JP2014166895A - 巻取り用ドラムおよびコネクタ付き線条体製品 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻取り用ドラムをコネクタ付き線条体の巻取りに使用する際に、巻き崩れが生じないようにする。
【解決手段】光コード31の始端および終端にそれぞれコネクタおよびコネクタケース33が設けられたコネクタ付きコード30を巻き取る巻取り胴部1と、巻取り胴部1の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1鍔部2Aおよび第2鍔部2Bと、を備えた巻取り用ドラム10。鍔部2A、2Bは、それぞれ、一端側および他端側のコネクタおよびコネクタケース33を保持する収容凹部12を有している。第1の鍔部2Aは、巻取り胴部1に対して周方向に回動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】光コード31の始端および終端にそれぞれコネクタおよびコネクタケース33が設けられたコネクタ付きコード30を巻き取る巻取り胴部1と、巻取り胴部1の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1鍔部2Aおよび第2鍔部2Bと、を備えた巻取り用ドラム10。鍔部2A、2Bは、それぞれ、一端側および他端側のコネクタおよびコネクタケース33を保持する収容凹部12を有している。第1の鍔部2Aは、巻取り胴部1に対して周方向に回動可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、線条体の両端にそれぞれコネクタが設けられたコネクタ付き線条体、例えばコネクタ付き光コード、コネクタ付き光ケーブルを巻取る巻取り用ドラムおよびコネクタ付き線条体製品に関する。
光コード、光ケーブル等は、巻取り用ドラムに巻き取られて使用される(特許文献1等を参照)。
光コード等の一部を巻取り用ドラムから外した後、再び巻き付けた場合、例えば、コネクタ付き光コードの端部の所定長さ部分を繰り出した後に、この部分を再び巻取り用ドラムに巻き付けた場合などには、光コード等に巻き緩みが生じることがあった。
特に、コネクタ付き光コード等の場合は、コネクタの耐久性を考慮すれば、光コード等に過大な張力を加えることはできないため、巻き付け時の張力が低くなりやすく、巻き緩みにより巻き崩れが起きやすかった。
光コード等の一部を巻取り用ドラムから外した後、再び巻き付けた場合、例えば、コネクタ付き光コードの端部の所定長さ部分を繰り出した後に、この部分を再び巻取り用ドラムに巻き付けた場合などには、光コード等に巻き緩みが生じることがあった。
特に、コネクタ付き光コード等の場合は、コネクタの耐久性を考慮すれば、光コード等に過大な張力を加えることはできないため、巻き付け時の張力が低くなりやすく、巻き緩みにより巻き崩れが起きやすかった。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、巻取り用ドラムをコネクタ付き線条体の巻取りに使用する場合に、巻き崩れが生じないようにするものである。
本発明は、線条体の始端および終端にそれぞれコネクタが設けられたコネクタ付き線条体を巻き取る巻取り胴部と、前記巻取り胴部の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部と、を備え、前記第1および第2の鍔部は、それぞれ、始端側および終端側のコネクタを保持する保持構造を有しており、前記第1の鍔部は、前記巻取り胴部に対して周方向に回動可能である巻取り用ドラムを提供する。
本発明の巻取り用ドラムは、前記第1の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備えることが好ましい。
本発明の巻取り用ドラムは、第1および第2の鍔部の間に設けられ、前記コネクタ付き線条体が通過可能な通過部を有する第3の鍔部をさらに備えることが好ましい。
前記第2の鍔部は、前記巻取り胴部に対して周方向に回動可能であることが好ましい。
前記第2の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備えることが好ましい。
前記巻取り胴部には、所定の巻き付け方向に前記コネクタ付き線条体を巻き付けるように予め決められており、前記巻取り胴部は、前記第2の鍔部の前記巻き付け方向とは反対方向への回動を阻止する第1の逆止機構を有することが好ましい。
前記巻取り胴部は、前記第1の鍔部の前記巻き付け方向への回動を阻止する第2の逆止機構をさらに有することが好ましい。
前記逆止機構は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向とは反対方向に回動しようとすると、前記第2の鍔部の係止部に係止してその回動を阻止する係止受け部であり、前記係止受け部は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向に回動しようとすると、前記係止部への係止が解除されてその回動を許容することが好ましい。
前記第1の鍔部の外面側に、前記巻取り胴部に固定された外面側鍔部が設けられていることが好ましい。
構成部品同士の接合は、前記構成部品同士の機械的結合によって、接着剤を介在させずになされていることが好ましい。
本発明の巻取り用ドラムは、前記逆止機構による回転規制を解除する回転規制解除機構をさらに備え、前記回転規制解除機構は、前記係止受け部を、前記係止部に係止し得ない位置に移動させる操作体を有することが好ましい。
本発明は、前記巻取り用ドラムと、前記巻取り用ドラムの巻取り胴部に巻き付けられたコネクタ付き線条体とを有するコネクタ付き線条体製品を提供する。
本発明の巻取り用ドラムは、前記第1の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備えることが好ましい。
本発明の巻取り用ドラムは、第1および第2の鍔部の間に設けられ、前記コネクタ付き線条体が通過可能な通過部を有する第3の鍔部をさらに備えることが好ましい。
前記第2の鍔部は、前記巻取り胴部に対して周方向に回動可能であることが好ましい。
前記第2の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備えることが好ましい。
前記巻取り胴部には、所定の巻き付け方向に前記コネクタ付き線条体を巻き付けるように予め決められており、前記巻取り胴部は、前記第2の鍔部の前記巻き付け方向とは反対方向への回動を阻止する第1の逆止機構を有することが好ましい。
前記巻取り胴部は、前記第1の鍔部の前記巻き付け方向への回動を阻止する第2の逆止機構をさらに有することが好ましい。
前記逆止機構は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向とは反対方向に回動しようとすると、前記第2の鍔部の係止部に係止してその回動を阻止する係止受け部であり、前記係止受け部は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向に回動しようとすると、前記係止部への係止が解除されてその回動を許容することが好ましい。
前記第1の鍔部の外面側に、前記巻取り胴部に固定された外面側鍔部が設けられていることが好ましい。
構成部品同士の接合は、前記構成部品同士の機械的結合によって、接着剤を介在させずになされていることが好ましい。
本発明の巻取り用ドラムは、前記逆止機構による回転規制を解除する回転規制解除機構をさらに備え、前記回転規制解除機構は、前記係止受け部を、前記係止部に係止し得ない位置に移動させる操作体を有することが好ましい。
本発明は、前記巻取り用ドラムと、前記巻取り用ドラムの巻取り胴部に巻き付けられたコネクタ付き線条体とを有するコネクタ付き線条体製品を提供する。
本発明によれば、鍔部が巻取り胴部に対して周方向に回動可能であるので、コネクタ付き線条体に緩みがある場合には、前記鍔部を回動させて線条体の緩みを解消することができる。従って、巻き崩れを防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る巻取り用ドラム10を示す斜視図である。図2は、巻取り用ドラム10を示す分解斜視図である。図3は、巻取り用ドラム10を示す正面図である。
