JP2005125884A - 車両用シートのフレーム - Google Patents
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Abstract
【構成】 車体に対して固定されているか又は任意方向に移動調節自在に取付けられているベースフレーム11の前側部分に、座席シート2の座席フレーム3の左右両側の前側部分を前側上部取付軸13により回転自在に取付け、座席フレーム3はその後部が前側上部取付軸13中心に上下するように構成し、座席フレーム3の左右両側の後側には、下部を前側下部取付軸31により前記ベースフレーム11に取付けた緩衝装置17の上部を取付け、該緩衝装置17は移動速度に比例して粘性が高くなる性質を有する粘性流体または粘性弾性体Dにより構成した減衰用の粘性体ダンパー18と荷重を支持する圧縮バネ体19とにより構成し、前記前側上部取付軸13および前側下部取付軸31は前記ベースフレーム11との取付部分以外の部分で互いに連結固定した車両用シートのフレーム。
【選択図】 図5
Description
しかし、公知例は、リンクにより車両用シートを上下させて緩衝装置により衝撃を吸収して収束させる構成であり、単に、車両用シートと車体の間にバネとダンパを設けただけである。
本発明は、前記各前側上部取付軸13および前側下部取付軸31は軸方向に所定長さ前記ベースフレーム11の内側に突出させ、各前側上部取付軸13の内端と各前側下部取付軸31の内端とは縦軸部材32により連結した車両用シートのフレームとしたものである。
本発明は、前記左右の縦軸部材32は所定の間隔をおいて設け、もって、座席フレーム3の下方に空間40を形成した車両用シートのフレームとしたものである。
本発明は、前記左右の前側上部取付軸13は上側連結軸上側連結軸41により連結し、前記左右の前側下部取付軸31は下側連結軸下側連結軸42により連結し、上側連結軸41と下側連結軸42の中間部を上下方向において互いに接近するように屈曲させて屈曲部43と屈曲部44に形成し、屈曲部43と屈曲部44は互いに固定した車両用シートのフレームとしたものである。
本発明は、前記屈曲部43と屈曲部44は床面から所定間隔をおいて位置するようにし、もって、屈曲部44の下方に空間40を形成した車両用シートのフレームとしたものである。
本発明は、前記座席シート2は、板状の座席フレーム3の上面にジグザグバネ等のバネ材を介さずにクッション材4を載置して構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記座席シート2は、板状の座席フレーム3によりクッション材を省略して構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記緩衝装置17は前記圧縮バネ体19をダンパー18の外周に設けた車両用シートとしたものである。
請求項2の発明では、ベースフレーム11と前側上部取付軸13と前側下部取付軸31と縦軸部材32により互いに互いを支持する強度メンバーとして作用し、荷重を支持できる。
請求項3の発明では、座席フレーム3の下方に空間40を形成でき、車両室内空間を有効利用できる。
請求項4の発明では、ベースフレーム11の左右側を前側上部取付軸13および上側連結軸41と、前側下部取付軸31および下側連結軸42により連結して荷重を支持し、且つ、屈曲部43と屈曲部44によっても荷重を支持できる。
請求項5の発明では、屈曲部44の下方に空間40を形成し、その結果、座席フレーム3の下方に有効スペースを形成できる。
請求項6の発明では、座席シート2の厚さを薄くできる。
請求項7の発明では、発泡ウレタンと略同様な減衰特性を有する粘性流体または粘性弾性体Dにより構成した減衰用の粘性体ダンパー18により、クッション材を省略して座席シート2を構成でき、コストを低くする。
請求項8の発明では、ダンパー18が圧縮バネ体19の伸縮方向を規制する規制部材を兼用でき、合理的な構成となる。
座席フレーム3は、その前側下面の左右両側に前側取付部10を設け、各前側取付部10は車体またはスライドレール等に取付けたベースフレーム11の左右一対の前側支持固定部12に前側上部取付軸13により前側上部取付軸13の軸周りに回動するように取付け、座席フレーム3の後部が前側上部取付軸13中心に上下回動するように構成する。
この粘性体ダンパー18は、一方側部材20と他方側部材21とに分割し、何れか一方にシリンダ室22を、何れか他方にロッド部23を夫々設け、シリンダ室22にロッド部23を挿入して中央軸部24に形成し、中央軸部24の外周に圧縮バネ体19を設ける。
したがって、緩衝装置17の粘性体ダンパー18の中央軸部24およびバネ受け部27は、圧縮バネ体19の伸縮方向を規制する規制部材の作用も奏する。
28はシリンダ室22を形成する筒部材、29は筒部材28を閉塞する栓部材、30はシール部材である。
