状に形成されている。このため、規制部材6が2つの鍔10の各保持部13に挿通されると、規制部材6の両端部が2つの鍔10から軸方向外側に突出した状態となる。この状態では、ドラム2が回転しようとすると規制部材6が下箱5の挿入部5bに当接するため、ドラム2の回転が規制される。したがって、ドラム2の回転を規制する場合は規制部材6を保持部13に挿通し、規制を解除する場合は規制部材6を保持部13から抜き取ればよい。
図4に示すように、第1係止孔14、第2係止孔15、第3係止孔16、第4係止孔17は、鍔本体11を貫通している。各係止孔14~17の役割は後述する。凹部18は、鍔本体11の内側面11bから径方向外側に窪むように形成されている。軸方向内側から見て、凹部18は三角形状に形成されており、凹部18の内側に第1係止孔14および第2係止孔15が位置している。鍔本体11がN枚(Nは2以上の自然数)の段ボールを重ね合わせて形成されているとすると、1~N-1枚の段ボールに凹部18の形状の貫通孔を形成し、残りの段ボールには第1係止孔14および第2係止孔15の形状の貫通孔を形成することで、凹部18、第1係止孔14、および第2係止孔15を形成できる。
本実施形態では、N=3であり、軸方向内側に位置する2枚の段ボールに凹部18の形状の貫通孔が形成され、軸方向外側に位置する残り1枚の段ボールに第1係止孔14および第2係止孔15の形状の貫通孔が形成されている。この場合、凹部18の深さ(軸方向の寸法)は、鍔本体11の厚みの2/3となる。
図2、図3に示すように、ドラム2の胴2aは、複数の柱20が周方向に並べて配置されることで構成されている。各柱20は、1枚の段ボールを折り曲げることで形成されている。各柱20は、本体部21と、2つの第1折曲部22と、2つの第2折曲部23と、を有している。本体部21は、軸方向に延びており、中空の三角柱状である。本体部21のうち、径方向外側を向く面に、ケーブル3が巻き付けられる。本体部21は、2つの鍔10の間に位置している。
本体部21の軸方向における両端部は、各鍔10に形成された凹部18に挿入されている。これにより、本体部21の鍔10に対する位置が定まるとともに、本体部21がケーブル3から受ける力を鍔10によって支持することができる。周方向で隣り合う本体部21同士の間には隙間(開口2b)が設けられている。図3に示すように、この開口2bを通じて、ケーブル3が胴2aの内側から外側へと引き出されている。開口2bは、胴2aの軸方向における全長にわたって形成されている。言い換えると、開口2bは各鍔10まで軸方向に沿って延びている。
2つの第1折曲部22は、本体部21の軸方向の両端部に接続されている。第1折曲部22は、中空の本体部21の内側に向けて略90°折り曲げられている。第2折曲部23は、第1折曲部22に接続されている。第2折曲部23は、軸方向内側に向けて、第1折曲部22に対して略90°折り曲げられている。
図2に示すように、第1折曲部22は、第1係止孔14から鍔10の軸方向外側へと挿通されている。さらに、第2折曲部23は、第2係止孔15から鍔10の軸方向内側へと挿通されている。このように、2つの折曲部22、23が2つの係止孔14、15に挿通されることで、柱20が鍔10に係止されている。これにより、柱20(胴2a)から鍔10が脱落してしまうことが抑制される。また、ドラム2を解体する際には、各折曲部22、23を各係止孔14、15から抜くことで、鍔10を胴2aから容易に取り外すことができる。ドラム2を解体後、折られた柱20を展開すれば、柱20を平坦な形状にすることができる。
本実施形態では、2つの鍔10の双方が同様の構成によって胴2aに係止されており、胴2aから着脱可能となっている。なお、2つの鍔10のうち一方のみが胴2aに対して着脱可能であってもよい。
本実施形態では、胴2aを構成する柱20の数が十個であるため、鍔10にも第1係止孔14、第2係止孔15、および凹部18が十か所に形成されている。つまり、柱20、第1係止孔14、第2係止孔15、および凹部18の数は互いに等しい。なお、柱20の数は適宜変更可能である。