コネクタ付き線条体は、光コード、光ケーブル、光ファイバ心線等の線条体の両端にそれぞれコネクタが設けられている。図3に示すように、コネクタ付き線条体の一例であるコネクタ付きコード30は、光コード31の両端に、それぞれコネクタ32が設けられている。各コネクタ32はコネクタケース33に収容されている。
図1等に示すように、コネクタ付きコード30が巻取り用ドラム10の巻取り胴部1に巻き付けられる方向を巻き付け方向A1という。
図1等に示すように、コネクタ付きコード30が巻取り用ドラム10の巻取り胴部1に巻き付けられる方向を巻き付け方向A1という。
図1および図2に示すように、巻取り用ドラム10は、巻取り胴部1と、巻取り胴部1の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1および第2鍔部2、2と、これら鍔部2、2の間に設けられた第3鍔部5と、所定方向の鍔部2、2の回転を阻止する逆止機構3、3とを備えている。
図2に示すように、巻取り胴部1は、円筒状の軸筒部4と、軸筒部4の内周面に設けられた延出板部6とを備えている。
延出板部6は、軸筒部4の一端4a近傍位置と他端4b近傍位置の内面にそれぞれ形成されている。一端4a側の延出板部6を延出板部6Aといい、他端4b側の延出板部6を延出板部6Bという。
延出板部6は、軸筒部4の内周面から径方向内方に突出して形成されている。図示例では、延出板部6Aは、軸筒部4の一端4a近傍位置に、軸筒部4の周方向に一定の間隔をおいて3つ形成されている。延出板部6Bは、軸筒部4の他端4b近傍位置に、軸筒部4の周方向に一定の間隔をおいて3つ形成されている。
延出板部6Aと延出板部6Bは、周方向の位置を互いに違えて形成されると、射出成形などの方法による成形が容易になるため好ましい。
延出板部6は、軸筒部4の一端4a近傍位置と他端4b近傍位置の内面にそれぞれ形成されている。一端4a側の延出板部6を延出板部6Aといい、他端4b側の延出板部6を延出板部6Bという。
延出板部6は、軸筒部4の内周面から径方向内方に突出して形成されている。図示例では、延出板部6Aは、軸筒部4の一端4a近傍位置に、軸筒部4の周方向に一定の間隔をおいて3つ形成されている。延出板部6Bは、軸筒部4の他端4b近傍位置に、軸筒部4の周方向に一定の間隔をおいて3つ形成されている。
延出板部6Aと延出板部6Bは、周方向の位置を互いに違えて形成されると、射出成形などの方法による成形が容易になるため好ましい。
各延出板部6(6A、6B)は、延出方向に徐々に幅が狭くなる略台形であって、軸筒部4の軸C1方向にほぼ垂直に形成されている。
延出板部6(6A、6B)の延出長さは、軸筒部4の軸C1には達しない程度とされている。延出板部6(6A、6B)には、先端に近い位置に、後述する固定具24のシャフト部24bが挿通する挿通孔6aが形成されている。挿通孔6aの内面には、ネジ部(雌ネジ)を形成することができる。
延出板部6(6A、6B)の延出長さは、軸筒部4の軸C1には達しない程度とされている。延出板部6(6A、6B)には、先端に近い位置に、後述する固定具24のシャフト部24bが挿通する挿通孔6aが形成されている。挿通孔6aの内面には、ネジ部(雌ネジ)を形成することができる。
図2に示すように、鍔部2、2は、円板状に形成され、軸筒部4の一端4aおよび他端4bに、軸筒部4の外周面から径方向外方にフランジ状に突出して形成されている。2つの鍔部2、2のうち、一端4a側の鍔部2を第1鍔部2Aといい、他端4b側の鍔部2を第2鍔部2Bという。
鍔部2、2の内面2a、2aには、軸筒部4の端部が挿入される受け凹部11と、コネクタケース33を保持する収容凹部12とが形成されている。
受け凹部11は、鍔部2、2の内面2aの中央に形成され、その平面視形状は鍔部2の外形と同心の円形であり、内径は軸筒部4の外径とほぼ同じまたはこれより少し大きいことが好ましい。受け凹部11には軸筒部4の端部が挿入されるが、鍔部2は軸筒部4には固定されず、軸筒部4に対する鍔部2の回動は可能である。
受け凹部11は、鍔部2、2の内面2aの中央に形成され、その平面視形状は鍔部2の外形と同心の円形であり、内径は軸筒部4の外径とほぼ同じまたはこれより少し大きいことが好ましい。受け凹部11には軸筒部4の端部が挿入されるが、鍔部2は軸筒部4には固定されず、軸筒部4に対する鍔部2の回動は可能である。
収容凹部12は、コネクタケース33が嵌合可能な凹部であって、コネクタケース33およびこれに収容されたコネクタ32を鍔部2に保持するための保持構造である。
収容凹部12は、コネクタケース33の少なくとも一部を収容できることが好ましい。図示例では、収容凹部12は、コネクタケース33のほぼ全体を収容できる凹部本体12aと、凹部本体12aの一端から鍔部2の周方向に沿って形成されたコード収容部12bとを有する。図示例の凹部本体12aは、直方体のコネクタケース33の外形に即した直方体形の内面形状を有する。
凹部本体12aは、コード収容部12b内の光コード31に無理な曲げが加えられないように、コード収容部12bの形状に応じて形成される。図示例では、凹部本体12aは、長手方向が、凹部本体12aの中央における鍔部2の径方向に垂直となる方向に形成されている。
収容凹部12は、コネクタケース33の少なくとも一部を収容できることが好ましい。図示例では、収容凹部12は、コネクタケース33のほぼ全体を収容できる凹部本体12aと、凹部本体12aの一端から鍔部2の周方向に沿って形成されたコード収容部12bとを有する。図示例の凹部本体12aは、直方体のコネクタケース33の外形に即した直方体形の内面形状を有する。
凹部本体12aは、コード収容部12b内の光コード31に無理な曲げが加えられないように、コード収容部12bの形状に応じて形成される。図示例では、凹部本体12aは、長手方向が、凹部本体12aの中央における鍔部2の径方向に垂直となる方向に形成されている。
収容凹部12の凹部本体12aは、内面によりコネクタケース33を押さえつけ、コネクタケース33を凹部本体12aの内部に保持できることが望ましい。
コネクタケース33の脱落を確実に防ぐため、鍔部2には、紐等の保持具を挿通するための孔部を形成し、この孔部に通した保持具によりコネクタケース33を鍔部2に保持してもよい。
収容凹部12の径方向の位置(鍔部2の径方向の位置)は、軸筒部4に巻き付けられる光コード31の量を考慮して、光コード31によって収容凹部12が塞がれることがないように定めることが好ましい。
コード収容部12bは、コネクタケース33に近い部分の光コード31を収容できる。
コネクタケース33の脱落を確実に防ぐため、鍔部2には、紐等の保持具を挿通するための孔部を形成し、この孔部に通した保持具によりコネクタケース33を鍔部2に保持してもよい。
収容凹部12の径方向の位置(鍔部2の径方向の位置)は、軸筒部4に巻き付けられる光コード31の量を考慮して、光コード31によって収容凹部12が塞がれることがないように定めることが好ましい。
コード収容部12bは、コネクタケース33に近い部分の光コード31を収容できる。
鍔部2、2の外面2b、2bには、逆止機構3が設けられる収容凹部13が形成されている。収容凹部13は鍔部2、2の外面2bの中央に形成され、その平面視形状は鍔部2の外形と同心の円形である。
図2および図4(A)に示すように、収容凹部13の底部13aには、逆止体14の係止受け部18bに係止可能な複数の係止突起13b(係止部)が形成されている。係止突起13bは、底部13aから軸方向外方に突出して形成され、鍔部2の径方向に沿って延在する突起である。なお、軸方向外方とは、軸C1方向であって軸筒部4から離れる方向である。
図2および図4(A)に示すように、収容凹部13の底部13aには、逆止体14の係止受け部18bに係止可能な複数の係止突起13b(係止部)が形成されている。係止突起13bは、底部13aから軸方向外方に突出して形成され、鍔部2の径方向に沿って延在する突起である。なお、軸方向外方とは、軸C1方向であって軸筒部4から離れる方向である。
図4(A)に示すように、第1鍔部2Aでは、係止突起13bの巻き付け方向A1とは反対側の側面13cは、巻き付け方向A1に行くに従って突出高さを増す傾斜面である。側面13cは一定角度で傾斜する傾斜面であることが好ましい。一方、巻き付け方向A1側の側面13dは、軸C1方向に沿う面(鍔部2Aの外面2bに対して垂直な面)である。係止突起13bは、前記傾斜面と前記垂直面とを有する断面三角形の突起としてよい。
