JP3373433B2 - ボビン - Google Patents

ボビン

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JP3373433B2
JP3373433B2 JP16413098A JP16413098A JP3373433B2 JP 3373433 B2 JP3373433 B2 JP 3373433B2 JP 16413098 A JP16413098 A JP 16413098A JP 16413098 A JP16413098 A JP 16413098A JP 3373433 B2 JP3373433 B2 JP 3373433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時には、巻胴
部を組立てて、電線類、ケーブル類、ワイヤー類、ロー
プ類又はホース類等の線状材を巻装することができ、か
つ不使用時には、その巻胴部を解体してコンパクトにす
ることができるボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】使用時には、その巻胴部が電線類等の条
線類を巻装するのに適当な状態を維持し、不使用時には
小さく折り畳み得る折畳式のボビンとしては、種々のそ
れが提案されている。それらのなかで優れたものは、
「所定の長尺部材が巻き付けられるボビンであって、互
いに対向して設けられた一対のフランジ板と、その一対
のフランジ板を連結するとともに、ボビンの中心線方向
に於て折畳可能に形成され、その折畳状態で一対のフラ
ンジ板を接近させる一方、伸展状態で一対のフランジ板
を設定間隔まで離間させる折畳式の連結胴部と、その伸
展状態に於ける連結胴部の外側に着脱可能に装着され、
前記一対のフランジ板を前記設定間隔に維持して、前記
連結胴部とともに巻胴を構成する胴部外周形成部材と、
を含む折畳式ボビン」(実開平5−92269号)であ
る。
【0003】この折畳式ボビンは、その折畳手段に関す
る基本的な考え方に於ては、優れたものであるが、その
実現技法が適当ではない。即ち、これは、一対のフラン
ジ板の巻胴と一致する付近から、それぞれ複数の分割胴
部片を起伏自在に切り起こし、対面する相互の先端を結
合して折畳可能な連結胴部を構成し、前記一対のフラン
ジ板を相互に最大限に離間させた状態で、前記連結胴部
の外周に、胴部外周形成シートを着脱自在に巻装して巻
胴を構成できるようにしたものである。
【0004】従って不使用時には、胴部外周形成シート
を取り外し、連結胴部をその中央連結部で折り畳んで、
前記一対のフランジ板を相互に最接近状態にし、他方、
胴部外周形成シートを広げて平板状にし、この状態でそ
れぞれ保管又は運搬するものである。それ故、不使用時
には、全体としてかなりコンパクトにできるので、省ス
ペースの観点から非常に都合が良い。
【0005】しかしながら、前記分割胴部片は、その基
部をフランジ板の前記所定の位置で起伏自在に構成した
ものであり、単に段ボール紙又は厚紙等で構成したフラ
ンジ板から切り起こしたに過ぎないものであるため、折
畳及び伸展を数回以上繰り返すとそれが破断する等の虞
があり、長期の使用に耐えない問題がある。前記分割胴
部片の基部とフランジ板とをヒンジ等で起伏自在に構成
することも可能であるが、この場合は、多くのヒンジを
用いざるを得ないので構成が厄介であり、高価格のもの
にならざるを得ないという難点もある。
【0006】また前記胴部外周形成シートは、両フラン
ジ板を最大限度に離間させた上で、その間の連結胴部
に、これを巻き付け、両フランジ板間の間隔を維持する
ものであり、それを固定するか否かは不明であるが、も
し固定する場合は、その外周に条材を巻き縛るとか、接
着剤でその端部を接着固定するとか、粘着テープで固定
する等が考えられる。また固定しない場合は、これに巻
き付ける長尺部材でその巻き付け状態を固定することと
するものとなる。
【0007】従って、このような胴部外周形成シートを
用いた場合は、連結胴部に巻き付けた場合のその固定が
厄介であり、また固定をしない場合は、長尺部材を巻き
付けるまではそれが安定しないと云う厄介さが残るもの
である。更には、それ自体を厚紙や段ボール紙で構成す
るものであるため、長期の使用に耐えないと云う難点も
ある。省資源という観点から適切でない点もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、しかして、
以上のような従来技術の持つ不使用時には巻胴を縮小さ
せて、その保管や運搬に都合よくするという利点を生か
すとともに、それ自体が耐久性を有して長期間の使用に
耐え、かつ使い勝手の良好なボビンを提供することを解
決の課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして本発明の1は、
一対の鍔体と、その間に構成される解体可能な巻胴部と
からなるボビンに於て、前記各鍔体を、軸を貫通させる
ことが可能な中央リングと、鍔体の外周を構成する外周
リングと、前記中央リング及び上記外周リングの中間に
位置する位置決めリングであって、巻胴部を構成する後
記引張り部材及び後記突っ張り部材の位置決め用の位置
決めリングと、前記中央リングに内端を固設して該中央
リングから定角度間隔で放射方向に延ばした複数のスポ