図3に示すように、収容部30は、1枚の段ボールを折り曲げることで形成されている。収容部30は、収容部本体31と、複数の第3折曲部32と、複数の第4折曲部33と、を有している。収容部本体31は、軸方向に延びており、中空の略四角柱状である。収容部本体31には、ケーブル3を挿通するための開口31aが形成されている。開口31aは収容部本体31の軸方向における全長にわたって形成されている。収容部本体31は、2つの鍔10の間に位置している。また、収容部本体31は環状に配置された複数の柱20によって囲まれており、胴2aの内側に位置している。
第3折曲部32は、収容部本体31の軸方向における両端部に、それぞれ5つ形成されている。各第3折曲部32は、収容部本体31に接続されており、中空の収容部本体31の外側に向けて略90°折り曲げられている。第4折曲部33は、各第3折曲部32に接続されている。第4折曲部33は、軸方向内側に向けて、第3折曲部32に対して略90°折り曲げられている。
図2に示すように、第3折曲部32は、第3係止孔16から鍔10の軸方向外側へと挿通されている。さらに、第4折曲部33は、第4係止孔17から鍔10の軸方向内側へと挿通されている。このように、2つの折曲部32、33が2つの係止孔16、17に挿通されることで、収容部30が鍔10に係止されている。これにより、収容部30および収容部30内の接続ユニット50がドラム2内でがたつくことを抑制できる。また、ドラム2を解体する際には、各折曲部32、33を各係止孔16、17から抜くことで、収容部30を鍔10から容易に取り外すことができる。ドラム2を解体後、折られた収容部30を展開すれば、収容部30を平坦な形状にすることができる。
次に、図5~図7を用いて、第2係止孔15および第2折曲部23の詳細な形状について説明する。以降の説明では、軸方向から見て、第1係止孔14から第2係止孔15に向かう方向を第1方向Xと称してX軸で表し、第1方向Xに直交する方向を第2方向Yと称してY軸で表す。さらに、軸方向(ドラム2の中心軸線Oが延びる方向)をZ軸で表す。
図5に示すように、第2係止孔15は、挿通部15aと、係止部15bと、操作部15cと、を有している。係止部15bは挿通部15aよりも第1係止孔14から離れた位置に配置され、操作部15cは係止部15bよりもさらに第1係止孔14から離れた位置に配置されている。すなわち、第1方向Xにおいて、第1係止孔14、挿通部15a、係止部15b、操作部15cはこの順に配置されている。第1係止孔14、挿通部15a、および係止部15bは、軸方向から見て、第2方向Yにおける寸法が第1方向Xにおける寸法よりも大きい長方形状に形成されている。操作部15cは、係止部15bから第1方向Xに突出するように、略半円状に形成されている。
図6に示すように、第2折曲部23は、接続部23aおよび先端部23bを有している。接続部23aは、第1折曲部22に接続されており、少なくとも一部が第2係止孔15の内側に位置している。先端部23bは、接続部23aに接続されており、鍔本体11の軸方向内側に位置している。先端部23bの軸方向内側の端部には、傾斜面23cが形成されている。傾斜面23cは、第2方向Yにおける先端部23bの両端部に形成されている。傾斜面23cにより、第2方向Yにおける先端部23bの幅は、軸方向内側に向かうに従って小さくなっている。傾斜面23cが形成されていることで、ドラム2の組立時に、第2折曲部23を第2係止孔15に挿入することが容易となる。
図6に示すように、本実施形態では、接続部23a、係止部15b、先端部23b、および挿通部15aの第2方向Yにおける幅をそれぞれ、W1、W2、W3、およびW4と表す。なお、傾斜面23cが形成されていることで先端部23bの幅は一定ではないが、この場合は最大の幅をW3とする。本実施形態では、W1<W2<W3<W4となっている。なお、W3<W4であるため、先端部23bを挿通部15aに挿通しやすくなっている。