図示しないが、第2鍔部2Bでは、係止突起13bの巻き付け方向A1側の側面13cは、巻き付け方向A1に行くに従って突出高さを減ずる傾斜面である。一方、巻き付け方向A1とは反対側の側面13dは、軸C1方向に沿う面(鍔部2Bの外面2bに対して垂直な面)である。
図2に示すように、これら複数の係止突起13bは、収容凹部13の底部13aの外周縁に近い位置に、全周にわたって、周方向に一定間隔ごとに並んで形成されている。
図示しないが、第2鍔部2Bでは、係止突起13bの巻き付け方向A1側の側面13cは、巻き付け方向A1に行くに従って突出高さを減ずる傾斜面である。一方、巻き付け方向A1とは反対側の側面13dは、軸C1方向に沿う面(鍔部2Bの外面2bに対して垂直な面)である。
図2に示すように、これら複数の係止突起13bは、収容凹部13の底部13aの外周縁に近い位置に、全周にわたって、周方向に一定間隔ごとに並んで形成されている。
鍔部2の中央には、鍔部2を厚さ方向に貫通する開口部2cが形成されている。開口部2cは、鍔部2の外形と同心の円形であり、受け凹部11の底部11aから収容凹部13の底部13aにかけて形成されている。
鍔部2は、巻取り胴部1に対して周方向に回動可能であるため、巻取り胴部1に対する収容凹部12の位置を任意に定めることができる。
なお、この例では2つの鍔部2、2とも巻取り胴部1に対し回動可能であるが、本発明はこれに限らず、2つの鍔部2、2のうちいずれか一方、例えば第1鍔部2Aのみが巻取り胴部1に対して回動可能であってもよい。
なお、この例では2つの鍔部2、2とも巻取り胴部1に対し回動可能であるが、本発明はこれに限らず、2つの鍔部2、2のうちいずれか一方、例えば第1鍔部2Aのみが巻取り胴部1に対して回動可能であってもよい。
第3鍔部5は、2つの鍔部2、2の間であっていずれの鍔部2からも離れた位置に、軸筒部4の外周面から径方向外方に突出して形成されている。
図示例では、第3鍔部5は、軸筒部4の周方向に間隔をおいて形成された4つの単板部5aからなる。各単板部5aは、延出方向に徐々に幅が狭くなる略台形であって、軸筒部4の軸C1方向に対してほぼ垂直に形成されている。
図示例では、第3鍔部5は、軸筒部4の周方向に間隔をおいて形成された4つの単板部5aからなる。各単板部5aは、延出方向に徐々に幅が狭くなる略台形であって、軸筒部4の軸C1方向に対してほぼ垂直に形成されている。
図3に示すように、第3鍔部5は、鍔部2、2間の巻取り空間7を軸筒部4の軸方向に2つに区画している。具体的には、第3鍔部5は、巻取り空間7を軸筒部4の一端4a側の始端側空間7Aと、軸筒部4の他端4b側の終端側空間7Bとに区画している。
第3鍔部5の軸筒部4からの突出高さは、鍔部2、2の突出高さと同じ、またはこれより低いことが好ましい。
第3鍔部5は、始端側空間7Aの軸C1方向長さが、終端側空間7Bの軸C1方向長さよりも短くなるように、軸筒部4の軸C1方向の中央よりも第1鍔部2A寄りの位置に形成するのが好ましい。
第3鍔部5の軸筒部4からの突出高さは、鍔部2、2の突出高さと同じ、またはこれより低いことが好ましい。
第3鍔部5は、始端側空間7Aの軸C1方向長さが、終端側空間7Bの軸C1方向長さよりも短くなるように、軸筒部4の軸C1方向の中央よりも第1鍔部2A寄りの位置に形成するのが好ましい。
図2および図4(A)に示すように、逆止機構3は、軸筒部4の他端4b側に設けられた第1逆止機構3Bと、軸筒部4の一端4a側に設けられた第2逆止機構3Aとを有する。
逆止機構3(3A、3B)は、逆止体14と、逆止体14の外面側に設けられた押さえ板15と、押さえ板15に反力をとって逆止体14を鍔部2に向けて付勢する付勢体16とを備えている。
逆止機構3(3A、3B)は、逆止体14と、逆止体14の外面側に設けられた押さえ板15と、押さえ板15に反力をとって逆止体14を鍔部2に向けて付勢する付勢体16とを備えている。
逆止体14は、円環板状の本体部18と、本体部18の内周縁から径方向内方に延出して形成された延出板部19とを有する。
本体部18の内面18a(鍔部2側の面)には、複数の係止受け部18bが形成されている。係止受け部18bは、本体部18の径方向に沿う溝状の凹部として形成されている。
本体部18の内面18a(鍔部2側の面)には、複数の係止受け部18bが形成されている。係止受け部18bは、本体部18の径方向に沿う溝状の凹部として形成されている。
図4(A)に示すように、第2逆止機構3Aでは、係止受け部18bの巻き付け方向A1側の側面18cは、巻き付け方向A1に行くに従って深さを増す傾斜面となっている。側面18cは、一定角度で傾斜する傾斜面であることが好ましい。側面18cは、係止突起13bの側面13cとほぼ同じ傾斜角度を有することが好ましい。一方、巻き付け方向A1とは反対側の側面18dは、軸C1方向に沿う面(逆止体14に対して垂直な面)である。
図示しないが、第1逆止機構3Bでは、係止受け部18bの巻き付け方向A1とは反対側の側面18cは、巻き付け方向A1に行くに従って深さを減じる傾斜面となっている。側面18cは、一定角度で傾斜する傾斜面であることが好ましい。側面18cは、係止突起13bの側面13cとほぼ同じ傾斜角度を有することが好ましい。一方、巻き付け方向A1側の側面18dは、軸C1方向に沿う面(逆止体14に対して垂直な面)である。
図2に示すように、これら複数の係止受け部18bは、本体部18の内面18aに、全周にわたって、周方向に一定間隔ごとに並んで形成されている。
図示しないが、第1逆止機構3Bでは、係止受け部18bの巻き付け方向A1とは反対側の側面18cは、巻き付け方向A1に行くに従って深さを減じる傾斜面となっている。側面18cは、一定角度で傾斜する傾斜面であることが好ましい。側面18cは、係止突起13bの側面13cとほぼ同じ傾斜角度を有することが好ましい。一方、巻き付け方向A1側の側面18dは、軸C1方向に沿う面(逆止体14に対して垂直な面)である。
図2に示すように、これら複数の係止受け部18bは、本体部18の内面18aに、全周にわたって、周方向に一定間隔ごとに並んで形成されている。
図4(A)に示すように、第2逆止機構3Aでは、係止受け部18bが巻き付け方向A1に行くに従って深さを増す傾斜面である側面18cを有するので、鍔部2(2A)が巻き付け方向A1とは反対の方向に回転する際には、係止突起13bに当接する側面18cの傾斜に従って逆止体14が外方(鍔部2から離れる方向)に変位する。このため、係止突起13bの係止受け部18bに対する係止が解除される。よって、巻き付け方向A1とは反対の方向の鍔部2(2A)の回転は許容される。
一方、係止受け部18bの側面18dは、軸C1方向に沿う面であるため、鍔部2(2A)を巻き付け方向A1に回転させようとすると、係止突起13bの側面13dが側面18dに係止することから、この方向の回転は阻止される。
一方、係止受け部18bの側面18dは、軸C1方向に沿う面であるため、鍔部2(2A)を巻き付け方向A1に回転させようとすると、係止突起13bの側面13dが側面18dに係止することから、この方向の回転は阻止される。
図示しないが、第1逆止機構3Bでは、係止受け部18bが巻き付け方向A1に行くに従って深さを減じる傾斜面である側面18cを有するので、鍔部2(2B)が巻き付け方向A1に回転する際には、係止突起13bに当接する側面18cの傾斜に従って逆止体14が外方(鍔部2から離れる方向)に変位する。このため、係止突起13bの係止受け部18bに対する係止が解除される。よって、巻き付け方向A1の鍔部2(2B)の回転は許容される。
一方、鍔部2(2B)を巻き付け方向A1とは反対の方向に回転させようとすると、係止突起13bの側面13dが側面18dに係止することから、この方向の回転は阻止される。
一方、鍔部2(2B)を巻き付け方向A1とは反対の方向に回転させようとすると、係止突起13bの側面13dが側面18dに係止することから、この方向の回転は阻止される。
なお、側面13d、18dは、鍔部2および逆止体14に対して垂直な面に限らず、鍔部2および逆止体14に対して90°未満または90°を越える角度で傾斜する面であってもよい。
本体部18の外面18eには、付勢体16(例えばコイルスプリング)の一端部が嵌合する嵌合凹部18fが形成されている。