ーク部材であって、前記位置決めリングを途中の内側に
固設し、かつ前記外周リングに外端を固設したスポーク
部材と、で構成し、前記巻胴部を、前記一対の鍔体の相
互に対応するスポーク部材毎に、共通に、それらの位置
決めリングより外周よりの部分に外装させた環状の引張
り部材と、前記一対の鍔体を最大限度に離間させ、かつ
上記引張り部材の該当部位を前記位置決めリングに当接
状態に位置させた場合に、相互に隣り合う上記引張り部
材の平行状態の線内にそれぞれ納まり、かつそれらの両
端がそれぞれ対応するスポーク部材の内面に当接する長
さの二対以上の突っ張り条材、及びそれらの各一対の突
っ張り条材を内面に固設する突っ張り片であって、その
外端が最大限度に離間させた鍔体のスポーク部材の内面
に当接する突っ張り片からなる突っ張り部材と、で構成
し、前記一対の鍔体を最大限度に離間させ、かつ上記引
張り部材のスポーク部材との係止位置をその該当部位が
前記位置決めリングに当接するように定めた上で、二対
以上の突っ張り部材の各一対の突っ張り条材を、それぞ
れ相互に隣り合う上記引張り部材の平行状態の線内に挿
入し、かつそれらの両端をそれぞれ対応するスポーク部
材の内面に当接させるとともに、前記突っ張り片の外端
を対応するスポーク部材の内面に当接させることによ
り、前記二対以上の突っ張り部材を定角度間隔で巻胴部
構成部位に配置して巻胴部を組立て、また以上のように
組み込んだ該突っ張り部材を取り外して巻胴部を解体で
きるようにしたボビンである。
【0010】したがって本発明の1のボビンによれば、
これに、電線類、ケーブル類、ワイヤー類、ロープ類又
はホース類等の線材類を巻装する場合は、まず解体して
ある巻胴部を以下のようにして組立てる。両鍔体を最大
限度に離間させ、それぞれのスポーク部材間に配してあ
る引張り部材の各々を相互に平行状態にし、かつ各引張
り部材のスポーク部材に係止している部位を前記位置決
めリングに当接状態にした上で、前記各突っ張り部材
を、各隣り合う一対の引張り部材に対応させ、その各突
っ張り条材を各引張り部材の平行状態となった線内に挿
入しながら、前記突っ張り片の両外端を各鍔体の内側、
即ち、スポーク部材の内側に当接させる。これらの突っ
張り部材は、巻胴部構成部位に、定角度間隔で配置する
ものである。
【0011】なお、例えば、最大限度に離間させた両鍔
体間の距離に相当する長さの半割円筒状の受け台を用意
し、上記のように、最大限度に両鍔体を離間させた上
で、この受け台に巻胴部を構成する引張り部材を載せれ
ば、それぞれのスポーク部材間に配してある引張り部材
の各々を相互に平行にし、かつ各引張り部材の両端のス
ポーク部材に係止している部位を前記位置決めリングに
当接させた状態にする作業を、極めて容易に行うことが
できるので、前記のような、突っ張り部材の組み付け作
業が極めて容易に行い得られることとなるものである。
【0012】それ故、本発明のボビンによれば、以上の
ように、巻胴部の組立てが極めて簡単であり、しかも組
立て状態が、前記従来例の展開状態の巻胴部より、極め
て安定しているものでもある。またその構成要素が、紙
類ではなく、金属を用いるのに適しており、そのため、
非常に強固に構成し得るとともに、金属を用いるとして
も、細い線材又は帯片等で構成できるので、非常に軽量
に構成し得るものである。
【0013】こうして、巻胴部を組立てれば、前記電線
類やケーブル類又はホース類等の線材類を、その巻胴部
に巻装することができるのは、云うまでもない。また、
以上のように、巻胴部に巻装した電線類やケーブル類又
はホース類等の線材類は従来一般のボビンと同様にして
引き出して使用できることは云うまでもない。
【0014】線材類を全部巻き出してしまった後は、必
要に応じて、その巻胴部を解体して、その両鍔体を相互
に当接状態にすることにより、簡単に非常にコンパクト
な状態にすることができる。
【0015】その手順は、前記組立て作業と逆に行い、
まず前記各突っ張り部材を取り外す。こうすれば両鍔体
は規制を失って両者を直ちに当接させることができるよ
うになる。両鍔体相互の中心軸を中心とする回転方向の
位相を変えるべく、相互を若干逆方向に回転させると、
前記スポーク部材間に配してある各引張り部材が斜めに
なり、相互に対面当接した鍔体のそれぞれ位置する面の
間にほぼ位置することとなるので具合が良い。この巻胴
部の解体作業には、云うまでもなく、前記のような受け
台は不要であり、このように非常に簡単に行えるので作
業性が良好であり、現場で解体作業を行う場合でも全く
不都合がない。解体分離した突っ張り部材も平面的なも
のなので、嵩張らず保管及び運搬上省スペースとなって
好都合である。
【0016】本発明の1のボビンは、このように巻胴部
を解体すると、非常に薄くコンパクトになるので、例え
ば、電気工事等でこのボビンを用いた場合は、現場から
帰る際等には、使用後のボビンの巻胴部を解体してしま
えば、ボビン運搬用のスペースが小さくなり、現場から
持ち帰る種々の廃材等があった場合にもその運搬スペー
スを容易に確保することができることとなるものであ
る。
【0017】本発明の2は、以上の本発明の1のボビン
に於いて、前記突っ張り片の外端中央部に、その幅が、
その外端が当接する一対のスポーク部材の間隔に相当す
る案内突出部を構成したボビンであり、それ故、両鍔体