ここで、第2折曲部23の第1折曲部22に対する角度は、正確に直角にはならず、実際には段ボールが有する弾性力によって曲げがある程度戻る。より詳しくは、ドラム2を組み立てる際に、第2折曲部23の先端部23bを挿通部15aに挿通させた後、第2折曲部23が第2係止孔15に挿通された状態で弾性力によって復元変形しようとする。このため、図7の仮想線で示すように、第2折曲部23は第1折曲部22に対して90°よりも開いた姿勢となる。その結果、図5の仮想線で示したように、第2折曲部23の先端部23bの第1方向Xにおける位置が第2係止孔15の係止部15bと重なる。そして、先端部23bの幅W3は、係止部15bの幅W2よりも大きい。これにより、第2折曲部23が第2係止孔15から抜けるような力が作用しても、先端部23bの一部が鍔本体11に軸方向内側から当接し、第2折曲部23が抜けてしまうことが抑制される。
次に、図8および図9を用いて、第4係止孔17および第4折曲部33の詳細な形状について説明する。以降の説明では、軸方向から見て、第3係止孔16から第4係止孔17に向かう方向を第3方向X’と称してX’軸で表し、第3方向X’に直交する方向を第4方向Y’と称してY’軸で表す。
図8に示すように、第4係止孔17は、挿通部17aと、係止部17bと、操作部17cと、を有している。係止部17bは挿通部17aよりも第3係止孔16から離れた位置に配置され、操作部17cは係止部17bよりもさらに第3係止孔16から離れた位置に配置されている。すなわち、第3方向X’において、第3係止孔16、挿通部17a、係止部17b、および操作部17cはこの順に配置されている。図8の例では、第3係止孔16の第4方向Y’における幅は2段階で変化しているが、第3係止孔16の形状は、第3折曲部32を挿通させることができれば適宜変更可能である。挿通部17aおよび係止部17bは、軸方向から見て、第4方向Y’における寸法が第3方向X’における寸法よりも大きい長方形状に形成されている。操作部17cは、係止部17bから第3方向X’に突出するように、略半円状に形成されている。
図9に示すように、第4折曲部33は、接続部33aおよび先端部33bを有している。接続部33aは、第3折曲部32に接続されており、少なくとも一部が第4係止孔17の内側に位置している。先端部33bは、接続部33aに接続されており、鍔本体11の軸方向内側に位置している。先端部33bの軸方向内側の端部には、傾斜面33cが形成されている。傾斜面33cは、第4方向Y’における先端部33bの両端部に形成されている。傾斜面33cにより、第4方向Y’における先端部33bの幅は、軸方向内側に向かうに従って小さくなっている。傾斜面33cが形成されていることで、ドラム2の組立時に、第4折曲部33を第4係止孔17に挿入することが容易となる。
図9に示すように、本実施形態では、接続部33a、係止部17b、先端部33b、および挿通部17aの第4方向Y’における幅をそれぞれ、W5、W6、W7、およびW8と表す。先述の通り、先端部33bの最大の幅をW7とする。本実施形態では、W5<W6<W7=W8となっている。なお、設計上の寸法をW7=W8とした場合、現実の寸法がW7>W8となる場合があるが、この場合も先端部33bを変形させながら挿通部17aに挿入することで、ドラム2を組み立てることができる。ただし、設計上の寸法をW7<W8としてもよい。
詳細な説明は省略するが、上記した第4折曲部33および第4係止孔17の形状によれば、第2折曲部23および第2係止孔15と同様の作用効果が得られる。すなわち、段ボールの弾性力によって、第4折曲部33は第3折曲部32に対して90°よりも開いた角度となる。これにより、ドラム2の組立後は先端部33bの位置が係止部17bと重なり、第4折曲部33が第4係止孔17から抜けるような力が作用しても、先端部33bの一部が鍔本体11に軸方向内側から当接し、第4折曲部33が抜けてしまうことが抑制される。
次に、以上のように構成されたケーブル付ドラム1の作用について説明する。