本体部18の外面18eには、付勢体16(例えばコイルスプリング)の一端部が嵌合する嵌合凹部18fが形成されている。
図2に示すように、延出板部19は、本体部18の周方向に間隔をおいて複数形成されている。図示例では、延出板部19は、本体部18の周方向に一定の間隔をおいて3つ形成されている。延出板部19には、後述する固定具24が挿通する挿通孔19aが形成されている。
逆止体14は、軸C1方向に変位可能な状態で収容凹部13内に設けられている。
逆止体14は、軸C1方向に変位可能な状態で収容凹部13内に設けられている。
押さえ板15は、円板状の外装板21と、外装板21の内面21aから軸C1方向の内方に突出する位置決め凸部22とを有する。図示例では、3つの位置決め凸部22が周方向に一定間隔をおいて形成されている。
位置決め凸部22は、逆止体14の延出板部19とは周方向位置を違えて設けられるため、位置決め凸部22の一部が延出板部19間に配設されると、逆止体14に対する押さえ板15の周方向の相対移動を規制できる。
位置決め凸部22は、逆止体14の延出板部19とは周方向位置を違えて設けられるため、位置決め凸部22の一部が延出板部19間に配設されると、逆止体14に対する押さえ板15の周方向の相対移動を規制できる。
外装板21の内面21aには、付勢体16(例えばコイルスプリング)の他端部が嵌合する嵌合凹部21bが形成されている。
外装板21には、後述する固定具24が挿通する挿通孔21cが形成されている。
外装板21には、後述する固定具24が挿通する挿通孔21cが形成されている。
図2および図4(A)に示すように、固定具24(固定手段)は、ヘッド部24aと、ヘッド部24aから延出するシャフト部24bとを有する。シャフト部24bの外周面には、延出板部6の挿通孔6aの内面のネジ部に螺合するネジ部が形成されていることが好ましい。
固定具24は、シャフト部24bが、押さえ板15の挿通孔21c、逆止体14の挿通孔19aを経て、鍔部2の開口部2cを通過し、巻取り胴部1の挿通孔6a内面のネジ部に螺着することで、延出板部6に固定できる。
外装板21の外面側にあるヘッド部24aは、挿通孔21cより径が大きいため、シャフト部24bを延出板部6に固定すれば、押さえ板15および逆止体14の外方(鍔部2から離れる方向)への移動を規制できる。
このため、固定具24によって、逆止体14および押さえ板15は巻取り胴部1に連結され、巻取り胴部1に対する相対的な周方向の変位が規制される。
このため、鍔部2が巻取り胴部1に対して回動する際には、逆止体14および押さえ板15は、巻取り胴部1に対して変位しない。
固定具24は、シャフト部24bが、押さえ板15の挿通孔21c、逆止体14の挿通孔19aを経て、鍔部2の開口部2cを通過し、巻取り胴部1の挿通孔6a内面のネジ部に螺着することで、延出板部6に固定できる。
外装板21の外面側にあるヘッド部24aは、挿通孔21cより径が大きいため、シャフト部24bを延出板部6に固定すれば、押さえ板15および逆止体14の外方(鍔部2から離れる方向)への移動を規制できる。
このため、固定具24によって、逆止体14および押さえ板15は巻取り胴部1に連結され、巻取り胴部1に対する相対的な周方向の変位が規制される。
このため、鍔部2が巻取り胴部1に対して回動する際には、逆止体14および押さえ板15は、巻取り胴部1に対して変位しない。
図4(A)に示すように、延出板部6の挿通孔6aに対する固定具24の巻締めが浅く、押さえ板15が比較的鍔部2から離れた位置にあるときには、付勢体16はそれほど圧縮されていないため、付勢体16による押圧力は小さい。このため、逆止体14は鍔部2に接近および離間する方向に容易に変位する。
図4(B)に示すように、固定具24が深く巻締められ、押さえ板15が比較的鍔部2から近づいた位置にあるときには、付勢体16は大きく圧縮され、付勢体16による押圧力は大きくなる。このため、逆止体14が変位しにくくなることから、鍔部2も回動しにくくなる。
図4(B)に示すように、固定具24が深く巻締められ、押さえ板15が比較的鍔部2から近づいた位置にあるときには、付勢体16は大きく圧縮され、付勢体16による押圧力は大きくなる。このため、逆止体14が変位しにくくなることから、鍔部2も回動しにくくなる。
なお、この例では、巻取り胴部1は、軸筒部4の両端4a、4bにそれぞれ逆止機構3A、3Bが設けられているが、逆止機構3は、他端4b側にのみ設けられていてもよい。
巻取り用ドラム10は、樹脂により形成することができる。
巻取り用ドラム10は、樹脂により形成することができる。
図1等に示す鍔部2は、コネクタケース33全体を収容できる収容凹部12を形成できる程度の厚さを有するが、鍔部2は、係止突起13bを形成できる程度の厚さがあれば、図示例よりも薄型化してもよい。この場合には、収容凹部12はコネクタケース33の一部のみを収容できる程度の深さとしてよい。
また、コネクタケース33を保持する構造は、収容凹部12に限らず、紐等の保持具(図6等を参照)を用いた構造を採用してもよいし、図10に示す弾性変形可能なラッチ部52、53からなる保持具51を使用してもよいし、図11に示す粘着テープからなる保持具54を使用してもよい。
また、コネクタケース33を保持する構造は、収容凹部12に限らず、紐等の保持具(図6等を参照)を用いた構造を採用してもよいし、図10に示す弾性変形可能なラッチ部52、53からなる保持具51を使用してもよいし、図11に示す粘着テープからなる保持具54を使用してもよい。
次に、巻取り用ドラム10の使用方法について説明する。
図1および図3に示すように、始端側のコネクタケース33であるコネクタケース33Aを第1鍔部2Aの収容凹部12に嵌め込むことによって、コネクタケース33Aを第1鍔部2Aに位置決めして保持する。
第1鍔部2Aと第3鍔部5との間の始端側空間7Aにおいて光コード31を軸筒部4に巻きつける。
始端側空間7Aでは、始端側の所定長さ部分の光コード31を繰り出すことが容易になるように、多重巻きは避けるのが好ましい。図3に示す例では、始端側空間7Aの光コード31は一重巻きとされている。
図1および図3に示すように、始端側のコネクタケース33であるコネクタケース33Aを第1鍔部2Aの収容凹部12に嵌め込むことによって、コネクタケース33Aを第1鍔部2Aに位置決めして保持する。
第1鍔部2Aと第3鍔部5との間の始端側空間7Aにおいて光コード31を軸筒部4に巻きつける。
始端側空間7Aでは、始端側の所定長さ部分の光コード31を繰り出すことが容易になるように、多重巻きは避けるのが好ましい。図3に示す例では、始端側空間7Aの光コード31は一重巻きとされている。
光コード31は、単板部5aの隙間5bを通過して終端側空間7Bに導入し、軸筒部4に巻きつける。終端側空間7Bでは、光コード31が多重巻きとなっても、終端側の部分は上層側に位置するため、終端側の所定長さ部分の光コード31の繰り出しに支障が生じることはない。
終端側のコネクタケース33であるコネクタケース33Bを第2鍔部2Bの収容凹部12に嵌め込むことによって、コネクタケース33Bを第2鍔部2Bに位置決めし保持する。
終端側のコネクタケース33であるコネクタケース33Bを第2鍔部2Bの収容凹部12に嵌め込むことによって、コネクタケース33Bを第2鍔部2Bに位置決めし保持する。
上述のように、鍔部2、2は巻取り胴部1に対し回動可能であるから、収容凹部12の位置は任意に調整できる。
このため、光コード31が緩んだ状態となったときには、図5(A)および図5(B)に示すように、鍔部2、2を周方向に回転させて、光コード31の緩みを解消することができる。これによって、巻き崩れを防止できる。
具体的には、第1鍔部2Aは、巻き付け方向A1とは反対の方向に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。第2鍔部2Bは、巻き付け方向A1に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。図5(B)は、第2鍔部2Bの場合を示す。
このため、光コード31が緩んだ状態となったときには、図5(A)および図5(B)に示すように、鍔部2、2を周方向に回転させて、光コード31の緩みを解消することができる。これによって、巻き崩れを防止できる。