この場合、前側上部取付軸13中心に座席フレーム3の後部側が上下回動するので、座席フレーム3の後部側の回動方向に一致するように後上りとなるように緩衝装置17を配置する。
この場合、前記前側上部取付軸13は前側取付部10の透孔33にブッシュ34を介して挿通し、前側上部取付軸13の外端は前側支持固定部12の挿通孔35に挿通し、前側上部取付軸13の端部に形成した螺子孔36にボルト37を螺合させて、固定する。
したがって、左右の前側支持固定部12の夫々の内側には縦軸部材32が位置し、左右の縦軸部材32の間には床面(図示省略)と座席フレーム3の下面とにより包囲された空間(隙間あるいは間隔)40を形成する。
座席シート2は、板状の座席フレーム3の前側取付部10を前側支持固定部12に前側上部取付軸13により回動自在に取付け、座席フレーム3の後側下面の左右両側に緩衝装置17の上部を回動自在に取付け、緩衝装置17の下部はベースフレーム11に回動自在に取付けているから、緩衝装置17の圧縮バネ体19が伸長することで、座席フレーム3の後部を所定高さ位置に位置させる。
この座席フレーム3の後部が下動した場合は、圧縮バネ体19が常時縮小方向に作用するから、座席フレーム3の荷重を弾力的に支持してクッション作用を奏し、粘性体ダンパー18は伸縮の両方向に力を減衰させるように作動させるから、圧縮バネ体19の伸縮を収束させる。
また、所定厚さのクッション材4は細かい振動を減衰させることはできるが、大きな荷重を支持できないので、クッション材4と座席フレーム3の間にバネ材が必要であり、そのため、バネ材が上下しうる振幅用上下スペースも必要になって、これがそのまま座席シート2の厚さを厚くさせる要因となっていた。
また、従来のクッション材4は振動を減衰させうるために、所定の厚さを要しているが、本願のクッション材4の厚さはクッション材4の減衰効率を考慮せず、着座車の臀と座席フレーム3との「ごつごつ」した接触感を抑制する厚さに設定すればよく、この分従来の座席シート2に比して薄い座席シート2を提供できる。
したがって、クッション材4および表皮部材5は設けたとしても、所謂肌ざわりといった触覚を良好にするためのものであればよい。
例えば、車両用シート1の下方にシューズ等の収納を可能にする。
Claims (8)
- 車体に対して固定されているか又は任意方向に移動調節自在に取付けられているベースフレーム11の前側部分に、座席シート2の座席フレーム3の左右両側の前側部分を前側上部取付軸13により回転自在に取付け、座席フレーム3はその後部が前側上部取付軸13中心に上下するように構成し、座席フレーム3の左右両側の後側には、下部を前側下部取付軸31により前記ベースフレーム11に取付けた緩衝装置17の上部を取付け、該緩衝装置17は移動速度に比例して粘性が高くなる性質を有する粘性流体または粘性弾性体Dにより構成した減衰用の粘性体ダンパー18と荷重を支持する圧縮バネ体19とにより構成し、前記前側上部取付軸13および前側下部取付軸31は前記ベースフレーム11との取付部分以外の部分で互いに連結固定した車両用シートのフレーム。
- 請求項1において、前記各前側上部取付軸13および前側下部取付軸31は軸方向に所定長さ前記ベースフレーム11の内側に突出させ、各前側上部取付軸13の内端と各前側下部取付軸31の内端とは縦軸部材32により連結した車両用シートのフレーム。
- 請求項2において、前記左右の縦軸部材32は所定の間隔をおいて設け、もって、座席フレーム3の下方に空間40を形成した車両用シートのフレーム。
- 請求項1において、前記左右の前側上部取付軸13は上側連結軸上側連結軸41により連結し、前記左右の前側下部取付軸31は下側連結軸下側連結軸42により連結し、上側連結軸41と下側連結軸42の中間部を上下方向において互いに接近するように屈曲させて屈曲部43と屈曲部44に形成し、屈曲部43と屈曲部44は互いに固定した車両用シートのフレーム。
- 請求項4において、前記屈曲部43と屈曲部44は床面から所定間隔をおいて位置するようにし、もって、屈曲部44の下方に空間40を形成した車両用シートのフレーム。
- 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5において、前記座席シート2は、板状の座席フレーム3の上面にジグザグバネ等のバネ材を介さずにクッション材4を載置して構成した車両用シートのフレーム。
- 請求項6において、前記座席シート2は、板状の座席フレーム3によりクッション材を省略して構成した車両用シートのフレーム。
- 請求項7において、前記緩衝装置17は前記圧縮バネ体19をダンパー18の外周に設けた車両用シートのフレーム。
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