ケーブル3が巻かれた状態の胴2a(柱20)には、ケーブル3の張力や自重によって強い力が作用する。本実施形態では、柱20の本体部21が三角柱状に形成されており、トラス構造によって柱20の剛性が高められている。さらに、柱20の本体部21の端部は、鍔10の内側面11bに形成された凹部18に挿入されているため、柱20に作用する力を鍔10によって確実に支持することができる。
図10Aに示すように、ドラム2からケーブル3を繰り出す際には、第2端3aを引っ張ればよい。これにより、回転軸12が軸受け5cに支持された状態で、ドラム2が下箱5の内側で回転する。したがって、ケーブル3を引っ張ることに伴ってドラム2が回転し、ケーブル3が順次繰り出される。
先述の通り、第1折曲部22および第3折曲部32は、鍔10の軸方向外側に位置している。このため、ドラム2が下箱5の内側で回転する際に、第1折曲部22および第3折曲部32が挿入部5bの上端縁に引っかかり、回転が阻害されることが考えられる。そこで本実施形態では、回転軸12の根元に環状の段部12aを設けており、段部12aの鍔本体11からの突出量が、折曲部22、32の突出量よりも大きくなっている。このため、段部12aがスペーサとなり、折曲部22、32が挿入部5bに接触することが抑制される。したがって、ドラム2をスムーズに回転させることができる。
ケーブル3が巻かれた状態のドラム2は重量が大きくなるが、この重量が大きい状態のドラム2をコンテナCから取り出す場合も考えられる。この場合には、図示は省略するが、各鍔10に形成された保持部13を通して、棒状部材をドラム2に軸方向に貫通させてもよい。ドラム2を貫通する棒状部材を、複数名がそれぞれ把持することで、ドラム2を複数名でコンテナCから持ち上げることが可能となる。
また、下箱5の内側にドラム2が位置する状態で、ケーブル3の繰り出しを一時中断する場合も考えられる。この場合、図10Bに示すように、規制部材6を保持部13に挿入するとよい。この状態では、規制部材6が挿入部5bに接触することで、ドラム2の回転が規制される。ケーブル3の繰り出しを再開する際には、規制部材6を保持部13から抜き取れば、ドラム2の回転規制は解除される。先述の棒状部材と規制部材6とが同一の物であってもよい。
ドラム2からケーブル3を繰り出し終わった後は、ドラム2をコンテナCから取り出し、一方の鍔10を胴2a(柱20)および収容部30から取り外す。このとき、図10Cに示すように、操作部15cに手指を入れて、第2折曲部23の先端部23bを係止部15bから挿通部15aに移動させることで、第2折曲部23を第2係止孔15から抜き取ることができる。同様に、操作部17cに手指を入れて、第4折曲部33の先端部33bを係止部17bから挿通部17aに移動させることで、第4折曲部33を第4係止孔17から抜き取ることができる。
一方の鍔10が取り外されたら、図10Dに示すように、接続ユニット50および緩衝材40を持ち上げればよい。このとき、胴2aに形成された開口2b(柱20同士の間の隙間)を通して、ケーブル3を胴2aの内側から取り出すことができる。
接続ユニット50などを除去した後、柱20や収容部30を展開して平坦な形状にすれば、ドラム2の構成部材を重ねて結束材などで束ねることができる。これにより、使用後のドラム2の専有容積を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施形態のドラム2は、2つの鍔10および胴2aを有し、胴2aは、三角柱状の本体部21を有する複数の柱20が、ドラム2の軸方向から見て環状に配置されることで構成され、2つの鍔10の内側面11bにはそれぞれ、本体部21の端部が挿入された凹部18が形成されている。このように、トラス構造によって柱20の剛性を高め、柱20に作用する力を凹部18で支持することで、ドラム2の強度を高めることが可能となる。
また、柱20は、本体部21の両端部に形成された第1折曲部22と、それぞれの第1折曲部22の先端に形成された第2折曲部23と、を有し、2つの鍔10にはそれぞれ、第1折曲部22が挿入された第1係止孔14と、第2折曲部23が挿入された第2係止孔15と、が形成されている。このように、2つの折曲部22、23を2つの係止孔14、15にそれぞれ挿入することで、柱20と鍔10との結合強度をより高めることが可能となる。