具体的には、第1鍔部2Aは、巻き付け方向A1とは反対の方向に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。第2鍔部2Bは、巻き付け方向A1に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。図5(B)は、第2鍔部2Bの場合を示す。
コネクタ付きコード30の端部の所定長さ部分を巻取り胴部1から繰り出し、コネクタ32に必要な作業を施した後、端部を再び巻取り胴部1に巻き付けた場合などには、光コード31に巻き緩みが生じやすいが、巻取り用ドラム10では、上述の鍔部2の回動操作により巻き緩みを解消できる。
鍔部2、2を回動させる際には、図4(A)に示すように、固定具24の巻締めを浅くして、押さえ板15を比較的鍔部2から離れて位置させておく。これによって、付勢体16はそれほど圧縮されていない状態となるため、付勢体16による押圧力が小さくなって、逆止体14は鍔部2に接近および離間する方向に変位しやすくなる。このため、鍔部2を巻き付け方向A1またはこれと反対の方向に回動させる操作が容易になる。
光コード31の巻き緩みを解消した後には、図4(B)に示すように、固定具24を深く巻締め、押さえ板15を鍔部2に近づける。これによって、付勢体16による押圧力が大きくなるため、逆止体14が変位しにくくなることから、鍔部2も回動しにくくなる。
固定具24を十分に深く巻締めれば、鍔部2の回動を完全に規制し、実質的に鍔部2を巻取り胴部1に対し固定することができる。
光コード31の巻き緩みを解消した後には、図4(B)に示すように、固定具24を深く巻締め、押さえ板15を鍔部2に近づける。これによって、付勢体16による押圧力が大きくなるため、逆止体14が変位しにくくなることから、鍔部2も回動しにくくなる。
固定具24を十分に深く巻締めれば、鍔部2の回動を完全に規制し、実質的に鍔部2を巻取り胴部1に対し固定することができる。
図1等に示すように、コネクタ付きコード30は、巻取り用ドラム10に巻き取った状態で、運搬、保管等が可能である。
巻取り用ドラム10と、巻取り胴部1に巻き付けられたコネクタ付きコード30とを一括してコネクタ付きコード製品(コネクタ付き線条体製品)という。
巻取り用ドラム10と、巻取り胴部1に巻き付けられたコネクタ付きコード30とを一括してコネクタ付きコード製品(コネクタ付き線条体製品)という。
図6は、本発明の第2実施形態に係る巻取り用ドラム40を示す斜視図である。図7は、巻取り用ドラム40を示す分解斜視図である。図8は、巻取り用ドラム40を示す正面図である。
図6および図7に示すように、巻取り用ドラム40は、筒状の軸筒部44を有する巻取り胴部41と、巻取り胴部41の一端側に設けられた第1鍔部42Aと、巻取り胴部41の他端側に設けられた第2鍔部42Bと、鍔部42A、42Bの間に設けられた第3鍔部45と、巻取り胴部41の一端側であって第1鍔部42Aの外面側に設けられた第1外面側鍔部42Cと、巻取り胴部41の他端側であって第2鍔部42Bの外面側に設けられた第2外面側鍔部42Dと、を備えている。
図6および図7に示すように、巻取り用ドラム40は、筒状の軸筒部44を有する巻取り胴部41と、巻取り胴部41の一端側に設けられた第1鍔部42Aと、巻取り胴部41の他端側に設けられた第2鍔部42Bと、鍔部42A、42Bの間に設けられた第3鍔部45と、巻取り胴部41の一端側であって第1鍔部42Aの外面側に設けられた第1外面側鍔部42Cと、巻取り胴部41の他端側であって第2鍔部42Bの外面側に設けられた第2外面側鍔部42Dと、を備えている。
図7に示すように、軸筒部44は角筒形、円筒形等とすることができる。図示例の軸筒部44は12角筒状である。
軸筒部44の一端44aおよび他端44bには、それぞれ係止片44cが形成されている。係止片44cは、一端44aおよび他端44bから軸C1方向に突出している。係止片44cの数は、1または複数としてよい。複数の係止片44cは周方向に間隔をおいて形成することができる。図示例では、複数の係止片44cが周方向に等間隔に形成されている。
軸筒部44の一端44aおよび他端44bには、それぞれ係止片44cが形成されている。係止片44cは、一端44aおよび他端44bから軸C1方向に突出している。係止片44cの数は、1または複数としてよい。複数の係止片44cは周方向に間隔をおいて形成することができる。図示例では、複数の係止片44cが周方向に等間隔に形成されている。
図6に示すように、第1鍔部42Aおよび第2鍔部42Bは、軸筒部44の外周面から径方向外方にフランジ状に突出している。
図7に示すように、第1鍔部42Aおよび第2鍔部42Bは、円環板状に形成されている。鍔部42A、42Bの開口部42Ac、42Bcは、それぞれ鍔部42A、42Bの外形と同心の円形とされ、軸筒部44が挿通可能である。開口部42Ac、42Bcの内径は軸筒部44の外径寸法とほぼ同じまたはこれより少し大きいことが好ましい。
図7に示すように、第1鍔部42Aおよび第2鍔部42Bは、円環板状に形成されている。鍔部42A、42Bの開口部42Ac、42Bcは、それぞれ鍔部42A、42Bの外形と同心の円形とされ、軸筒部44が挿通可能である。開口部42Ac、42Bcの内径は軸筒部44の外径寸法とほぼ同じまたはこれより少し大きいことが好ましい。
第1鍔部42Aおよび第2鍔部42Bは、巻取り胴部41に固定されておらず、巻取り胴部41に対して周方向に回動可能である。このため、巻取り胴部41に対するコネクタケース33の位置(鍔部42A、42Bの周方向の位置)を任意に定めることができる。
第1鍔部42Aおよび第2鍔部42Bには、コネクタケース33を保持する複数の保持口部48(保持構造)と、保持具46を取り付けるための取付孔49が形成されている。
保持口部48は、コネクタケース33の一部を収容し、これを位置決めする口部であって、図示例の保持口部48は、直方体のコネクタケース33の外形に即した長方形に形成されている。図示例では、保持口部48の長手方向は、保持口部48の中央における鍔部42A、42Bの径方向に垂直となっている。
複数の保持口部48は、互いに周方向に位置を違えて鍔部42A、42Bに形成されている。図示例では、4つの保持口部48が周方向位置を90度ずつ違えて形成されている。
保持口部48は、コネクタケース33の一部を収容し、これを位置決めする口部であって、図示例の保持口部48は、直方体のコネクタケース33の外形に即した長方形に形成されている。図示例では、保持口部48の長手方向は、保持口部48の中央における鍔部42A、42Bの径方向に垂直となっている。
複数の保持口部48は、互いに周方向に位置を違えて鍔部42A、42Bに形成されている。図示例では、4つの保持口部48が周方向位置を90度ずつ違えて形成されている。
取付孔49は、例えば保持口部48の長手方向に沿って延在する形状、例えば長方形の孔部であり、保持口部48の両側方(鍔部42A、42Bの外周側および内周側)に、それぞれ保持口部48に近接して形成されている。
取付孔49の径方向の位置(鍔部42A、42Bの径方向の位置)は、後述する外面側鍔部42C、42Dの取付孔50の径方向の位置に即して定められる。
このため、鍔部42A、42Bの互いに異なる複数(図示例では4つ)の周方向位置において、取付孔49の周方向位置は外面側鍔部42C、42Dの取付孔50の周方向位置に一致する。
取付孔49の径方向の位置(鍔部42A、42Bの径方向の位置)は、後述する外面側鍔部42C、42Dの取付孔50の径方向の位置に即して定められる。
このため、鍔部42A、42Bの互いに異なる複数(図示例では4つ)の周方向位置において、取付孔49の周方向位置は外面側鍔部42C、42Dの取付孔50の周方向位置に一致する。
保持具46(固定手段)は、例えば紐、金属製ワイヤ等であり、図6等では、テープ状の紐が例示されている。保持具46は、取付孔49、50を通ってコネクタケース33を鍔部42A〜42Dに巻き付けるように配置される。
図8および図9に示すように、保持具46は、例えば外面側鍔部42C、42Dの外面42Cb、42Dbから外周側の取付孔49、50を通って鍔部42A、42Bの内面42Aa、42Ba側に至り、コネクタケース33の外周を経て内周側の取付孔49、50を通って外面42Cb、42Dbに至るように配置される。保持具46は、両端部を接着や結束により互いに固定することで、コネクタケース33を鍔部42A〜42Dに確実に保持させることができる。