を最大限度に離間させた上で、対応する両鍔体の各一対
のスポーク部材間にこの突っ張り部材を配した場合は、
両外端中央部の案内突出部が各々対応する一対のスポー
ク部材の間に突出すこととなるので、突っ張り部材は横
方向(巻胴部の周方向)に動いてしまうようなことはな
く、巻胴部を安定した状態に保持することができる。
【0018】本発明の3は、以上の本発明の1又は2に
於いて、前記突っ張り片を、一対の突っ張り条材の両端
をそれぞれ内面に固設する一対の端部固定片であって、
その外端が最大限度に離間させた鍔体のスポーク部材の
内面に当接する位置関係で突っ張り条材を固設した一対
の端部固定片で構成したボビンであり、それ故、突っ張
り片が両端部にしか存在しないので、突っ張り部材は、
全体として軽量になる利点が得られる。一方、突っ張り
片を突っ張り条材と同様に巻胴部の幅一杯の長さに構成
した場合は、突っ張り部材の強度を高めることができ
る。それ故、大型のボビンや重量の重い電線類を巻装す
るためのボビン等に適当である。
【0019】本発明の4は、以上の本発明の1、2又は
3に於いて、前記引張り部材を、一本の針金状部材をク
リップ状に屈曲成形して、一対以上の平行線部及びその
両端の半円弧状屈曲部を有する部材に構成したボビンで
あり、それ故、両鍔体を最大限度に離間させた際に、そ
の各半円弧状屈曲部が対応するスポーク部材に良好に係
止し、かつ平行線部が正しく両鍔体間に位置することと
なるため、前記突っ張り部材を両鍔体間に前記のように
セットした場合、その突っ張り条材が上記平行線部に良
好に挿入され、該一対の突っ張り条材の間隔をそのよう
に定めておけば、平行線の内の各内側の線の方に良好に
係止されることとなる。
【0020】本発明の5は、前記本発明の1、2又は3
に於いて、前記引張り部材を、フレキシブルな閉じたワ
イヤで構成したボビンであり、それ故、この場合は、両
鍔体間を最大限に離間させれば、各対応するスポーク部
材に共通に外装した引張り部材は、そのスポーク部材に
係止している部分がいずれの部位であっても、その部位
が前記半円弧状屈曲部と同様に作用し、かつ他の部位が
対応するスポーク部材間でその太さの幅で平行線部とな
り、前記のように、突っ張り部材をセットした場合、そ
の突っ張り条材が該平行線部に挿入状態となり、該一対
の突っ張り条材の間隔をそのように定めておけば、各内
側の線に係止することとなる。この引張り部材は製造が
容易でありながら、充分な機能を果たすことができる。
更に巻胴部の解体時にも、両鍔体を相互に位相をづらす
べく回転させると、両対応するスポーク部材間で直線状
態となり、保管の際に邪魔にならない。
【0021】本発明の6は、以上の本発明の1、2、
3、4又は5に於いて、前記外周リングの外面、及び前
記スポーク部材の外面であって、前記位置決めリングの
位置又はこれより内周側の外面に、それぞれスペーサリ
ングを固設し、それらの両スペーサリングの外面にそれ
らに対応する外周と内周とを有するドーナツ状の補強鍔
を固設したボビンであり、特に大型のボビンや重量の大
きな線材類を巻装するボビンを構成する場合は、このよ
うにして鍔体を補強することにより、巻胴部に電線類等
を巻装した状態で、例えば、これを運搬途中で地上に落
下させた場合であってもその鍔体に変形が生じるような
問題は生じにくい。要するに鍔体に必要な強度を得るこ
とができるものである。
【0022】本発明の7は、以上の本発明の1、2、
3、4、5又は6に於いて、前記二対以上の突っ張り部
材の突っ張り片相互を、少なくとも一部に弾力を備えた
折曲可能な結合条線で結合したボビンであり、それ故、
この場合は、前記突っ張り部材を、前記のように、巻胴
部にセットした場合に、上記結合条材でセットした突っ
張り部材を巻き付けかつ端部を適当な部分で結合するこ
とにより、突っ張り部材の固定状態を一層安定なものと
することができる。また前記突っ張り部材相互が結合条
材で結合しているので、解体状態で、それらが本体部分
と分離している場合でも、それらの一部が紛失してしま
う等の虞が低下する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図10は本発明を適用した実施例1を示しており、図
1は巻胴部を組立てた状態のボビンの側面図、図2(a)
は引張り部材の正面図、図2(b)は引張り部材の側面
図、図3は巻胴部を組立てた状態のボビンの正面図、図
4は鍔体を最大限度離間させ、全引張り部材の端部を位
置決めリングに当接させた状態のボビンの正面図、図5
は両鍔体のスポーク部材間に配した引張り部材とそこに
セットした突っ張り部材との結合状態の一部切欠き平面
図、図6(a)は一方の鍔体の一対のスポーク部材と突っ
張り部材の端部固定片との係止状態及び両引張り部材と
突っ張り条材との係止状態を示した平面断面図、図6
(b)は突っ張り条材と引張り部材との係止状態を示した
正面断面図、図7(a)は突っ張り部材の平面図、図7(b)
は突っ張り部材の底面図、図7(c)は突っ張り部材の端
面図、図8は巻胴部を解体して両鍔体を相対的に23度
程度回転させて位相を変えた状態のボビンの側面図、図
9は巻胴部を解体して両鍔体を相対的に45度程度回転
させて位相を変えた状態のボビンの側面図、図10は受
け台に鍔体を最大限度に離間させたボビンを載せた状態