また、第2係止孔15は、挿通部15aと、挿通部15aよりも第1係止孔14から離れた係止部15bと、を有し、第2折曲部23は、第1折曲部22に接続されて少なくとも一部が第2係止孔15の内側に位置する接続部23aと、接続部23aに接続されて鍔10の軸方向内側に位置する先端部23bと、を有している。さらに、第2方向Yにおける接続部23aの幅W1、係止部15bの幅W2、先端部23bの幅W3、および挿通部15aの幅W4が、W1<W2<W3<W4を満足している。この構成により、ドラム2を組み立てる際には先端部23bを挿通部15aに容易に挿入することができ、かつ、ドラム2の組立後は先端部23bを係止部15bに係止させて、第2折曲部23が第2係止孔15から不意に抜けることを抑制することができる。
また、本実施形態では柱20および鍔10が段ボールによって形成されていることで、使用後のドラム2を分解して、出荷先で容易に廃棄することが可能となっている。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態のドラム2は段ボール製であったが、ドラム2はプラスチック製であってもよい。この場合、プラスチック板に、折曲部22、23、32、33を折り曲げるための薄肉ヒンジを設けることで、前記実施形態と同様に、一枚のプラスチック板から柱20および収容部30を形成することができる。また、プラスチック板の薄肉部が有する弾性を利用して、先端部23b、33bを係止部15b、17bに係止させることもできる。
ドラム2がプラスチック製である場合、使用後のドラム2を回収して再利用することができる。また、ドラム2を解体して各構成部材を重ね合わせれば専有体積が小さくなるため、ドラム2を回収することが容易となる。
また、コンテナCは上箱4と下箱5とに分かれていなくてもよい。例えば、下箱5の開口部を開閉する蓋を、下箱5と一体に形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
2…ドラム 2a…胴 10…鍔 11b…内側面 14…第1係止孔 15…第2係止孔 15a…挿通部 15b…係止部 18…凹部 20…柱 21…本体部 22…第1折曲部 23…第2折曲部 23a…接続部 23b…先端部

Claims (3)

  1. 2つの鍔および胴を有し、
    前記胴は、三角柱状の本体部を有する複数の柱が、軸方向から見て環状に配置されることで構成され、
    2つの前記鍔の内側面にはそれぞれ、前記本体部の端部が挿入された凹部が形成され、
    前記柱は、前記本体部の両端部に形成された第1折曲部と、それぞれの前記第1折曲部の先端に形成された第2折曲部と、を有し、
    2つの前記鍔にはそれぞれ、前記第1折曲部が挿入された第1係止孔と、前記第2折曲部が挿入された第2係止孔と、が形成され、
    前記第2係止孔は、挿通部と、前記挿通部よりも前記第1係止孔から離れた係止部と、を有し、
    前記第2折曲部は、前記第1折曲部に接続されて少なくとも一部が前記第2係止孔の内側に位置する接続部と、前記接続部に接続されて前記鍔の軸方向内側に位置する先端部と、を有し、
    軸方向から見て、前記第1係止孔から前記第2係止孔に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する方向を第2方向とするとき、
    前記第2方向における前記接続部の幅W1、前記係止部の幅W2、前記先端部の幅W3、および前記挿通部の幅W4が、W1<W2<W3<W4を満足する、ドラム。
  2. 前記柱および前記鍔が段ボールにより形成されている、請求項に記載のドラム。
  3. 前記柱および前記鍔がプラスチックにより形成されている、請求項に記載のドラム。
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