保持具46によって、コネクタケース33は、保持口部48内に保持されるとともに、外面側鍔部42C、42Dの内面42Ca、42Daに押し当てられる。
このため、コネクタケース33は保持口部48に位置決めされて保持され、鍔部42A〜42Dに固定される。
図8および図9に示すように、保持具46は、例えば外面側鍔部42C、42Dの外面42Cb、42Dbから外周側の取付孔49、50を通って鍔部42A、42Bの内面42Aa、42Ba側に至り、コネクタケース33の外周を経て内周側の取付孔49、50を通って外面42Cb、42Dbに至るように配置される。保持具46は、両端部を接着や結束により互いに固定することで、コネクタケース33を鍔部42A〜42Dに確実に保持させることができる。
保持具46によって、コネクタケース33は、保持口部48内に保持されるとともに、外面側鍔部42C、42Dの内面42Ca、42Daに押し当てられる。
このため、コネクタケース33は保持口部48に位置決めされて保持され、鍔部42A〜42Dに固定される。
上述のように、鍔部42A、42Bは回動可能であるため、複数の周方向位置のいずれかを選択して、保持具46を用いて外面側鍔部42C、42Dに対し固定できる。図示例では、鍔部42A、42Bは、4つの周方向位置のいずれかにおいて、外面側鍔部42C、42Dに固定できる。
このため、コネクタケース33の設置位置を、複数の周方向位置から選択できる。図示例では、コネクタケース33の設置位置は、4つの周方向位置から選択したいずれかとすることができる。
保持具46は、鍔部42A、42Bの回動を阻止する逆止機構として機能する。
このため、コネクタケース33の設置位置を、複数の周方向位置から選択できる。図示例では、コネクタケース33の設置位置は、4つの周方向位置から選択したいずれかとすることができる。
保持具46は、鍔部42A、42Bの回動を阻止する逆止機構として機能する。
第1鍔部42Aは、第1外面側鍔部42Cに当接または近接して配置される。第2鍔部42Bは、第2外面側鍔部42Dに当接または近接して配置される。鍔部42A、42Bは、外面側鍔部42C、42Dにより傾きが規制されるため、軸筒部44に対して垂直な姿勢を容易に維持することができる。
第1鍔部42Aの外面側に設けられた第1外面側鍔部42Cは、円板状に形成され、軸筒部44の一端44aに、軸筒部44の外周面から径方向外方にフランジ状に突出して形成されている。第1外面側鍔部42Cは、軸筒部44に固定されていることが好ましい。
第2鍔部42Bの外面側に設けられた第2外面側鍔部42Dは、円板状に形成され、軸筒部44の他端44bに、軸筒部44の外周面から径方向外方にフランジ状に突出して形成されている。第2外面側鍔部42Dは、軸筒部44に固定されていることが好ましい。
第2鍔部42Bの外面側に設けられた第2外面側鍔部42Dは、円板状に形成され、軸筒部44の他端44bに、軸筒部44の外周面から径方向外方にフランジ状に突出して形成されている。第2外面側鍔部42Dは、軸筒部44に固定されていることが好ましい。
外面側鍔部42C、42Dの外径は、それぞれ第1および第2鍔部42A、42Bの外径とほぼ同じか、またはこれより大きいことが好ましい。
外面側鍔部42C、42Dは、鍔部42A,42Bが巻取り胴部41から脱落するのを阻止するとともに、鍔部42A、42Bの姿勢を適正化する機能を有する。
外面側鍔部42C、42Dは、鍔部42A,42Bが巻取り胴部41から脱落するのを阻止するとともに、鍔部42A、42Bの姿勢を適正化する機能を有する。
図7に示すように、外面側鍔部42C、42Dには、中央の開口部61と、保持具46を取り付けるための取付孔50と、巻取り胴部41を取り付けるための固定孔62とが形成されている。
取付孔50は、互いに周方向に位置を違えて、複数対が形成されている。図示例では、周方向位置を90度ずつ違えて4対の取付孔50が形成されている。
取付孔50は、互いに周方向に位置を違えて、複数対が形成されている。図示例では、周方向位置を90度ずつ違えて4対の取付孔50が形成されている。
固定孔62は互いに周方向に位置を違えて、複数対が形成されている。対となる固定孔62は、径方向に間隔をおいて形成された内周側固定孔62aと外周側固定孔62bとからなる。
図7に示すように、外面側鍔部42C、42Dは、軸筒部44の係止片44cが固定孔62に係止することで、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合することができる。
具体的には、例えば係止片44cは内周側固定孔62aを通って外面42Cb、42Dbに至り、外周側固定孔62bを通って内面42Ca、42Da側に達するように形成される。係止片44cは固定孔62(62a、62b)に係止し、これによって外面側鍔部42C、42Dは、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合される。
具体的には、例えば係止片44cは内周側固定孔62aを通って外面42Cb、42Dbに至り、外周側固定孔62bを通って内面42Ca、42Da側に達するように形成される。係止片44cは固定孔62(62a、62b)に係止し、これによって外面側鍔部42C、42Dは、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合される。
外面側鍔部42C、42Dを機械的結合により軸筒部44に接合する構造はこれに限らず、例えば外面側鍔部42C、42Dの内面側に形成された嵌合筒部がそれぞれ軸筒部44の一端44aおよび他端44bに嵌入されることによって、外面側鍔部42C、42Dを、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合することができる。
前記機械的結合は、巻取り用ドラム40での構成部品同士の接合部分のうち一部または全部に採用することができる。
前記機械的結合は、巻取り用ドラム40での構成部品同士の接合部分のうち一部または全部に採用することができる。
図6および図7に示すように、第3鍔部45は、鍔部42A、42Bの間であって鍔部42A、42Bから離れた位置に、軸筒部44の外周面からフランジ状に突出して形成されている。図示例の第3鍔部45は、円環状板とされている。
図8に示すように、第3鍔部45は、鍔部42A、42B間の巻取り空間47を、軸筒部44の一端44a側の始端側空間47Aと、軸筒部44の他端44b側の終端側空間47Bとに区画している。
第3鍔部45は、内周縁から内方に突出した係止片(図示略)が、軸筒部44に形成された固定孔を通して軸筒部44内に導入されて該固定孔に係止することで、軸筒部44に固定することができる。これによって、第3鍔部45は、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合することができる。
図8に示すように、第3鍔部45は、鍔部42A、42B間の巻取り空間47を、軸筒部44の一端44a側の始端側空間47Aと、軸筒部44の他端44b側の終端側空間47Bとに区画している。
第3鍔部45は、内周縁から内方に突出した係止片(図示略)が、軸筒部44に形成された固定孔を通して軸筒部44内に導入されて該固定孔に係止することで、軸筒部44に固定することができる。これによって、第3鍔部45は、接着剤を用いない機械的結合により軸筒部44に接合することができる。
第3鍔部45の内周縁には、光コード31が通過可能な通過凹部45aが形成されている。通過凹部45aは第3鍔部45の外周縁に達しない凹部であり、第3鍔部45を周方向に分断していないため、第3鍔部45の強度が低下することはない。
巻取り用ドラム40は、樹脂、紙により形成することができる。巻取り用ドラム40の構成材としては、一対の平坦な板状の外装体と、その間に設けられた中間材とを積層した構造の複合板材を使用してよい。中間材は、例えば樹脂、紙等からなる筒状体、波板体などである。
次に、巻取り用ドラム40の使用方法について説明する。
図6および図8に示すように、始端側のコネクタケース33Aを、保持具46を用いて第1鍔部42Aの保持口部48に嵌め込み、保持具46を用いて第1鍔部42Aおよび第1外面側鍔部42Cに保持させる。