の側面説明図である。図11は、本発明を適用した実施
例2を示しており、図11(a)はその引張り部材の正面
図、図11(b)はその引張部材の側面図である。図12
は、本発明を適用した実施例3を示しており、その引張
り部材の正面図である。図13は、本発明を適用した実
施例4を示しており、図13(a)はその突っ張り部材の
平面図、図13(b)はその突っ張り部材の底面図、図1
3(c)はその突っ張り部材の端面図である。図14は、
本発明を適用した実施例5を示しており、図14(a)は
巻胴部を組立てた状態のボビンの側面図、図14(b)は
一方側の鍔体を主として示した(a)の中央部横断面図で
ある。
【0024】(実施例1)図1、図3、図4、図8及び
図9に示すように、この実施例1のボビンは、一対の鍔
体1、1と、その間に構成される巻胴部2とで構成す
る。
【0025】前記各鍔体1は、特に図1に示すように、
鍔体1の内周端を構成する中央リング3と、外周端を構
成する外周リング4と、その途中に位置する位置決めリ
ング5と、前記中央リング3の外周から45度の定角度
間隔で放射方向に延び、その途中内側に前記位置決めリ
ング5を固設し、かつ外端に前記外周リング4を固設す
るスポーク部材6、6…とで構成する。前記位置決めリ
ング5は、巻胴部2を構成する後記引張り部材7、7…
の位置決め用として用いるものであり、巻胴部2の径に
対応してその径を決める。
【0026】また前記巻胴部2は、特に図2〜図7に示
すように、針金状部材をクリップ状に屈曲成形して構成
した平行線部7a、7a及びその両端の半円弧状屈曲部
7b、7bからなる引張り部材7、7…と、一対の針金
状部材を平行に配した突っ張り条材8a、8a及びそれ
らの両端を固定する端部固定片(突っ張り片)8b、8
bからなる突っ張り部材8、8…とで構成する。
【0027】上記端部固定片8b、8bは、図7に示す
ように、それぞれその外端中央部に案内突出部8cを突
出構成する。この案内突出部8cは、その幅を、鍔体1
の隣り合うスポーク部材6、6の位置決めリング5の外
周に接する部位に於ける間隔より僅かに狭い程度とす
る。突出寸法はスポーク部材6、6…の直径に相当する
程度である。
【0028】またこれらの端部固定片8b、8bは、前
記引張り部材7、7を介して前記位置決めリング5に当
接させる場合に、それが位置することとなる、軸心を中
心とする円弧内に納まるように、対応する円弧と一致す
る部分円弧状に構成する。この実施例1の場合は、円弧
の幅は45度を若干越える程度である。
【0029】なお、必要に応じて、上記四個の突っ張り
部材8、8…は、後述するように巻胴部2にセットした
場合の間隔で、相互をワイヤ等で直列に結ぶことができ
る。これは、例えば、左右の端部固定片8b、8b…毎
に行うのが適当である。左右の端部固定片8b、8b…
毎に、ワイヤ等で四個のそれを直列に接続し、一端の端
部固定片8bからは更にワイヤ等を延長し、その途中に
バネ材を挿入し、かつ末端にはフックを固設する。こう
してこの突っ張り部材8、8…を後述するように巻胴部
2にセットした際に、末端から延長したワイヤ等を反対
側の突っ張り部材8を越えて該巻胴部2に巻き付け、先
端のフックを適当な位置のスポーク部材6等に係止して
巻き付け状態を固定する。このように構成した場合に
は、巻胴部2がより一層安定したものとなる。
【0030】前記各引張り部材7は、図3〜図5に示す
ように、それぞれ両鍔体1、1の相互に対応するスポー
ク部材6、6…毎に一本づつ掛け渡す。掛け渡す位置
は、スポーク部材6、6…の前記位置決めリング5より
外側である。なおこの実施例1の各構成要素は全て金属
製である。
【0031】この実施例1では、ボビンを以上のように
構成したので、これに電線やケーブル類又はホース類等
の線材類を巻装する場合は、まず解体してある巻胴部2
を以下のようにして組立てる。
【0032】両鍔体1、1を最大限度に離間させ、図1
0に示すように、ちょうど巻胴部2の径に対応させ、か
つ最大限度に離間させた両鍔体1、1間の距離に相当す
る長さの半割筒状の受け台T上に、その引張り部材7、
7…の部分を載せる。この状態で、両鍔体1、1の各対
応するスポーク部材6、6間に配してある引張り部材
7、7…の平行線部7a、7a…は相互に容易に平行状
態になり、かつスポーク部材6、6…に係止している半
円弧状屈曲部7b、7b…は前記位置決めリング5に当
接状態になる。そしてその状態が容易に維持されるもの
である。
【0033】両鍔体1、1及びその間の引張り部材7、
7…を以上のような状態にした上で、前記4個の突っ張
り部材8、8…を、図1及び図3に示すように、各々隣
り合う一対の引張り部材7、7に対応させてセットす
る。
【0034】このセット作業は具体的には、次のように
行う。図5及び図6(a)、(b)に示すように、両突っ張り
条材8a、8aを各々引張り部材7の平行線部7a、7
aの内側に挿入状態にしながら、両端の端部固定片8
b、8bの肩部をそれぞれ両鍔体1、1の内側、即ち、
対応するスポーク部材6、6の内面側に当接させる。し
かしてこのとき各端部固定片8b、8bの案内突出部8
cは、両スポーク部材6、6の間に挿入状態となる。巻
胴部2を回転させながら必要数、この場合は4個の突っ
張り部材8、8…をセットすれば、巻胴部2の組立作業
は完了である。