図8および図9に示すように、保持具46は、取付孔49、50を通ってコネクタケース33を鍔部42A、42Cに巻き付けるように配置される。
保持具46は、例えば外面側鍔部42Cの外面42Cbから外周側の取付孔49、50を通って鍔部42Aの内面42Aa側に至り、コネクタケース33の外周を経て内周側の取付孔49、50を通って外面42Cbに至るように配置できる。保持具46は、両端部を接着や結束により互いに固定することで、コネクタケース33を鍔部42A、42Dに確実に保持させることができる。
保持具46によって、コネクタケース33は、保持口部48内に保持されるとともに、外面側鍔部42Cの内面42Caに押し当てられる。これによって、コネクタケース33は保持口部48内に位置決めされて保持され、鍔部42A、42Cに固定される。同時に、鍔部42Aは外面側鍔部42Cに対して固定される。
図6および図8に示すように、始端側のコネクタケース33Aを、保持具46を用いて第1鍔部42Aの保持口部48に嵌め込み、保持具46を用いて第1鍔部42Aおよび第1外面側鍔部42Cに保持させる。
図8および図9に示すように、保持具46は、取付孔49、50を通ってコネクタケース33を鍔部42A、42Cに巻き付けるように配置される。
保持具46は、例えば外面側鍔部42Cの外面42Cbから外周側の取付孔49、50を通って鍔部42Aの内面42Aa側に至り、コネクタケース33の外周を経て内周側の取付孔49、50を通って外面42Cbに至るように配置できる。保持具46は、両端部を接着や結束により互いに固定することで、コネクタケース33を鍔部42A、42Dに確実に保持させることができる。
保持具46によって、コネクタケース33は、保持口部48内に保持されるとともに、外面側鍔部42Cの内面42Caに押し当てられる。これによって、コネクタケース33は保持口部48内に位置決めされて保持され、鍔部42A、42Cに固定される。同時に、鍔部42Aは外面側鍔部42Cに対して固定される。
光コード31に緩みがある場合には、保持具46によりコネクタケース33を鍔部42A、42Cに固定するに先だって、鍔部42Aを巻き付け方向A1とは反対の方向に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。
光コード31は、第1鍔部42Aと第3鍔部45との間の始端側空間47Aにおいて、軸筒部44に巻きつけられる。
光コード31は、第3鍔部45の通過凹部45aを通過して終端側空間47Bに導入され、軸筒部44に巻きつけられる。巻き付けが終わったら、終端側のコネクタケース33Bを第2鍔部42Bのいずれかの保持口部48に嵌め込む。
光コード31は、第3鍔部45の通過凹部45aを通過して終端側空間47Bに導入され、軸筒部44に巻きつけられる。巻き付けが終わったら、終端側のコネクタケース33Bを第2鍔部42Bのいずれかの保持口部48に嵌め込む。
光コード31に緩みがある場合には、保持具46によりコネクタケース33を鍔部42B、42Dに固定するに先だって、鍔部42Bを巻き付け方向A1に回動させて光コード31の緩みを解消することができる。これによって、巻き崩れを防止できる。
コネクタケース33の設置位置は、複数の周方向位置から選択できる。図示例では、コネクタケース33の設置位置は、取付孔49と取付孔50が一致する4つの配置から選択したいずれかとすることができる。
保持具46は、取付孔49、50を通ってコネクタケース33を鍔部42B、42Dに巻き付けるように配置できる。これによって、コネクタケース33は保持口部48内に位置決めされて保持され、鍔部42B、42Dに固定される。同時に、鍔部42Bは外面側鍔部42Dに対して固定される。
コネクタケース33の設置位置は、複数の周方向位置から選択できる。図示例では、コネクタケース33の設置位置は、取付孔49と取付孔50が一致する4つの配置から選択したいずれかとすることができる。
保持具46は、取付孔49、50を通ってコネクタケース33を鍔部42B、42Dに巻き付けるように配置できる。これによって、コネクタケース33は保持口部48内に位置決めされて保持され、鍔部42B、42Dに固定される。同時に、鍔部42Bは外面側鍔部42Dに対して固定される。
図6等に示す巻取り用ドラム40では、コネクタケース33は保持具46によって鍔部42A〜42Dに保持されるが、コネクタケース(またはコネクタ)を鍔部に保持する構造は、図示例に限定されない。
図10〜図12は、コネクタケース33を第1鍔部42Aに保持する構造の他の例を示す図である。
図10〜図12は、コネクタケース33を第1鍔部42Aに保持する構造の他の例を示す図である。
図10に示す保持具51は、第1の保持具51Aと、第2の保持具51Bとからなる。
第1の保持具51Aは、先端に保持爪52aを有する一対のラッチ部52、52からなる。第2の保持具51Bは、先端に保持爪53aを有する一対のラッチ部53、53からなる。ラッチ部52、53は、弾性変形可能であり、鍔部42Aの内面42Aaから軸C1方向の内方に延出している。ラッチ部52、52と、ラッチ部53、53とは周方向に離れて形成されている。
第1の保持具51Aおよび第2の保持具51Bは、ラッチ部52、52およびラッチ部53、53がそれぞれコネクタケース33を挟み込むことによって、コネクタケース33を内面42Aaに位置決めし固定できる。
保持爪52a、53aはコネクタケース33に係止し、コネクタケース33の脱落を防止できる。
第1の保持具51Aは、先端に保持爪52aを有する一対のラッチ部52、52からなる。第2の保持具51Bは、先端に保持爪53aを有する一対のラッチ部53、53からなる。ラッチ部52、53は、弾性変形可能であり、鍔部42Aの内面42Aaから軸C1方向の内方に延出している。ラッチ部52、52と、ラッチ部53、53とは周方向に離れて形成されている。
第1の保持具51Aおよび第2の保持具51Bは、ラッチ部52、52およびラッチ部53、53がそれぞれコネクタケース33を挟み込むことによって、コネクタケース33を内面42Aaに位置決めし固定できる。
保持爪52a、53aはコネクタケース33に係止し、コネクタケース33の脱落を防止できる。
図11に示す保持具54は、内面に粘着剤層を有するテープ状の第1および第2の保持具54A、54B(粘着テープ)からなる。保持具54A、54Bは、コネクタケース33を内面42Aaに貼り付けて固定できる。
図12は、鍔部の回転を規制する機構の他の例を示す側面図である。この回転規制機構55は、図1等に示す巻取り用ドラム10において逆止機構3に代えて用いることができる。
回転規制機構55は、アーム部56と、その先端部56aに設けられた逆止体57とを備えている。
逆止体57の外周縁には全周にわたって複数の凹凸部が形成されている。前記凹凸部の凹部は係止受け部57aである。
回転規制機構55は、アーム部56と、その先端部56aに設けられた逆止体57とを備えている。
逆止体57の外周縁には全周にわたって複数の凹凸部が形成されている。前記凹凸部の凹部は係止受け部57aである。
鍔部2の外面2bの外周部には、周方向に沿って延在する周縁凸部58が形成され、周縁凸部58の内縁には、全周にわたって複数の凹凸部が形成されている。前記凹凸部の凸部は、係止受け部57aに係止可能な係止突起58a(係止部)である。
アーム部56は、基端部56bが押さえ板15の外面に回動自在に取り付けられている。アーム部56を、基端部56bを中心として周縁凸部58に向けて回動させ、逆止体57と周縁凸部58の凹凸部どうしを係止させると、鍔部2の回動を規制できる。
アーム部56を周縁凸部58から離れる方向に回動させ、逆止体57と周縁凸部58の凹凸部どうしの係止を解除すると、鍔部2は回動可能となる。
アーム部56を周縁凸部58から離れる方向に回動させ、逆止体57と周縁凸部58の凹凸部どうしの係止を解除すると、鍔部2は回動可能となる。
また、逆止体57をアーム部56に対して回動可能に構成し、逆止機構3と同様の逆止機構を設ければ、逆止体57と周縁凸部58の凹凸部どうしを係止させた状態のまま、所定方向の鍔部2の回転を許容し、かつその反対方向の回転を阻止できる。
図13(A)に示すように、巻取り用ドラム10には、逆止機構3による鍔部2の回転規制を解除する機構を設けてもよい。