【0035】こうして前記受け台Tを用いると、巻胴部
2の組立作業が極めて簡単に行い得られるものである。
【0036】このように組立てた巻胴部2は、前記突っ
張り部材8、8…と引張り部材7、7…によってしっか
りと固定されたものとなる。突っ張り部材8、8…は、
その突っ張り条材8a、8aの間隔をそのように定めて
あるので、各突っ張り条材8a、8aが、図5及び図6
(a)、(b)に示すように、前記各引張り部材7の平行線部
7a、7aの内の内側の平行線部7aに係止することと
なる。しかしてこれらの突っ張り部材8、8…は、所要
部位から簡単には抜け出ることがなくなり、固定状態が
しっかりと維持されることとなる。また各端部固定片8
bの案内突出部8cが、対応する両スポーク部材6、6
の間に挿入状態となり、その左右方向への動きを規制す
るので、横方向にずれてこれが外れてしまうような問題
も生じない。
【0037】更にこの実施例1のボビンによれば、前記
のように、巻胴部2の組立てが簡単であり、しかも組立
て状態が、前記従来例の展開状態の巻胴部より、遥かに
安定しているものでもある。またその構成要素が、紙類
ではなく、金属で構成され、そのため、非常に強固であ
るとともに、金属でありながら、耐力のある細い線材又
は帯片等で構成したので、非常に軽量になったものでも
ある。
【0038】こうして、前記のようにして巻胴部2を組
立てれば、前記電線やケーブル類又はホース類等の条材
類を、その巻胴部2に巻装することができることとな
る。また巻胴部2に巻装した条材類は従来一般のボビン
と同様にして引き出して使用できることは云うまでもな
い。
【0039】条材類を全部巻き出してしまった後は、必
要に応じて、その巻胴部2を解体して、その両鍔体1、
1を互いに当接状態にし、非常にコンパクトにすること
ができる。
【0040】その手順は、前記組立て作業と逆に行い、
まず前記各突っ張り部材8、8…を取り外す。こうする
と、両鍔体1、1は規制を失って両者を直ちに当接させ
ることができるようになる。両鍔体1、1相互の中心軸
を中心とする回転方向の位相を変えるべく、相互を23
度程度逆方向に回転させると、図8に示すように、前記
各一対のスポーク部材6、6間に配してある各引張り部
材7、7…が斜めになり、相互に対面当接した鍔体1、
1のそれぞれ位置する面の間にほぼ位置することとな
り、面の外側に突出しないので具合が良い。図9は両鍔
体1、1を相互に45度回転して位相を変えた状態を示
したものである。この実施例1では、45度まで位相を
変えると、図9に示すように、各引張り部材7、7…
が、その半円弧状屈曲部7b、7bで、両鍔体1、1の
スポーク部材6、6に係止する状態になり、ほぼ当接状
態の両鍔体1、1の占める二つの平面の間に納まること
となる。このように、必要に応じて必要な角度だけ位相
を変えると、両鍔体1、1の占める平面から引張り部材
7、7…が突出しなくなるので都合が良い。
【0041】前記のように、この巻胴部2の解体作業に
は、云うまでもなく、前記受け台Tは不要であり、非常
に簡単に行えるので作業性が良好であり、現場で解体作
業を行う場合でも全く不都合がない。解体分離した突っ
張り部材8、8…も平面的なものなので、嵩張らず保管
及び運搬上省スペースとなって好都合である。通常、前
記鍔体1、1の間に挿入して運搬又は保管するのが適当
である。
【0042】このように巻胴部2を解体すると、非常に
薄くコンパクトになるので、例えば、電気工事等でこの
ボビンを用いた場合は、現場から帰る際等には、使用後
のボビンの巻胴部2を解体してしまえば、ボビン運搬用
のスペースが小さくなる。しかして他の種々の物品を運
搬するための余裕スペースができるので好都合である。
【0043】(実施例2)図11(a)、(b)に示すよう
に、この実施例2は、実施例1の引張り部材7に代え
て、引張り部材17を採用したものである。他の構成要
素は全て実施例1と同様である。上記引張り部材17
は、同図に示すように、一本の針金状部材の端部を、両
鍔体1、1の対応するスポーク部材6、6間に掛け渡し
た上で、突き合わせて溶接接続し、平行線部17a、1
7a及びその両端の半円弧状屈曲部17b、17bを構
成してなるものである。なおこの引張部材17は金属製
である。
【0044】従ってこの実施例2のボビンによれば、前
記実施例1と全く同様に使用し、同様の作用効果を得る
ことができる。
【0045】(実施例3)図12に示すように、この実
施例3は、実施例1の引張り部材7に代えて、引張り部
材27を採用したものである。他の構成要素は全て実施
例1と同様である。上記引張り部材27は、同図に示す
ように、一本のフレキシブルなワイヤの端部を、両鍔体
1、1の対応するスポーク部材6、6間に掛け渡した上
で、突き合わせて溶接接続し、円環状に構成してなるも
のである。
【0046】従ってこの実施例3のボビンによれば、両
鍔体1、1間を最大限に離間させれば、各対応するスポ
ーク部材6、6に掛け渡した引張り部材27は、そのス
ポーク部材6、6に係止している部分がいずれの部位で
あっても、その部位が前記半円弧状屈曲部7b又は17
bと同様に作用し、かつ他の部位が対応するスポーク部
材6、6間でその太さの幅で平行線部となり、実施例1
について説明したように、突っ張り部材8、8…をセッ
トした場合、その突っ張り条材8aが該平行線部に挿入
状態となり、該一対の突っ張り条材8a、8aの間隔を
そのように定めておけば、該平行線部の各内側に位置す
る線に係止することとなる。
【0047】しかしてこの実施例3の引張り部材27は
製造が容易でありながら、充分な機能を果たすことがで
きる。更に巻胴部2の解体時にも、両鍔体1、1を相互
に位相をづらすべく回転させると、両対応するスポーク
部材6、6間で直線状態となり、該鍔体1、1の占める
平面の間に位置することとなり保管の際に邪魔にならな
い。
【0048】(実施例4)図13(a)、(b)、(c)に示す
ように、この実施例4は、実施例1の突っ張り部材8に
代えて、突っ張り部材18を採用したものである。他の
構成要素は全て実施例1と同様である。上記突っ張り部
材18は、同図に示すように、一対の突っ張り条材18
a、18aとその背後でこれらを固定保持する突っ張り
片18bと、該突っ張り片18bの両端に突出させた突
出案内部18c、18cとで構成したものである。
【0049】前記突っ張り条材18a、18aの長さ及
び両者間の間隔は前記実施例の突っ張り条材8a、8a
のそれと同様である。また前記突っ張り片18bは、実
施例1の端部固定片8b、8bをその間を埋めるととも
に相互を接続して一体にしたと同様の形状である。しか
してその両端には、各々同様の突出案内部18cが突出
状態となっている。なおこの引張り部材18は金属製で
ある。
【0050】この実施例4のボビンによれば、実施例1
のそれと同様に使用し同様の作用効果を得ることができ
るが、更に、突っ張り部材18が、両鍔体1、1のスポ
ーク部材6、6間を突っ張り部材18a、18aのみな
らず、突っ張り片18bでも突っ張る状態となり、一層
強度が増すこととなるものである。それ故、大型のボビ
ンや重量の重い電線類を巻装するためのボビン等に適当
である。なおこのように突っ張り部材18の強度を高め
る場合は、他の部位の強度も必要に応じて高めるべきで
ある。
【0051】(実施例5)図14(a)及び(b)に示すよう
に、この実施例5は、実施例1の鍔体1に補強鍔9を配
した点のみが異なるものである。
【0052】即ち、前記外周リング4の外面、及び前記
スポーク部材6、6…の位置決めリング5を固設した部
位の外面に、それぞれスペーサリング10a、10bを
固設し、それらの両スペーサリング10a、10bの外
面にそれらに対応する外周と内周とを有するドーナツ状
の補強鍔9を固設したものである。
【0053】従って巻胴部2の組立て解体及び組立てた
ボビンの用法は実施例1と全く同様である。解体時の引
張り部材7、7…の半円弧状屈曲部7b、7bはスペー
サリング10a、10bで空けられたスペース内に入っ
て、図8及び図9に示すような状態になり得るものであ
る。
【0054】この実施例5のボビンは、鍔体1、1を補
強鍔9によってそれぞれ補強したので、その巻胴部2に
電線類等を巻装した状態で、これを地上に落下させた場
合であってもその鍔体1、1に変形が生じるような問題
は生じにくい。なお、この外、各構成要素を必要な強度
に対応させて強化するのが適当である。
【0055】
【発明の効果】したがって本発明の1のボビンによれ
ば、これに、電線類、ケーブル類、ワイヤー類、ロープ
類又はホース類等の線材類を巻装する場合は、まず解体
してある巻胴部を組立てる必要があるが、その場合は、
両鍔体を最大限度に離間させ、それぞれのスポーク部材
間に配してある引張り部材の各々を相互に平行状態に
し、かつ各引張り部材のスポーク部材に係止している部
位を前記位置決めリングに当接状態にした上で、前記各
突っ張り部材を、各隣り合う一対の引張り部材に対応さ
せ、その各突っ張り条材を各引張り部材の平行状態とな
った線内に挿入しながら、前記突っ張り片の両外端を各
鍔体の内側、即ち、スポーク部材の内側に当接させれば
良い。
【0056】なお、最大限度に離間させた両鍔体間の距
離に相当する長さの半割円筒状の受け台を用意し、上記
のように、最大限度に両鍔体を離間させた上で、この受
け台に巻胴部を構成する引張り部材を載せれば、それぞ
れのスポーク部材間に配してある引張り部材の各々を相
互に平行にし、かつ各引張り部材の両端のスポーク部材
に係止している部位を前記位置決めリングに当接させた
状態にする作業を、極めて容易に行うことができるの
で、前記のような、突っ張り部材の組み付け作業が極め
て容易に行い得られることとなるものである。
【0057】それ故、本発明のボビンによれば、以上の
ように、巻胴部の組立てが極めて簡単であり、しかも組
立て状態が、前記従来例の展開状態の巻胴部より、極め
て安定しているものでもある。またその構成要素が、紙
類ではなく、金属を用いるのに適しており、そのため、
非常に強固に構成し得るとともに、金属を用いるとして
も、耐力のある細い線材又は帯片等で構成できるので、
非常に軽量に構成し得るものである。
【0058】こうして、巻胴部を組立てれば、前記電線
類やケーブル類又はホース類等の線材類を、その巻胴部
に巻装することができるのは、云うまでもない。また、
以上のように、巻胴部に巻装した電線類やケーブル類又
はホース類等の線材類は従来一般のボビンと同様にして
引き出して使用できることは云うまでもない。
【0059】線材類を全部巻き出してしまった後は、必
要に応じて、その巻胴部を解体して、その両鍔体を相互