ここに示す回転規制解除機構70は、逆止体14の本体部18に設けられた基台部71と、基台部71の突出端の回転軸71aに回動自在に連結された棒状の操作体72と、外装板21の外面21dに突出形成された支点部73と、操作体72の先端部72aが係止可能な操作体係止部74とを有する。
基台部71は、逆止体14の本体部18の外面18eに、軸C1方向外方(図13(A)の上方)に突出して形成されている。基台部71は、外装板21の挿通孔21eを通して外面21d側に突出している。
ここに示す回転規制解除機構70は、逆止体14の本体部18に設けられた基台部71と、基台部71の突出端の回転軸71aに回動自在に連結された棒状の操作体72と、外装板21の外面21dに突出形成された支点部73と、操作体72の先端部72aが係止可能な操作体係止部74とを有する。
基台部71は、逆止体14の本体部18の外面18eに、軸C1方向外方(図13(A)の上方)に突出して形成されている。基台部71は、外装板21の挿通孔21eを通して外面21d側に突出している。
回転規制解除機構70は、1つの鍔部2あたり1箇所のみに設けられていてもよいが、図13(A)に示すように、1つの鍔部2あたり2箇所に設けてもよい。2つの回転規制解除機構70は、互いに、中心軸C1を中心とする軸回りの回転対称となる位置(周方向に180度ずれた位置)に配置されることが好ましい。
回転規制解除機構70は、1つの鍔部2あたり3箇所以上に設けることもできる。この場合も、回転規制解除機構70は、中心軸C1を中心とする軸回りの回転対称位置に配置されることが好ましい。例えば、回転規制解除機構70の数が3である場合には、回転規制解除機構70は、周方向に120度ごとに設けることができる。回転規制解除機構70の数が4である場合には、回転規制解除機構70は、周方向に90度ごとに設けることができる。
回転規制解除機構70は、2つの鍔部2(2A、2B)のうち一方にのみ設けてもよいし、両方の鍔部2に設けてもよい。
回転規制解除機構70は、1つの鍔部2あたり3箇所以上に設けることもできる。この場合も、回転規制解除機構70は、中心軸C1を中心とする軸回りの回転対称位置に配置されることが好ましい。例えば、回転規制解除機構70の数が3である場合には、回転規制解除機構70は、周方向に120度ごとに設けることができる。回転規制解除機構70の数が4である場合には、回転規制解除機構70は、周方向に90度ごとに設けることができる。
回転規制解除機構70は、2つの鍔部2(2A、2B)のうち一方にのみ設けてもよいし、両方の鍔部2に設けてもよい。
図13(B)に示すように、回転軸71aを中心として操作体72を回動させ、操作体72の先端部72aを力点とし、支点部73を支点とし、操作体72の基端部72b(回転軸71a)を作用点として、基台部71に軸C1方向外方(図13(B)の上方)の力を加えると、逆止体14は、係止突起13bから離れる方向(図13(B)の上方)に移動し、係止突起13bと係止受け部18bとの係止は解除される。
図13(B)では、係止受け部18bは、係止突起13bより高い位置にあり、係止突起13bと係止し得ない。操作体72は、先端部72aを操作体係止部74に係止させることによって、逆止体14の位置を保ち、係止受け部18bが係止突起13bと係止できない状態を維持できる。
これによって、鍔部2は回転規制が解除され、巻き付け方向A1およびその反対方向のいずれにも回転可能となるため、光コード31の巻取り胴部1への巻き付け、および巻取り胴部1からの繰り出しの操作が容易になる。
図13(B)では、係止受け部18bは、係止突起13bより高い位置にあり、係止突起13bと係止し得ない。操作体72は、先端部72aを操作体係止部74に係止させることによって、逆止体14の位置を保ち、係止受け部18bが係止突起13bと係止できない状態を維持できる。
これによって、鍔部2は回転規制が解除され、巻き付け方向A1およびその反対方向のいずれにも回転可能となるため、光コード31の巻取り胴部1への巻き付け、および巻取り胴部1からの繰り出しの操作が容易になる。
コネクタ付き線条体は、アクティブケーブル(外部からの電力供給を受けて動作する回路を備えるケーブル)であって光ファイバを備えるアクティブ光ケーブル(AOC:Active Optical Cable)であってよい。
1・・・巻取り胴部、2A、42A・・・第1鍔部、2B、42B・・・第2鍔部、3・・・逆止機構、5、45・・・第3鍔部、12・・・収容凹部(保持構造)、13b・・・係止突起(係止部)、14b・・・係止受け部、24・・・固定具(固定手段)、30・・・コネクタ付きコード(コネクタ付き線条体)、31・・・光コード(線条体)、32・・・コネクタ、33・・・コネクタケース、42C・・・第1外面側鍔部、46・・・保持具(固定手段)、48・・・保持口部(保持構造)、A1・・・巻き付け方向、C1・・・軸。
Claims (12)
- 線条体の始端および終端にそれぞれコネクタが設けられたコネクタ付き線条体を巻き取る巻取り胴部と、
前記巻取り胴部の一端側および他端側にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部と、を備え、
前記第1および第2の鍔部は、それぞれ、始端側および終端側のコネクタを保持する保持構造を有しており、
前記第1の鍔部は、前記巻取り胴部に対して周方向に回動可能である巻取り用ドラム。 - 前記第1の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備える請求項1に記載の巻取り用ドラム。
- 第1および第2の鍔部の間に設けられ、前記コネクタ付き線条体が通過可能な通過部を有する第3の鍔部をさらに備える請求項1又は2に記載の巻取り用ドラム。
- 前記第2の鍔部は、前記巻取り胴部に対して周方向に回動可能である請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の巻取り用ドラム。
- 前記第2の鍔部を周方向に任意に回動した状態で前記巻取り胴部に対して固定させる固定手段をさらに備える請求項4に記載の巻取り用ドラム。
- 前記巻取り胴部には、所定の巻き付け方向に前記コネクタ付き線条体を巻き付けるように予め決められており、
前記巻取り胴部は、前記第2の鍔部の前記巻き付け方向とは反対方向への回動を阻止する第1の逆止機構を有する請求項4または5に記載の巻取り用ドラム。 - 前記巻取り胴部は、前記第1の鍔部の前記巻き付け方向への回動を阻止する第2の逆止機構をさらに有する請求項6に記載の巻取り用ドラム。
- 前記逆止機構は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向とは反対方向に回動しようとすると、前記第2の鍔部の係止部に係止してその回動を阻止する係止受け部であり、
前記係止受け部は、前記第2の鍔部が前記巻き付け方向に回動しようとすると、前記係止部への係止が解除されてその回動を許容する請求項6または7に記載の巻取り用ドラム。 - 前記第1の鍔部の外面側に、前記巻取り胴部に固定された外面側鍔部が設けられている請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の巻取り用ドラム。
- 構成部品同士の接合は、前記構成部品同士の機械的結合によって、接着剤を介在させずになされている請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の巻取り用ドラム。
- 前記逆止機構による回転規制を解除する回転規制解除機構をさらに備え、
前記回転規制解除機構は、前記係止受け部を、前記係止部に係止し得ない位置に移動させる操作体を有する請求項8に記載の巻取り用ドラム。 - 請求項1〜11のうちいずれか1項に記載の巻取り用ドラムと、前記巻取り用ドラムの巻取り胴部に巻き付けられたコネクタ付き線条体とを有するコネクタ付き線条体製品。
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CN104401814A (zh) * | 2014-11-24 | 2015-03-11 | 无锡江南电缆有限公司 | 带有爬坡装置的电缆盘具 |
JP7453001B2 (ja) | 2020-01-22 | 2024-03-19 | 株式会社フジクラ | ドラム |
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