に当接状態にすることにより、簡単に非常にコンパクト
な状態にすることができる。
【0060】その手順は、前記組立て作業と逆に行い、
まず前記各突っ張り部材を取り外す。こうすれば両鍔体
は規制を失って両者を直ちに当接させることができるよ
うになる。
【0061】また両鍔体相互の中心軸を中心とする回転
方向の位相を変えるべく、相互を若干逆方向に回転させ
ると、前記スポーク部材間に配してある各引張り部材が
斜めになり、相互に対面当接した鍔体のそれぞれ位置す
る面の間にほぼ位置することとなるのでコンパクトにな
って具合が良い。
【0062】この巻胴部の解体作業には、云うまでもな
く、前記のような受け台は不要であり、このように非常
に簡単に行えるので作業性が良好であり、現場で解体作
業を行う場合でも全く不都合がない。解体分離した突っ
張り部材も平面的なものなので、嵩張らず保管及び運搬
上省スペースとなって好都合である。
【0063】本発明の1のボビンは、このように巻胴部
を解体すると、非常に薄くコンパクトになるので、例え
ば、電気工事等でこのボビンを用いた場合は、現場から
帰る際等には、使用後のボビンの巻胴部を解体してしま
えば、ボビン運搬用のスペースが小さくなり、現場から
持ち帰る種々の廃材等があった場合にもその運搬スペー
スを容易に確保することができることとなるものであ
る。
【0064】本発明の2のボビンによれば、両鍔体を最
大限度に離間させた上で、対応する両鍔体の各一対のス
ポーク部材間にこの突っ張り部材を配した場合に、両外
端中央部の案内突出部が各々対応する一対のスポーク部
材の間に突出すこととなるので、突っ張り部材は横方向
(巻胴部の周方向)に動いてしまうようなことはなく、
巻胴部を安定した状態に保持することができる。
【0065】本発明の3のボビンによれば、突っ張り片
が両端部にしか存在しないので、突っ張り部材は、全体
として軽量になる利点が得られる。一方、突っ張り片を
突っ張り条材と同様に巻胴部の幅一杯の長さに構成した
場合は、突っ張り部材の強度を高めることができる。そ
れ故、大型のボビンや重量の重い電線類を巻装するため
のボビン等に適当である。
【0066】本発明の4のボビンによれば、両鍔体を最
大限度に離間させた際に、その各半円弧状屈曲部が対応
するスポーク部材に良好に係止し、かつ平行線部が正し
く両鍔体間に位置することとなるため、前記突っ張り部
材を両鍔体間に前記のようにセットした場合、その突っ
張り条材が上記平行線部に良好に挿入され、該一対の突
っ張り条材の間隔をそのように定めておけば、平行線の
内の各内側の線の方に良好に係止されることとなる。
【0067】本発明の5のボビンによれば、両鍔体間を
最大限に離間させれば、各対応するスポーク部材に共通
に外装した引張り部材は、そのスポーク部材に係止して
いる部分がいずれの部位であっても、その部位が前記半
円弧状屈曲部と同様に作用し、かつ他の部位が対応する
スポーク部材間でその太さの幅で平行線部となり、前記
のように、突っ張り部材をセットした場合、その突っ張
り条材が該平行線部に挿入状態となり、該一対の突っ張
り条材の間隔をそのように定めておけば、各内側の線に
係止することとなる。この引張り部材は製造が容易であ
りながら、充分な機能を果たすことができる。更に巻胴
部の解体時にも、両鍔体を相互に位相をづらすべく回転
させると、両対応するスポーク部材間で直線状態とな
り、保管の際に邪魔にならない。
【0068】本発明の6のボビンによれば、特に大型の
ボビンや重量の大きな線材類を巻装するボビンを構成す
る場合に、このようにして鍔体を補強することにより、
巻胴部に電線類等を巻装した状態で、例えば、これを運
搬途中で地上に落下させた場合であってもその鍔体に変
形が生じるような問題は生じにくい。要するに鍔体に必
要な強度を得ることができるものである。
【0069】本発明の7のボビンによれば、前記突っ張
り部材を、前記のように、巻胴部にセットした場合に、
上記結合条材でセットした突っ張り部材を巻き付けかつ
端部を適当な部分で結合することにより、突っ張り部材
の固定状態を一層安定なものとすることができる。また
前記突っ張り部材相互が結合条材で結合しているので、
解体状態で、それらが本体部分と分離している場合で
も、それらの一部が紛失してしまう等の虞が低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻胴部を組立てた状態の実施例1のボビンの側
面図。
【図2】(a)は実施例1の引張り部材の正面図、(b)は実
施例1の引張り部材の側面図。
【図3】巻胴部を組立てた状態の実施例1のボビンの正
面図。
【図4】鍔体を最大限度離間させ、全引張り部材の端部
を位置決めリングに当接させた状態の実施例1のボビン
の正面図。
【図5】両鍔体のスポーク部材間に配した引張り部材と
そこにセットした突っ張り部材との結合状態を示した実
施例1の一部切欠き平面図。
【図6】(a)は一方の鍔体の一対のスポーク部材と突っ
張り部材の端部固定片との係止状態及び両引張り部材と
突っ張り条材との係止状態を示した実施例1の平面断面
図。(b)は突っ張り条材と引張り部材との係止状態を示
した実施例1の正面断面図。
【図7】(a)は実施例1の突っ張り部材の平面図。(b)は
実施例1の突っ張り部材の底面図。(c)は実施例1の突
っ張り部材の端面図。
【図8】巻胴部を解体して両鍔体を相対的に23度程度
回転させて位相を変えた状態の実施例1のボビンの側面
図。
【図9】巻胴部を解体して両鍔体を相対的に45度程度
回転させて位相を変えた状態の実施例1のボビンの側面
図。
【図10】受け台に鍔体を最大限度に離間させた実施例
1のボビンを載せた状態の側面説明図。
【図11】(a)は実施例2をの引張り部材の正面図。(b)
は実施例2の引張部材の側面図。
【図12】実施例3の引張り部材の正面図。
【図13】(a)は実施例4の突っ張り部材の平面図。(b)
は実施例4の突っ張り部材の底面図。(c)は実施例4の
突っ張り部材の端面図。
【図14】(a)は巻胴部を組立てた状態の実施例2のボ
ビンの側面図。(b)は一方側の鍔体を主として示した(a)
の中央部横断面図。
【符号の説明】
1 鍔体 2 巻胴部 3 中央リング 4 外周リング 5 位置決めリング 6 スポーク部材 7、17、27 引張り部材 7a、17a 平行線部 7b、17b 半円弧状屈曲部 8、18 突っ張り部材 8a、18a 突っ張り条材 8b、18b 端部固定片 8c、18c 案内突出部 9 補強鍔 10a、10b スペーサリング T 受け台

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の鍔体と、その間に構成される解体
    可能な巻胴部とからなるボビンに於て、 前記各鍔体を、 軸を貫通させることが可能な中央リングと、 鍔体の外周を構成する外周リングと、 前記中央リング及び上記外周リングの中間に位置する位
    置決めリングであって、巻胴部を構成する後記引張り部
    材及び後記突っ張り部材の位置決め用の位置決めリング
    と、 前記中央リングに内端を固設して該中央リングから定角
    度間隔で放射方向に延ばした複数のスポーク部材であっ
    て、前記位置決めリングを途中の内側に固設し、かつ前
    記外周リングに外端を固設したスポーク部材と、 で構成し、 前記巻胴部を、 前記一対の鍔体の相互に対応するスポーク部材毎に、共
    通に、それらの位置決めリングより外周よりの部分に外
    装させた環状の引張り部材と、 前記一対の鍔体を最大限度に離間させ、かつ上記引張り
    部材の該当部位を前記位置決めリングに当接状態に位置
    させた場合に、相互に隣り合う上記引張り部材の平行状
    態の線内にそれぞれ納まり、かつそれらの両端がそれぞ
    れ対応するスポーク部材の内面に当接する長さの二対以
    上の突っ張り条材、及びそれらの各一対の突っ張り条材
    を内面に固設する突っ張り片であって、その外端が最大
    限度に離間させた鍔体のスポーク部材の内面に当接する
    突っ張り片からなる突っ張り部材と、 で構成し、 前記一対の鍔体を最大限度に離間させ、かつ上記引張り
    部材のスポーク部材との係止位置をその該当部位が前記
    位置決めリングに当接するように定めた上で、二対以上
    の突っ張り部材の各一対の突っ張り条材を、それぞれ相
    互に隣り合う上記引張り部材の平行状態の線内に挿入
    し、かつそれらの両端をそれぞれ対応するスポーク部材
    の内面に当接させるとともに、前記突っ張り片の外端を
    対応するスポーク部材の内面に当接させることにより、
    前記二対以上の突っ張り部材を定角度間隔で巻胴部構成
    部位に配置して巻胴部を組立て、また以上のように組み
    込んだ該突っ張り部材を取り外して巻胴部を解体できる
    ようにしたボビン。
  2. 【請求項2】 前記突っ張り片の外端中央部に、その幅
    が、その外端が当接する一対のスポーク部材の間隔に相
    当する案内突出部を構成した請求項1のボビン。
  3. 【請求項3】 前記突っ張り片を、一対の突っ張り条材
    の両端をそれぞれ内面に固設する一対の端部固定片であ
    って、その外端が最大限度に離間させた鍔体のスポーク
    部材の内面に当接する位置関係で突っ張り条材を固設し
    た一対の端部固定片で構成した請求項1又は2のボビ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記引張り部材を、一本の針金状部材を
    クリップ状に屈曲成形して、一対以上の平行線部及びそ
    の両端の半円弧状屈曲部を有する部材に構成した請求項
    1、2又は3のボビン。
  5. 【請求項5】 前記引張り部材を、フレキシブルな閉じ
    たワイヤで構成した請求項1、2又は3のボビン。
  6. 【請求項6】 前記外周リングの外面、及び前記スポー
    ク部材の外面であって、前記位置決めリングの位置又は
    これより内周側の外面に、それぞれスペーサリングを固
    設し、それらの両スペーサリングの外面にそれらに対応
    する外周と内周とを有するドーナツ状の補強鍔を固設し
    た請求項1、2、3、4又は5のボビン。
  7. 【請求項7】 前記二対以上の突っ張り部材の突っ張り
    片相互を、少なくとも一部に弾力を備えた折曲可能な結
    合条線で結合した請求項1、2、3、4、5又は6のボ
    ビン。
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